JP5329877B2 - 被研削材の複合研削方法 - Google Patents

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本発明は、複合平面研削装置を用いて超硬パンチやT−ダイの被研削物(ワークピース)表面を平面研削する複合平面研削方法に関する。さらに詳しくは、被研削物の粗研削加工と仕上研削加工を粗砥石車と仕上砥石車の一対を用いて同時に進行させて被研削物の研削加工時間を短縮できる複合平面研削方法に関する。
粗研削砥石軸と仕上研削砥石軸の一対の砥石軸を備える複合研削装置を用い、1台の支持装置に両端を支持され横軸方向に回転している被研削物を同時に粗研削加工および仕上研削加工する方法は知られている。
例えば、主軸台と心押台間に支持された被研削物である自動車用クランプ軸を研削加工するのに、先ず少なくとも主軸受に粗研削砥石を用いて粗研削加工を施し、次いでストローク軸受に仕上研削を施し、かつその後に前記主軸受に仕上研削砥石を用いて仕上研削加工を施して、ただ一度チャックされたままの状態でストローク軸受及び主軸受を研削する方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、チルト機構を備えた粗研削砥石軸と、同じくチルト機構を備えた仕上研削砥石軸を用い、これら研削砥石軸を水平軸方向に回転する被研削材である自動車用バルブの回転軸を上下に配置し、同時に自動車用バルブの粗研削加工と仕上研削加工を施す方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、砥石軸を傾斜、あるいはワークテーブルを傾斜させるチルト機構を備えた平面研削装置も知られている。例えば、本体基台と、この本体基台に設けたウエハを吸着するバキュームチャックを備えた水平方向に回転可能な作業テーブルと、該作業テーブルへ並設させた本体ケーシングと、この本体ケーシングに据えたレールへ昇降可能に担持させた昇降機構と、該昇降機構へ回転自在なスピンドル軸を備え若干の上下動可能に担持させたスピンドル軸ケーシングと、スピンドル軸に固定されたチャック機構と、該チャック機構に固定された砥石とを備える、前記スピンドル軸を作業テーブルの上方へ昇降可能に配設したウエハの研磨盤において、昇降機構は、前面に半円筒状の凹部を有し、スピンドル軸ケーシングを昇降機構に取り付ける取付部材はこの昇降機構の半円筒状の凹部と若干の隙間を残して嵌合する半円筒状の凸部を有し、取付部材には、その先端が昇降機構の前面当接するスピンドル軸傾斜調整ボルトが取付部材を穿孔して得た空間部に備えられた皿バネの中央部を貫通して備えられ、その傾斜調整ボルトの後端雄ネジ部分は、固定部材の雌ネジにより据え付けられていることを特徴とするウエハの研磨盤が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、砥石軸に軸承され、かつ、水平面に対し垂直方向に昇降可能なプレーン砥石車と平板状ワ−クとの相対的な移動により平面基板上に底面に対する稜面角度がθ度と(90−θ)度、頂稜角度が90度、隣り合う頂稜のピッチ幅がL、高さがHの断面直角三角形状の山稜複数を前後にn列規則的に配列したワークを製造する方法であって、1)ロ−タリーテーブル上に水平面に対しθ度に傾斜した状態で固定された平板状ワーク表面に回転している前記砥石車を下降させて平板状ワークに切込をかけつつストローク研削を行ってV溝を前記ワーク表面に形成し、砥石車によるワークへの切込深さがL・sin (90−θ)となった時点で砥石車を上昇することによりワーク表面より後退させ、2)ついで砥石車と水平面に対しθ度に傾斜した前記V溝が加工された平板状ワークの距離がピッチ幅L・cos