JP5326151B2 - パワーmosトランジスタ - Google Patents

パワーmosトランジスタ Download PDF

Info

Publication number
JP5326151B2
JP5326151B2 JP2008014498A JP2008014498A JP5326151B2 JP 5326151 B2 JP5326151 B2 JP 5326151B2 JP 2008014498 A JP2008014498 A JP 2008014498A JP 2008014498 A JP2008014498 A JP 2008014498A JP 5326151 B2 JP5326151 B2 JP 5326151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal wiring
wiring
layer metal
layer
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008014498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009176980A (ja
Inventor
滋之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko NPC Corp
Original Assignee
Seiko NPC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko NPC Corp filed Critical Seiko NPC Corp
Priority to JP2008014498A priority Critical patent/JP5326151B2/ja
Publication of JP2009176980A publication Critical patent/JP2009176980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5326151B2 publication Critical patent/JP5326151B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ソース領域及びドレイン領域が、格子状に形成されたゲートを挟んで互いに隣接するように形成されたパワーMOSトランジスタに関するものである。
従来、パワーMOSトランジスタには、ゲートがフィンガー形状のMOSトランジスタが知られている(図9参照)。このトランジスタは、ゲートのフィンガー部の左右両側にソース/ドレイン領域が形成された構造になっている。このようなパワーMOSトランジスタの単位面積当たりのトランジスタ幅の効率を上げるために格子状(ワッフルともいう)形状のMOSトランジスタが用いられるようになった。このトランジスタは、格子がポリシリコンなどからなるゲートであり、ゲートに囲まれた拡散領域はソースもしくはドレインを構成している。ある拡散領域をソースとすると、それと隣り合った上下、左右の拡散領域がドレインとなる。この部分を全体的に見るとソース及びドレインが連続的に斜め方向に形成されている構成になっている。
図7を参照して、特許文献1に示される従来の格子状のMOSトランジスタを説明する。図7(a)は、格子状のMOSトランジスタの断面図(図7(b)のA−A′線に沿う部分に相当する)、図7(b)は、第1層メタル配線77及び第2層メタル配線78を取り除いた場合のMOSトランジスタの概略平面図である。P型シリコン基板71の表面上にはバックゲート拡散層72が形成されている。バックゲート拡散層72の表層部にはソース領域73及びドレイン領域74が繰り返し形成されている。ソース領域73とドレイン領域74との間のチャンネル領域上には、ゲート酸化膜75を介してポリシリコンゲート76が形成されている。ソース領域73には、下層の層間絶縁膜に形成されたコンタクトを介してシリコン基板71上に形成された第1層メタル配線77が接続されている。ドレイン領域74には、第1層メタル配線77を通過し、上層の層間絶縁膜に形成されたビアコンタクトを介して上層の層間絶縁膜上に形成された第2層メタル配線78が接続されている。
図7(b)は、第1層メタル配線77及び第2層メタル配線78を取り除いた場合のMOSトランジスタを示している。ソース領域73とドレイン領域74とは、格子状に形成されたポリシリコンゲート76を挟んでソースとドレインとが市松模様の格子状に互いに隣接するように形成されている(以下、ソース領域とドレイン領域とがこのようなパターンで配置されるトランジスタを格子状MOSトランジスタという)。このような従来の格子状MOSトランジスタは、チップ上で横方向と縦方向に電流を流せるので単位面積あたりの電流能力を高くすることができる。
