JP4093830B2 - 椅子及びこれに装着するための座部クッション部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車椅子を含む椅子及びこれに装着するためのクッション部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
着座者に快適な着座姿勢を提供するために、例えば実開平7−23455号、特表平10−506027号公報、特開平2001−224458号公報に見られるように様々な提案がなされている。
【0003】
近時、老人介護の問題や高齢者の人口比率の増加がクローズアップされており、健常人だけでなく、高齢者や障害者を考慮に入れた商品又は製品の開発が急務となっている。
【0004】
車椅子を含む椅子は、健常人や障害者或いは高齢者の日常生活にとって重要なアイテムであり、例えば、食事、事務、作業、趣味活動、休息などを椅子に着座した状態で行うことが多い。健常人は、意識的又は無意識に、夫々の活動に適した座位姿勢をとることができるが、障害者や高齢者は、不自由な身体や筋力の低下などから、自力で姿勢を調整することが困難な場合が多い。
【0005】
椅子に着座したときに、その正しい姿勢は、骨盤が軽度に前傾し、腰椎が前彎し、胸椎が軽度に後彎し、頸椎が後彎する姿勢、つまり脊柱がS字カーブを描くような姿勢であると言われている。
【0006】
しかし、障害者や高齢者は、体幹の筋力が低下することに伴って骨盤を前傾させる脊柱起立筋群が機能しなくなると、骨盤が後傾する傾向になり、この骨盤の後傾によって、骨盤が前方に移動した「滑り座り」や上半身が横方向に傾斜した「斜め座り」或いは円背などの不良な座位姿勢になり易く、これに伴う荷重の偏りによって床ずれ、関節の変形、拘縮などの2次的障害が発生する傾向になる。
【0007】
本件出願の発明者は、障害者や高齢者などのための車椅子用クッション部材を開発し、これを「FCクッション」という商品名で販売したところ、ユーザから大きな反響を得た。
【0008】
図1〜図5は、本願出願の発明者が開発し且つ販売している「FCクッション」を示す。FCクッション1は、図1の左側に示す汎用の車椅子Wに装着して使用するものであり、図1の右側に、FCクッション1を装着した後の車椅子Wを示す。
【0009】
FCクッション1は、図2に示すように、座部クッション部材2と、シートバッククッション部材3とを含み、更に、一対の体側支持パッド4を含む。この一対の体側支持パッド4は、シートバッククッション部材3の前面の両側に設けられた一対の面ファスナ5を利用して、図3に示すように、着座者の体幹を両側から支えて「斜め座り」や「横倒れ」を防止することができる。
【0010】
シートバッククッション部材3は、その側縁に固定された一対のストリップ6と、上端縁から延びる折り返し片7とを有し、ストリップ6及び折り返し片7には、共に、面ファスナ8が設けられて、この面ファスナ8を利用して、車椅子Wの背もたれ布9に装着される(図4)。
【0011】
座部クッション部材2は、その底面に滑り止め加工が施されており、この座部クッション部材2を車椅子Wの座部布10の上に載せることにより車椅子Wに装着される。
【0012】
座部クッション部材2は、その着座面つまり上面が、着座姿勢の人間の臀部から大腿部の一部の外形形状を転写した三次元形状に作られており、座部クッション部材2の前座面は、後座面に比べて高さ寸法が大きく且つ座部クッション部材2の前座面は前方に向かうに従ってその高さ寸法が大きくなるように形作られており、これにより、着座者の骨盤の位置を安定させると共に「滑り座り」を防止することができる。
【0013】
座部クッション2の後座面の中には、他の部位と共通するクッション材の平らな面の上に高密度ウレタン発泡樹脂からなる主クッション材11(図2)が配置されており、この主クッション材10によって荷重の偏りを抑えることができ、上述した三次元形状と協同して床ずれの発生を防止することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、食事や机上作業を行う場合には、身障者に限らず健常人を含めて、体幹をやや前傾させた姿勢が適していると言われており、また、車椅子Wを操作するときや椅子に着座した状態でのレクリエーション活動のときには、座面の前座面を高くして臀部を低くした姿勢が安定姿勢と言われている。
【0015】
また、下肢の筋力低下や関節の変形による股関節の内転、外転或いは外旋、内旋などの不良肢位を防止することも座位姿勢の安定化のためには重要な要素である。
【0016】
そこで、本発明の目的は、各種の部品を組み合わせることにより、ユーザの各種のニーズに応じることのできる椅子及びこれに装着するためのクッション部材を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、ユーザの各種のニーズに応じることのできる車椅子用クッション部材を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明の一つの局面によれば、
座部クッションが、少なくとも着座者の大腿部が当接する部分を切り欠いて、その底面が前下がりに傾斜した形状を有する切欠き部分を有し、該切欠き部分と相補的な形状の左右のパッド部品が着脱可能であることを特徴とする椅子を提供することにより達成される。
【0019】
また、本発明の他の局面によれば、
椅子の座部の上に置いて使用する座部クッション部材であって、
該座部クッション部材の少なくとも着座者の大腿部が当接する部分を切り欠いたベースクッション部品と、
該ベースクッション部品の切欠き部分と相補的な形状の左右のパッド部品とを有し、
前記ベースクッション部品の切欠き部分の底面が前下がりに傾斜しており、
前記パッド部品が前記ベースクッション部品の切欠き部分に着脱可能であることを特徴とする座部クッション部材を提供することにより達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の典型的な実施の形態としては、
椅子の座部の上に置いて使用する座部クッション部材であって、
着座者の臀部を受ける後座面から前方に向かうに従って徐々に高くなり且つ着座者の臀部から大腿部の外形形状を実質的に転写した三次元形状の座面から大腿部と当接する部分を切り欠いて、前方に向けて開放した形状の左右一対の溝を備え、該溝の底面が前下がりに傾斜する傾斜面からなるベースクッション部品と、
前記左右一対の溝と相補的な形状を有する左右一対の大腿パッド部品とを有する座部クッション部材である。
【0021】
本発明の上記目的及び他の目的並びに作用効果は、以下の、図面を参照した本発明の好ましい実施例の説明から明らかになるであろう。
【0022】
【実施例】
図6〜図8は本発明の第1実施例を示す。図6は、本発明に従う車椅子用座部クッション部材100の分解者斜視図であり、図7は、座部クッション部材100の一つの使用例を説明するための図であり、図8は、座部クッション部材100の別の使用例を説明するための図である。
【0023】
車椅子用座部クッション部材100は、従来のFCクッション1に含まれる座部クッション部材2(図2)を改良したものであり、従来の座部クッション部材2と同様に車椅子Wの座部布10(図1)の上に載置して使用される。したがって、ここで説明する以外の部分又は構成は、従来の座部クッション部材2と同一であると理解されたい。
【0024】
本発明に従う座部クッション部材100は、ベースクッション部品101と、このベースクッション部品101に装着可能な左右一対の大腿パッド部品102とで構成され、この左右一対の大腿パッド部品102をベースクッション部品101に装着すると、先に説明した従来の座部クッション部材2(図2)と実質的に同一の外形形状及び構造になる(図7)。
【0025】
すなわち、ベースクッション部品101は、従来の座部クッション部材2(図2)から着座者の大腿部と当接する部分を切り欠いた形状の左右一対の溝103を有し、この溝103の底面103aは、前下がりに傾斜する傾斜面で構成されている。
【0026】
ベースクッション部品101を詳しく説明すると、ベースクッション部品101は着座者の臀部を受ける後座面104を含み、この後座面104の中には、高密度ウレタン発泡樹脂又はゲル素材からなる主クッション材と、その下の、他の部位との共通のクッション材とが内蔵され、この主クッション部材の下の共通クッション材の上面には着座者の臀部の形状に沿った窪みが成形され、これにより着座者の臀部の荷重を分散させるようにしてある。
【0027】
先に説明した左右一対の溝103は、後座面104の前端縁から前方に延び、ベースクッション部品101の前端縁から前方に向けて開放している。溝103の底面103aは実質的に平らである。溝103の底面103aは、また、その後端が実質的にベースクッション部品101の後座面104とほぼ同じ高さを有し、前方に進むに従って徐々に低位になる。
【0028】
左右一対の溝103、103間には、ベースクッション部品101の後座面104の前端縁から前方に延びる中央隔壁105が形成されている。すなわち、ベースクッション部品101の前座面105には、左右一対の溝103、103の内側垂直壁を構成する中央隔壁105が設けられ、この中央隔壁105は、その後端に比べて前端の方が高位に位置する高さ寸法を有する。すなわち、中央隔壁105は、前方に向かうに従って徐々に高くなる形状を有し、実質的に着座者の股関節の内転防止パッドとして機能する。
【0029】
ベースクッション部品101の両側部には、中央隔壁105と実質的に同じ形状の左右一対の側壁106を有する。すなわち、側壁106は、ベースクッション部品101の後座面104の前端縁から前方に延び、側壁106の後端に比べて前端の方が高位に位置する高さ寸法を有する。すなわち、側壁106は、溝103の外側垂直壁を構成し且つ前方に向かうに従って徐々に高くなる形状を有し、実質的に着座者の股関節の外転防止パッドとして機能する。
【0030】
大腿パッド部品102は、溝103によって形成される切欠き空間と相補的な形状を有する。すなわち、大腿パッド部品102は、前方に向かうに従って徐々に肉厚つまり前端が後端に比べて高さ寸法が大きくなる形状を有し、この大腿パッド部品102をベースクッション部品102の溝103に嵌め込んだときには、先に説明したように、従来の座部クッション部材2(図2)と実質的に同一の外形形状及び構造になる。大腿パッド部品102の固定方法としては、溝103の底面103aに凹所を設け、この凹所に嵌合する突起を大腿パッド部品102の底面に形成することで凹凸嵌合により大腿パッド部品102を着脱可能に固定してもよく、或いは、大腿パッド部品102の底面と溝103の底面に夫々面ファスナを設け、この面ファスナ同士の係合によって大腿パッド部品102を着脱可能に固定するようにしてもよい。
【0031】
左右一対の大腿パッド部品102をベースクッション部品101に装着すると、前述したように、従来の座部クッション2(図2)と実質的に同一の形態及び構造になり、その上面つまり座面は、着座姿勢の人間の臀部から大腿部の一部の外形形状を実質的に転写した三次元形状を有し、また、座部クッション部材100の前座面107は、後座面104に比べて高さ寸法が大きく、且つ、前座面107は、その高さ寸法が前方に向かうに従って大きくなるような形状を有する。
【0032】
座部クッション部材100の使用方法について説明すると、ベースクッション部品101に左右一対の大腿パッド部品102を装着した状態では、従来の座部クッション部材2と同様に使用することができる。これにより、着座者の骨盤の位置を安定させると共に「滑り座り」を防止することができるが、例えば片麻痺患者のように、麻痺していない側の足を使って車椅子Wを推進させるユーザの場合には、前座面107が高くなっている関係上、足が床に着かないため、足を使って車椅子Wを駆動することが実質的に不可能になる。
【0033】
このような麻痺していない側の足を使って車椅子Wを推進するようなユーザは、麻痺していない側の大腿が当接する側の大腿パッド部品102を取り外して使用すればよい。
【0034】
図8は、左側が麻痺した片麻痺患者を例示している。この場合には、右側の大腿パッド部品102を取り外して右側の溝103を露出させて使用すれば、溝103の底面が前下がりになっているため、右側の足を床に着けることができ、この右側の足を使って車椅子Wを駆動することが可能になる。
【0035】
車椅子用座部クッション部材100から両方の大腿パッド部品102を取り外したときには、着座者の骨盤は自然に前傾し、脊柱が前方に傾斜した姿勢を取り易くなる。この姿勢は、食事や机上作業に適している。
【0036】
以上、ベースクッション部品101と、2つの大腿パッド部品102とからなる座部クッション部材100について説明したが、大腿パッド部品102に代えて、この大腿パッド部品102と中央隔壁105の半分とを合体させた形状の2つの互いに隣接する半割前座面パッド部品110、110で置換するようにしてもよい(図9、図10)。この場合には、ベースクッション部品101から中央隔壁105が省かれることになる。半割前座面パッド部品110としては、ベースクッション部品101の側壁106を一体にしたものであってもよい(図10)。この図10に例示の座部クッション部材100にあっては、ベースクッション部品101から中央隔壁105及び左右の側壁106(図6)が省かれ、ベースクッション部材101は、その前部の全領域を切り欠いた形状を備えることになる。
【0037】
また、図示を省略したが、大腿パッド部品102にベースクッション部品101の側壁106(図6)を合体させた形状を有していてもよい。これによれば、ベースクッション部品101の中央隔壁105を残して、左右の側壁106がベースクッション部品101から省かれることになる。
【0038】
図11〜図15は、第2実施例の座部クッション部材200を示す。図11は、座部クッション部材200の分解斜視図であり、図12は、座部クッション部材200の一つの使用例を説明するための図であり、図13は、図12の使用例を側方から見た図であり、図14は、座部クッション部材200の他の使用例を説明するための図であり、図15は、座部クッション部材200の別の使用例を説明するための図である。
【0039】
図11を参照して、第2実施例の座部クッション部材200は、ベースクッション部品201と、このベースクッション部品201の後部に配置されて着座者の臀部を受ける臀部パッド部品202と、臀部パッド部品202の前端縁に沿って配置されて、ベースクッション部品201を横断する方向に延びる断面略半円状の細長いアンカー部品203と、ベースクッション部品201の前部の両側に配置される左右一対の股関節外転防止パッド部品204と、ベースクッション部品201の前部の中央に配置される股関節内転防止パッド部品205と、大腿パッド部品206とで構成されている。
【0040】
臀部パッド部品202は、高密度ウレタン又はゲル素材からなり、ベースクッション部品201と一体構造であってもよい。臀部パッド部品202は、扁平な長方形の板状の形状を有しているが、その下に位置するベースクッション部品201のクッション材の上面には、着座者の臀部の形状に沿った窪みが成形され、着座者の臀部の荷重分散を図るようにしてある。
【0041】
第2実施例の座部クッション部材200に含まれる大腿パッド部品206は、先に説明した第1実施例に含まれる大腿パッド部品110と実質的に同一であるので、その説明は省略する。
【0042】
ベースクッション部品201は、臀部パッド部品202を装着するエリアと、大腿パッド部品206などを装着する前座面208との間に横方向に横断して延びる細長いエリア208を有し、このエリア208にアンカー部品203が着脱自在に取り付けられる。
【0043】
アンカー部品203は、特に限定するものではないが断面半円状や断面円形の細長い形状又は筒形状(典型的には円筒形状)を有し、発泡ウレタン樹脂やゲル素材を少なくとも上部に有するのがよく、必要であれば、その底部に比較的硬質の薄い支持プレートを配置させてもよい。
【0044】
アンカー部品203の取付又は固定に関し、例えば断面半円状のアンカー部品203であれば、その底面に複数の突起を設け、この突起を受け入れるための穴をアンカー部品装着エリア208に設けて、突起と穴との凹凸嵌合によってアンカー部品203をエリア208に着脱可能に固定するようにしてもよく、或いは、アンカー部品203を図示を省略した面ファスナによってエリア208に固定するようにしてもよく及び/又はエリア208にベースクッション部品201を横断する比較的浅い溝を形成し、この溝の中にアンカー部品を装着するようにしてもよく、アンカー部品203が断面円形又は円筒状の形状を有するのであれば、その一部を受け入れる断面半円状の溝をベースクッション部品201に形成するようにしてもよい。
【0045】
また、アンカー部品203が両端で開放した筒状の形状を有するのであれば、この中心穴に紐を通し、この紐をベースクッション部品201に巻回させて、紐の両端を結ぶことでベースクッション部品201に取り付けるようにしてもよい。
【0046】
アンカー部品203をエリア208に装着すると、アンカー部品203は、臀部パッド部品202よりも上方に突出した状態になる。すなわち、アンカー部品203は、着座者の臀部と大腿部との境に、臀部パッド部品202の上面よりも上方に突出したダムを形成し、「滑り座り」を防止する。アンカー部品203の機能をベースクッション部品201に付与するために、ベースクッション部品201の後座面と前座面との間に横方向に延びる突起又はダムを設けるようにしてもよい。
【0047】
アンカー部品203は、これを独立した介護商品として販売することも可能であり、その場合には、椅子(車椅子に限定されない)に着座している着座者の足を持ち上げた状態で、アンカー部品203を臀部まで押し込んで、アンカー部品203を臀部の大腿部との境にセットし、次いで、アンカー部品203から延びる紐やベルトなどの固定手段を用いてアンカー部品203を椅子に固定するようにすればよい。椅子に固定されたアンカー部品203のダム効果によって、着座者の「前滑り」を効果的に防止することができる。
【0048】
左右一対の外転防止パッド部品204及び内転防止パッド部品205をベースクッション部品201に装着すると、実質的に、先に説明した第1実施例に含まれるベースクッション部品101(図6)と同じ形状になる。すなわち、左右一対の外転防止パッド部品204は、その機能及び形状が、第1実施例で説明した側壁106と実質的に同じであり、内転防止パッド部品205は、その機能及び形状が、第1実施例で説明した中央隔壁105と実質的に同じである。
【0049】
したがって、ベースクッション部品201の両側縁に沿って左右一対の外転防止パッド部品204を取り付け、ベースクッション部品201の中央に内転防止パッド部品205を取り付けると、内転防止パッド部品205を挟んで左右に、第1実施例で説明した溝103と実質的に同じ前下がりの底面を備えた溝209が形成され(図14)、この溝209に大腿パッド部品206を装着することができる。
【0050】
ベースクッション部品201に任意に且つ選択的に取り付けることのできる外転防止パッド部品204及び内転防止パッド部品205などは、その底面に突起を形成し、また、これら部品を取り付けるエリアに凹所又は穴を形成して凹凸嵌合により固定するようにしてもよく、或いは、面ファスナを利用して固定するようにしてもよい。
【0051】
ベースクッション部品201に全ての部品を装着したときには、実質的に、従来の座部クッション2(図2)と同一の外形形状及び構造になり、これを車椅子に装着すれば、前座面を高く、後座面を低くすることができ、着座者の骨盤の前すべりや臀部の床ずれなどを防ぎ、車椅子の操作や活動に適して安定姿勢を保持することができる。
【0052】
第2実施例の座部クッション部材200は、骨盤と大腿部との境に位置するアンカー部品203を備えているため、このアンカー部品203によって着座者の前すべりを的確に防止することができる。
【0053】
図12は、第2実施例の座部クッション部材200から、左右一対の股関節外転防止パッド部品204と、股関節内転防止パッド部品205と、大腿パッド部品206とを取り外した状態を示す。すなわち、図12の座部クッション部材200は、ベースクッション部品201に、臀部パッド部品202、アンカー部品203を取り付けることにより構成されている。
【0054】
このような状態で使用する場合には、ベースクッション部品201の前座面が前下がりであるため、臀部よりも大腿部が低くくなり、図13に示すように、着座者の骨盤は自然に前傾し、脊柱が前方に傾斜した姿勢を取り易くなる。この姿勢は、食事や机上作業に適している。このような前傾した姿勢のときに、臀部の前方移動をアンカー部品203によって防止することができるため、着座者が座部クッション部材200から滑り落ちるのを防止することができる。
【0055】
この姿勢は、また、図13から容易に理解できるように、大腿部に荷重を受けやすくなることから、床ずれが発生し易い臀部の除圧が必要な時に、図12に示す形態の座部クッション部材200は適している。
【0056】
図13に図示の前傾姿勢を取らせるのに、図14に示すように、ベースクッション部品201に、左右一対の股関節外転防止パッド部品204と、股関節内転防止パッド部品205とを取り付けておいてもよい。この図14の形態の座部クッション部材200は、第2実施例の座部クッション部材200から大腿パッド部品206を取り外した形態と実質的に同じである。
【0057】
また、図15に示すように、一方の大腿クッション部品202、例えば右側の大腿クッション部品202を取り外すことで、先に図8を参照して説明したように、左側が麻痺した片麻痺患者は右側の足を床に着けることができ、この右側の足を使って車椅子Wを駆動することが可能になる。
【0058】
以上、車椅子用の座部クッション部材100、200を説明したが、本発明は、例えば作業用椅子や事務用椅子の座部に適用することができる。
【0059】
図16〜図19は、本発明に従う骨盤支持具を開示するものである。この骨盤支持具は、身体の障害によって、椅子に着座したときに、自力で脊柱がS字カーブを描く基本姿勢を保つことのできない高齢者や身体障害者の骨盤位置を正しくサポートすることを主なる目的とするものである。
【0060】
先に説明したように、身体の障害や加齢によって体幹の筋力が低下すると、椅子に着座したときに、骨盤を後傾させる脊柱起立筋群が機能しなくなり、骨盤が後傾する傾向になり、この骨盤の後傾によって滑り座りや斜め座り、円背などの不良な姿勢を促すという問題を有するが、本発明の骨盤支持具はこのような問題の発生を防止することを目的とする。
【0061】
図16は、先に説明した座部クッション部材100、200或いは従来のFCクッション1(図2)と一緒に、車椅子に着座したユーザに適用することを意図したものであるが、例えば車のシートや作業用又は事務用椅子に着座したユーザに対しても等しく適用することができる。
【0062】
また、座部クッション部材100、200の様々に変化可能な外形に対し、この外形に沿ったカバー(図示せず)で覆う、又は、伸縮自在なカバーを用意し、このカバーで様々形態に変化する座部クッション部材100、200を覆って、座部クッション部材100、200を構成する部品の位置固定をサポートするようにしてもよい。
【0063】
本発明の骨盤支持具300は、扁平且つ横長の矩形のベースクッション部材301と、左右一対の骨盤支持クッション部品302とを含み、ベースクッション部材301の一側面には、そのほぼ全領域に亘って配置された面ファスナ303が設けられている。ベースクッション部材301は、車椅子の背もたれの幅と実質的に等しい長さを有し、その中には、ベースクッション部材301の端から端まで配置された例えば厚手の布を幾重に折り畳んだクッション材(図示せず)が内蔵されている。
【0064】
ベースクッション部材301の長手方向両端から、夫々、車椅子の背もたれ又はFCクッション1のシートバッククッション部材3(図2)に巻き付けるためのベルト304が延出しており、この左右のベルト304の端には、互いに対向する面に面ファスナ305が設けられ、この面ファスナ305を利用して左右のベルト304の端同士が締結される。この面ファスナを利用したベルト304の締結は単なる例示にすぎず、例えばベースクッション部材301の両端に帯又は紐を取り付けて、この左右の帯又は紐の端を結ぶようにしてもよい。
【0065】
骨盤支持クッション部品302は、骨盤P(図19)の後部から側部に亘って延びる湾曲した内面を有する。骨盤支持クッション部品302の内部には、その外側に位置する、比較的硬質のゴム板や硬質の発泡樹脂からなる撓み変形可能な成形支持プレート307と、この支持プレート307の内方に配置されたクッション材とが内蔵されている(図18)。
【0066】
骨盤支持クッション部品302の一端面には、面ファスナ309が設けられ、この面ファスナ309を用いて、ベースクッション部材301の面ファスナ303の任意の位置に固定することが可能である。
【0067】
ちなみに、骨盤支持クッション部品302は幅Wが130mmであり、奥行きDが90mmであり、高さは約190mmである。
【0068】
骨盤支持具300は、着座者の体型や骨盤の幅に適合するように左右の骨盤支持クッション部品302の位置を調整し、この着座者の骨盤の後部を側方から挟むことができるように、その骨盤支持具300の取り付け位置つまり車椅子の背もたれ又はFCクッション部材3(図3)上で上下させて適当な高さ位置に調整する。
【0069】
本発明に従う骨盤支持具300は、着座者の脊柱を前方に押すクッション材が設けられていないため、身体の障害や加齢によって骨盤が後傾し腰椎が後湾傾向にある着座者に対して、左右一対の骨盤支持クッション部品302によって、後方及び側方から骨盤がやや後傾した状態のままで保持して、滑り座りや斜め座り、円背などの不良な姿勢となるのを防止することができる。
【0070】
この骨盤支持具300は、健常人に対して適用することができる。例えば、自動車のドライバシートに着座した運転者の骨盤とシートの背もたれとの間に骨盤支持具300を挟み込むようにして配置してもよい。これにより、運転者は、左右の骨盤支持クッション部品302によって支持されることになるが、この場合、ベルト304の両端部互いに重ね合わせると共にこれを折り畳んで付加的な厚みを作り、この厚み部分を運転者の脊柱に対応する部分に位置させることで、脊柱を後方から押すクッション材として機能させることができる。これによれば、運転者に、健常人にとって基本姿勢とされる脊柱のS字カーブを描かせることができる。
【0071】
図20〜図32は、ハンモック生地からなる座部を備えた折り畳み式車椅子に好適に適用可能な着座姿勢保持具を開示するものである。
【0072】
近年、車椅子を使用している要介護高齢者を抑制帯などで拘束する「身体拘束」が問題視されているが、拘束せざるを得ない理由に、要介護者つまり車椅子使用者が、車椅子から転落したり転倒するのを防止するためであると言われている。そして、この車椅子からの転落又は転倒の原因は、痴呆性高齢者などの突然の立ち上がりを除くと、車椅子の構造上の問題から発生する「前滑り座り」や「斜め座り」などの不安定な姿勢が要因であると指摘されている。
【0073】
現在、日本で使用されている車椅子の大半は折り畳み式の車椅子であり、この折り畳み式車椅子の座部つまり座面はハンモック生地から作られている。ハンモックシートは弛みによって着座者の臀部を適度に包み込むようにして支持することができる反面、この弛みは骨盤の後傾や回旋などを誘起する傾向にあり、これが、「前滑り座り」や「斜め座り」などの不安定な姿勢の引き金になっている。
【0074】
図20〜図32に開示の着座姿勢保持具は、このような実情を考慮して案出されたものであり、現在、在宅や施設で多用されている折り畳み式車椅子つまりハンモックシートのように弛みを生じ易い座面を備えた車椅子に好適に適用可能であることを目的とする。
【0075】
この着座姿勢保持具は、シート材料の適宜箇所にポケットを用意し、このポケットに適当な弾性を有する部材を挿入することにより、面ファスナなどの固定手段を必要としないで車椅子使用者の多様なニーズに応じることを目的とする。
【0076】
また、この着座姿勢保持具は、弛みを生じ易い座面を備えた車椅子に適用して「前滑り座り」になるのを予防することを他の目的とする。
【0077】
また、この着座姿勢保持具は、弛みを生じ易い座面を備えた車椅子に適用して「斜め座り」になるのを予防することを別の目的とする。
【0078】
また、この着座姿勢保持具は、ハンモック生地などの座面の弛みを局部的に除去することのより、この座面の弛みに起因する「前滑り座り」や「斜め座り」などの不安定な姿勢になるのを予防することにより、極力、拘束帯などの身体拘束具を使わなくて済むようにすることを更なる目的とする。
【0079】
また、この着座姿勢保持具は、車椅子の着座者が不安定な姿勢な着座姿勢になるのを防止しつつ臀部の荷重の一部を除圧することを目的とする。
【0080】
図20〜図32に開示の着座姿勢保持具400は、図20に一部を図示した折り畳み式車椅子Wに適用される。この車椅子Wは、共にハンモック生地で作られた背もたれB及び座面Sを備えているが、着座姿勢保持具400は、車椅子の座面Sに敷設することにより使用される。
【0081】
着座姿勢保持具400は、図21から理解できるように、シート401を有し、このシート401は、破れ難い単一の可撓性材料、例えば布地から作られてもよく、或いは、複数の異なる素材を積層したものであってもよいが、少なくとも最下層に位置する材料は、車椅子のハンモック座面Sと適度に係合可能な滑り難いシート材料、例えばナイロン主布の一面又は両面にウレタン樹脂を塗布したシート材料であるのがよい。
【0082】
一例としてシート401の前半分にポケット402を有し、このポケット402の開口403は後方に向けて開放している(図22)。開口403には、その上縁に沿って配置されたフラップ404を有する。
【0083】
この実施例では、一枚の長方形のシート材料を折り返して周囲部分405(図23も参照)を縫い込むことにより、ポケット402及びフラップ404が形成されている。
【0084】
ポケット402の中には、開口403を通じて、主なる内容物である主プレート406と、必要に応じて補助プレート407が挿入され、その後、フラップ404を折り返し、このフラップ404がポケット402の中に挿入される。このフラップ404は、好ましくは、シート401と主プレート406との間又は補助プレート407と座面Sとの間に挿入するのがよい。
【0085】
すなわち、着座姿勢保持具400のポケット402は、実質的に、主プレート406及び追加的に付加される補助プレート407のカバー手段を構成するものであり、このカバー手段は後方に延びるシート401を備えている。
【0086】
図24〜図28は主プレート406を示し、各部の寸法は図示の通りである。なお、図24は平面図であり、図25は正面図であり、図26は背面図であり、図27は側面図であり、図28は底面図である。
【0087】
図27の側面図から最も良く理解できるように、主プレート406は2層構造を有し、上層410はクッション性を有する比較的軟質なクッション材料、例えば発泡ポリエチレンフォームから作られている。同様に、クッション406の下層411は発泡ポリエチレンフォームから作られているが、この下層411は容易に撓み変形しない比較的硬質なベース材料から作られるのが好ましい。
【0088】
主プレート406は、図27から理解できるように、鉛直面で構成された後端406aが前端406bに比べて肉薄であり、また、後端406aはテーパー面で構成されている。主プレート406は、また、図25、図26から理解できるように、下層411の側面411cが下方に向けて内方に位置するテーパー面で構成されている。
【0089】
図29、図30は、補助プレート407を示し、各部の寸法は図示のとおりである。なお、図29は平面図であり、図30は側面図である。補助プレート407は、主プレート406よりは小さな矩形の形状を有するクッション材料から作られるのが好ましく、例えば比較的軟質の発泡ポリエチレンフォームから作られる。
【0090】
着座姿勢保持具400は、車椅子Wの座面Sに敷設することにより使用される。すなわち、着座姿勢保持具400は、シート401が車椅子の座面Sの後部に位置し、主プレート406などを含むポケット402が車椅子の座面Sの前部に位置するようにして配置される(図20)。
【0091】
通常の使用形態では、図31に示すように、別の一般的になクッション420を着座姿勢保持具400の上に敷き、その上にユーザが着座すると考えられる。
【0092】
ユーザが着座すると、着座姿勢保持具400のシート401の上に着座者の臀部が位置し、太股が着座姿勢保持具400の主プレート406の上に位置することになり、着座姿勢保持具400は、着座者の臀部を通じてユーザの体重により車椅子の座面Sに位置固定され、座面Sの前部に位置する主プレート406及び必要に応じて付加的に追加される補助プレート407によって座面Sの弛みが除外される(図32)。すなわち、着座姿勢保持具400を敷設することにより、車椅子の座面Sは、その後部が適度な弛みで着座者の臀部を受け入れ、他方、座面Sの前部が主プレート406などにより弛みが除外された状態となる。
【0093】
車椅子Wの座面Sの前座面は、主プレート406及び付加的な補助プレート407によって高くなり、着座者の着座姿勢は、臀部が適度に沈み込んだ状態で安定することから、前滑り座りや斜め座りを防止することができる。また、着座者は、臀部だけでなく大腿部でも座面Sによって支持されることから、着座者の荷重を座面Sの全域に分散することができる。これにより、荷重の偏りを抑えることができるため、着座者の臀部に出来やすい床ずれの発生を防止することができる。
【0094】
ポケット402に挿入する部材は、先に説明した大腿パッド部品102(図6)、206(図11)のように大腿部を受け入れる形状面を備えた上面形状を有していてもよく、また、左右の大腿の間に位置する中央隔壁105(図6)を有する形状面を備えた上面形状を備えていてもよい。
【0095】
また、ポケット402をシート401の前部の左右に独立して設け、各ポケット402に必要に応じて、半割した主プレート406や、先に説明した大腿パッド部品102(図6)、206(図11)を挿入できるようにしてもよい。
【0096】
また、シート401の前部の中央部分に前後方向に延びるポケット402を設け、このポケット402に、先に説明した中央隔壁部品205(図11)を挿入するようにしてもよい。
【0097】
また、シート401の後部(着座者の臀部が乗る部分)の両側縁に沿って前後方向に延びるポケット402を設け、このポケット402に例えば断面半円状の細長いクッション材を挿入することにより、着座者の大腿骨の外側面を支え、これにより着座者の左右の動きを抑えるようにしてもよい。
【0098】
また、着座姿勢保持具400の変形例として、車椅子の座面Sの後部に敷設可能な大きさを有するシート406を用意し、このシート406の前端縁に沿って延びるポケット402を形成して、このポケット402の中に、前述したアンカー部品203、例えば、断面半円状の細長いクッション材を挿入して、着座者の前滑り座りを防止するようにしていもよい。
【0099】
叙上のように、着座姿勢保持具400によれば、少なくとも着座者の臀部を受ける部分を有するシートの適宜箇所にポケットを用意し、このポケットに適当なクッション材又は支持部材を挿入することにより、車椅子の座面Sを、実質的に車椅子の使用者の要望に応じた形状に変形することができ、そして、車椅子の座面Sの後部に位置して着座者の臀部を受けるシート部分では、着座者の臀部を受けるのに好都合な車椅子座面Sの適度な弛みをそのまま残し、他方、座面Sの前部など、主プレート406などの適当なクッション材又は支持部材によって車椅子座面Sの形状を車椅子使用者の要望に応じて変形させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現在普及している車椅子に、従来品のFCクッションを搭載した状態を示す図である。
【図2】従来品のFCクッションの分解斜視図である。
【図3】従来品のFCクッションに含まれる体側支持パッドの取り付けを説明するための図である。
【図4】従来品のFCクッションに含まれるシートバッククッション部材の取り付けを説明するための図である。
【図5】従来品のFCクッションに含まれる座部クッション部材に着座した状態を説明するための図である。
【図6】第1実施例の座部クッション部材の分解斜視図である。
【図7】図6に示す座部クッション部材の外形を説明するための斜視図である。
【図8】図7に示す座部クッション部材から右側の大腿パッド部品102を取り外して、これを受け入れる前下がりの底面を備えた溝を露出させた状態での使用例を説明するための図である。
【図9】図6の座部クッション部材の変形例の説明するための斜視図である。
【図10】図6の座部クッション部材の別の変形例の説明するための斜視図である。
【図11】第2実施例の座部クッション部材の分解斜視図である。
【図12】図11の座部クッション部材に含まれる各種部品から大腿パッド部品などを取り外した状態を説明するための図である。
【図13】図12に示す状態の座部クッション部材に着座した状態を示し且つアンカー部品の機能を説明するための図である。
【図14】図11の座部クッション部材から左右の大腿パッド部品及びアンカー部品を取り外した状態を示す図である。
【図15】第2実施例の座部クッション部材から右側の大腿パッド部品を取り外した状態を示す図である。
【図16】骨盤支持具の構成を説明するための図である。
【図17】骨盤支持具を正面から見た図である。
【図18】骨盤支持具に含まれる骨盤支持クッション部品の、図16のX18-X18線に沿った断面図である。
【図19】骨盤支持具をFCクッションのシートバッククッション部材に取り付けた状態を説明するための断面図である。
【図20】折り畳み式車椅子の座面に敷設した着座姿勢保持具を説明するための図である。
【図21】着座姿勢保持具の全体概要を説明するための断面図であり、図22のX21−X21に沿った断面図である。
【図22】図20に図示の着座姿勢保持具に含まれるポケット付きシートの斜視図である。
【図23】図22に示すポケット付きシートの平面図である。
【図24】図20に図示の着座姿勢保持具に含まれる主プレートの平面図である。
【図25】図20に図示の着座姿勢保持具に含まれる主プレートの正面図である。
【図26】図20に図示の着座姿勢保持具に含まれる主プレートの背面図である。
【図27】図20に図示の着座姿勢保持具に含まれる主プレートの側面図である。
【図28】図20に図示の着座姿勢保持具に含まれる主プレートの底面図である。
【図29】図20に図示の着座姿勢保持具に任意に追加される補助プレートの平面図である。
【図30】図29に図示の補助プレートの側面図である。
【図31】図20に図示の着座姿勢保持具の作用を説明するための図である。
【図32】図20に図示の着座姿勢保持具の作用を説明するための図であり、図20のX32−X32に沿った断面図である。
【符号の説明】
100、200 座部クッション部材
102 大腿パッド部品
103 溝
103a 溝の底面
Claims (6)
- 座部クッションが、少なくとも着座者の大腿部が当接する部分を切り欠いて、その底面が前下がりに傾斜した形状を有する切欠き部分を有し、該切欠き部分と相補的な形状の左右のパッド部品が着脱可能であることを特徴とする椅子。
- 前記座部クッションの後部が前部に比べて低い、請求項1の椅子。
- 椅子の座部の上に置いて使用する座部クッション部材であって、
該座部クッション部材の少なくとも着座者の大腿部が当接する部分を切り欠いたベースクッション部品と、
該ベースクッション部品の切欠き部分と相補的な形状の左右のパッド部品とを有し、
前記ベースクッション部品の切欠き部分の底面が前下がりに傾斜しており、
前記パッド部品が前記ベースクッション部品の切欠き部分に着脱可能であることを特徴とする座部クッション部材。 - 前記座部クッション部品の前座面の前端が、後座面よりも高い、請求項3の座部クッション部材。
- 前記座部クッション部材の座面が着座者の臀部から大腿部の外形形状を実質的に転写した三次元形状を有する、請求項4の座部クッション部材。
- 椅子の座部の上に置いて使用する座部クッション部材であって、
着座者の臀部を受ける後座面から前方に向かうに従って徐々に高くなり且つ着座者の臀部から大腿部の外形形状を実質的に転写した三次元形状の座面から大腿部と当接する部分を切り欠いて、前方に向けて開放した形状の左右一対の溝を備え、該溝の底面が前下がりに傾斜する傾斜面からなるベースクッション部品と、
前記左右一対の溝と相補的な形状を有する左右一対の大腿パッド部品とを有する座部クッション部材。
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