JP5332801B2 - 試料分析装置及び試料分析方法 - Google Patents
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Description
この試料分析装置は、X線光軸と試料との位置合わせ時、干渉性のX線または前記干渉性のX線の光軸と一致させた光軸を有するX線から、試料測定時よりも長い波長のX線を抽出して照射する分光器と、分析対象の試料への前記X線の照射位置に開口部を有し前記照射位置外に照射される前記X線を吸収するX線吸収層が形成された試料保持部と、前記試料保持部に保持される前記試料に照射した前記X線の透過X線強度を検出する検出器と、を有する。
この試料分析方法は、X線光軸と試料との位置合わせ時、分光器により、干渉性のX線または前記干渉性のX線の光軸と一致させた光軸を有するX線から、試料測定時よりも長い波長のX線を抽出して照射し、分析対象の試料への前記X線の照射位置に開口部を有し前記照射位置外に照射される前記X線を吸収するX線吸収層が形成された試料保持部により、前記照射位置外に照射される前記X線を吸収し、検出器により、前記試料保持部に保持された前記試料に照射した前記X線の透過X線強度を検出し、前記透過X線強度に応じて前記位置合わせを行い、前記位置合わせ時よりも短い波長のX線を前記試料に照射して、前記検出器による測定を行う。
図1は、本実施の形態の試料分析装置の構成を示す図である。
また、図2は、試料分析装置の主要部の位置関係を示した斜視図である。
支持フレーム14aは、たとえば、シリコン(Si)などであり、メンブレン14bを支持している。
X線吸収層14cは、コヒーレントX線の吸収能力が高く、メンブレン14bに対する密着性の良さなどから、たとえば、金(Au)層、または白金(Pt)層などが用いられる。X線吸収層14cは、メンブレン14bの試料保持面の反対面に形成されている。さらに、X線吸収層14cは、試料1へのコヒーレントX線の照射位置に開口部14hを有しており、メンブレン14bを露出させている。
位置調整部18は、コリメータ13を、X線光軸に対して垂直の2軸方向(図2のx2,y2)に動かし、位置を調整する。また、位置調整部18は、試料保持部14を、コリメータ13とは独立に、X線光軸に対して垂直の2軸方向(図2のx3,y3)に動かし、位置を調整する。また、位置調整部18は、コリメータ13を、試料保持部14と一体として図2のx2,y2方向に動かす機能を有する。
図4は、Auを用いたX線吸収層における、X線エネルギー(X-ray energy)と減衰長(Attenuation length)との関係を示す図である。横軸がX線のエネルギー(keV)であり、横軸が減衰長(μm)である。
なお、透過X線の強度は、T=I0exp(−x/Λ)で求められる。ここで、I0は、入射X線の強度、xは膜厚、Λは減衰長である。
したがって、X線光軸と試料1との位置合わせ時には、測定波長よりも長い波長のコヒーレントX線を用いれば、コヒーレントX線がX線吸収層14cにおいて吸収されやすくなり、開口部14hを介して試料1を透過するX線強度のみが残り、それ以外の透過X線は強く減衰される。これにより、試料1の位置が、検出器15にて検出しやすくなる。
なお、試料保持部14は、たとえば、以下のように形成される。
まず、X線光軸と、試料1との位置調整を行う。
分光器11は、制御部16の制御のもと、X線源10から照射されたコヒーレントX線から長波長のコヒーレントX線を抽出して照射する。たとえば、分光器11は、前述したλ1=3.1ÅのコヒーレントX線を抽出する。
以上のように、本実施の形態の試料分析装置によれば、X線光軸と試料1との位置合わせ時は、試料測定時よりも長波長のコヒーレントX線を照射して、試料1に照射されるコヒーレントX線以外は、試料保持部14に設けたX線吸収層14cにより吸収させる。これにより、検出器15は、容易に試料1の位置を判別できるようになり、効率よくコヒーレントX線を試料に位置合わせ可能となる。
図6は、X線ホログラフィー測定を行う試料分析装置の構成を示す図である。
コリメータ13は、試料1にコヒーレントX線を照射するための開口部13h以外に、参照X線を通すための開口部13hxを有している。また、試料保持部14において、X線吸収層14cも、参照X線を通すための開口部14hxを有している。
X線吸収層14cは、試料1へのコヒーレントX線の照射位置に設けられた開口部14hの他に、参照X線を通すための開口部14hxを有しており、メンブレン14bを露出させている。開口部14hの大きさを1.5μmとした場合、参照X線用の開口部14hxの大きさは、たとえば、0.2μm程度とする。
開口部14hと、開口部14hxとの間の距離hは、干渉を発生させるためのコヒーレンス長を満たすように設定する。
たとえば、λ=1.24Å、L=1m、d=10μmとした場合、ξT=6.2μmとなる。したがって、開口部14hと、開口部14hxとの間の距離hは、6.2μm以下とすればよい。
X線ホログラフィー測定の際には、位置合わせ後、分光器11は測定用の波長λ2のコヒーレントX線を照射し、試料1に照射されたコヒーレントX線と、開口部14hxを介して出てくる参照X線とを干渉させる。これにより、検出器15にて、X線ホログラフィーが測定される。
図8は、2種類の測定を行う試料分析装置の構成を示す図である。
この試料分析装置は、2つの検出器15a,15bを有しており、検出器15aにより、小角散乱スペックルの測定を行い、検出器15bにより、結晶回折スペックルの測定を行う。
たとえば、上記では、試料位置調整用の波長λ1のX線を、分光器11が試料測定の際にも用いられるX線源10から照射されたコヒーレントX線から抽出するとして説明したが、これに限定されない。X線源10とは別に、光軸が測定用のコヒーレントX線と一致するように調整した、位置調整専用の長い波長を持つX線を照射するX線源を用いても同様の位置合わせが可能である。
10 X線源
11 分光器
12 スリット
12h,13h,14h 開口部
13 コリメータ
14 試料保持部
14a 支持フレーム
14b メンブレン
14c X線吸収層
15 検出器
16 制御部
17,18 位置調整部
Claims (5)
- X線光軸と試料との位置合わせ時、干渉性のX線または前記干渉性のX線の光軸と一致させた光軸を有するX線から、試料測定時よりも長い波長のX線を抽出して照射する分光器と、
分析対象の試料への前記X線の照射位置に開口部を有し前記照射位置外に照射される前記X線を吸収するX線吸収層が形成された試料保持部と、
前記試料保持部に保持される前記試料に照射した前記X線の透過X線強度を検出する検出器と、
を有することを特徴とする試料分析装置。 - 前記試料に照射される前記X線を絞るコリメータと、
前記X線光軸と前記試料との位置合わせ後、前記分光器により、前記X線の波長が試料測定時の波長に変更され、前記試料保持部と前記コリメータとを一体として動かして、変更された前記波長のX線光軸に対する位置合わせを行う位置調整部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の試料分析装置。 - 前記X線吸収層は、X線ホログラフィー測定用の参照X線を通すための他の開口部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の試料分析装置。
- X線光軸と試料との位置合わせ時、分光器により、干渉性のX線または前記干渉性のX線の光軸と一致させた光軸を有するX線から、試料測定時よりも長い波長のX線を抽出して照射し、
分析対象の試料への前記X線の照射位置に開口部を有し前記照射位置外に照射される前記X線を吸収するX線吸収層が形成された試料保持部により、前記照射位置外に照射される前記X線を吸収し、
検出器により、前記試料保持部に保持された前記試料に照射した前記X線の透過X線強度を検出し、
前記透過X線強度に応じて前記位置合わせを行い、
前記位置合わせ時よりも短い波長のX線を前記試料に照射して、前記検出器による測定を行うことを特徴とする試料分析方法。 - 前記試料測定時、参照X線と前記X線を干渉させ、前記検出器でX線ホログラフィーを測定することを特徴とする請求項4記載の試料分析方法。
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