JP5328530B2 - 締付部材装填装置 - Google Patents

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Description

本発明は、締付部材装填装置に関する。詳しくは、保持部にボルトやねじなどの締付部材を装填する締付部材装填装置に関する。
従来より、自動車の製造工程では、締付装置を用いて、部品をボルトやねじでワークに複数箇所で固定することが行われている。
例えば、この締付装置は、ロボットアームと、このロボットアームの先端に設けられたナットランナと、を備える。
ところで、このナットランナのソケットにボルトを保持させるため、ボルト装填装置が用いられる。
ボルト装填装置は、予め整列されたボルトに対し、ボルトの上方からソケットを回転しながらボルトの頭部に接近させ、ボルトの頭部と位相を合わせることにより、ボルトとソケットを嵌合させる(例えば、特許文献1参照)。
実開平3−96137号公報
しかしながら、上述したボルト装填装置では、ソケットにボルトが嵌合したか否かを判定できないため、ボルトとソケットとの位相合わせが完了した後も、ソケットを回転させて位相合わせの動作を行うことになり、タイムロスが発生する、という問題があった。
本発明は、締付部材と保持部との位相合わせが完了した後、直ちに次の動作を実行して、タイムロスを低減できる締付部材装填装置を提供することを目的とする。
本発明の締付部材装填装置(例えば、後述のボルト装填装置4A、4B)は、締付部材(例えば、後述のボルトB)の一端側が嵌合可能な保持部(例えば、後述のヘッド20、20A)と、当該保持部を回転させる回転駆動部(例えば、後述の回転駆動部40)と、前記保持部を回転軸に沿って進退させる進退駆動部(例えば、後述の進退駆動部50)と、前記回転駆動部により前記保持部を回転させながら、前記進退駆動部により前記保持部を前進させて前記締付部材に接近させ、前記保持部と前記締付部材との相対距離(例えば、後述の相対距離d)が第1所定値(例えば、後述の第1所定値d)未満となった場合に、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定する制御部(例えば、後述の制御装置80)と、を備えることを特徴とする。
締付部材の先端が保持部に完全に挿入されなくても、僅かに挿入されるだけで、締付部材の位相と保持部の位相とは一致しており、締付部材が保持部に嵌合している、といえる。よって、この締付部材の先端が保持部に僅かに挿入された状態における保持部と締付部材との相対距離の値を、第1所定値とする。
そして、この発明によれば、保持部と締付部材との相対距離が第1所定値未満となった場合に、締付部材が保持部に嵌合したと判定した。したがって、従来のように締付部材の先端を保持部に完全に挿入しなくても、僅かに挿入しただけで、締付部材が保持部に嵌合したと判定できるので、締付部材と保持部との位相合わせが完了した後、直ちに、保持部の回転の停止等の次の動作を実行でき、タイムロスを低減できる。
この場合、前記制御部は、前記保持部と前記締付部材との相対距離が第1所定値未満となり、かつ、前記保持部の反力(例えば、後述のトルク反力F)が所定値(例えば、後述の所定値F)以上となった場合には、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定し、前記保持部と前記締付部材との相対距離が第1所定値よりも小さい第2所定値(例えば、後述の第2所定値d)未満となった場合には、前記締付部材が前記保持部に嵌合していないと判定することが好ましい。
この発明によれば、保持部と締付部材との相対距離が第1所定値未満となり、かつ、保持部の反力が所定値以上となった場合には、締付部材が保持部に嵌合したと判定した。締付部材の先端が保持部に僅かに挿入されると、締付部材により保持部の回転が規制されて、保持部には反力が発生する。よって、より確実に締付部材が保持部に嵌合したことを判定でき、誤作動を防止できる。
締付部材が保持部の内部に完全に挿入されると、保持部の前進が停止し、相対距離は所定値となる。したがって、この所定値以下の値を第2所定値とすると、相対距離が第2所定値未満となった場合には、締付部材が存在していない可能性がある。
