JP2009273669A - 創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置 - Google Patents

創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009273669A
JP2009273669A JP2008127895A JP2008127895A JP2009273669A JP 2009273669 A JP2009273669 A JP 2009273669A JP 2008127895 A JP2008127895 A JP 2008127895A JP 2008127895 A JP2008127895 A JP 2008127895A JP 2009273669 A JP2009273669 A JP 2009273669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wound
sheet
fluid
cover
instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008127895A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Okuyama
亘 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alcare Co Ltd
Original Assignee
Alcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alcare Co Ltd filed Critical Alcare Co Ltd
Priority to JP2008127895A priority Critical patent/JP2009273669A/ja
Publication of JP2009273669A publication Critical patent/JP2009273669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

【課題】創傷用器具を用いて創傷の治療を行う際、流体の流路を確保することができる新規技術を提供すること。
【解決手段】創傷を密閉状態で覆い流体の吸引及び/又は供給を行う創傷用器具に挿入するシート体1aであって、少なくとも1以上の壁で区画された密閉室11と、該密閉室により画定されシート体の面方向に連通する流路12と、を備え、前記流路は、前記創傷用器具の流体吸引時及び/又は前記創傷用器具への流体供給時に、流体が通流可能に維持される創傷用器具用シート体を提供する。本発明に係る創傷用器具用シート体を用いれば、創傷用器具を用いて吸引等を行う際、流体の流路を確保することができ、創傷治療を効率的かつ効果的に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、創傷の治癒のために用いる創傷用器具に挿入するシート体に関する。より詳しくは、創傷を密閉状態で覆い、創傷面の排液を吸引したり、洗浄等を行ったりすることにより創傷の治療を行うために用いる創傷用器具に挿入するシート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置に関する。
熱傷、褥瘡、糖尿病性潰瘍、静脈瘤性潰瘍、術創、及びその他の損傷(以下、これらを総称して「創傷」と称する。)の治癒においては、壊死組織やバクテリアの除去、適度な湿潤環境の維持、感染や汚染の予防等が必要である。創傷の治療においては、従来から、軟膏ガーゼ等を用いた方法、創傷を液体不透過性の包帯で密閉する方法等が行われてきた。
最も古くから行われている軟膏ガーゼ等を用いた方法は、ガーゼ内へのバクテリアの侵入、ガーゼ内でのバクテリアの繁殖、創傷の乾燥によるドレナージの妨げ等の問題があった。液体不透過性の包帯で密閉する方法は、ガーゼ等によるバクテリアの侵入、創傷の乾燥、ドレナージの妨げ等の問題は解決できたが、滲出液の多い創傷では剥離しやすくなるため包帯の頻回交換が必要であったり、一旦、包帯内にバクテリアが進入すると、バクテリアの増殖により感染を引き起こしやすかったりする等の問題を生じていた。
そこで、近年では、創傷を治療するために、創傷を密閉状態で被覆し、創傷からの血液や滲出液等の排液を吸引により除去したり、液体を供給して創傷を洗浄したりする治療方法が開発されつつある。この方法は、壊死組織やバクテリアの除去、適度な湿潤環境の維持が可能となるため、従来のガーゼや包帯等のように単に創傷を被覆するものより、創傷の治療を促進できる場合があることが知られている。
この創傷治療では、連続気泡発泡体や繊維等からなるパッドを創傷に被覆し、さらにその上から不透過性フィルムからなるカバーを被覆し、その後にカバーに設けられた連通口を通して吸引したり、流体を供給したりするこができる器具を使用することが多い。
吸引を行うことにより創傷を治療する方法に用いる器具として、例えば、特許文献1では、創傷を含み且つその創傷を囲む皮膚上を密閉する密閉手段と、創傷等に0.01〜0.99気圧の負圧を生成する真空手段と、創傷上に配置される多孔性スクリーン手段とを有する器具が開示されている。
特許文献2では、体の患部を収納するための外被(カバー)を備え、このカバー内に創傷部の表面に接触するように設けられた多孔性パッドと、外被の内部を負圧源に接続するための接続手段と、を備えた創傷部の治療を促進するための装置が開示されている。
特許文献3では、透明で空気不透過性の素材で構成された、手足を挿入して腕又は脚に気密的に装着される包袋と、一端が包袋内に挿入されて他端が吸排気装置に接続される吸引チューブと、を備えた陰圧療法用器具が開示されている。
