JP5322002B2 - 創傷用器具、及び該創傷用器具を用いた創傷用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、創傷の保護、治療、洗浄などを行うために用いる創傷用器具に関する。より詳しくは、創傷を密閉状態で覆い、創傷面の排液を吸引したり、洗浄等を行ったりすることにより創傷の治療を行うために用いる創傷用器具、及び該創傷用器具を用いた創傷用装置に関する。
熱傷、褥瘡、糖尿病性潰瘍、静脈瘤性潰瘍、術創、及びその他の損傷(以下、これらを総称して「創傷」と称する。)の治癒においては、壊死組織やバクテリアの除去、適度な湿潤環境の維持、感染や汚染の予防等が必要である。創傷の治療においては、従来から、軟膏ガーゼ等を用いた方法、創傷を液体不透過性の包帯で密閉する方法等が行われてきた。
最も古くから行われている軟膏ガーゼ等を用いた方法は、ガーゼ内へのバクテリアの侵入、ガーゼ内でのバクテリアの繁殖、創傷の乾燥によるドレナージの妨げ等の問題があった。液体不透過性の包帯で密閉する方法は、ガーゼ等によるバクテリアの侵入、創傷の乾燥、ドレナージの妨げ等の問題は解決できたが、滲出液の多い創傷では剥離しやすくなるため包帯の頻回交換が必要であったり、一旦、包帯内にバクテリアが進入すると、バクテリアの増殖により感染を引き起こしやすかったりする等の問題を生じていた。
そこで、近年では、創傷を治療するために、創傷を密閉状態で被覆し、創傷からの血液や滲出液等の排液を吸引により除去したり、液体を供給して創傷を洗浄したりする治療方法が開発されつつある。この方法は、壊死組織やバクテリアの除去、適度な湿潤環境の維持が可能となるため、従来のガーゼや包帯等のように単に創傷を被覆するものより、創傷の治療を促進できた症例が多数発表されている。
この創傷治療では、連続気泡発泡体や繊維等からなるパッドを創傷に被覆し、さらにその上から不透過性フィルムからなるカバーを被覆し、その後にカバーに設けられた連通口を通して吸引したり、流体を供給したりするこができる器具を使用することが多い。
吸引を行うことにより創傷を治療する方法に用いる器具として、例えば、特許文献1では、創傷を含み且つその創傷を囲む皮膚上を密閉する密閉手段と、創傷等に0.01〜0.99気圧の負圧を生成する真空手段と、創傷上に配置される多孔性スクリーン手段とを有する器具が開示されている。
特許文献2では、体の患部を収納するための外被(カバー)を備え、このカバー内に創傷部の表面に接触するように設けられた多孔性パッドと、外被の内部を負圧源に接続するための接続手段と、を備えた創傷部の治療を促進するための装置が開示されている。
特許文献3では、透明で空気不透過性の素材で構成された、手足を挿入して腕又は脚に気密的に装着される包袋と、一端が包袋内に挿入されて他端が吸排気装置に接続される吸引チューブと、を備えた陰圧療法用器具が開示されている。
また、流体の供給等を行うことにより創傷を治療する方法に用いる器具として、例えば、特許文献4には、開放細孔を有する少なくとも一つのセル材料からなる多孔質性材料と、液体不浸透性の外被もしくは層と、液体供給用の連結部分と、液体除去用の連結部分と、を備える組織の処理用器具が開示されている。
特許文献5には、高さおよび角度が調節可能であって、酵素性溶液を供給するための複数の人工チューブと、少なくとも1個の出口チューブと、皮膚病変部の周りで閉塞性シールを形成する手段と、を備える酵素的壊死組織除去用装置が開示されている。
これらの器具を用いて創傷治療を行う方法は、吸引や洗浄により滲出液を創傷上から除去するため、バクテリアの繁殖を抑制し、感染等を予防することができる。また、創傷表面を湿潤環境又は陰圧に保つことで、創傷部及びその周囲の血行が改善される等の効果により、結果として肉芽組織の形成の促進に繋がると考えられ、非常に有効な治療方法であると注目されている。
しかしながら、これらの器具の使用に当たり、パッドを用意したり、創傷に適合するようパッドのサイズを調整したり、パッドを創傷に固定したりする煩雑さがあった。
また、創傷の管理を行う際に、創傷の観察を適宜行うことが必要であるが、一旦創傷にパッドが固定されてしまうと観察ができないため、感染などの問題発見が遅れたり、観察するために早期にパッドを剥離してしまうことにより、新生肉芽組織に損傷を与えたりする場合があった。
