JP5330310B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は,クランク軸よりドライブプレートを介して駆動される伝動ケースの中心部に,クランク軸と同軸上に並ぶ出力軸を配置し,伝動ケースから出力軸に至る伝動経路に直列に介装されるトルクダンパ及びクラッチを伝動ケースに収容してなる動力伝達装置の改良に関する。
かゝる動力伝達装置は,例えば下記特許文献1に開示されているように,既に知られている。
特開2008−309335号公報
従来のかゝる動力伝達装置では,伝動ケース及び出力軸間の伝動経路には,クラッチを伝動ケース側に,トルクダンパを出力軸側に配置しているので,クランクのオフ状態では,クランク軸と共に回転する伝動ケース側のマスが比較的少なく,フライホイール効果が低い。そこで,充分なフライホイール効果を得べく,伝動ケースの重量を増せば,その分,装置全体の重量増を招き,エンジンの燃費等に悪影響を及ぼすことになり,好ましくない。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,伝動ケースの重量を特別に増すことなく充分なフライホイール効果を得ることができ,しかも構造が簡単でコストの低減を図ることができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,クランク軸よりドライブプレートを介して駆動される伝動ケースの中心部に,クランク軸と同軸上に並ぶ出力軸を配置し,伝動ケースから出力軸に至る伝動経路に直列に介装されるトルクダンパ及びクラッチを伝動ケースに収容してなる動力伝達装置において,前記伝動ケースに,この伝動ケースと相対回転可能に配設される環状のドリブンプレートと,前記伝動ケース及びドリブンプレート間を連結するトルクダンパと,前記ドリブンプレート及び出力軸間を連結するクラッチとを収容し,前記ドリブンプレートの内周端に,その一側方に屈曲する筒状軸部を形成し,この筒状軸部の内周面に相対回転自在に嵌合する筒状軸受部を前記伝動ケースの一側壁の半径方向中間部一体にプレス成形、前記伝動ケースの一側壁の中心部に、カップ状のケースハブを一体に形成し、このケースハブは、その外周面において前記クランク軸の支持孔に支承されると共に、その内周面において前記出力軸の端部を支承し、前記出力軸に設けられた油路を前記ケースハブ内に開口したことを第1の特徴とする。尚,前記伝動ケースの一側壁は,後述する本発明の実施形態中の第1ケース半体5aに,また前記ボルトは実施形態中の第1ボルト11にそれぞれ対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記筒状軸受部を,前記伝動ケースの前記一側壁の外側から内側に向けて突出して断面U字状に連結した二重周壁で構成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第2の特徴に加えて,前記伝動ケースの前記一側壁を,前記筒状軸受部により,該筒状軸受部より半径方向内方に向かう内方側壁部と,該筒状軸受部より半径方向外方に向かう外方側壁部とに区画すると共に,内方側壁部を,外方側壁部に対して伝動ケースの軸方向内方へオフセットさせて,外方側壁部との間に段差を設け,前記一側壁に前記ドライブプレートを隣接配置すると共に,このドライブプレートをクランク軸の軸端に連結するボルトの頭部を,前記段差によって前記内方側壁部及び前記外方側壁部間に形成される空所に配置したことを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,伝動ケース及び出力軸間の伝動経路上,トルクダンパは伝動ケース側に,クラッチは,出力軸側にそれぞれ配置されることになり,その結果,クラッチのオフ状態では,比較的重量が大であるドリブンプレート及びトルクダンパが伝動ケースと共にクランク軸に慣性マスとして加わり,クランク軸に対するフライホイール効果を充分に高めることができる。したがって,伝動ケースに重量を特別に付加せずに済むので,装置全体の重量増を防ぐことができ,エンジンの燃費及びコストの低減に寄与し得る。換言すれば,ドリブンプレート及びトルクダンパが慣性マスとして加わった分,伝動ケースの軽量化を図ることができる。
しかもドリブンプレートの内周端に,その一側方に屈曲する筒状軸部を形成し,この筒状軸部の内周面を回転自在に支承する筒状軸受部を伝動ケースの一側壁の半径方向中間部一体にプレス成形したので,伝動ケースの一部がドリブンプレートに対する軸受機能を発揮することになり,特別な軸受部材を設ける必要がなく,構造の簡素化,延いてはコストの更なる低減を図ることができる。
また伝動ケースの一側壁の中心部に、カップ状のケースハブを一体に形成し、このケースハブは、その外周面においてクランク軸の支持孔に支承されると共に、その内周面において出力軸の端部を支承するので、クランク軸,伝動ケース及び出力軸の三者を同軸上に配置することができる。
そしてさらにケースハブは、出力軸に設けられた油路をケースハブ内に開口するので、出力軸の油路から供給されたオイルがケースハブ内に流入し、そしてケースハブ及び出力軸間を潤滑しながら通過した後,遠心力作用により半径方向に広がることになり、クラッチの各部やトルクダンパの各部を潤滑することができる。
本発明の第2の特徴によれば,前記筒状軸受部を構成する二重周壁が剛性の高いリブとなって伝動ケースを効果的に強化することになり,伝動ケースの薄肉,軽量化を図り,コストのさらなる低減を図ることができる。
本発明の第3の特徴によれば,前記段差によって内方側壁部及び外方側壁部間に形成される空所に,ドライブプレートをクランク軸の軸端に連結するボルトの頭部を配置することで,そのボルトの頭部に邪魔されることなく,伝動ケースをクランク軸の軸端に充分に近接されることができ,エンジン及び動力伝達装置の組立体のコンパクト化に寄与し得る。
本発明の実施形態に係る動力伝達装置の縦断面図。 図1の2−2線拡大断面図。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
図1及び図2において,動力伝達装置1は,エンジンのクランク軸2と,それと同軸上に配置される出力軸3との間に介装されるもので,伝動ケース5と,この伝動ケース5内にそれと相対回転可能に配設されるドリブンプレート6と,伝動ケース5及びドリブンプレート6間を連結するトルクダンパ7と,ドリブンプレート6及び出力軸3間を連結するクラッチ8とよりなっている。したがって,トルクダンパ7及びクラッチ8は,伝動ケース5から出力軸3に至る伝動経路に直列に介装され,その際,トルクダンパ7は伝動ケース5側に,クラッチ8は,出力軸3側にそれぞれ配置される。
伝動ケース5は,対をなす椀状の第1及び第2ケース半体5a,5bの開放端部を互いに嵌合して溶接により液密に結合してなるもので,第1ケース半体5aに,エンジン始動用のリングギヤ10が溶接により固設される。一方,クランク軸2の軸端には,第1ケース半体5aに隣接するドライブプレート13が第1ボルト11により連結され,このドライブプレート13の外周端部が前記リングギヤ10に第2ボルト12により連結される。
第1ケース半体5aは,中心部にはカップ状のケースハブ14を一体に備えており,このケースハブ14は,その外周面において,クランク軸2の軸端中心部に開口する有底の支持孔2aに第1ブッシュ1を介して支承され,また内周面において,第2ブッシュ1を介して出力軸3の端部を回転自在に支承する。こうしてクランク軸2,伝動ケース5及び出力軸3は同軸上に配置される。
前記ドリブンプレート6は環状をなしており,その内周端には,それから軸方向に沿って第1ケース半体5aと反対方向に延びる筒状軸部25がプレス成形される。具体的にはバーリング成形される。この筒状軸部25を支承すべく,その内周面に回転自在に嵌合する筒状軸受部30が第1ケース半体5aにプレス成形される。具体的には,この筒状軸受部30は,第1ケース半体5aの外側から内側に向けて突出して断面U字状に連結した二重周壁30a,30b,即ち内側周壁30aと,それを同心円状に囲繞する外側周壁30bとで構成される。
第1ケース半体5aは,上記筒状軸受部30により,内側周壁30aから半径方向内方に向かう内方側壁部5a1と,外側周壁30bから半径方向外方に向かう外方側壁部5a2とに区画され,その内方側壁部5a1を外方側壁部5a2に対して伝動ケース5の軸方向内方へオフセットさせることにより,内方側壁部5a1と外方側壁部5a2との間に段差Sが付与される。この段差Sによって内方側壁部5a1及び外方側壁部5a2間に形成される空所47に前記第1ボルト11の頭部11aが配置される。
前記トルクダンパ7は,ドリブンプレート6に設けられてその周方向に並ぶ複数のばね保持孔20と,これら保持孔20に保持される複数のコイルばね21と,これらコイルばね21の,ばね保持孔20から突出した両側部を収容保持すべく第1及び第2ケース半体5a,5bにそれぞれ形成されるばね収容凹部22,22とで構成される。図示例では,各コイルばね21に二重ばねが使用されるが,それを一重ばねとすることもできる。こうしてトルクダンパ7は,出力軸3と同心の環状に構成される。
前記クラッチ8は,前記筒状軸部25が兼用するクラッチインナ25と,このクラッチインナ25を囲繞するように配置されるクラッチアウタ26とを備え,そのクラッチインナ25にはスプライン27がプレス成形される。
このクラッチインナ25の内周面に回転自在に嵌合する筒状軸受部30が第1ケース半体5aの半径方向中間部に一体にプレス成形される。このことと前述のように第1ケース半体5aのケースハブ14が出力軸3を回転自在に支持することが相俟って、筒状軸部25、ドリブンプレート6及び伝動ケース5は出力軸3と同心状に支持される。
クラッチアウタ26は,クラッチインナ25を同心状に囲繞するアウタ胴部26aと,このアウタ胴部26aの一端に一体に連なるアウタ端壁6bと,このアウタ端壁6bの内周端に溶接により固設されるアウタハブ26cとよりなっている。アウタ胴部26a及びアウタ端壁6bは一体にプレス成形され,その際,アウタ胴部26aにスプライン28が同時に成形される。このクラッチアウタ26は,前記環状配列のコイルばね21より半径方向内方に配置される。アウタハブ26cは,一方において出力軸3にスプライン嵌合され,他方において第3ブッシュ17を介して出力軸3に支承される。
クラッチインナ25の外周には複数の駆動摩擦板31,31が摺動可能にスプライン嵌合され,これら駆動摩擦板31,31と交互に重ねられる複数の従動摩擦板32,32と,1枚の受圧板33とがアウタ胴部26aの内周に摺動可能にスプライン嵌合される。アウタ胴部26aの開放端部寄りの内周面には,上記受圧板33を受け止めて支持するサークリップ29が係止される。
上記駆動摩擦板31及び従動摩擦板32間を摩擦連結したり,その摩擦連結を解除するクラッチ作動装置34がクラッチアウタ26に設けられる。このクラッチ作動装置34は,クラッチアウタ26のアウタ端壁6bに形成されるシリンダ35と,このシリンダ35に第1シール部材36を介して摺動自在に嵌合されてシリンダ35との間に油圧室37を画成するピストン38とを備えており,ピストン38には,上記駆動及び従動摩擦板31,32群を挟んで受圧板33と対向する加圧板39が一体に連設される。またピストン38は,その内周端のピストンハブ38aを第2シール部材40を介して出力軸3に摺動自在に支承される。
さらにピストン38には,加圧板39の半径方向内側で補助シリンダ41が形成され,この補助シリンダ41に第3シール部材42を介して固定ピストン43が相対摺動自在に嵌合される。この固定ピストン43は,アウタハブ26cの外周に係止されたストッパリング44に受け止められて,補助シリンダ41との間に補助油圧室45を画成する。そして上記ピストン38及び固定ピストン43間には戻しばね46が縮設され,この戻しばね46は,ピストン38を後退方向に付勢すると共に,固定ピストン43をストッパリング44との当接位置に保持する。
出力軸3には,油圧室37に連通する第1油路50と,補助油圧室45に連通する第2油路51とが設けられ,これら第1及び第2油路50,51には,図示しないオイルポンプから吐出される油圧が交互に供給されるようになっている。また第2油路51は出力軸3の軸端に開口して前記ケースハブ14の内部とも連通する。
アウタハブ26cの一端には,第1ケース半体5aの内側面に摺動自在に当接する第1スラストワッシャ52が,またその他端には,第2ケース半体5bの内側面に摺動自在に当接する第2スラストワッシャ53がそれぞれ付設される。こうしてアウタハブ26cは,第1及び第2スラストワッシャ52,53を介して第1及び第2ケース半体5a,5b,即ち伝動ケース5により軸方向の動きが規制される。第1スラストワッシャ52には,第1ケース半体5aの内面に臨む複数の第1油溝52aが,また第2スラストワッシャ53には,第2ケース半体5bの内面に臨む複数の第2油溝53aがそれぞれ刻設される。また前記クラッチインナ25及びアウタ胴部26aには,それぞれの内外を連通する第1油孔54及び第2油孔55がそれぞれ穿設される。
このように構成されるクラッチ8は,環状の前記トルクダンパ7の半径方向内方に配置される。
次に,この実施形態の作用について説明する。
第2油路51を図示しないオイルタンクに開放する一方,第1油路50を図示しないオイルポンプの吐出側に接続すると,オイルポンプの吐出オイルが第1油路50を通して油圧室37に導入され,その油圧をもってピストン38は,戻しばね46の付勢力に抗して前進して,駆動及び従動摩擦板31,32を受圧板33に対して押圧するので,駆動及び従動摩擦板31,32は互いに摩擦連結する。これによりクラッチ8は,クラッチインナ25及びクラッチアウタ26相互のトルク伝達を可能にするオン状態となる。したがって,エンジンの動力は,クランク軸2からトルクダンパ7のコイルばね21,ドリブンプレート6,オン状態のクラッチ8を順次介して出力軸3へと伝達される。
このような動力伝達中,クランク軸2にトルク変動が発生し,または出力軸3側に負荷変動が発生すれば,伝動ケース5及びドリブンプレート6間の相対回動,即ちばね収容凹部22,22及びばね保持孔20間の相対回動に伴なうコイルばね21の圧縮変形により上記トルク変動又は負荷変動を緩和することができる。
また上記とは反対に,第1油路50をオイルタンクに開放する一方,第2油路51をオイルポンプの吐出側に接続すると,オイルポンプの吐出オイルが第2油路51を通して補助油圧室45に導入され,その油圧をもってピストン38は後退し,その際,戻しばね46の付勢力もその後退を助勢する。したがって,ピストン38の後退は素早く行われ,駆動及び従動摩擦板31,32の摩擦連結を解除する。これによりクラッチ8は,クラッチインナ25及びクラッチアウタ26間のトルク伝達を遮断するオフ状態となり,クランク軸2及び出力軸3間の動力伝達を遮断することができる。
第2油路51に供給されたオイルは,ケースハブ14内にも流入し,そしてケースハブ14及び出力軸3間の第1ブッシュ15を潤滑しながら通過し,さらに第1スラストワッシャ52の第1油溝52aを通過した後,遠心力作用により半径方向に広がり,そのオイルの一部は,クラッチインナ25の第1油孔54からクラッチ8内部に流入して,クラッチ8の各部を潤滑し,また冷却した後,アウタ胴部26aの第2油孔55及びアウタ胴部26aの開放口から流出し,さらに半径方向に広がりトルクダンパ7の各部を潤滑する。また第1スラストワッシャ52の第1油溝52aを通過した他のオイルは,クラッチインナ25及び筒状軸受部30の回転摺動面を潤滑した後,トルクダンパ7側へ流れ,その潤滑を行う。これらオイルは,伝動ケース5内を満たしながら,第2スラストワッシャ53の第2油溝53aから伝動ケース5外へと流出し,オイルタンクへと戻ので,伝動ケース5内は常に新しいオイルで満たされることになる。
このような動力伝達装置1において,伝動ケース5に,この伝動ケース5と相対回転可能に配設される環状のドリブンプレート6と,伝動ケース5及びドリブンプレート6間を連結するトルクダンパ7と,ドリブンプレート6及び出力軸3間を連結するクラッチ8とを収容したことによって,伝動ケース5及び出力軸3間の伝動経路上,トルクダンパ7は伝動ケース5側に,クラッチ8は,出力軸3側にそれぞれ配置されることになる。その結果,クラッチ8のオフ状態では,比較的重量が大であるドリブンプレート6及びトルクダンパ7が伝動ケース5と共にクランク軸2に慣性マスとして加わり,クランク軸2に対するフライホイール効果を充分に高めることができる。したがって,伝動ケース5に重量を特別に付加せずに済むので,装置全体の重量増を防ぐことができ,エンジンの燃費及びコストの低減に寄与し得る。換言すれば,ドリブンプレート6及びトルクダンパ7が慣性マスとして加わった分,伝動ケース5の軽量化を図ることができる。
またドリブンプレート6の内周端に,その一側方に屈曲する筒状軸部25を形成し,この筒状軸部25の内周面を回転自在に支承する筒状軸受部30を第1ケース半体5aに形成したので,第1ケース半体5aの一部がドリブンプレート6に対する軸受機能を発揮することになり,特別な軸受部材を設ける必要がなく,構造の簡素化,延いてはコストの更なる低減を図ることができる。
さらに前記筒状軸受部30を,第1ケース半体5aの外側から内側に向けて突出して断面U字状に連結した二重周壁30a,30bで構成したので,この二重周壁30a,30bが剛性の高いリブとなって伝動ケース5を効果的に強化することになり,伝動ケース5の薄肉,軽量化を図り,コストのさらなる低減を図ることができる。
さらにまた第1ケース半体5aを,筒状軸受部30により,筒状軸受部30より半径方向内方に向かう内方側壁部5a1と,該筒状軸受部より半径方向外方に向かう外方側壁部5a2とに区画すると共に,内方側壁部5a1を,外方側壁部5a2に対して伝動ケース5の軸方向内方へオフセットさせて,外方側壁部5a2との間に段差Sを付与し,ドライブプレート13をクランク軸2の軸端に連結する第1ボルト11の頭部11aを,上記段差Sによって内方側壁部5a1及び外方側壁部5a2間に形成される空所47に配置したので,第1ボルト11の頭部11aに邪魔されることなく,伝動ケース5をクランク軸2の軸端に充分に近接されることができ,エンジン及び動力伝達装置の組立体のコンパクト化に寄与し得る。
さらにまた前記筒状軸部25を,クラッチ8の,駆動摩擦板31がスプライン嵌合するクラッチインナ25に兼用したことで,部品点数の削減,構造の簡素化がもたらされ,コストの更なる低減を図ることができる。
さらにまたクラッチ8をトルクダンパ7の半径方向内方に配置したことで,動力伝達装置1を軸方向に偏平化し,そのコンパクト化を図ることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,ドライブプレート13は,伝動ケース5にボルト又は溶接により直接連結することもできる。
1・・・・・・動力伝達装置
2・・・・・・クランク軸
2a・・・・・支持孔
3・・・・・・出力軸
5・・・・・・伝動ケース
5a・・・・・伝動ケースの一側壁(第1ケース半体)
5a1・・・・内方側壁部
5a2・・・・外方側壁部
6・・・・・・ドリブンプレート
7・・・・・・トルクダンパ
8・・・・・・クラッチ
11・・・・・ボルト(第1ボルト)
13・・・・・ドライブプレート
14・・・・・ケースハブ
25・・・・・筒状軸部(クラッチインナ)
30・・・・・筒状軸受部
30a・・・・内側周壁
30b・・・・外側周壁
47・・・・・空所
51・・・・・油路(第2油路)

Claims (3)

  1. クランク軸(2)よりドライブプレート(13)を介して駆動される伝動ケース(5)の中心部に,クランク軸(2)と同軸上に並ぶ出力軸(3)を配置し,伝動ケース(5)から出力軸(3)に至る伝動経路に直列に介装されるトルクダンパ(7)及びクラッチ(8)を伝動ケース(5)に収容してなる動力伝達装置において,
    前記伝動ケース(5)に,この伝動ケース(5)と相対回転可能に配設される環状のドリブンプレート(6)と,前記伝動ケース(5)及びドリブンプレート(6)間を連結するトルクダンパ(7)と,前記ドリブンプレート(6)及び出力軸(3)間を連結するクラッチ(8)とを収容し,前記ドリブンプレート(6)の内周端に,その一側方に屈曲する筒状軸部(25)を形成し,この筒状軸部(25)の内周面に相対回転自在に嵌合する筒状軸受部(30)を前記伝動ケース(5)の一側壁(5a)の半径方向中間部一体にプレス成形、前記伝動ケース(5)の一側壁(5a)の中心部に、カップ状のケースハブ(14)を一体に形成し、このケースハブ(14)は、その外周面において前記クランク軸(2)の支持孔(2a)に支承されると共に、その内周面において前記出力軸(3)の端部を支承し、前記出力軸(3)に設けられた油路(51)を前記ケースハブ(14)内に開口したことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置において,
    前記筒状軸受部(30)を,前記伝動ケース(5)の前記一側壁(5a)の外側から内側に向けて突出して断面U字状に連結した二重周壁(30a,30b)で構成したことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2記載の動力伝達装置において,
    前記伝動ケース(5)の前記一側壁(5a)を,前記筒状軸受部(30)により,該筒状軸受部(30)より半径方向内方に向かう内方側壁部(5a1)と,該筒状軸受部より半径方向外方に向かう外方側壁部(5a2)とに区画すると共に,内方側壁部(5a1)を,外方側壁部(5a2)に対して伝動ケース(5)の軸方向内方へオフセットさせて,外方側壁部(5a2)との間に段差(S)を設け,前記一側壁(5a)に前記ドライブプレート(13)を隣接配置すると共に,このドライブプレート(13)をクランク軸(2)の軸端に連結するボルト(11)の頭部(11a)を,前記段差(S)によって前記内方側壁部(5a1)及び前記外方側壁部(5a2)間に形成される空所(47)に配置したことを特徴とする動力伝達装置。
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