JP5321787B2 - Tftアレイ検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、TFT基板等の基板上に形成されたTFTアレイを駆動し、TFTアレイを検査するTFTアレイ検査装置に関するものである。
TFTアレイは、例えば液晶表示装置の画素電極を選択するスイッチング素子として用いられる。TFTアレイを備える基板は、例えば、走査線として機能する複数本のゲートラインが平行に配設されると共に、信号線として記載する複数本のソースラインがゲートラインに直交して配設され、両ラインが交差する部分の近傍にTFT(Thin film transistor)が配設され、このTFTに画素電極が接続される。
TFTアレイは格子状に配置することによってパネルを形成する。通常、液晶基板の製造では、一枚のガラス基板上に複数のパネルを形成し、各種工程を経た後に、各パネルに切り分けている。
液晶基板等のTFTアレイが形成された半導体基板の製造過程では、製造過程中にパネル上に形成されたTFTアレイを検査するTFTアレイ検査工程を含み、このTFTアレイ検査工程において、TFTアレイの欠陥検査が行われている。このTFTアレイ検査工程では、前記したゲートラインやソースラインに欠陥検査用の信号パターンの駆動信号を印加してTFTアレイを駆動し、このTFTアレイの駆動状態を検出することによってTFTアレイ検査を行う。
このTFTアレイ検査では、TFTアレイを駆動した際のITO電位を電子線照射によって発生する二次電子の強度で検出することが知られている。
ガラス基板上には、多面取りと呼ばれるように、一枚のガラス基板上に複数のパネルが形成されている。この多面取りのTFTガラス基板を検査する場合、TFTガラス基板上に形成された全パネルに駆動信号を印加して同時に全パネルのTFTアレイを駆動するとともに、このガラス基板を支持するステージを一定速度で移動させながら、パネルに電子線を連続的に走査させることで、ガラス基板上に形成される各パネルのTFTアレイを順に検査している(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−170697号公報
TFTアレイ検査装置では、真空チャンバ内に測定用のステージを配置し、真空チャンバの上部に検査用の電子線を照射する電子銃を配置し、電子銃から照射した電子線をステージ上に載置した基板に照射する。この電子線が照射する照射範囲は、1パネルの面積と比較して極めて小さいため、電子線の照射方向を制御したり、ステージを一定速度で移動させることによって基板上において電子線を連続的に走査させている。
基板上に複数のパネルを配置する場合、TFTアレイ検査では、基板上に配置されるパネルに対して同一の駆動信号を印加してTFTを駆動している。ステージが移動する方向に複数のパネルが配置される場合において、一つの電子銃からの電子線が照射する場所は、基板上に配置されるパネルの内の一つのパネル内に過ぎないが、従来のTFTアレイ検査装置では、基板上に配置されるパネルを同一の駆動信号を同時に駆動している。
図11は走査時における従来のパネル駆動によってTFTアレイを検査する例を示している。図11(a)は測定前の状態を示し、図11(b)は測定前半の状態を示し、図11(c)は測定後半の状態を示している。
なお、ここでは、一枚のガラス基板30に4枚のパネルA〜パネルD(31A〜31D)が2×2の配列で配置されているものとし、真空チャンバ19は2つの電子銃17a,17bがステージの移動方向(図中のy方向)と直交する方向(図中のx方向)に固定されているものとする。
各電子銃17a,17bは、それぞれ一枚のパネルに電子線を照射し、電子線の照射方向を制御することでx方向の走査を行い、y方向の走査はステージの移動方向によって行う。そのため、測定をステージの移動に応じて2段階で行い、測定前半ではパネルA(31A)とパネルC(31C)を走査し、測定後半ではパネルB(31B)とパネルD(31D)を走査する。この各走査において、パネルのTFTアレイを駆動することによって、TFTアレイの検査を行う。このとき、各パネルA〜D(31A〜31D)に同一の駆動信号を印加し、同一の駆動波形でアレイを駆動し検査を行っている。
TFTアレイ欠陥として、例えば、ライン間や、ラインとITO電極間でのショート欠陥やオープン欠陥など様々な欠陥があり、一枚のTFT基板上に複数種類の欠陥が存在する場合がある。一方、この欠陥を効果的に抽出するのに適した駆動波形は、欠陥の種類によって異なる場合がある。
このように、一枚のTFT基板上に存在する複数種類の欠陥を抽出する際に、TFT基板上の複数のパネルに同一の駆動信号を印加し同一の駆動波形で駆動すると、欠陥種によっては良好な抽出が困難となる場合がある。そのため、欠陥種によって欠陥の検出性能にばらつきが生じることになる。
また、各種の欠陥を抽出するには、駆動波形が異なる駆動信号を切り替えながら、電子線の照射を繰り返す必要がある。このように、駆動信号を切り替えて複数回の欠陥検査を行う場合には、検査時間が長時間するという問題が発生する。
そこで、本発明は上記課題を解決して、複数の欠陥種の検出を、検出性能を落とすことなく、短時間で行うことを目的とする。
本発明のTFTアレイ検査装置は、TFTアレイの欠陥種に応じた駆動波形を有する駆動信号を複数用意しておき、一つの基板を検査する間に走査条件に応じて印加する駆動信号を切り替えることによって、複数の欠陥種の検出を行う。複数の欠陥種の検出は、一つの基板を検査する間に行うことができるため、検出性能を落とすことなく、短時間で行うことができる。
本発明は、走査条件に応じて欠陥種に対応した駆動信号を選択してTFTアレイに印加することによって、一回の走査中に欠陥種に応じた駆動波形を有する駆動信号を印加することができる。第1の態様は、走査条件に応じて、複数の駆動信号の中から欠陥種に応じた駆動信号を選択してTFTアレイに印加する。一方、第2の態様は、走査条件に応じて、複数の駆動波形データの中から欠陥種に応じた駆動波形データを選択し、選択した駆動波形データを用いて駆動信号を生成し、TFTアレイに印加する。
本発明のTFTアレイ検査装置の第1の態様は、検査対象のTFTアレイに電子線を走査して照射し、当該照射電子線によってアレイから放出される二次電子を検出することによりアレイ検査を行うTFTアレイ検査装置において、複数の駆動波形データを記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出した駆動波形データを用いてTFTアレイを駆動する駆動信号を生成するTFT駆動手段と、このTFT駆動手段が生成した複数の駆動信号からTFTアレイに印加する駆動信号を選択する駆動信号選択手段と、電子線の走査およびTFTアレイの駆動を制御する制御手段とを備える。
制御手段は、TFT駆動手段および駆動信号選択手段に指令信号を送って駆動信号の生成および生成した駆動信号の選択を制御する。また、電子銃やステージを制御してTFTアレイへの電子線の走査を制御する。
本発明のTFTアレイ検査装置は、電子線の走査条件と駆動波形との間の関係を予め用意しておく。ここで、電子線の走査条件は、TFTアレイ基板に電子線を走査する際の走査位置に係わる条件であって、TFTアレイに含まれる欠陥が存在する位置に対応して定められる。また、駆動信号の駆動波形は欠陥種に対応して設定される。
走査条件で定まる走査位置と欠陥種に応じた駆動波形との間の関係を定めておくことによって、駆動信号選択手段は走査条件に応じた駆動波形を逐次選択する。
走査条件に応じて駆動波形を逐次選択することによって、電子線の走査しながら欠陥種に応じた駆動信号を印加することができる。
本発明のTFTアレイ検査装置の第2の態様は、検査対象のTFTアレイに電子線を走査して照射し、当該照射電子線によってアレイから放出される二次電子を検出することによりアレイ検査を行うTFTアレイ検査装置において、複数の駆動波形データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶される複数の駆動波形データを選択する駆動波形データ選択手段と、この駆動波形データ選択手段によって記憶手段から読み出した駆動波形データを用いてTFTアレイを駆動する駆動信号を生成するTFT駆動手段と、電子線の走査およびTFTアレイの駆動を制御する制御手段とを備える。
制御手段は、第1の態様と同様に、TFT駆動手段および駆動信号選択手段に指令信号を送って駆動信号の生成および生成した駆動信号の選択を制御する。また、電子銃やステージを制御してTFTアレイへの電子線の走査を制御する。
また、第1の態様と同様に、電子線の走査条件と駆動波形との間の関係を予め用意され、駆動信号の駆動波形は欠陥種に対応して設定される。
駆動波形データ選択手段は、予め定められた電子線の走査条件と駆動波形との間の関係に基づいて、制御手段が制御する走査条件に応じて駆動波形データを記憶手段から逐次選択して読み出す。TFT駆動手段は、この駆動波形データ選択手段によって選択した駆動波形データを用いて駆動信号を生成し、TFTアレイに印加する。
走査条件に応じて駆動波形データを逐次選択し、選択した駆動波形データを用いて駆動信号を生成することによって、電子線の走査しながら欠陥種に応じた駆動信号を印加することができる。
