JP2004223082A - 身体保持パッド - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーの身体を安定的に保持すると共に体圧を効率的に分散する一方、複数の使用目的に対応し得るようにする。
【解決手段】パッド本体12は、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた第1パッド部20および第2パッド部30で構成され、各々のパッド部20,30の外面22,32で身体保持面14を形成する。前記パッド本体12にユーザーの体重が加わった際には、前記第1パッド部20および第2パッド部30の変形度合が異なるため、前記身体保持面14が該ユーザーの体型に追従して変形するようになり、身体保持と体圧分散化を図り得る。また第2パッド部30は、第1パッド部20に対して連結部材40をヒンジ中心とした姿勢変位が許容され、体位保持パッドとしての他に座面クッション等としても使用可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】パッド本体12は、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた第1パッド部20および第2パッド部30で構成され、各々のパッド部20,30の外面22,32で身体保持面14を形成する。前記パッド本体12にユーザーの体重が加わった際には、前記第1パッド部20および第2パッド部30の変形度合が異なるため、前記身体保持面14が該ユーザーの体型に追従して変形するようになり、身体保持と体圧分散化を図り得る。また第2パッド部30は、第1パッド部20に対して連結部材40をヒンジ中心とした姿勢変位が許容され、体位保持パッドとしての他に座面クッション等としても使用可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、身体保持パッドに関し、更に詳細には、適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体からなり、該パッド本体の外面をなす身体保持面でユーザーの身体を当て受けして、所要の姿勢に保持するようにした身体保持パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自ら寝返りができない身障者や老人(以下、「患者」または「ユーザー」という)等に対する床擦れ(褥そう)予防および寝返り支援のために、所定の外形形状に形成した「身体保持パッド」が使用されている。この身体保持パッドは、体位変換パッドまたは体位支持パッドとも称され、例えば三角柱形状、四角柱形状、円柱形状、複筒形状、蒲鉾形状または円盤形状等、様々な外形形状に成形したパッド本体からなり、該パッド本体の一部外面をなす身体保持面で患者の身体を当て受けして、該患者を所要の姿勢に保持するようになっている。ここで前記パッド本体は、ポリウレタンフォーム(PUF)、エステル綿、ポリスチレン(PS)ビーズ粒等、適宜弾力性を有する弾性素材から形成されている。
【0003】
前記身体保持パッドを使用して患者(ユーザー)の体位変換および体位保持を行なうに際しては、寝具に横になっている当該ユーザーの身体を、仰向け状態(水平状態)に対して30度程度まで傾けた傾斜姿勢で保持するのが良いとされている。但し、この角度でユーザーの身体を保持する場合には、該ユーザーが自身の身体を完全に委ねると、比較的大きな押圧力がパッド本体に加わるようになる。
このため身体保持パッドには、▲1▼ユーザーの身体を前記傾斜姿勢で安定的に保持すること、▲2▼保持する際に体圧を効率的に分散して新たな床擦れの発生を防止すること、の各機能を高次元で両立することが要求されている。このような身体保持パッドに関する技術は、例えば特許文献1または特許文献2等に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−194658号公報
【特許文献2】
特開2002−143233号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の身体保持パッドは、前述した様々な外形形状のものが提案されており、個々の外形形状毎に、弾性素材の種類や組成割合あるいは成形方法等を適宜変更することでパッド本体の柔硬程度を変えたものも提案されている。しかしながら、各々の身体保持パッドのパッド本体は、それ自体が単一の弾性素材から一体的かつ均一的に成形されたものばかりであり、全体が同一の硬度で形成されているため、何れの部位を押圧しても均一的に弾性変形するようになる。従って、身体保持パッドに要求される前記▲1▼の機能を達成させようとすると、弾力性が低い硬めのパッド本体を採用する必要があり、また前記▲2▼の機能を達成させようとすると、弾力性が高い柔らかめのパッド本体を採用する必要がある。
【0006】
ところが、前者の硬めのパッド本体を採用した身体保持パッドでは、ユーザーの身体を適切な傾斜姿勢に保持し得る利点があるとしても、前記身体保持面がユーザーの体型に追従するように変形し難いため、体圧の効率的な分散が図られずに新たな床擦れを誘発する虞がある。一方、後者の柔らかめのパッド本体を採用した身体保持パッドでは、前記身体保持面がユーザーの体型に追従するよう変形するので体圧を好適的に分散し得る利点があるものの、所謂腰のない状態となって必要以上に変形し易く、当該ユーザーの身体を適切な傾斜姿勢に保持し得なくなる虞がある。すなわち従来の身体保持パッドは、前述した▲1▼および▲2▼の両機能の両立を好適に図ったものが提案されていなかった。
【0007】
また従来の身体保持パッドは、前記パッド本体が単一のブロック体として構成されているため、単独で使用するものが殆どであった。このため、例えば前述の傾斜姿勢とは異なる姿勢(体位)でユーザーの身体を保持する必要がある場合には、例えば前記特許文献1に開示の如く、複数個の身体保持パッドを単に積み重ねたり突き合わせて使用していた。しかしながら、ユーザーが少しだけ身体を動かしても各々身体保持パッドが分離してしまい、当該ユーザーの身体を安定的に保持し得ない不都合があった。更に従来の身体保持パッドは、基本的には寝具に寝ているユーザーの身体保持に使用することだけを前提としており、これ以外の目的で使用し得るようにはなっていなかった。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、ユーザーの身体を所定の姿勢で安定的に保持し得ると共に体圧を効率的に分散し得るようにする一方、外形形状を変更することで複数の使用目的に対応し得るようにした身体保持パッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体からなり、該パッド本体の外面をなす身体保持面でユーザーの身体を当て受けして、該ユーザーを所要の姿勢に保持するようにした身体保持パッドにおいて、
前記パッド本体を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた複数のパッド部で構成すると共に、
前記身体保持面を、前記各パッド部における夫々の外面で形成し、
前記パッド本体に前記ユーザーの体重が加わった際に、前記各パッド部の変形度合が異なることで前記身体保持面を当該ユーザーの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を図り得るようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る身体保持パッドにつき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0011】
