JP2022532492A - 戦略的な形状により関節運動の向上を可能にするドレッシング材 - Google Patents

戦略的な形状により関節運動の向上を可能にするドレッシング材 Download PDF

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Abstract

いくつかの例では、組織部位を処置するのに適するドレッシング材は、組織部位から抽出された流体を組織部位における関節運動領域から取り除くように構成された流体管理アセンブリを含み得る。他の特徴は、限定されないが、基層、接着剤、1つ以上のウィッキング層、及び吸収性層を含むドレッシング材と関連し得る。他のドレッシング材、装置、システム、及び方法が開示されている。【選択図】図1及び図7A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月13日に出願された「Dressing Allowing Enhanced Articulation with Strategic Shapes」と題する米国仮特許出願第62/847,090号の優先権を主張し、同仮特許出願は全ての目的で参照により本明細書に組み込まれている。
本開示は、全般的に、医療処置システムに関し、特に、限定されないが、減圧により組織部位を処置するための吸収性ドレッシング材、システム、及び方法に関する。
臨床研究及び臨床診療から、組織部位の近位における圧力を低減することにより、組織部位における新たな組織の成長を増強及び加速させることができる点が示されている。この現象の用途は数多くあるが、創傷を治療するために特に有利であることが判明されている。創傷の病因にかかわらず、外傷、手術、又は別の原因であろうが、創傷の適切なケアが転帰に重要である。減圧による創傷又は他の組織の治療は、一般に「陰圧療法」と称され得るが、例えば「陰圧創傷療法」、「減圧療法」、「真空療法」、及び「真空補助閉鎖法(vacuum-assisted closure)」を含む他の名称によっても知られている。陰圧療法は、上皮組織及び皮下組織の移行、血流の改善、及び創傷部位における組織の微小変形などを含む多くの利益を提供することができる。これらの利益は全体として、肉芽組織の発達を増大させ、治癒時間を低減することができる。
陰圧療法の臨床的利益は広く知られているが、陰圧療法のコスト及び複雑さが陰圧療法の適用を制限する要因であり得、陰圧システム、陰圧構成要素、及び陰圧プロセスの開発及び動作は、製造業者、ヘルスケア提供者、及び患者に重大な課題を提示し続けている。
組織処置ドレッシング材、システム、及び方法のある態様による欠点は、本明細書における様々な例示的かつ非限定的な実施形態に例示及び説明されているように対処されている。
いくつかの例示的な実施形態では、組織部位を処置するためのシステムは、ドレッシング材と減圧源とを含み得る。ドレッシング材は、基層と、封止部材と、流体管理アセンブリとを含み得る。基層は、中央部分を取り囲む周辺部を含み得る。封止部材は、周辺部と中央部分とを含み得る。封止部材の周辺部は、基層の周辺部に近接して位置決めされ得る。封止部材の中央部分及び基層の中央部分は、エンクロージャを画定し得る。流体管理アセンブリは、エンクロージャに配設され得、関節運動ゾーン及び流体分散ゾーンを含み得る。関節運動ゾーンは、組織部位における関節運動領域に位置決めされるように構成され得る。流体分散ゾーンは、関節運動ゾーンから流体を取り除くように構成され得る。減圧源は、エンクロージャと流体連通して結合されるように構成され得る。
更に、いくつかの例示的な実施形態例では、組織部位を処置するためのドレッシング材は、基層と、封止部材と、流体管理アセンブリとを含み得る。基層は、組織部位に位置決めされるように構成され得る。封止部材は、基層を覆い、組織部位に対する流体シールを形成するように構成され得る。流体管理アセンブリは、基層と封止部材との間に位置決めされ得る。流体管理アセンブリは、第1のゾーン及び第2のゾーンを含み得る。第1のゾーンは、組織部位における関節運動領域に位置決めされるように構成され得、第2のゾーンは、第1のゾーン及び関節運動領域から流体を取り除くように構成され得る。
更に、いくつかの実施形態では、組織部位を処置するためのドレッシング材は、組織部位から抽出された流体を組織部位における関節運動領域から取り除くように構成された流体管理アセンブリを含み得る。
例示的な実施形態の他の態様、特徴、及び利点は、以下の図面及び詳細な説明を参照して明らかになろう。
組織部位に展開されたドレッシング材の例示的な実施形態を示す、組織部位を処置するためのシステムの例示的な実施形態の正面切欠図である。
図1の例示的なドレッシング材の正面切欠図である。
組織部位を取り囲む組織に近接して位置決めされた図1の例示的なドレッシング材を示す、図1に示された参照図3での詳細図である。
導管境界部なしで示されており、組織部位における適用前にドレッシング材を保護するための剥離ライナーの例示的な実施形態と共に示されている、図1の例示的なドレッシング材の分解斜視図である。
図4の例示的なドレッシング材と共に示されている基層の例示的な実施形態の平面図である。
本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の切欠図である。
図6Aの例示的な流体管理アセンブリの分解斜視図である。
本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの例示的な実施形態の平面図である。
本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの別の例示的な実施形態の平面図である。
本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。 本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適な流体管理アセンブリの更なる例示的な実施形態の平面図である。
関節運動領域の例示的な実施形態を含む組織部位を示す図である。
図10Aの関節運動領域に位置決めされた流体管理アセンブリの例示的な実施形態を示す図である。
図10Aの関節運動領域に位置決めされた流体管理アセンブリの別の例示的な実施形態を示す図である。
図1の例示的なドレッシング材と共に示されている導管境界部の例示的な実施形態の切欠図である。
本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適なマルチルーメン導管の例示的な実施形態の断面図である。
本開示による例示的なシステム及びドレッシング材と共に使用するのに好適なマルチルーメン導管の別の例示的な実施形態の断面図である。
例示的な実施形態の以下の説明は、当業者が添付の特許請求の範囲に記載されている主題をなし使用することを可能にする。当該技術分野において既に知られているある詳細は省略されることがある。したがって、以下の詳細な説明は、例示的かつ非限定的な説明である。
図面を参照すると、図1は、患者の組織部位104を処置するためのシステム102の実施形態を示す。組織部位104は、表皮106、真皮108、及び皮下組織110を通って延びてもよく、又はこれらを伴ってもよい。いくつかの実施形態では、組織部位104は、表皮106の表面の下に延びる図1に示すような表面下の組織部位104aであってもよい。更に、いくつかの実施形態では、組織部位104は、例えば切開部などの表皮106の表面上に主に存在する、図10A~図10Cに示すような表面組織部位104bであってもよい。システム102は、システム102の位置決め又は組織部位の種類にかかわらず、例えば、表皮106、真皮108及び皮下組織110に療法を提供してもよい。システム102はまた、限定なく、他の組織部位において使用されてもよい。
更に、組織部位104は、骨組織、脂肪組織、筋組織、真皮組織、血管組織、結合組織、軟骨組織、腱、靭帯、又は任意の他の組織を含む、任意のヒト、動物、又は他の生物体の体組織であり得る。組織部位104の処置は、流体、例えば、滲出液又は腹水の除去を含んでもよい。
引き続き図1を参照すると、システム102は、境界部マニホルド120などの任意選択の組織境界部を含み得る。更に、システム102は、ドレッシング材124と減圧源128とを含み得る。減圧源128は、図1に示すような任意選択の処置ユニット130の構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、減圧源128と処置ユニット130とは、別個の構成要素であり得る。上述のように、境界部マニホルド120は、異なる種類の組織部位のための、又は例えば、上皮化、組織閉鎖、及び切開処置などの減圧を使用する異なる種類の療法のための省略され得る任意選択の構成要素である。設けられる場合、境界部マニホルド120は、例えば、組織部位104に嵌合するように任意の好適な仕方で境界部マニホルド120を切断又は形状することなどによって、組織部位104に近接して又は隣接して位置決めされるように適合されてもよい。以下に記載されているように、境界部マニホルド120は、組織部位104と流体連通して位置決めされて、組織部位104に減圧を分配するように適合されてもよい。いくつかの実施形態では、境界部マニホルド120は、組織部位104と直接接触して位置決めされてもよい。組織境界部又は境界部マニホルド120は、例えば、多孔質かつ透過性の発泡体若しくは発泡体様材料、経路で形成された部材、移植片、又はガーゼなどの真空空間又は処置空間を提供する任意のマニホルド材料又は可撓性ボルスタ材料から形成されてもよい。より具体的かつ非限定的な例として、境界部マニホルド120は、減圧下で流体の良好な透過性を可能にする網状の連続気泡ポリウレタン又はポリエーテル発泡体であってもよい。1つのこのような発泡体材料は、Kinetic Concepts,Inc.(KCI)(San Antonio,Texas)から入手可能なVAC(登録商標)GranuFoam(登録商標)材料である。マニホルド材料が流体を分配又は回収するように動作可能であるならば、任意の材料又は材料の組み合わせが、境界部マニホルド120用のマニホルド材料として使用されてもよい。例えば、本明細書では、マニホルドという用語は、複数の孔、経路、又は流路を介して組織部位に流体を送達する、又は組織部位から流体を除去するのを補助するために提供される物質又は構造を指し得る。複数の孔、経路、又は流路は、マニホルドの周囲の領域に提供され当該領域から除去される流体の分配を改善するために相互接続されてもよい。マニホルドの例としては、流路を形成するように配置された構造要素を有するデバイス、連続気泡発泡体などの気泡発泡体、多孔質の組織集合体、並びに流路を含む又は硬化して流路を含む液体、ゲル、及び発泡体が挙げられ得るが、これらに限定されない。