また、流体の供給等を行うことにより創傷を治療する方法に用いる器具として、例えば、特許文献4には、開放細孔を有する少なくとも一つのセル材料からなる多孔質性材料と、液体不浸透性の外被もしくは層と、液体供給用の連結部分と、液体除去用の連結部分と、を備える組織の処理用器具が開示されている。
特許文献5には、高さおよび角度が調節可能であって、酵素性溶液を供給するための複数の人工チューブと、少なくとも1個の出口チューブと、皮膚病変部の周りで閉塞性シールを形成する手段と、を備える酵素的壊死組織除去用装置が開示されている。
これらの器具を用いて創傷治療を行う方法は、吸引や洗浄により滲出液を創傷上から除去するため、バクテリアの繁殖を抑制し、感染等を予防することができる。また、創傷表面を湿潤環境又は陰圧に保つことで、創傷部及びその周囲の血行が改善される等の効果により、結果として肉芽組織の形成の促進に繋がると考えられ、非常に有効な治療方法であると注目されている。
しかし、滲出液を除去したり、創傷表面を陰圧に保ったりするために吸引等を行う際、吸引等に伴って、カバーと創傷との空間が狭くなり、ついにはカバーと創傷とが密着した状態になると、液体や気体の流路を確保することが物理的に難しくなる。
この状況を少しでも改善するために、前記の器具には、多孔質性のパッドを用いることが頻繁に行われている。このパッドは、創傷を保護したり、創傷を適度に圧迫・引張したり、吸引により創傷に均一に負圧を適用したり、流体供給により創傷に均一に液体又は気体を適用したりする等の目的をもち、創傷の治癒促進には重要な要素の1つといえる。
しかし、このパッドもまた、滲出液等を除去したり、創傷表面を陰圧に保ったりするために吸引等を行う際、吸引等に伴って、パッド自体が陰圧により押し潰された状態に変形して、パッドの気泡や空隙が潰れてしまうため、液体や気体の流路を確保するためには、更なる技術の改良が期待されている。
特表平7−501958号公報 特表2002−541978号公報 特開2007−97860号公報 特表昭55−500930号公報 特表2007−519465号公報
上記のように、創傷を密閉状態で覆い流体の吸引及び/又は供給を行う創傷用器具では、創傷の治癒促進のために、流体の流路を確保することが非常に重要である。
そこで、本発明では、前記創傷用器具を用いて創傷の治療を行う際、流体の流路を確保することができる新規技術を提供することを主目的とする。
本願発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、流体の流路を確保し得る全く新規な構造のシート体を創傷用器具に挿入する技術を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明では、まず、創傷を密閉状態で覆い流体の吸引及び/又は供給を行う創傷用器具に挿入するシート体であって、
少なくとも1以上の壁で区画された密閉室と、
該密閉室により画定されシート体の面方向に連通する流路と、を備え、
前記流路は、前記創傷用器具の流体吸引時及び/又は前記創傷用器具への流体供給時に、流体が通流可能に維持される創傷用器具用シート体を提供する。
本発明に係る創傷用器具用シート体が挿入される創傷用器具の形態は特に限定されないが、例えば、創傷を密閉状態で覆い得るカバーを備え、該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給を行うものであればよく、本発明に係る創傷用器具用シート体はこの創傷用器具のカバー内部に挿入することが可能である。
本発明に係る創傷用器具用シート体の流路は、創傷治療時に流体の通流が確保できればその流路幅は特に限定されないが、0.2〜20mmであると好ましい。
前記密閉室は、創傷治療時に流体の通流を確保し得る流路を画定できれば、その内部には、流体又はゲル状体を封入してもよい。そして、これらの流体又はゲル状体を注入及び/又は排出するための1以上の口を、密閉室に備えていてもよい。
前記密閉室は、流体又はゲル状体を、前記密閉室内で移動又は循環させることが可能な構成にすることもできる。
本発明に係るシート体には、少なくとも一方の面側に凸状部を複数備え、前記凸状部間を前記流路として機能させることも可能である。
この場合の前記凸状部の高さは特に限定されないが、0.5〜20mmとすることが好ましい。
また、前記凸状部の個数も特に限定されないが、前記シート体4.0cmあたり1〜100個配置することが好ましい。
更に、前記凸状部は、複数の独立した密閉室により形成することも可能である。
なお、密閉室及び凸状部は、創傷治療時に前記流路を画定する形態に形成できれば、市場での流通過程における形態は特に限定されず、潰れた状態のまま市場流通させ、創傷治療時等の適当な段階で、流体、ゲル状体等を注入して、前記流路を画定する形態を形成して用いるものも本発明の範囲に包含する。
本発明に係る創傷用器具用シート体の前記流路は、流体の通流が確保されていればその構造は特に限定されないが、前記シート体の少なくとも一方の面側に開口させることもできる。
以上説明した創傷用器具用シート体には、その少なくとも一方の面側に、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッドを積層して用いることが可能である。
また、本発明に係る創傷用器具用シート体は、それを通して創傷が視認できる透視性を有することが好ましい。
本発明では、次に、創傷を密閉状態で覆い得るカバーと、
該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給に用いられ、前記カバー内部と外部を連通させるために前記カバーに設けられた1以上の連通口と、
前記カバーと前記創傷との間の前記カバー内部に配置される前記シート体と、
を少なくとも備える創傷用器具を提供する。
本発明に係る創傷用器具には、本発明に係るシート体を用いるが、前記シート体が、前記カバーの内側に固定されていることが好ましい。
本発明に係る創傷用器具の形態は特に限定されないが、例えば、略袋状又は略スリーブ状に形成することも可能である。