【第1実施例】
図1は、本発明の第1実施例に係る身体保持パッドを示した概略斜視図、図2は、図1のII−II線断面図である。この第1実施例の身体保持パッド10は、適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体12からなり、図5に示すように、該パッド本体12の外面をなす身体保持面14でユーザーUの身体を当て受けして、該ユーザーUを所要の姿勢に保持するようになっている。そして、前記パッド本体12を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた2個のパッド部20,30で構成すると共に、これに伴って前記身体保持面14を、前記各パッド部20,30における夫々の外面22,24/32,34で形成するようにしたことを特徴としている。
【0012】
前記各々のパッド部20,30は、夫々が分離して個別に形成されると共に連結部材40により部分的に連結され、相互に隣接する一方のパッド部(第2パッド部)30は、他方のパッド部(第1パッド部)20に対して前記連結部材40をヒンジ中心とした姿勢変位が許容されている。すなわち、第1パッド部20および第2パッド部30から構成されるパッド本体12は、後述するように、第1パッド部20に対して第2パッド部30を姿勢変位させることで全体的な外形形状が変形し、これにより前記身体保持面14の形態(形状、傾斜角度等)を変更させ得るようになっている。
【0013】
前記第1パッド部20は、図1および図7に示すように、側面形状が台形とされた四角柱形状であり、例えばウレタン材料から成形された弾性素材であるポリウレタンフォームから形成されている。外形サイズは、例えば長さL1=40cm、底部幅W1=20cm、上部幅W2=10cm、高さH1=6cm程度とされており、傾斜角度R1=約30°で傾斜した傾斜面が前記外面(第1外面)22とされると共に、上部の水平面が前記外面(第2外面)24とされている。この第1パッド部20を構成するポリウレタンフォームの物性は、硬度=0.05〜2.5N/cm2、密度=10〜95kg/m3の範囲から選択される。このような第1パッド部20は、例えば前記外形形状と同一形状のキャビティを有する発泡成形型(図示せず)を使用して一体成形する方法や、予め大型サイズに成形された原反から切出す方法等により、前記所定の外形形状に形成される。
【0014】
前記第2パッド部30は、図1および図7に示すように、側面形状が三角形とされた三角柱形状であり、例えば弾性素材であるポリウレタンフォームから形成されている。外形サイズは、例えば長さL2=40cm、底部幅W3=10cm(W2=W3)、高さH2=6cm(H1=H2)程度とされており、傾斜角度R2=約30°(R1=R2)で傾斜した傾斜面が前記外面(第1外面)32とされると共に、底部の水平面が前記外面(第2外面)34とされている。この第2パッド部30を構成するポリウレタンフォームの物性は、硬度=0.3〜3.0N/cm2、密度=15〜100kg/m3の範囲から選択される。このような第2パッド部30は、例えば前記外形形状と同一形状のキャビティを有する発泡成形型(図示せず)を使用して一体成形する方法や、予め大型サイズに成形された原反から切出す方法等により、前記所定の外形形状に形成される。
【0015】
なお、前記第1パッド部20および第2パッド部30の各物性は前述した範囲に設定されるが、両者の硬度差は、大き過ぎると弾力差が大きくなって身体に接触した際に違和を感ずるようになるため、「2.0N/cm2」以内に設定することが望ましい。例えば、第2パッド部30の硬度を「3.0N/cm2」に設定する場合には、第1パッド部20の硬度は「1.0〜2.5N/cm2」の間で設定する。すなわち、第1実施例の身体保持パッド10におけるパッド本体12は、第1パッド部20よりも第2パッド部30を硬く設定してある。
【0016】
前記第1パッド部20および第2パッド部30を形成するポリウレタンフォームの硬度は、JIS K6401に規定した「硬さ試験」による方法で測定される。すなわち、硬さ試験機にセットした所要サイズ(寸法50×390×390mm)の試験体の上に、200φの円形加圧板を載せ、▲1▼円形加圧板を毎分100mmの速さで元の厚さの75%まで押込む、▲2▼直ちに荷重を解除する、▲3▼再び円形加圧板を毎分100mmの速さで元の厚さの25%に押込む、▲4▼円形加圧板をこの状態で20秒間静止させる、の各手順を順次行なった後、20秒経過時点で加圧に要する荷重値が硬度(単位N/cm2)となる。
【0017】
前記連結部材40は、前記第1パッド部20と第2パッド部30とを連結すると同時にヒンジとして機能させるため、柔軟性に富み、伸縮性が低く、耐久性に優れた材質のものが適しており、例えばポリエステル繊維等を材質とする薄肉のテープ状部材とされる。なお第1実施例では、第1パッド部20の第1外面22と第2パッド部30の第2外面34とに固定(貼着、接着等)された連結部材40(40A)と、第1パッド部20の第2外面24と第2パッド部30の第1外面32とに固定(貼着、接着等)された連結部材40(40B)とを、交互に複数個配設した場合を例示している。但し、各連結部材40の材質、形状・サイズ、配設形態等はこれに限定されるものではなく、第1パッド部20と第2パッド部30とを好適に連結すると共に姿勢変位させ得れば、これ以外の材質、形状・サイズ、配設形態でもよい。例えば、連結部材40を面ファスナーで形成するようにすれば、前記第1パッド部20と第2パッド部30とを分離可能に連結する構造とし得る。
【0018】
なお第1実施例の身体保持パッド10は、前記パッド本体12における第1パッド部20および第2パッド部30に、図示しない適宜の保護カバーを被着して実施に供される。この保護カバーは、例えば▲1▼ポリエステル生地、綿生地、絹生地、その他化学繊維織物から形成されたもの、▲2▼ポリウレタンフィルム、ポリオレフィン系フィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン等)またはPVCフィルム等から形成されたもの、▲3▼これら両方を重ね合わせて併用したもの、等が好適に実施される。このような保護カバーを使用する場合には、前記連結部材40を該保護カバーに固定することで、第1パッド部20と第2パッド部30との連結を図るようにすることもできる。
【0019】
このように構成された第1実施例の身体保持パッド10は、連結部材40で第1パッド部20に連結された第2パッド部30が、該第1パッド部20に対して、両者20,30における第2外面24,34同士を密着させた第1位置(図1,図2)と、第1外面22,32同士を密着させた第2位置(図7,図8)との間で姿勢変位が可能となっている。すなわち、第2パッド部30を第1位置に変位させた際のパッド本体12の外形形状と、該第2パッド部30を第2位置に変位させた際のパッド本体12の外形形状とが異なるため、これによりユーザーUの身体に当て受けする身体保持面14の形態を変更し得るようになり、次に例示するような使用用途に好適に実施し得る。
【0020】
(体位保持パッドとして)