GranuFoam(登録商標)材料よりも高い又は低い密度を有する材料は、用途に応じて境界部マニホルド120用に望ましいことがある。多くの可能な材料の中でも、GranuFoam(登録商標)材料、Foamex(登録商標)技術発泡体、爪構造の成形床、Sercol Industrial Fabricsによって製造されているものなどのパターン化グリッド材料、Baltex of Derby,U.K.によって製造されているものなどの3D織物、ガーゼ、可撓性チャネル含有部材、移植片などが使用されてもよい。いくつかの場合では、イオン性銀は、例えば、マイクロボンディングプロセスによって境界部マニホルド120に添加され得る。抗菌剤などの他の物質が、境界部マニホルド120に添加されてもよい。
いくつかの実施形態では、境界部マニホルド120は、多孔質の疎水性材料を含んでもよい。境界部マニホルド120の疎水性特性は、境界部マニホルド120が滲出物などの流体を組織部位104から直接吸収することを防止し得るが、流体が通過することを可能にし得る。
引き続き図1を参照すると、ドレッシング材124は、減圧源128から境界部マニホルド120に減圧を提供するように適合されてもよく、境界部マニホルド120を介して組織部位104から抽出された流体を保管するように適合されてもよい。ドレッシング材124は、基層132、接着剤136、封止部材140、流体管理アセンブリ144、及び導管境界部148を含んでもよい。ドレッシング材124の構成要素は、特定の用途に適合するように追加されてもよく、又は取り外されてもよい。
図1~図5を参照すると、基層132は、中央部分156を取り囲む周辺部152と、周辺部152及び中央部分156を通って配設された複数の開口160とを有してもよい。基層132はまた、角部158と縁部159とを有し得る。角部158及び縁部159は、周辺部152の部分であってもよい。縁部159のうちの1つは、縁部159のうちの別の1つと合して、角部158のうちの1つを画定してもよい。更に、基層132は、境界161を有し得、境界161は、中央部分156を実質的に取り囲み、中央部分156と周辺部152との間に位置決めされている。境界161は、開口160を含まなくてもよい。
基層132の中央部分156は、組織部位104に近接して位置決めされるように構成されてもよく、基層132の周辺部152は、組織部位104を取り囲む組織に近接して位置決めされるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、基層132は、基層132の中央部分156が境界部マニホルド120に隣接して又は近接して位置決めされており、基層132の周辺部152が組織部位104を取り囲む組織に隣接して又は近接して位置決めされているように、境界部マニホルド120及び組織部位104を取り囲む組織を覆うことができる。このようにして、基層132の周辺部152は、境界部マニホルド120を取り囲むことができる。更に、基層132内の開口160は、境界部マニホルド120及び組織部位104を取り囲む組織と流体連通してもよい。
基層132内の開口160は、例えば、円形、正方形、星形、楕円形、多角形、スリット、複雑な曲線、直線形状、三角形、又は他の形状などの任意の形状を有してもよい。開口160は、切断によって、局所的なRFエネルギーの適用によって、又は開口部を形成するための他の好適な技法によって形成されてもよい。図4~図5に示すように、複数の開口160の各開口160は、直径及び面積を有する実質的に円形の形状であってもよい。各開口160の面積とは、各開口160を画定する開放空間又は開放領域を指し得る。各開口160の直径は、各開口160の面積を定め得る。例えば、開口160のうちの1つの面積は、開口160の直径の半分の2乗に値3.14を乗ずることによって定められ得る。よって、以下の式、面積=3.14(直径/2)^2により、開口160のうちの1つの面積が定められ得る。本明細書の例示的な実施形態で説明されている開口160の面積は、非円形の形状を有し得る開口160の他の実施形態(図示せず)での面積と実質的に同様であり得る。各開口160の直径は実質的に同じであってもよく、又は各直径は、例えば、基層132内の開口160の位置に応じて変化してもよい。例えば、基層132の周辺部152内の開口160の直径は、基層132の中央部分156内の開口160の直径よりも大きくてもよい。更に、各開口160の直径は、約1ミリメートル~約50ミリメートルであることができる。いくつかの実施形態では、各開口160の直径は、約1ミリメートル~約20ミリメートルであることができる。開口160は、均一なパターンを有してもよく、又は基層132上にランダムに分配されてもよい。開口160のサイズ及び構成は、以下に記載されているように、ドレッシング材124の表皮106への接着を制御するように設計されてもよい。
図4~図5を参照すると、いくつかの実施形態では、周辺部152内に位置決めされた開口160は開口160aであってもよく、中央部分156内に位置決めされた開口160は、開口160cであってもよい。開口160aは、約9.8ミリメートル~約10.2ミリメートルの直径を有してもよい。開口160cは、約1.8ミリメートル~約2.2ミリメートルの直径を有してもよい。
図4~図5に示すように、いくつかの実施形態では、基層132の中央部分156は、実質的に楕円形の形状であってもよい。基層132の境界161は、中央部分156及び中央部分156内の開口160cを実質的に取り囲んでもよい。基層132の周辺部152は、境界161及び中央部分156を実質的に取り囲んでもよい。更に、周辺部152は、実質的に楕円形の外形を有してもよい。図4~図5では、基層132の中央部分156、境界161、及び周辺部152が実質的に楕円形の形状を有するとして示されているが、基層132のこれら及び他の構成要素は、特定の用途に適合するように他の形状を有してもよい。
基層132は、本明細書に記載されているように、組織部位104との流体シールを提供するのに好適な軟質かつ柔軟な材料であり得る。例えば、基層132は、シリコーン、シリコーンゲル、軟質シリコーン、ヒドロコロイド、ヒドロゲル、ポリウレタンゲル、ポリオレフィンゲル、水素添加スチレンコポリマーゲル、発泡ゲル、後述する接着剤でコーティングされたポリウレタン及びポリオレフィンなどの軟質独立気泡発泡体、ポリウレタン、ポリオレフィン、又は水素添加スチレンコポリマーを含み得る。基層132は、約500ミクロン(μm)~約1000ミクロン(μm)の厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、基層132は、約5ショアOO~約80ショアOOの剛性を有する。基層132は、疎水性又は親水性材料から構成されてもよい。
いくつかの実施形態では(図示せず)、基層132は、コーティングされた疎水性材料であることができる。例えば、基層132は、例えば、織りメッシュ、不織メッシュ、成形メッシュ、又は押出メッシュなどの隙間を有する材料を疎水性材料でコーティングすることによって形成され得る。コーティング用の疎水性材料は、例えば、軟質シリコーンであることができる。このようにして、接着剤136は、後述する開口160に類似する、隙間を有する材料内の開口部を通って延びてもよい。
接着剤136は、基層132の少なくとも周辺部152内の開口160と流体連通してもよい。このようにして、接着剤136は、基層132内の開口160を介して組織部位104を取り囲む組織と流体連通してもよい。後述するように、かつ図3に示すように、接着剤136は、例えば、組織部位104を取り囲む組織にドレッシング材124を固定するために、表皮106に接触するように、複数の開口160を通って延びてもよく、又は押し込まれてもよい。開口160は、組織部位104の周りにドレッシング材124を固定するために、表皮106への接着剤136の十分な接触を提供することができる。しかしながら、後述する開口160及び接着剤136の構成は、組織部位104の周りでのドレッシング材124の解放及び再位置決めを可能にし得る。
基層132の周辺部152内の開口160aのうちの少なくとも1つは、周辺部152の縁部159に位置決めされてもよく、縁部159において開放又は露出され縁部159と横方向に流体連通している内部切断部を有してもよい。横方向は、縁部159に向かいかつ基層132と同じ平面内にある方向を指し得る。図4~図5に示すように、周辺部152内の複数の開口160aは、縁部159に近接して又は縁部159に位置決めされており、縁部159と横方向に流体連通してもよい。縁部159に近接して又は縁部159に位置決めされた開口160aは、図4~図5に示すように、周辺部152の周囲に実質的に等距離の間隔で配置されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、縁部159に近接する又は縁部159にある開口160aの間隔は、不規則であってもよい。接着剤136は、縁部159において露出されている開口160aを介して縁部159と流体連通してもよい。このようにして、縁部159にある開口160aは、例えば、組織部位104の周囲での縁部159の接着を向上させるように、接着剤136が縁部159の周囲に流れることを可能にし得る。
引き続き図4~図5を参照すると、開口160のうちのいずれについても、サイズ及び数が、基層132の特定の用途又は幾何学的構造に応じて、開口160を介して流体連通する接着剤136の表面積を最大化するように調節されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、開口160に類似し様々なサイズを有する開口は、周辺部152及び境界161に位置決めされてもよい。同様に、開口160に類似し様々なサイズを有する開口は、複雑な幾何学的構造又は形状を有し得る基層132内の他の位置に位置決めされてもよい。