更に、手、肘、足、膝などの四肢の創傷の治療において、長期間パッドやカバーで創傷を固定する場合があるが、そのような場合にこれら部位の関節周囲の筋肉、靭帯が硬直し、屈曲・伸展や回旋動作の機能が損なわれることがある。そのため、これら部位の関節を動かす早期のリハビリテーション(以下、「リハビリ」と省略する。)が必要となるが、従来の創傷用器具では、リハビリを行う都度カバーやパッドを取り外し、リハビリ後には再度カバーやパッドを固定しなければならなかった。
このような事情から、従来の創傷用器具では、リハビリを行う度に創傷が外界と接触するため、衛生的な治療方法を確立することが困難であった。また、使い捨ての器具の場合はリハビリを行う度に器具を取り替える必要があったり、使い捨ての器具でない場合にも、取り外しの際に器具の一部が破損することがあるため、新しい器具を準備する必要があったりと、経済性の問題も生じていた。
特表平7−501958号公報 特表2002−541978号公報 特開2007−97860号公報 特表昭55−500930号公報 特表2007−519465号公報
上記のように、従来の創傷用器具を用いた創傷治療は、非常に有効な治療方法である一方で、様々な問題を抱えているのが現状である。
そこで、本発明では、創傷への適用、創傷の管理が簡便かつ衛生的に行え、更に、リハビリテーションにも適する創傷用器具を提供することを主目的とする。
本願発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、創傷用器具のカバー部分と創傷に直接触れる部材との固定方法に着目することで、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明では、まず、創傷を密閉状態で覆い得るカバーと、
該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給に用いられ、前記カバー内部と外部を連通させるために前記カバーに設けられた1以上の連通口と、
前記カバーと前記創傷との間の前記カバー内部に配置される創傷接触シートと、
を少なくとも備え、
前記創傷接触シートは、前記カバーの内側に直接又は間接的に固定されている固定領域と、前記カバーの内側と分離可能な分離領域と、を備える、創傷用器具を提供する。
前記固定領域は、前記カバーの内側に直接又は間接的に固定できれば、創傷接触シートにおける形成箇所は特に限定されないが、本発明では、前記創傷接触シートの周縁部又はその近傍に形成することが好ましい。
前記創傷接触シートの前記カバーとの固定方法も特に限定されないが、一例としては、前記カバーと前記創傷接触シートとの間に、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッドを配置し、このパッドを介して前記カバーに間接的に固定することが可能である。
前記連通口の少なくとも1つには、フィルター手段を備えておくことも可能である。
この場合のフィルター手段は、前記カバーの内側に固定されている繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体等の多孔性材料から形成することができる。
また、前記創傷接触シートを、前記フィルター手段として用いることもできる。
前記連通口の少なくとも1つには、流体の吸引量及び/又は供給量を制御するための制御手段を備えておくことも可能である。
本発明では、次に、前記で説明した創傷用器具と、
該創傷用器具に備えられた前記連通口に接続する流体吸引源又は流体供給源の少なくとも一方と、
を少なくとも備える創傷用装置を提供する。
本発明に係る創傷用器具は、そのカバー内部に創傷接触シートが固定されているため、そのまま創傷を被覆するだけですぐに使用でき、また、カバーやパッドを取り外すことなく創傷の観察や四肢のリハビリができるので、簡便かつ衛生的な創傷管理を実現することができる。
また、本発明に係る創傷用器具は、創傷接触シートがカバーと分離可能な分離領域を備えているため、リハビリ時に分離領域が関節の動きに順応し、創傷に与える刺激を緩和することができる。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<創傷用器具>
図1は、本発明に係る創傷用器具1の第1実施形態1aを模式的に示す平面模式図であり、図2は、断面から視た第1実施形態のI−I矢視断面模式図である。
本発明に係る創傷用器具1aは、大別して、カバー11と、連通口111(111a、111b、111c)と、創傷接触シート12とを備える。また、必要に応じて、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッド13(図2参照)、フィルター手段14、制御手段15を備えることも可能である。以下、それぞれについて詳細に説明する。
(1)カバー11
カバー11は、創傷Wを密閉状態で覆うために備える。カバー11を形成するための材料は特に限定されないが、創傷Wを密閉状態で覆うために、気体非透過性かつ液体非透過性の材料から形成することが好ましい。また、創傷Wへの刺激の軽減や、創傷Wへの密着性を向上させるために可撓性を有し、創傷Wの状態等を観察するために透明性を有する材料が好ましい。更に、皮膚の蒸れを防ぎ、創傷Wを適度な湿潤状態に保つために、水蒸気透過性(透湿性)を有するものを用いてもよい。
以上のような性質を有するカバー11の材料としては、合成樹脂フィルムが好適である。カバー11に合成樹脂フィルムからなる材料を用いる場合、その種類は特に限定されず、公知のものを1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系重合体、オレフィン系共重合体、シリコーン等の合成樹脂を挙げることができる。また、カバー11を2種以上の合成樹脂フィルムや布帛をラミネートしてなる積層体で形成することも可能である。
カバー11の形態は、創傷Wを密閉状態で覆い得るものであれば特に限定されず、例えば、第1実施形態のような略袋状に限らず、図3に示す第2実施形態1bのような略スリーブ状、あるいは図4に示す第3実施形態1cのようなシート状のものを利用できる。四肢の創傷を被覆する場合は、第1実施形態1aのように略袋状、又は図3の第2実施形態1bに示すような略スリーブ状が好ましい。
カバー11を、第1実施形態1aのように略袋状又は図3に示す第2実施形態1bのように略スリーブ状の形態にする場合は、袋又はスリーブの患部挿入口112に粘着剤などのシール手段を設けることで、創傷Wを密閉状態で覆うことができる。また、カバー11を図4に示す第3実施形態1cのようなシート状の形態にする場合には、その周縁部113に粘着剤などのシール手段を設けて、このシール手段で創傷Wを囲繞することで、創傷Wを密閉状態に覆うことが可能である。
カバー11には、例えば、スライド式ジッパーなどにより開閉自在に形成し、処置などを行うためにカバー内にアクセス可能な処置用開口部114を備えることができる(図1参照)。また、カバー11の内容積を増加させるために、カバー辺縁に蛇腹構造を呈するひだ状伸縮部115を更に設けてもよい(図1参照)。
(2)連通口111
連通口111は、カバー11内部からの流体の吸引及び/又はカバー11内部への流体の供給を行うために、カバー11内部と外部を連通させる目的で、カバー11に設ける。連通口111は、カバー11に1以上設けられていれば、その個数は特に限定されないが、例えば、第1実施形態1aのように、洗浄液等の液体やゾル状体を供給するための連通口111a、洗浄液等の液体や創傷からの滲出液等を排出、吸引するための連通口111b、気体を流入させるための連通口111cといった目的に合わせて複数の連通口111を設けることも自由である。
カバー11に設けられる連通口111の位置は特に限定されず、目的に合わせて自由に設計することができる。例えば、カバー11の表面に穿孔加工し、その開口部を連通口111としても良いし、創傷をカバー11で覆ったときの前記患部挿入部112、周縁部113、又は処置用開口部114の一部を連通口111としても良い。このように、連通口111は、カバー11内部と外部が連通できるように自由に配設すればよいが、流体の吸引又は供給が均一に行えるように、後述する創傷接触シート12の外周縁の近傍に配設することが好ましい。
なお、第1実施形態1aでは、連通口111a、111bに流体の供給、排出、又は吸引のために流体供給源又は流体吸引源に接続するチューブTが接続されているが、チューブTは本発明では特に必須ではなく、チューブTを備えていない創傷用器具1も本発明の範囲に含まれる。この場合は、流体供給源又は流体吸引源に既存のチューブT等を連通口111(111a、111b、111c)へ接続して用いることで、本発明の目的を達成することが可能である。
(3)創傷接触シート12
創傷接触シート12は、カバー11の内側、すなわち、カバー11の創傷Wと対向する側に、固定する。固定手段は、特に限定されず、接着、粘着、溶着等により固定することができる。第1実施形態1aでは、図2に示すように、創傷接触シート12をカバー11にパッド13を介して間接的に固定しているが、この固定方法に限定されず、例えば、図5及び図6の第4および第5実施形態1d、1eに示すように、創傷接触シート12をカバー11に直接固定してもよい。なお、図5の第4実施形態1dに使用される創傷接触シート12は、第1実施形態1aに使用される創傷接触シート12と同様のものであり、また、図6の第5実施形態1eに使用される創傷接触シート12は、第1実施形態1aに使用される繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッド13と同様の素材からなるシートであるが、詳細は後述する。
本発明に係る創傷用器具1では、創傷接触シート1が直接又は間接的にカバー11に固定されているため、創傷接触シートを創傷用器具1とは別に用意することなく、そのまま創傷を被覆するだけで、すぐに使用することが可能であり、創傷治療において簡便に使用することができる。
図7および図8を用いて、更に詳しく創傷接触シート12について、説明する。
図7は、第1実施形態1aに用いた創傷接触シート12をカバー11から分離し、創傷接触面と反対側から視た斜視模式図であり、図8は、第1実施形態1aに用いた創傷接触シート12をカバー11から分離し、創傷接触面側から視た平面模式図である。
創傷接触シート12の創傷接触面と反対側の面には、図7に示すように、固定領域121と分離領域122が備えられている。固定領域121は、カバー11に直接的又は間接的に固定するために機能する領域である。より具体的には、固定領域121は、接着剤、粘着剤を表面に塗布したり、溶着したりすることによりカバー11に直接的又は間接的に固定し得る領域である。本発明に係る創傷用器具1では、本創傷用器具を患部に一旦装着させた後でも、創傷用器具1を取り外すことなく、創傷接触シート12を創傷表面から分離する等して創傷の状態を観察できるが、この際、創傷接触シート12がカバー11に固定されているため、創傷接触シート12がカバー11内で移動したり、よれたりすることを防ぐことができる。また、創傷の観察後に創傷接触シート12を再固定する場合でも、創傷接触シート12がカバー11の所定位置に固定されるため、簡便に行うことができる。
分離領域122は、カバー11と分離可能な領域であり、創傷接触シート12の創傷接触面と反対側の面の固定領域121以外の部分が相当する。本発明に係る創傷用器具1では、この分離領域122を備えていることにより、本創傷用器具を患部に一旦装着させた後でも、創傷用器具1を取り外すことなく、後述するリハビリ等を行うことができ、衛生的な創傷管理を行うことが可能である。この際、創傷接触シート12がカバー11に固定されているため、創傷接触シート12がカバー11内で移動したり、よれたりすることも防げる。
固定領域121および分離領域122を形成する箇所は、創傷接触シート12の創傷接触面と反対側の面上であれば特に限定されないが、例えば、図7に示すように、創傷接触シート12の周縁部に固定領域121を額縁状に形成し、分離領域122を創傷接触シート12の中央部に形成することが好ましい。後述するリハビリ時に創傷Wへの刺激を緩和し易くするためである。
創傷接触シート12を形成する材料は特に限定されず、医学的観点から皮膚に接触し得るものであれば、自由に組み合わせて用いることができる。例えば、編布、織布、不織布などからなる繊維状材料からなるもの、連続気泡発泡体からなるもの、シリコーン等の合成樹脂からなるもの等を、単独、又は適宜積層して用いることができる。特に、柔軟性、可撓性を有する材料で形成することが好ましい。創傷Wへの接触刺激を軽減するためである。第1実施形態1aでは、シリコーンエラストマーから形成された柔軟性のあるシートを使用しているが、その他、図6の第5実施形態1eのように、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体で形成することも自由である。
創傷接触シート12は、多孔性であることが流体流通の観点から好ましく、図6の第5実施形態1eのように、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体のように材料自体が多孔性のものでもよいが、第1実施形態1aのように、創傷接触シート12の両面を貫通する貫通孔123を形成することにより多孔性としたものでも良い。このように創傷接触シート12を、多孔性とすることにより、創傷面からの排液を均一かつ速やかに除去することができるからである。
また、創傷接触シート12の両面には、図7及び図8に示すように、流体が通流するためのシート面方向に連通する流路124を設けておくとよい。ここで「面方向」とは、シート面に平行な方向、又は、ほぼ平行な方向を意味する。このような流路124を形成することにより、流体の吸引又は供給時でも、流体の流れが安定して確保されるので、創傷全体に対し均一かつ持続的な流体の吸引又は供給が可能となる。
流路124は、シート面方向に連通していれば、その形態は特に限定されないが、例えば、第1実施形態1aのように、樹脂成型加工により表面に規則的な凹構造を形成し、この凹構造により画定される流路124が好ましい。持続的な流体流通を確保し易いからである。なお、この凹構造は、第1実施形態1aのように、規則的かつ直線的に配列されていなくてもよく、その他、波状や網目状であっても本発明の目的は達成できる。
更に、創傷接触シート12の創傷接触面には、図示しないが、シリコーンゲル、ハイドロゲルのようなゲル層を形成することも可能である。このようなゲル層を形成することで、観察や処置等のために創傷用接触シート12と創傷Wとを分離する際に、剥離刺激を低減することができる。
なお、創傷接触シート12の形状等は特に限定されず、創傷Wに合わせて適宜設計することができる。例えば、三角形、四角形、菱形等の多角形、円形、楕円形、又はこれらの形状を適宜組み合わせたシート状に形成することができる。また、創傷接触シート12の大きさも特に限定されず、創傷Wに合わせて適宜変更することができる。例えば、カバー11の大きさの創傷Wにまで適用できるように、カバー11の内部全面を覆うように、創傷接触シート12を配置してもよい。
以上説明した創傷接触シート12は、透視性を有することが好ましい。感染の兆候や創傷の治癒の状態を簡単に観察できるようにするためである。具体的には、創傷接触シート12を透明な合成樹脂等で形成することにより、創傷接触シート12を通して創傷の状態等を観察することができる。
また、図6の第5実施形態1eのように、繊維状及び/又は連続気泡発泡体からなる創傷接触シート12の場合には、図示しないが、創傷接触シート12の片面から反対面に貫通する貫通開口を設けておくことにより、創傷の状態を観察することができる。この時、貫通開口の開口率は、本発明の目的を損なわない限り特に限定されないが、透視性を確保する観点から30〜90%の範囲とすることが好ましく、40〜85%の範囲とすることがさらに好ましい。
(4)フィルター手段14
連通口111には、本発明では必須ではないが、創傷用器具1外部からの汚染物質の混入を防ぐためのフィルター手段14を設けることができる。このフィルター手段14は、カバー11に備える全ての連通口111又はその近傍に設けても良いが、特に、液体や気体等の流体の供給に用いる連通口(図2の第1実施形態1aでは、連通口111a、111c)又はその近傍に設けることが好ましい。流体流入時の汚染物質の混入を防ぐためである。
フィルター手段14は、フィルター手段14を備える連通口111毎に形成することもできるが、例えば図2の第1実施形態1aのように、カバー11と創傷接触シート12との間に固定配置された繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッド13をフィルター手段14として用いることも可能である。
また、図6の第5実施形態1eのように、創傷接触シート12自体を繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体から形成する場合には、創傷接触シート12をフィルター手段14として用いることも可能である。このように、フィルター手段14を、カバー11の内側に固定した繊維状材料、連続気泡発泡体等の多孔性材料で構成することで、汚染物質の侵入をシンプルな構成で防止することが可能となる。
(5)制御手段15
連通口111には、本発明では必須ではないが、流体の吸引量及び/又は供給量を制御するための制御手段15を設けることができる。この制御手段15を設けることで、後述するリハビリを行う際の流体供給時等に、カバー11の破裂を防いだり、創傷Wの損傷を防止したりすることができる。
制御方法は特に限定されないが、例えば、図1、図2に示すような連通口111を覆う蓋状の制御手段15の開閉量を調整することで、気体等の流入量、流入速度を調整できる。また、図示しないが、連通口111に制御手段15として流体調整弁などを設けて流体の流れや量を適宜制御してもよい。また、前記フィルター手段14のフィルター密度を調整することで、フィルター14を制御手段15として機能させることも可能である。
<創傷用装置>
図9は、本発明に係る創傷用装置10の一実施形態を模式的に示す模式図である。本発明に係る創傷用装置10は、大別して、創傷用器具1と、流体吸引源101又は流体供給源102の少なくとも一方と、を少なくとも備える。なお、創傷用器具1については、前述の通りであるため、ここでは説明を割愛する。
流体吸引源101又は流体供給源102(102a、102b)は、少なくとも一方を備えていれば、本発明に係る創傷用装置10の範囲内に包含されるが、第1実施形態に係る創傷用装置10のように、流体吸引源101および流体供給源102を両方備えていると好ましい。創傷に対して単に吸引だけ行った場合、高粘度の排液や付着性の壊死組織の除去が困難で、吸引機構が閉塞したり、脆弱な新生肉芽組織を損傷させたりする場合があるが、流体供給源102aから流体を供給しながら吸引することで、排液や壊死組織の除去効果が高まり、吸引時の疼痛も緩和されるからである。
また、後述するリハビリ時に気体流入を簡便に行うために、気体供給用の流体供給源102bを更に備えていてもよい。また、液体用の流体供給源102aと気体用の流体供給源102bとを別々に備えなくとも、例えば、1つの流体供給源102を、創傷治療時には、洗浄液等の流体を供給するための流体供給源102aとして使用し、リハビリ時には、気体供給用の流体供給源102bとして使用することもできる。
流体吸引源101としては、流体を吸引できれば公知のあらゆる形態の流体吸引源を用いることが可能である。例えば、電動式又は手動式の吸引ポンプ、シリンジ、スポイト等が挙げられる。
流体吸引源101を用いる場合、その吸引力等は特に限定されず、創傷の状態や排液量等に応じて、適宜調整することができる。特に本発明に係る創傷用装置を用いて吸引を行う場合には、20〜300mmHgの陰圧で行うことが好ましく、40〜200mmHgの陰圧で行うことが更に好ましい。壊死組織、細菌、排液等の創傷治癒の遅延因子を創傷から積極的に除去するためである。
流体供給源102(102a、102b)としては、流体を供給できれば公知のあらゆる形態の流体供給源を用いることが可能である。たとえば、電動式又は手動式のポンプ、噴霧器等が挙げられる。また、液体を供給する場合には、重力を利用して自然落下式の供給源を用いることも可能である。
流体供給源102(102a、102b)を用いる場合、供給する流体の種類は特に限定されず、創傷の治療や後述するリハビリ時のスペース確保に用い得る流体であれば、自由に選択して供給することができる。例えば、水、生理食塩水、酵素、洗浄剤、生理活性物質、成長因子などの各種薬剤を含有した溶液、又はこれらをミスト状にしたもの、空気や酸素等の気体等が挙げられる。
また、これらの流体の温度を適宜調節して供給することにより、創傷治療やリハビリ等を効率的且つ効果的に行うことが可能である。
流体供給源102から供給する流体量は、目的に応じて適宜調整することができるが、創傷治療時には、1時間あたり15〜300mlが好ましく、30〜200mlが更に好ましい。
以上説明した本発明に係る創傷用器具1、及び該創傷用器具1を用いた創傷用装置10を用いて、創傷洗浄・治療およびリハビリを行う具体的な方法の一例を以下、説明する。
図10は、本発明に係る創傷用器具1の第1実施形態1aを用いて創傷洗浄・治療を行う際の創傷用器具1aの状態を示す断面模式図である。より具体的には、図10に示す創傷用器具1aは、第1実施形態1aを手の創傷に適用し、液体供給と吸引を行っている状態である。
図10に示すように、本発明の創傷用器具1は、供給用の連通口111aに吸水ポンプ又は薬液バッグなどの流体供給源102を接続し、カバー11内部への液体の供給を行うとともに、吸引用の連通口111bに吸引ポンプなどの流体吸引源101を接続し、カバー11内部から空気、創傷からの排液、供給した液体等の流体を吸引することで、持続的な創傷の洗浄、治療に用いることができる。
吸引、洗浄を行う場合、流体の供給量よりも、流体の吸引量を多くする。こうすることで、吸引によりカバー11の内部空間が一旦消失するとともに、創傷接触シート12やカバー11が創傷Wや創傷W以外の皮膚に密着する。そして、さらに吸引を続けると、壊死組織、細菌、排液等の創傷治癒の遅延因子を創傷から積極的に除去することができる。これを持続的に行うことで創傷の治癒が促進される。
なお、この吸引は、20〜300mmHgの陰圧で行うことが好ましく、40〜200mmHgの陰圧で行うことが更に好ましいが、創傷W、排液量の状態により適宜設定すればよい。
吸引、洗浄の際、創傷接触シート12が創傷Wに密着し、流体の流路が閉塞され易くなるが、創傷接触シート12に、カバー11の内側に固定されない分離領域122を設けることで、この分離領域122においてある程度の流体流通が確保されるので、創傷接触シート12の全面をカバー11の内側に固定した場合に比べ、流体の吸引や供給を効果的に行うことができる。また、第1実施形態1aのように、創傷接触シート12に貫通孔123や流路124を備えているものを使用することで、スムーズな流体の吸引や供給が可能となる。
図11は、本発明に係る創傷用器具1の第1実施形態1aを用いてリハビリを行う際の創傷用器具1aの状態を示す断面模式図である。
創傷の吸引、洗浄を行うと、図10に示すように、カバー11、創傷接触シート12等が手に密着した状態になっている。この状態では、カバー11内部にスペースがないばかりか、吸引によりパッド13等が圧縮され、創傷用器具1自体が硬くなっている場合があるので、創傷用器具1を装着したままリハビリを行うことが難しい。
そこで、流体の供給、吸引を一旦停止した後、カバー11に設けられた気体流入用の連通口111cを開放し、カバー11内に空気を入れて、カバー11内部に四肢関節の屈曲又は伸展が可能な十分なスペースを確保する。この時、カバー11辺縁に、蛇腹構造を呈するひだ状伸縮部115を設けておけば(図1参照)、カバー11内に空気が流入することにより、該ひだ状伸縮部115が伸びるなどして、カバー11内部に四肢関節の屈曲又は伸展が可能な十分なスペースが確保される。
この時、連通口111cに設けた制御手段15を用いて空気の流入量を調整することにより、カバー11内へ、一気に空気が流入するのを防ぐことができ好適である。カバー11内に空気が一気に流入しカバー11が急に膨らんだ場合、創傷Wが創傷接触シート12に固着していると、剥離刺激を起こす恐れがあるが、気体流入量を制御することでこれを緩和することができるからである。
また、連通口111cにフィルター手段14(第1実施形態1aではパッド13)を設けることで、空気と共に外部の汚染物質が創傷用器具1内に流入しても、フィルター手段14で捕集することができるため、汚染物質の混入を防ぐことができる。
なお、カバー11に流入させる流体は空気に限らず、リハビリに影響がなければ、例えば、ミスト状を呈した液体や酸素等、あらゆる流体を供給して、カバー11内のリハビリスペースを確保することができる。この際、カバーが破裂するのを防いだり、治癒促進のために気体で創傷を適度に加圧したりするために、連通口111に流体調整弁のような制御手段を設ければ、連通口111a、111cからの流体流入量、および連通口111bからの流体流出量を適当に制御し、創傷に好適な環境を保ちながらリハビリをすることができる。
創傷Wの治癒過程において、創傷Wと創傷接触用の材料とが固着した場合、従来の創傷用器具では、創傷Wに密着した創傷用パッドの存在により関節の動きが制限され、十分なリハビリを行うことができなかった。また、このパッドを無理に剥がそうとうすると新生組織を損傷したり、剥離刺激を与えたりすることがあった。
しかし、本発明に係る創傷用器具1には、創傷接触シート12に分離領域122を設けているため、創傷接触シート12がカバー11の内側と分離可能な構造になっており、創傷接触シート12が創傷Wに固着した場合でも、創傷接触シート12の分離領域122が関節の動きに順応して動き得るため、創傷Wへ過度な剥離刺激等を与えることなく、四肢の関節を屈曲又は伸展させてリハビリを行うことができる。
このように、本発明に係る創傷用器具1、創傷用装置10を用いれば、衛生的な創傷管理を行いながら、治療・洗浄・リハビリの全てを行うことができ、ひいては、創傷の治癒時間の短縮にも繋がると考えられる。
本発明に係る創傷用器具1の第1実施形態1aを模式的に示す平面模式図である。 断面から視た第1実施形態のI−I矢視断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具1の第2実施形態1bを模式的に示す斜視模式図である。 本発明に係る創傷用器具1の第3実施形態1cを模式的に示す斜視模式図である。 本発明に係る創傷用器具1の第4実施形態1dを模式的に示す断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具1の第5実施形態1eを模式的に示す断面模式図である。 第1実施形態1aに用いた創傷接触シート12をカバー11から分離し、創傷接触面と反対側から視た斜視模式図である。 第1実施形態1aに用いた創傷接触シート12をカバー11から分離し、創傷接触面側から視た平面模式図である。 本発明に係る創傷用装置10の一実施形態を模式的に示す模式図である。 、本発明に係る創傷用器具1の第1実施形態1aを用いて創傷洗浄・治療を行う際の創傷用器具1aの状態を示す断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具1の第1実施形態1aを用いてリハビリを行う際の創傷用器具1aの状態を示す断面模式図である。
符号の説明
1、1a〜e 創傷用器具
10 創傷用装置
11 カバー
111、111a〜c 連通口
112 患部挿入口
113 周縁部
114 処置用開口部
115 ひだ状伸縮部
12 創傷接触シート
121 固定領域
122 分離領域
123 貫通孔
124 流路
13 パッド
14 フィルター手段
15 制御手段
101 流体吸引源
102 流体供給源

Claims (5)

  1. 創傷および関節の少なくとも一部を密閉状態で覆うためのカバーと、
    該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給に用いられ、前記カバー内部と外部を連通させるために前記カバーに設けられた1以上の連通口と、
    前記カバーと前記創傷との間の前記カバー内部に配置される創傷接触シートと、
    を少なくとも備え、
    前記カバーは、袋状またはスリーブ状であり、
    前記創傷接触シートは、前記カバーの内側に直接又は間接的に固定されている固定領域と、前記カバーの内側と分離可能な分離領域と、を備える、創傷用器具。
  2. 前記カバーは、四肢関節の屈曲又は伸展が可能なスペースを確保した袋状またはスリーブ状である請求項1記載の創傷用器具。
  3. 前記固定領域は、前記創傷接触シートの周縁部又はその近傍に形成される請求項1または2に記載の創傷用器具。
  4. 前記カバーと前記創傷接触シートとの間には、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッドが配置され、
    前記創傷接触シートは、前記パッドを介して前記カバーに間接的に固定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の創傷用器具。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の創傷用器具と、
    該創傷用器具に備えられた前記連通口に接続する流体吸引源又は流体供給源の少なくとも一方と、
    を少なくとも備える創傷用装置。
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