JP5327083B2 - コネクタカバー - Google Patents
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しかしながら、バンドクリップ100を用いてワイヤハーネス101を車体に保持するだけでは、ワイヤハーネスの端末に接続されたコネクタが車体に安定して保持されない問題がある。
そのため、図13(A)に示すように、ワイヤハーネス101の端末に接続するコネクタ110に車体固定用のクリップ111を突設している場合がある。
しかしながら、前記外方へ突出する車体固定用のクリップ111をコネクタ110から突設しているたと、カバー120でクリップ111を覆うことができず、カバー120をクリップ111の突出部までしか覆うことができず、保護したい相手型コネクタとの嵌合部まで覆うことができない問題がある。
前記コネクタカバーは可撓性を有する樹脂成形品からなり、前記コネクタを接続するワイヤハーネス端末を覆う円形筒部と、該円形筒部の先端に連続する角錐筒部と、該角錐筒部に連続すると共に先端を開口とした四角筒部とからなり、
前記四角筒部は前記コネクタを収容できる大きさとすると共に、その上面および/または側面にクリップまたはステーの取付穴を備え、該取付穴は前記角錐筒部まで延在し、
前記コネクタに被せる前記四角筒部の取付穴に、該コネクタの外面に設けたクリップまたはステーの取付部が位置し、
前記取付穴の角錐筒部側より前記クリップを挿入して、前記コネクタの取付部に取り付けたクリップが前記四角筒部の取付穴より外方へ突出できるようにし、または、車体に固定したステーが前記角錐筒部の取付穴から挿入してコネクタ外面のステー取付部に固定できるようにしているコネクタカバーを提供している。
よって、該本発明のコネクタカバーを用いると、クリップを外方に突出させることができるとともに、クリップ取付部以外のコネクタの外周面に被せてコネクタを保護することができる。
該コネクタカバーを被せる前記クリップ付きコネクタは、クリップとコネクタとが一体に設けられた成形品であり、
前記コネクタカバーは可撓性を有する樹脂成形品からなり、前記コネクタを接続するワイヤハーネス端末に被せる円形筒部と、該円形筒部の先端に連続する角錐筒部と、該角錐筒部に連続すると共に先端を開口とした四角筒部とからなり、
前記四角筒部は前記コネクタを収容する大きさとすると共に、その上面および/または側面にクリップの取付穴を備え、該取付穴より前記先端の開口へスリットを設け、
ハウジングの外面に前記クリップを突設したコネクタを前記スリットを開いて前記四角筒部にコネクタを挿入し、前記クリップを前記取付穴より突出させるものとしているコネクタカバーを提供している。
該構成とすると、コネクタカバーをコネクタに被せた後から、コネクタにクリップを後付けする必要が無く、作業性が良い利点がある。
該第二の発明のコネクタカバーにおいても、第一の発明のコネクタカバーと同様に、車体との取付位置との関係からコネクタ外面の4面のうちの適宜な位置にクリップを配置することができ、コネクタカバーの汎用性を高めることができる。
なお、クリップ付きコネクタまたはステーを介して車体に固定するコネクタが、ジョイントコネクタ、アースコネクタ等で相手型コネクタと嵌合しない場合には、当然のことながら四角筒部を長くする必要はない。
特に、塩化ビニル樹脂を用いてディップ成形していることが好ましい。これは、従来汎用されているコネクタカバーが塩化ビニル樹脂製の場合が多いため、同一原料を用いて成形することで絶縁信頼性を高めることができる。さらに、従来のコネクタカバーは射出成型されている場合が多いが、ディップ成形とすることで、金型は雄型だけでよく、雌型が不要となるため、製造コストを低減することができる。
なお、ゴムまたはエラストマーを用いて金型成形したものでもよい。
特に、二輪車に配索するワイヤハーネスに接続されるコネクタは、比較的水および埃が侵入しやすい部位に取り付けられる場合が多いため、本発明の安価なデップ成形品からなるコネクタカバーをコネクタに簡単に被せることができると、実用性の高いものとなる。
かつ、四角筒部の上面および左右側面にクリップまたはステーの取付穴を設けているため、車体との取付位置との関係からコネクタ外面の適宜な位置にクリップを配置することができ、または、ステーと固定することができ、コネクタカバーの汎用性を高めることができる。
図1乃至図5に示す実施形態のコネクタカバー1は、二輪車に配索するワイヤハーネス5の端末に接続したクリップ付きコネクタ2に被せるものである。クリップ付きコネクタ2は、クリップ3がコネクタ4と別体であり、コネクタ4に後付けされるものである。
後付けするクリップ3は、前記コネクタ4のクリップ取付部4cの取付枠4dと4eに夫々挿入する両側嵌合部15a、15bを取付基板15に外方に突設し、かつ、前記係止爪4gが挿入係止する係止穴(図示せず)を設けている。該取付基板15の上面中央部に皿部16の底面を連結した状態で設け、該皿部16の中央より車体の係止穴(図示せず)に挿入係止する係止部17を突設している。該係止部17の形状は、支持部17aの両側に係止羽根部17bを設け、各係止羽根部17bの先端に車体の係止穴の周縁に係止する係止段部17cを設けた汎用の形状としている。
まず、ワイヤハーネスを構成する電線端末のコネクタ端子にコネクタカバー1の円形筒部10を先端開口側から挿入し、端子をコネクタ本体へ挿入係止する。
次に、図3(A)に示すように、ワイヤハーネス5の他端側をコネクタカバー1の四角筒部12の挿入用開口12c側へ押し込む。