また、一基板上に設けられた複数のパネルを形成し、各パネルにTFTアレイが形成される構成に適応することができる。このパネル毎に選択を行い、各パネルに形成されるアレイを選択された各駆動信号で駆動してもよい。
本発明によれば、検出性能を落とすことなく複数の欠陥種の検出を行うことができる。
また、本発明によれば、複数の欠陥種の検出を短時間で行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のTFTアレイ検査装置の第1の態様の概略図である。図1に示すTFTアレイ検査装置1は、真空チャンバ19内に設けた試料ステージ20上にTFTガラス基板30を配置し、このTFTガラス基板30に形成される複数のパネルA〜パネルD(31A〜31D)に駆動信号を印加し、この駆動信号によって駆動状態となったパネルについてTFTアレイ検査を行う。
なお、ここでは、TFTガラス基板30に形成されるパネルとしてパネルA〜パネルD(31A〜31D)の4枚のパネルの例を示しているが、このパネル数は説明上から示した一例であり、このパネル数に限られるものではない。
TFTアレイ検査装置1は、真空チャンバ19内に内蔵する試料ステージ20と、真空チャンバ19の上部に設けた電子銃17(17a,17b)を備える他、TFTアレイを駆動する回路構成として、試料ステージ19を駆動するステージ駆動回路12、試料ステージ20に載置するTFTガラス基板30のパネルのTFTアレイを駆動するTFT駆動回路(パネルドライバ)13a,13bおよび駆動信号選択制御回路14A、電子銃17a、17bを制御し駆動する電子銃制御コントローラ15および電子銃制御回路16、およびTFTアレイ検査装置1の全体を制御する制御コントローラ11を備える。なお、制御コントローラ11および電子銃制御コントローラ15は、CPUおよびこのCPUを駆動するアルゴリズムを記述したソフトウエアを格納するROMや信号処理のためのRAM等のメモリ手段等によってソフトウエア処理で制御を行うことができる。
試料ステージ20は、TFTガラス基板30を支持する。また、試料ステージ20は、ステージ駆動回路12から出力される駆動信号に基づいて、試料ステージ20上に載せたTFTガラス基板30を所定の方向に移動させる。このTFTガラス基板30の移動は、例えば、パネル上を走査する電子線の走査速度に合わせて一定速度とすることができる。
ここで、試料ステージ20に駆動信号を供給するステージ駆動回路12は、制御コントローラ11からの移動指令を受けて駆動し、電子銃制御コントローラ15により電子線の照射方向の制御とともに、電子線をパネル上において走査する。
TFT駆動回路(パネルドライバ)13a,13bは、制御コントローラ11から駆動指令を受けると、記憶手段18a、18bに格納している駆動波形データを用いて駆動信号a,bを生成する。なお、ここでは、TFT駆動回路(パネルドライバ)13a,13bおよびは記憶手段18a,18bは、それぞれを2つ備える構成を示しているが、設置個数は2個に限らず、駆動波形の波形数に応じて定めることができる。また、TFT駆動回路(パネルドライバ)およびは記憶手段をそれぞれ1つの回路で構成してもよい。
駆動信号選択制御回路14Aは、制御コントローラ11から選択指令を受け、TFT駆動回路13a,13bで生成した駆動信号a,bの中から選択指令に基づいて選択し、選択した駆動信号を各パネル31A〜31Dに供給する。
ここで、選択指令は、何れの駆動信号を選択するかを定める情報をしている。この情報は駆動波形の種類を特定する情報である。この情報は、記憶手段18cに格納される電子線の走査条件と駆動波形種との対応関係に基づいて、検査対象のTFTアレイを走査する走査条件に対応する駆動波形種を読み出すことで取得することができる。走査条件としては、例えば、パネル上で電子線を照射する走査位置とすることができる。この場合には、走査位置に対応して、その走査時にパネルのTFTアレイに印加する駆動信号の駆動波形を予め定めておき、記憶手段18cに格納する。なお、ここでは、走査位置と駆動波形種とを対応付けているが、走査位置と駆動信号種とを対応付け、この駆動信号種によって駆動信号選択回路14Aでの選択を行っても良い。
制御コントローラ1は、制御コントローラ1自身が制御する走査において、その走査条件に対応する駆動波形種の情報を記憶手段18cから読み出し、駆動信号選択制御回路14Aに選択指令として送る。駆動信号選択制御回路14Aは送られた選択指令に基づいて、TFT駆動回路13a,13bの駆動信号a,bを選択し、選択した駆動信号を各パネル31A〜31Dに供給する。
また、制御コントローラ11は電子銃制御コントローラ15に電子線走査指令を送って電子銃制御回路16を駆動する。電子銃制御回路16は、電子銃制御コントローラ15の制御に基づいて電子銃17a,17bを制御し、照射する電子線を制御する。
ここで、制御コントローラ11は、パネル上における電子線走査において試料ステージ20を制御する移動指令と、印加する駆動信号を選択する選択指令と、電子銃からの電子線照射を制御する電子線走査指令の各指令出力が同期するよう制御する。
この制御コントローラ11により同期した指令によって、ステージ駆動回路12によるステージ駆動と、駆動信号選択制御回路14Aによる駆動信号の選択と、電子銃制御コントローラ15による電子線照射制御とを同期させ、ステージ駆動回路12によって目的とするパネルを電子銃の電子線照射位置に移動させ、電子銃制御コントローラ15によって目的とするパネルに電子銃から電子線を照射させ、駆動信号選択制御回路14Aによって目的とする欠陥を検出するための駆動信号を印加する。
駆動信号の選択は、電子線を走査する間に行うことができるため、パネルを複数回走査することなく、一回の走査の間にパネル中に含まれる複数種の欠陥を検出することができる。
次に、本発明のTFTアレイ検査装置の第1の態様の動作例を図2のフローチャートを用いて説明する。
制御コントローラ11により走査制御から走査位置を取得する(S1)。制御コントローラ11は、走査制御によって、ステージ駆動回路12に移動指令を出力し(S2)、TFT駆動回路(パネルドライバ)13a,13bに駆動指令を出力する(S3)。TFT駆動回路13a,13bは、駆動指令に基づいて記憶手段18a,18bに記憶される駆動波形データを用いて駆動信号a,bを形成し、駆動信号選択回路14Aに出力する(S4)。
また、制御コントローラ11は、記憶手段18に格納する電子線走査条件と駆動波形種との対応関係から、走査位置に対応する駆動波形種を読み出し(S5)、選択指令と共に駆動信号選択制御回路14Aに出力する(S6)。駆動信号選択制御回路14Aは、選択指令に含まれる駆動波形種(あるいは駆動信号)の情報に基づいて、駆動波形種(あるいは駆動信号)に対応する駆動信号を駆動信号a,bの中から選択し(S7)、選択した駆動信号をパネルに印加する(S8)。上記S1〜S8の処理を走査処理が終了するまで繰り返す(S9)。
図3は駆動波形の選択例を説明するための図である。ここでは、TFTガラス基板30に4枚のパネル31A〜31Dが配列され、パネル31A〜31D中に主に欠陥種Aが存在することが予測されると共に、パネル31B中に欠陥種40Bが存在することが予測される場合を示している。ここで、欠陥種Aの検出に適した駆動波形を駆動波形60Aとし、欠陥種Bの検出に適した駆動波形を駆動波形60Bとし、駆動波形60Aは欠陥種Aの検出に適するが、欠陥種Bの検出には不適であり、駆動波形60Bは欠陥種Bの検出に適するが、欠陥種Aの検出には不適であるとする。
図3に示す配置例では、一走査によってパネル31Aとパネル31C、あるいはパネル31Bとパネル31Dに電子線を照射し、試料ステージ20の駆動(図では上方へ移動する駆動)によるTFTガラス基板30の移動により、はじめにパネル31Aとパネル31Cとを走査し、次にパネル31Bとパネル31Dを走査する。
図3(a),(b)はパネル31Aとパネル31Cとを走査する状態を示し、図3(c)はパネル31Bとパネル31Dとを走査する状態を示している。
図3(a)に示す走査時には、欠陥種40Aの存在が予測されるため、この欠陥種40Aの検出に適した駆動波形60Aの駆動信号をアレイに印加する。これによって、パネル31C中に存在する欠陥種40Aを検出する。
次に、TFTガラス基板30の移動により、図3(b)に示す走査時には、欠陥種40Bの存在が予測されるため、駆動波形60Aに代えて、欠陥種40Bの検出に適した駆動波形60Bの駆動信号をアレイに印加する。これによって、パネル31B中に存在する欠陥種40Bを検出する。
次に、TFTガラス基板30の移動により、図3(c)に示す走査時には、パネル31B,31Dを走査する。このとき、欠陥種40Aの存在が予測されるため、欠陥種40Aの検出に適した駆動波形60Aの駆動信号をアレイに印加する。これによって、パネル31B中に存在する欠陥種40Aを検出する。
図4は、駆動波形の選択結果を示している。図4において、欠陥種40Aの存在が予測される範囲では駆動波形60Aの駆動信号を印加する。何れの駆動波形を印加するかは、上述したように欠陥種の予測される走査位置によって定める。基板毎あるいはパネル毎に欠陥種が予測される走査位置は、基板の作成工程や基板の作成装置の特性によって予測されるため、この欠陥種およびその存在する位置と走査位置との関係を予め求めておくことができる。検査時には、この関係を用いて各欠陥種に適した駆動波形の駆動信号を選択して印加することができる。
次に、本発明の第2の態様について説明する。図5は、本発明のTFTアレイ検査装置の第2の態様の概略図である。
前記図1に示した第1の態様は、複数の駆動信号を生成しておき、この複数の駆動信号から選択指令によって駆動信号を選択する態様である。これに対して、第2の態様は、選択指令によって駆動波形データを選択し、この選択した駆動波形データに基づいて駆動信号を生成する態様である。
第2の態様は、選択指令によって駆動波形データを選択する構成において第1の態様の構成と相違し、その他の構成はほぼ第1の態様の構成と共通する。そこで、以下では、第1の態様と相違する構成についてのみ説明し、共通する構成については説明を省略する。
第2の態様は、第1の態様が備える駆動信号選択制御回路14Aに代えて駆動波形データ選択制御回路14Bを備える。駆動波形データ選択制御回路14Bは、制御コントローラ11からの選択指令に基づいて、記憶手段18dに格納される複数の駆動波形データから走査条件に対応する駆動波形データを選択し、TFT駆動回路13に出力する。TFT駆動回路13は、選択された駆動波形データに基づいて駆動信号を生成し、各パネルに出力する。
次に、本発明のTFTアレイ検査装置の第2の態様の動作例を図6のフローチャートを用いて説明する。
制御コントローラ11により走査制御から走査位置を取得する(S11)。制御コントローラ11は、走査制御によって、ステージ駆動回路12に移動指令を出力し(S12)、TFTア駆動回路(パネルドライバ)13a,13bに駆動指令を出力し(S13)、駆動波形データ選択制御回路14Bに選択指令を出力する(S14)。
駆動波形データ選択回路14Bは、記憶手段18cに格納する電子線走査条件と駆動波形種との対応関係から、走査位置に対応する駆動波形種を読み出し(S15)、記憶手段18dに格納する駆動波形種と駆動波形データとの対応関係から、駆動波形データ読み出す。なお、走査条件(走査位置)に対応して駆動波形データを格納することによって、走査条件(走査位置)から駆動波形データを読み出してもよい(S16)。
駆動波形データ選択制御回路14Bは、選択した駆動波形データをTFT駆動回路13に出力する(S17)。TFT駆動回路13は、駆動波形データを用いて駆動信号を形成し(S18)、パネルに印加する(S19)。上記S11〜S19の処理を走査処理が終了するまで繰り返す(S20)。
次に、本発明の第3の態様について説明する。図7は、本発明のTFTアレイ検査装置の第3の態様の概略図である。
第3の態様は、図1に示した第1の態様において、TFTガラス基板に形成される複数のパネル31A〜31Dの各パネルに駆動波形を印加する構成例である。この第3の構成例は、駆動信号選択制御回路14Aが各パネル31A〜31Dに個別に駆動信号を印加する構成の他は、図1の第1の構成と同様である。
制御コントローラ11は、駆動信号選択制御回路14Aへの選択指令中のパネルを選択する情報を加えることによって、各パネル31A〜31Dに対して駆動信号を印加する。
この構成によれば、同一のTFTガラス基板30に形成された複数のパネルに対して個別の駆動信号を印加することができ、各パネルについて固有のパターンで欠陥種の検出を行うことができる。
次に、上記した各態様における駆動信号の印加例について、図8〜図10を用いて説明する。各パネルに電子線の走査において、パネルを試料ステージで移動してTFTガラス基板を移動させる際に、パネルを複数のパス32a〜32dに分割し、パス毎に電子線走査を行う場合がある。
本発明は、パス毎に電子線走査を行う場合についても適用することができる。図8は、各パネル31A〜31Dについて4本のパス32a〜32dによって電子線素走査を行う例を示している。なお、パスの本数は4本に限らず、電子銃の配置等に応じて任意に設定することができる。
図8では、欠陥種40Aを丸印で示し、欠陥種40Bを×印で示している。各パスでは、TFTガラス基板を図中の縦方向に移動させながら、この移動方向と直交する方向(図中の横方向の移動)に電子線を振ることで電子線を走査する。この電子線走査において、TFTガラス基板の移動方向に沿って駆動波形を切り替える。欠陥種40Aの存在が予測される範囲では駆動波形60Aを選択し、欠陥種40Bの存在が予測される範囲では駆動波形60Bを選択する。
図9(a)、(b)はパス32aを走査する場合の例を示し、図10(a)、(b)はパス32bを走査する場合の例を示している。なお、図中の破線はパス内で電子線を振った軌跡を示している。
上記した各例では、TFTガラス基板の移動方向と直交する方向で電子線を振ることによる走査において駆動波形を変更しない例を示しているが、この電子線の走査動作においても駆動波形を切り替えてもよい。また、TFTガラス基板の移動方向および直交する方向の両方向について駆動波形を切り替えてもよく、これによれば、パネル内で二次元的に印加する駆動波形を切り替えることができる。
本発明は、液晶製造装置におけるTFTアレイ検査工程の他、有機ELや種々の半導体基板が備えるTFTアレイの欠陥検査に適用することができる。
本発明のTFTアレイ検査装置の第1の態様の概略図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の第1の態様の動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の態様の駆動波形の選択例を説明するための図である。 本発明の第1の態様の駆動波形の選択結果を示す図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の第2の態様の概略図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の第2の態様の動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明のTFTアレイ検査装置の第3の態様の概略図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の駆動信号の印加例を説明するための図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の駆動信号の印加例を説明するための図である。 本発明のTFTアレイ検査装置の駆動信号の印加例を説明するための図である。 従来のパネル駆動によるTFTアレイの検査を示す図である。
符号の説明
1…TFTアレイ検査装置、11…制御コントローラ、12…ステージ駆動回路、13a,13b…TFT駆動回路、14A…駆動信号選択制御回路、14B…駆動波形データ選択制御回路、15…電子銃制御コントローラ、16…電子銃制御回路、17a,17b…電子銃、18a〜18d…記憶手段、19…真空チャンバ、20…試料ステージ、30…TFTガラス基板、31A〜31D…パネル、40A,40B…欠陥種、50a,50b…電子線、60a,60b…駆動波形。

Claims (3)

  1. 検査対象のTFTアレイに電子線を走査して照射し、当該照射電子線によってアレイから放出される二次電子を検出することによりアレイ検査を行うTFTアレイ検査装置において、
    複数の駆動波形データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出した駆動波形データを用いて前記TFTアレイを駆動する駆動信号を生成するTFT駆動手段と、
    前記TFT駆動手段が生成した複数の駆動信号からTFTアレイに印加する駆動信号を選択する駆動信号選択手段と、
    電子線の走査およびTFTアレイの駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記駆動信号選択手段は、予め定められた電子線の走査位置と駆動波形との間の関係に基づいて、同一パネル内において欠陥種の予測される走査位置に応じて欠陥種に適した駆動波形の駆動信号を逐次選択することを特徴とするTFTアレイ検査装置。
  2. 検査対象のTFTアレイに電子線を走査して照射し、当該照射電子線によってアレイから放出される二次電子を検出することによりアレイ検査を行うTFTアレイ検査装置において、
    複数の駆動波形データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される複数の駆動波形データを選択する駆動波形データ選択手段と、
    前記駆動波形データ選択手段によって記憶手段から読み出した駆動波形データを用いて前記TFTアレイを駆動する駆動信号を生成するTFT駆動手段と、
    電子線の走査およびTFTアレイの駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記駆動波形データ選択手段は、予め定められた電子線の走査位置と駆動波形データとの間の関係に基づいて、同一パネル内において欠陥種の予測される走査位置に応じて欠陥種に適した駆動波形データを逐次選択することを特徴とするTFTアレイ検査装置。
  3. 前記アレイは一基板上に設けられた複数のパネルに形成され、
    当該パネル毎に前記選択を行い、各パネルに形成されるアレイを選択された各駆動信号で駆動することを特徴とする、請求項1または2に記載のTFTアレイ検査装置。
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