パワーMOSトランジスタは、通常、トランジスタサイズが大きいので複数個に分割されたものの集合体で構成される。格子状に交互に配列された複数のソース及びドレインの拡散領域は、チップ表面から見ると、それぞれ斜め方向に並行している。これら拡散領域は、コンタクトを介して第1層メタル配線に接続される。第1層メタル配線は、第2層メタル配線に接続される。第2層メタル配線は、入出力端子としてICパッケージ外部と接続される場合にはパッド(PAD)に接続される。
特開2006−245040号公報
従来の半導体チップに形成されたソース及びドレインに接続される第2層メタル配線の境界領域に存在する第1層メタル配線において、ソースに接続される第2層メタル配線の下のドレインに接続される第1層メタル配線(ドレイン配線)と、ドレインに接続される第2層メタル配線の下のソースに接続される第1層メタル配線(ソース配線)は、この境界領域を経て繋がっている。この境界領域では、メタルに対する電流負荷が大きく、エレクトロマイグレーションの制約を受ける(図8参照)。
電流の流れるルートを考慮すると、第1層メタル配線の細長い形状配線と迂回ルートの配線は、配線抵抗を大きくし、トランジスタの電力損失になる。
トランジスタのソース及びドレインに接続される第2層メタル配線は、そのトランジスタ上の配線領域を2分するようにレイアウトされる。従って、その両方がパッドに接続される場合、ソース用パッドとドレイン用パッドは、ソースとドレインに接続されるそれぞれの第2層メタル配線(ソース配線、ドレイン配線)間の境界領域を除く外周部分に互いに対向するように配置しなければならない。また、そのトランジスタに並列、若しくは直列に接続する素子が存在する場合にも同様に配置制約を生じる。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされ、エレクトロマイグレーションの制約を受けにくく、配線抵抗が小さくトランジスタの電力損失が少ない、パッド配置の制約の少ないパワーMOSトランジスタを提供する。
本発明のパワーMOSトランジスタの一態様は、半導体基板と、前記半導体基板に形成されたソース領域及びドレイン領域が、格子状に形成されたゲートを挟んで互いに隣接するように配置されたMOSトランジスタであって、前記半導体基板上に順次形成され、前記ソース領域またはドレイン領域に接続された複数のメタル配線を具備し、前記一方の領域に接続されたメタル配線と前記他方の領域に接続されたメタル配線の配線抵抗が同一となるように前記メタル配線を前記ソース領域もしくはドレイン領域に接続し、前記複数のメタル配線が積層されたn層の多層配線からなる場合において、前記ソース領域に接続されるソース配線として前記多層配線の最上層のメタル配線と組み合わせるメタル配線数をk(n>k≧0の整数) とすると、前記ソース配線の合成シート抵抗Ra は(Rx ×Rtop)/(Rx +k×Rtop )(Rtop は前記最上層メタル配線のシート抵抗、Rx は最上層メタル配線以外のメタル配線のシート抵抗である)で表され、前記ドレイン領域に接続されるドレイン配線の合成シート抵抗Rb はRx /(n-1-k)表され、前記合成シート抵抗Ra と前記合成シート抵抗Rb とは等しいことを特徴としている。
また、本発明のパワーMOSトランジスタの一態様は、半導体基板と、前記半導体基板に形成されたソース領域及びドレイン領域が、格子状に形成されたゲートを挟んで互いに隣接するように配置されたMOSトランジスタであって、前記半導体基板上に順次形成され、前記ソース領域またはドレイン領域に接続された複数のメタル配線を具備し、前記一方の領域に接続されたメタル配線と前記他方の領域に接続されたメタル配線の配線抵抗が同一となるように前記メタル配線を前記ソース領域もしくはドレイン領域に接続し、前記メタル配線は、前記ソース領域を最上層の第3層メタル配線に接続する場合は、前記ドレイン領域を第2層メタル配線及び当該第2層メタル配線より下層の第1層メタル配線に接続し、前記ドレイン領域を前記第3層メタル配線に接続する場合は、前記ソース領域を第2層メタル配線及び前記第1層メタル配線に接続することを特徴としている。前記第1層メタル配線及び前記第2層メタル配線は、平坦化処理が行われているようにしても良い。前記最上層の第3層メタル配線は、前記第1層メタル配線及び前記第2層メタル配線より膜厚であるようにしても良い。



本発明は、以上の構成により、エレクトロマイグレーションの制約を受けにくく、配線抵抗が小さくトランジスタの電力損失が少ない、パッド配置の制約の少ないパワーMOSトランジスタが得られる。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1乃至図5を参照して実施例1を説明する。