接着剤136は、医学的に許容できる接着剤であり得る。接着剤136はまた、流動性であってもよい。例えば、接着剤136は、アクリル接着剤、ゴム接着剤、高粘着性シリコーン接着剤、ポリウレタン、又は他の接着性物質を含み得る。いくつかの実施形態では、接着剤136は、15グラム/m(gsm)~70グラム/m(gsm)のコーティング重量を有するアクリル接着剤を含む感圧接着剤であり得る。接着剤136は、図4に示すように、基層132の周辺部152と実質的に同じ形状を有する層であってもよい。いくつかの実施形態では、接着剤136の層は、連続的であってもよく、又は不連続であってもよい。接着剤136内の不連続部は、接着剤136内の開口(図示せず)によって提供されてもよい。接着剤136内の開口は、接着剤136の適用後、又はキャリア層上に、例えば、表皮106に面するように適合された封止部材140の側の上に接着剤136をパターンでコーティングすることによって形成されてもよい。更に、接着剤136内の開口は、基層132内の開口160を通って延びて表皮106に到達する接着剤136の量を制御するようなサイズを有してもよい。接着剤136内の開口はまた、更に後述するドレッシング材124の水蒸気透過率(Moisture Vapor Transfer Rate、MVTR)を向上させるようなサイズを有してもよい。
ドレッシング材124の接着強度を制御するために使用され得る要因は、基層132内の開口160の直径及び数、基層132の厚さ、接着剤136の厚さ及び量、並びに接着剤136の粘着性を含むことができる。開口160を通って延びる接着剤136の量の増大は、一般に、ドレッシング材124の接着強度の増大に対応する。基層132の厚さの減少は、一般に、開口160を通って延びる接着剤136の量の増大に対応する。したがって、開口160の直径及び構成、基層132の厚さ、並びに使用される接着剤の量及び粘着性は、ドレッシング材124の所望の接着強度を提供するように変化してもよい。例えば、基層132の厚さは約200マイクロメートルであってもよく、接着剤層136は、約30マイクロメートルの厚さ、及び25センチメートル幅の1つのストリップ当たり2000グラムの粘着性を有してもよく、基層132内の開口160aの直径は、約10ミリメートルであってもよい。
いくつかの実施形態では、接着剤136の粘着性は、基層132内の異なる位置において変化してもよい。例えば、開口160aなどの開口160が比較的大きい基層132内の位置では、接着剤136は、開口160cなどの開口160が小さい基層132内の他の位置よりも低い粘着性を有してもよい。このようにして、より大きい開口160及びより低い粘着性の接着剤136を有する基層132内の位置は、より小さい開口160及びより高い粘着性の接着剤136を有する位置に匹敵する接着強度を有し得る。
臨床研究によって、基層132及び接着剤136について本明細書に記載されている構成は、使用時に水疱、紅斑、及び漏出の発生を低減し得ることが示されている。このような構成は、例えば、患者の快適性の増大及びドレッシング材124の耐久性の増大を提供し得る。
図4の実施形態を参照すると、剥離ライナー162は、組織部位104へのドレッシング材124の適用前に接着剤136を保護するために、基層132に取り付けられてもよく、又は基層132に隣接して位置決めされてもよい。組織部位104へのドレッシング材124の適用前に、基層132は、封止部材140と剥離ライナー162との間に位置決めされてもよい。剥離ライナー162を取り外すことにより、組織部位104へのドレッシング材124の適用のために、基層132及び接着剤136が露出し得る。剥離ライナー162はまた、例えば、ドレッシング材124の展開を支援するための剛性を提供してもよい。剥離ライナー162は、例えば、流延用紙、フィルム、又はポリエチレンであってもよい。更に、剥離ライナー162は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は同様の極性半結晶性ポリマーなどのポリエステル材料であってもよい。剥離ライナー162のための極性半結晶性ポリマーの使用は、ドレッシング材124のしわ又は他の変形を実質的に妨げることができる。例えば、極性半結晶性ポリマーは、高度に配向されてもよく、ドレッシング材124の構成要素と接触したときに、又は温度若しくは環境変化、又は滅菌に供されたときに生じ得る軟化、膨潤、又は他の変形に対して耐性であり得る。更に、剥離剤が、基層132に接触するように構成された剥離ライナー162の側部に配設されてもよい。例えば、剥離剤はシリコーンコーティングであってもよく、ドレッシング材124を損傷又は変形させることなく手による剥離ライナー162の取り外しを容易にするのに好適な剥離因子を有してもよい。いくつかの実施形態では、剥離剤はフルオロシリコーンであってもよい。他の実施形態では、剥離ライナー162は、コーティングされていなくてもよく、あるいは剥離剤なしで使用されてもよい。
引き続き図1~図5を参照すると、封止部材140は、周辺部164及び中央部分168を有する。封止部材140は、後述するように封止部材140を通って配設された封止部材開口170を追加的に含んでもよい。封止部材140の周辺部164は、封止部材140の中央部分168及び基層132の中央部分156がエンクロージャ172を画定するように、基層132の周辺部152に近接して位置決めされてもよい。接着剤136は、少なくとも封止部材140の周辺部164と基層132の周辺部152との間に位置決めされてもよい。封止部材140は、組織部位104及び境界部マニホルド120を覆って、組織部位104とドレッシング材124の封止部材140との間に流体シール及び封止空間174を提供することができる。更に、封止部材140は、組織部位104を取り囲む表皮106の一部分などの他の組織を覆って、封止部材140と組織部位104との間に流体シールを提供してもよい。いくつかの実施形態では、封止部材140の周辺部164の一部分は、基層132の周辺部152を越えて延び、組織部位104を取り囲む組織と直接接触してもよい。他の実施形態では、封止部材140の周辺部164は、例えば、組織部位104を取り囲む組織と接触して位置決めされて、封止空間174を基層132なしに提供することができる。よって、接着剤136はまた、少なくとも封止部材140の周辺部164と組織部位104を取り囲む表皮106などの組織との間に位置決めされてもよい。接着剤136は、組織部位104及び基層132に面するように適合された封止部材140の表面上に配設されてもよい。
封止部材140は、流体シールを可能にする任意の材料から形成され得る。流体シールは、特定の減圧源又はシステムが関与する場合、所望の部位で減圧を維持するのに適切なシールである。封止部材140は、例えば、以下の材料、親水性ポリウレタン、セルロース誘導体、親水性ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、親水性アクリル、親水性シリコーンエラストマー、例えば、14400g/m/24時間のMVTR(逆カップ技術)及び約30ミクロンの厚さを有するExpopack Advanced Coatings(Wrexham,United Kingdom)からのINSPIRE2301材料、コーティングされていない薄いポリマードレープ、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマー、クロロスルホン化ポリエチレン、多硫化ゴム、ポリウレタン(PU)、EVAフィルム、コポリエステル、シリコーン、シリコーンドレープ、3M Tegaderm(登録商標)ドレープ、Avery Dennison Corporation(Pasadena,California)から入手可能なものなどのポリウレタン(PU)ドレープ、例えば、Arkema(France)からのポリエーテルブロックポリアミドコポリマー(PEBAX)、Expopack2327、又は他の適切な材料のうちの1つ以上を含み得る。
封止部材140は、蒸気透過性及び/又は液体不透過性であってもよく、それにより、ドレッシング材124によって設けられた封止空間174から蒸気が出ることを可能にし、封止空間174から液体が出ることを阻止する。いくつかの実施形態では、封止部材140は、例えば、24時間当たり少なくとも約300g/mの高いMVTRを有する可撓性かつ通気性のあるフィルム、膜、又はシートであり得る。他の実施形態では、低蒸気透過ドレープ又は蒸気が透過しないドレープが使用されてもよい。封止部材140は、最大約50ミクロン(μm)の厚さを有する一連の医学的に適切なフィルムを含み得る。
図1~図2、図4、及び図6A~図6Bを参照すると、流体管理アセンブリ144は、エンクロージャ172内に配設されてもよく、又は基層132と封止部材140との間に位置決めされてもよい。流体管理アセンブリは、1つ以上のウィッキング層を含み得る。いくつかの実施形態では、流体管理アセンブリ144は、第1のウィッキング層176と第2のウィッキング層180とを含み得る。更に、いくつかの実施形態では、流体管理アセンブリ144は、吸収性層184などの吸収性材料を含み得る。吸収性材料は吸収性層184として層の形態で示されているが、いくつかの実施形態では、吸収性材料は、顆粒形態又は他の好適な形態を有してもよい。吸収性層184は、第1のウィッキング層176と第2のウィッキング層180との間に流体連通して位置決めされてもよい。第1のウィッキング層176は、第1のウィッキング層176の表面に沿って流体を吸い上げるように適合された粒子構造を有し得る。同様に、第2のウィッキング層180は、第2のウィッキング層180の表面に沿って流体を吸い上げるように適合された粒子構造を有し得る。例えば、第1のウィッキング層176及び第2のウィッキング層180は、それぞれ第1のウィッキング層176の表面及び第2のウィッキング層180の表面に沿って横方向に流体を吸い上げてもよく、あるいは移送してもよい。第1のウィッキング層176の表面及び第2のウィッキング層180の表面は、第1のウィッキング層176及び第2のウィッキング層180のそれぞれの厚さに垂直であってもよい。第1のウィッキング層176及び第2のウィッキング層180に沿う流体の吸い上げは、吸収効率を増大させ流体閉塞に抵抗し得る吸収性層184の表面積にわたる流体の分布を向上させることができる。流体閉塞は、例えば、吸収性層184にわたってより均一に分布されるのではなく、吸収性層184内の特定の位置に流体が溜まることによって引き起こされ得る。第1のウィッキング層176と第2のウィッキング層180と吸収性層184との積層体の組み合わせは、例えば組織部位104との流体連通を維持することができる、閉塞に抵抗性である開放構造を維持するように本明細書で説明されているように適合されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のウィッキング層176の周辺部分186は、第1のウィッキング層176と第2のウィッキング層180との間にウィッキング層エンクロージャ188を画定するために、結合剤185によって第2のウィッキング層180の周辺部分187に結合されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、ウィッキング層エンクロージャ188は、第1のウィッキング層176と第2のウィッキング層180との間の吸収性層184を取り囲んでもよく、あるいは封入してもよい。いくつかの実施形態では、単一のウィッキング層は、ウィッキング層エンクロージャ188を形成するように吸収性層184を取り囲んでもよい。
より具体的に図6A及び図6Bを参照すると、流体管理アセンブリ144は、限定されないが、特定の組織部位を処置するために所望される任意の数のウィッキング層及び吸収性層を含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのウィッキング層が、吸収性材料を取り囲んでもよい。更に、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの中間ウィッキング層189は、吸収性層184と第2のウィッキング層180との間に流体連通して配設されてもよい。このような実施形態では、第2のウィッキング層180は、中間ウィッキング層189と封止部材140との間に位置決めされてもよい。更に、追加の吸収性層184を含むことにより、流体管理アセンブリ144の吸収性の質量が増大し得、一般に、より多くの流体容量が提供され得る。しかしながら、所与の吸収性の質量に関しては、吸収効率を更に向上させるためにより大きな吸収性表面積を提供するように、コート重量が重い単一の吸収性層184ではなく、コート重量が軽い複数の吸収性層184が使用され得る。
ウィッキング層176、180、及び189のそれぞれは、流体分配側220と流体獲得側234とを含み得る。流体分配側220は、流体獲得側234とは反対方向に面するように位置決めされ得る。流体分配側220は、粒子構造を画定する長手方向繊維238を含み得る。長手方向繊維234は、ウィッキング層176、180、及び189の長さに沿って実質的に長手方向に配向されてもよい。流体獲得側234は垂直繊維240を含み得る。垂直繊維240は、例示目的のみで図6Aに拡大されて示されている。垂直繊維240は、長手方向繊維238及びウィッキング層176、180、及び189の長さに対して実質的に垂直又は直角に配向されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のウィッキング層180及び中間ウィッキング層189の両方の流体獲得側234は、吸収性層184に面して位置決めされてもよく、第1のウィッキング層176の流体獲得側234は、吸収性層184とは反対側に面して位置決めされてもよい。このような実施形態では、第2のウィッキング層180の流体獲得側234は、中間ウィッキング層189の流体分配側220に面して位置決めされてもよく、第1のウィッキング層176の流体分配側220は、吸収性層184に面して位置決めされてもよい。
いくつかの実施形態では、吸収性層184は、例えば組織部位104から流体を吸収するように適合された親水性材料であってもよい。吸収性層184に好適な材料は、Luquafleece(登録商標)材料、Texsus FP2326、BASF 402C、Technical Absorbents(www.techabsorbents.com)から入手可能なTechnical Absorbents 2317、ポリアクリル酸ナトリウム超吸収材、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、及びナトリウムCMCなどの塩)、又はアルギネートを含むことができる。第1のウィッキング層176及び第2のウィッキング層180に好適な材料は、本明細書に記載されているように流体を吸い上げることができる粒子構造を有する任意の材料、例えば、Libeltex TDL2 80gsmを含むことができる。
流体管理アセンブリ144は、単一の位置で製造された予め積層された構造体であってもよく、又は上述のように互いに積層された個々の材料層であってもよい。流体管理アセンブリ144の個々の層は、例えば溶剤型若しくは非溶剤型接着剤を使用することによって、又は熱溶接によって、流体管理に悪影響を及ぼすことなく、互いに接着されてもよく、あるいは互いに固定されてもよい。更に、流体管理アセンブリ144は、例えば溶接又は接着剤などの任意の好適な仕方で基層132の境界161に結合されてもよい。上述のように開口160を含まない境界161は、快適性を向上させるために、流体管理アセンブリ144と組織部位104との間に可撓性バリアを提供することができる。
いくつかの実施形態では、基層132及び封止部材140によって画定されるエンクロージャ172は、抗菌層190を含んでもよい。抗菌層190の追加は、ドレッシング材124が長期間にわたって適所に留まることを可能にするために、ドレッシング材124内の過剰な細菌増殖の確率を低減することができる。抗菌層190は、例えば、図1及び図2に示すように流体管理アセンブリ144の一部として含まれる追加の層であってもよく、又はドレッシング材124内の任意の好適な位置に配設された抗菌剤のコーティングであってもよい。抗菌層190は、例えば、元素銀又は同様の化合物から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、抗菌剤は、任意の好適な仕方で、ドレッシング材124の他の構成要素に配合されてもよい。
図7A~図10Cを参照すると、様々な非限定的な実施形態において、流体管理アセンブリ144は、組織部位104から抽出された流体を、図10Aに示す組織部位104における関節運動領域246から取り除く又は移動させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、組織部位104における関節運動領域246は、例えば膝又は肘などの可動関節248であってもよい。更に、関節運動領域246は、例えば図10B~図10Cに示すように、ドレッシング材124及び流体管理アセンブリ144が位置決めされ得る処置表面250を含んでもよい。本明細書に記載されている流体管理アセンブリ144及びドレッシング材124の構成は、例えば、関節運動領域246に保管された流体の量を低減すること、及び/又はドレッシング材124の部分間の座屈若しくは干渉を低減することによって、関節運動領域246における関節運動、動き、及び運動範囲を改善することができる。
図7A~図9Gに示すように、流体管理アセンブリ144は、流体管理アセンブリ144a、144b、144c、144d、144e、144f、144g、144h、144i、144j、144k、144l、144m、144n、144o、144p、144q、144r、144s、144t、144u、144v、又は144wであってもよい。上述の流体管理アセンブリ144a~144wの様々な実施形態において、同様の参照番号は、図中の同様の特徴を指し、よって、一実施形態に関連して図示及び説明されている同様の特徴は、別途明記のない限り、他の実施形態に適用可能である。
引き続き図7A~図10Cを参照すると、流体管理アセンブリ144は、第1の端部252と、第1の端部252とは反対側に位置決めされた第2の端部254とを含んでもよい。更に、流体管理アセンブリ144は、第1の側部256と、第1の側部256とは反対側に位置決めされた第2の側部258とを含んでもよい。更に、流体管理アセンブリ144は、第1の軸260と、第1の軸260に垂直又は直角である第2の軸262とを含んでもよい。
流体管理アセンブリ144は、第1のゾーン266とも称され得る関節運動ゾーン264を含んでもよい。第1の軸260及び第2の軸262はそれぞれ、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266に沿って延び、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266で交差してもよい。更に、流体管理アセンブリ144は、第2のゾーン270とも称され得る流体分散ゾーン268を含んでもよい。流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266の外側に、かつ関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266と同一平面上に位置決めされてもよい。いくつかの実施形態では、流体管理アセンブリ144は、第1の軸260及び第2の軸262のうちの少なくとも一方を挟んで実質的に対称な形状を有してもよい。更に、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、流体管理アセンブリ144の第1の端部252から流体管理アセンブリ144の反対側の第2の端部254まで流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270と流体連通してもよい。