本発明では、更に、創傷を密閉状態で覆い得るカバーと、
該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給に用いられ、前記カバー内部と外部を連通させるために前記カバーに設けられた1以上の連通口と、
該連通口に接続する流体吸引源又は流体供給源の少なくとも一方と、
前記カバーと前記創傷との間の前記カバー内部に配置される前記シート体と、
を少なくとも備える創傷用装置を提供する。
ここで、本発明で用いる技術用語を定義する。本発明において、シート体の「面方向」とは、シート体の面に平行な方向、又は、ほぼ平行な方向を意味する。
本発明に係る創傷用器具用シート体を用いれば、創傷を密閉状態で覆い、流体の吸引及び/又は供給を行うことにより創傷の治療を行う場合において、流体が通流するための流路を確保することができ、創傷治療をより効率的に、より効果的に行うことが可能となる。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<創傷用器具用シート体>
図1は、本発明に係る創傷用器具用シート体1aの一実施形態を模式的に示す斜視模式図であり、図2は、断面から視た図1に示す創傷用器具用シート体1aのI−I矢視断面模式図である。本発明に係る創傷用器具用シート体1aは、大別して、密閉室11と、流路12と、を備える。
本発明に係る創傷用器具用シート体1aの形態は、シート状になっていれば特に限定されず、自由に設計することができる。例えば、三角形、四角形、菱形等の多角形、円形、楕円形、又はこれらの形状を適宜組み合わせたシート状の形態、特定の方向に連続的に形成したテープ状、ロール状の形態等に作成し、使用時に切断して用いることも可能である。
密閉室11は、少なくとも1以上の壁で区画されていれば、特に限定されず、自由に設計することができる。図1に示す実施形態では、側壁13と、底壁14と、上壁15とで区画された密閉室11を一例として挙げている。より具体的には、本実施形態では、3枚の合成樹脂フィルムを用いて密閉室11を区画している。
本発明に係る創傷用器具用シート体1aの密閉室11の壁は、気体非透過性かつ液体非透過性の合成樹脂フィルムから形成することが好ましいが、創傷用器具の流体吸引時又は流体供給時でも密閉室11の体積を実質的に維持し得るものであれば多少の気体又は液体透過性があるものを使用することもできる。密閉室11の壁を構成する合成樹脂フィルムの素材は特に限定されず、公知のあらゆる材料を1種又は2種以上自由に選択することができる。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系重合体、オレフィン系共重合体、シリコーン等の合成樹脂を挙げることができる。
また、密閉室11の壁を構成する合成樹脂フィルムは、創傷の観察や、創傷への密着性を向上させるために、透明で可撓性を有するものが好ましい。なお、密閉室11の壁を2種以上の合成樹脂フィルムや布帛をラミネートしてなる積層体で形成することも可能である。また、同一又は異なる種類の形態のシート体1aをラミネートした積層構造のシート体1aとすることもできる。
この密閉室11には、シート体1aに用いる前記材料を充填させることも可能であるが、気体、液体、ゾル体等の流体やハイドロゲル、オルガノゲル等のゲル状体を封入することが望ましい。シート体の柔軟性、緩衝性を向上させて、創傷への刺激の軽減、及び、創傷への密着性を高めるためである。
密閉室11には、図1では図示しないが、流体、ゲル状体等を注入及び/又は排出するための1以上の口を備えることが好ましい。該口を備えることにより、創傷治療時等に、密閉室11への流体、ゲル状体等の封入を行うことが可能となる。即ち、本発明に係るシート体1aは、創傷治療時等に、密閉室11へ流体、ゲル状体等を封入することにより、後述する流路12が確保できるように設計されていれば、市場の流通過程においては、密閉室11が潰れた状態になっているものでも本発明の範囲に含まれる。
このように、創傷治療時に、密閉室11への流体、ゲル状体等の封入を可能とする構造にすれば、シート体1aが市場流通する際、軽量化、省スペース化が図れ、使用前の取り扱い性が向上し、流通コストの軽減にも繋がる。また、創傷治療に用いるシート体1aは、使用する前に、滅菌処理することが多いと考えられるが、滅菌処理後に密閉室11へ流体、ゲル状体等を封入するように設計すれば、滅菌処理中に密閉室11が破裂してしまうのを防止することができる。
さらに、創傷治療時に、密閉室11への流体、ゲル状体等の封入を可能とする構造にすれば、創傷の状態に合わせて、創傷を冷やしたり温めたりすることが可能となる。例えば、熱傷の場合には冷水や冷やしたゲル状体等を封入したり、肉芽組織の形成に関与する生体酵素の至適温度に近づくように温水や温めたゲル状体等を封入したりすることで、効率的且つ効果的な治療を行うことが可能となる。さらに、後述するように密閉室11に封入した流体、ゲル状体を、密閉室内で移動又は循環させる構造にすれば、創傷の持続的な温度調整が可能となる。
流路12は、密閉室11により画定され、本発明に係るシート体1aの面方向に連通する。従来から創傷用器具2に用いられている連続気泡発泡体や繊維等からなる多孔質性のパッドは、その気泡や空隙が流路の役目を果たしているが、吸引を行った場合には、多孔質性のパッドの気泡や空隙が潰れてしまい、流路を確保することが困難であった。しかし、本発明に係るシート体1aでは、流路12が密閉室11により画定されているため、吸引を行った場合にもシート体1a自体の厚さはほぼ一定に保たれ、流路12を確保したまま、創傷治療を行うことが可能である。
また、従来の多孔質性のパッドを用いる場合には、吸引によりパッド自体が圧縮されて硬くなり、創傷に過度な圧迫を加え、肉芽組織増殖や血流に悪影響を及ぼす可能性があったが、本発明に係るシート体1aでは、吸引時にも密閉室11の体積はほぼ一定に保たれるため、柔軟性と緩衝性が損なわれること無く、また、密閉室11が創傷へ接触する場合であっても、創傷への過度な圧迫を軽減することが可能である。