先ず、図1および図2に示したように、前記第2パッド部30を前記第1位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が三角柱形状を呈するようになるため、第1パッド部20の第1外面22および第2パッド部30の第1外面32により、傾斜角度R1=約30°に傾斜した第1の身体保持面14(14A)が形成される。これにより身体保持パッド10は、図5に例示するように、寝具に横たわっているユーザーUの身体と寝具との間に差込むことで、該ユーザーUの身体を傾斜姿勢に保持させる体位保持パッドとして好適に機能させ得るようになる。ここで、第1パッド部20より第2パッド部30の硬度を高く設定してあるため、ユーザーUの身体背部(背中や腰部)に接するようになる第1パッド部20は、体型に追従して好適に圧縮変形して体圧を効率的に分散するようになり、また該ユーザーUの身体側部に接するようになる第2パッド部30は、押圧された部位のみが多少圧縮変形するものの身体を適切に保持するようになる。
【0021】
すなわち第1実施例の身体保持パッド10は、体位保持パッドとして使用するに際し、第1パッド部20が体型に追従して体圧を効率的に分散させると同時に、第2パッド部30で身体を保持するようになるので、ユーザーUの身体を所定の傾斜姿勢で適切に保持することができる。しかも、ユーザーUの体重が大きく加わる第1パッド部20は、体型に追従して変形してその全面で身体を保持するするようになるため、床擦れを誘発し難い。また、第1パッド部20と第2パッド部30とが連結部材40を介して確実に連結されているため、ユーザーUが腕や腰部等を多少動かしたとしても、ずれ動くことなく身体を傾斜姿勢に保持することができる。
【0022】
なお第1実施例の身体保持パッド10は、図3および図4に示すように、前記第1パッド部20と第2パッド部30との間に別の身体保持パッド10を介挿させ、該第2パッド部30を第1位置から適宜量だけ離間させた位置に保持して使用することも可能である。このように、第1パッド部20の角度を変更することで、図6に示すように、ユーザーUの身体の傾斜角度を大きくして傾斜姿勢を微妙に変化させたり、ユーザーUの身体に対してよりフィットさせ易くなる。しかも、第1パッド部20と第2パッド部30とが連結部材40を介して確実に連結されているため、ユーザーUが腕や腰部等を多少動かしたとしても、ずれ動くことなく身体を傾斜姿勢に保持することができる。但し、第1パッド部20と第2パッド部30との間には、別の物品(例えばタオル等)を介挿させるようにしてもよい。
【0023】
(座面クッションとして)
また図7および図8に示すように、前記第2パッド部30を前記第2位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が嵩低の四角柱形状(板状)を呈するようになるため、第1パッド部20の第2外面24および第2パッド部30の第2外面34により、水平な第2の身体保持面14が形成されるようになる。
このように外形形状を変更した身体保持パッド10は、同一の身体保持パッド10をもう一つ用意して2個1組で使用するようにした場合、例えば図9に示すように、両パッド10,10の第1パッド部20の側面同士を対接させた向きで車椅子50や椅子等に取付ければ、座面クッションとして好適に機能させ得るようになる。ここで、第1パッド部20より第2パッド部30の硬度を高く設定してあるため、ユーザーUの臀部に接するようになる第1パッド部20は、体型に追従して好適に圧縮変形して体圧を効率的に分散するようになる。また、車椅子50の前側に位置する身体保持パッド10の第2パッド部30は、ユーザーUの大腿部裏側に接するようになり、押圧された部位のみが多少圧縮変形するものの脚部を好適に保持するようになる。また、車椅子50の後側に位置する身体保持パッド10の第2パッド部30は、ユーザーUの臀部の後側を適切に保持するようになる。
【0024】
すなわち第1実施例の身体保持パッド10は、座面クッションとして使用するに際して全体が凹状に変形し、第1パッド部20が体型に追従して体圧を効率的に分散させると同時に、第2パッド部30で身体が前後へ移動しないよう保持するようになるので、ユーザーUの身体を所定の着座姿勢で好適に保持することができる。また、第1パッド部20と第2パッド部30とが連結部材40を介して確実に連結されているため、ユーザーUが臀部や脚部を多少動かしたとしても身体が前方へずれ動かないように保持することができる。
【0025】
このように第1実施例の身体保持パッド10は、硬度の異なる第1パッド部20および第2パッド部30でパッド本体12を構成すると共に、弾力性が異なるこれら2個のパッド部20,30の各外面22,24/32,34で身体保持面14(14A,14B)を形成するようにしたので、ユーザーUの体重が加わった際に身体保持面14(14A,14B)を当該ユーザーUの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を好適的に図り得るようになる。また、相互に隣接する第2パッド部30は第1パッド部20に対して姿勢変位可能に連結され、これらパッド部20,30の姿勢変位によりパッド本体12の外形形状が変更可能となっているので、寝ているユーザーUの身体を所定の傾斜姿勢で保持する体位保持パッドとしては勿論、座っているユーザーUの身体を所定の着座姿勢で保持する座面クッション等としても使用可能となる。すなわち、一つの身体保持パッド10を複数の使用目的に対応させ得るようになり、ユーザーUはこれ一つを準備するだけで多目的に使用できるので経済的負担を軽減し得る。
【0026】
【第2実施例】
図10は、本発明の第2実施例に係る身体保持パッドの構成を示した概略斜視図、図11は、図10のX−X線断面図である。この第2実施例の身体保持パッド10は、基本的構成は前記第1実施例と同じで、前記パッド本体12を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた2個のパッド部20,30で構成すると共に、これに伴って前記身体保持面14を、前記各パッド部20,30における夫々の外面22,24/32,34で形成するようにしたことを特徴としている。但し、各々のパッド部20,30は、一体的に形成されて端縁に沿った接合部42で線状に部分的に接合され、相互に隣接する一方のパッド部(第2パッド部)30は、他方のパッド部(第1パッド部)20に対して前記接合部42をヒンジ中心とした姿勢変位が許容される。すなわち、第1パッド部20および第2パッド部30から構成されるパッド本体12は、後述するように、第1パッド部20に対して第2パッド部30を姿勢変位させることで全体的な外形形状が変形し、これにより第1実施例と同様に前記身体保持面14の形態を変更させ得るようになる。
【0027】
前記第1パッド部20および第2パッド部30は、弾性素材、外形形状および硬度が前記第1実施例のものと同一とされ、ここでは詳細な説明は省略する。但し、これら第1パッド部20と第2パッド部30は、例えば図14に示した発泡成形型52により一体的に成形される。すなわち発泡成形型52は、凹部54aを形成した第1成形型54および凹部56aを形成した第2成形型56からなり、両成形型54,56を型閉めすることで、連通部58で空間的に連通した第1キャビティ60および第2キャビティ62が内部に画成される構造となっている。これによりオープン注入方式の場合では、第1成形型54の凹部54aに所定量の第1のウレタン材料C1を注入すると共に第2キャビティ62に対応する上面54bに所定量の第2のウレタン材料C2を注入したもとで、第1成形型54および第2成形型56を型閉めするようにする(図14(a))。そして、第1キャビティ60内で発泡させる第1のウレタン材料C1と第2キャビティ62内で発泡させる第2のウレタン材料C2とが、前記連通部58を介して接触しつつ硬化するようになるので、第1キャビティ60内で成形された第1パッド部20と第2キャビティ62内で成形された第2パッド部30とが前記接合部42で接合したパッド本体12が一体成形される(図14(b))。
