JP5330356B2 - ドアに対する衝突後にドア内の駆動ロッドを変形させる方法及び装置 - Google Patents

Description

本発明は、ドアに対する衝突後に、ドア内の駆動ロッドを変形させる方法及び装置に関する。

通常の自動車は、従来型の外開きのドアを備える。この従来型ドアは、ハンドル、駆動ロッド、ラッチ装置、及び、ストライカを用いて開かれるようになっている。ハンドルを作動すると駆動ロッドが移動し、順次、ラッチ装置のストライカに対する係合又は解除が制御される。ドアに衝突が与えられる事故で、ドアは変形、圧縮される場合がある。この変形や圧縮によってラッチ装置がハンドルに対してより接近し、ラッチ装置をストライカから解除するように駆動ロッドを永続的に作動させる結果、ドアが永久的又は半永久的に開放位置になることがある。ドアを永久的又は半永久的に開けたままにすることは望ましくない。さらにまた、駆動ロッドを不可逆的に作動しないようにする方式もある。そのような場合、ドアのハンドルが作動されてもドアは開かない可能性がある。

そのため、ドアに対する衝突後に、ドア内の駆動ロッドを変形させる方法及び装置が必要とされている。

本発明は、ドアに対する衝突後に、ドア内の駆動ロッドを変形させる方法及び装置である。また、本発明は、ドアハンドル、駆動ロッド、ラッチ装置、ストライカ、及び、駆動ロッド変形部材を備えたドアを有する自動車を包含する。駆動ロッド変形部材は、駆動ロッドに近接して設けることができる。ドアに衝撃が加わると直ちに、駆動ロッド変形部材は、駆動ロッドに衝突し、駆動ロッドを変形させる。駆動ロッドの変形度合いは、ドアの圧縮度合いに対応する。ドアの圧縮を通じて、駆動ロッドは変形し、ラッチ装置をストライカから解除されるように制御できなくなる。これにより、ドアは、ドアハンドルによって作動される前は開放位置とはならずに閉鎖位置に留まったままとなる。さらに、本発明においては、駆動ロッドが駆動ロッド変形部材に衝突された後でさえも、ドアハンドルを作動することによってドアを開けることができる。これは、例えば、自動車の乗員が自動車から簡単に降りるのにも、他の人々が自動車の乗員に接触するのにも有効である。

本発明の一態様によれば、ドアと、該ドア上に配置されたドアハンドルと、前記ドア内に配置されたラッチ解除部と、前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部と係合する駆動ロッドと、前記ドア内に配置された駆動ロッド変形部材と、を具備し、前記ドアを変形させる衝撃が該ドアに加わる際に、前記駆動ロッド変形部材が前記駆動ロッドを変形させることを特徴とするドアラッチ装置が提供される。

本発明の他の態様によれば、フレームと、該フレーム内に配置されたストライカと、前記フレームに接続され且つ前記ストライカと選択的に係合するドアと、を具備する自動車であって、該ドアが、前記ストライカと選択的に係合するラッチ部と、前記ラッチ部に接続され、作動することによって前記ラッチ部の前記ストライカとの係合を制御するラッチ解除部と、前記ラッチ解除部に係合する駆動ロッドと、前記駆動ロッドに係合するドアハンドルであって、当該ドアハンドルの動作に基づいて前記駆動ロッドが前記ラッチ解除部を作動させるドアハンドルと、前記ドアを変形させる衝撃が該ドアに加わる際に、前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部と係合したままである前記駆動ロッドを変形させる駆動ロッド変形部材と、を有することを特徴とする自動車が提供される。

さらにもう一つの本発明の態様によれば、ドアに対する衝突後に駆動ロッドを変形させる方法であって、前記駆動ロッドがドアハンドル及びラッチ解除部に接続された状態で前記駆動ロッドに衝撃を与える工程と、前記駆動ロッドが前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部に接続されたままの状態で前記駆動ロッドを変形させる工程と、を含むことを特徴とする方法が提供される。