流路12は、密閉室11により画定され、吸引時においても、流体が通流可能に維持される構造であれば、その流路幅は特に限定されないが、創傷治療時の流路幅が0.2〜20mmであることが好ましい。創傷治療時に、流体の通流をより効率的に行うためである。
図3は、本発明に係る創傷用器具用シート体1bの図1とは異なる実施形態を模式的に示す斜視模式図であり、図4は、断面から視た図3に示す創傷用器具用シート体1bのJ−J矢視断面模式図である。
本実施形態では、シート体1bの一方の面側に凸状部111を複数備えている。そして、この凸状部111間が前記流路12として機能する。本実施形態では、高さと大きさの異なる2種類の凸状部111を複数配置したもので、この実施形態のように凸状部の高さ、大きさ等の形態や配置を創傷の深さや形状に合わせて適宜設定することができる。
本実施形態の各凸状部111は、図4の断面図に示す通り、全て底面部112で連通している。そして、各凸状部111の内部を、流体が循環できるように構成している(図4中符号F参照)。底面部112には、流体の注入口113及び排出口114を備え(図3参照)、創傷治療時に、流体の注入及び排出を行うことができるように設計されている。
このように、本実施形態では、各凸状部111と底面部112が、前記密閉室11の役割を担っている。
本実施形態のように、密閉室11(凸状部111及び底面部112)内を、流体が移動又は循環できるように構成することで、創傷部の温度を一定に保つことができる。例えば、冷水や冷風を循環させれば、創傷部を常に冷やすことができ、熱傷治療等の治療効率を向上させることができる。逆に、温水や温風等を循環させれば、創傷部を肉芽組織の形成に関与する生体酵素の至適温度域等に保ち、肉芽組織形成をより促進させることが可能である。
凸状部111の形状は、吸引時において、流路12が確保されれば特に限定されないが、その高さは0.5〜20mmとすることが好ましい。この範囲の高さに設計すれば、創傷用器具への挿入に影響を与えず、且つ、吸引時に確実に流路12を確保することができ、緩衝性および柔軟性を維持しつつ、持続的な排液及び流体の供給が可能となる。
また前記凸状部111のシート体1bの面積あたりの個数は、吸引時において、流路12が確保されれば特に限定されないが、シート体1b4.0cmあたり1〜100個配置されていることが好ましい。多すぎると、流路12幅を確保することができなくなり、少なすぎると創傷全面における均一な流体の吸引又は流体の供給が難しくなるからである。
以上説明した凸状部111は、図4に示すように、底面部112で連通した1つの独立した密閉室11により形成される構造に限らず、図5の斜視模式図および図6の断面模式図に示すように、複数の独立した密閉室11により形成することも可能である。
なお、図5および図6に示す実施形態では、2枚のシートを部分的に結合し、流体、ゲル状体等を封入することによりシート体1cを形成しているが、これに限定されず、例えば、図示しないが、複数の独立した密閉室11をそれぞれ形成し、1枚のシート上にそれぞれ固定することでシート体を形成することも可能である。
本実施形態では、流路12がシート体1cの一方の面側に開口した構造(図5及び図6中符号O参照)になっている。この流路12が開口した面を、創傷部へ対向するようにして創傷治療に用いることにより、創傷部からの均一な排液及び創傷部への流体の均一な供給が可能となる。
流路12が開口した構造のシート体としては、図5および図6に示す実施形態に限らず、例えば、図7〜9のような構造のシート体1d〜1fでも、本発明の目的を達成することが可能である。
図7に示すシート体1dは、合成樹脂を用いて底壁14と、上壁15とを形成し、その間に複数の側壁13を備えることで、略ハニカム構造のシートを形成し、側壁13間が面方向に連通する流路12として機能する構造を呈している。そして、上壁15に開口部Oを備えている。この開口部Oは、両面(底壁14および上壁15)に備えることも可能である。
なお、本実施形態では、側壁13、底壁14、および上壁15が全て前記密閉室11の役割を担い、この密閉室11内は合成樹脂材料を充填させた構造になっているが、これに限定されず、側壁13、底壁14、および上壁15を中空構造となるように形成して、内部に流体、ゲル状体等を封入することも自由である。
図8(I)は、本発明に係る創傷用器具用シート体1eの全体を模式的に示す斜視模式図であり、図8(II)は、(I)に示すシート体1eを部分的に拡大した拡大斜視模式図である。
図8に示すシート体1eは、密閉室11が網目構造を形成し、密閉室11に複数の貫通部121を設けることにより、この貫通部121がシート体1eの面方向に連通する流路12の機能を果たすように設計している。この密閉室11で形成された網目部分が、開口部Oとして機能する。なお、図7の実施形態と同様に、本実施形態では、密閉室11内は合成樹脂材料を充填させた構造になっているが、これに限定されず、密閉室11を中空構造となるように形成して、内部に流体、ゲル状体等を封入することも自由である。
図9に示すシート体1fは、密閉室11を略直方体に形成し、密閉室11に、上下左右に交わるような複数の貫通部121を設けることにより、この貫通部121がシート体1fの面方向に連通する流路12の機能を果たすように設計している。そして、図面向かって上下方向へ向かう貫通部121が、開口部Oとして機能する。なお、図7および図8の実施形態と同様に、本実施形態では、密閉室11内は合成樹脂材料を充填させた構造になっているが、これに限定されず、密閉室11を中空構造となるように形成して、内部に流体、ゲル状体等を封入することも自由である。