そこで、この発明によれば、保持部と締付部材との相対距離が第2所定値未満となった場合には、締付部材が保持部に嵌合していないと判定した。したがって、締付部材が存在していないにもかかわらず締付部材を保持しようとした場合でも、迅速に次に動作に移ることができる。
この場合、前記制御部は、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定した場合には、前記進退駆動部により前記保持部を後退させることが好ましい。
この発明によれば、締付部材が保持部に嵌合したと判定した場合には、進退駆動部により保持部を後退させたので、保持部が締付部材を保持した後、迅速に次の動作に移ることができる。
この場合、前記締付部材の他端側を把持する把持部(例えば、後述の把持部62)をさらに備え、前記制御部は、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定した場合には、前記把持部による前記締付部材の把持を解除することが好ましい。
この発明によれば、締付部材が保持部に嵌合したと判定した場合には、把持部による締付部材の把持を解除した。よって、把持部により、締付部材装填装置の保持部に嵌合するまでの期間、締付部材が脱落するのを防止でき、締付部材装填装置に締付部材を確実に装填できる。
また、締付部材が保持部に嵌合したと判定しない限り、把持部による締付部材の把持を解除しないため、締付部材が不安定な姿勢で保持部に保持されるのを防止できる。
よって、例えば、締付部材の位相と保持部の位相とが一致しないにもかかわらず、保持部のマグネットによりこの締付部材を吸着すると、この締付部材が保持部に対して傾斜した姿勢となる場合があるが、このような事態を回避できる。また、締付部材と保持部との嵌合が失敗した場合でも、保持部を締付部材から一旦離し、その後、保持部を締付部材に接近させて、再び締付部の保持を試みるリトライが可能となる。
本発明によれば、保持部と締付部材との相対距離が第1所定値未満となった場合に、締付部材が保持部に嵌合したと判定した。したがって、従来のように締付部材の先端を保持部に完全に挿入しなくても、僅かに挿入しただけで、締付部材が保持部に嵌合したと判定できるので、締付部材と保持部との位相合わせが完了した後、直ちに、保持部の回転の停止等の次の動作を実行でき、タイムロスを低減できる。
本発明の一実施形態に係る締付部材装填装置が適用されたボルト装填システムの斜視図である。 前記実施形態に係るボルト装填システムのマガジンの側面図および正面図である。 前記実施形態に係るボルト装填システムのボルト装着機構の側面図である。 前記実施形態に係るボルト装填システムのボルト収納ケースの拡大断面図である。 前記実施形態に係るマガジンのヘッドが収納される部分の拡大平面図である。 前記実施形態に係るマガジンのヘッドが収納される部分の拡大断面図である。 前記実施形態に係るボルト装填システムの制御部の概略構成を示す図である。 前記実施形態に係る制御部の動作を説明するための図である。 前記実施形態に係るボルト装填システムの動作のフローチャートである。 前記実施形態に係る締付装置の動作を説明するための図(その1)である。 前記実施形態に係る締付装置の動作を説明するための図(その2)である。 前記実施形態に係る締付装置の動作を説明するための図(その3)である。 前記実施形態に係る締付装置の動作を説明するための図(その4)である。 本発明の変形例に係るヘッドの断面図および正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る締付部材装填装置が適用されたボルト装填システム1の概略を示す斜視図である。
このボルト装填システム1は、マガジン10に締付部材としてのボルトBを装填する装置であり、ボルトBが載置されたボルト載置テーブル2と、マガジン10が載置された4つのマガジン載置テーブル3と、マガジン載置テーブル3でマガジン10を保持し、このマガジン10にボルト載置テーブル2に載置されたボルトBを装着する締付部材装填装置としての一対のボルト装填装置4A、4Bと、これらを制御する制御部としての制御装置80と、を備える。
ボルト載置テーブル2には、ボルト収納ケース60が複数載置されている。これらボルト収納ケース60には、ボルトBが種類毎に整理されて収納されている。つまり、1つのボルト収納ケース60には、1種類のボルトBが収納される。