本発明の一実施形態に係るラッチ装置を有する自動車を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、外側パネルがない状態のドアを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るドアを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る、物体による衝突前のドアを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る、物体による衝突の間のドアを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る、物体による衝突の間のドアを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る、物体による衝突の間のドアを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る、物体による衝突の間のドアを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るプロセスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る変形領域を有する駆動ロッドを示す側面図である。 本発明の別の実施形態に係る変形領域を有する駆動ロッドを示す側面図である。

本発明の特徴、課題、及び効果は、図面と共に以下に示す詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。

本発明の様々な特徴を具現化する態様を実施する装置、システム、及び方法を、図面を参照しながら説明する。図面及び関連する記載は、本発明の実施形態をいくつか例示するために提供されたものであり、本発明の範囲を限定するものではない。なお、全図面にわたり、符号が付される構成要素同士の対応を示すために同一の符号が用いられる。

図１に示すように、自動車１００のような移動手段は、ドア１０２、ドアロック組立体１０４、ストライカ１０６、及び、フレーム１２８を有する。自動車１００は、例えば、車両、ハイブリッド車、内燃機関を持つ車両、又は、物体を移送するために用いられるその他のいかなる種類の乗物であってもよい。ストライカ１０６は、自動車１００のフレーム１２８に接続されている。ドア１０２は、ドアロック組立体１０４を有しており、このドアロック組立体１０４は、ストライカ１０６に選択的に係合される。ドア１０２は、例えば、引き戸でも開き戸でもよい。ドアロック組立体１０４がストライカ１０６に係合されると、ドア１０２はフレーム１２８に固定される。ドアロック組立体１０４がストライカ１０６に係合されていないときには、ドア１０２は開くことができる。

ドアロック組立体１０４は、例えば図２と図３に示される。図２は、外側パネルがない状態のドア１０２を示す斜視図であり、図３は、ドア１０２の側面図である。図３中、ドア１０２は、第１パネル１１８と第２パネル１２０とを有している。図２においては、第２パネル１２０のみが示される。第１パネル１１８は、例えば外側パネルとすることができ、また、第２パネル１２０を例えば内側パネルとすることができる。

図２及び図３において、ドアロック組立体１０４は、ドアハンドル１０８、駆動ロッド１１０、駆動ロッド変形部材１１６及び／又はラッチ装置１１２を有している。ドアハンドル１０８は、第１パネル１１８に接続され、駆動ロッド１１０に係合される。駆動ロッド１１０は、ラッチ装置１１２に係合され、ラッチ装置１１２はストライカ１０６（図１）に接続される。ラッチ装置１１２は、ドア１０２内に配置されてもよく、例えば、第１パネル１１８と第２パネル１２０との間にあってよい。一実施形態においては、ラッチ装置１１２は第２パネル１２０に接続される。ラッチ装置１１２は、例えばラッチ解除部１２２とラッチ部１１４とを有してもよい。ラッチ解除部１２２とラッチ部１１４は、別体であっても同一体であってもよく、一体化されていてもよい。さらに、一実施形態においては、駆動ロッド１１０、ラッチ解除部１２２、及び／又はラッチ部１１４は、ベルクランクを形成してもよい。

駆動ロッド変形部材１１６は、ドア１０２内に配置されると共に、駆動ロッド１１０の近傍に配置される。例えば、駆動ロッド変形部材１１６は、第１パネル１１８又は第２パネル１２０に配置されてよい。図２において、駆動ロッド変形部材１１６は、例えば取り付け部１３０と、変形用突起１３２とを有してもよい。ただし、駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０を変形可能な限りにおいて、いかなる形状やサイズに形成されてもよい。一実施形態では、駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０を屈曲させる。駆動ロッド変形部材１１６は、例えば、鋼鉄、プラスチック、アルミニウム、合金、又は、駆動ロッド１１０を変形させるに十分な剛性を有する、その他の適切な材料から形成されてよい。

一般的に、駆動ロッド変形部材１１６は、ドア１０２が物体に衝突された際に駆動ロッド１１０に衝撃を与えるか又は当接するように、ドア１０２内又はドア１０２上のどこに配置されてもよい。図示はしないが、駆動ロッド変形部材１１６と駆動ロッド１１０との間に緩衝材が配置されてもよい。これにより、駆動ロッド変形部材１１６は駆動ロッド１１０の十分近傍に位置するものの、駆動ロッド変形部材１１６が、自動車１００に対する衝突前や衝突の際に誤って駆動ロッド１１０に当接したり、ドア１０２に対する衝突前や衝突の際に駆動ロッド１１０をドアハンドル１０８及び／又はラッチ装置１１２から解除したりすることがないことが保証される。

駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０を変形させるのに十分であれば、駆動ロッド１１０に沿ったどの箇所に対して衝撃を与えてもよい。例えば、駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０のうち、ハンドル１０８に近い部分、ラッチ装置１１２に近い部分、及び／又は、ハンドル１０８とラッチ装置１１２との間の部分に衝撃を与えることができる。

操作中、ドアハンドル１０８が作動されると、駆動ロッド１１０が移動する。この駆動ロッド１１０の移動によってラッチ解除部１２２が移動し、ラッチ解除部１２２がラッチ部１１４を移動させる。ラッチ部１１４は、ストライカ１０６に係合又はストライカ１０６を解除するように移動できる。駆動ロッド変形部材１１６は、自動車１００及び／又はドア１０２に対する衝突の後に、駆動ロッド１１０が変形することを保証する。

一実施形態においては、自動車１００及び／又はドア１０２に対して衝撃が与えられると、駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０に当接し、駆動ロッド１１０を変形させる。例えば、変形用突起１３２が駆動ロッド１１０に当接する。変形用突起１３２を用いることで、駆動ロッド変形部材１１６からのエネルギーは、駆動ロッド１１０をハンドル１０８及び／又はラッチ装置１１２から解除させるほど過剰な力ではなく、駆動ロッド１１０を屈曲するのに十分な力を、駆動ロッド１１０上に発生させることができる。駆動ロッド１１０は、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２との間の短縮距離に応じて屈曲され、そのため、駆動ロッド１１０がラッチ装置１１２をドアハンドル１０８が作動する前に作動させることはない。

駆動ロッド１１０は、変形されることから、ラッチ装置１１２をストライカ１０６から解除させることがない。これは、ドア１０２が変形及び／又は圧縮されて、ドアハンドル１０８がラッチ装置１１２に対してより近づく場合に有効である。従来型のドアでは、短縮距離が原因で、駆動ロッド１１０が、ラッチ装置１１２を強制的にストライカ１０６から解除させるように働くことがある。この場合に、例えばドアハンドル１０８が作動されることが想定され得、ドアが開いてしまうことがある。

しかしながら、本発明においては、ドア１０２が衝撃を受けた後に駆動ロッド１１０を変形させるようにしたので、駆動ロッド１１０は、ラッチ装置１１２をストライカ１０６から解除させることがない。駆動ロッド１１０が屈曲することで、駆動ロッド１１０の両端間の直線距離は短縮される。これにより、事故の最中や事故後に、望まないのにドア１０２が開いてしまうのを防止することができる。よって、自動車１００内にいる乗員の安全性を向上させ、及び／又は、自動車１００のさらなる損傷を防止することが可能となる。さらに、変形した駆動ロッド１１０は、依然としてドアハンドル１０８により作動されてよい。ドアハンドル１０８によって、自動車１００の乗員は、都合のよいときにドア１０２を開けることができる。また、この変形した駆動ロッド１１０により、救助隊員等の自動車の外にいる他の人々が、自動車１００の乗員の救助又は自動車１００からの物の回収のためにドアハンドル１０８を作動し、ドア１０２を開けることができるようにしてよい。

図４から図８は、物体１２４による衝突前、衝突の間、そして衝突後のドア１０２の状態をシミュレーションしたものである。物体１２４は、例えば物体１２６に取り付けられており、物体１２６から突出している。物体１２４及び／又は物体１２６は、他の自動車や壁面、樹木、又は、ドア１０２に損傷を与えるその他の物体等の、実際の対象物による衝突をシミュレートできる。

図４は、物体１２４による衝突前のドア１０２を示す。図４に示すように、駆動ロッド１１０は、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２とに係合されている。駆動ロッド変形部材１１６は、例えば、まだ駆動ロッド１１０を変形させていない。従って、駆動ロッド１１０は、ドアハンドル１０８で作動されない限り、ラッチ装置１１２をストライカ１０６から解除させることはない（図１）。

図５は、物体１２４による衝突直後のドア１０２を示す。第１パネル１１８は、物体１２４による衝撃によって変形し始める。第１パネル１１８が変形すると、ラッチ装置１１２は、第２パネル１２０に対してより近づくように移動し、また、ドアハンドル１０８に対してより近づくように移動する。駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０に当接する。

図６は、物体１２４による衝突で、より大きく変形したドア１０２を示す。図６に示すように、駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０に向かって衝突し、駆動ロッド１１０を変形させ始める。図６では、駆動ロッド１１０は、折れ曲がるように変形されている。

図７は、図６より後の状態のドア１０２を示す。図７に示すように、駆動ロッド１１０は、駆動ロッド変形部材１１６によって引き続き変形されているが、それでもまだ、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２に対して係合されている。駆動ロッド１１０の変形度合いは、ドア１０２の変形度合い、及び、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２との間の距離の短縮度合いと対応している。

図８は、物体１２４の衝突による変形が終わった後のドア１０２を示す。図示するように、ドア１０２は、矢印１３８で示す方向に圧縮されている。ドアハンドル１０８は、ラッチ装置１１２に対してより近くなっている。ドア１０２が変形することで、例えば矢印１３８で示す方向に、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２の間の距離は短縮される。ちなみに、従来型のドア１０８であれば、駆動ロッド１１０は変形しない。駆動ロッド１１０の両端間の距離は一定に保たれているので、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２の間の距離が短縮されると、駆動ロッド１１０がラッチ装置１１２に圧力を加えることになる。そのため、ラッチ装置１１２がストライカ１０６から解除される可能性がある。

しかしながら、本発明では、駆動ロッド１１０は、駆動ロッド変形部材１１６によって変形されているために、駆動ロッド１１０が、ラッチ装置１１２をストライカ１０６から解除することがない。駆動ロッド１１０は変形されているために、その両端間の距離は、変形前に比べて変形後の方が短い。この駆動ロッド１１０の両端間の距離の短縮は、ドアハンドル１０８とラッチ装置１１２の間の距離の短縮分を相殺する。従って、駆動ロッド１１０は、矢印１３８で示す方向に圧縮されているために、ラッチ装置１１２内のラッチ解除部１２２及び／又はラッチ部１１４を作動させることがない。

さらに、駆動ロッド１１０は、変形されてもなお、ドアハンドル１０８によって作動可能であり、ドアハンドル１０８を作動させると、ドア１０２を開くことができる。このために、乗員は自動車１００から容易に降りることができ、自動車１００の外にいる他の人々が、自動車１００内の乗員や物体に簡単に接触することができる。これは、事故の際に、乗員が自動車１００から急いで出ようとする場合、及び／又は、救急隊員等がドアを傷つけたり、取り外したり、自動車１００からの脱出又は立ち入りのための代替手段を探したりすることなく自動車１００内の乗員や物体に速やかに接触しようとする場合に、非常に有用である。

一実施形態によれば、本発明は、図９に開示される方法を対象とする。ステップＳ９０２では、駆動ロッドは、ドアハンドルとラッチ解除部とに接続した状態で衝撃を受ける。例えば、駆動ロッド変形部材１１６は、駆動ロッド１１０がドアハンドル１０８及びラッチ解除部１２２に接続された状態で、この駆動ロッド１１０に衝撃を与える。ステップＳ９０４では、駆動ロッドは、ドアハンドル及びラッチ解除部とまだ接続されたままの状態で、変形される。例えば、駆動ロッド１１０は、ドアハンドル１０８とラッチ解除部１２２とに接続されたまま、変形される。駆動ロッド１１０は、例えば、屈曲される。

ステップＳ９０６では、ラッチ部はストライカと係合された状態に保たれる。例えば、ラッチ部１１４が、ストライカ１０６に係合された状態に保たれる。ステップＳ９０８では、ドアハンドルが作動されたときのみ、ラッチ部は、ストライカから解除される。例えば、ドアハンドル１０８が作動されたときのみ、ラッチ部１１４がストライカ１０６から解除される。

一実施形態によれば、駆動ロッド１１０は、駆動ロッド変形部材１１６がより容易に駆動ロッド１１０を変形できるように、変形領域を持つことができる。この変形領域は、駆動ロッド変形部材１１６によって駆動ロッド１１０がより容易に変形され得るような、いかなる形状やサイズ、構造であってもよい。この変形領域はまた、駆動ロッド１１０の長さ方向のどの位置にも、また、どの側面にも配置され得る。

図１０に示すように、変形領域は、例えばノッチ１４０を有してもよい。ノッチ１４０によって、駆動ロッド１１０は、ラッチ装置１１２を作動するために十分な剛性を保ちつつも、より容易に変形されるようになる。ノッチ１４０は、駆動ロッド変形部材１１６が駆動ロッド１１０に衝突する領域の前面に直接、又は、駆動ロッド１１０の長さ方向における、その他任意の部位に配置されてもよい。

図１１に示すように、変形領域はまた、例えば、駆動ロッド１１０上の平坦領域１４２を有してもよい。平坦領域１４２もまた、駆動ロッド１１０を、ラッチ装置１１２を作動するに十分な剛性を保ちつつ、より容易に変形されるようにする。この平坦領域１４２もまた、駆動ロッド変形部材１１６が駆動ロッド１１０に衝突する領域の前面に直接、又は、駆動ロッド１１０の長さ方向における、その他任意の部位に配置されてもよい。

開示された実施例に対する先の説明は、当業者であれば開示した方法及び装置を使用又は実施可能であるように提供される。これらの実施例の種々の変形は、当業者にとっては容易に明らかであり、ここで定義する発明の基本思想は、開示した方法及び装置の精神と範囲から逸脱することなく、その他の実施例に適用されてよい。説明した実施形態は、どのような点においても、単なる例示にすぎず、本発明を制限するものではない。本発明の範囲は、従って、前述の記載内容ではなく、添付された請求項に示される。なお、請求の範囲の均等の趣旨、範囲内にある全ての変形例は、本発明の範囲内に包含される。

１００ 自動車
１０２ ドア
１０４ ドアロック組立体
１０６ ストライカ
１０８ ドアハンドル
１１０ 駆動ロッド
１１２ ラッチ装置
１１４ ラッチ部
１１６ 駆動ロッド変形部材
１１８ 第１パネル
１２０ 第２パネル
１２２ ラッチ解除部
１２４、１２６ 物体
１２８ フレーム
１３０ 取り付け部
１３２ 変形用突起
１４０ ノッチ
１４２ 平坦領域

Claims (18)

1. ドアと、
   該ドア上に配置されたドアハンドルと、
   前記ドア内に配置されたラッチ解除部と、
   前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部と係合する駆動ロッドと、
   前記ドア内に配置された駆動ロッド変形部材と、を具備し、
   前記ドアを変形させる衝撃が該ドアに加わる際に、前記駆動ロッド変形部材が、前記ドアハンドルと前記ラッチ解除部との間の前記駆動ロッドに沿った箇所で前記駆動ロッドと当接し、前記ドアハンドルと前記ラッチ解除部との間の前記駆動ロッドに沿った前記箇所で前記駆動ロッドを変形させ、
   前記駆動ロッド変形部材が前記駆動ロッドを変形させた後も、前記駆動ロッドが、前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部と係合したままであることを特徴とするドアラッチ装置。
2. 前記ドアハンドルが前記駆動ロッドを作動したときのみ、前記ラッチ解除部が前記駆動ロッドによって作動されることを特徴とする請求項１に記載のドアラッチ装置。
3. 前記ドアがパネルを有し、前記ドアハンドル及び前記駆動ロッド変形部材が前記パネル上に配置されることを特徴とする請求項１に記載のドアラッチ装置。
4. 前記ドアが互いに対向する第１パネル及び第２パネルを有し、前記ドアハンドルが前記第１パネル上に配置され且つ前記駆動ロッド変形部材が前記第２パネル上に配置されることを特徴とする請求項１に記載のドアラッチ装置。
5. 前記ラッチ解除部に係合するラッチ部をさらに具備し、前記駆動ロッド変形部材が前記ラッチ解除部に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載のドアラッチ装置。
6. 前記ラッチ解除部に係合し且つ前記駆動ロッドによって作動されるラッチ部と、
   前記駆動ロッドの作動に基づいて前記ラッチ部と選択的に係合するストライカと、をさらに具備し、
   前記ラッチ部が前記ストライカと係合するときには前記ドアが閉鎖状態にあり、前記ラッチ部が前記ストライカから解除されるときには前記ドアが開放状態にあることを特徴とする請求項１に記載のドアラッチ装置。
7. 前記ドアに対する衝撃が加わった後には該ドアが前記閉鎖状態にあることを特徴とする請求項６に記載のドアラッチ装置。
8. 前記駆動ロッドが作動されるまでは前記ドアが前記閉鎖状態にあることを特徴とする請求項７に記載のドアラッチ装置。
9. フレームと、
   該フレーム内に配置されたストライカと、
   前記フレームに接続され且つ前記ストライカと選択的に係合するドアと、を具備する自動車であって、
   該ドアが、
   前記ストライカと選択的に係合するラッチ部と、
   前記ラッチ部に接続され、作動することによって前記ラッチ部の前記ストライカとの係合を制御するラッチ解除部と、
   前記ラッチ解除部に係合する駆動ロッドと、
   前記駆動ロッドに係合するドアハンドルであって、当該ドアハンドルの動作に基づいて前記駆動ロッドが前記ラッチ解除部を作動させるドアハンドルと、
   駆動ロッド変形部材と、を具備し、
   前記ドアを変形させる衝撃が該ドアに加わる際に、前記駆動ロッドが前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部と係合したまま、前記駆動ロッド変形部材が、前記ドアハンドルと前記ラッチ解除部との間の前記駆動ロッドに沿った箇所で前記駆動ロッドと当接して該駆動ロッドを変形させることを特徴とする自動車。
10. 前記ドアハンドルが前記駆動ロッドを作動したときのみ、前記ラッチ解除部が前記駆動ロッドによって作動されることを特徴とする請求項９に記載の自動車。
11. 前記ドアがパネルを有し、前記ドアハンドル及び前記駆動ロッド変形部材が前記パネル上に配置されることを特徴とする請求項９に記載の自動車。
12. 前記ドアが互いに対向する第１パネル及び第２パネルを有し、前記ドアハンドルが前記第１パネル上に配置され且つ前記駆動ロッド変形部材が前記第２パネル上に配置されることを特徴とする請求項９に記載の自動車。
13. 前記ラッチ部が前記ストライカと係合するときには前記ドアが閉鎖状態にあり、前記ラッチ部が前記ストライカから解除されるときには前記ドアが開放状態にあり、前記ドアに対する衝撃が加わった直後は前記ドアが閉鎖状態にあることを特徴とする請求項９に記載の自動車。
14. 前記駆動ロッドが前記ドアハンドルによって作動されるまでは前記ドアが閉鎖状態にあることを特徴とする請求項１３に記載の自動車。
15. ドアに対する衝突後にドア内の駆動ロッドを変形させる方法であって、
    前記駆動ロッドがドアハンドル及びラッチ解除部に接続された状態で、前記ドアハンドルと前記ラッチ解除部との間の前記駆動ロッドに沿った箇所で駆動ロッド変形部材によって前記駆動ロッドに衝撃を与える工程と、
    前記駆動ロッドが前記ドアハンドル及び前記ラッチ解除部に接続されたままの状態で、前記ドアハンドルと前記ラッチ解除部との間の前記駆動ロッドに沿った前記箇所で前記駆動ロッドを変形させる工程と、を含むことを特徴とする方法。
16. 前記駆動ロッドを変形させる工程が前記駆動ロッドを屈曲させる工程を含むことを特徴とする請求項１５に記載の方法。
17. 前記ドアハンドルが作動されたときのみラッチ部をストライカから解除する工程をさらに含むことを特徴とする請求項１５に記載の方法。
18. 前記ラッチ部を前記ストライカと係合した状態に保つ工程をさらに含むことを特徴とする請求項１７に記載の方法。

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