JP5324646B2 - 回転電機の制御装置および制御方法 - Google Patents

回転電機の制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、誘導機や同期機などの回転電機において、回転位置センサを用いることなく回転子位置情報を得て駆動制御を行えるようにした回転電機の制御装置および制御方法に関する。
回転電機の回転動作を精度良く制御するためには、回転電機の回転子位置情報と、回転電機に流れる電流情報とが必要である。ここで、回転子位置情報は、従来、回転位置センサを回転電機に別途取付けることにより回転子位置情報を得ている。しかし、回転位置センサを別途設けるのは、コスト削減、省スペース、信頼性の向上といった観点からデメリットが大きいため、回転位置センサのセンサレス化が要求されている。
回転電機における位置センサのセンサレス化のための制御方法として、主に回転電機の誘起電圧より回転電機の回転子位置を推定する方法と、突極性を利用して回転電機の回転子位置を推定する方法とがある。
前者の方法で用いる誘起電圧の大きさは、回転電機の速度に比例するという特徴があるため、零速や低速域では誘起電圧が小さくなってS/N比が劣化し、回転電機の回転子位置を精度良く推定することは困難になる。
一方、後者の突極性を利用した方法は、回転電機が有する突極性(インダクタンスの位置依存性)を検出するために、回転電機の駆動周波数とは異なる高周波電圧を回転電機に印加し、これに応じて回転電機に流れる高周波電流を検出し、回転電機の突極性により高周波電流の大きさが回転電機の位置に依存して変化することを利用して位置推定を行うものである。
このように、突極性を利用する場合には、回転電機の回転子位置を推定するための位置推定用信号を回転電機に注入しなければならないものの、回転電機の速度に関係せずに回転電機の回転子位置を推定できるメリットがある。このため、特に零速や低速域においては突極性を利用した位置センサレス制御法が用いられる。
このような突極性を利用して回転電機の回転子位置を推定する方法として、従来、例えば、下記の非特許文献1や特許文献1に記載されたような技術が提案されている。
すなわち、非特許文献1記載の従来の位置推定方法は、任意の制御軸であるγ軸に高周波電圧を印加して位置推定を行う。すなわち、γ軸に高周波電圧を印加することで回転電機に流れる高周波電圧と同じ周波数成分の電流をγ軸から45°遅れたdm軸に座標変換した電流idmと、45°進んだqm軸に座標変換した電流iqmとを求め、idmとiqmの大きさIdm,Iqmをフーリエ変換を用いて演算し、両者Idm,Iqmの値が同じになるように比例積分制御(PI制御)することにより、間接的に回転電機の位置を推定する。
また、特許文献1記載の従来技術は、回転電機の位置を推定するために、基本周波数より高い周波数の電圧または電流を回転電機に印加することで発生する騒音を低減するために、回転電機に印加する基本周波数よりも高い周波数の電圧または電流の周波数をランダムとしている。
ところで、上記の非特許文献1記載の従来技術では、idmとiqmの大きさを求めるためにフーリエ変換を用いているが、フーリエ変換は、γ軸に印加した高周波電圧と同じ角周波数ωhの正弦関数sinωhtと余弦関数cosωhtとを用意する必要がある。そのため、各関数sinωht,cosωhtを用意するためのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)の演算量や記憶容量が余分に必要となり、場合によっては、マイコンのコストアップにつながり、製品化を図る上で好ましくない。
また、上記の特許文献1記載の従来技術は、回転電機の位置を推定するために、基本周波数より高い周波数の電圧又は電流を回転電機に印加することで発生する騒音を低減するために、基本周波数より高い周波数の電圧又は電流の周波数をランダムとしているが、具体的な位置推定方法までは記述されていない。
仮に、特許文献1の技術を前提として、基本周波数より高い周波数の電圧または電流を回転電機に印加することで得られる高周波電流または高周波電圧を検出し、それらの大きさ(振幅)が回転電機の位置に依存することを利用して位置推定する公知技術を適用すると、基本周波数よりも高周波の電流または電圧の大きさをフーリエ変換等を利用して求める際、通常、フーリエ変換の積分区間は、基本周波数より高い周波数の電流または電圧の半周期の整数倍をフーリエ変換の積分区間に設定するが、特許文献1記載のように、基本周波数より高い周波数の電流または電圧の周波数をランダムとすると、基本周波数より高い周波数の電流又は電圧の周期もランダムとなる。したがって、フーリエ変換の積分区間を適切に設定することができず、精度良く回転位置を検出することができなくなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、フーリエ変換を行わなくても位置推定用の電流振幅を求めることができ、結果的に演算量を減らすことができて演算負荷を低減することが可能であるとともに、回転電機の回転子位置を精度良く推定することができる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる回転電機の制御装置は、回転電機の駆動制御を行うものであって、
上記回転電機に流れる回転電機電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流に基づいて回転子位置を推定する位置推定手段と、上記電流検出手段により検出された回転電機電流と上記位置推定手段で推定された回転子位置の情報とに基づいて電圧指令を出力する制御手段と、上記制御手段からの電圧指令に基づいて上記回転電機に対して駆動制御用の電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
上記制御手段は、上記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する駆動電圧指令演算部と、上記回転電機の回転子位置を推定するための位置推定用電圧指令を出力する位置推定用電圧発生器と、上記駆動電圧指令に上記位置推定用電圧指令を加算して上記電圧指令として上記電圧印加手段に出力する加算手段とを備え、
上記位置推定手段は、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流に含まれる上記位置推定用電圧指令と同一の周波数成分の位置推定用電流を抽出する電流抽出器と、この電流抽出器で抽出された上記位置推定用電流に基づいて位置推定用電流振幅を演算する位置推定用電流振幅演算部と、この位置推定用電流振幅演算部で算出された上記位置推定用電流振幅に基づいて上記回転電機の回転子位置を推定演算する位置演算器とを備え、
上記位置推定用電流振幅演算部は、上記位置推定用電流を二乗して位置推定用電流の半周期以上の時間積分して積分時間の1/2で除算した値の平方根を上記位置推定用電流振幅とするものである。
本発明に係る回転電機の制御装置は、位置推定手段が有する位置推定用電流振幅演算部が位置推定用電流振幅を演算するのに際して、フーリエ変換を行うのではなく、位置推定用電流を二乗した値のみを用いて位置推定用電流振幅を演算して回転子位置を推定するので、フーリエ変換に必要な正弦関数や余弦関数を用意するための演算やメモリが不要となる。そのため、マイコン等の演算量や記憶容量等の増加要因を無くすことができ、効率良くかつ不要なコストアップを招来することなく回転電機の駆動制御を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1における回転電機の制御装置の構成図である。 同装置の位置推定用電圧発生器で発生される位置推定用電圧の波形図である。 同装置の電流抽出器で抽出される位置推定用電流の波形図である。 同装置の位置推定用電流振幅演算部で得られる位置推定用電流振幅の波形図である。 同装置の位置演算器の動作説明に供する図である。 本発明の実施の形態2における回転電機の制御装置の構成図である。 同装置の位置推定用電流振幅演算部におけるローパスフィルタのフィルタ動作を説明するための周波数減衰特性図である。 本発明の実施の形態3における回転電機の制御装置の構成図である。 同装置の位置演算器における演算動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態3における回転電機の制御装置の変形例を示す構成図である。 本発明の実施の形態4における回転電機の制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態4における回転電機の制御装置の変形例を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における回転電機の制御装置の構成図である。
この実施の形態1において、回転電機1は本例では埋込磁石型の同期機が適用される。そして、この回転電機1を制御する本実施の形態の制御装置は、回転電機1に対して所定の制御電圧を印加する電圧印加手段3が接続されるとともに、電圧印加手段3と回転電機1との間を流れる回転電機電流iu,iv,iwを検出する電流検出手段2と、この電流検出手段2で検出された回転電機電流iu,iv,iwに基づいて回転電機1の回転子位置θLを推定する位置推定手段4と、電圧印加手段3に対して駆動制御用の電圧指令Vup*,Vvp*,Vwp*を出力する制御手段5とを備えている。
上記電流検出手段2は、例えば変流器等からなり、回転電機1と電圧印加手段3とを結ぶ電力線からU相回転電機電流iu、V相回転電機電流iv、およびW相回転電機電流iwの三相分の各回転電機電流を検出する。
なお、電流検出手段2は、U相、V相、W相の各回転電機電流iu,iv,iwを全て検出する以外に、これらの内の任意の二相分の電流を検出し、残りの一相は回転電機電流が三相平衡であることを利用して演算により求める方法を用いてもよい。あるいは、電流検出手段2として、電圧印加手段3の入力である直流母線電流を検出し、その直流母線電流より回転電機電流を演算する方法でもよい。
電圧印加手段3は、例えば三角波比較PWMインバータなどで構成され、制御手段5から出力される各電圧指令Vup*,Vvp*,Vwp*に基づいて回転電機1に対する電圧を印加する。
制御手段5は、駆動電圧指令演算部11、位置推定用電圧発生器12、および加算器23u,23v,23wを有する。そして、駆動電圧指令演算部11から出力される駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と、位置推定用電圧発生器12から出力される位置推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhとが、それぞれ加算器23u,23v,23wで加算された後、電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*として電圧印加手段3に出力される。したがって、電圧印加手段3に印加される電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*には、駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に対して位置推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhが重畳されている。なお、位置推定用電圧発生器12から出力される位置推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhについては、後で詳述する。
上記駆動電圧指令演算部11は、2つの減算器13d,13q、d軸電流制御器14d、q軸電流制御器14q、第1座標変換器15、二相・三相変換器16、第2座標変換器17、および三相・二相変換器18を有する。
ここに、一方の減算器13dは、回転電機1を駆動するために制御手段5の外部より与えられるd軸電流指令id*と第2座標変換器17から出力される電流idとの偏差Δidを求める。そして、次段のd軸電流制御器14dは、上記偏差Δidがゼロとなるように比例積分制御(PI制御)することによりd軸電圧指令Vd*を演算する。
他方の減算器13qは、回転電機1を駆動するために制御手段5の外部より与えられるq軸電流指令iq*と第2座標変換器17から出力される電流iqとの偏差Δiqを求める。そして、次段のq軸電流制御器14qは、上記偏差Δiqがゼロとなるように比例積分制御(PI制御)することによりq軸電圧指令Vq*を演算する。
第1座標変換器15は、d軸電流制御器14dとq軸電流制御器14qからそれぞれ出力されるd軸電圧指令Vd*およびq軸電圧指令Vq*を、静止二軸(α−β軸)上の電圧指令Vα*,Vβ*にそれぞれ変換する。二相・三相変換器16は、第1座標変換器15から出力される電圧指令Vα*,Vβ*を三相交流座標の駆動電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に変換する。
また、三相・二相変換器18は、電流検出手段2より検出された回転電機電流iu,iv,iwを静止二軸(α−β軸)上の電流iα,iβに変換する。第2座標変換器17は、三相・二相変換器18から出力される電流iα,iβを、後述する位置推定手段4の出力である推定位置θLと同期して回転する回転二軸(d−q軸)上の電流id,iqに変換して、上記の各減算器13d,13qに出力する。
位置推定用電圧発生器12は、回転電機1の回転子位置を推定するために、駆動電圧指令演算部11が出力する駆動電圧指令Vu*,Vv*,Vw*とは周波数が異なる位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhを発生する。これらの各位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhは、駆動電圧指令Vu*,Vv*,Vw*と周波数が異なるものであればどのようなものでもよいが、この実施の形態1では、三相交流の位置推定用電圧指令である。
すなわち、これらの三相交流の位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhは、例えば、図2に示すように、電圧印加手段3が三角波比較PWMインバータの場合、この三角波比較PWMインバータでPWM変調する際に用いられる三角波キャリアの半周期Tcを1区間としたとき、6区間(=6・Tc)で1周期となるような信号である。また、これらの各位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhは、三相平衡とするために各相相互に2区間(=2・Tc)ずつずらせて設定される。