ボルト装填装置4Aは、図1中左手前側の2つのマガジン載置テーブル3のマガジン10にボルトBを装着し、ボルト装填装置4Bは、図1中右奥側の2つのマガジン載置テーブル3のマガジン10にボルトBを装着する。
以下、ボルト装填装置4Aについて説明するが、ボルト装填装置4Bについても、同様の構成である。
ボルト装填装置4Aは、マガジン10を保持し、直下に位置するボルトBをマガジン10に装着するボルト装着機構70と、ボルト装着機構70を上下に移動させる第1移動機構71と、この第1移動機構71を水平な所定方向に移動させる第2移動機構72と、この第2移動機構72を水平かつ所定方向に交差する方向に移動させる第3移動機構73と、を備える。
第1移動機構71は、略鉛直に延びるスライドレール711と、このスライドレール711に沿ってボルト装着機構70をスライドさせるスライド機構712と、を備える。
第1移動機構71によれば、スライド機構712を駆動することで、ボルト装着機構70をスライドレール711に沿って上下に移動できる。
第2移動機構72は、水平な所定方向に延びるスライドレール721と、このスライドレール721に沿って第1移動機構71をスライドさせるスライド機構722と、を備える。
第2移動機構72によれば、スライド機構722を駆動することで、ボルト装着機構70をスライドレール721に沿って水平な所定方向に移動できる。
第3移動機構73は、水平かつ所定方向に交差する方向に延びるスライドレール731と、第2移動機構72をスライドレール731に沿ってスライドさせるスライド機構732と、マガジン載置テーブル3を挟んで設けられてスライドレール731を支持する一対の支持柱733と、を備える。
このスライドレール731は、ボルト装填装置4Aとボルト装填装置4Bとで共通となっている。
第3移動機構73によれば、スライド機構732を駆動することで、ボルト装着機構70をスライドレール731に沿って水平かつ所定方向に交差する方向に移動できる。
図2は、マガジン10の側面図および平面図である。
マガジン10は、円盤形状の基部11と、この基部11の背面側の中央に設けられた着脱部12と、基部11の外周面に沿って配置された8個の保持部としてのヘッド20と、を備える。
基部11には、8個の貫通孔が外周に沿って所定間隔置きに形成されており、これら貫通孔は、それぞれ、ヘッド収納部111となっている。
各ヘッド20は、マガジン10の中心軸に沿って移動するとマガジン10から脱離するように、ヘッド収納部111に収納されて保持されている。これらヘッド20には、ボルトBが保持される(図3参照)。
着脱部12は、いわゆるオートツールチェンジャである。
図3は、ボルト装着機構70の側面図である。
ボルト装着機構70は、ソケット41と、このソケット41を回転駆動する回転駆動部40と、この回転駆動部40をソケット41の回転軸に沿って進退させる進退駆動部50と、マガジン10を回転させてヘッド20のうちの1つを選択的にソケット41の回転軸上に位置させる切換部30と、を備えている。
切換部30は、マガジン10が装着される着脱部32と、この着脱部32を回転駆動するマガジン駆動部31と、を備えている。
マガジン駆動部31は、上述のように、第1移動機構71のスライドレール711にスライド可能に支持されている。
着脱部32は、いわゆるオートツールチェンジャであり、マガジン10の着脱部12が着脱される。
切換部30によれば、マガジン10の着脱部12を切換部30の着脱部32に装着して、マガジン駆動部31を駆動することにより、マガジン10が中心軸を回転軸Yとして回転し、ヘッド20が移動する。
回転駆動部40は、ソケット41の中心軸に連結された棒状の軸部42と、軸部42を回転させるモータ43と、を備える。
モータ43とソケット41との間には、ソケット41をフローティングさせるためのスプリング44が介装されている。
この回転駆動部40は、モータ43を駆動することにより、ソケット41を、中心軸を回転軸Xとして回転させる。この回転駆動部40の回転軸Xは、マガジン10の回転軸Yに略平行となっている。
進退駆動部50は、切換部30に設けられる。この進退駆動部50は、マガジン駆動部31に略鉛直に設けられて回転駆動部40を案内するスライドガイド52と、このスライドガイド52に沿って回転駆動部40を進退させるシリンダ機構51と、を備える。
進退駆動部50は、シリンダ機構51を駆動することにより、回転駆動部40を回転軸Xに沿って前進あるいは後退させる。
図4は、ボルト収納ケース60の拡大断面図である。
ボルト収納ケース60は、複数のボルトBが頭部を上端側にして整列して保持している(図3参照)。このボルト収納ケース60は、ボルトBの首部が挿通される貫通孔611が複数形成されたケース本体61と、このケース本体61の内部に設けられて各ボルトBの下端側を把持する複数の把持部62と、を備える。
複数のボルトBは、ケース本体61の表面からの突出寸法が等しくなるように配置されている。
各把持部62は、一対の挟持片621を接近または離間することにより、ボルトBの下端側を把持する。
図5は、マガジン10のヘッド20が収納される部分の拡大平面図であり、図6は、マガジン10のヘッド20が収納される部分の拡大断面図である。この図6は、マガジン10のヘッド収納部111にソケット41が挿入された状態を示す。
マガジン10のヘッド収納部111の内周面のうち正面側の3箇所には、突没可能なボール113を有するプランジャ112が設けられている。ボール113は、図示しないばねにより、ヘッド収納部111の内周面から突出する方向に付勢されている。
ヘッド収納部111の内周面のうちマガジン10の背面側の位置には、ピン114が突出している。
ヘッド20は、円柱形状のヘッド本体21と、このヘッド本体21の先端側に形成されてヘッド本体21よりも大きな外径を有する円盤状の鍔部22と、を備える。
ヘッド20の先端面には、六画形状の凹部が形成されており、この凹部は、ボルトBの頭部が嵌合するボルト保持部23となっている。このボルト保持部23の底面には、磁石24が取り付けられており、この磁石24の磁力により、ボルトBを保持する。
鍔部22の外周面の3箇所には、上述のプランジャ112のボール113が係合する凹部221が形成されている。
この凹部221のヘッド20の先端側の壁面は、ヘッド20の軸方向に略垂直な垂直面222であり、凹部221のヘッド20の基端側の壁面は、ヘッド20の軸方向に対して傾斜したテーパ面223である。
ヘッド本体21の外周面の3箇所には、突没可能なボール212を有するプランジャ211が設けられている。ボール212は、図示しないばねにより、ヘッド本体21の外周面から突出する方向に付勢されている。
ソケット41の先端面には、凹部が形成されており、この凹部は、ヘッド20のヘッド本体21が嵌合して保持されるヘッド保持部411となっている。
このヘッド保持部411の内周面には、上述のプランジャ211のボール212が係合する凹部412が形成されている。
この凹部412のソケット41の先端側の壁面は、ソケット41の軸方向に対して傾斜したテーパ面413であり、凹部412のソケット41の基端側の壁面は、ソケット41の軸方向に略垂直な垂直面414である。
また、ソケット41の外周面には、マガジン10のピン114が嵌合するキー溝415がソケット41の回転軸に沿って形成されている。
図7は、制御装置80の概略構成を示す図である。
制御装置80は、ボルト装着機構移動部81と、ボルト装着機構制御部82と、ボルト保持判定部83と、ボルト収納ケース制御部84と、を備える。
ボルト装着機構移動部81は、第1移動機構71、第2移動機構72、および第3移動機構73を制御して、ボルト装着機構70を所定の位置に移動する。
ボルト装着機構制御部82は、回転駆動部40および進退駆動部50を制御して、ボルト装着機構70によりボルトBを保持する。
具体的には、回転駆動部40によりヘッド20を回転させながら、進退駆動部50によりヘッド20を前進させてボルトBに接近させ、ボルト保持判定部83によりボルトBがヘッド20に嵌合したと判定した場合には、進退駆動部50によりヘッド20を後退させる。
ボルト保持判定部83は、図8(a)に示すように、図示しない位置センサに基づいて、ヘッド20とボルトBとの相対距離、ここでは、ヘッド20の先端面からボルトBが突出したケース本体61表面までの相対距離dを検出する。そして、この相対距離dが第1所定値d未満となり、かつ、図示しないトルク反力センサにより検出したヘッド20のトルク反力Fが所定値F以上となった場合には、ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定する。
ここで、相対距離dが第1所定値d未満となったか否かを、ボルトBがヘッド20に嵌合したことの判定材料とする理由は、以下の通りである。