【0028】
なお、前記第1パッド部20と第2パッド部30との連結強度を確保するために、前記第2成形型56の成形面に連結部材40をセットしたもとで、これら第1パッド部20と第2パッド部30との成形を行なうようにしてもよい(インサート成形)。このように、連結部材40をセットして第1パッド部20と第2パッド部30との成形を行なえば、第1パッド部20および第2パッド部30の成形と同時に、該連結部材40は両パッド部20,30に固定されるようになる。
但し図10〜図13では、連結部材40を有しない場合を例示している。
【0029】
このようなパッド本体12から構成された第2実施例の身体保持パッド10は、接合部42で第1パッド部20に連結された第2パッド部30が、該第1パッド部20に対して、両者20,30における第2外面24,34同士を密着させた第1位置(図10、図11)と、第1の外面22,32同士を密着させた第2位置(図12、図13)との間で姿勢変位が可能となっている。従って、前記第2パッド部30を前記第1位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が三角柱形状を呈するようになり、各々の第1外面22,32により傾斜状の第1の身体保持面14(14A)を形成して、前記第1実施例のものと同様に体位保持パッドとして機能させ得るようになる。また、前記第2パッド部30を前記第2位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が嵩低の四角柱形状(板状)を呈するようになり、各々の第2外面24,34により水平状の第2の身体保持面14(14B)を形成して、前記第1実施例のものと同様に座面クッションとして機能させ得るようになる。
【0030】
このように第2実施例の身体保持パッド10も、硬度の異なる第1パッド部20および第2パッド部30でパッド本体12を構成すると共に、弾力性が異なるこれら2個のパッド部20,30の各外面22,24/32,34で身体保持面14(14A,14B)を形成するようにしたので、ユーザーUの体重が加わった際に身体保持面14(14A,14B)を当該ユーザーUの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を好適的に図り得るようになる。また、相互に隣接する第2パッド部30は第1パッド部20に対して姿勢変位可能に接合され、これらパッド部20,30の姿勢変位によりパッド本体12の外形形状が変更可能となっているので、寝ているユーザーUの身体を所定の傾斜姿勢で保持する体位保持パッドとしては勿論、座っているユーザーUの身体を所定の着座姿勢で保持する座面クッション等としても使用可能となる。すなわち、一つの身体保持パッド10を複数の使用目的に対応させ得るようになり、ユーザーUはこれ一つを準備するだけで多目的に使用できるので経済的負担を軽減し得る。
【0031】
なお、前記第1実施例および第2実施例では、パッド本体12を2個のパッド部20,30から構成した場合を例示したが、パッド部の構成数はこれに限定されるものではなく、3個またはそれ以上の複数個から構成するようにしてもよい。このようにパッド部の構成数を多くすれば、各々のパッド部の外面で構成される前記身体保持面14の形態パターンを増やすことができるようになり、様々な使用目的で使用することが可能となる。
【0032】
更に前記各実施例では、パッド本体12を構成する第1パッド部20および第2パッド部30に関し、第1パッド部20よりも第2パッド部30の硬度を大きく設定した場合を例示したが、これはあくまで身体保持パッドの使用用途によって決定されるものである。すなわち、身体保持パッドの使用目的によっては、第1パッド部20よりも第2パッド部30の硬度を小さく設定させてもよい。
【0033】
また、本願が対象とする身体保持パッドは、前述した第1実施例および第2実施例に例示のように三角柱形状と四角柱形状に変更するようにしたものに限定されず、様々な外形形状のものに応用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る身体保持パッドによれば、硬度の異なる複数のパッド部でパッド本体を構成すると共に、弾力性が異なるこれらパッド部の各外面で身体保持面を形成するようにしたので、ユーザーの体重が加わった際に身体保持面を当該ユーザーの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を好適的に図り得るようになる有益な効果を奏する。また、隣接する一方のパッド部は他方のパッド部に対して姿勢変位可能に連結または接合され、これらパッド部の姿勢変位によりパッド本体の外形形状が変更可能となっているので、一つの身体保持パッドを複数の使用目的に対応させ得るようになり、ユーザーの経済的負担を軽減し得る効果等もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る身体保持パッドを、体位保持パッドとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1パッド部と第2パッド部との間に別の身体保持パッドを介挿させることで、身体保持面の形態を変更させた状態を示した概略斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示した身体保持パッドを体位保持パッドとして使用している状態を示した説明断面図である。
【図6】図3に示した身体保持パッドを体位保持パッドとして使用している状態を示した説明断面図である。
【図7】第1実施例に係る身体保持パッドを、座面クッションとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7に示した身体保持パッドを2個準備し、座面クッションとして車椅子に取付けて使用している状態を示した説明断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る身体保持パッドを、体位保持パッドとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図11】図10のX−X線断面図である。
【図12】
第2実施例に係る身体保持パッドを、座面クッションとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図13】図12のY−Y線断面図である。
【図14】第2実施例の身体保持パッドにおけるパッド本体を一体成形する状態を示した説明断面図であって、(a)は、発泡成形型に画成された第1キャビティおよび第2キャビティ内に別々のウレタン材料を注入した状態を示し、(b)は、第1キャビティ内で成形された第1パッド部と第2キャビティ内で成形された第2パッド部とが接合されたパッド本体が一体成形された状態を示している。
【符号の説明】
12 パッド本体
14 身体保持面
14A 第1の身体保持面
14B 第2の身体保持面
20 第1パッド部(他方のパッド部)
22 第1外面(外面)
24 第2外面(外面)
30 第2パッド部(一方のパッド部)
32 第1外面(外面)
34 第2外面(外面)
40 連結部材
42 接合部
【発明の属する技術分野】
この発明は、身体保持パッドに関し、更に詳細には、適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体からなり、該パッド本体の外面をなす身体保持面でユーザーの身体を当て受けして、所要の姿勢に保持するようにした身体保持パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自ら寝返りができない身障者や老人(以下、「患者」または「ユーザー」という)等に対する床擦れ(褥そう)予防および寝返り支援のために、所定の外形形状に形成した「身体保持パッド」が使用されている。この身体保持パッドは、体位変換パッドまたは体位支持パッドとも称され、例えば三角柱形状、四角柱形状、円柱形状、複筒形状、蒲鉾形状または円盤形状等、様々な外形形状に成形したパッド本体からなり、該パッド本体の一部外面をなす身体保持面で患者の身体を当て受けして、該患者を所要の姿勢に保持するようになっている。ここで前記パッド本体は、ポリウレタンフォーム(PUF)、エステル綿、ポリスチレン(PS)ビーズ粒等、適宜弾力性を有する弾性素材から形成されている。
【0003】
前記身体保持パッドを使用して患者(ユーザー)の体位変換および体位保持を行なうに際しては、寝具に横になっている当該ユーザーの身体を、仰向け状態(水平状態)に対して30度程度まで傾けた傾斜姿勢で保持するのが良いとされている。但し、この角度でユーザーの身体を保持する場合には、該ユーザーが自身の身体を完全に委ねると、比較的大きな押圧力がパッド本体に加わるようになる。
このため身体保持パッドには、▲1▼ユーザーの身体を前記傾斜姿勢で安定的に保持すること、▲2▼保持する際に体圧を効率的に分散して新たな床擦れの発生を防止すること、の各機能を高次元で両立することが要求されている。このような身体保持パッドに関する技術は、例えば特許文献1または特許文献2等に開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−194658号公報
【特許文献2】
特開2002−143233号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来の身体保持パッドは、前述した様々な外形形状のものが提案されており、個々の外形形状毎に、弾性素材の種類や組成割合あるいは成形方法等を適宜変更することでパッド本体の柔硬程度を変えたものも提案されている。しかしながら、各々の身体保持パッドのパッド本体は、それ自体が単一の弾性素材から一体的かつ均一的に成形されたものばかりであり、全体が同一の硬度で形成されているため、何れの部位を押圧しても均一的に弾性変形するようになる。従って、身体保持パッドに要求される前記▲1▼の機能を達成させようとすると、弾力性が低い硬めのパッド本体を採用する必要があり、また前記▲2▼の機能を達成させようとすると、弾力性が高い柔らかめのパッド本体を採用する必要がある。
【0006】
ところが、前者の硬めのパッド本体を採用した身体保持パッドでは、ユーザーの身体を適切な傾斜姿勢に保持し得る利点があるとしても、前記身体保持面がユーザーの体型に追従するように変形し難いため、体圧の効率的な分散が図られずに新たな床擦れを誘発する虞がある。一方、後者の柔らかめのパッド本体を採用した身体保持パッドでは、前記身体保持面がユーザーの体型に追従するよう変形するので体圧を好適的に分散し得る利点があるものの、所謂腰のない状態となって必要以上に変形し易く、当該ユーザーの身体を適切な傾斜姿勢に保持し得なくなる虞がある。すなわち従来の身体保持パッドは、前述した▲1▼および▲2▼の両機能の両立を好適に図ったものが提案されていなかった。
【0007】
また従来の身体保持パッドは、前記パッド本体が単一のブロック体として構成されているため、単独で使用するものが殆どであった。このため、例えば前述の傾斜姿勢とは異なる姿勢(体位)でユーザーの身体を保持する必要がある場合には、例えば前記特許文献1に開示の如く、複数個の身体保持パッドを単に積み重ねたり突き合わせて使用していた。しかしながら、ユーザーが少しだけ身体を動かしても各々身体保持パッドが分離してしまい、当該ユーザーの身体を安定的に保持し得ない不都合があった。更に従来の身体保持パッドは、基本的には寝具に寝ているユーザーの身体保持に使用することだけを前提としており、これ以外の目的で使用し得るようにはなっていなかった。
【0008】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、ユーザーの身体を所定の姿勢で安定的に保持し得ると共に体圧を効率的に分散し得るようにする一方、外形形状を変更することで複数の使用目的に対応し得るようにした身体保持パッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体からなり、該パッド本体の外面をなす身体保持面でユーザーの身体を当て受けして、該ユーザーを所要の姿勢に保持するようにした身体保持パッドにおいて、
前記パッド本体を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた複数のパッド部で構成すると共に、
前記身体保持面を、前記各パッド部における夫々の外面で形成し、
前記パッド本体に前記ユーザーの体重が加わった際に、前記各パッド部の変形度合が異なることで前記身体保持面を当該ユーザーの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を図り得るようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る身体保持パッドにつき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0011】
【第1実施例】
図1は、本発明の第1実施例に係る身体保持パッドを示した概略斜視図、図2は、図1のII−II線断面図である。この第1実施例の身体保持パッド10は、適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体12からなり、図5に示すように、該パッド本体12の外面をなす身体保持面14でユーザーUの身体を当て受けして、該ユーザーUを所要の姿勢に保持するようになっている。そして、前記パッド本体12を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた2個のパッド部20,30で構成すると共に、これに伴って前記身体保持面14を、前記各パッド部20,30における夫々の外面22,24/32,34で形成するようにしたことを特徴としている。
【0012】
前記各々のパッド部20,30は、夫々が分離して個別に形成されると共に連結部材40により部分的に連結され、相互に隣接する一方のパッド部(第2パッド部)30は、他方のパッド部(第1パッド部)20に対して前記連結部材40をヒンジ中心とした姿勢変位が許容されている。すなわち、第1パッド部20および第2パッド部30から構成されるパッド本体12は、後述するように、第1パッド部20に対して第2パッド部30を姿勢変位させることで全体的な外形形状が変形し、これにより前記身体保持面14の形態(形状、傾斜角度等)を変更させ得るようになっている。
【0013】
前記第1パッド部20は、図1および図7に示すように、側面形状が台形とされた四角柱形状であり、例えばウレタン材料から成形された弾性素材であるポリウレタンフォームから形成されている。外形サイズは、例えば長さL1=40cm、底部幅W1=20cm、上部幅W2=10cm、高さH1=6cm程度とされており、傾斜角度R1=約30°で傾斜した傾斜面が前記外面(第1外面)22とされると共に、上部の水平面が前記外面(第2外面)24とされている。この第1パッド部20を構成するポリウレタンフォームの物性は、硬度=0.05〜2.5N/cm2、密度=10〜95kg/m3の範囲から選択される。このような第1パッド部20は、例えば前記外形形状と同一形状のキャビティを有する発泡成形型(図示せず)を使用して一体成形する方法や、予め大型サイズに成形された原反から切出す方法等により、前記所定の外形形状に形成される。
【0014】
前記第2パッド部30は、図1および図7に示すように、側面形状が三角形とされた三角柱形状であり、例えば弾性素材であるポリウレタンフォームから形成されている。外形サイズは、例えば長さL2=40cm、底部幅W3=10cm(W2=W3)、高さH2=6cm(H1=H2)程度とされており、傾斜角度R2=約30°(R1=R2)で傾斜した傾斜面が前記外面(第1外面)32とされると共に、底部の水平面が前記外面(第2外面)34とされている。この第2パッド部30を構成するポリウレタンフォームの物性は、硬度=0.3〜3.0N/cm2、密度=15〜100kg/m3の範囲から選択される。このような第2パッド部30は、例えば前記外形形状と同一形状のキャビティを有する発泡成形型(図示せず)を使用して一体成形する方法や、予め大型サイズに成形された原反から切出す方法等により、前記所定の外形形状に形成される。
【0015】
なお、前記第1パッド部20および第2パッド部30の各物性は前述した範囲に設定されるが、両者の硬度差は、大き過ぎると弾力差が大きくなって身体に接触した際に違和を感ずるようになるため、「2.0N/cm2」以内に設定することが望ましい。例えば、第2パッド部30の硬度を「3.0N/cm2」に設定する場合には、第1パッド部20の硬度は「1.0〜2.5N/cm2」の間で設定する。すなわち、第1実施例の身体保持パッド10におけるパッド本体12は、第1パッド部20よりも第2パッド部30を硬く設定してある。
【0016】
前記第1パッド部20および第2パッド部30を形成するポリウレタンフォームの硬度は、JIS K6401に規定した「硬さ試験」による方法で測定される。すなわち、硬さ試験機にセットした所要サイズ(寸法50×390×390mm)の試験体の上に、200φの円形加圧板を載せ、▲1▼円形加圧板を毎分100mmの速さで元の厚さの75%まで押込む、▲2▼直ちに荷重を解除する、▲3▼再び円形加圧板を毎分100mmの速さで元の厚さの25%に押込む、▲4▼円形加圧板をこの状態で20秒間静止させる、の各手順を順次行なった後、20秒経過時点で加圧に要する荷重値が硬度(単位N/cm2)となる。
【0017】
前記連結部材40は、前記第1パッド部20と第2パッド部30とを連結すると同時にヒンジとして機能させるため、柔軟性に富み、伸縮性が低く、耐久性に優れた材質のものが適しており、例えばポリエステル繊維等を材質とする薄肉のテープ状部材とされる。なお第1実施例では、第1パッド部20の第1外面22と第2パッド部30の第2外面34とに固定(貼着、接着等)された連結部材40(40A)と、第1パッド部20の第2外面24と第2パッド部30の第1外面32とに固定(貼着、接着等)された連結部材40(40B)とを、交互に複数個配設した場合を例示している。但し、各連結部材40の材質、形状・サイズ、配設形態等はこれに限定されるものではなく、第1パッド部20と第2パッド部30とを好適に連結すると共に姿勢変位させ得れば、これ以外の材質、形状・サイズ、配設形態でもよい。例えば、連結部材40を面ファスナーで形成するようにすれば、前記第1パッド部20と第2パッド部30とを分離可能に連結する構造とし得る。
【0018】
なお第1実施例の身体保持パッド10は、前記パッド本体12における第1パッド部20および第2パッド部30に、図示しない適宜の保護カバーを被着して実施に供される。この保護カバーは、例えば▲1▼ポリエステル生地、綿生地、絹生地、その他化学繊維織物から形成されたもの、▲2▼ポリウレタンフィルム、ポリオレフィン系フィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン等)またはPVCフィルム等から形成されたもの、▲3▼これら両方を重ね合わせて併用したもの、等が好適に実施される。このような保護カバーを使用する場合には、前記連結部材40を該保護カバーに固定することで、第1パッド部20と第2パッド部30との連結を図るようにすることもできる。
【0019】
このように構成された第1実施例の身体保持パッド10は、連結部材40で第1パッド部20に連結された第2パッド部30が、該第1パッド部20に対して、両者20,30における第2外面24,34同士を密着させた第1位置(図1,図2)と、第1外面22,32同士を密着させた第2位置(図7,図8)との間で姿勢変位が可能となっている。すなわち、第2パッド部30を第1位置に変位させた際のパッド本体12の外形形状と、該第2パッド部30を第2位置に変位させた際のパッド本体12の外形形状とが異なるため、これによりユーザーUの身体に当て受けする身体保持面14の形態を変更し得るようになり、次に例示するような使用用途に好適に実施し得る。
【0020】
(体位保持パッドとして)
先ず、図1および図2に示したように、前記第2パッド部30を前記第1位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が三角柱形状を呈するようになるため、第1パッド部20の第1外面22および第2パッド部30の第1外面32により、傾斜角度R1=約30°に傾斜した第1の身体保持面14(14A)が形成される。これにより身体保持パッド10は、図5に例示するように、寝具に横たわっているユーザーUの身体と寝具との間に差込むことで、該ユーザーUの身体を傾斜姿勢に保持させる体位保持パッドとして好適に機能させ得るようになる。ここで、第1パッド部20より第2パッド部30の硬度を高く設定してあるため、ユーザーUの身体背部(背中や腰部)に接するようになる第1パッド部20は、体型に追従して好適に圧縮変形して体圧を効率的に分散するようになり、また該ユーザーUの身体側部に接するようになる第2パッド部30は、押圧された部位のみが多少圧縮変形するものの身体を適切に保持するようになる。
【0021】
すなわち第1実施例の身体保持パッド10は、体位保持パッドとして使用するに際し、第1パッド部20が体型に追従して体圧を効率的に分散させると同時に、第2パッド部30で身体を保持するようになるので、ユーザーUの身体を所定の傾斜姿勢で適切に保持することができる。しかも、ユーザーUの体重が大きく加わる第1パッド部20は、体型に追従して変形してその全面で身体を保持するするようになるため、床擦れを誘発し難い。また、第1パッド部20と第2パッド部30とが連結部材40を介して確実に連結されているため、ユーザーUが腕や腰部等を多少動かしたとしても、ずれ動くことなく身体を傾斜姿勢に保持することができる。
【0022】
なお第1実施例の身体保持パッド10は、図3および図4に示すように、前記第1パッド部20と第2パッド部30との間に別の身体保持パッド10を介挿させ、該第2パッド部30を第1位置から適宜量だけ離間させた位置に保持して使用することも可能である。このように、第1パッド部20の角度を変更することで、図6に示すように、ユーザーUの身体の傾斜角度を大きくして傾斜姿勢を微妙に変化させたり、ユーザーUの身体に対してよりフィットさせ易くなる。しかも、第1パッド部20と第2パッド部30とが連結部材40を介して確実に連結されているため、ユーザーUが腕や腰部等を多少動かしたとしても、ずれ動くことなく身体を傾斜姿勢に保持することができる。但し、第1パッド部20と第2パッド部30との間には、別の物品(例えばタオル等)を介挿させるようにしてもよい。
【0023】
(座面クッションとして)
また図7および図8に示すように、前記第2パッド部30を前記第2位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が嵩低の四角柱形状(板状)を呈するようになるため、第1パッド部20の第2外面24および第2パッド部30の第2外面34により、水平な第2の身体保持面14が形成されるようになる。
このように外形形状を変更した身体保持パッド10は、同一の身体保持パッド10をもう一つ用意して2個1組で使用するようにした場合、例えば図9に示すように、両パッド10,10の第1パッド部20の側面同士を対接させた向きで車椅子50や椅子等に取付ければ、座面クッションとして好適に機能させ得るようになる。ここで、第1パッド部20より第2パッド部30の硬度を高く設定してあるため、ユーザーUの臀部に接するようになる第1パッド部20は、体型に追従して好適に圧縮変形して体圧を効率的に分散するようになる。また、車椅子50の前側に位置する身体保持パッド10の第2パッド部30は、ユーザーUの大腿部裏側に接するようになり、押圧された部位のみが多少圧縮変形するものの脚部を好適に保持するようになる。また、車椅子50の後側に位置する身体保持パッド10の第2パッド部30は、ユーザーUの臀部の後側を適切に保持するようになる。
【0024】
すなわち第1実施例の身体保持パッド10は、座面クッションとして使用するに際して全体が凹状に変形し、第1パッド部20が体型に追従して体圧を効率的に分散させると同時に、第2パッド部30で身体が前後へ移動しないよう保持するようになるので、ユーザーUの身体を所定の着座姿勢で好適に保持することができる。また、第1パッド部20と第2パッド部30とが連結部材40を介して確実に連結されているため、ユーザーUが臀部や脚部を多少動かしたとしても身体が前方へずれ動かないように保持することができる。
【0025】
このように第1実施例の身体保持パッド10は、硬度の異なる第1パッド部20および第2パッド部30でパッド本体12を構成すると共に、弾力性が異なるこれら2個のパッド部20,30の各外面22,24/32,34で身体保持面14(14A,14B)を形成するようにしたので、ユーザーUの体重が加わった際に身体保持面14(14A,14B)を当該ユーザーUの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を好適的に図り得るようになる。また、相互に隣接する第2パッド部30は第1パッド部20に対して姿勢変位可能に連結され、これらパッド部20,30の姿勢変位によりパッド本体12の外形形状が変更可能となっているので、寝ているユーザーUの身体を所定の傾斜姿勢で保持する体位保持パッドとしては勿論、座っているユーザーUの身体を所定の着座姿勢で保持する座面クッション等としても使用可能となる。すなわち、一つの身体保持パッド10を複数の使用目的に対応させ得るようになり、ユーザーUはこれ一つを準備するだけで多目的に使用できるので経済的負担を軽減し得る。
【0026】
【第2実施例】
図10は、本発明の第2実施例に係る身体保持パッドの構成を示した概略斜視図、図11は、図10のX−X線断面図である。この第2実施例の身体保持パッド10は、基本的構成は前記第1実施例と同じで、前記パッド本体12を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた2個のパッド部20,30で構成すると共に、これに伴って前記身体保持面14を、前記各パッド部20,30における夫々の外面22,24/32,34で形成するようにしたことを特徴としている。但し、各々のパッド部20,30は、一体的に形成されて端縁に沿った接合部42で線状に部分的に接合され、相互に隣接する一方のパッド部(第2パッド部)30は、他方のパッド部(第1パッド部)20に対して前記接合部42をヒンジ中心とした姿勢変位が許容される。すなわち、第1パッド部20および第2パッド部30から構成されるパッド本体12は、後述するように、第1パッド部20に対して第2パッド部30を姿勢変位させることで全体的な外形形状が変形し、これにより第1実施例と同様に前記身体保持面14の形態を変更させ得るようになる。
【0027】
前記第1パッド部20および第2パッド部30は、弾性素材、外形形状および硬度が前記第1実施例のものと同一とされ、ここでは詳細な説明は省略する。但し、これら第1パッド部20と第2パッド部30は、例えば図14に示した発泡成形型52により一体的に成形される。すなわち発泡成形型52は、凹部54aを形成した第1成形型54および凹部56aを形成した第2成形型56からなり、両成形型54,56を型閉めすることで、連通部58で空間的に連通した第1キャビティ60および第2キャビティ62が内部に画成される構造となっている。これによりオープン注入方式の場合では、第1成形型54の凹部54aに所定量の第1のウレタン材料C1を注入すると共に第2キャビティ62に対応する上面54bに所定量の第2のウレタン材料C2を注入したもとで、第1成形型54および第2成形型56を型閉めするようにする(図14(a))。そして、第1キャビティ60内で発泡させる第1のウレタン材料C1と第2キャビティ62内で発泡させる第2のウレタン材料C2とが、前記連通部58を介して接触しつつ硬化するようになるので、第1キャビティ60内で成形された第1パッド部20と第2キャビティ62内で成形された第2パッド部30とが前記接合部42で接合したパッド本体12が一体成形される(図14(b))。
【0028】
なお、前記第1パッド部20と第2パッド部30との連結強度を確保するために、前記第2成形型56の成形面に連結部材40をセットしたもとで、これら第1パッド部20と第2パッド部30との成形を行なうようにしてもよい(インサート成形)。このように、連結部材40をセットして第1パッド部20と第2パッド部30との成形を行なえば、第1パッド部20および第2パッド部30の成形と同時に、該連結部材40は両パッド部20,30に固定されるようになる。
但し図10〜図13では、連結部材40を有しない場合を例示している。
【0029】
このようなパッド本体12から構成された第2実施例の身体保持パッド10は、接合部42で第1パッド部20に連結された第2パッド部30が、該第1パッド部20に対して、両者20,30における第2外面24,34同士を密着させた第1位置(図10、図11)と、第1の外面22,32同士を密着させた第2位置(図12、図13)との間で姿勢変位が可能となっている。従って、前記第2パッド部30を前記第1位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が三角柱形状を呈するようになり、各々の第1外面22,32により傾斜状の第1の身体保持面14(14A)を形成して、前記第1実施例のものと同様に体位保持パッドとして機能させ得るようになる。また、前記第2パッド部30を前記第2位置に姿勢変位させた際には、パッド本体12の外形形状が嵩低の四角柱形状(板状)を呈するようになり、各々の第2外面24,34により水平状の第2の身体保持面14(14B)を形成して、前記第1実施例のものと同様に座面クッションとして機能させ得るようになる。
【0030】