一方、位置推定手段4は、3つの電流抽出器6u,6v,6wと、位置推定用電流振幅演算部7と、位置演算器8とを有する。
前述したように、電圧印加手段3に印加される電圧指令Vup*、Vvp*、Vwp*には、制御手段5が出力する駆動電圧指令Vu*、Vv*、Vw*に対して、位置推定用電圧発生器12が出力する位置推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhが重畳されているので、電流検出手段2で検出される各回転電機電流iu,iv,iwには、位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同一の周波数成分の位置推定用電流iuh,ivh,iwhが含まれている。
したがって、各電流抽出器6u,6v,6wは、電流検出手段2で検出された各回転電機電流iu,iv,iwから、位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同一の周波数成分の位置推定用電流iuh,ivh,iwhを抽出する。具体的には、バンドパスフィルタを用いたり、あるいは、回転電機電流iu,iv,iwをノッチフィルタに入力して位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同一の周波数成分を減衰させ、回転電機電流iu,iv,iwからこのノッチフィルタ通過後の各電流をそれぞれ差し引くことにより位置推定用電流iuh,ivh,iwhを抽出する。
位置推定用電流振幅演算部7は、各電流抽出器6u,6v,6wの出力である位置推定用電流iuh,ivh,iwhをそれぞれ二乗した値のみを用いて、フーリエ変換することなく位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを求める。そのため、この実施の形態1において、位置推定用電流振幅演算部7は、各相に対応して乗算器9u,9v,9w、積分器10u,10v,10w、および平方根算出器22u,22v,22wを備えている。
以下、位置推定用電流iuh,ivh,iwhに基づいて、フーリエ変換することなく位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを求める手法について詳述する。
図2に示したような三相交流の位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhを回転電機1に印加すると、回転電機1の突極性により、各電流抽出器6u,6v,6wで抽出された各位置推定用電流iuh,ivh,iwhは、図3に示すように、回転電機1の位置応じて振幅が余弦関数的に変化する。これを数式で表すと、次の(1)式に示すようになる。この(1)式には、回転電機1の位置(角度)情報θが含まれている。よって、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを求めることで回転電機1の位置θLを推定することができる。
Figure 0005324646
ここでは、本発明の特徴と対比する上で、まず、図3や(1)式で表される位置推定用電流iuh、ivh、iwhから、公知技術であるフーリエ変換を利用してその振幅成分を求める場合の原理について説明する。
フーリエ変換により、ある信号Sn(t)の振幅Sn_ampを求める場合、このSn(t)に対してこれと同じ周波数の関数(以下、相関関数と記す)を乗算することでSn(t)と相関関数との相関関係を求めて振幅を演算するものであり、通常、信号Sn(t)に乗算する相関関数には正弦関数と余弦関数とを用いる。
具体例として、ここでは下記の(2)式のような信号Sn(t)から振幅Sn_ampを求める場合を考える。なお、(2)式は三角関数の合成により、(3)式のように表すことができるので、(2)式で表した信号Sn(t)の振幅Sn_ampは、√(A+B)となる。
フーリエ変換により振幅Sn_ampを求めるために、予め用意したSn(t)と同じ周波数の正弦関数sinωntと余弦関数cosωntとをそれぞれSn(t)に乗算し、乗算した値を1周期(1周期の時間をTnとする)積分して2/Tnを乗ずることにより、Sn(t)とsinωntの相関関係、およびSn(t)とcosωntの相関関係、すなわち、Sn(t)の正弦関数成分の大きさAsと、余弦関数成分の大きさAcとをそれぞれ求めると、次の(4)式、(5)式となる。そして、(4)式、(5)式で求めた正弦関数成分の大きさAsと、余弦関数成分の大きさAcの二乗和の平方根を求めるようにすると(6)式となる。すなわち、(3)式と同じ結果になることから、フーリエ変換により振幅Sn_ampが求まることが分かる。
Figure 0005324646
Figure 0005324646
Figure 0005324646
Figure 0005324646
Figure 0005324646
(2)式では、説明を簡単にするために、信号Sn(t)は角周波数がωnのみで、他の周波数成分を含まない信号としたが、フーリエ変換は信号Sn(t)に複数の周波数成分が含まれる信号から特定周波数の信号の振幅を求める場合に非常に有効である。しかしながら、フーリエ変換を用いた方法は、上記(4)式、(5)式で示したように、予め振幅を求めたい信号Sn(t)について、これと同じ周波数の正弦関数sinωntと余弦関数cosωntとを用意する必要があり、正弦関数と余弦関数を用意するためにマイコン等の演算量が増加したり、また、マイコン等に正弦関数と余弦関数を記憶しておく場合にはそれらの関数を記憶するための記憶容量が増加するという不具合がある。
そこで、この実施の形態1では、位置推定用電流振幅演算部7において、上述したようなフーリエ変換を行う代わりに、電流抽出器6u,6v,6wから出力される各位置推定用電流iuh,ivh,iwhを二乗した値のみを用いて位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを算出する。以下、その手法の詳細について説明する。
位置推定用電流振幅演算部7が各位置推定用電流iuh,ivh,iwhに基づいてその振幅Iuh,Ivh,Iwhを算出する上では、フーリエ変換を行う場合と同様に、振幅を求めたい信号である位置推定用電流iuh,ivh,iwhと同じ周波数成分の相関関数を乗算して相関関係を求める必要がある。
この場合、電流抽出器6から位置推定用電流振幅演算部7に入力される各位置推定用電流iuh,ivh,iwhは、回転電機電流iu,iv,iwから位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同じ周波数成分のみを抽出した信号であるから、各位置推定用電流iuh,ivh,iwhに含まれる信号のほとんどは位置推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhと同じ周波数成分である。
したがって、位置推定用電流振幅演算部7において、各位置推定用電流iuh,ivh,iwhに対して乗算する相関関数は、予め用意した正弦関数や余弦関数を用いるのではなく、位置推定用電流iuh,ivh,iwh自身の相関、いわゆる自己相関を求めればよく、計算上では、位置推定用電流iuh,ivh,iwhを二乗した値となる。このような自己相関を利用すれば、予め正弦関数や余弦関数を用意する必要がなく、フーリエ変換を行う場合よりも演算量や記憶容量を大幅に削減することができる。
