JP5329811B2 - 横編機のキャリッジ搭載ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、横編機のキャリッジに搭載されて、歯口に各種部材を進退させるように駆動する横編機のキャリッジ搭載ユニットに関する。
従来から、横編機では、歯口に沿って直線状に延びる針床に、多数の針溝を形成して編針を収容している。編地の編成は、たとえば針床に沿ってキャリッジを往復走行させ、キャリッジに搭載されるカム機構で編針を歯口に進退させて行っている。歯口では、針床から進出する編針の先端に、キャリッジが連行する給糸部材からの編糸を供給する。編針を針床に引込むことによって編目が編成される。基本的な編目であるニットでは、新たな編目編成で編針が歯口から退避する際に、既に編成されている編目が編針の先端を乗り越えて、編針から離脱し、歯口に移行して編地の一部となる。
横編機では、歯口を挟んで少なくとも前後一対の針床が対向する形式のものが多く使用されている。前後の針床を利用して編成を行うことによって、多様な編地を編成することができる。前後の針床を備える横編機では、前後の針床間で編目を移動させる目移しの動作も行われる。目移し動作では、編目を保持する編針を歯口に進出させ、先端から遅れて歯口に進出する編目を、対向する針床側から歯口に進出させる編針の先端で受けて移行させる。
横編機の歯口で編地を編成する際のニット時または目移し時に、編針の歯口への進出時に、編針の先端とともに編目が歯口に進出するように編目が浮き気味になることがある。編目が浮き気味になると、「目かぶり」や「目落ち」などと呼ばれる現象が発生することがある。このような現象を防ぐために、編目の浮き上がりを押さえるステッチプレッサと呼ばれる部材を歯口に進退させる機構を、キャリッジに備えるようにしている(たとえば、特許第2602156号公報参照。)。
特許第2602156号公報には、大略的にL字形状で、横棒部分を歯口に進出させて編目を押さえる第1および第2プレッサとを一対の部材として、編針として使用するべら針のべらを編針が歯口に進出する際に開かせる刷毛を他の部材として、合計3つの部材を、キャリッジの走行方向に往復移動する溝カム板を介して1つのモータで駆動する横編機の編地プレッサーが開示されている。モータは、出力軸がキャリッジの往復走行方向に垂直な状態で配置され、出力軸に装着されるピニオン歯車で、溝カム板のラックを駆動して、溝カム板を往復駆動している。L字形のプレッサは方向性を有するので、キャリッジの走行方向に合わせて第1プレッサと第2プレッサとを切換える。刷毛は、基本的には常に歯口に進出させておくけれども、プレッサの歯口への進退時に、プレッサの移動軌跡と干渉しないように、退避させる必要がある。
なお、キャリッジは前後の針床にそれぞれ設けられ、歯口をまたぐブリッジで連結されている。前後の針床のキャリッジにそれぞれ異なる方向のプレッサを搭載し、各プレッサを1つのモータで駆動するものもある(たとえば、特公平3−66415号公報参照。)。特公平3−66415号公報では、モータの出力軸の両端にクランクアームと回転する偏心カムとを設け、プレッサと刷毛とをそれぞれ駆動するようにしている。
編針がべら針ではなく、針本体とスライダとを相対移動させて針本体のフックをスライダで開閉する複合針であれば、刷毛は不要である。しかしながら、たとえば、編針の先端が歯口に進出して編糸の供給を受ける際に、編糸を編針の先端のフックに案内するヤーンガイドなどの部材を、ステッチプレッサの進退時に歯口から退避させる機能を、刷毛を進退させる機能に代えて持たせることが可能であれば好ましいと考えられる。
歯口には、編針間で揺動可能に可動シンカが配設される場合もある。可動シンカは、編針に係止された編目を、新たな編目編成のために編針が歯口に進出する際には編針とともに歯口に進出しないように押さえて保持し、編目がノックオーバ可能なクリア位置を通過可能にする機能を有している。本件出願人は、このような可動シンカを、ステッチプレッサの歯口への進退時には歯口から退避させる横編機も開示している(たとえば、特公平6−72347号公報参照。)。特公平6−72347号公報では、モータの出力軸の両端にクランクアームを設け、一方のクランクアームでリンク機構を介してステッチプレッサを揺動変位させ、他方のクランクアームで可動シンカを揺動変位させるカム溝カム板を摺動変位させている。