このように第2実施例の身体保持パッド10も、硬度の異なる第1パッド部20および第2パッド部30でパッド本体12を構成すると共に、弾力性が異なるこれら2個のパッド部20,30の各外面22,24/32,34で身体保持面14(14A,14B)を形成するようにしたので、ユーザーUの体重が加わった際に身体保持面14(14A,14B)を当該ユーザーUの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を好適的に図り得るようになる。また、相互に隣接する第2パッド部30は第1パッド部20に対して姿勢変位可能に接合され、これらパッド部20,30の姿勢変位によりパッド本体12の外形形状が変更可能となっているので、寝ているユーザーUの身体を所定の傾斜姿勢で保持する体位保持パッドとしては勿論、座っているユーザーUの身体を所定の着座姿勢で保持する座面クッション等としても使用可能となる。すなわち、一つの身体保持パッド10を複数の使用目的に対応させ得るようになり、ユーザーUはこれ一つを準備するだけで多目的に使用できるので経済的負担を軽減し得る。
【0031】
なお、前記第1実施例および第2実施例では、パッド本体12を2個のパッド部20,30から構成した場合を例示したが、パッド部の構成数はこれに限定されるものではなく、3個またはそれ以上の複数個から構成するようにしてもよい。このようにパッド部の構成数を多くすれば、各々のパッド部の外面で構成される前記身体保持面14の形態パターンを増やすことができるようになり、様々な使用目的で使用することが可能となる。
【0032】
更に前記各実施例では、パッド本体12を構成する第1パッド部20および第2パッド部30に関し、第1パッド部20よりも第2パッド部30の硬度を大きく設定した場合を例示したが、これはあくまで身体保持パッドの使用用途によって決定されるものである。すなわち、身体保持パッドの使用目的によっては、第1パッド部20よりも第2パッド部30の硬度を小さく設定させてもよい。
【0033】
また、本願が対象とする身体保持パッドは、前述した第1実施例および第2実施例に例示のように三角柱形状と四角柱形状に変更するようにしたものに限定されず、様々な外形形状のものに応用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る身体保持パッドによれば、硬度の異なる複数のパッド部でパッド本体を構成すると共に、弾力性が異なるこれらパッド部の各外面で身体保持面を形成するようにしたので、ユーザーの体重が加わった際に身体保持面を当該ユーザーの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を好適的に図り得るようになる有益な効果を奏する。また、隣接する一方のパッド部は他方のパッド部に対して姿勢変位可能に連結または接合され、これらパッド部の姿勢変位によりパッド本体の外形形状が変更可能となっているので、一つの身体保持パッドを複数の使用目的に対応させ得るようになり、ユーザーの経済的負担を軽減し得る効果等もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る身体保持パッドを、体位保持パッドとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1パッド部と第2パッド部との間に別の身体保持パッドを介挿させることで、身体保持面の形態を変更させた状態を示した概略斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示した身体保持パッドを体位保持パッドとして使用している状態を示した説明断面図である。
【図6】図3に示した身体保持パッドを体位保持パッドとして使用している状態を示した説明断面図である。
【図7】第1実施例に係る身体保持パッドを、座面クッションとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図7に示した身体保持パッドを2個準備し、座面クッションとして車椅子に取付けて使用している状態を示した説明断面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る身体保持パッドを、体位保持パッドとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図11】図10のX−X線断面図である。
【図12】
第2実施例に係る身体保持パッドを、座面クッションとして使用し得る状態で示した概略斜視図である。
【図13】図12のY−Y線断面図である。
【図14】第2実施例の身体保持パッドにおけるパッド本体を一体成形する状態を示した説明断面図であって、(a)は、発泡成形型に画成された第1キャビティおよび第2キャビティ内に別々のウレタン材料を注入した状態を示し、(b)は、第1キャビティ内で成形された第1パッド部と第2キャビティ内で成形された第2パッド部とが接合されたパッド本体が一体成形された状態を示している。
【符号の説明】
12 パッド本体
14 身体保持面
14A 第1の身体保持面
14B 第2の身体保持面
20 第1パッド部(他方のパッド部)
22 第1外面(外面)
24 第2外面(外面)
30 第2パッド部(一方のパッド部)
32 第1外面(外面)
34 第2外面(外面)
40 連結部材
42 接合部
Claims (5)
- 適宜の弾性素材から所定の外形形状に形成したパッド本体(12)からなり、該パッド本体(12)の外面をなす身体保持面(14)でユーザーの身体を当て受けして、該ユーザーを所要の姿勢に保持するようにした身体保持パッドにおいて、
前記パッド本体(12)を、異なる弾性素材から夫々形成して硬度を相異させた複数のパッド部(20,30)で構成すると共に、
前記身体保持面(14)を、前記各パッド部(20,30)における夫々の外面(22,24/32,34)で形成し、
前記パッド本体(12)に前記ユーザーの体重が加わった際に、前記各パッド部(20,30)の変形度合が異なることで前記身体保持面(14)を当該ユーザーの体型に追従させ、これにより体圧の分散化を図り得るようにしたことを特徴とする身体保持パッド。 - 前記各パッド部(20,30)は、個別に形成されると共に連結部材(40)により部分的に連結され、相互に隣接する一方のパッド部(30)は、他方のパッド部(20)に対して前記連結部材(40)をヒンジ中心とした姿勢変位が許容される請求項1記載の身体保持パッド。
- 前記各パッド部(20,30)は、一体的に形成されて端縁に沿った接合部(42)で部分的に接合され、相互に隣接する一方のパッド部(30)は、他方のパッド部(20)に対して前記接合部(42)をヒンジ中心とした姿勢変位が許容される請求項1記載の身体保持パッド。
- 前記一方のパッド部(30)は、前記他方のパッド部(20)に対して、両者(20,30)における第2の外面(24,34)同士を密着させた第1位置および第1の外面(22,32)同士を密着させた第2位置の間で姿勢変位し、
前記一方のパッド部(30)を前記第1位置に姿勢変位させた際には、前記第1の外面(22,32)により第1の身体保持面(14,14A)が形成され、該一方のパッド部(30)を前記第2位置に姿勢変位させた際には、前記第2の外面(24,34)により第2の身体保持面(14,14B)が形成される請求項2または3記載の身体保持パッド。 - 前記各パッド部(20,30)の硬度差は2.0N/cm2以内に設定されている請求項1〜4の何れかに記載の身体保持パッド。
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