図1は、この実施例に係るパワーMOSトランジスタ(格子状MOSトランジスタ)が形成された半導体基板表面の状態を説明する平面図及びA−A′線に沿う部分の断面図、図2は、図1の半導体基板表面に形成された第1層メタル配線の状態を説明する平面図及びB−B′線に沿う部分の断面図、図3は、図1の半導体基板表面に形成された第2層メタル配線の状態を説明する平面図及びC−C′線に沿う部分の断面図、図4は、図1の半導体基板表面に形成された第3層メタル配線の状態を説明する平面図及びD−D′線に沿う部分の断面図、図5は、図1の半導体基板表面に形成されたメタル配線の状態を説明する平面図である。
この実施例のパワーMOSトランジスタは、シリコンなどの半導体基板1に形成された格子状MOSトランジスタと、半導体基板1上に順次形成された3層のメタル配線とを備えている。格子状MOSトランジスタのソース領域2は、コンタクト8もしくはコンタクト8及びビア10を介して第1層及び第2層のメタル配線5、6に接続され、ドレイン領域3は、最上層の第3層メタル配線7に接続される。
シリコンなどの半導体基板1にはソース領域2及びドレイン領域3が、格子状に形成されたゲート4を挟んで、互いに隣接して配置されている。
図4に示すように、ソース領域2とドレイン領域3との間のチャンネル領域上には、ゲート酸化膜(図示しない)を介してポリシリコンなどからなるゲート4が形成されている。ゲート4が形成された半導体基板1の表面は、下層の層間絶縁膜(図示しない)で被覆されている。下層の層間絶縁膜は、平坦化された表面に第1層メタル配線5が形成されている。第1層メタル配線5は、中層の層間絶縁膜(図示しない)で被覆されている。中層の層間絶縁膜は、平坦化された表面に第2層メタル配線6が形成されている。第2層メタル配線6は、上層の層間絶縁膜(図示しない)で被覆されている。上層の層間絶縁膜は、表面に第3層メタル配線7が形成されている。第1層メタル配線5は、下層の層間絶縁膜に埋め込まれたコンタクト8、9を介してそれぞれソース領域2、ドレイン領域3に電気的に接続されている。第2層メタル配線6は、中層の層間絶縁膜に埋め込まれたビア10、11を介して第1層メタル配線5に電気的に接続されている。また、第3層メタル配線7は、上層の層間絶縁膜に埋め込まれたビア12を介して第2層メタル配線6に電気的に接続されている。
第1層メタル配線5は、図2に示すように、殆どはソース配線として用いられ、一部の島領域は、ドレイン配線に電気的に接続する中継ぎ配線として用いられる。ソース配線領域は、コンタクト8を介してソース領域2に接続されている。島領域は、コンタクト9を介してドレイン領域3に接続されている。
第2層メタル配線6は、図3に示すように、殆どはソース配線として用いられ、一部の島領域は、ドレイン配線に電気的に接続する中継ぎ配線として用いられる。ソース配線領域は、ビア10を介して第1層メタル配線5のソース配線領域に接続されている。島領域は、ビア11を介して第1層メタル配線5のドレイン配線領域に接続されている。
第3層メタル配線7は、図4に示すように、ドレイン配線として用いられる。ドレイン配線は、ビア12を介して第2層メタル配線6の島領域に電気的に接続されている。第3層メタル配線7のドレイン配線は、半導体基板1の全領域を覆うように配置され、第3層メタル配線7→ビア12→第2層メタル配線6→ビア11→第1層メタル配線5→コンタクト9→ドレイン領域3と接続されるように構成されている。ソース配線は、第1層メタル配線と第2層メタル配線の島領域を避けた領域を覆うように配置される。
一般的に、半導体装置の製造プロセスにおいて、多層のメタル配線が用いられる場合、最上層を除くメタル層は、シリコンウェハー上に堆積後、その後のプロセス工程を容易にするために、平坦化処理が行われるので薄くなっている。一方、最上層のメタル配線(この実施例では第3層に相当する)は、余分な工程を省くため、平坦化処理が行われない。従って、メタル配線の厚さは、最上層のメタル層(トップメタル)がその他のメタル層のメタルより厚くなる。メタルのシート抵抗値は、メタル層の厚みの大きさに反比例し、エレクトロマイグレーションに関する許容電流値は、メタル層の厚さに比例して大きくなる。したがって、最上層メタル配線は、他のメタル配線より電流特性的に優れていることになる。
3層のメタル配線を用いる製品において、ソース領域及びドレイン領域へのメタルの配分方法を考えた場合、上記理由により、第3層メタル配線(最上層メタル配線)をソース配線とするときは、第1層メタル配線および第2層メタル配線はドレイン配線とし、第3層メタル配線をドレイン配線とするときは、第1層メタル配線および第2層メタル配線はソース配線とする組み合わせが最適である。
また、この実施例の配線構成において、第1層メタル配線及び第2層メタル配線の各々の配線は、第3層メタル配線と比較して、実質的な配線領域は小さくなる。その理由は、第3層メタル配線からソース/ドレイン領域までを接続する各種コンタクトを避けるために、第1層及び第2層のメタル配線は、スリットが存在する形状になり、実質的な配線領域が小さくなるためである。
この実施例では、ソース、ドレインの電流特性、配線抵抗、エレクトロマイグレーションの点でバランスをとるために、第1層及び第2層メタル配線をソース(ドレイン)配線とし、第3層メタル配線をドレイン(ソース)配線とする組み合わせにした。このことは、平坦化処理が行われない場合においても、有効であるといえる。
例えば、上記3層構造の多層配線を2層構造で同様な配線構成で実現しようとすると、即ち、“第1層メタル配線+第2層メタル配線”を“第1層メタル配線”にした場合、第1層メタル配線は、本発明の第3層メタル配線に相当する第2層メタル配線と比較し、配線抵抗、エレクトロマイグレーションにおいて顕著に劣る。すなわち、第1層メタル配線によってそのトランジスタの許容電流値が決定される。概して、MOSトランジスタは、ソースとドレインの電流が等しいので、それぞれのソース、ドレイン配線の抵抗、許容電流値は同等であることが望ましい。したがって、この実施例のように第3層メタル配線をドレイン配線とし、第1層+第2層メタル配線をソース配線とした。また、ソース配線、ドレイン配線は、トランジスタの配線領域に分割して配分されていないので、ソース、ドレイン用パッドの配置が制約を受けることはない。
実施例1では、メタル配線が3層の場合を説明したが、例えば、メタル配線4層の場合は、ソース(ドレイン)を1層+2層とし、ドレイン(ソース)を3層+4層とすることが出来る。また、ソース(ドレイン)を1層+2層+3層とし、ドレイン(ソース)を4層とすることも出来る。メタル配線5層以上の場合も抵抗値のバランスをとるべくソース、ドレインを最適に組み合わせることが出来る。
この実施例は、エレクトロマイグレーションの制約を受けず、配線抵抗が小さくトランジスタの電力損失が少ない、パッド配置の制約の少ない格子状MOSトランジスタが得られる。
次に、図6を参照して実施例2を説明する。
図6は、この実施例のパワーMOSトランジスタである格子状MOSトランジスタが形成された半導体基板表面に設けられた第1層、第2層および第3層メタル配線の状態を説明する断面図である。この実施例では、ソースを第3層メタル配線とし、ドレインを第1層及び第2層メタル配線で構成する。
パワーMOSトランジスタは、半導体基板21に形成された格子状MOSトランジスタと、半導体基板21上に順次形成された3層のメタル配線とを備えている。格子状MOSトランジスタのソース領域22は、コンタクト及びビアを介して最上層の第3層メタル配線27に接続され、ドレイン領域23は、コンタクト及びビアを介して第1層及び第2層のメタル配線25、26に接続される。シリコンなどの半導体基板21にはソース領域22及びドレイン領域23が、格子状に形成されたゲート24を挟んで、互いに隣接して配置されている。
図6に示すように、ソース領域22とドレイン領域23との間のチャンネル領域上には、ゲート酸化膜(図示しない)を介してポリシリコンなどからなるゲート24が形成されている。半導体基板21上には、第1層メタル配線25、第2層メタル配線26及び第3層メタル配線27が順次形成されている。第1層メタル配線25は、コンタクト14、13を介してそれぞれソース領域22、ドレイン領域23に電気的に接続されている。第2層メタル配線26は、ビア15、16を介して第1層メタル配線25に電気的に接続されている。第3層メタル配線27は、ビア17を介して第2層メタル配線26に電気的に接続されている。
第1層メタル配線25は、殆どはドレイン配線として用いられ、一部の島領域は、ソース配線に電気的に接続する中継ぎ配線として用いられる。ドレイン配線領域は、コンタクト13を介してドレイン領域23に接続されている。島領域は、コンタクト14を介してソース領域22に接続されている。第2層メタル配線26は、殆どはドレイン配線として用いられ、一部の島領域は、ソース配線に電気的に接続する中継ぎ配線として用いられる。ドレイン配線領域は、ビア15を介して第1層メタル配線25のドレイン配線領域に接続されている。島領域は、第1層ビア16を介して第1層メタル配線25の島領域に接続されている。第3層メタル配線27は、ソース配線として用いられる。ソース配線は、第2層ビア17を介して第2層メタル配線26の島領域に電気的に接続されている。第3層メタル配線27のソース配線は、半導体基板21の全領域を覆うように配置され、第3層メタル配線27→ビア17→第2層メタル配線26→ビア16→第1層メタル配線25→コンタクト14→ソース領域22と接続されるように構成されている。ドレイン配線は、第1層メタル配線と第2層メタル配線の島領域を避けて、第1層メタル配線と第2層メタル配線の全領域を覆うように配置される。
3層のメタル配線を用いる製品において、ソース領域及びドレイン領域へのメタルの配分方法を考えた場合、実施例1と同様の理由により、第3層メタル配線(最上層メタル配線)をソース配線とすると、ドレイン配線は第1層メタル配線+第2層メタル配線とする組み合わせが最適である。