すなわち、ヘッド20の先端面がボルトBの頭部をなめている場合、ヘッド20の位相とボルトBの位相とは一致しておらず、ボルトBがヘッド20に嵌合している、とはいえない。しかしながら、図8(b)に示すように、ボルトBの頭部がヘッド20のボルト保持部23の内部に僅かに挿入されて、相対距離dがdとなった場合には、ヘッド20の位相とボルトBの位相とは一致しており、ボルトBがヘッド20に嵌合している、といえる。
また、トルク反力Fが所定値F以上となったか否かを、ボルトBを保持したことの判定材料とする理由は、図8(b)に示すように、ボルトBの頭部がヘッド20のボルト保持部23の内部に僅かに挿入されると、ボルトBによりヘッド20の回転が規制される。このボルトBは、把持部62により把持されているため、回転せず、ヘッド20にはボルトBのトルク反力Fが作用する。
また、ボルト保持判定部83は、相対距離dが第1所定値dよりも小さい第2所定値d未満となった場合には、ボルトBがヘッド20に嵌合しておらず、ボルトBを保持していないと判定する。
ここで、相対距離dが第2所定値d未満となったか否かを、ボルトBを保持したことの判定材料とする理由は、以下の通りである。
すなわち、図8(c)に示すように、ボルトBの頭部がヘッド20のボルト保持部23の内部に完全に挿入されると、ボルトBの前進が停止し、相対距離dはdとなる。
したがって、d以下の値であるdを第2所定値とすると、相対距離dが第2所定値d未満となった場合には、ヘッド20の直下にボルトBが存在していない可能性がある。
また、ボルト保持判定部83は、図示しないタイマによりボルト保持に要する経過時間を計測し、この経過時間が所定値を超えるまで、相対距離dが第1所定値d以上である場合には、ボルトBを保持していないと判定する。
ここで、経過時間が所定値を超えるまで、相対距離dが第1所定値d以上であるか否かを、ボルトBを保持したことの判定材料とする理由は、以下の通りである。
すなわち、上述のように、ボルトBの頭部がヘッド20のボルト保持部23の内部に僅かに挿入されると、相対距離dはdとなる。したがって、相対距離dが第1所定値d以上である状態では、ヘッド20の先端面がボルトBの頭部をなめているので、このような状態が所定時間に亘っている場合、何らかの不具合が生じた可能性がある。
なお、この場合、ヘッド20を後退させて、ヘッド20をボルトBから一旦離し、その後、再びヘッド20を前進させてボルトBの保持にリトライしてもよい。リトライを行うことにより、ヘッド20にボルトBが嵌合する確率が高くなり、ボルトBをヘッド20にさらに確実に保持させることができる。
ボルト収納ケース制御部84は、把持部62によりボルトBを把持しておき、ボルト保持判定部83によりボルトBがヘッド20に嵌合したと判定した場合には、把持部62によるこのボルトBの把持を解除する。
次に、上述のボルト装填システム1の動作について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS1では、図10に示すように、制御装置80により、第1移動機構71、第2移動機構72、第3移動機構73を制御して、ボルト装填システム1を所定の種類のボルトBが収納されたボルト収納ケース60に接近させ、ボルト装填システム1のソケット41の回転軸X上にこのボルトBが位置するように移動する。
また、切換部30を駆動してマガジン10を回転させ、この所定の種類のボルトBに応じたヘッド20を選択的にソケット41とボルトBとの間に配置させておく。
次に、進退駆動部50を駆動して、ソケット41を下降させて、マガジン10のヘッド収納部111に接近させる。
そして、図11に示すように、マガジン10のヘッド収納部111のピン114にソケット41のキー溝415を嵌合させながら、ソケット41をヘッド収納部111に挿入する。すると、ヘッド20のプランジャ211がソケット41の凹部412に係合して、ソケット41がヘッド20を保持する。
さらに、進退駆動部50を駆動して、ソケット41をさらに下降させて、このソケット41をヘッド収納部111に貫通させる。このとき、ヘッド20の凹部221とマガジン10のプランジャ112との係合が解除されて、ヘッド20は、マガジン10から脱離して、ソケット41とともにマガジン10の下方に移動する。
その後、ソケット41を下降させて、このヘッド20を所定位置まで移動する。
ステップS2では、進退駆動部50を駆動して、引き続き、ヘッド20の下降を開始し、ステップS3では、回転駆動部40を駆動してヘッド20を回転させて、ヘッド20のボルト保持部23の位相を変化させる。
ステップS4では、力覚センサによるヘッド20のトルク反力Fの検出を開始し、タイマを駆動して、ボルト保持に要する経過時間の計測を開始する。
ステップS5では、上述の相対距離dを求めて、この相対距離dが第1所定値d未満であるか否かを判定する。この判定がYESである場合、ヘッド20のボルト保持部23の位相とボルトBの頭部の位相とが一致した可能性があるため、ステップS6に移る。一方、この判定がNOである場合、ステップS12に移る。
ステップS6では、ヘッド20のトルク反力Fが所定値F以上であるか否かを判定する。この判定がYESである場合、ボルトBによるトルク反力Fがヘッド20に作用していると考えられるため、ステップS7に移る。一方、この判定がNOである場合、ステップS13に移る。
ステップS7では、ヘッド20にボルトBが嵌合したと判定し、ステップS8では、図12に示すように、把持部62によるボルトBの把持を解除する。
ステップS9では、力覚センサによるヘッド20のトルク反力Fの検出、および、タイマによる経過時間の計測を終了し、ステップS10では、回転駆動部40によるヘッド20の回転を停止する。
ステップS11では、進退駆動部50を駆動して、ヘッド20を下降から上昇に切り替える。すると、ソケット41とともにヘッド20が後退し、ヘッド20の凹部221とマガジン10のプランジャ112とが係合し、ヘッド20がマガジン10に再び保持される。
さらに、図13に示すように、進退駆動部50を駆動して、ソケット41を後退させて、このソケット41をヘッド収納部111から引き抜く。このとき、ヘッド20のプランジャ211とソケット41の凹部412との係合が解除されて、ヘッド20がソケット41から脱離し、ソケット41のみが後退する。
その後、上述の動作と同じ動作を繰り返して、全てのヘッド20にボルトBを装填する。
一方、ステップS12では、ボルトの嵌合に要する経過時間が所定値を超えたか否かを判定する。この判定がYESである場合、不具合が生じた可能性があるため、ステップS14に移る。一方、この判定がNOである場合、ステップS5に戻って、引き続きボルトの嵌合を試みる。
ステップS13では、この相対距離dが第2所定値d未満であるか否かを判定する。この判定がYESである場合、不具合が生じた可能性があるため、ステップS14に移る。一方、この判定がNOである場合、ステップS6に戻って、引き続きボルトの嵌合を試みる。
ステップS14では、ヘッド20にボルトBが嵌合していないと判定し、ステップS9に移って、ボルト保持作業を終了する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)ヘッド20とボルトBとの相対距離dが第1所定値d未満となった場合に、ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定した。したがって、従来のようにボルトの先端をヘッド20に完全に挿入しなくても、僅かに挿入しただけで、ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定できるので、ボルトBとヘッド20との位相合わせが完了した後、直ちにヘッド20の回転を停止できるから、タイムロスを低減できる。
(2)ヘッド20とボルトBとの相対距離dが第1所定値d未満となったことに加えて、保持部のトルク反力Fが所定値F以上となった場合には、ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定した。ボルトBの先端がヘッド20のボルト保持部23に僅かに挿入されると、ボルトBによりヘッド20の回転が規制されて、ヘッド20にはトルク反力が発生する。よって、より確実にボルトBがヘッド20に嵌合したことを判定でき、誤作動を防止できる。
また、相対距離dが第2所定値d未満となった場合には、ボルトBがヘッド20に嵌合していないと判定した。したがって、ボルトBがヘッド20の直下に存在していないにもかかわらずボルトBを保持しようとしてヘッド20を下降させた場合でも、迅速に次に動作に移ることができる。
(3)ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定した場合には、進退駆動部50によりヘッド20を後退させたので、ヘッド20がボルトBを保持した後、迅速に次の動作に移ることができる。
(4)ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定した場合には、把持部62によるボルトBの把持を解除した。よって、把持部62により、ボルト装填装置4A、4Bのヘッド20に嵌合するまでの期間、ボルトBが脱落するのを防止でき、ボルト装填装置4A、4BにボルトBを確実に装填できる。また、ボルトBがヘッド20に嵌合したと判定しない限り、把持部62によるボルトBの把持を解除しないため、ボルトBが不安定な姿勢でヘッド20に保持されるのを防止できる。よって、例えば、ボルトBの位相とヘッド20の位相とが一致しないにもかかわらず、ヘッド20の磁石24によりボルトBを吸着すると、このボルトBがヘッド20に対して傾斜した姿勢となる場合があるが、このような事態を回避できる。また、ボルトBとヘッド20との嵌合が失敗した場合でも、ヘッド20を後退させて、ヘッド20をボルトBから一旦離し、その後、ヘッド20をボルトBに向かって前進させて、再びボルトBの保持を試みるリトライが可能となる。また、ボルトBがヘッド20に嵌合していないと判定した場合、リトライを直ちに実行すれば、リトライによるタイムロスを低減できる。
(5)ボルトの嵌合に要する経過時間を計測し、この経過時間が所定値を超えるまで、相対距離dが第1所定値d以上である場合には、ボルトBがヘッド20に嵌合していないと判定した。よって、ボルトBがヘッド20に嵌合するのに時間がかかった場合に、迅速に次に動作に移ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、ヘッド20を、ボルトBを保持する構造としたが、これに限らず、図10に示すように、ヘッド20Aを、ねじを保持する構造としてもよい。すなわち、ヘッド20Aの先端面には、略十字形状の突出部が形成されており、この突出部は、ねじの頭部が嵌合するねじ保持部25となっている。また、このねじ保持部25の周囲には、磁石26が取り付けられており、この磁石26の磁力により、ねじを保持する。
4A、4B ボルト装填装置(締付部材装填装置)
20、20A ヘッド(保持部)
40 回転駆動部
50 進退駆動部
62 把持部
80 制御装置(制御部)
B ボルト(締付部材)
d 相対距離
第1所定値
第2所定値
F トルク反力

Claims (4)

  1. 締付部材の一端側が嵌合可能な保持部と、
    当該保持部を回転させる回転駆動部と、
    前記保持部を回転軸に沿って進退させる進退駆動部と、
    前記回転駆動部により前記保持部を回転させながら、前記進退駆動部により前記保持部を前進させて前記締付部材に接近させ、前記保持部と前記締付部材との相対距離が第1所定値未満となり、かつ、前記保持部の反力が所定値以上となった場合に、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定する制御部と、
    を備えることを特徴とする締付部材装填装置。
  2. 請求項1に記載の締付部材装填装置において、
    前記制御部は、前記保持部と前記締付部材との相対距離が第1所定値よりも小さい第2所定値未満となった場合には、前記締付部材が前記保持部に嵌合していないと判定することを特徴とする締付部材装填装置。
  3. 請求項1または2に記載の締付部材装填装置において、
    前記制御部は、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定した場合には、前記進退駆動部により前記保持部を後退させることを特徴とする締付部材装填装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の締付部材装填装置において、
    前記締付部材の他端側を把持する把持部をさらに備え、
    前記制御部は、前記締付部材が前記保持部に嵌合したと判定した場合には、前記把持部による前記締付部材の把持を解除することを特徴とする締付部材装填装置。
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