こうして、各相に対応して設けられた乗算器9u,9v,9wによって位置推定用電流iuh,ivh,iwhを二乗して自己相関を求めた後は、フーリエ変換を行う場合と同様に、積分器10u,10v,10wで1周期(1周期の時間をTnとする)積分して、その積分値に(2/Tn)を乗じ、次いで、平方根算出器22u,22v,22wで積分器10u,10v,10wの出力の平方根を求めることで位置推定用電流振幅Iuh、Ivh、Iwhを算出することができる。
例えば、u相に関する位置推定用電流iuhが(2)式の右辺のように表されているとすれば、自己相関を用いて位置推定用電流振幅Iuhを求めると、次の(7)式となる。
Figure 0005324646
なお、(7)式において、積分期間は位置推定用電流iuhの1周期Tnとしているが、必ずしも1周期Tnである必要はなく、少なくとも半周期以上の任意の周期Trでもよい。特に、積分期間は位置推定用電流iuh,ivh,iwhの半周期のm倍(mは正の整数)、すなわちm・(Tn/2)(m=1、2、3、…)とするのが望ましく、その場合は、(2/Tr)を乗じる代わりに2/(m・Tr)を乗じる。なお、(7)式では、u相に関する位置推定用電流振幅Iuhを求める場合の式を示したが、v相、w相に関する位置推定用電流振幅Ivh,Iwhを求める場合についても同様である。
次に、位置演算器8は、位置推定用電流振幅演算部7により求めた位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhに基づいて、回転電機1の推定される回転子位置(以下、推定位置という)θLを演算する。その手法を以下に示す。なお、回転電機1の推定位置θLを演算する手法は、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhに基づいて演算するものであれば、下記の説明に限らず、それ以外のどのような手法であってもよい。
上記のようにして位置推定用電流振幅演算部7で得られる位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhは、(1)式や図3に示したような位置推定用電流iuh,ivh,iwhに基づいて得られたものであるので、その位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhは、図4に示すように、オフセットIhが重畳しており、回転電機1の回転子位置(電気角)の1/2の周期で変化する。
そこで、位置演算器8では、まず(8)式のように、各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,IwhからオフセットIhを減算して各位置演算信号dIu,dIv,dIwを算出する。ここに、オフセットIhは、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhが三相平衡となることから(9)式より求めることができる。
Figure 0005324646
Figure 0005324646
回転電機1の推定位置θLは、(8)式で示される各位置演算信号dIu,dIv,dIwの内のいずれか1つの信号を逆余弦演算することで演算可能である。しかし、逆余弦演算をするための演算や、逆余弦関数を予め記憶しておく必要があり、演算量や記憶容量の増加につながるため得策でない。そこで、この実施の形態1では、逆余弦関数を用いる代わりに、直線近似を利用して回転電機1の推定位置θLを演算する手法を採用している。以下、この手法について説明する。
位置演算器8では、(8)式により得られる各位置演算信号dIu,dIv,dIwの相対関係から、図5に示すように、各区間の中心位置θMが次の(10)式で与えられる値となるような6つの区間(I〜VI)に分ける。
Figure 0005324646
各区間(I〜VI)において、各位置演算信号dIu,dIv,dIwの内、各区間の中心でゼロクロスするものはsin、−sinの関数となるが、これをsin、−sinの関数を直線とみなして直線近似し、次の(11)式に基づいて各区間(I〜VI)の中心位置θMと回転電機1の推定位置θL(≒回転電機1の位置θ)との偏差ΔθMLを求める。ここに、(11)式のdI_uvwは、各位置演算信号dIu,dIv,dIwの内、各区間(I〜VI)の中心位置θMでゼロクロスするときの縦軸の値である。また、Ihaは、(1)式で示したように、位置推定用電流iuh,ivh,iwhの回転電機位置による変化量であるから、Iha/2は各位置演算信号dIu,dIv,dIwの振幅となる。
Figure 0005324646
なお、(11)式におけるIha/2は、次の(12)式のように各位置演算信号dIu,dIv,dIwの二乗の和の平方根より求めてもよい。
Figure 0005324646
そして、次の(13)式に示すように、上記の(11)式より求めたΔθMLと、中心位置θMとを加算して回転電機1の推定位置θLを求める。
Figure 0005324646
このようにして位置演算器8を構成にすることにより、逆余弦演算をするための演算や逆余弦関数を予め記憶することなく、簡単に回転子位置θLを求めることができる。
なお、今までの説明は、位置推定用電流振幅演算部7において、自己相関により位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwh(絶対値)を求める場合であるが、位置演算器8において、各位置演算信号dIu,dIv,dIwの相対関係を利用して位置推定を行う場合、各位置演算信号dIu,dIv,dIwは相対関係が分かれば良いので、位置推定用電流振幅演算部7は、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwh(絶対値)を必ずしも求める必要はなく、自己相関により各相の位置推定用電流振幅の振幅比である位置推定用電流振幅比Iuh_a、Ivh_a、Iwh_aを求めてもよい。
このように、位置推定用電流振幅演算部7で位置推定用電流振幅比Iuh_a、Ivh_a、Iwh_aを求める場合には、絶対値を求めるために必要な√(2/Tn)を乗算する必要がなく、また、平方根も必要ないので、例えば(7)式は、次の(14)式のように簡略化することができる。
Figure 0005324646
このため、位置推定用電流振幅演算部7の構成を簡略化でき、演算負荷を軽減することが可能となる。なお、位置推定用電流振幅演算部7が各相の位置推定用電流振幅比Iuh_a、Ivh_a、Iwh_aを求める場合でも、位置演算器8においては、(8)式〜(13)式に基づいて推定位置θLを同様に求めることができる。
以上のように、この実施の形態1では、位置推定用電流振幅演算部7において、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを求めるために、位置推定用電流iuh,ivh,iwhを二乗する自己相関を利用した構成としているので、フーリエ変換を行う場合のように、予め正弦関数や余弦関数を用意する必要がなく、このため、演算量や記憶容量を大幅に削減することができる。
また、フーリエ変換を行う場合は振幅を求めた信号に余弦関数成分と正弦関数成分のどちらの成分がどの程度含まれるか未知なため、相関関数には余弦関数と正弦関数の2つを用いる必要がある。これに対して、この実施の形態1では、位置推定用電流振幅演算部7において自己関数を用いるため、振幅を求めたい信号に乗算する相関関数は、自身の信号が1つのみあればよく、したがって、フーリエ変換を行う場合に比べて乗算する回数を1回減らすことができ、この点でもフーリエ変換を行うよりも演算量を減らすことができる。
さらに、位置推定位置演算信号dIu,dIv,dIwの相対関係を利用して位置推定を行う場合は、位置推定用電流振幅Iuh、Ivh、Iwh(絶対値)を求める必要がないため、自己相関により絶対値を求めるための演算を行う必要がなくなり、更に演算量を減らすことができて有利である。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2における回転電機の制御装置の構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。なお、図6において、位置推定手段4内の位置推定用電流振幅演算部7の構成以外の部分は、実施の形態1の場合と同様であるため、ここでは位置推定用電流振幅演算部7以外の部分の説明は省略する。
位置推定手段4においては、実施の形態1の場合と同様、電流抽出器6u,6v,6wによって回転電機電流iu,iv,iwから、位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同一の周波数成分の位置推定用電流iuh,ivh,iwhが抽出されるので、位置推定用電流振幅演算部7は、自己相関を利用して各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを演算し、その演算結果である各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを次段の位置演算器8に出力する。
この場合、位置推定用電流振幅演算部7は、実施の形態1と同様に、自己相関を利用して位置推定用電流iuh、ivh、iwhを二乗した値に基づいて各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを演算するが、その演算の仕方が実施の形態1の場合と異なっている。
すなわち、実施の形態1の位置推定用電流振幅演算部7は、位置推定用電流iuh、ivh、iwhを乗算器9u,9v,9wで二乗した値を積分器10u,10v,10wで積分した後、平方根算出器22u,22v,22wで平方根を算出することで各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを演算するのに対して、この実施の形態2の位置推定用電流振幅演算部7は、位置推定用電流iuh、ivh、iwhを乗算器9u,9v,9wで二乗し、その二乗した値をローパスフィルタ19u,19v,19wに通すことで各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを演算する。以下、その原理について説明する。
図7は、時定数0.01[s](カットオフ周波数100[rad/s])のローパスフィルタの周波数特性の一例である。各位置推定用電流iuh,ivh,iwhの周波数は、位置推定用電圧発生器12から発生される位置推定用電圧指令Vuh,Vvh,Vwhと同じ周波数であり、その周波数は駆動電圧指令演算部11から出力される駆動電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に比べて十分に高い。一方、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhの周波数(時間的変化)は、図4に示したように、回転電機1の回転周波数の2倍の周波数、すなわち、駆動電圧指令Vu*,Vv*,Vw*の周波数の2倍であり、位置推定用電流iuh,ivh,iwhの周波数よりも十分に低い。
このように、位置推定用電流iuh,ivh,iwhと位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhとでは周波数が大きく異なるという特徴があるため、各ローパスフィルタ19u,19v,19wのカットオフ周波数を、各位置推定用電流iuh,ivh,iwh(位置推定用電圧も同じ)の周波数以下で、かつ、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhの周波数以上になるように、予め時定数を適切に設定することにより、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhの信号のみが各ローパスフィルタ19u,19v,19wを通過し、位置推定用電流iuh,ivh,iwh自体はカットされる。これにより、各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを検出することができる。
例えば、図7において、位置推定用電流iuh,ivh,iwhの角周波数が10000[rad/s](同図中、■印)、各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhの周波数が1[rad/s(同図中、▲印)であったとすると、位置推定用電流iuh,ivh,iwh自体に対するゲインは−40[dB]となり、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhの変化に対するゲインは0[dB]となる。よって、各ローパスフィルタ19u,19v,19wによって位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを検出できることが分かる。
以上のように、この実施の形態2において、位置推定用電流振幅演算部7は、実施の形態1の積分器10u,10v,10wと平方根算出器22u,22v,22wとをローパスフィルタ19u,19v,19wに変更し、各位置推定用電流iuh,ivh,iwhを二乗した値をローパスフィルタ19u〜19wに通して各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを演算する構成としたので、積分演算等が不要となり、実施の形態1の場合に比べて、更にマイコン等の演算量や記憶容量の増加を抑えることができる。
また、前述の特許文献1記載の従来技術のように、回転電機駆動用の基本周波数の駆動信号よりも高い周波数の位置推定用電圧を回転電機に印加する際に発生する騒音を低減するために、位置推定用電圧Vuh,Vvh,Vwhの周波数をランダムとする場合、実施の形態1のように位置推定用電流iuh,ivh,iwhを二乗した値を積分して位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを演算する際、位置推定用電流iuh,ivh,iwhの周期もランダムであるため、積分期間を適切に設定しない限り位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを正しく求めることが難しい。