第1層及び第2層メタル配線の各々の配線は、第3層メタル配線より配線領域が小さくなっており、それを補うために、この実施例では、第1層及び第2層メタル配線をソース(ドレイン)配線、第3層メタル配線をドレイン(ソース)配線とする組み合わせとし、配線抵抗とエレクトロマイグレーションの点でバランスをとるようにした。
MOSトランジスタは、ソースとドレインの電流が等しく、それぞれのソース、ドレイン配線の抵抗、許容電流値は同等であることが望ましいので、第3層メタル配線をソース配線とし、第1層+第2層メタル配線をドレイン配線とした。また、ソース配線、ドレイン配線は、トランジスタの配線領域に分割して配分されていないので、ソース、ドレイン用パッドの配置が制約を受けることはない。
また、この実施例では、接続配線であるコンタクト及びビアは、それぞれ複数の接続体から構成されている。例えば、ソース領域22と第1層メタル配線25の中継ぎ配線とは2本のコンタクト14により接続され、ドレイン配線である第1層メタル配線25及び同じくドレイン配線である第2層メタル配線26間を接続するビア15は、3本の接続体から構成される。このように電流路を分散することにより、電流が均一に流れるようにし、配線抵抗を小さくする。
この実施例は、エレクトロマイグレーションの制約を受けにくく、配線抵抗が小さくトランジスタの電力損失が少ない、パッド配置の制約の少ない格子状MOSトランジスタが得られる。
以上、各実施例で説明したように、パワーMOSトランジスタは、ソースとドレインの電流が等しく、それぞれのソースドレイン配線の抵抗、許容電流値は、同等であることが望ましい。このような前提を踏まえてパワーMOSトランジスタの多層配線を構成するメタル多層のプロセスにおける理想的な各メタル配線の組合わせは次の様に表される。
パワーMOSトランジスタのソース、ドレインに電気的に接続するソース配線及びドレイン配線をn層のメタル配線で構成するものとし、このときの各層のメタル配線のシート抵抗値を求める。ここで、多層配線の最上層にある平坦化処理が行なわれない配線(Topメタル)のシート抵抗値をRtop とする。また、平坦化処理が行なわれるそれ以外のメタル配線について、下層配線又は上層配線に接続するために設けられた島領域を避けるスリットによる配線領域の縮小分による抵抗増加分を考慮した上での実質的なメタル配線のシート抵抗Rx(メタル配線の膜厚は最上層以外全て同じとする) とする。
ソース配線もしくはドレイン配線としてTopメタルと組み合わせるメタル数をk(n>k≧0の整数) とすると、ソース配線の合成シート抵抗Ra (この実施例では、例えば、Topメタルを含む配線をソース配線とする)は、次式のように表される。
1/Ra =1/Rtop +1/Rn-1 +1/Rn-2 +・・・+1/Rn-k =1/Rtop +k/Rx ・・・(1)
よって、Ra =(Rx ×Rtop)/(Rx +k×Rtop ) ・・・(2)
ドレイン配線の合成シート抵抗Rb は、次式で表される。
1/Rb =1/Rn-1-k +1/Rn-2-k +・・・+1/R1 =(n-1-k) /Rx ・・・(3)
よって、Rb =Rx /(n-1-k) ・・・(4)
パワーMOSトランジスタの配線抵抗(Ra +Rb )は勿論出来るだけ小さいことが望ましい。さらに、エレクトロマイグレーションを考慮し、ソース、ドレイン電流のバランスをとるために、RaとRbのそれぞれの合成抵抗値が近い値になるようにすることが必要である。そのため、(2)式と(4)式とは等しいこと(Ra =Rb )が望ましい。つまり、Ra =Rb を実現するためにメタル配線の組み合わせの選択をすることが最適である。
実施例1に係るパワーMOSトランジスタである格子状MOSトランジスタが形成された半導体基板表面の状態を説明する平面図及びA−A′線に沿う部分の断面図。 図1の半導体基板表面に形成された第1層メタル配線の状態を説明する平面図及びB−B′線に沿う部分の断面図。 図1の半導体基板表面に形成された第2層メタル配線の状態を説明する平面図及びC−C′線に沿う部分の断面図。 図1の半導体基板表面に形成された第3層メタル配線の状態を説明する平面図及びD−D′線に沿う部分の断面図。 図1の半導体基板表面に形成されたメタル配線の状態を説明する平面図。 実施例2のパワーMOSトランジスタである格子状MOSトランジスタが形成された半導体基板表面に設けられた第1層、第2層および第3層メタル配線の状態を説明する断面図。 (a)従来のパワーMOSトランジスタである格子状MOSトランジスタの断面図及び(b)(a)における第1層メタル配線及び第2層メタル配線を取り除いた場合の格子状MOSトランジスタの概略平面図。 従来のパワーMOSトランジスタである格子状MOSトランジスタが形成された半導体基板表面に設けられた第1層および第2層メタル配線の状態を説明する概略平面図及びB−B′線に沿う部分の断面図。 従来のゲートがフィンガー形状のパワーMOSトランジスタの概略平面図。
