JP2016524490A - 開放可能な窓を含む、負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス - Google Patents

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Abstract

本発明の主題は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素および流体媒質を吸引するための接続デバイスを含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイスであって、前記創傷被覆要素は開放可能な窓を含み、前記窓は気密性の閉鎖物によって創傷被覆要素上に配置されている、創傷ケアデバイスである(図4b)。

Description

本発明は、開放可能な窓を含む、負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイスに関する。
負圧雰囲気による創傷治療用の従来のシステムおよびデバイスは、気密性の創創傷被覆、ドレナージ(排出)ホース、外部に配置される真空ポンプ、および排出される滲出液を集めるための容器から成っている。
このようなデバイスは、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献2には、負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイスが記載されている。この創傷ケアデバイスは、開放可能な窓を随意に特徴として有してよく、これは「気密性治療窓」、または「可倒式閉鎖要素」とも呼ばれる。
負圧雰囲気によって創傷治療をするデバイスは、例えば、切開部の手術後治療(目的が滲出液の排出であり、および、そのため面倒な事態をより少なくして、縫合部分のより速い治癒を可能にすることであるとき)に対して、ならびに、例えば床ずれまたは静脈性潰瘍の場合の、深く窪んだ浮腫の治療(この場合、深い内側から傷の流体を積極的に取得することは、慢性の傷の治癒に対する前提条件である)に対して使用される。
典型的には、この治療形態において、60と200mmHgの間の相対的負圧が使用される。特許文献2に記載された開放可能な窓は、その下に配置された創傷接触要素、例えば吸収要素または副次的ケア用品が、気密性創傷被覆によって作られた空間に挿入されること、またはその空間から除去されることを可能なものにしている。このようにして、前記創傷接触要素、または前記ケア用品は、例えば創傷の洗浄またはその要素の交換を目的として、創傷周囲の患者の皮膚に好ましく取り付けられている創傷ケアデバイスの全体を取り換えることを必要とせずに、創傷空間から取り除くことができる。このことにより、傷治療工程における外傷性治療介入が減り、また、コスト関連の利点も有する。
大気の条件に基づいて、前記開放可能な窓は、窓が閉じられた位置にあるときは、気密性であることが必要である。このことは、空気が非常に低粘度の媒体であることから、些細なことではない。更に、多くの種類の気密性結合材は、強い物理的結合も必要となり、これは傷との接触の観点から望ましくない。このような強い物理的結合は、一方で一定の高さと一定の重さを特徴とし、かつ、他方では、開閉時の一定の復元力、言い換えると、開閉が手の強さで行われることを特徴とする。
しかしながら、現在の情況において、創傷領域に力を加えることは、しばしば患者を苦痛に曝す結果となり得るので、これは大いに望ましくない。もし、例えば、治療窓を閉じるのに力の使用を必要とするなら、患者は、特に瘢痕、床ずれ、および静脈性潰瘍の場合には、これを外傷性治療介入として経験するであろう。
米国特許7198046号公報 欧州特許1814609号公報
本発明の課題は、それ故、前述の不利な点を伴わずに、創傷接触要素またはケア用品の交換を可能にする真空傷治療を提供することである。
本発明は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素、および流体媒質を吸引するための接続デバイスを含み、上記創傷被覆要素は開放可能な窓を有し、この窓は気密性の閉鎖物によって創傷被覆要素上に配置されている、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイスを提供する。
図1は、創傷ケアデバイスの一般原理を示す。 図2は、開放可能な窓10を示す。 図3中に、前記連結シール18、40の断面を詳細に示す。 図4も、開放可能な窓を示す。 図5aは、連結シールの異なる形態を示す。図5bは、接着性シールの形態の気密性の閉鎖物を示す。 図6は、創傷ケアデバイス60を示す。 図7は、創傷ケアデバイス70を示す。 図8は、創傷ケアデバイス80を示す。 図9は、創傷ケアデバイス90を示す。 図10は、創傷ケアデバイス100を示す。 図11aは、創傷ケアデバイス110を示す。図11bは、図11a中のデバイスに類似のデバイスを特徴として有するが、吸収要素118が、創傷対向側で、開放可能な窓117に取り付けられている点が異なる。 図12は、創傷ケアデバイス120を示す。 図13は、接着性シールの形の気密性の閉鎖物の更なる実施態様を示す。 図14は、創傷ケアデバイス140を示す。 図15は、創傷ケアデバイス150を示す。 図16aは、発明された創傷ケアデバイスの配置を示す。図16bは、図16a中の配置と類似の配置を示すが、より後での配置である。 更なる実施態様を図17中に見ることができる。 図18は、本発明に係る創傷被覆要素のフレーム180を通り抜けた断面である。 図19は、創傷治療用創傷ケアデバイスを示す。 ポンプ193は、図20に見られるように、着脱可能なように具体化されている。 図21は、創傷ケアデバイスの分解図を示す。 図22は、更なる創傷治療用創傷ケアデバイスを示す。
前記開放可能な窓は、多くの利点を特徴として有する。従って、例えば、その窓によって、
その下にある傷の、より容易なリンスまたは洗浄
医薬品またはケア用品によるその創傷治療
創傷被覆材または吸収要素の非外傷性交換
その傷の視診および評価、および
試料、例えば綿棒採取標本の取得
が、創傷ケアデバイス全体を取り除くことを必要とせずに、可能になる。
「開放可能な窓」の概念は、完全に透明な窓、透明でない窓またはその下に非透明性物質を有する窓、および透明部を特徴として有する窓、を包含する。
好ましくは、創傷被覆要素は、特定の身体位置の解剖学的浮彫に対応するように事前に形成されている。例えば、それは、創傷被覆要素が肘、尻、または膝の区域に適用されるとき、有効であろう。深絞りする工程は、例えば、前述の身体位置の解剖学的浮彫に対応するように創傷被覆要素の事前形成を可能なものにしている。
また好ましくは、創傷被覆要素は、一定の身体位置の動きに順応できるように具体化されている。これらの目的のため、例えば、創傷被覆要素および気密性の閉鎖物は、弾性的であるように具体化されていてもよい。更に、ひだ付き配列物、または一つまたは幾つかのストレッチベローズ(伸縮する蛇腹)を備えてよい。
前述の実施態様では、前述の気密性の閉鎖物は、これらの悪化条件下においてすら、その気密特性を維持するであろうことは、特に重要である。
好ましくは、前述の気密性の閉鎖物は、連結シールの形態で具体化されている。以下において、「連結シール」の概念は、さねはぎ原理に従って機能するすべての種類の開示された連結シールを指す。
これらの目的のため、シールによって互いに接続されるべき両方の部分は、シールを適用したとき相互に噛みあうリップを特徴として有する。好ましくは、これらのリップは、合成もしくは天然ゴム、ポリエチレン、またはポリプロピレン等の弾性的材料からなる。
このようなシールは、例えば、飛行機旅行の間の化粧品運搬用の再封可能な機内持ち込みポーチ、冷凍食品保存用の再封可能な保存バッグ、または再封可能な保存箱(「タッパーウェアー」)から公知である。
前述の連結シールは、「ジップロック」、「ミニグリップ」、すなわち滑り封止物の仮名でも知られている。後者の場合、滑動部を備えることができ、滑動部はジッパーの様にシールされるべきリップに沿って滑り、またリップをシールされた位置に動かす。
いわゆるバルジロックは、例えばWO03013976A1に記載されているように、「連結シール」の概念の中に包含される。
前述のシールは、窓が閉じられた位置にあるとき開放可能な前記窓の気密性の閉鎖物として適していること、および更に、これらシールは低い高さおよび軽い重量を有しているか、または必要としていること、ならびにシールを閉めたりまたは開けたりするためにほんの少しの力しか必要としないことも、重要である。このようにして、患者を苦痛に曝すことなく、開閉を行うことができる。
後者は、例えば滑動部を用いる実施態様(図9および明細書を参照)、または舌および溝オプションを用いる実施態様(図4および明細書を参照)によって達成できる。
前述の実施態様の代替物として、前記気密性の閉鎖物は、磁性シールの形態で具体化されていてもよい。これらの目的のため、可撓性の強磁性細片が特に備えられていてもよい。前述の磁性シールは、操作性に関して同様の利点を特徴として有する。磁性シールは、同様に、気密な形態で具体化されていてもよい。磁性シールは、また前述の悪化条件下においてもなお、その気密性を維持するように、技術的に具体化されていてもよい。
前述の実施態様の代替物として、前記気密性の閉鎖物は、接着性シールの形態で具体化されていてもよい。これらの目的のため、2枚の薄片はシール帯域において互いに貼り付けられる。開用の紐によって、第一の薄片を第二の薄片から容易に分離することができ、これは凹所に一体化された接着層を露出する。下のシートは、ポリエステルの支持層、感圧性の接着層、および一体化された移動障壁を有するシール層から成る。強度は200と500μmとの間である。前述の接着性シールは、例えば、EP2067717から公知であり、操作性に関して同様の利点を特徴として有する。接着性シールは、同様に、気密な形態で具体化されていてもよい。接着性シールは、また前述の悪化条件下においてもなお、その気密性を維持するように、技術的に具体化されていてもよい。
前述の実施態様の代替物として、前記気密性の閉鎖物は、舌部と溝部のシールの形態で、恐らくは内部のシールリップを特徴として、具体化されていてもよい。前述の舌部と溝部のシールは、操作性に関して同様の利点を特徴として有する。舌部と溝部のシールは、同様に、気密な形態で具体化されるであろう。舌部と溝部のシールは、また前述の悪化条件下においてもなお、その気密性を維持するように、技術的に具体化されていてもよい。
前述の実施態様の代替物として、前記気密性の閉鎖物は、ゴムシールまたはゴムチューブの形態で、恐らくは加圧手段を伴って、具体化されていてもよい。前述の実施態様の代替物として、前記気密性の閉鎖物は、コルク細片の形態で、恐らくは加圧手段を伴って、具体化されていてもよい。
この加圧手段は、例えば、ブラケットとして、または前述の舌部と溝部のシールとして、具体化されていてもよい。
前述の実施態様の代替物として、前記気密性の閉鎖物は、接着性シールの形態で、例えば、好ましくはフィルムまたは塗布物の形態でフレーム側面または窓側面に付けられた低接着性シリコーン接着剤によって、具体化されていてもよい。アクリル接着剤も同様に用いられていてよい。好ましいシール特性および接着特性とは別に、これらは生理学的に安全であるという利点を有する。
好ましくは、創傷被覆要素を、接着性材料によって患者の皮膚に取り付けることができる。これらの目的のために、あらゆる種類の生理的に受け入れられる接着剤、特に医学グレードの接着剤を使用できる。特に好ましいのは以下を含む群から選択される材料である:
・アクリル接着剤
・シリコーン
・親水コロイド接着剤
・酸化亜鉛接着剤、および/または
・ラテックス接着剤。
親水コロイド接着剤は、一般に、自己接着性物質に塗布される薄いポリマーフィルムから成る。担体物質(合成ゴム種等、例えばポリイソブチレン)は膨潤粒子を含有し、これら膨潤粒子は製造者に依存して、様々である。しばしば、カルボキシメチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロースナトリウム等の膨潤粒子が含まれる。更に、これら膨潤粒子は、特に暖かいとき、非常に展性がある。親水コロイド接着剤は、表面に組み入れられるのに適しており、特に湿気を除くことができる。これらはペースト形態で入手でき、パネルまたは細片形態でも入手できる。
似たようなことがシリコーン物質に当てはまる。皮膚に対する接着度は、これらの物質で調節可能であり、それゆえに、接着性にかかわらず創傷被覆材の非外傷性の交換が確実に可能である。
好ましくは、このようなシリコーン接着剤は、分離できる自己接着性の積層体の形態で具体化でき、積層体は、例えばシリコーンゲルの形態で疎水性ゲルが塗布されている創傷対向側、および、例えばアクリル接着剤の形態で接着剤を担持する創傷から離れて対向する側、を有する構造層を含む。このような層の一つが、例えばEP2001424B1に説明されていた。
好ましくは、前記接着性材料は、接着性端部として「縁取り包帯」の形態で具体化され、これは 創傷被覆要素を周辺的に囲む。
前記接着性材料は、創傷被覆要素が距離を隔てて位置するパネルまたは細片の形態で具体化されていてもよい。この実施態様では、前記パネルまたは細片は、中央の開口を特徴とし、これは傷の上部に配置されることが意図されている。この実施態様では、前記パネルまたは細片はフレームの形状をとる。あるいは、前記パネルまたは細片は、形状に関して傷の輪郭に対応して、窓がパネルまたは細片に切り込まれていてよいように、具体化されていてもよい。これらの目的に対して、傷の輪郭をその上に描き、次いで一対のはさみで切り出してよい。あるいは、テンプレートを用いてよく、テンプレートにより傷の輪郭をパネルもしくは細片に転写することができ、またはテンプレートにより傷の輪郭(に対応する開口)をパネルもしくは細片から切り出すことができる。
前記パネルまたは前記フレームは、例えば、ここに説明した通り親水コロイド材料から成る。前記細片は、例えば、いわゆる切り込み薄片から成り、切り込み薄片は高分子材料から作製された自己接着性薄片である。
あるいは、前記パネルまたは前記フレームは、発泡材および/またはスペーサー布から成る。好ましくは、これは気密性被覆に組み込まれる。前述の接着剤が、皮膚対向側に塗布されていてもよい。
更に好ましくは、このデバイスは創傷の滲出液を取り出す吸収要素を特徴として有する。
この吸収要素によって、負圧治療により生じた全ての創傷滲出液を外部のキャニスターに導く必要がないこと、および少なくともその一部は創傷空間に残ること、を確実にすることが可能なものとなる。滲出液は、次いで吸収要素の単なる交換によって除去され、かつ、それが吸収要素に結合しているので、それを滲出液キャニスターよりも容易、かつ衛生的な方法で廃棄できる。
その結果、外部キャニスターなしで済ませる可能性には、追加的な利点がある。例えば、このデバイスは、患者の可動性を維持する(患者が自分のベッドを離れ、かつ日課を遂行することができる)ように具体化されていてもよい。
更に好ましくは、吸収要素は少なくとも一つの超吸収物質、変性セルロース、発泡材、および/またはアルギン酸塩を特徴として有する。
特に好ましくは、吸収要素は、セルロース繊維を含むフリースも特徴として有する。
超吸収ポリマー類(SAPs)は、それら自身の重量の多重倍、それらの自身の重量の1000倍、までの流体を吸収可能な合成材料である。化学用語では、これらはアクリル酸(プロペン酸、C342)とアクリル酸ナトリウム(アクリル酸由来のナトリウム塩、NaC332)とのコポリマーであり、そのコポリマーにおいては、二種のモノマー間の相互関係は変化していてよい。更に、いわゆるコア架橋剤(CXL)はモノマー溶液に添加され、形成された長鎖ポリマー分子をところどころ、化学的橋によって連結する。これらの橋の結果、ポリマーは水に不溶になる。水または食塩水溶液がポリマー粒子に浸透すると、粒子は大きく膨潤し、分子レベル結合のこの網状組織を引き伸ばし、水はもはや助け無しに漏れ出すことができなくなる。超吸収ポリマーは、本発明に係る創傷ケアデバイスにおいて、顆粒、紛体、充填剤、ペレット、発泡体の形態で、繊維、または繊維構造、マット、フリース、および/または繊維塊の形態で用いることができる。
好ましくは、変性セルロースはセルロース誘導体であり、好ましくはスルホアルキルセルロースとその誘導体、好ましくはスルホン酸エチルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、好ましくはカルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、および/またはカルボキシプロピルセルロース、スルホエチルカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のより複雑なセルロース誘導体、およびカルボキシメチルセルロースアミドまたはカルボキシプロピルセルロースアミド等のアミド化セルロース誘導体である。カルボキシメチルセルロースは、特にカルボキシメチルセルロースナトリウムの形態で入手でき、「水性繊維」として市販品を入手できる。衛生および創傷ケア用品において、繊維は平らなマトリクスで使用される。創傷滲出液由来の流体の吸収によって、繊維は、流体を保持しかつ放出しないゲルピローに徐々に変わる。繊維は、創傷滲出液を垂直方向でのみ吸収するように構成されている。これは、容量が十分である限り、滲出液は傷の端を超えて流れないことを意味する。これによって、傷の端の浸軟を効果的に妨ぐことが可能になる。
前記水活性ポリマーは、アルギン酸塩であってもよい。アルギン酸塩は褐色藻類から導かれ、そして繊維質フリースに織り込まれる。化学的には、これらは多糖類であり、具体的にはアルギン酸のカルシウム塩および/またはナトリウム塩である。アルギン酸塩は流体中でそれらの自身の重量の20倍まで吸収することができ、創傷滲出液は中空の空間に蓄えられる。アルギン酸塩格子中のCa2+イオンは、アルギン酸塩がNa+イオンで飽和されるまで、滲出液由来のNa+イオンに交換される。これによって、創傷被覆材の膨潤と、繊維の膨潤によるアルギン酸塩繊維のゲル体への転換が引き起こされる。
前記水活性ポリマーは、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)および/または2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)等の、ヒドロキシ末端メタクリル系モノマーを含むヒドロゲルナノ粒子であってもよく、これらはAltrazealとして市販されている。
更に好ましい実施態様では、吸収要素は≧40重量%の超吸収ポリマーを含有する。特に好ましくは、超吸収ポリマーの重量配分は、≧45、50、55、60、65または70重量%である。
特に好ましくは、吸収要素はセルロース繊維を含むフリースを特徴として有する。
好ましくは、吸収要素は、超吸収ポリマーが内部に分配された吸収性フリースから成る、吸収性材料で作製された本質的に平らな吸収要素を特徴として有する。これらは、顆粒、紛体、充填剤、ペレット、発泡体の形態で、繊維、または繊維織物、マット、フリースおよび/または繊維塊の形態で加わっていてもよい。
吸収要素は、マット、特に、取り込まれた超吸収ポリマーを伴う超吸収ポリマーの前記糸もしくは繊維で作製されたエアレイド、および/または超吸収ポリマーの緩い充填物を含む群から選ばれる少なくとも一つの材料を特徴として有する。好ましくは、前記エアレイドマットは、例えば超吸収ポリマーを取り込んだ前述の繊維由来の吸収性フリースから成る、吸収性材料で作製された本質的に平らな材料部を特徴として有する。
この吸収要素は、例えばWO03094813、WO2007051599、およびWO0152780に開示された、および「sorbion sachet」の商品名で市販されている、本発明の出願人の創傷被覆材に含まれる吸収性挿入物に対応していてよい。前述の文献の開示内容は、その全範囲において、本文献の開示内容に加えられる。
異なる実施態様では、吸収要素は、多分柔毛性の、超吸収ポリマーからなる繊維または糸、および顆粒の形態の超吸収ポリマーを含むコアを形成していてもよく、顆粒が種々の濃度で繊維もしくは糸に貼りつけられ、または溶着させられ、ならびに顆粒が、顆粒および繊維が混合されている区域を含有するコアの少なくとも一部分の高さ全体の50%を超えて分配されていてもよい。好ましくは、超吸収ポリマーの割合は10〜25重量%の範囲である。類似の構造体が従来の失禁用材料から公知であり、これらは生理用ナプキンの緩衝特性に類似の緩衝特性で公知である。前記コアは、いくつかの区域でそれと重なる被覆で囲まれていてよく、またその被覆は接着性縫い目を覆っていてもよく、またはそのようなものの一部であってよい。
