JP3988946B2 - インソール構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、シューズのインソール構造体に関し、その構造の改良に関する。
シューズのインソール(中敷)として、インソール自体にクッション機能を付加するために、インソール全体の厚みを厚くしてクッション性を持たせたものが提案されている。この場合、クッション性を追求するあまりインソール全体の厚みを厚くしすぎると、着地時などに足からインソールに対して大きな荷重が作用したときに、インソールが下方に過度に沈み込む現象が発生する。その結果、シューズの内容積が変化し、足とシューズ内部の遊びが大きくなって、シューズと足とのフィット性が低下し、これにより、疲労や障害が発生しやすくなるとともに、シューズ着用中に足がシューズ内部で擦れて足にマメができるなどの問題が生じる。
本発明は、このような従来の問題点を解消すべくなされたもので、クッション性を確保しつつシューズ着用時におけるシューズ内容積の変化を抑制できるインソール構造体を提供することを目的とする。
インソール構造体の過度の変形を抑制するために、本願発明では、上下部インソール間に波形シートを内蔵させている。このような波形シートをシューズに用いる点は、特許第3308482号公報に記載されているが、同公報記載のものでは、シューズのミッドソール(合中底)への適用に限定されている。また、この場合には、ミッドソールの左右方向への横ずれ変形を防止することにより、足の踵部の横方向への倒れ、つまり過回内または過回外を防止している。
これに対して、本願発明では、インソールの変形によるシューズ内容積の変化を防止する観点から波形シートが設けられており、したがって、本願発明は、前記公報記載の発明とは着眼点が異なり、異なる作用効果を奏するものである。
なお、インソールに凹凸の形状を設けたものとして、特開平10−146203号公報や特開平11−187905号公報に示されたようなものがある。
特開平10−146203号公報に記載のインソールは、幅方向に延びる複数本の凸条部を有している。当該公報には、インソールが波形状を有すると記載されているが(段落番号[0010]参照)、同公報中の図1および図4の記載から分かるように、この場合には、円狐状断面を有しかつ隣り合う各凸条部の間が平面部で連結されており、厳密な意味での波形状とは言いがたいものである。また、これらの凸条部は通気性向上のために設けられており、凸条部が変形することを前提としていない(段落番号[0003]、[0004]および[0010]参照)。これらの点で、波形状部が変形することを前提とし、しかもこのような波形状部を軟質弾性部材の内部に挿入した構造を有する本願発明のインソール構造体とは異なるものである。
特開平11−187905号公報に記載のインソールは、エンボス加工により形成された、幅方向に延びる複数の凹部を有しており、全体として台形状の波形状が繰り返された凹凸構造を有している。しかしながら、この凹凸構造は、同公報の段落番号[0015]および[0022]に記載されているように、足裏に対する感触を向上させたり、通気性をコントロールするために設けられており、凹凸構造が変形することを前提としていない。この点で、波形状部を有する波形シートが変形することを前提とし、しかもこのような波形シートが軟質弾性部材の内部に挿入した構造を有する本願発明のインソール構造体とは異なるものである。
特許第3308482号公報(段落番号[0162]〜[0163]等参照) 特開平10−146203号公報(段落番号[0003]、[0004]および[0010]参照) 特開平11−187905号公報(段落番号[0015]および[0022]参照)
本発明が解決しようとする課題は、上述したように、クッション性を確保しつつシューズ着用時におけるシューズ内容積の変化を抑制できるようにすることにある。
請求項1の発明に係るシューズのインソール構造体は、シューズの踵部から中足部をへて前足部にかけて延設されるとともに上方に配置された軟質弾性部材製の上部インソールと、上部インソールの下方に配置された軟質弾性部材製の下部インソールと、上下部インソール間に介装され、波形状部を有する波形シートとを備えている。
請求項1の発明では、着用者の足裏が直接接触する上部インソールによって、シューズ着用中のソフトな足当たり感を確保できるとともに、主に下部インソールによって、着地時などに接地面から足裏に作用する衝撃荷重を吸収でき、クッション性を確保できる。
また、この場合には、着地時などに足からインソールに対して大きな荷重が作用したときに、上下部インソール間に配設された波形シートが上下部インソールの変形を抑制するので、上下部インソールが下方に過度に沈み込んでシューズの内容積が変化するのを抑制できる。このようにして、クッション性を確保しつつシューズ着用時におけるシューズ内容積の変化を抑制できるインソール構造体を実現できる。
請求項2の発明では、下部インソールがシューズの踵部に配置され、波形シートの波形状部がシューズの踵部に配置されている。この場合には、とくに踵部分においてシューズ内容積の変化を抑制できるので、足の踵部分の疲労、障害および靴擦れの防止に効果的である。
請求項3の発明では、下部インソールがシューズの中足部に配置され、波形シートの波形状部がシューズの中足部に配置されている。
請求項4の発明では、下部インソールがシューズの前足部に配置され、波形シートの波形状部がシューズの前足部に配置されている。この場合には、とくに前足部分においてシューズ内容積の変化を抑制できるので、足趾の疲労、障害および靴擦れの防止に効果的である。
請求項5の発明では、下部インソールがシューズの踵部から中足部をへて前足部にかけて配置され、波形シートの波形状部がシューズの踵部から中足部をへて前足部にかけて配置されている。この場合には、シューズの踵部分から前足部分にかけての全体にわたって、疲労、障害および靴擦れを防止することが可能である。
請求項6の発明では、上部インソールの一部が、下方に突出する凸状部を有しており、下部インソールが波形シートを介して凸状部の下方に配置されている。
この場合には、上部インソールの凸状部の部位において上部インソールの厚みを厚くできるので、足当たり感を向上できるとともに、凸状部に設けた波形シートによって上下部インソールの過度の沈み込みを防止できる。
請求項7の発明では、凸状部がシューズの踵部に配置されているので、着用者の踵の足当たり感を向上でき、足の踵からの着地時において踵の過度の沈み込みを防止できる。
請求項8の発明では、凸状部がシューズの前足部に配置されているので、着用者の前足部の足当たり感を向上でき、足の前足部からの着地時において前足部の過度の沈み込みを防止できる。
請求項9の発明では、下部インソールの少なくとも一部が下方に突出している。この場合には、上下部インソールの厚みの調節を下部インソールで行なえ、下部インソールの突出部位において、着地時のクッション性を向上できる。
インソール構造体は、請求項10の発明に記載されているように、シューズに対して着脱自在に設けられていてもよく、また、請求項11の発明に記載されているように、インソール構造体のうちの少なくとも下部インソールが、シューズに固着されていてもよい。
請求項12の発明では、上部インソールが、当該上部インソールの下面の波形状面において、波形シートの上面の波形状面に対して分離可能に設けられている。
この場合には、インソール構造体をシューズ内部に装着する際に、インソール構造体全体を一度にシューズ内に挿入しなくて済み、上部インソールから下方の部分と上部インソールとに分けて挿入できるようになるので、シューズ内部への装着が容易に行えるようになる。また、この場合には、上部インソールのみ、または、波形シートおよび下部インソールのみを交換することが可能になり、これにより、足の個体差に応じたパーソナルフィットのインソール構造体を実現できる。
請求項13の発明によれば、上部インソールの下面の波形状面には、波形シー卜の上面の波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成されており、波形シートの上面の波形状面には、上部インソール下面の係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起が形成されている。
この場合には、上部インソール下面の係合突起(または係合溝)と波形シート上面の係合溝(または係合突起)が係合することによって、シューズ着用中に上部インソールと波形シートの間でずれが発生するのを防止できる。
請求項14の発明では、上部インソールおよび波形シートが、波形シートの下面の波形状面において、下部インソールの上面の波形状面に対して分離可能に設けられている。
この場合には、インソール構造体をシューズ内部に装着する際に、インソール構造体全体を一度にシューズ内に挿入しなくて済み、下部インソールから上方の部分と下部インソールとに分けて挿入できるようになるので、シューズ内部への装着が容易に行えるようになる。また、この場合には、下部インソールのみ、または、上部インソールおよび波形シートのみを交換することが可能になり、これにより、足の個体差に応じたパーソナルフィットのインソール構造体を実現できる。
請求項15の発明によれば、下部インソールの上面の波形状面には、波形シートの下面の波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成されており、波形シートの下面の波形状面には、下部インソール上面の係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起が形成されている。
この場合には、下部インソール上面の係合突起(または係合溝)と波形シート下面の係合溝(または係合突起)が係合することによって、シューズ着用中に下部インソールと波形シートの間でずれが発生するのを防止できる。
請求項16の発明では、波形シートが上部インソールおよび下部インソールの双方に対して分離可能に設けられている。
この場合には、インソール構造体をシューズ内部に装着する際に、インソール構造体全体を一度にシューズ内に挿入しなくて済み、下部インソール、波形シートおよび上部インソールをそれぞれ別個に挿入できるようになるので、シューズ内部への装着が容易に行えるようになる。また、この場合には、下部インソールのみ、波形シートのみ、または上部インソールのみを交換することが可能になり、これにより、足の個体差に応じたパーソナルフィットのインソール構造体を実現できる。
請求項17の発明によれば、波形シートの上面および下面の波形状面には、上部インソールの下面の波形状面および下部インソールの上面の波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成されており、上部インソールの下面の波形状面および下部インソールの上面の波形状面には、波形シートの係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起がそれぞれ形成されている。
この場合には、波形シートの上下面の各係合突起または係合溝と、上部インソール下面および下部インソール上面の各係合溝または係合突起とが係合することによって、シューズ着用中に上下部インソールと波形シートとの問でずれが発生するのを防止できる。
請求項18の発明では、上部インソールの側縁部が巻上げ部を有している。すなわち、上部インソールがいわゆるカップイン形状を有している。この場合には、上部インソールの側縁部が足の周囲を囲繞することによって、インソール構造体と足とのフィット性を向上できる。
請求項19の発明に記載されているように、波形シートは、編物、織物、合成樹脂またはその発泡体、あるいはラバーから構成されている。この場合、波形シートが編物や織物などの伸びにくい生地から構成される際には、上下部インソールの変形を抑制する機能を効果的に発揮する。また、波形シートがとくに硬質の合成樹脂(発泡体含む)やラバーから構成される際には、上下部インソールの変形を抑制する機能のみならず、衝撃荷重を分散する機能を効果的に発揮する。
請求項20の発明では、波形シートの硬度が、上下部インソールの硬度よりもアスカーのCスケールで少なくとも10度高くなっている。
請求項21の発明では、波形シートが、上部インソールの成形時または下部インソールの成形時に一体成形されている。なお、この場合、上下部インソールおよび波形シートは、同一樹脂から形成されていても、異なる樹脂から形成されていてもよい。
本発明に係るインソール構造体によれば、着用者の足裏が直接接触する上部インソールによって、シューズ着用中のソフトな足当たり感を確保できるとともに、上部インソールの下方に配置された下部インソールによって、着地時などに接地面から足裏に作用する衝撃荷重を吸収でき、クッション性を確保できる。しかも、この場合には、着地時などに足からインソールに対して大きな荷重が作用したときに、上下部インソール間に配設された波形シートが上下部インソールの変形を抑制するので、上下部インソールが下方に過度に沈み込んでシューズの内容積が変化するのを抑制できる。このようにして、クッション性を確保しつつシューズ着用時におけるシューズ内容積の変化を抑制できるインソール構造体を実現できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は、本発明の一実施例によるシューズのインソール構造体を説明するための図であって、図1はインソール構造体の平面図、図2はその底面図、図3は図2のIII-III 線断面図、図4は図2のIV-IV 線断面図、図5は図2のV-V 線断面図、図6は図2のVI-VI 線断面図である。
図1ないし図3に示すように、このインソール構造体1は、上方(図3右方)に配置された上部インソール2と、上部インソール2の下方(同図左方)に配置された下部インソール3と、上下部インソール2,3の間に挟持された波形シート4とから構成されている。
上部インソール2は、シューズの踵部Aから中足部Bをへて前足部Cにかけて延設された第1の上部インソール20と、その下方においてシューズの踵部Aから中足部Bにかけて配設され、第1の上部インソール20の下面に接着または一体成形された第2の上部インソール21とを備えている。下部インソール3は、シューズの踵部Aから中足部Bの一部にかけて延設されている。波形シート4は、第2の上部インソール21と下部インソール3との間に配置されており、前後方向(図2上下方向)に波状に湾曲しつつ延びる波形状部40をシューズの踵部Aから中足部Bにかけての領域に有している。シューズの中足部Bから前足部Cにかけての領域に延設された波形シート前端部分は、平坦状に形成されている。
上下部インソール2,3および波形シート4は、たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂の発泡体やポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂の発泡体、ブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材の発泡体、あるいはラバーまたはエラストマー(たとえばPAE)などのような、クッション性を有する素材から形成されている。また波形シート4は、綿やポリエステル繊維、ナイロン繊維、カーボン繊維などの編物や織物などの生地から構成されていてもよい。
波形シート4は、上下部インソール2,3のいずれかの成形時に一体成形されている。この場合、波形シート4は、上部インソール2または下部インソール3の成形時に同時にインサート成形されるか、または上下部インソール2,3を貼り合わせた状態でヒートプレスを行うことにより上下部インソール2,3と一体成形されている。なお、第1の上部インソール20の表面には、着用者の足裏に対する感触を良くするとともに、吸湿性を高めるために、たとえばコットン製のパイル地が装着されているのが好ましい。
上下部インソール2,3および波形シート4は、この例では、いずれもEVAの発泡体から構成されており、発泡率を変えることによって、各部材に硬度差を生じさせている。各部材の硬度は、アスカーのCスケールで、第1の上部インソール20が約40C、第2の上部インソール21が約55C、下部インソール3が約50C、波形シート4が約65Cになっている。すなわち、インソール構造体1の中で、波形シート4の硬度が一番高く設定されており、上下部インソール2,3と比較して、アスカーのCスケールで少なくとも10C高くなっている。
第1の上部インソール20の左右の側縁部の一方または双方には、図4ないし図6に示すように、上方に延びる巻上げ部20aが形成されている。この巻上げ部20aによるカップイン形状によって、インソール構造体1と足とのフィット性を向上できる。同様に、波形シート4の左右双方の側縁部には、上方に延びる巻上げ部4aが形成されている。
インソール構造体1は、対応するシューズに対して構造体全体が着脱自在に設けられているか、または、構造体のうちの少なくとも下部インソール3がシューズに固着されている。
上述のように構成されるインソール構造体によれば、着用者の足裏が直接接触する上部インソール2によって、シューズ着用中のソフトな足当たり感を確保できるとともに、主に下部インソール3によって、着地時などに接地面から足裏に作用する衝撃荷重を吸収でき、クッション性を確保できる。
しかも、このインソール構造体によれば、着地時などに足からインソール構造体1に対して大きな荷重が作用したときに、上下部インソール2,3間に配設された波形シート4が上下部インソール2,3の変形を抑制するので、上下部インソール2,3が下方に過度に沈み込んでシューズの内容積が変化するのを抑制できる。このようにして、クッション性を確保しつつシューズ着用時におけるシューズ内容積の変化を抑制できるインソール構造体を実現できる。これにより、足のとくに踵部の疲労、障害および靴擦れを防止できる。
波形シート4が編物や織物などの伸びにくい生地から構成される場合には、上下部インソール2,3の変形を抑制する機能を効果的に発揮する。また、波形シート4がとくに硬質の合成樹脂(発泡体含む)やラバーから構成される場合には、上下部インソール2,3の変形を抑制する機能のみならず、衝撃荷重を分散する機能を効果的に発揮する。
上部インソール2は、当該上部インソール2の下面2bの波形状面において、波形シート4の上面4uの波形状面に対して分離可能に設けられていてもよい。
この場合には、インソール構造体1をシューズ内部に装着する際に、インソール構造体全体を一度にシューズ内に挿入しなくて済み、上部インソール2から下方の部分(つまり波形シート4および下部インソール3)と、相対的に薄肉の上部インソール2とに分けて挿入できるようになるので、シューズ内部への装着が容易に行えるようになる。また、この場合には、上部インソール2のみの交換、または波形シート4および下部インソール3のみの交換が可能になり、これにより、足の個体差に応じたパーソナルフィットのインソール構造体を実現できる。
このとき、上部インソール2の下面2bの波形状面には、波形シート4の上面4uの波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成され、波形シート4の上面4uの波形状面には、上部インソール2側の係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起40aが形成されているのが好ましい。係合突起40aは、幅方向(図3紙面垂直方向)に延びている。
この場合には、上部インソール下面2bの係合突起(または係合溝)と波形シート上面4uの係合溝(または係合突起40a)が係合することによって、上部インソール2と波形シート4との間でずれが発生するのを防止できる。
上部インソール2および波形シート4は、波形シート4の下面4bの波形状面において、下部インソール3の上面3uの波形状面に対して分離可能に設けられていてもよい。
この場合には、インソール構造体1をシューズ内部に装着する際に、インソール構造体全体を一度にシューズ内に挿入しなくて済み、下部インソール3から上方の部分(つまり波形シート4および上部インソール2)と、相対的に薄肉の下部インソール3とに分けて挿入できるようになるので、シューズ内部への装着が容易に行えるようになる。また、この場合には、下部インソールのみの交換、または上部インソール2および波形シート4のみの交換が可能になり、これにより、足の個体差に応じたパーソナルフィットのインソール構造体を実現できる。
このとき、下部インソール3の上面3uの波形状面には、波形シート4の下面4bの波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成され、波形シート4の下面4bの波形状面には、下部インソール上面3uの係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起40aが形成されているのが好ましい。
これにより、下部インソール上面3uの係合突起(または係合溝)と波形シート下面4bの係合溝(または係合突起40a)が係合することによって、下部インソール3と波形シート4の間でずれが発生するのを防止できる。
波形シート4は、上部インソール2および下部インソール3の双方に対して分離可能に設けられていてもよい。
この場合には、インソール構造体1をシューズ内部に装着する際に、インソール構造体全体を一度にシューズ内に挿入しなくて済み、各々薄肉の下部インソール3、波形シート4および上部インソール2をそれぞれ別個に挿入できるようになるので、シューズ内部への装着が容易に行えるようになる。また、この場合には、下部インソール3のみの交換、波形シート4のみの交換、または上部インソール2のみの交換が可能になり、これにより、足の個体差に応じたパーソナルフィットのインソール構造体を実現できる。
このとき、波形シート4の上面4uおよび下面4bの波形状面には、上部インソール2の下面2bの波形状面および下部インソール3の上面3uの波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起40aまたは係合溝(図示せず)が形成されており、上部インソール2の下面2bの波形状面および下部インソール3の上面3uの波形状面には、波形シート4の係合突起40aまたは係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起(図示せず)がそれぞれ形成されている。
この場合には、波形シート4の上下面4u,4bの各係合突起40aまたは係合溝と、上部インソール下面2bおよび下部インソール上面3uの各係合溝または係合突起とが係合することによって、上下部インソール2,3と波形シート4との間でずれが発生するのを防止できる。
なお、下部インソール3および波形シート4を設ける位置としては、シューズの踵部Aに限定されるものではない。下部インソール3をシューズの中足部Bにのみ配置して、波形シート4の波形状部40をシューズの中足部Bに配置するようにしてもよく、または、下部インソール3をシューズの前足部Cにのみ配置して、波形シート4の波形状部40をシューズの前足部Cに配置するようにしてもよい。
前足部Cに配置した場合には、足趾の疲労、障害および靴擦れの防止に効果的である。さらに、下部インソール3をシューズの踵部Aから中足部Bをへて前足部Cにかけて配置して、波形シート4の波形状部40をシューズの踵部Aから中足部Bをへて前足部Cにかけて配置するようにしてもよい。この場合には、足の踵部から前足部にわたる足全体の疲労、障害および靴擦れの防止に効果的である。
〔他の実施例〕
図7ないし図11は、本発明の他の実施例によるシューズのインソール構造体を説明するための図であって、図7はインソール構造体の底面図、図8は図7のVIII-VIII 線断面図、図9はインソール構造体が組み込まれるシューズを示す図、図10は図8の第1の変形例を示す図、図11は図8の第2の変形例を示す図である。なお、これらの図において、前記実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
図7および図8に示すように、このインソール構造体1′は、上部インソール2の下面から下方に突出する突出部5を有しており、突出部5は、上部インソール2の踵部位から下方に突出する凸状部22と、凸状部22の下方において波形シート4を介して配置された下部インソール3とから構成されている。突出部5の上部インソール下面からの突出量dは、30mm以下が好ましい。また、突出部5の外周面5fは、上部インソール2の外周面2fよりも内側に配置されている。
図9は、インソール構造体1′が組み込まれるシューズ50を一点鎖線で示している。同図中、符号51はミッドソールであり、ミッドソール51の踵部位には、凹部51aが形成されている。凹部51aは、インソール構造体1′の突出部5が嵌まり込む大きさに形成されている。また、符号52はアウトソールであり、符号53は甲被部である。
この場合には、凸状部22により、上部インソール2の踵部位の厚みが厚くなっているので、着用者の踵における足当たり感を向上できるとともに、凸状部22に設けた波形シート4によって、上下部インソール2,3の過度の沈み込みを防止でき、足の踵からの着地時に踵の過度の沈み込みを防止できる。
なお、図示していないが、凸状部22はシューズの前足部に配置することも可能である。この場合には、着用者の足の前足部における足当たり感を向上でき、足の前足部からの着地時において前足部の過度の沈み込みを防止できる。
前記他の実施例では、インソール構造体の踵部位に突出部5を形成するのに、上部インソール2に凸状部22を形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図10および図11に示すように、上部インソール2に凸状部を形成せずに、下部インソール3に凸状部32を形成するか、あるいは下部インソール3自体が突出部5を形成するようにしてもよい。
図10に示すインソール構造体は、図3に示すものにおいて、上部インソール2を均質の部材から構成するとともに、下部インソール3の踵部位に、下方に突出する凸状部32を形成したものに相当している。また、図11に示すインソール構造体は、図10に示すものにおいて、波形シート4を下部インソール3の凸状部32の上端に配置したものに相当している。言い換えれば、これらのインソール構造体においては、下部インソール3の少なくとも一部が下方に突出している。
この場合には、上下部インソール2,3の厚みの調節を下部インソール3で行なえ、下部インソール3の突出部において、着地時のクッション性を向上できる。
本発明によるインソール構造体が適用されるシューズとしては、各種スポーツに使用されるスポーツシューズの他、ウォーキングシューズも含まれる。
本発明の一実施態様によるインソール構造体の平面図である。 インソール構造体(図1)の底面図である。 図2のIII-III 線断面図である。 図2のIV-IV 線断面図である。 図2のV-V 線断面図である。 図2のVI-VI 線断面図である。 本発明の他の実施例によるインソール構造体の底面図である。 図7のVIII-VIII 線断面図である。 インソール構造体(図7)が組み込まれるシューズを示す図である。 図8の第1の変形例を示す図である。 図8の第2の変形例を示す図である。
符号の説明
1: インソール構造体

2: 上部インソール
2b: 下面
20: 第1の上部インソール
20a: 巻上げ部
21: 第2の上部インソール

3: 下部インソール
3u: 上面

4: 波形シート
4u: 上面
4b: 下面
40: 波形状部
40a: 係合突起

A: 踵部
B: 中足部
C: 前足部

Claims (21)

  1. シューズのインソール構造体であって、
    上方に配置され、シューズの踵部から中足部をへて前足部にかけて延設されるとともに、軟質弾性部材から構成された上部インソールと、
    上部インソールの下方に配置され、軟質弾性部材から構成された下部インソールと、
    前記上部インソールおよび前記下部インソールの間に介装され、波形状部を有する波形シートと、
    を備えたシューズのインソール構造体。
  2. 請求項1において、
    前記下部インソールがシューズの踵部に配置され、前記波形シートの前記波形状部がシューズの踵部に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  3. 請求項1において、
    前記下部インソールがシューズの中足部に配置され、前記波形シートの前記波形状部がシューズの中足部に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  4. 請求項1において、
    前記下部インソールがシューズの前足部に配置され、前記波形シートの前記波形状部がシューズの前足部に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  5. 請求項1において、
    前記下部インソールがシューズの踵部から中足部をへて前足部にかけて配置され、前記波形シートの前記波形状部がシューズの踵部から中足部をへて前足部にかけて配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  6. 請求項1において、
    前記上部インソールの一部が、下方に突出する凸状部を有しており、前記下部インソールが前記波形シートを介して前記凸状部の下方に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  7. 請求項6において、
    前記凸状部がシューズの踵部に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  8. 請求項6において、
    前記凸状部がシューズの前足部に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  9. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記下部インソールの少なくとも一部が、下方に突出している、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  10. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    当該インソール構造体がシューズに対して着脱自在に設けられている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  11. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    当該インソール構造体のうちの少なくとも前記下部インソールがシューズに固着されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  12. 請求項1ないし5、10または11のいずれかにおいて、
    前記上部インソールが、当該上部インソールの下面の波形状面において、前記波形シートの上面の波形状面に対して分離可能に設けられている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  13. 請求項12において、
    前記上部インソールの前記下面の前記波形状面には、前記波形シートの前記上面の前記波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成されており、前記波形シートの前記上面の前記波形状面には、前記係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起が形成されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  14. 請求項1ないし5、10または11のいずれかにおいて、
    前記上部インソールおよび前記波形シートが、前記波形シートの下面の波形状面において、前記下部インソールの上面の波形状面に対して分離可能に設けられている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  15. 請求項14において、
    前記下部インソールの前記上面の前記波形状面には、前記波形シートの前記下面の前記波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成されており、前記波形シートの前記下面の前記波形状面には、前記係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起が形成されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  16. 請求項1ないし5、10または11のいずれかにおいて、
    前記波形シートが前記上部インソールおよび前記下部インソールの双方に対して分離可能に設けられている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  17. 請求項16において、
    前記波形シートの上面および下面の前記波形状面には、上部インソールの下面の波形状面および前記下部インソールの上面の波形状面との間でずれが生じるのを防止するための係合突起または係合溝が形成されており、前記上部インソールの前記下面の前記波形状面および前記下部インソールの前記上面の前記波形状面には、前記波形シートの前記係合突起または係合溝が係脱自在に係合し得る係合溝または係合突起がそれぞれ形成されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  18. 請求項1ないし5、または10ないし17のいずれかにおいて、
    前記上部インソールの側縁部が、上方に延びる巻上げ部を有している、
    ことを特徴とするシューズのインソール横造体。
  19. 請求項1において
    前記波形シートが、編物、織物、合成樹脂またはその発泡体、あるいはラバーから構成されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  20. 請求項1において、
    前記波形シートの硬度が、前記上下部インソールの硬度よりも、アスカーのCスケールで少なくとも10度高くなっている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
  21. 請求項1において、
    前記波形シートが、前記上部インソールまたは前記下部インソールの成形時に一体成形されている、
    ことを特徴とするシューズのインソール構造体。
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