符号の説明
1、21・・・半導体基板
2、22・・・ソース領域
3、23・・・ドレイン領域
4、24・・・ゲート
5、25・・・第1層メタル配線
6、26・・・第2層メタル配線
7、27・・・第3層メタル配線
8、9、13、14・・・コンタクト
10、11、12、15、16、17・・・ビア

Claims (4)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板に形成されたソース領域及びドレイン領域が、格子状に形成されたゲートを挟んで互いに隣接するように配置されたMOSトランジスタであって、前記半導体基板上に順次形成され、前記ソース領域またはドレイン領域に接続された複数のメタル配線を具備し、前記一方の領域に接続されたメタル配線と前記他方の領域に接続されたメタル配線の配線抵抗が同一となるように前記メタル配線を前記ソース領域もしくはドレイン領域に接続し、前記複数のメタル配線が積層されたn層の多層配線からなる場合において、前記ソース領域に接続されるソース配線として前記多層配線の最上層のメタル配線と組み合わせるメタル配線数をk(n>k≧0の整数) とすると、前記ソース配線の合成シート抵抗Ra は(Rx ×Rtop)/(Rx +k×Rtop )(Rtop は前記最上層メタル配線のシート抵抗、Rx は最上層メタル配線以外のメタル配線のシート抵抗である)で表され、前記ドレイン領域に接続されるドレイン配線の合成シート抵抗Rb はRx /(n-1-k)表され、前記合成シート抵抗Ra と前記合成シート抵抗Rb とは等しいことを特徴とするパワーMOSトランジスタ。
  2. 半導体基板と、前記半導体基板に形成されたソース領域及びドレイン領域が、格子状に形成されたゲートを挟んで互いに隣接するように配置されたMOSトランジスタであって、前記半導体基板上に順次形成され、前記ソース領域またはドレイン領域に接続された複数のメタル配線を具備し、前記一方の領域に接続されたメタル配線と前記他方の領域に接続されたメタル配線の配線抵抗が同一となるように前記メタル配線を前記ソース領域もしくはドレイン領域に接続し、前記メタル配線は、前記ソース領域を最上層の第3層メタル配線に接続する場合は、前記ドレイン領域を第2層メタル配線及び当該第2層メタル配線より下層の第1層メタル配線に接続し、前記ドレイン領域を前記第3層メタル配線に接続する場合は、前記ソース領域を第2層メタル配線及び前記第1層メタル配線に接続することを特徴とするパワーMOSトランジスタ。
  3. 前記第1層メタル配線及び前記第2層メタル配線は、平坦化処理が行われていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパワーMOSトランジスタ。
  4. 前記最上層の第3層メタル配線は、前記第1層メタル配線及び前記第2層メタル配線より膜厚であることを特徴とする請求項又は請求項に記載のパワーMOSトランジスタ。
JP2008014498A 2007-12-26 2008-01-25 パワーmosトランジスタ Expired - Fee Related JP5326151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008014498A JP5326151B2 (ja) 2007-12-26 2008-01-25 パワーmosトランジスタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007335276 2007-12-26
JP2007335276 2007-12-26
JP2008014498A JP5326151B2 (ja) 2007-12-26 2008-01-25 パワーmosトランジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009176980A JP2009176980A (ja) 2009-08-06
JP5326151B2 true JP5326151B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=41031761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008014498A Expired - Fee Related JP5326151B2 (ja) 2007-12-26 2008-01-25 パワーmosトランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5326151B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012053130A1 (ja) * 2010-10-19 2012-04-26 パナソニック株式会社 半導体装置