θとなる量だけ横方向に移動させ、3)再び、水平面に対しθ度に傾斜した状態で固定された平板状ワーク表面に回転している砥石車を下降させて平板状ワークに切込をかけつつストローク研削を行ってV溝を前記ワーク表面に形成し、砥石車によるワークへの切込深さがL・sin (90−θ)となった時点で砥石車を上昇することによりワーク表面より後退させ、4)以下、前記2)と3)の工程を繰り返してn列の山稜をワークに形成することを特徴とする、複数の山稜が規則的に配列したワーク(液晶表示板用導光板鋳材)を製造する平面研削装置が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
さらに、図5に示す、リニアモータ駆動で左右往復移動するワークテーブル上に載置された被研削材(超硬パンチ)を、上下移動、前後移動および回転可能に支持された砥石軸に設けられた砥石により平面研削加工する砥石前後方向チルトヘッドおよび機上画像処理システムを備えた超精密マイクロプロファイル研削盤UPZ210Li(株式会社岡本工作機械製作所の商品名)も市販されている(例えば、非特許文献1参照)。
特公表2002−542955号公報 米国特許第6878043号明細書 米国特許第5484327号明細書 特開平11−254318号公報 特開2004−148431号公報 株式会社岡本工作機械製作所発行カタログ、「超精密マイクロプロファイル研削盤UPZ210Li/UPG310Li」、2008年5月2000部発行
従来、超硬パンチを研削加工するには、平面研削装置(図5に示す平面成形研削盤も含む)を用い、ワークテーブルへの砥石接近を手動早送りし、砥石の被研削材への自動切り込みを開始した後、粗研削加工、精密仕上研削加工、スパークアウト、ワークテーブル右端停止、最後にワークテーブルより砥石の後退の手動早送りを行って成形していた。この研削方法では、粗研削加工に続いて精密仕上研削加工が行われるために加工時間が長くなる欠点がある。
また、塗工機の流延T−ダイを研削加工するに、従来は、単一の砥石軸を備える平面研削装置を用い、先ず、被研削材のT−ダイを粗研削砥石車を用いてワークチャックテーブル上に固定された被研削材であるT−ダイを砥石車とワークチャックテーブルの相対的な動きにより粗研削加工し、ついで、粗研削加工された被研削材をピッチポリィシャ機に移し、仕上研磨加工していた。この従来のT−ダイ平面平坦化加工方法では、被加工物のT−ダイの移し変えに時間が割かれ、加工時間が長くなる欠点がある。
本発明者等は、前記特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載される異なった砥番の砥石を回転可能に支持する一対の砥石軸を備える複合円筒研削装置を用いてワーク支持装置に把持されて回転している被研削材の粗研削加工と仕上研削加工とを同時に平行して進行させる研削方法の着想を前記非特許文献6および特許文献5に記載の平面研削装置に応用して、左右方向に往復移動可能なワークテーブルに固定された被研削材を複数砥石軸に固定された砥石車を用いて粗研削加工と仕上研削加工を同時に行う複合平面研削装置とすれば研削時間を短縮することが可能であることに着目し、本発明の複合平面研削装置の設計に至った。
請求項1の発明は、被研削物の表面を平面研削加工する粗研削砥石(26a)を回転自在に固定する粗研削砥石軸(25a)を鉛直方向に固定する前後方向に移動可能な第一ツールテーブル22a)と、 この第一ツールテーブル(22a)を前後方向に移動させる前後移動機構(23a)と、前記粗研削砥石軸(25a)に回転自在に固定された粗研削砥石(26a)を前後方向に斜させる第一チルトヘッド機構(27a)と、前記粗研削砥石軸の昇降機構(24a)と、前記粗研削砥石軸の回転機構(25m)を備える第一研削ステージと、前記第一ツールテーブル(22a)に対し左右方向に並列して設けられた第二ツールテーブル(22b)に被研削物の表面を平面研削加工する仕上研削砥石(26b)を回転自在に固定する仕上研削砥石軸(25b)を鉛直方向に固定する前後方向に移動可能な第二ツールテーブル(22b)と、この第二ツールテーブル(22b)を前後方向に移動させる前後移動機構(23b)と、前記仕上研削砥石軸(25b)に回転自在に固定された仕上研削砥石(26b)を前後方向に斜させる第二チルトヘッド機構(27b)と、前記仕上研削砥石軸(25b)の昇降機構と、前記仕上研削砥石軸の回転機構(25m)を備える第二研削ステージを備えるツールステージ(2)、
左右方向に往復移動可能なワークテーブル(31)上に固定されたワークチャックテーブル(33)と、前記ワークテーブルを左右方向に往復移動させる左右移動機構(35)と、前記ワークチャックテーブル(33)の左右両端に備えられた第一砥石ドレッサ(34a)と第二砥石ドレッサ(34b)を有するワークステージ(3)、
前記粗研削砥石(26a)、仕上研削砥石(26b)および被研削材のCCDカメラ(28a)撮像画像を数値制御装置(4)の画像検出部に電気信号で送信し、画像処理制御部で処理された画像をディスプレイ(CRT)に映し出す機上画像処理機構(28)、
および、
前記第一チルトヘッド機構(27a)と第二チルトヘッド機構(27b)に砥石軸(の傾斜角度を指示するチルトヘッド回転制御部、削加工プログラムメモリ、閾値メモリ、被研削材厚み入力判定部、砥石軸回転制御部、砥石軸上下移動制御装置、ツールテーブル前後移動制御装置、ワークテーブル左右移動駆動制御部、ドレッシング制御部、画像検出部、研削加工プログラム終了判定部、閾値管理部、画像処理制御部、キーボード、および、ディスプレイを設けた数値制御装置(4)とを備える、複合平面研削装置(1)であって、前記ワークーブル(31)の待機位置でのワークチャックテーブル(33)の中心点位置(31c)は、そのワークチャックテーブル中心点が前記粗研削砥石軸に回転自在に固定された粗研削砥石(26a)の加工開始時待機位置の粗研削砥石直径方向の中心点(26ac)と前記仕上研削砥石軸に回転自在に固定された仕上研削砥石(26b)の加工開始時待機位置の仕上研削砥石直径方向の中心点(26bc)を含む前記ワークチャックテーブル(33)表面に垂直な同一鉛直平面上に在って、前記粗研削砥石直径方向の中心点(26ac)および前記仕上研削砥石直径方向の中心点(26bc)から等距離の位置(31c)に在る、合平面研削装置(1)を用い、
数値制御装置(4)の研削加工プログラムメモリに記憶された研削加工プログラムに基づいて前記ワークチャックテーブル(33)上に搭載された被研削材を前記粗研削砥石(26a)および仕上研削砥石(26b)を用いて研削加工を行い、数値制御装置(4)の研削加工プログラム終了判定部が前記被研削材のCCDカメラ(28a)撮像画像の被研削材の厚みが厚みの閾値に達したら研削加工停止の指令を出すことを特徴とする、被研削材の複合研削方法を提供するものである。
本発明の複合平面研削装置を用いる被研削材の複合研削方法は、左右方向に往復移動している被研削材の粗研削加工と仕上研削加工を同時平行して行うことが可能で、被研削材の平面研削加工時間を短縮することができる。
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。図1は複合平面研削装置の正面図、図2は複合平面研削装置の平面図、図3は複合平面研削装置の側面図、および、図4は複合平面研削装置の数値制御装置のブロック図である。
図1、図2および図3で示される研削加工開始前の待機位置での各部材位置を示す複合平面研削装置1において、この複合平面研削装置1は、ツールステージ2とワークステージ3と図4に示す数値制御装置4を備える。
ツールステージ2は、機械フレーム5に設けられたツールテーブルベース21上に設けられた第一案内レール21a上に設けられた第一ツールテーブル22aと、この第一ツールテーブル22aをリニアモータ駆動で前後方向に往復移動させる駆動機構23aと、前記第一ツールテーブル22a上に起立して設けられたコラム20と、このコラム前壁側に具備された砥石ヘッド案内レール24d上をサーボモータ24c駆動で回転するボールネジ24eの旋回駆動で上下方向に砥石ヘッド取付滑走板24fを昇降させる第一昇降機構24aと、被研削物の表面を平面研削加工する粗研削砥石軸25aの先端に粗研削砥石26aを回転自在に固定した第一砥石ヘッドと、その粗研削砥石軸25a軸心方向が水平方向となるよう前記砥石ヘッド取付滑走板24fに取り付けた第一砥石ヘッドと、その粗研削砥石軸25aの軸心周りに粗研削砥石26aを回転させる砥石軸回転駆動機構25mと、粗研削砥石軸に回転自在に固定された粗研削砥石26aを前後方向にプラスマイナス3度傾斜させるチルト角度調整ボルト27とチルトクランプレバー27を傾斜させる第一チルトヘッド機構27a、前記ツールテーブルベース21上に前記第一案内レール21aに対して並列して設けられた第二案内レール21b上に設けられたに設けられた第二ツールテーブル22bと、この第二ツールテーブル22bをリニアモータ駆動で前後方向に往復移動させる駆動機構23bと、前記第二ツールテーブル22b上に起立して設けられたコラム20と、このコラム前壁側に具備された砥石ヘッド案内レール24d上をリニアモータ24c,24e駆動で上下方向に砥石ヘッド取付滑走板24fを昇降させる第二昇降機構24bと、被研削物の表面を平面研削加工する仕上研削砥石軸25bの先端に仕上研削砥石26bを回転自在に固定した第二砥石ヘッドと、その仕上研削砥石軸25b軸心方向が水平方向となるよう前記砥石ヘッド取付滑走板24fに取り付けた第二砥石ヘッドと、その仕上研削砥石軸25bの軸心周りに仕上研削砥石26bを回転させる砥石軸回転駆動機構25mと、仕上研削砥石軸25bに回転自在に固定された仕上研削砥石26bを前後方向にプラスマイナス3度傾斜させるチルト角度調整ボルト27とチルトクランプレバー27を傾斜させる第二チルトヘッド機構27b、前記粗研削砥石軸に回転自在に固定された粗研削砥石25aと前記仕上研削砥石軸に回転自在に固定された仕上研削砥石25bを撮像するCCDカメラ28aとCCD光源28bを備える機上画像処理機構28とを設置している。
前述の粗研削砥石26aと仕上研削砥石26bは安全カバー26c,26cにより保護されている。粗研削砥石26aと被研削材との研削加工点および仕上研削砥石26bと被研削材との研削加工点には研削液供給ノズル29より研削液が供給される。図1中、29a,29bは研削液供給パイプである。
図3に仮想線で示すように、チルトヘッド機構27a,27bは、粗研削砥石26a、仕上研削砥石26bを前後方向に3度傾けることができ、砥石のV字フェース先端のR形状を有効に使用することができ、垂直面の面粗度が向上した被研削材に加工することができる。また、被研削材の端部をR研削加工することも可能である。図3においてチルト角度調整ボルト27を回転駆動するマイクロモータは省略されている。
粗研削砥石26aと仕上研削砥石26bは、砥番が異なる以外は、砥石形状、砥石径、砥石幅、結合材、砥粒密度等、同一であるのが好ましい。
機上画像処理機構28は、CCDカメラ28aが撮像した仕上研削砥石26bと粗研削砥石26aおよび被研削材の現状数値制御装置4の画像検出部に送り、画像処理制御部より画像表示板(ディスプレイ)CRTに映し出す。
ワークステージ3は、左右方向に往復移動可能なワークテーブル31上にL字型止め具32で固定されたワークチャックテーブル(永磁チャック)33とこのワークチャックテーブル33の左右両端に備えられた第一砥石ドレッサ(2つの卓上式単石ダイヤモンドドレッサ)34aと第二砥石ドレッサ(2つの卓上式単石ダイヤモンドドレッサ)34bと、ワークテーブル31底面に備えられた滑走材31bを案内レール31c上に左右方向に往復移動させる可動子31eと固定子31dを有するリニアモータテーブル駆動機構35を有する。このリニアモータテーブル駆動機構35は、ボールネジのサーボモータ駆動を用いる流体(油、水、気体)静圧摺動案内を利用した高速レシプロツールテーブル駆動機構としてもよいし、油圧シリンダー駆動とV字型摺動案内もしくは平型摺動案内とドッグとソレノイドバルブを利用したツールテーブル反転機構であってもよい。ツールテーブルの昇降機構および前後移動機構も同様の機構に変更してもよい。特に、ツールテーブル22a,22bの前後方向駆動機構および砥石ヘッド取付板の昇降機構24bにもリニアモータ駆動機構を採用することにより各軸の追従性と信頼性が高まるとともに、研削加工時間をより短縮できる利点がある。
図1および図2から理解されるように、ワークチャックテーブル31の待機位置でのワークチャックテーブルの中心点位置31cは、そのワークチャックテーブル中心点31cが前記粗研削砥石軸に回転自在に固定された粗研削砥石26aの加工開始時待機位置の粗研削砥石直径方向の中心点26acと前記仕上研削砥石軸に回転自在に固定された仕上研削砥石26bの加工開始時待機位置の仕上研削砥石直径方向の中心点26bcを含む同一鉛直平面上(ワークチャックテーブル31上平面に対し直角面)に在って、前記粗研削砥石直径方向の中心点26acおよび前記仕上研削砥石直径方向の中心点26bcから等距離の位置に在る。
複合平面研削装置を市販する場合、研削加工開始時のワークテーブルの中心点位置を仕上研削砥石軸下方または粗研削砥石軸下方に位置させた複合平面研削装置であっても、もしくは、粗研削砥石の中心点と仕上研削砥石の中心点とワークテーブルの中心点を結ぶ平面がワークテーブルに対し鉛直でない場合であっても、加工プログラムソフトの指令により研削開始後、直ちにワークチャックテーブル31の中心点位置31cと粗研削砥石の中心点と仕上研削砥石の中心点を結ぶ平面がワークチャックテーブル31上平面に対し直角であり、前記粗研削砥石直径方向の中心点26acおよび前記仕上研削砥石直径方向の中心点26bcから等距離の位置に在るように作動する複合平面研削装置も本発明の範囲である。
図1において、実線で示される待機位置に在るワークテーブル31は、研削加工時には仮想線で示されるワークテーブル31' 位置で左転または右転される。また、また、仮想線で示される粗研削砥石26a'は第一砥石ドレッサ34bでドレッシングされ、仮想線で示される仕上研削砥石26b'は第二砥石ドレッサ34aでドレッシングされる。ドレッシング操作は、研削加工開始前、研削加工途中、または、研削加工終了後に行われるよう加工ソフトプログラミングされる。
図4に示す数値制御装置4は、削加工プログラムメモリ、閾値メモリ、入力判定部、砥石軸回転制御部、チルトヘッド回転制御部、砥石軸上下移動制御装置、ツールテーブル前後移動制御装置、ワークテーブル左右移動駆動制御部、ドレッシング制御部、画像検出部、研削加工プログラム終了判定部、値管理部、画像処理制御部、キーボード、および、ディスプレイCRTなどを有する。
図1に示されていないX(左右)軸リニアスケールセンサ、Y(前後)軸リニアスケールセンサ、Z(高さ)軸リニアスケールセンサ、または変位センサより電気信号で送付されてきた被研削材の座標軸値は、研削加工された被研削材の厚み演算に利用され、値メモリに記憶されていた値に達したら研削加工停止の指令が出される。