特許第2602156号公報のように、1つのモータで、一対のプレッサと刷毛とを駆動する構成であれば、特公平3−66415号公報のように一対のプレッサを2つのモータで駆動する構成よりも、モータの数を減らすことができる。また、ほとんど前後の針床の一方のみで編成する編地に対しては、その針床に沿って往復走行するキャリッジに、一対のプレッサを駆動するユニットを搭載するようにしないと、キャリッジの往復方向でプレッサの作用を同等とすることができない。
しかしながら、特許第2602156号公報では、溝カム板を介して一対のプレッサを駆動する。溝カム板には、各プレッサを、キャリッジの往復走行方向とは垂直な歯口への進退方向に、L字状のプレッサの縦棒部分を揺動変位させるための溝カムが形成されている。駆動のためには、溝カム板を、溝カムの長さ分だけは変位させなければならない。したがって、溝カム板を取付けるためには、キャリッジの往復移動方向となる幅方向に、少なくとも一対のプレッサの縦棒部分の間隔と、溝カムの移動ストロークとの和以上を有する充分なスペースを必要とする。
特公平3−66415号公報および特公平6−72347号公報のように、クランクアームなどを使用してプレッサを駆動すれば、キャリッジの走行方向に移動する溝カム板を用いる場合のようなスペースは必要とはならないけれども、クランクアームでは、一対のプレッサのうちの一方のみを駆動して、他方を静止させておくことが困難である。
キャリッジに搭載され、編針を駆動するカム機構などでは、小型化、軽量化が進められている。キャリッジが小型化、軽量化されれば、キャリッジを往復走行させる駆動機構の小型化および省エネルギ化を図ることができる。しかしながら、キャリッジ搭載ユニットが大型であれば、キャリッジの小型化および軽量化を図ることができない。
本発明の目的は、多くの機能を有していても小型化が可能な、横編機のキャリッジ搭載ユニットを提供することである。
本発明は、横編機の針床に沿って往復走行するキャリッジに搭載され、針床から編針を進退させて編地を編成する歯口に対し、編針とは独立して歯口に進退動作して作用する部材を、キャリッジの走行方向に応じて切換えられる一対の部材を含めて少なくとも3つ備え、単一のモータの出力軸を正転または逆転させて、一対の部材の一方が歯口に作用する際には他方は歯口に作用しないで待機するように、一対の部材の歯口への進退動作を制御可能な横編機のキャリッジ搭載ユニットであって、
モータは、出力軸が軸方向の両側に突出し、該軸方向がキャリッジの往復走行方向と平行になるように配置され、
モータの出力軸の一方側に配置され、一対の部材のうちの一方を、モータの正転で歯口に進出しモータの逆転で歯口から退避するように揺動変位させる一方側駆動機構と、
モータの出力軸の他方側に配置され、一対の部材のうちの他方を、モータの逆転で歯口に進出しモータの正転で歯口から退避するように揺動変位させる他方側駆動機構と、
一方側駆動機構または他方側駆動機構のいずれか一方に隣接して配置され、キャリッジに搭載される前記少なくとも3つの部材のうち一対の部材を除く他の部材を、一対の部材が歯口に進退する際には干渉を避けるように歯口から退避させる他部材駆動機構とを、含むことを特徴とする横編機のキャリッジ搭載ユニットである。
また本発明において、前記一方側駆動機構および前記他方側駆動機構は、
大略的に板状で、径方向の外周面がカム面となり、該カム面を前記軸方向に二段にわたって有する回転カムと、
回転カムの各段のカム面にそれぞれ接触して追従し、一定の間隔を保って保持される一対のローラと、
各駆動機構が駆動する部材を、前記歯口に進退する揺動変位が可能なように支持し、ローラに連動するリンク機構とを、
それぞれ含むことを特徴とする。
また本発明において、前記回転カムの二段のカム面は、前記一対のローラの各ローラの回転中心と回転カムの回転中心とが同一直線上に並び、かつ各ローラの回転中心と回転カムの回転中心との間の距離が変化しない非作用面と、該距離が変化する作用面とを有することを特徴とする。
また本発明において、前記一対の部材は、歯口上方から挿入されて編地を押圧するためのステッチプレッサであることを特徴とする。
また本発明において、前記他の部材は、編針としてべら針を使用する際に、べらを開かせる作用を行う刷毛であることを特徴とする
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
図1は、本発明の実施の一形態としての駆動ユニットの概略的な構成を示す正面図である。
図2A〜図2Cは、図1の二段カムの左側面図、正面断面図および右側面図である。
図3Aおよび図3Bは、図2A〜図2Cの二段カムの非作用面と作用面とを示す右側面図である。
図4は、図1の一方側駆動機構の部分的な左側面図である。
図5は、図1の他方側駆動機構の部分的な左側面図である。
図6は、図1のリンク機構の部分的な左側面図である。
図7は、図1のカム側駆動機構の部分的な左側面図である。
図8は、図4〜図7に示される状態よりも、一方側出力軸および他方側出力軸を回転させ、ステッチプレッサを引き上げる状態を示す各部の左側面図である。
図9は、図8に続いて、ステッチプレッサを退避させている状態を示す各部の左側面図である。
以下図面を参考にして本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の一形態としての駆動ユニット1の概略的な構成を示す。駆動ユニット1は、横編機の針床に沿って往復走行するキャリッジ2に搭載され、横編機のキャリッジ搭載ユニットとして機能する。キャリッジ2は、針床から編針を進退させて編地を編成するための選択的な駆動を行う。駆動ユニット1は、編針とは独立して進退動作する部材を、キャリッジ2の走行方向に応じて切換えられる一対の部材を含めて少なくとも3つ備える。すなわち、一対のステッチプレッサ3,4、すなわち一方のステッチプレッサ3および他方のステッチプレッサ4は、キャリッジ2が図の左右方向に移動するのに応じて、相互間で切り換えられる。第3の部材として、編針としてべら針を使用する場合に、べらを開かせる刷毛5も使用する。一対のステッチプレッサ3,4および刷毛5の3つの部材は、編針が進退して編地の編成が行われる歯口6に進退して、編地編成の補助的な作用を行う。
駆動ユニット1は、単一のモータ7で各部材を駆動可能な横編機のキャリッジ搭載ユニットである。モータ7は、出力軸がモータ軸7a方向の両側に一方側出力軸8および他方側出力軸9としてそれぞれ突出し、そのモータ軸7a方向がキャリッジ2の往復走行方向と平行になるように配置される。モータ7の一方側出力軸8には、一方のステッチプレッサ3が、モータ7の一方向回転で歯口6に進出させるように、回転運動を揺動運動に変換して駆動する一方側駆動機構10が配置される。モータ7の他方側出力軸9には、他方のステッチプレッサ4が、モータ7の他方向回転で歯口6に進出させるように、回転運動を揺動運動に変換して駆動する他方側駆動機構20が配置される。一方側駆動機構10または他方側駆動機構20のいずれか一方(図1では一方側駆動機構10)に隣接して、モータ7の回転運動で一対のステッチプレッサ3,4とは異なる他の部材である刷毛5を、一対のステッチプレッサ3,4との干渉を避けるように歯口6に進退させる他部材駆動機構としてのカム駆動機構30が配置される。単一のモータ7で、一対の部材であるステッチプレッサ3,4と、他の部材である刷毛5との少なくとも3つを、モータ7の回転で各部材が歯口6に対して進退移動するように駆動する際に、キャリッジ2の往復動方向に往復動する溝カム板などを含まないので、多くの機能を備えていても、キャリッジ搭載ユニットの小型化を図ることができる。
一方側駆動機構10は二段カム11を備え、他方側駆動機構20は二段カム21を備えている。二段カム11,21には、外周に、二段にわたってカム面が形成され、ホロワ12,22のベース13,23から一定間隔で立設するローラ14,15;24,25でカム面を挟んで、ホロワ12,22を追従させる。カム面が二段に形成されているので、ローラ14,24はベース13,23に対して、ローラ15,25よりも離れた位置で二段カム11,21に接触する。二段カム11,21をモータ7の一方側出力軸8および他方側出力軸9でそれぞれ回転駆動すると、ホロワ12,22が変位し、ベース板13,23を介してリンク機構16,26がそれぞれ駆動される。リンク機構16,26は、ステッチプレッサ3,4が取付けられているホルダ17,27および連結軸18,28を含み、ベース13,23の揺動変位に対応してステッチプレッサ3,4を変位させる。
ステッチプレッサ3,4が歯口6に進退する際に、刷毛5と干渉するおそれがあるので、カム駆動機構30で刷毛5の退避を行う。カム駆動機構30は、回転カム31でホロワ32を駆動する。回転カム31の側面には、カム溝33が形成され、ホロワ32がカム溝33内で回転カム31と係合している。回転カム31が一方側出力軸8によって回転させられると、ホロワ32はカム溝33に案内されて変位し、リンク機構34を駆動する。リンク機構34は、刷毛5を装着しているホルダ35を駆動する。