図10は、本発明に係る創傷用器具用シート体の図1、図3、図5、および図7〜図9とは異なる一実施形態を模式的に示す断面模式図である。本実施形態に係る創傷用器具用シート体1gは、前記シート体1cに繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッド16を積層したシート体である。
このように、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッド16を積層し、このパッド16側を創傷に接触させて創傷治療に用いることにより、微細空隙や微細孔を有する繊維状材料又は連続気泡発泡体の毛細管現象により、創傷面からの排液を均一かつ速やかに除去することができる。また、繊維状材料又は連続気泡発泡体からなるパッド16が吸引により多少圧縮された場合であっても、シート体1cにより流体流路は確実に確保されるので、効果的な流体の吸引又は供給を行うことが可能である。
パッド16の創傷と対向する側の表面には、図示しないが、シリコーンゲル、ハイドロゲルのようなゲル層を形成することも可能である。このようなゲル層を形成することで、パッド16と創傷とを分離する際に、剥離刺激を低減し、創傷用器具を用いることによる二次的傷害を防止することができる。
シート体1cとパッド16は、接着、粘着、溶着等により予め結合させておいても良いが、シート体1cとパッド16とを別々に形成し、創傷治療に用いる際に、シート体1cとパッド16とを積層させて用いてもよい。また、パッド16は、シート体1cと同一の大きさに限らず、シート体1cより大きくても小さくてもよく、創傷の大きさに合わせて自由に設計することができる。
なお、本実施形態では、パッド16にシート体1cを積層させているが、シート体1cに限らず、前述した各実施例に係るシート体1a〜fのいずれを用いても本発明の目的を達成することができる。
以上説明した本発明に係る創傷用器具用シート体1a〜gは、透視性を有することが好ましい。感染の兆候や創傷の治癒の状態を簡単に観察できるようにするためである。具体的には、シート体1a〜fを透明な合成樹脂フィルム等で形成することにより、シート体1a〜fを通して創傷の状態等を観察することができる。
また、シート体1gのように、繊維状及び/又は連続気泡発泡体からなるパッド16を積層させたシート体の場合には、図示しないが、パッド16の片面から反対面に貫通する貫通開口をパッド16に設けておくことにより、創傷の状態を観察することができる。この時、貫通開口の開口率は、本発明の目的を損なわない限り特に限定されないが、透視性を確保する観点から30〜90%の範囲とすることが好ましく、40〜85%の範囲とすることがさらに好ましい。
<創傷用器具>
図11は、本発明に係る創傷用器具2aの一実施形態を模式的に示す上方視平面模式図であり、図12は、断面から視た図11に示す創傷用器具2のL−L矢視断面模式図である。
本発明に係る創傷用器具2aは、大別すると、カバー21と、連通口211と、シート体1gと、を少なくとも備える。
カバー21は、創傷Wを密閉状態で覆うために、気体非透過性かつ液体非透過性の材料から形成することが好ましい。また、創傷への刺激の軽減や、創傷への密着性を向上させるために可撓性を有し、創傷の状態等を観察するために透明性を有する材料が好ましい。なお、皮膚の蒸れを防ぎ、創傷を適度な湿潤状態に保つために、水蒸気透過性(透湿性)を有するものを用いてもよい。このようなカバー21の材料としては、合成樹脂フィルムが好適である。カバー21に用いることができる合成樹脂フィルムの材料は、特に限定されず、公知のものを1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル系重合体、オレフィン系共重合体、シリコーン等の合成樹脂を挙げることができる。また、カバー21を2種以上の合成樹脂フィルムや布帛をラミネートしてなる積層体で形成することも可能である。
カバー21の形態は、創傷Wを密閉状態で覆い得るものであれば特に限定されず、略袋状、略スリーブ状、シート状(後述の図13参照)のものを利用できる。四肢の創傷を被覆する場合は、本実施形態の様に略袋状、又は略スリーブ状が好ましい。
カバー21を略袋状又は略スリーブ状の形態にする場合は、袋又はスリーブの患部挿入口212に粘着剤などのシール手段を設けることで、創傷を密閉状態で覆うことができる。
カバー21には、カバー21内部からの流体の吸引及び/又はカバー21内部への流体の供給に用いるために、連通口211を備える。この連通口211は、吸引と供給のために複数備えることも自由である。
連通口211は、創傷治療時には、流体吸引源及び/又は流体供給源に接続して用いる。流体吸引源及び流体供給源を同一の連通口211に接続する場合には、流体調整弁などを設けて流体の流れを適宜制御してもよい。
カバー21上に設けられる連通口211の位置は特に限定されないが、流体の吸引又は供給が均一に行えるように、後述するシート体1gの外周縁の近傍に配置することが好ましい。
シート体1gは、カバー21と創傷Wとの間のカバー21内部に配置する。シート体1gは、創傷治療時にカバー21内部に挿入してもよいが、予め、カバー21内部に、粘着、接着、溶着などの固定方法により固定しておくことも可能である。固定する場合には、例えば、粘着による固定方法等を用いて、カバー21とシート体1gとが着脱自在に固定することが好ましい。シート体1gの位置調節や交換が必要になった場合に、操作を簡便にするためである。
また、シート体1gのように、シート体1cとパッド16とが積層されたシート体1gの場合、シート体1cのみをカバー21に固定し、パッド16は、創傷治療時に挿入するように構成してもよい。パッド16を分離可能に構成しておけば、パッド16の位置調節や交換を簡単に行うことができ、常に清潔なパッド16に交換することができるため、感染等の防止にもつながる。
シート体1gは、カバー21の内部全面に設けても良いし、創傷の大きさに合わせて部分的に設けることも自由である。
図13は、本発明に係る創傷用器具の図11とは異なる実施形態を模式的に示す上方視平面模式図である。本実施形態に係る創傷用器具2bは、カバー21をシート状に形成している。
本実施形態では、カバー21の周縁部213に粘着剤などのシール手段を設けている。このシール手段で創傷を囲繞することで、創傷を密閉状態に覆うことが可能である。
また、本実施形態では、カバー21に、連通口211を2つ設けている。連通口211を2つ設けることで、一方を流体吸引源へ、もう一方を流体供給源へ接続して用いることができる。
以上説明した創傷用器具2a、2bには、シート体1gを用いているが、シート体1gに限らず、前述した本発明に係るシート体1a〜fのいずれを用いても本発明の目的を達成することができる。
<創傷用装置>
図14は、本発明に係る創傷用装置3の一実施形態を模式的に示す模式図である。本発明に係る創傷用装置3は、大別して、カバー21と、連通口211と、流体吸引源31又は流体供給源32の少なくとも一方と、シート体1gと、を少なくとも備える。なお、カバー21、連通口211、およびシート体1gについては、前述の通りであるため、ここでは説明を割愛する。
流体吸引源31又は流体供給源32は、少なくとも一方を備えていれば、本発明に係る創傷用装置の範囲内に包含されるが、本実施形態に係る創傷用装置3のように、流体吸引源31および流体供給源32を両方備えていると好ましい。創傷に対して単に吸引だけ行った場合、高粘度の排液や付着性の壊死組織の除去が困難で、吸引機構が閉塞したり、脆弱な新生肉芽組織を損傷させたりする場合があるが、流体供給源32から流体を供給しながら吸引することで、排液や壊死組織の除去効果が高まり、吸引時の疼痛も緩和されるからである。
流体吸引源31としては、流体を吸引できれば公知のあらゆる形態の流体吸引源を用いることが可能である。例えば、電動式又は手動式の吸引ポンプ、シリンジ、スポイト等が挙げられる。
流体吸引源31を用いる場合、その吸引力等は特に限定されず、創傷の状態や排液量等に応じて、適宜調整することができる。特に本発明に係る創傷用装置を用いて吸引を行う場合には、20〜300mmHgの陰圧で行うことが好ましく、40〜200mmHgの陰圧で行うことが更に好ましい。壊死組織、細菌、排液等の創傷治癒の遅延因子を創傷から積極的に除去するためである。
流体供給源32としては、流体を供給できれば公知のあらゆる形態の流体供給源を用いることが可能である。たとえば、電動式又は手動式のポンプ、噴霧器等が挙げられる。また、液体を供給する場合には、重力を利用して自然落下式の供給源を用いることも可能である。
流体供給源32を用いる場合、供給する流体の種類は特に限定されず、創傷の治療に用い得る流体であれば、自由に選択して供給することができる。例えば、水、生理食塩水、酵素、洗浄剤、生理活性物質、成長因子などの各種薬剤を含有した溶液等が挙げられる。
また、これらの流体の温度を適宜調節して供給することにより、創傷治療を効率的且つ効果的に行うことが可能である。
流体供給源32から供給する流体量は、特に限定されないが、1時間あたり15〜300mlが好ましく、30〜200mlが更に好ましい。
本発明に係る創傷用器具用シート体の一実施形態を模式的に示す斜視模式図である。 断面から視た図1に示す創傷用器具用シート体1aのI−I矢視断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具用シート体の図1とは異なる一実施形態を模式的に示す斜視模式図である。 断面から視た図3に示す創傷用器具用シート体1bのJ−J矢視断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具用シート体の図1および図3とは異なる一実施形態を模式的に示す斜視模式図である。 断面から視た図5に示す創傷用器具用シート体1cのK−K矢視断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具用シート体の図1、図3、および図5とは異なる一実施形態を模式的に示す斜視模式図である。 符号(I)で示す図は、本発明に係る創傷用器具用シート体の図1、図3、図5、および図7とは異なる一実施形態の全体を模式的に示す斜視模式図であり、符号(II)で示す図は、(I)に示すシート体1eを部分的に拡大した拡大斜視模式図である。 本発明に係る創傷用器具用シート体の図1、図3、図5、図7および図8とは異なる一実施形態を模式的に示す斜視模式図である。 本発明に係る創傷用器具用シート体の図1、図3、図5、および図7〜図9とは異なる一実施形態を模式的に示す断面模式図である。 本発明に係る創傷用器具2aの一実施形態を模式的に示す上方視模式図である。 断面から視た図11に示す創傷用器具2aのL−L矢視断面模式図である 本発明に係る創傷用器具の図11とは異なる実施形態を模式的に示す上方視模式図である。 本発明に係る創傷用装置3の一実施形態を模式的に示す模式図である。
符号の説明
1a〜g 創傷用器具用シート体
2a、b 創傷用器具
3 創傷用装置
11 密閉室
12 流路
13 側壁
14 底壁
15 上壁
111 凸部
16 パッド
21 カバー
211 連通口
31 流体吸引源
32 流体供給源

Claims (17)

  1. 創傷を密閉状態で覆い流体の吸引及び/又は供給を行う創傷用器具に挿入するシート体であって、
    少なくとも1以上の壁で区画された密閉室と、
    該密閉室により画定されシート体の面方向に連通する流路と、を備え、
    前記流路は、前記創傷用器具の流体吸引時及び/又は前記創傷用器具への流体供給時に、流体が通流可能に維持される創傷用器具用シート体。
  2. 前記流路幅が、0.2〜20mmである請求項1記載の創傷用器具用シート体。
  3. 前記密閉室には、流体又はゲル状体が封入されている請求項1又は2に記載の創傷用器具用シート体。
  4. 前記密閉室には、気体が封入されている請求項3に記載の創傷用器具用シート体。
  5. 前記密閉室は、流体又はゲル状体を前記密閉室内に注入及び/又は前記密閉室外へ排出するための1以上の口を備える請求項3又は4に記載の創傷用器具用シート体。
  6. 流体又はゲル状体を前記密閉室内で移動又は循環させることが可能な請求項3から5のいずれか一項に記載の創傷用器具用シート体。
  7. 前記シート体の少なくとも一方の面側に凸状部を複数備え、前記凸状部間が前記流路として機能する請求項1から6のいずれか一項に記載の創傷用器具用シート体。
  8. 前記凸状部の高さが、0.5〜20mmである請求項7に記載の創傷用器具用シート体。
  9. 前記凸状部が、前記シート体4.0cmあたり1〜100個配置されている請求項7又は8に記載の創傷用器具用シート体。
  10. 前記凸状部が、複数の独立した密閉室により形成されている請求項7から9のいずれか一項に記載の創傷用器具用シート体。
  11. 前記流路は、前記シート体の少なくとも一方の面側に開口している請求項1から10のいずれか一項に記載の創傷用器具用シート体。
  12. 前記シート体の少なくとも一方の面側に、繊維状材料及び/又は連続気泡発泡体からなるパッドを積層した請求項1から11のいずれか一項に記載の創傷用器具用シート体。
  13. 透視性を有する請求項1から12項に記載の創傷用器具用シート体。
  14. 創傷を密閉状態で覆い得るカバーと、
    該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給に用いられ、前記カバー内部と外部を連通させるために前記カバーに設けられた1以上の連通口と、
    前記カバーと前記創傷との間の前記カバー内部に配置される請求項1から13のいずれか一項に記載のシート体と、
    を少なくとも備える創傷用器具。
  15. 前記シート体が、前記カバーの内側に固定された請求項14記載の創傷用器具。
  16. 前記カバーは、略袋状又は略スリーブ状を呈する請求項14又は15に記載の創傷用器具。
  17. 創傷を密閉状態で覆い得るカバーと、
    該カバー内部からの流体の吸引及び/又は前記カバー内部への流体の供給に用いられ、前記カバー内部と外部を連通させるために前記カバーに設けられた1以上の連通口と、
    該連通口に接続する流体吸引源又は流体供給源の少なくとも一方と、
    前記カバーと前記創傷との間の前記カバー内部に配置される請求項1から13のいずれか一項に記載のシート体と、
    を少なくとも備える創傷用装置。
JP2008127895A 2008-05-15 2008-05-15 創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置 Pending JP2009273669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127895A JP2009273669A (ja) 2008-05-15 2008-05-15 創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127895A JP2009273669A (ja) 2008-05-15 2008-05-15 創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009273669A true JP2009273669A (ja) 2009-11-26

Family

ID=41439646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008127895A Pending JP2009273669A (ja) 2008-05-15 2008-05-15 創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009273669A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017518793A (ja) * 2014-05-09 2017-07-13 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 陰圧および流体点滴注入と共に使用するための破壊的ドレッシング
US20200078225A1 (en) * 2012-03-05 2020-03-12 Lohmann & Rauscher Gmbh Wound care arrangement and covering unit therefor
JP2021500137A (ja) * 2017-10-23 2021-01-07 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 創傷治療用の低輪郭の分配構成要素
JP2021524333A (ja) * 2018-07-12 2021-09-13 ディーティーエーメディカル ガス状媒体の流れを制御するためのシステムを用いた治療方法及び機器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000372A1 (ja) * 2003-06-26 2005-01-06 Zuiko Corporation 創傷被覆材および創傷被覆材キット
WO2007031765A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-22 Smith & Nephew, Plc Apparatus with actives from tissue
WO2007106594A2 (en) * 2006-03-14 2007-09-20 Kci Licensing Inc. System and method for percutaneously administering reduced pressure treatment using a flowable manifold
WO2008005532A2 (en) * 2006-07-07 2008-01-10 Boehringer Technologies L.P. Growth stimulating wound dressing with improved contact surfaces

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000372A1 (ja) * 2003-06-26 2005-01-06 Zuiko Corporation 創傷被覆材および創傷被覆材キット
WO2007031765A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-22 Smith & Nephew, Plc Apparatus with actives from tissue
WO2007106594A2 (en) * 2006-03-14 2007-09-20 Kci Licensing Inc. System and method for percutaneously administering reduced pressure treatment using a flowable manifold
WO2008005532A2 (en) * 2006-07-07 2008-01-10 Boehringer Technologies L.P. Growth stimulating wound dressing with improved contact surfaces

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200078225A1 (en) * 2012-03-05 2020-03-12 Lohmann & Rauscher Gmbh Wound care arrangement and covering unit therefor
US11752040B2 (en) * 2012-03-05 2023-09-12 Lohmann & Rauscher Gmbh Wound care arrangement and covering unit therefor
JP2017518793A (ja) * 2014-05-09 2017-07-13 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 陰圧および流体点滴注入と共に使用するための破壊的ドレッシング
JP2021500137A (ja) * 2017-10-23 2021-01-07 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド 創傷治療用の低輪郭の分配構成要素
JP7263337B2 (ja) 2017-10-23 2023-04-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 創傷治療用の低輪郭の分配構成要素
US11883578B2 (en) 2017-10-23 2024-01-30 3M Innovative Properties Company Low profile distribution components for wound therapy
JP2021524333A (ja) * 2018-07-12 2021-09-13 ディーティーエーメディカル ガス状媒体の流れを制御するためのシステムを用いた治療方法及び機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11484443B2 (en) Systems and methods for using negative pressure wound therapy to manage open abdominal wounds
JP6867337B2 (ja) 創傷被覆材
US11565033B2 (en) Wound debridement by irrigation with ultrasonically activated microbubbles
US20220088285A1 (en) Systems and methods for applying reduced pressure therapy
EP3661448B1 (en) Systems for wound debridement
CN104644339B (zh) 用于在组织部位施加减压的多层敷料、系统和方法
CN103037822B (zh) 伤口敷料
JP5322002B2 (ja) 創傷用器具、及び該創傷用器具を用いた創傷用装置
EP2237755B1 (en) Wound packing members
JP2022506831A (ja) 穿孔されたドレッシング及び陰圧創傷療法を使用して破壊を高めるための、半剛性支持体を有する創傷ドレッシング
JP2022506830A (ja) 創傷床マクロ変形の洗浄を可能にする突出層を有するドレッシング
JP2012513824A (ja) デブリドマン機構を用いる減圧治療システムおよび方法
JP2012500077A (ja) 高圧創被覆材及び方法
US20050186260A1 (en) Medicated gel foam and method of use
JP2009273669A (ja) 創傷用器具用シート体、並びに該シート体を用いた創傷用器具及び創傷用装置
RU197908U1 (ru) Устройство для вакуумной терапии с использованием попеременного отрицательного давления

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140212