特に好ましくは、吸収要素は超吸収性繊維類(「SAFs」、好ましくはポリアクリレート)から成る、またはそれらを成分として含有する、フリース、好ましくは不織布もしくはエアレイドを特徴として有する。上記繊維は綿毛パルプ(セルロース)またはポリエステル繊維と混合してもよく、例えば、代わりにまたは加えて、積層構造で特徴付けられる。
もう一つの実施態様として、吸収要素は、顆粒状の超吸収ポリマーが貼りつけられた超吸収ポリマーからなる繊維または糸を含む少なくとも一つの平らな層も含んでいてもよい。これにより、2つの被覆層が超吸収ポリマーを含む一つの層を取り囲む、少なくとも3層を含む本体の構造の好ましい実施態様が得られる。
ここで、一つの濃度での繊維と超吸収ポリマーの混合物は存在せず、それら2つの材料の隣接配置が存在するだけである。好ましい実施態様では、追加的な層は、もし設けられるなら、回転、加圧、カレンダリング、または類似の手順によって、互いに、物理的にぎっしりと詰められていてもよい。
更に、この本体は、チェックのパターン、穴開けパターン等の、繰り返しパターンまたは繰り返し織地を特徴として有していてよい。
特に好ましくは、前記吸収要素は、表面の大きさが、5×5、5×10、5×20、10×10、10×15、10×20、15×15、20×20、または20×40cmの特徴を有する。
特に好ましくは、前記吸収要素は、超吸収ポリマーを含む層に加えて、少なくとも第二の隣接層を含み、この第二の隣接層は超吸収ポリマーを含まないか、超吸収ポリマーを含む量が少なく、また、その表面は前者の層を超えて延びている。このようにして、超吸収ポリマーを含む層は、この層が第二の層によって隠されているため、体積増加が外部から見えることなく、流体を吸収する結果として体積を得ることができる。
発泡材は、閉じたまたは開いた孔を有する発泡材であってよい。好ましくは、これらの材料は同様に平らな層として具体化され、一方では流体吸収性を特徴として有し、他方では緩衝特性を特徴として有する。これらは更に高い復元力によって特徴づけられる。
特に好ましくは、コールドフォームとして知られる種類の発泡体が用いられる。
前記発泡体の代わりにまたは前記発泡体に加えて、SNS Nano Fiber社が製造したもの等の、いわゆる「ナノファイバーマトリクス」も同様に用いられてよい。
更に、前記発泡体は、Smith & Nephew社のAllevyn Plus製品等の、超吸収材も含有していてよい。
更に好ましくは、デバイスは、流体浸透性の創傷対向創傷接触格子も含有する。
好ましくは、この様な創傷接触格子は、合成材料(好ましくは、例えば、シリコーン材料またはナイロン材料を含む)、穿孔された発泡材、スペーサー布、および/または穿孔された薄片で作られた格子である。
好ましくは、商品名「sorbion plus」で市販され、EP2004116A1に記載されている格子のような、三次元の創傷接触格子が設けられる。
創傷接触格子は、一方では、フレーム中では緩やかに、またはフレームに固定されて、傷対向側に配置されていてもよい。
このような創傷接触格子は顆粒形成を防ぎ、それ故、創傷被覆材の非外傷性交換を可能にする。創傷接触格子は更に、生物フィルム溶解効果ならびにバルブ効果を有し、これにより滲出液の還流が減少する。
出願人は、「非活性」創傷被覆材から公知であるこれらの特性は、ここに記載された「活性」真空支持創傷被覆材にも特に有利であることを実証できた。
創傷接触格子は、被覆側にも配置されていてもよい。このようにすることにより、創傷接触格子は、超吸収ポリマーを含む介在吸収要素によって、流体吸収の結果としてこれらがゲルを形成するときに、引き起こされ得るゲルブロッキングを防ぐことができ、上記ゲルは、さもなければ、流体吸引工程を妨害するであろうものである。
原則として、前述の流体媒体の吸引用の接続デバイスは、流体および/または気体の吸引を可能にするように具体化することができる。これらの目的のため、これは、ホースおよび/またはポンプの接続を可能にするカップリング(Luer-Lockシステムにおけるような)の形態で具体化されていてもよい。
その製品は、追加のバルブ、減圧器または開放可能な追加の窓をも、更に含んでいてよい。これにより、デバイスは、例えば、病院で頻繁に見ることができる真空壁ポートにつながれる場合のような、過度に強い負圧においてすら、使用可能となる。前記バルブ、減圧器または窓は、その後、負圧を減少させるために開放可能である。
更に好ましくは、流体媒体の吸引用の接続デバイスの領域に、流体不浸透性の障壁が設置される。
これは、どんな流体もポンプ中に入らないことを確実にするためである。後者は、創傷被覆の内部に残り、創傷滲出液を取り出す吸収要素によって吸収される。
好ましくは、前記障壁は、半浸透性膜、例えば、Goretex等の材料で作ったものを含む。
好ましくは、流体媒体の吸引用の一つの接続デバイスと、気体媒体の吸引用の一つの接続デバイスを設けることができる。
更に好ましくは、デバイスは負圧雰囲気の生成のための設備も含む。
前記の負圧雰囲気を生成させる設備は、好ましくは、以下を含む群から選択される:
a)電気的に操作される真空ポンプ
b)手動で操作される負圧源、および/または
c)減圧真空容器。
前記真空ポンプは単独のポンプであってよいが、クリニックでしばしば用いられるような、集中化真空化システムの一部であってもよい。病室には、しばしば真空壁ポートが取り付けられ、その壁ポートには発明された創傷治療用ドレナージデバイスを接続できる。この場合、前記真空ポンプは、本発明に係る創傷治療用ドレナージデバイスの多数に負圧をかけることができる。
好ましくは、この真空ポンプは、大きさおよび/または重量が、多少なりとも患者を煩わせることなく、または妨害することなく、容易に前述のタイプの創傷被覆要素に適用できるような、マイクロポンプである。
例えば、このポンプは、ピエゾまたはメンブレンポンプである。特に好ましくは、ピエゾポンプであり、このピエゾポンプは、ポンピング容量がピエゾ電気要素によって引き起こされるポンプである。これらのポンプは、その小さいサイズにもかかわらず、十分に高いポンピング容量を有している。これらは更に操作音が低く、かつエネルギー消費が低い。あるいは、これらのポンプは、マイクロシステム技術推進体駆動真空ポンプであってもよい。このタイプの適切なポンプは、例えば、Schwarzer Precision、KNF、またはBartels Mikrotechnikによって製造されている。
好ましくは、このようなポンプはチェックバルブを備え、このチェックバルブによって、形成された負圧を再び低下させる操作休止の間、リークの発生なしに、ポンプを、インターバルモードで、または初期にのみ負圧を発生させるために、または負圧を維持するためだけに、操作することが可能となる。
好ましくは、前記ポンプは、−60〜−200mmHgの負圧を発生させることができる。特に好ましくは、ポンプは−60、−70、−80、−85、−90、−100、−110、−120、−130、−140、−150、−160、−170、−180、−190または200mmHgの負圧を発生させることができる。
好ましくは、ポンプは流体を輸送できるように選択または備えられている。
好ましくは、ポンプの操作音は65dBの音圧レベルを超えない。特に好ましくは、音圧レベルは63dB、60dB、58dB、55dB、53dB、50dB、48dB、45dB、42dB、40dB、38dB、35dB、32dB、30dB、28dB、25dB、22dB、または20dBですら超えない。
好ましくは、ポンプは0.5ml・min-1と100ml・min1との間の輸送速度を特徴として有する。好ましくは、輸送速度は2ml min-1と50ml・min1との間である。特に好ましくは、輸送速度は10ml・min-1と20ml・min-1との間である。
前述の減圧容器は、既知のRedonボトルと類似のように、発明された創傷治療用デバイスに接続でき、かつ創傷治療用デバイスに負圧をかけることができる。前記減圧容器は、好ましくは内張りの形態の、流体吸収性ポリマーを含有する挿入物を含む。
特に好ましくは、前記減圧容器はカートリッジの形態で具体化することができ、これは発明された傷治療用ドレナージデバイスと既に接続されているマウント中に配置される。カートリッジが一杯のときは、カートリッジを取り除き廃棄することができ、そして新しい減圧カートリッジをマウント中に置くことができる。
前述した複数の実施態様は特に有利である。なぜなら、これら実施態様によって、自身のポンプの必要性がなくなり、その代わりに減圧容器が用いられることになるからであり、これによって、デバイスが可動的になり、かつ電力網から独立し、その結果、患者自身が移動可能になる。更に、これにより、より小さい構成物が可能になり、患者はデバイスを個々に隠すことが可能になる。この点で特に有利なのは、前記減圧容器またはマウントの、解剖学的に調整された実施態様であり、これによって、例えば脚の上に、それらを目立たずに運ぶことが可能になる。
更に、このようなデバイスは、操作音を発せず、また操作が非常に容易である。
同様なことが、前述の手動操作負圧源に当てはまる。最も簡単な実施態様では、この負圧源は十分に大きい容積があるプラスチック注射器であってよい。他の選択可能物はゴムボール、ベローズ等の形状のポンプである。
更に好ましくは、負圧雰囲気を発生させる設備は創傷ケアデバイス上に直接配置されている。
このことは、例えば、前記設備を直接創傷被覆要素上に配置することにより達成可能である。このようにして、製造上の課題(真空条件下で圧壊しないようにするための、十分な剛性)および衛生上の問題(汚染の危険性)を包含する別個の真空ホースを、除去することができ、または非常に短く保つことができる。
更に好ましくは、カップリング、ブロッキングバルブ、および/または三方バルブは、負圧雰囲気を発生させるための設備と、創傷被覆要素または創傷滲出液を取り出す吸収要素との間に配置されている。
このデバイスは、a)負圧雰囲気を発生させるための設備は、デバイスのテストから接続を切ることができる、b)一旦発生させられた負圧は、可能な限り最長時間維持することができる、および/またはc)電池を節約する目的で、または電池が空のとき、外部のポンプまたは外部の真空容器を使用して、負圧を発生または回復させることができる。
前記外部のポンプまたは前記外部の真空容器は、例えば、クリニックの中で、または患者の家で、固定されていてよいが、可動形態で具体化されてもよい(例えば、スーツケースの形態で、または患者の衣類に一体化されて、または患者のベルトに取り付けられて)。これは、創傷上のデバイスが小さく目立たないままであることを確実にするためであり、その理由は、その主要な任務が、真空を維持することであるが、効果的な治療を可能にするために必要に応じて、十分なポンピング容量を提供することだからである。
更に好ましくは、吸収要素は流体浸透性のカバーで囲まれている。好ましくは、デバイスは更にスペーサーを含む。好ましくは、このスペーサーは創傷と創傷被覆要素との間に配置されるが、該当する場合、吸収要素と創傷被覆要素との間、または創傷と吸収要素との間にも置かれる。このようなスペーサーは、負圧がかけられたときに、確実に創傷ケアデバイスが全体的に圧壊しないようにする。圧壊してしまうと、デバイスが、結果的に気体または流体を抽出できなくなるからである。
更に好ましくは、デバイスは重金属、好ましくは、銅もしくは銀、またはこれらの一つを含有する塩を含む層を特徴として有する。具体的には、創傷上での適用期間が延びた場合に、層は細菌の成長を遅らせるので、このような層は大変役立つものとなり得る。
更に好ましくは、創傷被覆要素は流体および/または気体に対して不透過性である。これによって、真空の適用が可能となり、創傷被覆要素はその状況で汚染されている可能性のある流体の漏れを防ぐことになる。
好ましくは、前記創傷被覆要素は弾性材料で具体化される。これらの目的で、創傷被覆要素は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ラテックス、シリコーン、またはゴムから成る。更に、創傷被覆要素は、内側に発泡材が取り付けられていてよい。
更に好ましくは、創傷被覆要素は水蒸気に対して透過性である。好ましくは、更に、創傷被覆要素は透明性をもって具体化される。
更に好ましくは、負圧雰囲気を発生させるための設備のポンピング方向は反転可能である。これによって、設備を、薬物、洗浄溶液等用の制御可能な投薬ポンプとして使用することが可能となる。
更に好ましくは、前記開放可能な窓は、非弾性的バックパネルを特徴として有する。ここにおける「バックパネル」の概念は、例えば、符号No.23によって示されたようなカバーを意味する。この実施態様では、例えば、前述のポンプは、開放可能な窓のバックパネル上に直接配置することができる。
更に好ましくは、前記開放可能な窓は、弾性的バックパネルを特徴として有する。この態様では、例えば、バックパネルは、滲出液の吸収の結果起こる、内在吸収要素の体積増加を引き起こすように、具体化されていてもよい。これによって、気密性を保証するために窓が患者の動きを追随することが確実となる。
好ましくは、この弾性的バックパネルはシリコーン材料を特徴として有するか、またはそのような材料で作られる。特に好ましくは、例えば、バックパネルの下側、言い換えると、患者対向側は、シリコーンおよび/または発泡材で覆われ、またはそのような材料の上端に存在している。
更に好ましくは、前記開放可能な窓は、可塑性の可鍛性材料で作製されたバックパネルを特徴として有する。
この実施態様では、例えば、バックパネルは熱可塑性的に可鍛性の深絞り薄片から成っていてよい。これによって、例えば、その中に予備の吸収要素が準備され得る貯蔵器の作製が可能となる。
好ましいのは、更に、軟組織の欠陥、外科的創面切除後の感染した創傷、リンパ系瘻孔、胸骨の傷感染症、胸壁孔、床ずれ、静脈性潰瘍、慢性的傷癒合障害、放射線潰瘍、腹部隔室症候群、敗血性腹腔、腸管瘻孔、および/または一つまたは幾つかの浮腫に起因する創傷、を含む創傷治療のための、皮膚移植の固定のための、傷の状態調節のための、ならびに/または縫い目および切開の手術後のケアのための、創傷ケアデバイスの適用である。
更に、傷圧縮系における、先行する請求項の一項に係る創傷ケアデバイスの適用が考案されている。
イメージ
図1は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素3、および流体媒体の吸引用の接続デバイス(図示せず)を含む、創傷領域を負圧雰囲気にして創傷を治療するための創傷ケアデバイスの一般原理を示す。創傷被覆要素は、開放可能な窓23を特徴として有し、これは創傷被覆要素上の気密性の閉鎖物(図示せず)によって位置決めされている。窓23を開いた後、創傷被覆材2を容易に取り除き、廃棄し、および別の創傷被覆材で置換えることができる。
図2は、フレーム12、フレーム12と窓カバー46との間の接続紐36、および連結シール18,40として具体化された気密性の閉鎖物を含む、開放可能な窓10を示す。
図3中に、前記連結シール18、40の断面を詳細に示す。
図4も、連結シール42、43で、開放可能な窓を示す。前述の連結シールは、舌と溝のオプションを特徴として有し、これによって連結シールの閉または開は軽度の力しか必要ないことが確実になる。このようにして、開または閉は、患者を苦痛に曝すことなく実行できる。更に、シールは低い高さと低い重量で特徴づけられる。
図5aは、ジッパーに類似してシールされることになるリップに沿って滑り、かつこれらをシールされた位置に動かす、滑動部38の形態で、本発明と共に使用することができる連結シールの異なる形態を示す。
図5bは、接着性シールの形態の気密性の閉鎖物を示す。
図6は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素61、および流体媒体の吸引用の接続デバイス62を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス60を示す。創傷被覆要素は開放可能な窓63を特徴とし、この窓は創傷被覆要素上の気密性の閉鎖物によって位置決めされている。
創傷被覆要素は、更に、接着性材料65を含む周囲の縁64を特徴として有する。これは、いわゆる「縁取り包帯」の実施である。
図7は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素71、および流体媒体の吸引用の接続デバイス(図示せず)を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス70を示す。創傷被覆要素は開放可能な窓73を特徴とし、この窓は気密性の閉鎖物によって創傷被覆要素上に位置決めされている。
デバイスは、パネルまたはフレーム74を特徴として有し、その上に距離を隔てて創傷被覆要素が配置されている。この実施態様では、前記パネルまたは細片は、例えば、創傷の上方に配置される、中央開口を特徴として有していてもよい。この実施態様では、前記パネルまたは細片は、フレームの形態をとる。あるいは、前記パネルまたは細片は、窓が、傷の輪郭の形状に対応するパネルまたは細片に切られるように具体化されていてもよい。前記パネルは、例えば、ここに記載された親水コロイド材料から成り得る。前記細片は、例えば、上記したように切開薄片から成り、これはポリマー材料で作った自己接着性薄片である。
図8は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素81、および流体媒体の吸引用接続デバイス82を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス80を示す。創傷被覆要素は開放可能な窓83を特徴とし、この窓は気密性の閉鎖物によって創傷被覆要素上に位置決めされている。
開放可能な窓には、耐圧性内張りが取り付けられ、超吸収ポリマーを含む吸収要素84用の空間を与える。圧力耐性に起因して、吸収要素がその吸収容量を十分に利用できるように、開放可能な窓はつぶれない。
更に、発泡材で作製された連続体85、および三次元の創傷接触格子86が、創傷対向側に備わっている。
図9は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素91、および流体媒体の吸引用接続デバイス92を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス90を示す。
創傷被覆要素は、開放可能な窓93を特徴として有し、この窓は気密性連結シール94によって創傷被覆要素上に位置決めされている。前述の連結シールは、「Ziplock」、「Minigrip」またはスライディングクロージャーの仮名でも知られている。これらは高さが低く、重さも軽く、またこれらは閉または開に対してほんの軽度の力しか必要としない。
開放可能な窓93の下に、耐圧性内張りを有する区画98が考案されており、これによって超吸収ポリマーを含む吸収要素95に対する空間が提供される。前記区画は、流体に対して透過性なので、創傷対向側に具体化されている。圧力に対する抵抗によって、吸収要素がその全吸収容量を利用できるように、開放可能な窓はつぶれない。この容量に達したとき、この区画を包含する窓全体およびその中に含まれる吸収要素を廃棄し、新しいものと交換できる。
更に、発泡材で作製された連続体96、および三次元創傷接触格子97が創傷対向側に設けられている。区画98以外の連続体は、圧力に対して抵抗性ではなく、それ故、圧力が増加すると体積を減らす。
図10は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素101、および流体媒体の吸引用接続デバイス102を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス100を示す。
創傷被覆要素は、開放可能な窓103を特徴として有し、この窓は気密性連結シール104によって創傷被覆要素上に位置決めされている。前述の連結シールは、「Ziplock」、「Minigrip」またはスライディングクロージャーの仮名でも知られている。これらは高さが低く、重さも軽く、またこれらは閉または開に対してほんの軽度の力しか必要としない。
更に、吸収要素105が考案され、これは窓を開いた後に取り除くこと、または挿入することが可能である。
図11aは、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素111、および流体媒体の吸引用接続デバイス112を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス110を示す。
創傷被覆要素は、開放可能な窓113を特徴とし、この窓は気密性連結シール114によって創傷被覆要素上に位置決めされている。前述の連結シールは、「Ziplock」、「Minigrip」またはスライディングクロージャーの仮名でも知られている。これらは高さが低く、重さも軽く、またこれらは閉または開に対してほんの軽度の力しか必要としない。
開放可能な窓113の下に、格子115が備えられており、これは、例えば超吸収ポリマーを含んでもよい吸収要素(図示せず)に対する空間を提供する。前述の吸収要素は格子中に置くことができ、その後、開放可能な窓を連結シールによって被覆要素に取り付けることができる。窓が再度開かれたあと、例えばその全吸収容量に到達したあと、吸収要素を取り除いて、廃棄するまたは交換することができる。
更に、追加の吸収要素116は創傷対向側に備えられており、これは、流体保持力の程度が先に挙げた吸収要素より低いことを特徴として有してよい。
図11bは、図11a中のデバイスに類似のデバイスを特徴として有するが、吸収要素118が、創傷対向側で、開放可能な窓117に取り付けられている点が異なる。吸収要素118が、その全吸収容量に到達したとき、窓に取り付けられた吸収要素を含んだ窓全体を、廃棄し、新しいものと交換することができる。
図12は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素、および流体媒体の吸引用接続デバイス122を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス120を示す。
創傷被覆要素は、開放可能な窓121を特徴とし、この窓は取り囲んでいる排気可能なダクト123により創傷被覆要素上に位置決めされている。
図13は、接着性シールの形の気密性の閉鎖物の更なる実施態様を示す。
図14は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素、および流体媒体の吸引用接続デバイス(図示せず)を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス140を示す。
創傷被覆要素は、舌部と溝部のシール142によって創傷被覆要素に取り付けることができる、開放可能な窓141を特徴として有する。更に、取り囲んでいるゴムチューブ143が中間に設けられ、これは舌部と溝部のシールによって圧縮されて、気密性の閉鎖物を作りだしている。ゴムチューブの代替品として、ゴムシール、コルク細片または類似の物を備えることができる。
更に、ヒンジ144が備えられ、このヒンジは、創傷被覆要素が折り返せるが、全体として除かれないように、一方の側で開放可能な窓を、創傷被覆要素と接続させる。
図15は、患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素、および流体媒体の吸引用接続デバイス(図示せず)を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイス140を示す。
創傷被覆要素は、磁性シール152によって創傷被覆要素に取り付けることができる、開放可能な窓151を特徴として有する。更に、取り囲んでいるゴムチューブ153が中間に設けられ、これは舌部と溝部のシールによって圧縮されて、気密性の閉鎖物を作りだしている。ゴムチューブの代替品として、ゴムシール、コルク細片または類似の物を備えることができる。
図16aは、弾性的薄片様要素81および/または弾性的覆い82、およびその傷の基部84に滲出液85を有する深い傷83のある、吸収要素80を伴う、発明された創傷ケアデバイスの配置を示す。図8中とは異なり、覆い82は、少なくとも部分的に、例えば傷から離れて面する領域において、薄片様要素の不可欠な構成物であってよい。弾性的薄片様要素81および/または弾性的覆い82は、負圧をかけたとき、吸収要素が傷の基部84に引きつけられ、または基部に押し付けられることができる(矢印で記したように)ことを確実にし、このことは、吸収されるべき滲出液85と接触させるために、特に深い傷の場合、必要である。
図16bは、図16a中の配置と類似の配置を示すが、より後での配置である。吸収要素80は、既に大量の滲出液を吸収している。弾性的薄片様要素81および/または弾性的覆い82は、後者が、流体吸収による吸収要素の膨張の結果として妨害されることはないことを確実にする。これによって、吸収要素がその全吸収容量を発揮できることを確実にする。このとき、カップリング設備86(および、それ故接続された負圧デバイス(図示せず))は、既に切り離されていてよく、または代替として、負圧デバイスはスイッチが切られ、もはや負圧をかけることはない。
負圧をかけることが、吸収されるべき滲出液との接触を行うために、吸収要素を傷の基部84に引きつけ、または吸収要素を基部に押し付ける目的だけに役立つようにも装備し得る。この接触が行われるとすぐに、真空デバイスは切り離され、またはスイッチが切られるように装備され得る。この
更なる実施態様を図17中に見ることができる。この実施態様では、発泡材本体は、負圧源用、例えばポンプ用の区画として特に設計された凹部を特徴として有して考案されている。好ましくは、チェックバルブ(図示せず)が連続的開口57中に置かれている。前述の発泡材本体は創傷被覆要素(図示せず)によって覆われている。
図18は、本発明に係る創傷被覆要素のフレーム180を通り抜けた断面である。そのフレームは、例えば、その上にラミネートされた気密性ベース薄片182および気密性被覆薄片183中にラミネートされている、発泡材181から成っていてよい。前者は患者の皮膚への接触表面であり、および、例えば、ここでは他のどこかで塗布されたように、接着剤が塗布されていてよい。後者は開放可能な窓に対する支持表面を形成する。好ましくは、それは除菌可能なように具体化されていてもよい。
図19〜22は、発明された創傷ケアデバイスの具体的実施態様を示す。
図19は、例えば、生理学的に安全な接着剤によって、下にある薄片194を介して、患者の皮膚に取り付けることができるフレーム形態の創傷被覆要素191を含む、創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイスを示し、創傷被覆要素は、気密性の閉鎖物、例えば低接着性シリコーン塗装によって創傷被覆要素上に位置決めされている開放可能な窓192を特徴として有する。創傷被覆要素は、例えば、気密性材料中にラミネートされた発泡材またはスペーサー布を特徴として有する。その窓は、例えば気密性薄片または塗装でシールされた発泡材またはスペーサー布を特徴とし得るベース層を特徴として有する。さらに、ポンプ193が示され、このポンプは流体媒体の吸引用接続デバイスを介して創傷ケアデバイスに接続されている。開放可能な窓192は、その材料中の凹部を特徴として有し、この凹部はポンプ193用の区画を形成する。
ポンプ193は、図20に見られるように、着脱可能なように具体化されている。
図21は、例えば、生理学的に安全な接着剤によって、下にある薄片214を介して、患者の皮膚に取り付けることができるフレーム形態の創傷被覆要素211を有する、創傷ケアデバイスの分解図を示す。創傷被覆要素211の発泡材またはスペーサー布215も示されている。
図21は、また、気密性の閉鎖物、例えば低接着性シリコーン塗装によって創傷被覆要素上に位置決めされている開放可能な窓212、および気密性薄片または塗装によってシールされている、窓の下にある発泡材またはスペーサー布216も特徴として示す。
さらに、流体媒体の吸引用接続デバイスを介して創傷ケアデバイスに接続されているポンプ213、およびポンプ用区画を形成する窓の中の凹部を見ることができる。
その上、創傷接触格子217が示され、創傷接触格子は、(i)傷対向側、かつ緩くフレーム内側に配置され、もしくはフレームに接続されていてもよい、または(ii)被覆側、のいずれかに配置されていてもよい。
図22は、創傷領域の負圧雰囲気による、更なる創傷治療用創傷ケアデバイスを示し、その中でポンプは手動操作ポンプとして具体化されている。

Claims (24)

  1. 創傷領域の負圧雰囲気による創傷治療用創傷ケアデバイスであって、
    患者の皮膚に取り付けることが可能な創傷被覆要素および流体媒質を吸引するための接続デバイスを含み、
    前記創傷被覆要素は開放可能な窓を有し、前記窓は気密性の閉鎖物によって創傷被覆要素上に配置されていることを特徴とする、創傷ケアデバイス。
  2. 前記気密性の閉鎖物が連結シールの形態で具体化されていることを特徴とする、請求項1に記載の創傷ケアデバイス。
  3. 前記創傷被覆要素が、所定の身体位置の解剖学的形態に対応するように事前に形成されていることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  4. 前記創傷被覆要素が、前記の所定の身体位置の動きに沿って動くことができるように具体化されていることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  5. 前記創傷被覆要素を、以下:
    ・アクリル接着剤
    ・シリコーン
    ・親水コロイド接着剤
    ・酸化亜鉛接着剤、および/または
    ・ラテックス接着剤
    を含む群から選択される接着性材料によって患者の皮膚に取り付けることができることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  6. 前記デバイスが創傷の滲出液を取り出す吸収要素も含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  7. 前記吸収要素が少なくとも一つの超吸収物質、変性セルロース、発泡材、および/またはアルギン酸塩を含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  8. 前記吸収要素がセルロース繊維を含むフリースも含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  9. 前記デバイスが、流体浸透性の創傷対向創傷接触格子も含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  10. 流体媒体の吸引用の接続デバイスの領域に、流体不浸透性の障壁があることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  11. 前記デバイスが負圧雰囲気の生成のための設備も含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  12. 負圧雰囲気の生成のための前記設備が前記創傷ケアデバイス上に直接配置されていることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  13. 負圧雰囲気を発生させるための前記設備と、前記創傷被覆要素または創傷滲出液を取り出す前記吸収要素との間に、カップリング、ブロッキングバルブ、および/または三方バルブがあることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  14. 前記吸収要素が流体浸透性のカバーで囲まれていることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  15. 前記デバイスが更にスペーサーも含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  16. 前記デバイスが、重金属、好ましくは、銅もしくは銀、またはこれらの一つを含有する塩を含む層をも含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  17. 前記創傷被覆要素が流体および/または気体に対して不透過性であることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  18. 前記創傷被覆要素が水蒸気に対して透過性であることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  19. 負圧雰囲気を発生させるための前記設備のポンピング方向が反転可能であることを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  20. 前記開放可能な窓が、非弾性的バックパネルを含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  21. 前記開放可能な窓が、弾性的バックパネルを含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  22. 前記開放可能な窓が、可塑性の可鍛性材料で作製されたバックパネルを含むことを特徴とする、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイス。
  23. 軟組織の欠陥、外科的創面切除後の感染した創傷、リンパ系瘻孔、胸骨の傷感染症、胸壁孔、床ずれ、静脈性潰瘍、慢性的傷癒合障害、放射線潰瘍、腹部隔室症候群、敗血性腹腔、腸管瘻孔、および/または一つまたは幾つかの浮腫に起因する創傷などの創傷治療の目的の、皮膚移植の固定のための、傷の状態調節のための、ならびに/または縫い目および切開の手術後のケアのための、
    前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイスの適用。
  24. 傷圧縮系における、前述の請求項の一項に記載の創傷ケアデバイスの適用。
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