JP7318474B2 (ja) 2019-10-09 2023-08-01 株式会社デンソー 高周波トランジスタ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02246373A (ja) * 1989-03-20 1990-10-02 Fujitsu Ltd 半導体装置
JPH07263665A (ja) * 1994-03-22 1995-10-13 Nippondenso Co Ltd 半導体装置
JP2002164437A (ja) * 2000-07-27 2002-06-07 Texas Instruments Inc ボンディングおよび電流配分を分散したパワー集積回路および方法
US6972464B2 (en) * 2002-10-08 2005-12-06 Great Wall Semiconductor Corporation Power MOSFET
JP4396200B2 (ja) * 2002-10-30 2010-01-13 株式会社デンソー 半導体装置
JP4662198B2 (ja) * 2004-04-14 2011-03-30 住友電気工業株式会社 横型半導体デバイスの配線構造
JP2006245040A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd Mosトランジスタ
JP2007273689A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Denso Corp 半導体装置
JP2008166480A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mitsumi Electric Co Ltd Mosトランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009176980A (ja) 2009-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI381483B (zh) 積體電路晶片
CN100501984C (zh) 半导体结构
CN101937916B (zh) 半导体设备
JP5098214B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3989038B2 (ja) 半導体集積回路装置
US20060180864A1 (en) Semiconductor device
US20040145045A1 (en) Bonding pad and via structure design
US20160276274A1 (en) Power and ground routing of integrated circuit devices with improved ir drop and chip performance
JP4232584B2 (ja) 半導体装置
JP4396200B2 (ja) 半導体装置
JP6301763B2 (ja) 半導体装置、および半導体装置の製造方法
JP5326151B2 (ja) パワーmosトランジスタ
US7763939B2 (en) Low on resistance CMOS transistor for integrated circuit applications
JP2003332429A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2012039001A (ja) 半導体装置
JP5066928B2 (ja) 半導体装置
JP2014022502A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7948032B2 (en) Power MOS transistor device and layout
JP2004006691A (ja) 半導体集積回路装置
JP2020202294A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2009130312A (ja) 半導体装置
JP2004103821A (ja) 半導体集積回路
US20040232448A1 (en) Layout style in the interface between input/output (I/O) cell and bond pad
JP2000164696A (ja) 多層配線構造
JPH043980A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees