JP5768088B2 - インソール - Google Patents
インソール Download PDFInfo
- Publication number
- JP5768088B2 JP5768088B2 JP2013107078A JP2013107078A JP5768088B2 JP 5768088 B2 JP5768088 B2 JP 5768088B2 JP 2013107078 A JP2013107078 A JP 2013107078A JP 2013107078 A JP2013107078 A JP 2013107078A JP 5768088 B2 JP5768088 B2 JP 5768088B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insole
- spring member
- leaf spring
- arch
- longitudinal direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
本発明に係る他の実施の形態に係るインソールは、板ばね部材と、板ばね部材と積層しているクッション部とを備えたインソールである。上記板ばね部材は、長手方向に延びるアーチ形状を有しており、アーチ形状の頂部を上にして接地面に上記インソールの底面を接地させた状態で、インソールにおける板ばね部材の頂部に向けて接地面に垂直な方向から荷重を加えることにより、インソールの底面において頂部と重なる領域が無負荷の状態から接地面に接触するまで移動する移動距離は、クッション部の長手方向の標準長さLの3.9%以上6%以下である。さらに、上記インソールの底面において頂部と重なる領域が無負荷の状態から接地面に接触するまで変形するときの荷重の最大値Fは、0.15×9.8×(3000L3+20.5)≦F≦0.50×9.8×(3000L3+20.5)という条件を満足する。板ばね部材はガラス繊維を含む繊維強化樹脂からなり、板ばね部材の質量に対するガラス繊維の質量の比率は30%以上である。
インソール10は、アーチ形状部10bの頂部を上にして接地面に接地されたときに、インソール10の底面においてアーチ形状部10bの頂部と重なる領域(アーチ形状部3bの頂部の下面)が接地面に対して高さH(図1参照)だけ離れているように設けられている。つまり、インソール10は、アーチ形状部10bの頂部が無負荷の状態(少なくとも接地面に対して垂直な方向において無負荷の状態)にあるとき、上記領域は接地面に対して高さHだけ離れている。このとき、当該高さHは、インソール10(クッション部1)の長手方向の標準長さL(図1参照)の3.9%以上6%以下として設けられている。ここで、インソール10の長手方向の標準長さLは、着用者の足長に応じて決めればよい。
部1)の長手方向の標準長さLを0.27mとし、接地面からアーチ形状部3bの頂部の下面までの高さHは、10.5mm以上16.2mm以下とすればよい。また、この場合の荷重の最大値Fは、117N以上390N以下とすればよい。
まず、インソールの長手方向の標準長さがいずれも0.27mであって、形状および材料が異なる10種のインソールを準備した。具体的には、インソールのアーチ形状部の頂部を上にして接地面に接地したときの接地面からアーチ形状部の頂部の下面までの高さと、板ばね部材の縦弾性率Eとが異なる実施例1〜実施例8、比較例1および比較例2に係るインソールを準備した。さらに、市販のインソールを比較例3および比較例4として準備した。さらに、各インソールについて、インソールの長手方向の長さを0.27mとした。
インソールのアーチ形状部の頂部を上にして接地面に接地したときの接地面からアーチ形状部の頂部の下面までの高さが、インソールの長手方向の標準長さ(0.27m)に対して4%以上6%以下の範囲となるように試料を準備した。また、板ばね部材の厚みや板ばね部材における板ばね部材を構成する繊維強化樹脂の質量の比率が異なる板ばね部材を準備することにより、板ばね部材の縦弾性率Eが異なるインソールを準備した。たとえば
、実施例1に係るインソールは、厚みが厚く、かつ繊維強化樹脂の質量の比率が低い板ばね部材を備えているため、剛性が高いが反発性が低くなっている。
インソールのアーチ形状部の頂部を上にして接地面に接地したときの接地面からアーチ形状部の頂部の下面までの高さが、インソールの長手方向の標準長さ(0.27m)に対して5.3%となるように準備した。また、板ばね部材の厚みを厚くすることにより、剛性が高く、かつ高い反発性を有するインソールとした。
インソールのアーチ形状部の頂部を上にして接地面に接地したときの接地面からアーチ形状部の頂部の下面までの高さが、インソールの長手方向の標準長さ(0.27m)に対して7%となるように準備した。板ばね部材の縦弾性率Eは実施例1〜8に係るインソールと同等程度とした。
比較例3として、市販されている、ミズノ(株)製アーチハンモックインソールを準備した。また、比較例4として、市販されている、アーチ部が繊維強化樹脂で構成された高機能インソールを準備した。
オートグラフ(島津製作所(株)製AG−5000D。ロードセルの定格容量:5kN)を用いて、荷重と変形量との関係を測定した。具体的には、各試料につき、アーチ形状部10bの頂部を上にして接地面に接地した状態とし、当該頂部に向けて接地面に対して垂直な方向からロードセルにより荷重を加え、アーチ形状部の頂部の下面の沈み込み量を測定した。測定は、アーチ形状部の頂部の下面が接地面に接触するまで実施した。ロードセルにて荷重を加えるときの圧子が降下する速度を変位速度(荷重速度)とし、これを10mm/minとした。
加速度センサを備えた落下衝撃試験機を用いて、試料(インソール)のアーチ形状部の頂部を上にして接地面に接地した状態とし、当該頂部に向けて接地面に対して垂直な方向から、加速度センサが取り付けられた落錘を落下させた。落錘の落下開始位置は、インソール10の上面からの高さが30mmの位置とした。このとき、落錘とインソール10との衝突後の落錘の加速度と落錘の変位を測定した。落錘の質量は3.4kgとした。
体重が79.5kg±3%の範囲内にある5名の被験者に対し、実施例1〜実施例8および比較例1〜比較例4に係るインソールを備えた靴を履いて歩行動作することによって官能試験を実施した。評価項目は、クッション性、サポート感、踏み込み時の反発感、違和感、および靴全体のフィット感の5つとした。ここで、クッション性とは、足に対する衝撃緩和性であり、着地時の衝撃を充分に緩和できているかを評価したものである。サポート感とは、被験者の足裏のアーチ部を支える力、すなわち反力を感じるかを評価したものである。蹴り出し時の反発感とは、蹴り出し時においてインソールから足に与えられる反発力が歩行時において適当な範囲内であり、スムーズな歩行動作が可能であるかを評価したものである。違和感とは、歩行動作における痛みの有無を評価したものである。靴全体のフィット感とは、足と靴との隙間が窮屈すぎず、また緩すぎないと感じるかを評価したものである。なお、本試験は、ミズノ製ウォーキングシューズLD40IIに各インソールを装着して行った。
実験1の結果を図10に示す。また、実験2のうち代表的な結果を図11に示す。図10において、横軸はアーチ形状部の頂部の下面の沈み込み量(mm)を、縦軸はアーチ形状部10bの頂部を上にして接地面に接地した状態で当該頂部に向けて接地面に対して垂直な方向から加えた荷重(N)を表している。図11において、横軸は落錘がインソールに衝突したときの位置からの鉛直方向の沈み込み量(mm)を、縦軸は落錘の加速度(m/s2)を表している。さらに、実験1〜3の結果を表1に示す。なお、表中の、インソールに荷重を加えたときに変形可能な最大変形量とは、インソールのアーチ形状部の頂部を上にして接地面にインソールを接地したときの、無負荷の状態における接地面からアーチ形状部の頂部の下面までの高さに等しい。また、官能試験は、5名の被験者が各項目について10点満点で評価した点数の平均値が8点以上であれば◎、6以上8未満であれば○、4以上6未満であれば△、2以上4未満であれば×,0以上2未満であれば××,とする5段階評価とした。
これにより、高い剛性を有する板ばね部材2に対して、低剛性であって消耗品である、クッション部材1を交換することができる。
Claims (8)
- 板ばね部材と、
前記板ばね部材と積層しているクッション部とを備えたインソールであって、
前記板ばね部材は、長手方向に延びるアーチ形状を有しており、
前記アーチ形状の頂部を上にして接地面に前記インソールの底面を接地させた状態で、前記インソールにおける前記板ばね部材の前記頂部に向けて前記接地面に垂直な方向から荷重を加えることにより、前記インソールの底面において前記頂部と重なる領域が無負荷の状態から前記接地面に接触するまで移動する移動距離は、前記クッション部の長手方向の標準長さL(m)の3.9%以上6%以下であり、
前記インソールの底面において前記頂部と重なる前記領域が無負荷の状態から前記接地面に接触するまで移動するときの前記荷重の最大値F(N)は、
0.15×9.8×(3000L3+20.5)≦F≦0.50×9.8×(3000L3+20.5)という条件を満足し、
前記板ばね部材は炭素繊維を含む繊維強化樹脂からなり、前記板ばね部材の質量に対する前記炭素繊維の質量の比率は15%以上である、インソール。 - 板ばね部材と、
前記板ばね部材と積層しているクッション部とを備えたインソールであって、
前記板ばね部材は、長手方向に延びるアーチ形状を有しており、
前記アーチ形状の頂部を上にして接地面に前記インソールの底面を接地させた状態で、前記インソールにおける前記板ばね部材の前記頂部に向けて前記接地面に垂直な方向から荷重を加えることにより、前記インソールの底面において前記頂部と重なる領域が無負荷の状態から前記接地面に接触するまで移動する移動距離は、前記クッション部の長手方向の標準長さL(m)の3.9%以上6%以下であり、
前記インソールの底面において前記頂部と重なる前記領域が無負荷の状態から前記接地面に接触するまで移動するときの前記荷重の最大値F(N)は、
0.15×9.8×(3000L 3 +20.5)≦F≦0.50×9.8×(3000
L 3 +20.5)という条件を満足し、
前記板ばね部材はガラス繊維を含む繊維強化樹脂からなり、前記板ばね部材の質量に対する前記ガラス繊維の質量の比率は30%以上である、インソール。 - 加速度センサを用いた錘落下試験において、変形エネルギーに対する回復エネルギーの比率が50%以上である、請求項1または請求項2に記載のインソール。
- 前記板ばね部材は、前記長手方向の縦弾性率Eが9GPa以上であり、
前記縦弾性率Eと、前記頂部における前記長手方向に延びる断面の断面2次モーメントIとの積EIが2.5×10−2Nm2以上である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインソール。 - 前記板ばね部材は、前記長手方向の縦弾性率Eが、前記長手方向に垂直な足幅方向の縦弾性率E2に対して2倍以上3倍以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインソール。
- 前記板ばね部材と前記クッション部とは着脱可能である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインソール。
- 前記板ばね部材に対して前記クッション部と反対側に配置されたカバー部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインソール。
- 前記カバー部は着脱可能である、請求項7に記載のインソール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013107078A JP5768088B2 (ja) | 2013-05-21 | 2013-05-21 | インソール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013107078A JP5768088B2 (ja) | 2013-05-21 | 2013-05-21 | インソール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014226250A JP2014226250A (ja) | 2014-12-08 |
JP5768088B2 true JP5768088B2 (ja) | 2015-08-26 |
Family
ID=52126646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013107078A Active JP5768088B2 (ja) | 2013-05-21 | 2013-05-21 | インソール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5768088B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018000423A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社ジャパーナ | インソール |
KR20230059986A (ko) * | 2021-10-27 | 2023-05-04 | (주)비엠시스 | 탄성굴곡판을 포함하는 인솔 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6982292B2 (ja) * | 2017-06-30 | 2021-12-17 | 日本シグマックス株式会社 | インソール |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4506460A (en) * | 1982-06-18 | 1985-03-26 | Rudy Marion F | Spring moderator for articles of footwear |
US5528842A (en) * | 1989-02-08 | 1996-06-25 | The Rockport Company, Inc. | Insert for a shoe sole |
JP3042160U (ja) * | 1997-04-04 | 1997-10-14 | 秀二 山本 | 靴用インソール |
JP4368038B2 (ja) * | 1999-04-28 | 2009-11-18 | アディダス インターナショナル ベー ヴェー | 靴 |
US6915598B2 (en) * | 2002-08-06 | 2005-07-12 | Schering-Plough Healthcare Products Inc. | Insole with arch spring |
JP3988946B2 (ja) * | 2003-04-02 | 2007-10-10 | 美津濃株式会社 | インソール構造体 |
NL2001985C (en) * | 2008-09-15 | 2010-03-16 | Sara Lee De Nv | Insole for footwear. |
-
2013
- 2013-05-21 JP JP2013107078A patent/JP5768088B2/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018000423A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社ジャパーナ | インソール |
KR20230059986A (ko) * | 2021-10-27 | 2023-05-04 | (주)비엠시스 | 탄성굴곡판을 포함하는 인솔 |
KR102578532B1 (ko) * | 2021-10-27 | 2023-09-14 | (주)비엠시스 | 탄성굴곡판을 포함하는 인솔 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014226250A (ja) | 2014-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10624420B2 (en) | Article of footwear, elements thereof, and related methods of manufacturing | |
EP2734072B1 (en) | Footwear | |
US20120272546A1 (en) | Healthy insole | |
US20110126422A1 (en) | Shoe sole with compressible protruding element | |
TW201138665A (en) | Shoe construction having a rocker shaped bottom and integral stabilizer | |
JP2011509753A (ja) | 3種類の密度のゲルのヒール・カップ | |
JP6480846B2 (ja) | シューズ | |
US9943132B1 (en) | Support insole for shoes | |
US20110232128A1 (en) | Shoe Soles With Damping Foot Pads | |
JP2013529535A (ja) | 履物の靴底 | |
US20120324760A1 (en) | Footwear with heel based arcuate panel-shaped impact absorbing resilient concealed tongue | |
JP5768088B2 (ja) | インソール | |
JP2015509384A (ja) | 歩行修正または歩行保存のための靴底 | |
JP2001299404A (ja) | 靴 底 | |
JP4481940B2 (ja) | シューズ用インソール | |
JP2014147622A (ja) | 履物用中底又はインソールおよびこれを用いる歩行用履物又はスニーカー | |
US20200054091A1 (en) | Differential shock absorbing high heel foot insole system | |
JP6838871B2 (ja) | インソール | |
CN211268864U (zh) | 一种具有足弓支撑功能的减震舒适鞋底 | |
KR101222850B1 (ko) | 경도조절 및 교체가 용이한 뒷굽체를 구비한 신발 | |
JP2013146514A (ja) | 靴ベラ機能付与器具 | |
JP2012235892A (ja) | ヒールを有する靴の中底とこれを用いた靴 | |
KR200440285Y1 (ko) | 아웃솔의 형태를 지지하는 건강신발 | |
KR101088459B1 (ko) | 다중경도에 의한 충격흡수 및 보행추진기능을 갖는 신발창 | |
JP2009279187A (ja) | 靴 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150305 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150609 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150622 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5768088 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |