JP5322910B2 - デフロック制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディファレンシャルギアのデフロック機構を制御するデフロック制御装置に関するものである。
従来より、ディファレンシャルギアの差動をロックして左右輪の回転差を無くすデフロック機構が広く用いられている。ディファレンシャルギアがロックされることで左右輪には駆動トルクが均等に配分され、その結果、悪路走破性が向上する。
特許文献1には、出力軸の係合歯とデフケースの被係合歯とが噛合することによってディファレンシャルギアの差動をロックする噛合いクラッチ形式のデフロック装置が開示されている。
特開平6−200992号公報
しかしながら、特許文献1のようなデフロック装置では、例えば走行している状態のように、ディファレンシャルギアに駆動トルクが作用している状態で運転者がデフロックの操作を行うと、デフロック装置の同期が即座に行えず、円滑にディファレンシャルギアのロックが行えないおそれがある。また、デフロック装置の同期が取れていない状態で無理にディファレンシャルギアのロックを行うと、デフロック装置が損傷するおそれがある。
そこで、本発明では、円滑なディファレンシャルギアのロックが可能なデフロック制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、左右の車輪の回転差に応じて差動可能なディファレンシャルギアの差動をロックするデフロック機構を制御するデフロック制御装置であって、前記デフロック機構をロック状態に切り換えるためのデフロックスイッチと、前記デフロックスイッチから出力される信号に応じて作動するアクチュエータと、前記アクチュエータの動作によって前記差動をロック可能なロック部材と、前記ロック部材が前記差動をロックする際に、前記ディファレンシャルギアに作用する駆動トルクを抑制するトルク抑制手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、デフロック操作時にディファレンシャルギアに作用する駆動トルクを抑制するトルク抑制手段を備えるため、デフロック機構の差動がロックされる際にディファレンシャルギアに作用する駆動トルクを一時的に抑制できる。したがって、駆動トルクが抑制された状態でデフロック機構の同期を即座に取ることができ、円滑なディファレンシャルギアのロックが可能である。
デフロック機構を備えるディファレンシャルギアの断面図である。 本発明の実施の形態に係るデフロック制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係るデフロック制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデフロック制御装置のフローチャート図である。
以下では、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係るデフロック制御装置100について説明する。
まず、主に図1を参照して、デフロック制御装置100によって制御されるデフロック機構1、及びデフロック機構1を備えるディファレンシャルギア10について説明する。
ディファレンシャルギア10は、エンジン2(図2参照)の出力がプロペラシャフト8(図2参照)を介して伝達されるドライブピニオン11と、ドライブピニオン11と噛合して回転方向を変換するリングギア12と、リングギア12と一体に回転するデフケース13とを備える。
ドライブピニオン11は、二つのベアリング10c、10dを介してハウジング10bに回転自在に保持され、デフケース13は、二つのベアリング10e,10fを介してハウジング10bに回転自在に保持される。
デフケース13の内側には、デフケース13に嵌入され一体として回転するピニオンシャフト14と、ピニオンシャフト14に回転自在に取り付けられる一対のピニオンギア15と、アクスルシャフト10a(図2参照)と一体に設けられピニオンギア15の回転をアクスルシャフト10aに伝達する一対のサイドギア16とが設けられる。ピニオンギア15とサイドギア16とは、軸方向に対向して互い違いに設けられ、各々のピニオンギア15には二つのサイドギア16がそれぞれ噛合し、各々のサイドギア16には二つのピニオンギア15がそれぞれ噛合する。
左右のアクスルシャフト10aに回転差が無いときには、ピニオンギア15がピニオンシャフト14の周囲で自転せずにデフケース13と一体にサイドギア16の周りを公転することで、リングギア12の回転がアクスルシャフト10aに伝達される。このとき、左右のアクスルシャフト10aには、駆動力が均等に配分される。
一方、左右のアクスルシャフト10aに回転差が生じると、一方のサイドギア16の回転がピニオンギア15に伝達され、それが他方のサイドギア16に伝達される。これにより、ピニオンギア15がピニオンシャフト14の周囲で自転し、一方のサイドギア16と他方のサイドギア16とに配分される駆動トルクに差が生じる。これにより、左右のアクスルシャフト10aの回転差が吸収される。つまり、ディファレンシャルギア10は、左右の車輪の回転差に応じて差動可能である。
ディファレンシャルギア10は、左右のアクスルシャフト10aの回転差を吸収せず、同期して回転させて差動をロックし、左右のアクスルシャフト10aに均等に駆動トルクを配分するように切り換え可能なデフロック機構1を備える。
デフロック機構1は、デフケース13に形成されるスプライン13aに噛合可能なロック部材としてのクラッチスリーブ17と、クラッチスリーブ17をスプライン13aに向けて進退させるためのアクチュエータとしてのデフロックシリンダ20とを備える。このデフロックシリンダ20は、後述するマグネチックバルブ20aが開閉することで供給される圧縮空気によって動作する。デフロック機構1は、デフロック制御装置100によって制御される。
デフロック機構1は、スプライン13aにクラッチスリーブ17を噛合させ、デフケース13とアクスルシャフト10aとの同期をとり、左右のアクスルシャフト10aの回転差を無くすものである。
デフロックシリンダ20は、ハウジング10bの内側に配設される空気圧シリンダであり、車両から供給される圧縮空気によってリンク20bを進退させる。
クラッチスリーブ17は、リンク20bに回転自在に取付けられ、デフロックシリンダ20の動作によって進退する。クラッチスリーブ17は、一方のアクスルシャフト10aと相対回転不能に、かつ軸方向へ摺動可能に設けられる。つまり、クラッチスリーブ17は、アクスルシャフト10aと同期して回転する。
デフロックシリンダ20に圧縮空気が供給されクラッチスリーブ17が進出すると、クラッチスリーブ17は、スプライン13aに噛合する。クラッチスリーブ17がスプライン13aに噛合すると、一方のアクスルシャフト10aは、クラッチスリーブ17を介してデフケース13と一体に回転することとなる。このアクスルシャフト10aと一体に設けられる一方のサイドギア16は、デフケース13に対して相対回転できなくなる。これにより、ピニオンギア15は、ピニオンシャフト14の周囲で自転できなくなり、リングギア12と一体に公転するのみである。したがって、左右のサイドギア16は同期して回転し、ディファレンシャルギア10の差動はロックされる。
次に、図2及び図3を参照して、デフロック制御装置100、及びデフロック制御装置100が設けられる車両(図示省略)について説明する。
車両に搭載されるエンジン2の出力はクラッチ3を介してトランスミッション4に伝達され、プロペラシャフト8を介してディファレンシャルギア10に伝達される。トランスミッション4とプロペラシャフト8との間には、リターダブレーキ5が配設される。
デフロック制御装置100は、デフロック機構1の動作を制御するコントローラとしてのトランスミッション制御ユニット7と、トランスミッション制御ユニット7と電気的に接続されるエンジン制御ユニット2aと、ブレーキ制御ユニット6aとを備える。
トランスミッション制御ユニット7、エンジン制御ユニット2a、及びブレーキ制御ユニット6aは、 それぞれCPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAMなどをROMに格納されたプログラムに従って動作させることによってデフロック制御装置100の制御が実現される。
トランスミッション制御ユニット7は、クラッチスリーブ17がスプライン13aに進出して噛合する際にディファレンシャルギア10に作用する駆動トルクを所定時間だけ抑制するための各種信号を出力するトルク抑制手段を備える。トランスミッション制御ユニット7には、車室内に配設され運転者によって操作可能なデフロックスイッチ30からの信号が伝達される。
デフロックスイッチ30がオンに操作されると、ディファレンシャルギア10の差動はロックされ、オフに操作されると、ディファレンシャルギア10の差動のロックは解除される。
エンジン制御ユニット2aは、エンジン2に取り付けられ、エンジン2を制御するものである。エンジン制御ユニット2aには、アクセルペダル(図示省略)の開度を検出するアクセルセンサ31からの信号と、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転センサ2bからの信号とが伝達される。
エンジン制御ユニット2aは、トランスミッション制御ユニット7と電気的に接続される。エンジン制御ユニット2aとトランスミッション制御ユニット7との間では、エンジン回転センサ2bが検出したエンジン回転数に応じて出力されるトルク信号と、アクセルセンサ31が検出したアクセル開度信号とが相互に伝達される。
また、エンジン制御ユニット2aは、図3に示すようにアクセルの開度を操作する信号と、エギゾーストブレーキ(図示省略)を操作する信号とを出力する。
クラッチ3は、運転者によるクラッチペダル(図示省略)の操作に応じてトランスミッション制御ユニット7から出力されるクラッチ信号によってマグネチックバルブ3bが開閉され、クラッチレリーズ3aに圧縮空気が送られることで接続解除されて断状態になる。クラッチレリーズ3aからは、クラッチストローク信号がトランスミッション制御ユニット7に伝達される。
トランスミッション4には、車速センサ4aが取り付けられる。車速センサ4aが検出した車速信号は、トランスミッション制御ユニット7に伝達される。
リターダブレーキ5は、プロペラシャフト8の回転を電磁力によって減速する補助ブレーキである。リターダブレーキ5には、ブレーキの制動状態と非制動状態とを切り換えるためのリターダスイッチ5aが配設され、リターダブレーキ5の動作状態を示すリターダ信号がトランスミッション制御ユニット7に伝達される。
プロペラシャフト8から伝達されたエンジン2の出力は、ディファレンシャルギア10によって減速され、アクスルシャフト10aを介して左右の車輪に伝達される。
ディファレンシャルギア10には、デフロックスイッチ30の操作に応じてトランスミッション制御ユニット7から出力される信号によって開閉するマグネチックバルブ20aが配設される。マグネチックバルブ20aが開状態になると、圧縮空気がデフロックシリンダ20に供給され、リンク20bを介してクラッチスリーブ17がスプライン13aに進出して噛合する。
左右のアクスルシャフト10aには、それぞれサービスブレーキとしてのドラムブレーキ6が配設される。また、左右のアクスルシャフト10aには、それぞれの回転速度を検出する車輪速センサ6bが配設され、車輪速信号をブレーキ制御ユニット6aに伝達する。
ドラムブレーキ6は、ブレーキ制御ユニット6aによって制御される。ブレーキ制御ユニット6aには、ブレーキペダル(図示省略)に設けられたブレーキセンサ32からのブレーキ信号が伝達される。また、ブレーキセンサ32からのブレーキ信号は、トランスミッション制御ユニット7にも伝達される。
ブレーキ制御ユニット6aは、トランスミッション制御ユニット7と電気的に接続される。ブレーキ制御ユニット6aからトランスミッション制御ユニット7へは、左右の車輪速センサ6bによって検出された車輪速信号が伝達される。また、ブレーキ制御ユニット6aとトランスミッション制御ユニット7との間では、ドラムブレーキ6の制動を制御するとともにドラムブレーキ6の制動状態を示すブレーキ信号が伝達される。
ブレーキ制御ユニット6aからドラムブレーキ6を制動状態にするブレーキ信号が伝達されると、モジュレータ6cが開状態にされ、圧縮空気がドラムブレーキ6に供給される。よって、ドラムブレーキ6は制動状態になる。一方、モジュレータ6cが閉状態にされると、圧縮空気が供給されなくなり、ドラムブレーキ6は非制動状態になる。
以下では、図4を参照して、デフロック制御装置100による制御について説明する。
ステップ101では、運転者によるデフロックスイッチ30の操作状態を判定する。デフロックスイッチ30がオンに操作されたと判定すると、ステップ102に移行し、デフロックスイッチ30がオンに操作されていないと判定すると、リターンして処理を繰り返す。
ステップ102では、アクセルセンサ31で検出したアクセル開度信号から、運転者によるアクセル操作が行われているか否かを判定する。アクセル操作が行われていると判定すると、ステップ103に移行し、アクセル操作が行われていないと判定すると、ステップ107に移行する。このステップ102が、アクセル操作判定手段に該当する。
ステップ103では、クラッチ3が接続状態にあるか又は断状態にあるかを判定する。クラッチ3が接続状態にあると判定すると、ステップ104に移行し、運転者によるアクセルペダルの操作に関わらずアクセルが解除されてオフになり、その後ステップ105に移行する。一方、クラッチ3が断状態であると判定すると、そのままステップ105に移行する。このステップ103が、クラッチ断判定手段に該当する。また、この場合、ステップ104が、トルク抑制手段に該当する。
ステップ105では、マグネチックバルブ20aを開状態に切り換える。そして、ステップ106でデフロック機構1の同期動作が行われ、ディファレンシャルギア10はロックされる。
ここでいう同期動作とは、マグネチックバルブ20aのリンク20bが移動することでクラッチスリーブ17をスプライン13aに噛合させ、ディファレンシャルギア10の差動をロックする一連の動作のことである。
クラッチ3が接続状態でアクセル操作が行われていても、ステップ104でアクセルがオフにされるため、デフロック機構1がディファレンシャルギア10をロックする際にディファレンシャルギア10に作用する駆動トルクを抑制できる。
よって、走行している状態のように、ディファレンシャルギア10に駆動トルクが作用している状態で運転者がデフロックスイッチ30の操作を行っても、デフロック機構1に作用する駆動トルクが抑制され、クラッチスリーブ17とスプライン13aとの同期を即座に取ることができる。したがって、円滑なディファレンシャルギア10のロックが可能である。
ディファレンシャルギア10がロックされると、図4のフローを抜け、運転者によるアクセル操作に応じてアクセルはオンにされ、元の運転状態に戻される。
ディファレンシャルギア10がロックされたことは、クラッチスリーブ17がスプライン13aに噛合可能な大きさだけデフロックシリンダ20がストロークしたことによって判断する。この他に、マグネチックバルブ20aが開状態になってからの時間で判断することも可能である。
ここで、アクセルがオフにされる時間は、クラッチスリーブ17をスプライン13aに噛合させるために必要な時間であり、ごく短い時間である。よって、アクセルを操作しているのにも関わらずアクセルがオフにされることで運転者に違和感を感じさせるおそれは低減される。
また、ステップ103でクラッチ3が断状態であると判定された場合には、ディファレンシャルギア10に駆動トルクは作用していないので、トルク抑制手段によって駆動トルクを抑制する必要はなく、そのままステップ105,ステップ106に移行してディファレンシャルギア10はロックされる。
ステップ107では、アクセル操作がオフであるときに、ドラムブレーキ6が制動状態か否かを判定する。ドラムブレーキ6が制動状態であると判定すると、ステップ108に移行し、ドラムブレーキ6が非制動状態であると判定すると、ステップ111に移行する。このステップ107が、サービスブレーキ制動判定手段に該当する。
ステップ108では、リターダブレーキ5が制動状態か否かを判定する。リターダブレーキ5が制動状態であると判定すると、ステップ109に移行し、リターダブレーキ5が非制動状態にされ、その後ステップ110に移行する。一方、リターダブレーキ5が制動状態であると判定すると、そのままステップ110に移行する。このステップ108及び後述するステップ111が、リターダブレーキ制動判定手段に該当する。
リターダブレーキ5は、トランスミッション4とプロペラシャフト8との間に配設されるため、リターダブレーキ5が制動状態であるときには、プロペラシャフト8を介してディファレンシャルギア10に減速駆動トルクが作用する。そこで、ステップ109でリターダブレーキ5を非制動状態にし、減速駆動トルクがディファレンシャルギア10に作用することを抑制している。
ステップ110では、クラッチ3が断状態にされる。クラッチ3が接続状態であると、エンジン2からプロペラシャフト8を介して駆動トルクがディファレンシャルギア10に作用するおそれがある。そこで、ステップ110でクラッチ3を断状態にし、ディファレンシャルギア10にエンジン2からの駆動トルクが作用しないようにしている。この場合、ステップ109及びステップ110が、トルク抑制手段に該当する。
クラッチ3が断状態になると、ステップ105に移行してマグネチックバルブ20aが開状態にされ、ステップ106でデフロック機構1の同期動作が行われ、ディファレンシャルギア10はロックされる。したがって、デフロック機構1に作用する駆動トルクが抑制されるため、クラッチスリーブ17とスプライン13aとの同期を即座に取ることができ、円滑なディファレンシャルギア10のロックが可能である。
ディファレンシャルギア10がロックされると、図4のフローを抜け、リターダブレーキ5が制動状態にされると共にクラッチ3が接続状態にされ、元の運転状態に戻される。
この場合も、リターダブレーキ5が非制動状態にされクラッチ3が断状態にされる時間は、クラッチスリーブ17をスプライン13aに噛合させるために必要な時間であり、ごく短い時間である。よって、運転状態の変化によって運転者に違和感を感じさせるおそれは低減される。
ステップ111では、アクセル操作が解除状態であり、かつドラムブレーキ6が非制動状態のときに、リターダブレーキ5が制動状態か否かを判定する。リターダブレーキ5が制動状態であると判定すると、ステップ112に移行してドラムブレーキ6を制動状態にし、ステップ113に移行してリターダブレーキ5を非制動状態にする。一方、ステップ111でリターダブレーキ5が非制動状態であると判定すると、ステップ114に移行する。
リターダブレーキ5が制動状態であるときには、上述したようにディファレンシャルギア10に減速駆動トルクが作用する。そこで、リターダブレーキ5が制動状態である場合には、ステップ112でドラムブレーキ6を制動状態にすると共にステップ113でリターダブレーキ5を非制動状態にしている。よって、リターダブレーキ5が担当していた制動力をドラムブレーキ6が担当することとなる。したがって、ディファレンシャルギア10に作用する駆動トルクが抑制されると共に、総合的なブレーキ制動力が減少して運転者に違和感を感じさせることを低減できる。この場合、ステップ112及びステップ113がトルク抑制手段に該当する。
リターダブレーキ5が非制動状態にされると、ステップ105に移行してマグネチックバルブ20aが開状態にされ、ステップ106でデフロック機構1の同期動作が行われ、ディファレンシャルギア10はロックされる。したがって、デフロック機構1に作用する駆動トルクが抑制されるため、クラッチスリーブ17とスプライン13aとの同期を即座に取ることができ、円滑なディファレンシャルギア10のロックが可能である。
ディファレンシャルギア10がロックされると、図4のフローを抜け、ドラムブレーキ6が非制動状態にされると共にリターダブレーキ5が制動状態にされ、元の運転状態に戻される。
この場合も、ドラムブレーキ6が制動状態にされ、リターダブレーキ5が非制動状態にされる時間は、クラッチスリーブ17をスプライン13aに噛合させるために必要な時間であり、ごく短い時間である。よって、運転状態の変化によって運転者に違和感を感じさせるおそれは低減される。
ステップ114では、アクセル操作が解除状態であり、かつドラムブレーキ6が非制動状態であり、かつリターダブレーキ5が非制動状態であるときに、エンジンブレーキが制動状態か否かを判定する。エンジンブレーキが制動状態であると判定すると、ステップ115に移行してドラムブレーキ6を制動状態にし、ステップ116に移行してクラッチ3を断状態にする。一方、エンジンブレーキが非制動状態であると判定すると、そのままステップ116に移行してクラッチ3を断状態にする。このステップ114が、エンジンブレーキ制動判定手段に該当する。
エンジンブレーキが制動状態であるときには、プロペラシャフト8を介してディファレンシャルギア10に減速駆動トルクが作用する。そこで、エンジンブレーキが制動状態であるときには、ステップ115でドラムブレーキ6を制動状態にすると共に、ステップ116でクラッチ3を断状態にしている。よって、クラッチ3が断状態になることでエンジンブレーキは非制動状態にされ、エンジンブレーキが担当していた制動力をドラムブレーキ6が担当することとなる。したがって、ディファレンシャルギア10に作用する駆動トルクが抑制されると共に、総合的なブレーキ制動力が減少して運転者に違和感を感じさせることを低減できる。この場合、ステップ115及びステップ116が、トルク抑制手段に該当する。
クラッチ3が断状態にされると、ステップ105に移行してマグネチックバルブ20aが開状態にされ、ステップ106でデフロック機構1の同期動作が行われ、ディファレンシャルギア10はロックされる。したがって、デフロック機構1に作用する駆動トルクが抑制されるため、クラッチスリーブ17とスプライン13aとの同期を即座に取ることができ、円滑なディファレンシャルギア10のロックが可能である。
ディファレンシャルギア10がロックされると、図4のフローを抜け、ドラムブレーキ6が制動解除されると共にクラッチ3が接続状態にされ、元の運転状態に戻される。
この場合も、ドラムブレーキ6が制動状態にされると共にクラッチ3が断状態にされる時間は、クラッチスリーブ17をスプライン13aに噛合させるために必要な時間であり、ごく短い時間である。よって、運転状態の変化によって運転者に違和感を感じさせるおそれは低減される。
以上のように、デフロックスイッチ30がオンに操作されると、ディファレンシャルギア10がロックされる。その後、デフロックスイッチ30がオフに操作されると、ディファレンシャルギア10のロックは解除され差動可能な状態となり、再び図4の処理が開始される。
以上の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
デフロック制御装置100は、デフロック操作時にデフロック機構1に作用する駆動トルクを抑制するトルク抑制手段を備えるため、デフロック機構1の作動がロックされる際にディファレンシャルギア10に作用する駆動トルクを一時的に抑制できる。
よって、走行している状態のように、ディファレンシャルギア10に駆動トルクが作用している状態で運転者がデフロックスイッチ30の操作を行っても、デフロック機構1に作用する駆動トルクが抑制され、クラッチスリーブ17とスプライン13aとの同期を即座に取ることができる。したがって、円滑なディファレンシャルギア10のロックが可能である。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明に係るデフロック制御装置は、デフロック機構を備えるディファレンシャルギアに用いることができる。
100 デフロック制御装置
1 デフロック機構
2 エンジン
2a エンジン制御ユニット
3 クラッチ
5 リターダブレーキ
6 ドラムブレーキ
6a ブレーキ制御ユニット
7 トランスミッション制御ユニット
10 ディファレンシャルギア
12 リングギア
13 デフケース
13a スプライン
17 クラッチスリーブ
20 デフロックシリンダ
30 デフロックスイッチ

Claims (5)

  1. 左右の車輪の回転差に応じて差動可能なディファレンシャルギアの差動をロックするデフロック機構を制御するデフロック制御装置であって、
    前記デフロック機構をロック状態に切り換えるためのデフロックスイッチと、
    前記デフロックスイッチから出力される信号に応じて作動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの動作によって前記差動をロック可能なロック部材と、
    前記ロック部材が前記差動をロックする際に、前記ディファレンシャルギアに作用する駆動トルクを抑制するトルク抑制手段を備えることを特徴とするデフロック制御装置。
  2. アクセル操作がされているか否かを判定するアクセル操作判定手段と、
    エンジンからの動力を伝達するクラッチが断状態か否かを判定するクラッチ断判定手段と、を備え、
    前記トルク抑制手段は、前記アクセル操作がされており、かつクラッチが接続状態であると判定された場合には、アクセル操作を解除することを特徴とする請求項1に記載のデフロック制御装置。
  3. サービスブレーキが制動状態か否かを判定するサービスブレーキ制動判定手段と、
    リターダブレーキが制動状態か否かを判定するリターダブレーキ制動判定手段と、を備え、
    前記トルク抑制手段は、前記アクセルが解除状態であり、かつ前記サービスブレーキが制動状態であり、かつ前記リターダブレーキが制動状態であると判定された場合には、前記リターダブレーキの制動を解除し、前記リターダブレーキが制動解除されている状態で前記クラッチを断状態にすることを特徴とする請求項2に記載のデフロック制御装置。
  4. 前記トルク抑制手段は、前記サービスブレーキが非制動状態であり、かつ前記リターダブレーキが制動状態であると判定された場合には、前記サービスブレーキを制動状態にし、前記サービスブレーキが制動している状態で前記リターダブレーキを制動解除することを特徴とする請求項3に記載のデフロック制御装置。
  5. エンジンブレーキが制動状態か否かを判定するエンジンブレーキ制動判定手段を備え、
    前記トルク抑制手段は、前記サービスブレーキ及び前記リターダブレーキが非制動状態であり、前記エンジンブレーキが制動状態であると判定された場合には、前記サービスブレーキを制動状態にし、前記サービスブレーキが制動している状態で前記クラッチを断状態にすることを特徴とする請求項3又は4に記載のデフロック制御装置。
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