これに対して、この実施の形態2のようにローパスフィルタ19u,19v,19wを用いた場合には、上記のような積分期間を考慮しなくても位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhを算出できるので、位置推定用電圧の周波数をランダムとした場合に有利である。その場合の各ローパスフィルタ19u,19v,19wのカットオフ周波数は、位置推定用電流iuh,ivh,iwhの周波数の下限値(ランダムで変化しうる周波数の下限値)以下であり、かつ、各位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwhの周波数以上とすることが望ましい。
なお、この実施の形態2において、位置推定用電流振幅演算部7は、位置推定用電流振幅Iuh,Ivh,Iwh(絶対値)を求める場合を前提として説明したが、これに限定されるものではなく、実施の形態1で説明したのと同様、自己相関により各相の位置推定用電流振幅の振幅比である位置推定用電流振幅比Iuh_a,Ivh_a,Iwh_aを求める場合であってもよく、同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態3における回転電機の制御装置の構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。なお、図8において、位置推定手段4と制御手段5の構成以外の部分は、実施の形態1の場合と同様であるため、ここでは位置推定手段4,制御手段5以外の部分の説明は省略する。
制御手段5は、駆動電圧指令演算部11、位置推定用電圧発生器12、第1座標変換器15、二相・三相変換器16、および加算器23dを有する。そして、駆動電圧指令演算部11は、2つの減算器13d,13q、d軸電流制御器14d、q軸電流制御器14q、第2座標変換器17、および三相・二相変換器18からなる。この場合の各減算器13d,13q、d軸電流制御器14d、q軸電流制御器14q、第2座標変換器17、および三相・二相変換器18の構成は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明を省略する。
この実施の形態3における制御手段5の特徴として、位置推定用電圧発生器12は、回転電機1の回転子位置を推定するために、駆動電圧指令演算部11が出力する駆動電圧指令Vd*とは周波数の異なる位置推定用電圧指令Vdhを出力する。この場合の位置推定用電圧指令Vdhは、駆動電圧指令Vd*と周波数が異なるものであればどのようなものでもよいが、この実施の形態3では、いわゆる交番電圧を位置推定用電圧指令としている。
そして、駆動電圧指令演算部11を構成するd軸電流制御器14dの出力側と第1座標変換器15との間には加算器23dが設けられており、この加算器23dによって、d軸電流制御器14dが出力する駆動電圧指令Vd*に位置推定用電圧発生器12が出力する位置推定用電圧指令Vdhが加算される。そして、この加算された電圧指令Vdp*と、q軸電流制御器14qから出力される駆動電圧指令Vq*とが共に第1座標変換器15に与えられるようになっている。
第1座標変換器15は、加算器23dからの指令信号Vdp*と、q軸の駆動電圧指令Vq*とを静止二軸(α−β軸)上の電圧指令Vα*,Vβ*に変換する。二相・三相変換器16は、第1座標変換器15から与えられ電圧指令Vα*,Vβ*を三相交流座標の駆動電圧指令Vup*,Vvp*,Vwp*に変換して電圧印加手段3に出力する。
一方、位置推定手段4は、dm−qm変換器20、2つの電流抽出器6dm,6qm、位置推定用電流振幅演算部7、および位置演算器8を有する。
dm−qm変換器20は、電流検出手段2で検出された回転電機電流iu,iv,iwを後述する位置演算器8が出力する推定位置θLと同期して、回転二軸(q−d軸)上から45度離れたdm−qm座標系に座標変換したdm軸電流idmとqm軸電流iqmとを出力する。
各電流抽出器6dm,6qmは、dm−qm変換器20から出力されるdm軸電流idmとqm軸電流iqmとから、位置推定用電圧発生器12が出力する位置推定用電圧指令Vdhと同一の周波数成分の位置推定用電流idmh,iqmhをそれぞれ抽出する。具体的には、実施の形態1の場合と同様に、バンドパスフィルタを用いたり、あるいは、dm軸電流idmとqm軸電流iqmとをノッチフィルタに入力して位置推定用電圧指令Vdhと同一の周波数成分を減衰させ、dm軸電流idmとqm軸電流iqmからこのノッチフィルタ通過後の各電流をそれぞれ差し引くことにより位置推定用電流idmh,iqmhを抽出する。
推定用電流振幅演算部7は、フーリエ変換を用いることなく、各電流抽出器6dm,6qmから与えられる位置推定用電流idmh,iqmhを二乗した値のみを用いて位置推定用電流振幅Idmh,Iqmhを演算する。具体的には、実施の形態1の位置推定用電流振幅演算部7の処理と同様、前述の(7)式に則って、各乗算器9dm,9qmによって位置推定用電流idmh,iqmhを二乗して自己相関を求め、この二乗した位置推定用電流を積分器10dm,10qmで積分して(2/Th)を乗じた後、平方根算出器22dm,22qmで平方根を求めることにより位置推定用電流振幅Idmh、Iqmhを演算して出力する。
位置演算器8は、例えば前述の非特許文献1記載の公知技術を用いて、図9に示すように、位置推定用電流振幅Idmh,Iqmhの偏差を演算し、その偏差がゼロなるようにPI制御を行うことにより推定速度を演算し、その推定速度を積分することにより間接的に推定位置θLを演算して出力する。
以上のように、この実施の形態3では、位置推定用電流振幅演算部7において、位置推定用電流振幅Idmh,Iqmhを求めるために、位置推定用電流idmh,iqmhを二乗する自己相関を利用した構成としているので、フーリエ変換を行う場合のように、予め正弦関数や余弦関数を用意する必要がなく、このため、演算量や記憶容量を大幅に削減することができる。
また、フーリエ変換を行う場合は、振幅を求めた信号に余弦関数成分と正弦関数成分のどちらの成分がどの程度含まれるか未知なため、相関関数には余弦関数と正弦関数の2つを用いる必要がある。これに対して、この実施の形態3では、位置推定用電流振幅演算部7において自己関数を用いるため、振幅を求めたい信号に乗算する相関関数は、自身の信号が1つのみあればよく、したがって、フーリエ変換を行う場合に比べて乗算する回数を1回減らすことができ、この点でもフーリエ変換を行うよりも演算量を減らすことができる。
なお、上記の実施の形態3に対して、次のような変形を加えることが可能である。
すなわち、図8に示した位置推定手段4では、dm−qm変換器20の後段に電流抽出器6dm,6qmを設けているが、これと演算順序が逆になるように、先に電流抽出器で回転電機電流iu,iv,iwから位置推定用電圧指令Vdhと同一の周波数成分の電流を抽出し、抽出した電流を次段のdm−qm変換器20により推定位置θLと同期して回転する回転二軸上から45度離れたdm−qm座標系へ座標変換して位置推定用電流idmh,iqmhを抽出するようにしてもよい。
また、位置推定用電流振幅演算部7は、図10に示すように、実施の形態2(図6)の構成の場合と同様、各乗算器9dm,9qmにより位置推定用電流idmh,iqmhを二乗して自己相関を求め、その二乗した位置推定用電流をローパスフィルタ19dm,19qmに通すことにより位置推定用電流振幅Idmh,Iqmhを演算することも可能である。
実施の形態4.