本発明の複合平面研削装置は、従来の平面研削装置(平面成形研削装置も含む)と同じく、被研削材をプランジ研削加工、シフトプランジ研削加工、トラバース研削加工、コンタリング成形加工、クリープ成形加工、および、特開2002−346888号公報に記載される一方向研削加工を行うことができる。
図1、図2、図3および図4に示す複合平面研削装置1を用い、被研削材を研削加工する工程は次のように行われる。
(1)ワークテーブル31上の永磁チャック33上面に被研削材を載置する。
(2)数値制御装置4のディスプレイCRT画面に表示される加工ソフト選択画面より目的の加工ソフト番号をキィーボード操作で選択する。
(3)ディスプレイCRT画面に表示される研削加工条件、例えば、砥石、ストローク幅、砥石速度、チルト角度等をキィーボード操作で選択または入力する。
(4)ドレッシング条件画面を選択し、ドレッシング条件をキィーボード操作で選択または入力する。
(5)前記研削加工条件、ドレッシング条件の設定が終了したら、研削開始ボタンを押し、被研削材の研削加工を開始する。
(6)加工ソフトプログラムの指示に基づき、ワークテーブル31は先ず左方向に移動し、ついで、右転して右方向に移動し、左転位置で左転し、再び、左方向へ移動する左右往復移動を開始する。
(7)砥石軸に固定されている粗研削砥石26aおよび仕上研削砥石26bを回転させ、第一ツールテーブル22aおよび第二ツールテーブル22bの前後移動を同期制御しなながら前記粗研削砥石26aおよび仕上研削砥石26bのそれぞれの砥石軸25a,25bを下降させて永磁チャック33上面にチャックされている被研削材上表面に粗研削砥石26aおよび仕上研削砥石26b回転周面を当接させる切込みを行う。
(8)上記ワークテーブル31の左右往復移動、砥石軸25a,25bの下降による切り込み、ツールテーブル22a,22bの前後移動を継続することにより粗研削砥石26aおよび仕上研削砥石26bと被研削材との相対的な動きにより被研削材表面は粗研削加工と仕上研削加工が同時平行して実施される。研削加工条件やドレッシング条件の設定に従い、研削加工途中に砥石軸傾斜や砥石26a,26bのドレッシング加工が行われることもある。
(9)被研削材の研削加工が終点となったら、前記粗研削砥石軸25aおよび仕上研削砥石軸25bが上昇されることにより粗研削砥石26aおよび仕上研削砥石26bは被研削材表面より遠ざけられ、待機位置まで上昇するとそれぞれの砥石の回転が停止される。一方、ワークテーブル31も待機位置へと移動され、待機位置で左右移動が停止される。
(10)永磁チャックテーブル33を脱磁したのち、研削加工された被研削材を永磁チャックテーブル33上面より取り去る。
本発明の粗研削砥石軸25aおよび仕上研削砥石軸25bの2軸の砥石ヘッド、ワークチャックテーブル31の1個、機上画像処理機構28および数値制御装置4を備える複合平面研削装置は、被研削材の表面の粗研削加工と仕上研削加工を同時に行うことができ、研削加工時間を短縮できる。
複合平面研削装置の正面図である。 複合平面研削装置の平面図である。 複合平面研削装置の側面図である。 複合平面研削装置の数値制御装置のブロック図である。 超精密マイクロプロファイル研削装置を斜めから見た図である。(公知)
符号の説明
1 複合平面研削装置
2 ツールステージ
3 ワークステージ
4 数値制御装置
20 コラム
22a 第一ツールテーブル
22b 第二ツールテーブル
25a 粗研削砥石軸
25b 仕上研削砥石軸
26a 粗研削砥石
26b 仕上研削砥石
27 チルトヘッド機構
28 機上画像処理機構
28a CCDカメラ
28b CCD光源
29 研削液供給ノズル
31 ワークーブル
33 ワークチャックテーブル

Claims (1)

  1. 被研削物の表面を平面研削加工する粗研削砥石(26a)を回転自在に固定する粗研削砥石軸(25a)を鉛直方向に固定する前後方向に移動可能な第一ツールテーブル22a)と、 この第一ツールテーブル(22a)を前後方向に移動させる前後移動機構(23a)と、前記粗研削砥石軸(25a)に回転自在に固定された粗研削砥石(26a)を前後方向に斜させる第一チルトヘッド機構(27a)と、前記粗研削砥石軸の昇降機構(24a)と、前記粗研削砥石軸の回転機構(25m)を備える第一研削ステージと、前記第一ツールテーブル(22a)に対し左右方向に並列して設けられた第二ツールテーブル(22b)に被研削物の表面を平面研削加工する仕上研削砥石(26b)を回転自在に固定する仕上研削砥石軸(25b)を鉛直方向に固定する前後方向に移動可能な第二ツールテーブル(22b)と、この第二ツールテーブル(22b)を前後方向に移動させる前後移動機構(23b)と、前記仕上研削砥石軸(25b)に回転自在に固定された仕上研削砥石(26b)を前後方向に斜させる第二チルトヘッド機構(27b)と、前記仕上研削砥石軸(25b)の昇降機構と、前記仕上研削砥石軸の回転機構(25m)を備える第二研削ステージを備えるツールステージ(2)、
    左右方向に往復移動可能なワークテーブル(31)上に固定されたワークチャックテーブル(33)と、前記ワークテーブルを左右方向に往復移動させる左右移動機構(35)と、前記ワークチャックテーブル(33)の左右両端に備えられた第一砥石ドレッサ(34a)と第二砥石ドレッサ(34b)を有するワークステージ(3)、
    前記粗研削砥石(26a)、仕上研削砥石(26b)および被研削材のCCDカメラ(28a)撮像画像を数値制御装置(4)の画像検出部に電気信号で送信し、画像処理制御部で処理された画像をディスプレイ(CRT)に映し出す機上画像処理機構(28)、
    および、
    前記第一チルトヘッド機構(27a)と第二チルトヘッド機構(27b)に砥石軸(の傾斜角度を指示するチルトヘッド回転制御部、削加工プログラムメモリ、閾値メモリ、被研削材厚み入力判定部、砥石軸回転制御部、砥石軸上下移動制御装置、ツールテーブル前後移動制御装置、ワークテーブル左右移動駆動制御部、ドレッシング制御部、画像検出部、研削加工プログラム終了判定部、閾値管理部、画像処理制御部、キーボード、および、ディスプレイを設けた数値制御装置(4)とを備える、複合平面研削装置(1)であって、前記ワークーブル(31)の待機位置でのワークチャックテーブル(33)の中心点位置(31c)は、そのワークチャックテーブル中心点が前記粗研削砥石軸に回転自在に固定された粗研削砥石(26a)の加工開始時待機位置の粗研削砥石直径方向の中心点(26ac)と前記仕上研削砥石軸に回転自在に固定された仕上研削砥石(26b)の加工開始時待機位置の仕上研削砥石直径方向の中心点(26bc)を含む前記ワークチャックテーブル(33)表面に垂直な同一鉛直平面上に在って、前記粗研削砥石直径方向の中心点(26ac)および前記仕上研削砥石直径方向の中心点(26bc)から等距離の位置(31c)に在る、合平面研削装置(1)を用い、
    数値制御装置(4)の研削加工プログラムメモリに記憶された研削加工プログラムに基づいて前記ワークチャックテーブル(33)上に搭載された被研削材を前記粗研削砥石(26a)および仕上研削砥石(26b)を用いて研削加工を行い、数値制御装置(4)の研削加工プログラム終了判定部が前記被研削材のCCDカメラ(28a)撮像画像の被研削材の厚みが厚みの閾値に達したら研削加工停止の指令を出すことを特徴とする、被研削材の複合研削方法
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