JP5324055B2 - ストレッチ補助クッション - Google Patents
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Description
まず、本発明のストレッチ補助クッションの1つの実施形態について、その全体構造を説明する。図1は、本発明のストレッチ補助クッションの1つの実施形態の概要を示す斜視図である。また、図2(a)は、図1の矢印Cから見た横側からの側面図であり、図2(b)は、図1の矢印Dから見た前側からの側面図である。また、図3は、図1の矢印Eから見た側面断面図である。
カバー部材8の上面4aを覆う部分を上面カバー8aといい、使用時においては、使用者がその上に座る、つまり使用者の臀部と接触するクッションの座面10を構成する。また、カバー部材8の下面6aを覆う部分を下面カバー8bといい、使用時においては、床面と接する接触するクッションの底面12を構成する。
次に、上側部材4について、更に詳細に説明する。上側部材4は弾性を有する材料からなり、具体的には、図1〜図3に示す実施形態では、ポリウレタン発泡体が用いられている。ただし、上側部材4の材料はこれに限られるものではなく、その他、ゴム類、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂の発泡体または軟質発泡材を用いることができる。なお、弾性を有する上側部材4の硬度については、以下に詳細に説明する。
次に、下側部材6について、更に詳細に説明する。下側部材6は上側部材4よりも高い硬度を有する材料からなり、具体的な材料としては、図1〜図3に示す実施形態では、ポリエチレン発泡体が用いられている。なお、下側部材6の材料はこれに限られるものではなく、その他、上側部材4と同様に、ポリウレタン、ゴム類、ポリプロピレン等の合成樹脂発泡体や、チップウレタンを用いることができる。更に、木材、プラスチック、金属等を用いることも可能である。
図1〜図3に示す実施形態では、図3に示すように、上側部材4と下側部材6とが、接合面4b及び接合面6bを介して接合され、具体的には、接着剤によって接合されている。ただし、上側部材4と下側部材6との接合方法はこれに限られるものではなく、例えば、弾性を有する上側部材4を、硬度のより高い下側部材6にはめ込むことによって接合することも考えられ、その他のあらゆる接合方法を用いることができる。
次に、カバー部材8について、更に詳細に説明する。カバー部材8の材料としては、図1〜図3に示す実施形態では、合成皮革が用いられている。ただし、カバー部材8の材料はこれに限られるものではなく、その他、天然皮革、合成樹脂、天然繊維、合成繊維等を用いることもできる。
次に、本発明のストレッチ補助クッション2の座面10に付けられた傾斜角θについて、図4を参照しながら詳細に説明する。ここで、図4(a)は、床面に座って、または平坦なストレッチ用マット/クッションの上に座って、開脚ストレッチを行なうところを模式的に表した図である。一方、図4(b)は、本発明のストレッチ補助クッション2に座って、開脚ストレッチを行なうところを模式的に表した図である。
これを数式で表せば、
W1 = W × sinθ
で表され、
W1h = W × sinθ × cosθ
で表される。
次に、上側部材4の好ましい硬度について詳細に説明する。上側部材4の硬度としては、柔らかすぎると、臀部が沈み込み過ぎてストレッチの補助になりにくく、硬すぎると、臀部が座面を滑り落ちる恐れが高くなる。
E = σ/ε = 300N/(380mm×380mm)/0.25
= 0.0083 N/mm2
となる。
本発明のストレッチ補助クッション2では、使用者は、座面10における着座位置を変更することによって、例えば、図1〜3の実施形態であれば、50mm〜200mmの範囲において所望の座面の高さでストレッチを行なうことができる。この場合、注目すべき点は、座ったときの臀部の高さによって、使用者が好ましく感じる座面の沈み込み量が異なることである。
上述のように、使用者は、座面10の着座位置を選択することによって、図1〜図3に示す実施形態であれば、50mm〜約200mmの範囲において、所望の座面の高さを得ることができ、最適な臀部の高さで開脚ストレッチを行なうことができる。従って、適切な傾斜角θ及び座面10の最下点高さHの確保によって、開脚ストレッチの補助に一番重要な「骨盤を前傾し易くし、臀部を高い位置に固定すること」を実現することができる。
H = Y × Sinβ (β=3°〜6°)
で表され、また、使用者の身長をLとすると、身長Lと脚の長さYとの間の相対的な関係は、一般的に、
Y = 0.4〜0.5 × L
で表される。従って、座面の最下点高さHの好ましい範囲は、
H = 0.4 × L × Sin3° 〜 0.5 × L × Sin6°
の関係を有する。ここで、身長Lを1400mm〜1900mmとすれば、
H = 29.3mm 〜 99.3mm
となり、座面の最下点の高さHが30mm〜100mmの範囲にあることが好ましいことが、理論的に示された。
次に、図7〜図9を用いて、本発明のストレッチ補助クッションのその他の実施形態の説明を行なう。
まず、図7を用いて、図1〜図3に示す実施形態とは異なる形状を有する上側部材4及び下側部材6を含むストレッチ補助クッション2の実施形態の説明を行なう。
次に、上側部材4の硬度を変更する手段を備えたストレッチ補助クッション2の実施形態を、図8を参照しながら説明する。
次に、座面の最下点の床面からの高さHを変更する手段を備えたストレッチ補助クッション2の実施形態を、図9を参照しながら説明する。
本発明のストレッチ補助クッションのその他の実施形態として、図10の側面図に示すような形状のクッションが考えられる。図10に示すクッションでは、傾斜した座面の最上部Pが、クッションの後端部Qの位置ではなく、クッションの後端部Qよりも手前に位置している。
次に、複数の被験者が、本発明のストレッチ補助クッションを含む様々なストレッチ用クッションを用いて開脚ストレッチを行なった場合の試験結果を、以下に示す。この試験では、表3に示す構造のストレッチ用クッション(サンプル1〜4)用いて、または何も用いずに(サンプル5)、開脚ストレッチを行なった。
4 上側部材
4a 上面
4b 接触面
6 下側部材
6a 下面
6b 接触面
8 カバー部材
8a 上面カバー
8b 底面カバー
10 座面
12 底面
14 高さ調整用の部材
Claims (19)
- 股関節周辺のストレッチを含む各種ストレッチに用いるクッションであって、
直接またはカバー部材を介してクッションの座面を構成する上面を備えた、弾性材料からなる上側部材と、
前記上側部材の下側に配置され、直接またはカバー部材を介してクッションの底面を構成する下面を備えた、前記上側部材よりも硬い材料からなる下側部材と、
を含み、
前記底面が床面に接するように前記クッションを設置したとき、前記座面が前記床面に対して所定の傾斜角を有し、かつ、前記下側部材によって、前記床面に対して前記所定の傾斜角を有する前記座面の最下点と前記床面との間に所定の距離が確保され、
前記上側部材が、前記底面が床面に接するように前記クッションを設置したとき、前記座面の高さが最も低い前端部で凸形状となった楔形の側面形状を有し、前記下側部材が矩形の側面形状を有し、かつ前記下側部材が前記上側部材の前記前端部よりも前方に飛び出していないストレッチ補助クッション。 - 前記所定の傾斜角が15°〜25°の範囲にある請求項1に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材が、JISK6400−2に基づく200N〜500Nの範囲の硬度を有する請求項1または2に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材が、JISK6400−2に基づく350N〜450Nの範囲
の硬度を有する請求項3に記載のストレッチ補助クッション。 - 前記床面に対して前記所定の傾斜角を有する前記座面の最下点と前記床面との間の距離が、5mm〜100mmの範囲にある請求項1から4の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材が、ポリウレタン、ゴム類、ポリエチレン、ポリプロピレンを含む合成樹脂の発泡体または軟質発泡材からなる請求項1から5の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材が、JIS K6400−3に基づく20%〜60%の範囲の反発弾性を有する請求項1から6の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材及び前記下側部材が、長方形または正方形の平面形状を有する請求項1から7の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記底面が床面に接するように前記クッションを設置したとき、前記座面の最上部が前記クッションの後端部に位置する場合と、前記座面の最上部が前記クッションの後端部よりも手前に位置する場合とがある請求項8に記載のストレッチ補助クッション。
- 平面形状において、縦300mm〜500mm及び横300mm〜500mmの寸法を有する請求項1から9の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記座面及び/または前記底面に、摩擦係数を増加させるための処理が施されている請求項1から10の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記底面が前記床面に接するように前記クッションを設置したとき、前記床面に対して前記所定の傾斜角を有する前記座面の各領域に同一の荷重をかけたとき、前記床面からより高い領域の沈み込み量が、より低い領域の沈み込み量よりも大きい請求項1から11の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 同一の荷重をかけたときの前記座面の各領域の沈み込み量が、前記床面からの高さの変化量に対して概略比例して変化する請求項12に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材が、前記床面に対して前記所定の傾斜角を有する前記座面の最上点近傍に座ったとき、前記座面の沈み込み量が10mm〜30mmとなる程度の硬度を有する請求項1または2に記載のストレッチ補助クッション。
- 使用者の身長をLとすると、前記床面に対して前記所定の傾斜角を有する前記座面の最下点と前記床面との間の距離が、0.4×L×Sin3°〜0.5×L×Sin6°の範囲にある請求項1から4の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記クッションの硬度を変更する手段を備えた請求項1または2に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材及び/または前記下側部材の内部に空気が充填され、充填する空気圧を調整して前記クッションの硬度を変更可能な請求項16に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記上側部材及び/または前記下側部材の内部に更に合成樹脂の発泡体が備えられ、内部に充填された空気及び該発泡体の組み合わせにより前記クッションの硬度を変更可能な請求項17に記載のストレッチ補助クッション。
- 前記床面に対して前記所定の傾斜角を有する前記座面の最下点と前記床面との間の距離を変更する手段を備えた請求項1から4の何れか1項に記載のストレッチ補助クッション。
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