図2A〜図2Cは、図1に示す一方側駆動機構10で用いられる二段カム11の構成を示す。他方側駆動機構20で用いられる二段カム21も、基本的には同等である。図2Aは左側面、図2Bは正面断面、図2Cは右側面をそれぞれ示す。二段カム11は、モータ軸などへの固定部40とともに、少なくとも2段のカム面41,42を外周側に有する。外周面がカム面とはならない固定部40から軸孔43が2段のカム面41,42が形成されている部分を貫いて延びる。
二段カム11のカム面41,42には、図1に示すように、ローラ14,15がそれぞれ作用する。ローラ14,15間の間隔は一定である。ローラ14,15は、溝カムのように両側ではなく、外周の片側のみでカム面41,42に接触するので、二段カム41が一方向に回転する際には、ローラ14,15もそれぞれ一方向に回転すればよく、摩擦抵抗による負荷を低減することができる。また、カム面41,42は最外周の面であり、側面に溝カムが形成される回転カムのように、溝カムよりも径方向の外方まで溝カムのベースとなる部分が存在する場合よりも、径を小さくして、慣性モーメントを低下させ、負荷を軽減させることができる。
図3Aおよび図3Bは、図2A〜図2Cの二段カム11のカム面41,42の形状について示す。一対のローラ14,15間の間隔は一定であり、カム面41,42は、各ローラ14,15が接触する場合に、各ローラ14,15の回転中心と二段カム11の回転中心とが同一直線上に並ぶように形成する。さらにカム面41,42には、図3Aに示すような非作用面41a,42aと、図3Bに示すような作用面41b,42bとを設けておく。
図3Aに示すように、一対のローラ14,15が14a,15aとして示す位置にある状態で、二段カム11の回転中心である一方側出力軸8を時計回り方向に正転させる。一対のローラ14,15は、二段カム11のカム面41,42と接触しながら、14b,15bで示す位置まで、二段カム11に対して相対的に移動する。この移動の際にローラ14,15がカム面41,42にそれぞれ接触する範囲は、非作用面41a,42aとなる。ローラ14,15が非作用面41a,42aとそれぞれ接触している範囲では、各ローラ14,15の回転中心と一方側出力軸8の軸心との距離はそれぞれ一定であり、変化しない。したがって、ローラ14,15が非作用面41a,42aと接触している範囲で、一方側出力軸8が角変位して、二段カム11に対してローラ14,15が14a,15aの位置と14b,15bの位置との間の範囲内で相対的に移動しても、図1の一方側駆動機構10としては、ホロワ12は上下動しないで二段カム11が角変位するだけである。
図3Bに示すように、一対のローラ14,15が14b,15bとして示す位置にある状態で、一方側出力軸8をさらに正転させると、各ローラ14,15は、14c,15cとして示す位置まで、二段カム11に対して相対的に移動する。この移動の際にローラ14,15がカム面41,42にそれぞれ接触する区間は、作用面41b,42bとなる。ローラ14,15が作用面41b,42bとそれぞれ接触している区間では、各ローラ14,15の回転中心と一方側出力軸8の軸心との距離は変化する。したがって、ローラ14,15が作用面41b,42bと接触している区間で、一方側出力軸8が角変位して、二段カム11に対してローラ14,15が14b,15bの位置と14c,15cの位置との間の区間内で相対的に移動すると、図1の一方側駆動機構10としては、ホロワ12は上下動する。
図1に示す二段カム21も、作用面と非作用面とを有する点について、図3Aおよび図3Bに示す二段カム11と同様である。ただし、ホロワ12のローラ14,15が二段カム11の非作用面41a、42aと接触している間は、ホロワ22のローラ24,25が二段カム21の作用面と接触するように、二段カム11,21が一方側出力軸8および他方側出力軸9にそれぞれ固定される角度をずらしておく。ホロワ12のローラ14,15が二段カム11の作用面41b、42bと接触している間は、ホロワ22のローラ24,25が二段カム21の非作用面と接触するようになる。したがって、一方のステッチプレッサ3がモータ7の正転で待機する間、他方のステッチプレッサ4は上下動し、さらにモータ7の正転で、一方のステッチプレッサ3が上下動し、他方のステッチプレッサが待機するように、切換えさせることが可能となる。
図4、図5および図6は、図1の一方側駆動機構10、他方側駆動機構20およびステッチプレッサ3,4の駆動状態の一例を示す。この駆動状態では、図6に示すように、一方のステッチプレッサ3は不作用で、他方のステッチプレッサ4が作用する。このような状態は、基準状態として設定され、この基準状態は、図4および図5に示すように、近接センサ50が一方側出力軸8に取付けられている検出片51を検出し、近接センサ55が他方側出力軸9に取付けられている検出片56を検出する状態として規定される。図4に示すように、二段カム11に対して、ホロワ12は下側のローラ15が一方側出力軸8最も接近し、上側のローラ14が一方側出力軸8から最も離れた位置となる。ホロワ12のこの位置への移動は、ベース13を介してリンク部材52からホルダ17に伝達され、ステッチプレッサ3を図6の上方に位置させる。図5に示すように、二段カム21に対して、ホロワ22は上側のローラ24が他方側出力軸9に最も接近し、下側のローラ25が他方側出力軸9から最も離れた位置となる。ホロワ22のこの位置への移動は、ベース23を介してリンク部材57からホルダ27に伝達され、ステッチプレッサ4を図6の下方に位置させる。
図6に示すように、ステッチプレッサ3,4に立体的な移動軌跡を与えるために、カム板60,65がそれぞれ用いられる。カム板60,65には、カム溝61,66がそれぞれ形成され、ホルダ17,27から延びるホロワ62,67がそれぞれ係合している。なお、カム溝61,66は、実線と破線とで示すように、上端側で少し異なる。
図7は、図4〜図6に対応するカム駆動機構30の状態を示す。回転カム31のカム溝33によって案内されるホロワ32は、一方側出力軸8に接近する位置となっている。この位置では、リンク機構34を介して、刷毛5は下方に下がる状態となる。
図8は、図4〜図7に示される状態よりも、一方側出力軸8および他方側出力軸9を回転させ、ステッチプレッサ4を引き上げる状態を示す。ステッチプレッサ4が狭い歯口を通過するので、干渉しないように、刷毛5は上げて退避させる。
図9は、ステッチプレッサ4を退避させている状態を示す。図9において、ステッチプレッサ3も退避している。両方のステッチプレッサ3,4が同じ位置で退避すると干渉するので、前述のようにカム溝61,66の形状を上端側で異ならせ、ステッチプレッサ3,4の退避位置を少しずらせるようにしている。刷毛5は、退避を終了して、下方の位置に戻る。モータ7をさらに回転させれば、ステッチプレッサ3を歯口6に進出させ、その際に刷毛5を退避させることができる。
以上のように、一方側駆動機構10および他方側駆動機構20では、径方向の外周に形成されるカム面41,42を、軸方向に2段有する回転カムである二段カム11,21と、回転カムの各段のカム面41,42にそれぞれ接触して追従し、一定の間隔を保って保持される一対のローラ14,15;24,25とを有するので、回転カムの径を小さくして慣性負荷を軽減し、一対のローラ14,15;24,25を外周のカム面41,42に両側からそれぞれ接触させて、カム面41,42に追従させる際の負荷も軽減して、モータ7に必要な出力を低減し、モータ7の小型化を図ることができる。
以上のように、一方側駆動ユニットおよび他方側駆動ユニットは、一対の部材のいずれか一方を、歯口6に進退する揺動変位が可能なように支持するリンク機構と、リンク機構の一部を、モータ7の正転または逆転で揺動変位させ、リンク機構に支持されて行う一対の部材のいずれか一方の揺動変位に変換させるので、小型化を図ることができる。
なお、第3の部材としては、刷毛5ばかりではなく、ヤーンガイドまたは可動シンカなどにも適用することができる。ただし、ヤーンガイドおよび可動シンカは、針床側に備えられ、キャリッジ2に搭載されるカム板の溝カムで案内されて歯口6に作用するものである。このようなヤーンガイドおよび可動シンカに対しては、カム板を摺動変位させて、ステッチプレッサ3,4が歯口6に進退する際に、退避させるようにすればよい。カム板の摺動変位のための構成は、たとえば前述の特公平6−72347号公報に開示されているものを利用することができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
本発明によれば、歯口に進退動作する部材を、キャリッジの走行方向に応じて切換えられる一対の部材を含めて少なくとも3つ備え、単一のモータで各部材を駆動可能な横編機のキャリッジ搭載ユニットを、キャリッジの往復動方向に往復動する溝カム板などを含まないで実現し、多くの機能を備えていても、キャリッジ搭載ユニットの小型化を図ることができる。
また本発明によれば、一方側駆動ユニットおよび他方側駆動ユニットは、モータの出力軸を正転または逆転させて、リンク機構に支持されて行う一対の部材のいずれか一方の揺動変位を生じさせるので、小型化を図ることができる。また、回転カムは外周面がカム面となるので、径を小さくして慣性負荷を軽減し、一対のローラを外周のカム面に両側からそれぞれ接触させて、カム面に追従させる際の負荷も軽減して、モータに必要な出力を低減し、モータの小型化を図ることができる。
また本発明によれば、回転カムの二段のカム面は、一対のローラの各ローラの回転中心と回転カムの回転中心とが同一直線上に並び、かつ各ローラの回転中心と回転カムの回転中心との間の距離が変化しない非作用面と、距離が変化する作用面とを有する。一対のローラが非作用面に接触しているときは部材を駆動しないで、一対のローラが作用面に接触しているときに部材を駆動することができる。一方側駆動機構の一対のローラが作用面に接触している間には他方側駆動機構の一対のローラが非作用面に接触するようにしておき、他方側駆動機構の一対のローラが作用面に接触している間には一方側駆動機構の一対のローラが非作用面に接触するようにしておけば、一対の部材を交互に駆動することができる。
また本発明によれば、一対のステッチプレッサと刷毛とを備えるキャリッジ搭載ユニットを、小型化および軽量化することができる。
また本発明によれば、一対のステッチプレッサなどの部材とともに、刷毛、ヤーンガイドまたは可動シンカなどの部材を、歯口に進退させて作用させることが可能なキャリッジ搭載ユニットを、小型化および軽量化することができる。

Claims (5)

  1. 横編機の針床に沿って往復走行するキャリッジに搭載され、針床から編針を進退させて編地を編成する歯口に対し、編針とは独立して歯口に進退動作して作用する部材を、キャリッジの走行方向に応じて切換えられる一対の部材を含めて少なくとも3つ備え、単一のモータの出力軸を正転または逆転させて、一対の部材の一方が歯口に作用する際には他方は歯口に作用しないで待機するように、一対の部材の歯口への進退動作を制御可能な横編機のキャリッジ搭載ユニットであって、
    モータは、出力軸が軸方向の両側に突出し、該軸方向がキャリッジの往復走行方向と平行になるように配置され、
    モータの出力軸の一方側に配置され、一対の部材のうちの一方を、モータの正転で歯口に進出しモータの逆転で歯口から退避するように揺動変位させる一方側駆動機構と、
    モータの出力軸の他方側に配置され、一対の部材のうちの他方を、モータの逆転で歯口に進出しモータの正転で歯口から退避するように揺動変位させる他方側駆動機構と、
    一方側駆動機構または他方側駆動機構のいずれか一方に隣接して配置され、キャリッジに搭載される前記少なくとも3つの部材のうち一対の部材を除く他の部材を、一対の部材が歯口に進退する際には干渉を避けるように歯口から退避させる他部材駆動機構とを、含むことを特徴とする横編機のキャリッジ搭載ユニット。
  2. 前記一方側駆動機構および前記他方側駆動機構は、
    大略的に板状で、径方向の外周面がカム面となり、該カム面を前記軸方向に二段にわたって有する回転カムと、
    回転カムの各段のカム面にそれぞれ接触して追従し、一定の間隔を保って保持される一対のローラと、
    各駆動機構が駆動する部材を、前記歯口に進退する揺動変位が可能なように支持し、ローラに連動するリンク機構とを、
    それぞれ含むことを特徴とする請求項1記載の横編機のキャリッジ搭載ユニット。
  3. 前記回転カムの二段のカム面は、前記一対のローラの各ローラの回転中心と回転カムの回転中心とが同一直線上に並び、かつ各ローラの回転中心と回転カムの回転中心との間の距離が変化しない非作用面と、該距離が変化する作用面とを有することを特徴とする請求項2記載の横編機のキャリッジ搭載ユニット。
  4. 前記一対の部材は、歯口上方から挿入されて編地を押圧するためのステッチプレッサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の横編機のキャリッジ搭載ユニット。
  5. 前記他の部材は、編針としてべら針を使用する際に、べらを開かせる作用を行う刷毛であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の横編機のキャリッジ搭載ユニット。
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