図11は本発明の実施の形態4における回転電機の制御装置の構成図であり、図8に示した実施の形態3と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。なお、図11において、位置推定手段4の構成以外の部分は、実施の形態3(図8)の場合と同様であるため、ここでは、位置推定手段4以外の部分の説明は省略する。
位置推定手段4は、第3座標変換器21、2つの電流抽出器6d,6q、位置推定用電流振幅演算部7、および位置演算器8を有する。
第3座標変換器21は、電流検出手段2で検出された回転電機電流iu,iv,iwを位置演算器8が出力する推定位置θLと同期して回転する回転二軸のd−q座標系に座標変換したd軸電流idとq軸電流iqを出力する。
各電流抽出器6d,6qは、第3座標変換器21から出力される電流id,iqから、位置推定用電圧発生器12が出力する位置推定用電圧指令Vdhと同一の周波数成分の位置推定用電流idh,iqhをそれぞれ抽出する。具体的には、実施の形態3の場合と同様に、バンドパスフィルタを用いたり、あるいは、d軸電流idとq軸電流iqとをノッチフィルタに入力して位置推定用電圧指令Vdhと同一の周波数成分を減衰させ、d軸電流idとq軸電流iqからこのノッチフィルタ通過後の各電流をそれぞれ差し引くことにより位置推定用電流idh,iqhを抽出する。
推定用電流振幅演算部7は、フーリエ変換を用いることなく、各電流抽出器6d,6qから与えられる位置推定用電流idh,iqhを二乗した値のみを用いて位置推定用電流振幅Idh,Iqhを演算する。具体的には、実施の形態1、3の位置推定用電流振幅演算部7の処理と同様、前述の(7)式に則って、各乗算器9d,9qによって位置推定用電流idh,iqhを二乗して自己相関を求め、この二乗した位置推定用電流を積分器10d,10qで積分して(2/Th)を乗じた後、平方根算出器22d,22qで平方根を求めることにより位置推定用電流振幅Idh、Iqhを演算して出力する。
位置演算器8は、公知技術(例えば、特許3312472号公報に記載の技術)を用いて推定位置θLを出力する。すなわち、位置推定用電圧発生器12からの位置推定電圧指令Vdh(Vdh=Vhsinωht)を加算器23dによってd軸電圧指令Vd*に対して加算する場合、各電流抽出器6d,6qで得られる位置推定用電流idh,iqhの状態方程式は次の(15)式となる。
Figure 0005324646
この(15)式の両辺を積分すると、次の(16)式となる。
Figure 0005324646
よって、位置推定用電流振幅演算部7から出力される位置推定用電流振幅Idh,Iqhは次の(17)式となる。
Figure 0005324646
ここに、(17)式には、回転電機1の位置情報θが含まれており、位置推定用電流振幅Idh,Iqhを用いれば回転電機1の位置を推定することができる。例えば、一方の位置推定用電流振幅Iqhを用いて推定位置θLを求める場合、Lo、L2が既知であるとして、Lo>>L2と仮定してΔ=Loとすると、回転電機1の推定位置θLは、次の(18)式で示すように、位置推定用電流振幅Iqhを{−Vh・L2/(ωh・Lo)}で除算して逆余弦した値に1/2を乗算することにより演算することができる。
Figure 0005324646
以上のように、この実施の形態4では、位置推定用電流振幅演算部7において、位置推定用電流振幅Idh,Iqhを求めるために、位置推定用電流idh,iqhを二乗する自己相関を利用した構成としているので、フーリエ変換を行う場合のように、予め正弦関数や余弦関数を用意する必要がなく、このため、演算量や記憶容量を大幅に削減することができる。
また、フーリエ変換を行う場合は、振幅を求めた信号に余弦関数成分と正弦関数成分のどちらの成分がどの程度含まれるか未知なため、相関関数には余弦関数と正弦関数の2つを用いる必要がある。これに対して、この実施の形態4では、位置推定用電流振幅演算部7において自己関数を用いるため、振幅を求めたい信号に乗算する相関関数は、自身の信号が1つのみあればよく、したがって、フーリエ変換を行う場合に比べて乗算する回数を1回減らすことができ、この点でもフーリエ変換を行うよりも演算量を減らすことができる。
なお、上記の実施の形態4に対して、次の変形を加えることが可能である。
すなわち、図11に示した位置推定手段4では、第3座標変換器21の後段に電流抽出器6d,6qを設けているが、これと演算順序が逆になるように、先に電流抽出器で回転電機電流iu,iv,iwから位置推定用電圧指令Vdhと同一の周波数成分の電流を抽出し、抽出した電流を次段の第3座標変換器21により推定位置θLと同期して回転する回転二軸上のd−q座標系へ座標変換して位置推定用電流idh,iqhを抽出するようにしてもよい。なお、その際、電流抽出器6d,6qへ入力するd軸電流idとq軸電流iqは、制御手段5内の第2座標変換器17の出力であるd軸電流idとq軸電流iqを用いてもよい。その場合は、第3座標変換器21を省略することができる。
また、位置推定用電流振幅演算部7は、図12に示すように、実施の形態2(図6)の構成の場合と同様、各乗算器9d,9qにより位置推定用電流idh,iqhを二乗して自己相関を求め、その二乗した位置推定用電流をローパスフィルタ19d,19qに通すことにより位置推定用電流振幅Idh,Iqhを演算することも可能である。
産業上の利用分野
上記の各実施の形態1〜4において、回転電機1は埋込磁石型の同期機としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばシンクロナスリラクタンス型の同期機など、他の同期機についても本発明を適用することができ、回転位置センサを用いることなく、かつ、フーリエ変換を行わなくても、回転子位置情報を精度良く検出して回転制御を行うことができる。

Claims (7)

  1. 回転電機の駆動制御を行う回転電機の制御装置であって、
    上記回転電機に流れる回転電機電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流に基づいて回転子位置を推定する位置推定手段と、上記電流検出手段により検出された回転電機電流と上記位置推定手段で推定された回転子位置の情報とに基づいて電圧指令を出力する制御手段と、上記制御手段からの電圧指令に基づいて上記回転電機に対して駆動制御用の電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    上記制御手段は、上記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する駆動電圧指令演算部と、上記回転電機の回転子位置を推定するための位置推定用電圧指令を出力する位置推定用電圧発生器と、上記駆動電圧指令に上記位置推定用電圧指令を加算して上記電圧指令として上記電圧印加手段に出力する加算手段とを備え、
    上記位置推定手段は、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流に含まれる上記位置推定用電圧指令と同一の周波数成分の位置推定用電流を抽出する電流抽出器と、上記電流抽出器で抽出された上記位置推定用電流に基づいて位置推定用電流振幅を演算する位置推定用電流振幅演算部と、上記位置推定用電流振幅演算部で算出された上記位置推定用電流振幅に基づいて上記回転電機の回転子位置を推定演算する位置演算器とを備え、
    上記位置推定用電流振幅演算部は、上記位置推定用電流を二乗して位置推定用電流の半周期以上の時間積分して積分時間の1/2で除算した値の平方根を上記位置推定用電流振幅とするものである回転電機の制御装置。
  2. 上記位置推定用電圧発生器は、三相平衡の位置推定用電圧指令を発生するものである請求項1記載の回転電機の制御装置。
  3. 上記位置推定用電圧発生器は、上記回転電機の回転子あるいは磁束ベクトルに同期して回転するd−q直交座標系のd軸方向に位置推定用電圧指令を発生し、
    上記位置推定手段は、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流を上記d−q直交座標系から45度離れたdm−qm座標系のdm軸電流とqm軸電流とに座標変換するdm−qm変換器を備え、
    上記電流抽出器は、上記dm−qm変換器で座標変換された上記dm軸電流と上記qm軸電流とに基づいて上記位置推定用電圧指令と同一の周波数成分の位置推定用電流を抽出するものである請求項1記載の回転電機の制御装置。
  4. 上記位置推定用電圧発生器は、交番電圧の位置推定用電圧指令を発生するものであり、
    上記位置推定手段は、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流を上記位置推定用電圧指令に対する平行成分の平行成分電流と直交成分の直交成分電流とに座標変換する座標変換器を備え、
    上記電流抽出器は、上記座標変換器で座標変換された上記平行成分電流と上記直交成分電流とに基づいて上記位置推定用電圧指令と同一の周波数成分の位置推定用電流を抽出するものである請求項1記載の回転電機の制御装置。
  5. 回転電機の駆動制御を行う制御方法であって、
    上記回転電機を駆動するための駆動電圧指令に対して、上記回転電機の回転子位置を推定するための位置推定用電圧指令を加算するステップと、
    上記加算して得られる信号に基づいて上記回転電機が駆動されるのに伴って上記回転電機に流れる回転電機電流を検出するステップと、
    上記検出された回転電機電流に含まれる上記位置推定用電圧指令と同一の周波数成分の位置推定用電流を抽出するステップと、
    上記抽出された上記位置推定用電流を二乗して位置推定用電流の半周期のm倍以上の時間積分して積分時間の1/2で除算した値の平方根を位置推定用電流振幅とするステップと、
    上記演算された上記位置推定用電流振幅に基づいて上記回転電機の回転子位置を推定演算するステップと、
    この推定された回転子位置の情報と上記回転電機電流の値とに基づいて上記駆動電圧指令をフィードバック補正するステップと、を含む回転電機の制御方法。
  6. 回転電機の駆動制御を行う回転電機の制御装置であって、
    上記回転電機に流れる回転電機電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流に基づいて回転子位置を推定する位置推定手段と、上記電流検出手段により検出された回転電機電流と上記位置推定手段で推定された回転子位置の情報とに基づいて電圧指令を出力する制御手段と、上記制御手段からの電圧指令に基づいて上記回転電機に対して駆動制御用の電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    上記制御手段は、上記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する駆動電圧指令演算部と、上記回転電機の回転子位置を推定するための位置推定用電圧指令を出力する位置推定用電圧発生器と、上記駆動電圧指令に上記位置推定用電圧指令を加算して上記電圧指令として上記電圧印加手段に出力する加算手段とを備え、
    上記位置推定手段は、上記電流検出手段で検出された上記回転電機電流に含まれる上記位置推定用電圧指令と同一の周波数成分の位置推定用電流を抽出する電流抽出器と、上記電流抽出器で抽出された上記位置推定用電流に基づいて位置推定用電流振幅を演算する位置推定用電流振幅演算部と、上記位置推定用電流振幅演算部で算出された上記位置推定用電流振幅に基づいて上記回転電機の回転子位置を推定演算する位置演算器とを備え、
    上記位置推定用電圧発生器は、上記回転電機の回転子位置を推定するために少なくとも2種類以上の周波数を含む位置推定用電圧指令を出力し、
    上記位置推定用電流振幅演算部は、上記位置推定用電流を二乗して低周波成分を通過させるローパスフィルタを通した信号を上記位置推定用電流振幅とするものである回転電機の制御装置。
  7. 上記位置推定用電流振幅演算部のローパスフィルタのカットオフ周波数を位置推定用電流の周波数以下で、かつ、駆動電圧指令の周波数の2倍以上となるように設定するものである請求項6記載の回転電機の制御装置。
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