この作業で、図3(B)に示すように、コネクタ4との接続側のワイヤハーネス5をコネクタカバー1の円形筒部10に通し、コネクタ4の首下部分のワイヤハーネス5を角錐筒部11に通し、コネクタ4を四角筒部12に収める。この状態で四角筒部12のクリップ取付穴12bはコネクタ4のクリップ取付部4cを露出させる位置になる。
なお、クリップ3をコネクタカバー1の下面より突出させた時はコネクタカバー1を上下逆転してコネクタに取り付ければ良いだけである。
その後、二輪車に配索した他のワイヤハーネスに接続した相手方コネクタ20を前記クリップ付きコネクタ2と嵌合接続し、図5に示すように、相手方コネクタ20にもコネクタカバー1の四角筒部12を被せている。
第二実施形態のコネクタカバー1は第一実施形態のコネクタカバーと同一形状であり、コネクタ4に車体に固定されている金属板からなるステー30をコネクタカバーの取付穴を通してコネクタに固定可能としている。ステー30の取付部30aに係止穴30bを設け、コネクタ4のハウジング外面に設けた係止爪4gに係止してコネクタ4を取り付け可能としている。
コネクタカバー1は前記のように第一実施形態と同様であり、四角筒部12にコネクタ4を挿入している。ワイヤハーネスを車体に配索する時、コネクタカバー1の角錐筒部の取付穴11bからステー30の取付部30aを挿入し、コネクタ4の上面に設けた係止爪4gに係止穴30bを係止して、ステー30をコネクタ4に固定し、コネクタカバー1の取付穴12bからステー30を外方へ突出している。
他の構成は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
該コネクタカバー1ー1は、第一実施形態と同様に四角筒部12の上面にクリップ取付穴12bを設けていると共に、左右側面の一方側の右側面12dにもクリップ取付穴12eを設けている。かつ、該クリップ取付穴12eも角錐筒部11に連続させ、該角錐筒部11にクリップ取付穴11eを設けている。
第四実施形態のコネクタカバー1−1は第三実施形態のコネクタカバー1−1と同一形状であり、第二実施形態と同様にクリップに代えて、車体に固定したステー30を用いてコネクタ4を固定している。
このようにクリップに代えてステー30を用いた場合も、ステーの取付位置がコネクタ4のどの面であってもコネクタカバー1−1を用いることができる。
第五実施形態のコネクタカバー1−2を被せたコネクタは、クリップ3Aをコネクタ4と予め一体成形したもの、または、別体のものを予めコネクタに取り付けて一体化した物であり、クリップ3Aがコネクタ4の上面から突出しているクリップ付きコネクタ50である。
コネクタ4の上面から突設するクリップ3Aは皿部16Aがコネクタ4の上面から突出し、該皿部16Aから支持体17Aが突出し、該支持体17Aの両側に車体係止羽根が突出し、第一実施形態のクリップと略同様な形状としている。
クリップ3Aがクリップ取付穴12mに位置すると、四角筒部12内に収容されるコネクタ4から突出するクリップ3Aはクリップ取付穴12mを通して外方に突出する。また、スリット12sは左右に開いた状態から元に戻ってコネクタ4の上面を覆うことになる。
他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
該第六実施形態のコネクタカバー1−3は、第三実施形態と同様に、四角筒部12の左右側面の一方側面(右側面)にもクリップ用取付穴12yを設け、該クリップ用取付穴12yの前端から挿入用開口12cに向けてスリット12xを設けている。
2 クリップ付きコネクタ
3 クリップ
4 コネクタ
4c クリップ取付部
5 ワイヤハーネス
10 円形筒部
11 角錐筒部
11b クリップ取付穴
12 四角筒部
12b クリップ取付穴
30 ステー
Claims (3)
- ワイヤハーネス端末に接続されるコネクタに被せるコネクタカバーであって、
前記コネクタカバーは可撓性を有する樹脂成形品からなり、前記コネクタを接続するワイヤハーネス端末を覆う円形筒部と、該円形筒部の先端に連続する角錐筒部と、該角錐筒部に連続すると共に先端を開口とした四角筒部とからなり、
前記四角筒部は前記コネクタを収容できる大きさとすると共に、その上面および/または側面にクリップまたはステーの取付穴を備え、該取付穴は前記角錐筒部まで延在し、
前記コネクタに被せる前記四角筒部の取付穴に、該コネクタの外面に設けたクリップまたはステーの取付部が位置し、
前記取付穴の角錐筒部側より前記クリップを挿入して、前記コネクタの取付部に取り付けたクリップが前記四角筒部の取付穴より外方へ突出できるようにし、または、車体に固定したステーが前記角錐筒部の取付穴から挿入してコネクタ外面のステー取付部に固定できるようにしているコネクタカバー。 - ワイヤハーネス端末に接続されるクリップ付きのコネクタに被せるコネクタカバーであって、
クリップはコネクタの外面に予め突設されており、
前記コネクタカバーは可撓性を有する樹脂成形品からなり、前記コネクタを接続するワイヤハーネス端末に被せる円形筒部と、該円形筒部の先端に連続する角錐筒部と、該角錐筒部に連続すると共に先端を開口とした四角筒部とからなり、
前記四角筒部は前記コネクタを収容する大きさとすると共に、その上面および/または側面にクリップの取付穴を備え、該取付穴より前記先端の開口へスリットを設け、
ハウジングの外面に前記クリップを突設したコネクタを前記スリットを開いて前記四角筒部にコネクタを挿入し、前記クリップを前記取付穴より突出させるものとしているコネクタカバー。 - ディップ成形品からなる請求項1または請求項2に記載のコネクタカバー。
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