関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、図10A~図10Cに示す組織部位104における関節運動領域246に位置決めされるように構成されてもよい。図10Bは、図10Aの関節運動領域246に位置決めされた流体管理アセンブリ144aの例示的な実施形態を示す。図10Cは、図10Aの関節運動領域246に位置決めされた流体管理アセンブリ144qの別の例示的な実施形態を示す。流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266から流体を取り除く又は移動させるように構成されてもよい。更に、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、組織部位104における関節運動領域246から流体を取り除く又は移動させるように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、組織部位104における関節運動領域246の少なくとも一部分を覆うように構成されてもよく、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、関節運動領域246の外側に、関節運動領域246から変位して、又は関節運動領域246から離れて位置決めされるように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266よりも組織部位104における関節運動領域246から離れて位置決めされるように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264及び流体分散ゾーン268は同一平面上にあってもよく、組織部位104における処置表面250と実質的に平行に位置決めされるように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、第1のゾーン266及び第2のゾーン270は同一平面上にあってもよく、組織部位104における処置表面250と実質的に平行に位置決めされるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266よりも多くの流体を吸収するように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270の第2の吸収容量未満の第1の吸収容量を含んでもよい。
図7A~図7J、図7M~図7O、図8、及び図9A~図9Dを参照すると、いくつかの実施形態では、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、複数の流体分散ゾーン268又は複数の第2のゾーン270を含んでもよい。いくつかの実施形態では、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270のうちの少なくとも1つは、流体管理アセンブリ144の両端部である第1の端部252及び第2の端部254のそれぞれに位置決めされてもよい。いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270間に位置決めされてもよい。
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、クロスカット又は可撓性切り欠き274を含む関節運動マニホルド272は、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266に、かつ流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270間に位置決めされてもよい。関節運動マニホルド272は、疎水性であり得る境界部マニホルド120に関して本明細書に記載されているのと同様の材料から形成されてもよく、又は同様の材料を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270よりも少ない吸収性材料184を含んでもよい。例えば、流体管理アセンブリ144の吸収性材料184は、少なくとも図7A、図7B、図7D、図7G、図7I、及び図7M~図7Oに例示的に示すように、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266において、又は関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266に近接してテーパ状又は幅狭の寸法を有してもよい。更に、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、吸収性材料184を含まなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、少なくとも図7C、図7E、図7F、図7H、図7J、図7K、図7L、及び図7Mに例示的に示すように、流体管理アセンブリ144を通って配設された開口部276を含んでもよい。
図7K及び図7Lを参照すると、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、流体管理アセンブリ144の第1の端部252に位置決めされてもよく、流体分散ゾーン268又は第2のゾーン270は、流体管理アセンブリ144の反対側の第2の端部254に位置決めされてもよい。
図7A、図7B、図7D、図7G、図7I、図7M~図7O、及び図9A~図9Gを参照すると、いくつかの実施形態では、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266における流体管理アセンブリ144の両側部である第1の側部256及び第2の側部258に位置決めされた少なくとも1つのリリーフ領域278を含んでもよい。第1の側部256及び第2の側部258は、流体管理アセンブリ144の外側縁部又は外側境界を形成してもよい。少なくとも1つのリリーフ領域278は、流体管理アセンブリ144の第1の側部256及び第2の側部258又は外側縁部若しくは外側境界において、間隙、スロット、テーパ、若しくは切断部を形成してもよく、又は間隙、スロット、テーパ、若しくは切断部であってもよく、当該間隙、スロット、テーパ、又は切断部は、ドレッシング材124が関節運動領域246で関節運動する際に、流体管理アセンブリ144又はドレッシング材124の他の部分がその内部に屈曲する又は占有する空間を提供し得る。このような構成は、ドレッシング材124の部分間の座屈又は干渉を低減することができ、これは、関節運動領域246及び組織部位104における関節運動、動き、及び運動範囲の改善を提供し得る。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのリリーフ領域278は、複数のリリーフ領域278であってもよく、関節運動ゾーン264又は第1のゾーン266は、複数の流体ポケット280を含んでもよい。いくつかの実施形態では、複数のリリーフ領域278は、流体ポケット280によって互いから分離されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、複数の流体ポケット280及び複数のリリーフ領域278は、関節運動ゾーン264若しくは第1のゾーン266において、又は関節運動ゾーン264若しくは第1のゾーン266に近接して、流体管理アセンブリ144の両側部である第1の側部256及び第2の側部258に沿って交互に配置されてもよい。流体ポケット280は、リリーフ領域278のうちの1つ以上に近接して位置決めされた流体保管領域を形成してもよく、又は流体保管領域であってもよい。例えば図10Cに示すように、流体管理アセンブリ144及びドレッシング材124が組織部位104において関節運動する際に、流体ポケット280は、移動し、リリーフ領域278のうちの1つ以上によって形成された間隙又は空間を占有する又は閉じることができる。
図1、図2、及び図11を参照すると、導管境界部148は、減圧源128からドレッシング材124に減圧を提供するために、封止部材140に近接して、かつ封止部材140内の封止部材開口170を介してドレッシング材124と流体連通して位置決めされてもよい。具体的には、導管境界部148は、ドレッシング材124のエンクロージャ172と流体連通して位置決めされてもよい。導管境界部148はまた、任意選択の境界部マニホルド120と流体連通して位置決めされてもよい。図示のように、任意選択の液体トラップ192は、ドレッシング材124と減圧源128との間に流体連通して位置決めされてもよい。液体トラップ192は、後述するように、凝縮液又は他の液体などの液体を保持することができる封止された内部容積を有する任意の好適な収容デバイスであってもよい。
導管境界部148は、医療グレードの軟質ポリマー又は他の柔軟な材料を含んでもよい。非限定的な例として、導管境界部148は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、フルオロシリコーン、又はエチレン-プロピレンなどから形成されてもよい。いくつかの例示的かつ非限定的な実施形態では、導管境界部148は、DEHPフリーPVCから成形されてもよい。導管境界部148は、成形、鋳造、機械加工、又は押出成形などの任意の好適な仕方で形成されてもよい。更に、導管境界部148は、一体型ユニットとして、又は個々の構成要素として形成されてもよく、例えば、接着剤又は溶接によってドレッシング材124に結合されてもよい。
いくつかの実施形態では、導管境界部148は、吸収性及び蒸発特性を有する吸収性材料から形成されてもよい。吸収性材料は、蒸気透過性及び液体不透過性であってもよく、それによって、液体の透過を阻止しながら、蒸気が透過を介して材料に吸収され材料から蒸発することを可能にするように構成されている。吸収性材料は、例えば、親水性ポリウレタンなどの親水性ポリマーであってもよい。親水性ポリマーという用語は、以下の例示的な実施形態で使用され得るが、本明細書に記載されている特性を有する任意の吸収性材料が、システム102における使用に好適であり得る。更に、吸収性材料又は親水性ポリマーは、本明細書に記載されているシステム102の様々な構成要素において使用するのに好適であり得る。
このような親水性ポリマーを導管境界部148に使用することは、導管境界部148内の液体が、動作中に蒸発するあるいは消散することを可能にし得る。例えば、親水性ポリマーは、液体が気相では蒸気として導管境界部148を透過又は通過し、導管境界部148の外部の大気中に蒸発することを可能にし得る。このような液体は、例えば、凝縮液又は他の液体であってもよい。凝縮液は、例えば、組織部位104における温度に対する導管境界部148又はシステム102の他の構成要素内の温度の減少の結果として形成され得る。導管境界部148からの液体の除去又は消散は、視覚的訴求力を増大させ、臭気を防止することができる。更に、このような液体の除去はまた、閉塞及びシステム102の構成要素との他の干渉を低減することによって、効率及び信頼性を増大させることができる。
導管境界部148と同様に、液体トラップ192及び本明細書に記載されているシステム102の他の構成要素はまた、吸収性材料又は親水性ポリマーから形成されてもよい。親水性ポリマーの吸収性及び蒸発特性はまた、液体トラップ192及びシステム102の他の構成要素に存在する液体の蒸発による除去及び消散を容易にし得る。このような蒸発は、実質的に固体又はゲル状の廃棄物を残し得る。実質的に固体又はゲル状の廃棄物は、液体よりも処分するのが安価であり得、システム102の動作のためのコスト節減を提供する。親水性ポリマーは、液体の管理が有益であるシステム102内の他の構成要素に使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、吸収性材料又は親水性ポリマーは、不飽和状態における親水性ポリマーの質量に実質的に等しい飽和状態における吸収容量を有し得る。親水性ポリマーは、飽和状態において蒸気で完全に飽和してもよく、不飽和状態において蒸気を実質的に含まなくてもよい。飽和状態及び不飽和状態の両方において、親水性ポリマーは、実質的に同じ物理的、機械的、及び構造的特性を保持してもよい。例えば、親水性ポリマーは、飽和状態における親水性ポリマーの硬度と実質的に同じである不飽和状態における硬度を有してもよい。親水性ポリマー、及び親水性ポリマーを組み込むシステム102の構成要素はまた、不飽和状態及び飽和状態の両方において実質的に同じサイズを有してもよい。更に、親水性ポリマーは、乾燥したままであり、触れると冷たく、飽和状態及び不飽和状態において気密であってもよい。親水性ポリマーはまた、飽和状態及び不飽和状態において実質的に同じ色のままであってもよい。このようにして、この親水性ポリマーは、十分な強度及び他の物理的特性を保持して、システム102における使用に好適なままであり得る。このような親水性ポリマーの例は、The Lubrizol Corporation(Wickliffe,Ohio,United States)から入手可能なTachophilic HP-93A-100の商品名で提供されている。Tachophilic HP-93A-100は、水中のポリウレタンの不飽和質量の100%を吸収することができ、かつ約83ショアAのデュロメータ硬度又はショア硬度を有することができる吸収性親水性熱可塑性ポリウレタンである。
導管境界部148は、臭気フィルタ194を有することができ、臭気フィルタ194は、組織部位104から封止空間174外への臭気の通過を実質的に妨げるように適合されている。更に、導管境界部148は、任意選択の一次疎水性フィルタ195を有することができ、任意選択の一次疎水性フィルタ195は、封止空間174外への液体の通過を実質的に妨げるように適合されている。臭気フィルタ194及び一次疎水性フィルタ195は、減圧源128又は任意選択の処置ユニット130とドレッシング材124との間の流体連通が臭気フィルタ194及び一次疎水性フィルタ195を介して提供されるように、導管境界部148に又は他の好適な位置に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、臭気フィルタ194及び一次疎水性フィルタ195は、接着剤又は溶接などの任意の好適な仕方で導管境界部148内に固定されてもよい。他の実施形態では、臭気フィルタ194及び一次疎水性フィルタ195は、大気、減圧源128、又は任意選択の処置ユニット130と流体連通する、ドレッシング材124内の任意の出口位置に位置決めされてもよい。臭気フィルタ194はまた、組織部位104と流体連通する、システム102内の任意の好適な位置に位置決めされてもよい。
臭気フィルタ194は、層又は微粒子の形態の炭素材料から構成されてもよい。例えば、臭気フィルタ194は、Chemviron Carbon,Ltd.(Lancashire,United Kingdom)によって製造されているものなどの織り炭素布フィルタを含んでもよい。一次疎水性フィルタ195は、液体不透過性及び蒸気透過性である材料から構成されてもよい。例えば、一次疎水性フィルタ195は、W.L.Gore&Associates.Inc.(Newark,Delaware,United States)によってMMT-314の表記で製造されている材料又は同様の材料を含んでもよい。一次疎水性フィルタ195は、膜又は層の形態で提供され得る。
引き続き図1、図2、及び図11を参照すると、減圧源128は、ドレッシング材124及び封止空間174に減圧を提供する。減圧源128は、例えば、真空ポンプ、壁吸引、ハンドポンプ、手動ポンプ、電子ポンプ、マイクロポンプ、圧電ポンプ、ダイヤフラムポンプ、又は他の供給源などの減圧を提供するための任意の好適なデバイスであってもよい。図1に示すように、減圧源128は、処置ユニット130の構成要素であってもよい。処置ユニット130は、組織部位104における減圧を監視するように構成され得る制御回路及び圧力センサなどのセンサを含んでもよい。処置ユニット130はまた、ユーザ入力に従って、かつ組織部位104から受信された減圧フィードバック信号に従って組織部位104に適用される減圧源128からの減圧の量を制御するように構成されてもよい。
本明細書で使用するとき、「減圧」とは、一般に、処置に供される組織部位における周囲圧力未満の圧力を指す。典型的には、この減圧は、大気圧未満である。減圧はまた、組織部位における静水圧未満であってもよい。別途指示のない限り、本明細書に記載されている圧力の値は、ゲージ圧である。組織部位に適用される減圧の量及び性質は、一般に用途によって変化し得るが、減圧は、典型的には、-5mmHg~-500mmHgであり、より典型的には、-100mmHg~-200mmHgの処置範囲である。
送達される減圧は、一定であってもよく又は変化(パターン化又はランダム)してもよく、連続的又は断続的に送達されてもよい。用語「真空」及び「陰圧」は、組織部位に適用される圧力を説明するために使用され得るが、組織部位に適用される実際の圧力は、完全な真空と通常関連する圧力を超えてもよい。本明細書における使用と一致して、減圧又は真空圧の増大とは、一般に、絶対圧力の相対的な低減を指す。減圧の増大は、圧力の低減(周囲圧力に対して大きい負圧)に対応し、減圧の減少は、圧力の増大(周囲圧力に対して小さい負圧)に対応する。
図11に示すように、内部ルーメン197を有する導管196は、減圧源128とドレッシング材124との間に流体連通して結合されてもよい。内部ルーメン197は、約0.5ミリメートル~約3.0ミリメートルの内径を有してもよい。より具体的には、内部ルーメン197の内径は、約1ミリメートル~約2ミリメートルであってもよい。導管境界部148は、ドレッシング材124と流体連通して結合されてもよく、減圧源128と流体連通を提供するために導管196とドレッシング材124との間を接続するように適合されてもよい。導管境界部148は、例えば、接着剤、溶媒若しくは非溶媒接着、溶接、又は締まり嵌めなどの任意の好適な仕方で導管196に流体的に結合されてもよい。封止部材140内の封止部材開口170は、ドレッシング材124と導管境界部148との間に流体連通を提供してもよい。具体的には、導管境界部148は、封止部材140内の封止部材開口170を介してエンクロージャ172又は封止空間174と流体連通してもよい。いくつかの実施形態では、導管196は、封止部材140内の封止部材開口170を介してドレッシング材124に挿入されて、導管境界部148を使用することなく減圧源128との流体連通を提供することができる。減圧源128はまた、導管196を使用することなくドレッシング材124又は封止部材140と流体連通して直接結合されてもよい。導管196は、例えば、可撓性ポリマーチューブであってもよい。導管196の遠位端は、減圧源128に取り付けるための結合具198を含んでもよい。したがって、減圧源128は、様々な仕方で、封止部材開口170を介してドレッシング材124のエンクロージャ172と流体連通して結合されるように構成されてもよい。
導管196は、減圧源128とドレッシング材124との間の流体連通が任意選択の二次疎水性フィルタ199を介して提供されるように、内部ルーメン197に配設された二次疎水性フィルタ199を有してもよい。二次疎水性フィルタ199は、例えば、多孔質の焼結ポリマーシリンダであってもよく、多孔質の焼結ポリマーシリンダは、液体がシリンダを迂回することを実質的に妨げるために、内部ルーメン197の寸法に適合するようなサイズを有する。二次疎水性フィルタ199はまた、液体と接触して液体の流れを閉塞するときに膨潤するように適合された吸収性材料で処理されてもよい。二次疎水性フィルタ199は、内部ルーメン197内の任意の位置に位置決めされてもよい。しかしながら、内部ルーメン197内に二次疎水性フィルタ199を、ドレッシング材124ではなく減圧源128により近くに位置決めすることは、ユーザが内部ルーメン197内の液体の存在を検出することを可能にし得る。
いくつかの実施形態では、導管196及び結合具198は、導管境界部148に関して上述したように、吸収性材料又は親水性ポリマーから形成されてもよい。このようにして、導管196及び結合具198は、導管境界部148に関して上述したように、導管196及び結合具198内の液体が蒸発するあるいは消散することを可能にし得る。導管196及び結合具198は、例えば、親水性ポリマーから個別に、個々の構成要素として、又は一体型構成要素として一緒に成形されてもよい。更に、内部ルーメン197を画定する導管196の壁は、親水性ポリマーから押出成形されてもよい。導管196は、長さが約1メートル未満であってもよいが、特定の用途に適合するように任意の長さを有してもよい。より具体的には、約1フィート又は304.8ミリメートルの長さは、多くの用途に適合するのに十分な吸収性及び蒸発表面積を提供することができ、より長い長さと比較してコスト節減を提供することができる。用途において導管196の追加の長さが必要とされる場合、吸収性親水性ポリマーは、追加のコスト節減を提供するために、非吸収性疎水性ポリマーから形成された導管の長さと流体連通して結合されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態によるシステム102の動作において、任意選択の境界部マニホルド120は、組織部位104に対して又は近接して配設されてもよい。次いで、ドレッシング材124は、境界部マニホルド120及び組織部位104の上に適用されて、封止空間174を形成してもよい。具体的には、基層132は、境界部マニホルド120、及び組織部位104を取り囲む組織を覆うように適用されてもよい。境界部マニホルド120を省いた実施形態では、ドレッシング材124は、組織部位104及び組織部位104の周囲の組織の上に、これらに接触して、又はこれらを被覆して適用されてもよい。
基層132に関して上述されている材料は、最初にドレッシング材124を適所に保持し得る粘着性を有する。粘着性は、調節が所望される場合、ドレッシング材124が取り外され、再適用され得るようなものであってもよい。ドレッシング材124が所望の位置に配置されると、手圧力などの力が、組織部位104とは反対側の封止部材140の側に適用され得る。封止部材140に適用される力により、接着剤136の少なくとも一部分が複数の開口160を通って貫通し又は延び、表皮106などの組織部位104を取り囲む組織と接触して、組織部位104の周りにドレッシング材124を剥離可能に接着することができる。このようにして、上述のドレッシング材124の構成は、組織部位104における及び組織部位104の周囲の困難な解剖学的表面、例えば肘又は踵などに対する効果的かつ信頼性の高いシールを提供し得る。更に、ドレッシング材124は、例えば、ドレッシング材124内のしわ及び他の不連続部並びに組織部位104によって引き起こされる空気漏れを補正するために、再適用又は再位置決めを可能にする。漏れを修正する能力は、療法の信頼性を増大させ、消費電力を低減することができる。
ドレッシング材124が組織部位104からの流体と接触した際に、流体は開口160を介して流体管理アセンブリ144に向かって移動する。流体管理アセンブリ144は、境界部マニホルド120を介して、組織部位104から離れるように流体を吸い上げる、あるいは移動させる。上述のように、境界部マニホルド120は、組織部位104からの流体を保管するのではなく、組織部位104からの流体を伝達させるように適合されてもよい。よって、流体管理アセンブリ144は、境界部マニホルド120よりも高い吸収性を有し得る。境界部マニホルド120よりも高い吸収性を有する流体管理アセンブリ144は、組織部位104又は境界部マニホルド120から流体管理アセンブリ144へ流体を引き付けるドレッシング材124を介して吸収性勾配を提供する。よって、いくつかの実施形態では、流体管理アセンブリ144は、境界部マニホルド120を介して組織部位104から流体を吸い上げる、引く、引っ張る、あるいは引き付けるように適合されてもよい。流体管理アセンブリ144では、流体は、最初に第1のウィッキング層176と接触する。第1のウィッキング層176は、上述のように、吸収性層184内で吸収及び保管するために、第1のウィッキング層176の表面に沿って流体を横方向に分配してもよい。同様に、第2のウィッキング層180と接触する流体は、吸収性層184内で吸収するために、第2のウィッキング層180の表面に沿って横方向に分配されてもよい。
図12A~図12Bを参照すると、他の実施形態では、導管196は、マルチルーメン導管302であってもよい。例えば、図12Aは、マルチルーメン導管302aの例示的な実施形態を示す。マルチルーメン導管302aは、外側表面306と、一次ルーメン310と、壁314と、少なくとも1つの二次ルーメン318とを有し得る。壁314は、一次ルーメン310及び少なくとも1つの二次ルーメン318を有し得る。一次ルーメン310は、マルチルーメン導管302aの長さに沿って、少なくとも1つの二次ルーメン318との流体連通から実質的に隔離されてもよい。図12Aには実質的に円形の断面を有するものとして示されているが、マルチルーメン導管302aの外側表面306は、特定の用途に適合するように任意の形状を有してもよい。マルチルーメン導管302aの壁314は、一次ルーメン310と外側表面306との間に厚さを有してもよい。図12Aに示すように、少なくとも1つの二次ルーメン318は、一次ルーメン310と実質的に平行であり、かつ一次ルーメン310の周辺部の周りに壁314によって担持された4つの二次ルーメン318であってもよい。二次ルーメン318は、互いから分離されてもよく、マルチルーメン導管302aの長さに沿って、互いとの流体連通から実質的に隔離されてもよい。更に、二次ルーメン318は、一次ルーメン310から分離されてもよく、一次ルーメン310との流体連通から実質的に隔離されてもよい。二次ルーメン318はまた、一次ルーメン310に対して同心円状に、かつ一次ルーメン310の周辺部の周りに実質的に等距離で位置決めされてもよい。図12Aは、4つの二次ルーメン318を示すが、任意の数の二次ルーメン318が、特定の用途のために任意の好適な仕方で設けられ位置決めされてもよい。
導管196の内部ルーメン197と同様に、一次ルーメン310は、上述のように、減圧源128とドレッシング材124との間に流体連通して結合されてもよい。いくつかの実施形態では、一次ルーメン310は、導管境界部148と減圧源128との間に流体連通して結合されてもよい。更に、内部ルーメン197と類似して、減圧が、減圧源128からドレッシング材124に一次ルーメン310を介して提供されてもよい。いくつかの実施形態では、一次ルーメン310は、組織部位104から滲出液などの流体を抽出するように構成されてもよい。二次ルーメン318は、処置ユニット130とドレッシング材124との間に流体連通して結合されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの二次ルーメン318は、導管境界部148と処置ユニット130との間に流体連通して結合されてもよい。更に、二次ルーメン318は、ドレッシング材124において一次ルーメン310と流体連通してもよく、ドレッシング材124から処置ユニット130に減圧フィードバック信号を提供するように構成されてもよい。例えば、二次ルーメン318は、導管境界部148又はドレッシング材124の他の構成要素において、一次ルーメン310と流体連通してもよい。
マルチルーメン導管302aは、例えば、導管境界部148、導管196、及び結合具198と関連して上述した吸収性材料又は親水性ポリマーなどの吸収性材料又は親水性ポリマーから構成されてもよい。吸収性材料又は親水性ポリマーは、蒸気透過性かつ液体不透過性であってもよい。いくつかの実施形態では、壁314の少なくとも一部分及びマルチルーメン導管302aの外側表面306は、吸収性材料又は親水性ポリマーから構成されてもよい。このようにして、マルチルーメン導管302aは、上述のように、マルチルーメン導管302aにおける凝縮液などの液体が蒸発するあるいは消散することを可能にし得る。例えば、吸収性材料又は親水性ポリマーは、液体が気相では蒸気としてマルチルーメン導管302aを通過し、マルチルーメン導管302aの外部の大気中に蒸発することを可能にし得る。組織部位104からの滲出液などの液体はまた、マルチルーメン導管302aを介して同じ仕方で蒸発又は消散することができる。この特徴は、任意選択の処置ユニット130が組織部位104における減圧を監視及び制御するために使用されるとき有利であり得る。例えば、二次ルーメン318内に存在する液体は、二次ルーメン318を介して処置ユニット130に送信される減圧フィードバック信号と干渉し得る。マルチルーメン導管302aに親水性ポリマーを使用することは、システム102の視覚的訴求力、信頼性、及び効率を向上させるために、このような液体の除去を可能にし得る。マルチルーメン導管302a内の液体の蒸発後、例えば、蒸発した液体によって運ばれた乾燥した滲出液、固体、又はゲル状の物質からの他の閉塞は、更なる治療のために可視であり得る。更に、本明細書に記載されている親水性ポリマーの使用は、マルチルーメン導管302aなどのシステム102の構成要素と患者の皮膚との間における水分蓄積によって引き起こされる皮膚損傷の発生を低減することができる。
図12Bを参照すると、長楕円形の断面を有するマルチルーメン導管302eの例示的な実施形態が示されている。マルチルーメン導管302aと同様に、マルチルーメン導管302eは、外側表面306と、一次ルーメン310と、壁314と、少なくとも1つの二次ルーメン318とを有し得る。しかしながら、図12Bは、一次ルーメン310の隣で壁314によって担持され得る単一の二次ルーメン318として、マルチルーメン導管302eの少なくとも1つの二次ルーメン318を示す。このような構成は、ユーザの快適性を向上させること、及びマルチルーメン導管302eの可撓性を増大させることができる実質的に平坦な薄型の形状を提供し得る。例えば、この構成では、マルチルーメン導管302eは、流体連通のねじれ又は閉塞のリスクが低減された状態で、狭い空間を通って配置されてもよい。図示されていないが、追加のルーメンが、この実質的に平坦な構成に追加されてもよく、追加のルーメンは、特定の用途に適合するように、必要に応じて、一次ルーメン310及び二次ルーメン318から横方向に配設されてもよい。マルチルーメン導管302a及び302eに関連して説明されている上述の特徴は、特定の用途に適合するように互いに組み合わせて使用されてもよい。
添付の特許請求の範囲において、本開示における主題の新規性かつ進歩性を有する態様が記載されている。いくつかの例示的な実施形態で示されているが、当業者であれば、本明細書に記載されているシステム、装置、及び方法は様々な変更及び修正が可能であることが理解されよう。特徴は、いくつかの例示的な実施形態では強調されていることがあるが、他の実施形態では省略されていることがあり、当業者であれば、1つの例示的な実施形態の文脈で説明されている特徴は、他の例示的な実施形態に容易に適用可能であり得ることが理解されよう。更に、ある特徴、要素、又は態様は、新規性かつ進歩性を有する特徴を当業者に既知であるものから区別するために必要でない場合、本開示から省略されていることがある。本明細書に記載されている特徴、要素、及び態様はまた、添付の特許請求の範囲によって定義されている本発明の範囲から逸脱することなく、組み合わされてもよく、又は同じ、均等な、若しくは同様の目的を果たす代替的な特徴によって置き換えられてもよい。更には、「又は(or)」などの用語を使用する様々な代替形態の説明は、文脈によって明らかに必要とされない限り、相互排他性を必要とせず、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、文脈によって明らかに必要とされない限り、対象を単一の例に限定しない。

Claims (40)

  1. 組織部位を処置するためのシステムであって、
    ドレッシング材であって、
    中央部分を取り囲む周辺部を含む基層と、
    周辺部及び中央部分を含む封止部材であって、前記封止部材の前記周辺部は前記基層の前記周辺部に近接して位置決めされており、前記封止部材の前記中央部分及び前記基層の前記中央部分はエンクロージャを画定する、封止部材と、
    前記エンクロージャに配設されており、関節運動ゾーン及び流体分散ゾーンを含む流体管理アセンブリであって、前記関節運動ゾーンは、前記組織部位における関節運動領域に位置決めされるように構成されており、前記流体分散ゾーンは、前記関節運動ゾーンから流体を取り除くように構成されている、流体管理アセンブリと
    を備えるドレッシング材と、
    前記エンクロージャと流体連通して結合されるように構成された減圧源と
    を備えるシステム。
  2. 前記関節運動ゾーンは、前記組織部位における前記関節運動領域を覆うように構成されており、前記流体分散ゾーンは、前記関節運動領域の外側に位置決めされるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記流体分散ゾーンは、前記関節運動ゾーンよりも前記組織部位における前記関節運動領域から離れて位置決めされている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記組織部位における前記関節運動領域は可動関節である、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記関節運動ゾーン及び前記流体分散ゾーンは、同一平面上にあり、前記組織部位における処置表面と実質的に平行に位置決めされるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記流体分散ゾーンは複数の流体分散ゾーンを含み、前記流体分散ゾーンのうちの少なくとも1つは、前記流体管理アセンブリの両端部のそれぞれに位置決めされており、前記関節運動ゾーンは前記流体分散ゾーン間に位置決めされている、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記関節運動ゾーンは、前記流体管理アセンブリの第1の端部に位置決めされており、前記流体分散ゾーンは、前記流体管理アセンブリの反対側の第2の端部に位置決めされている、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記流体分散ゾーンは、前記関節運動ゾーンよりも多くの流体を吸収するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記関節運動ゾーンは、前記流体分散ゾーンの第2の吸収容量未満の第1の吸収容量を含む、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記関節運動ゾーンは吸収材を含まない、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記関節運動ゾーンは、前記流体管理アセンブリを通る開口部を備える、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記関節運動ゾーンは、前記関節運動ゾーンの両側部に位置決めされた少なくとも1つのリリーフ領域を備える、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記少なくとも1つのリリーフ領域は複数のリリーフ領域であり、前記関節運動ゾーンは複数の流体ポケットを更に備え、前記複数のリリーフ領域は、前記流体ポケットによって互いから分離されている、請求項12に記載のシステム。
  14. 複数の流体ポケット及び前記複数のリリーフ領域は、前記関節運動ゾーンの前記両側部に沿って交互に配置されている、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記流体管理アセンブリは、第2の軸に垂直である第1の軸を含み、前記第1の軸及び前記第2の軸はそれぞれ、前記関節運動ゾーンに沿って延び、前記関節運動ゾーンにおいて交差し、前記流体分散ゾーンは、前記関節運動ゾーンの外側に、かつ前記関節運動ゾーンと同一平面上に位置決めされている、請求項1に記載のシステム。
  16. 前記流体管理アセンブリは、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方を挟んで実質的に対称な形状を有する、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記関節運動ゾーンは、前記流体管理アセンブリの第1の端部から前記流体管理アセンブリの反対側の第2の端部まで前記流体分散ゾーンと流体連通している、請求項1に記載のシステム。
  18. 前記流体管理アセンブリは吸収性材料を含む、請求項1に記載のシステム。
  19. 前記流体管理アセンブリは、第1のウィッキング層及び第2のウィッキング層を更に備え、前記吸収性材料は、前記第1のウィッキング層と前記第2のウィッキング層との間に流体連通して位置決めされており、前記第1のウィッキング層の周辺部分は、前記第1のウィッキング層と前記第2のウィッキング層との間の前記吸収性材料を取り囲んで前記第2のウィッキング層の周辺部分に結合されている、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記基層は、前記周辺部及び前記中央部分を通って配設された複数の開口を含み、前記システムは接着剤を更に含み、前記接着剤は、前記封止部材の少なくとも周辺部の表面上に配設されており、少なくとも前記基層の前記周辺部内の前記開口を介して延びて、前記組織部位を取り囲む組織に接触するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  21. 前記封止部材は液体不透過性フィルムを含み、前記基層はシリコーンを含む、請求項1に記載のシステム。
  22. 前記封止部材は、前記封止部材を通って配設された封止部材開口を備え、前記減圧源は、前記封止部材開口を介して前記エンクロージャと流体連通して結合されるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
  23. 前記封止部材に近接して、かつ前記エンクロージャと流体連通して位置決めされるように構成された導管境界部を更に備え、前記減圧源は、前記導管境界部と流体連通して、前記ドレッシング材に減圧を提供するように構成されており、前記ドレッシング材は、前記組織部位において減圧を受けるための、前記組織部位に対する封止空間を提供するように適合されている、請求項1に記載のシステム。
  24. 組織部位を処置するためのドレッシング材であって、
    前記組織部位に位置決めされるように構成された基層と、
    前記基層を覆い、前記組織部位に対する流体シールを形成するように構成された封止部材と、
    前記基層と前記封止部材との間に位置決めされており、第1のゾーン及び第2のゾーンを含む流体管理アセンブリであって、前記第1のゾーンは、前記組織部位における関節運動領域に位置決めされるように構成されており、前記第2のゾーンは、前記第1のゾーン及び前記関節運動領域から流体を取り除くように構成されている、流体管理アセンブリと
    を備えるドレッシング材。
  25. 前記第1のゾーンは、前記組織部位における前記関節運動領域を覆うように構成されており、前記第2のゾーンは、前記関節運動領域から変位するように構成されている、請求項24に記載のドレッシング材。
  26. 前記組織部位における前記関節運動領域は可動関節である、請求項24に記載のドレッシング材。
  27. 前記第1のゾーン及び前記第2のゾーンは、同一平面上にあり、前記組織部位における処置表面と実質的に平行に位置決めされるように構成されている、請求項24に記載のドレッシング材。
  28. 前記基層は、前記周辺部及び前記中央部分を通って配設された複数の開口を含み、前記ドレッシング材は、接着剤を更に含み、前記接着剤は、前記封止部材の少なくとも周辺部の表面上に配設されており、少なくとも前記基層の前記周辺部内の前記開口を通って延びて、前記組織部位を取り囲む組織に接触するように構成されている、請求項24に記載のドレッシング材。
  29. 前記第2のゾーンは、前記第1のゾーンよりも多くの流体を吸収するように構成されている、請求項24に記載のドレッシング材。
  30. 前記第1のゾーンは、前記第2のゾーンの第2の吸収容量未満の第1の吸収容量を含む、請求項24に記載のドレッシング材。
  31. 前記第1のゾーンは、前記第1のゾーンの両側部に位置決めされた少なくとも1つのリリーフ領域を備える、請求項24に記載のドレッシング材。
  32. 前記少なくとも1つのリリーフ領域は複数のリリーフ領域であり、前記第1のゾーンは複数の流体ポケットを更に備え、前記複数のリリーフ領域は、前記流体ポケットによって互いから分離されている、請求項31に記載のドレッシング材。
  33. 前記流体管理アセンブリは、第2の軸に垂直である第1の軸を含み、前記第1の軸及び前記第2の軸はそれぞれ、前記第1のゾーンに沿って延び、前記第1のゾーンにおいて交差し、前記第2のゾーンは、前記第1のゾーンの外側に、かつ前記第1のゾーンと同一平面上に位置決めされている、請求項24に記載のドレッシング材。
  34. 前記流体管理アセンブリは、前記第1の軸及び前記第2の軸の少なくとも一方を挟んで実質的に対称な形状を有する、請求項33に記載のドレッシング材。
  35. 前記封止部材は液体不透過性フィルムを含み、前記基層はシリコーンを含む、請求項24に記載のドレッシング材。
  36. 前記流体管理アセンブリは、前記基層と前記封止部材との間に画定されるエンクロージャに位置決めされるように構成されている、請求項24に記載のドレッシング材。
  37. 前記流体管理アセンブリは、吸収性材料及び少なくとも1つのウィッキング層を含む、請求項24に記載のドレッシング材。
  38. 前記少なくとも1つのウィッキング層は前記吸収性材料を取り囲む、請求項37に記載のドレッシング材。
  39. 組織部位を処置するためのドレッシング材であって、
    前記組織部位から抽出された流体を前記組織部位における関節運動領域から取り除くように構成された流体管理アセンブリ
    を備えるドレッシング材。
  40. 実質的に本明細書で図示及び説明されているような、システム、ドレッシング材、装置、及び方法。
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