JP5320662B2 - 酸変性ポリプロピレン樹脂及びその製造方法、並びにそれを用いた樹脂組成物 - Google Patents
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Description
ところがこのグラフト反応は酸成分のグラフト反応速度とポリプロピレン分子鎖のβ開裂反応との競争反応となり、一般的にはβ開裂反応速度の方がグラフト反応速度よりも速く、グラフト量向上のためには、結果的に分子量の低下を伴うことが知られている。このようにグラフト反応中に低分子量化されたポリプロピレン樹脂は、接着強度、耐衝撃強度等の物性に悪影響を及ぼすため、物性改良の観点から、グラフト量と分子量のバランスが改善された酸変性ポリプロピレン樹脂の開発が望まれており、種々の提案がなされている(特許文献1、2)。
即ち本発明の要旨は、ポリプロピレン樹脂に有機酸成分がグラフトしてなる酸変性ポリプロピレン樹脂であって、該酸変性ポリプロピレン樹脂は、アイソタクチックポリプロピレン樹脂、有機酸成分、及び一般式(2)で示される有機過酸化物を有機溶媒中で加熱混合して得られたものであり、有機酸成分のグラフト量X(wt%)が1.0〜20.0(wt%)であり、180℃、荷重21.18Nの条件下で測定されたメルトフローレートY(g/10分)が10〜670(g/10分)であり、かつ
Y≦18.5exp(0.82X)・・・(1)
を満たすことを特徴とする、酸変性ポリプロピレン樹脂に存する。
R 1 −A−R 2 ・・・(2)
(式中、Aは−O−CO−O−O−で示される構造を少なくとも1以上含む二価の連結基であり、R 1 及びR 2 はそれぞれ独立して、炭素数1〜9の飽和または不飽和の炭化水素基である。)
好ましくは、Xが1.5wt%以上、より好ましくは2.0wt%以上であり、好ましくは15.0wt%以下、より好ましくは10.0wt%以下である。
またグラフト量Xは以下の通り求められる。酸変性ポリプロピレン樹脂を熱プレスして厚さ約100μmのフィルムを作製し、赤外線吸収スペクトルを測定し、カルボニル基の吸収ピーク(1780cm-1付近のピーク)の面積から酸変性ポリプロピレン樹脂中の有機酸成分含有量を算出し、これをグラフト量X(wt%)とする(X=(グラフトされた有機酸成分の量)/(酸変性ポリプロピレン樹脂全量)*100)。
なお本発明において「wt%」は「質量%」を表す。
また本発明の別の要旨は、上記酸変性ポリプロピレン樹脂の製造方法に存する。
また本発明の別の要旨は、基材上に、上記ポリプロピレン系樹脂組成物からなる接着層、及び、エチレン・ビニルアルコール共重合体又はポリアミドからなる層を少なくとも有してなる、積層体に存する。基材は好ましくはポリオレフィン系樹脂基材を用いる。
また、本発明の樹脂はアイソタクチックであることから耐熱性が高く加熱殺菌が可能であり、また油性物等に対しても溶出量が低いため、食品や医療等の用途への適用も可能である。
本発明の酸変性ポリプロピレン樹脂製造方法によれば、グラフト反応中にポリプロピレン樹脂が低分子量化されないため、本発明の樹脂の靭性が損なわれず、かつ本発明樹脂中の有機酸成分のグラフト量を極めて高くすることができる。
なお本発明においては必ずしもすべての効果を発現することを必須とするものではなく、上記したうち1以上の効果があればよいものとする。
Y≦18.5exp(0.82X)・・・(1)
を満たすものである。
更に好ましくは式(4)を満たすものとする。
Y≦18.5exp(0.78X)・・・(4)
なおメルトフローレートYは通常100,000g/10分以下である。好ましくは10,000g/10分以下、より好ましくは5,000g/10分以下である。
本発明の酸変性ポリプロピレン樹脂は、上記特性を備えることでポリオレフィン系樹脂と極性樹脂の双方に強い接着力を発揮するので、これを配合した本発明の樹脂組成物は、通常、互いに接着しにくい両樹脂をうまく接着できる利点があり、種々の有用な積層体が得られる利点がある。
一般に、ガスバリアシート等の積層体の製造においては、成型後に余った積層体(積層体シートからカップ等の形状に打ち抜いた後の残りのシート等)を加熱溶融しリサイクルして、リグラインド材(再生材)として接着性樹脂として再使用することが行われている。例えば、ポリプロピレン/リグラインド材層/接着層/EVOH層/接着層/ポリプロピレン、等のようにポリオレフィン層と接着層の間にリグラインド材層(再生層)を挟むことが多い。
しかし、本発明の酸変性ポリプロピレン樹脂は、高分子量であるためリサイクルを行っても比較的高い分子量を保つことができ、ポリオレフィンとの高相溶性、高密着性や高強度、高靭性を維持できる。また高グラフト量であるため、EVOH、ポリアミド等の極性樹脂の分散性も良く、均質となりゲル化しにくく透明性にも優れるので積層体の外観も良好となる。このようにリサイクルが行いやすく、環境的にやさしく、またコストメリットも大きい。
本発明の製造方法は、ポリプロピレン樹脂、有機酸成分、及び一般式(2)で示される有機過酸化物とを加熱混合して酸変性ポリプロピレン樹脂を得ることを特徴とする。
式中、Aは−O−CO−O−O−で示される構造を少なくとも1以上含む二価の連結基であり、R1及びR2はそれぞれ独立して、炭素数1〜9の飽和または不飽和の炭化水素基である。
その理由は必ずしも明らかではないが、本発明者の検討によれば、式(2)で示される有機過酸化物は、従来から用いられているジクミルペルオキシド、m−トルオイル アンド ベンゾイルペルオキシド、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート等の有機過酸化物に比べて反応場におけるラジカルの安定性が高いことから、グラフト反応速度がβ開裂反応速度に比べて高いことが推定される。このためグラフト反応に伴う低分子量化が抑えられると考えられる。
本発明において使用されるポリプロピレン樹脂としては、公知の各種プロピレン系重合体を用いることができ、特に限定されないが、例えば、プロピレン単独重合体(ポリプロピレンホモポリマー)、エチレン及びプロピレンの共重合体、プロピレンとその他のコモノマー、例えばブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、シクロペンテン、シクロヘキセン、及びノルボルネンなどの炭素数2以上のα−オレフィンコモノマーとの共重合体、もしくはこれらコモノマーの2種類以上の共重合体を用いることができる。α−オレフィンコモノマーとして好ましくは炭素数2〜6のα−オレフィンコモノマーである。ランダム共重合体であってもブロック共重合体であってもよい。またポリプロピレン樹脂はこれらの混合物であってもよい。
但し、最も好ましくはプロピレン単独重合体である。プロピレンの含量が高いほど耐熱性が高く、またポリプロピレンへの密着性が増す傾向がある。更には、ゲル化しにくく、所謂フィッシュアイのような欠陥発生が抑えられる。
グラフト反応前のポリプロピレン樹脂の分子量は本発明の目的を著しく逸脱しない限り特に限定されないが、グラフト反応時のβ開裂反応により低分子量化する傾向があるため、より高分子量であることが好ましく、230℃、21.18Nの条件でJIS K7210により測定したMFRが0.01g/10分以上であることが好ましい。MFRが低すぎると流動性が悪く、例えば溶融反応の際の混練がしにくい虞がある。より好ましくはMFRが0.1g/10分以上である。
本発明に使用される有機酸成分は、本発明の目的を著しく逸脱しない限り特に限定されないが、好ましくはカルボキシル基を少なくとも1以上有する、飽和又は不飽和のカルボン酸及び無水カルボン酸である。より好ましくはカルボキシル基を2以上有するカルボン酸及び無水カルボン酸である。有機酸成分として具体的には、例えばマレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アコニット酸、クロトン酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、チオマリン酸、酒石酸、アジピン酸、クエン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、及びセバシン酸等のカルボン酸;無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水コハク酸等の無水カルボン酸が挙げられる。好ましくはマレイン酸及び無水マレイン酸であり、特に好ましくは無水マレイン酸である。有機酸成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶融法の場合には、例えばバンバリーミキサー、ニーダー、押出機等の装置を用いて加熱混合する。通常、温度はポリプロピレン樹脂の融点以上とする。ただし通常400℃以下とする。また時間は通常1秒〜1時間程度である。溶融法は反応後の精製が困難であるため未反応の有機酸成分等の不純物が残留しやすいという特徴はあるものの一般に反応時間が短く、また手間がかからずコストも低い利点がある。
溶液法に用いうる溶媒は特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素;n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−デカン等の脂肪族系炭化水素;トリクロロエチレン、パークロロエチレン、モノクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素などが挙げられる。これらの中でも、芳香族炭化水素もしくはハロゲン化炭化水素が好ましく、特にトルエン、キシレン、モノクロロベンゼンが好ましい。有機溶媒は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物(本発明の樹脂組成物)について説明する。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物中の酸変性ポリプロピレン樹脂の含有量は、用途や使用条件に応じて含有量は適宜選択しうるが、通常、酸変性ポリプロピレン樹脂を0.1重量部〜30重量部含む。また本発明の樹脂組成物における有機酸成分のグラフト量も用途や使用条件に応じて含有量は適宜選択しうるが、通常、0.01wt%〜5wt%程度が好ましい。
本発明の樹脂組成物は、必要に応じてエラストマー成分を含んでもよい。この場合、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、エラストマー成分が、好ましくは0〜200重量部、より好ましくは1〜150重量部、さらに好ましくは2〜100重量部とする。エラストマー成分としては、エチレン・α−オレフィン共重合体エラストマー、スチレン含有熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
無機フィラー成分としては、好ましくは、タルク、カオリナイト、焼成クレー、バイロフィライト、セリサイト、ウォラスナイトなどの天然珪酸または珪酸塩、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの水酸化物、酸化亜鉛、亜鉛華、酸化マグネシウムなどの酸化物、含水珪酸カルシウム、含水珪酸アルミニウム、含水珪酸、無水珪酸などの合成珪酸または珪酸塩などの粉末状充填材、マイカなどのフレーク状充填材、ガラス繊維、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カルシウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、セピオライト、PMF(Processed Mineral Fiber)、ゾノトライト、チタン酸カリ、エレスタダイトなどの繊維状充填材、ガラスバルン、フライアッシュバルンなどのバルン状充填材などを用いることができる。
好ましく用いられる安定剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン、メタオクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−フェニル)プロピオネート、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル−フェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェノール)ブタン等のフェノール系安定剤;ジラウリルチオジプロポネート、ジステアリルチオジプロピオネート等のイオウ系安定剤;トリデシルホスファイト、トリノニルフェニルホスファイト等のリン系安定剤などが挙げられる。
次に本発明の接着性樹脂組成物について説明する。本発明の接着性樹脂組成物は以上説明した本発明のポリプロピレン系樹脂組成物からなり、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートなどの樹脂、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅などの金属、紙、綿や化学繊維などの生地等、種々の物質に対して高い接着性を有するので、各層間の密着性の高い積層体が得られる利点がある。
また、ポリプロピレン/接着層/鉄、ポリプロピレン/接着層/ニッケル、などが挙げられ、工業用パイプなどに使用しうる。
次に本発明の積層体について説明する。
基材としてはポリオレフィン、ポリエステルなどの各種樹脂や金属等、種々のものを用いうるが、成形性、機械強度、耐薬品性等に優れるポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましく、耐熱性等の点でポリプロピレン系樹脂がより好ましい。ポリプロピレン系樹脂とはプロピレンを50wt%以上含む樹脂である。好ましくはプロピレンを70wt%以上含む。
基材は通常、シート状又はフィルム状である。
基材の厚さは、基材の材質、形状、用途等によって適宜選びうるが、基材としての剛性を保つために好ましくは0.01mm以上であり、より好ましくは0.03mm以上である。但し取り扱い易さ等から好ましくは10mm以下であり、より好ましくは2mm以下である。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)又はポリアミドからなる層はガスバリア層(酸素を透過しない層)として機能する。EVOHやポリアミドの製造法は従来公知のものを用い得、特に限定されない。ガスバリア層の厚さは、ガスバリア機能を十分に得るためには0.001mm以上が好ましく、より好ましくは0.003mm以上とする。但し厚すぎても効果は変らずコスト高となるため0.3mm以下が好ましく、より好ましくは0.1mm以下とする。
積層体として具体的には、ポリプロピレン/接着層/ガスバリア層、ポリプロピレン/リグラインド材層/接着層/ガスバリア層、ポリプロピレン/接着層/ガスバリア層/接着層/ポリプロピレン、ポリプロピレン/リグラインド材層/接着層/ガスバリア層/接着層/ポリプロピレン、等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
成形性、機械強度、耐薬品性に優れるポリオレフィン系樹脂基材と、ガスバリア性や保香性に優れるEVOHやポリアミドからなる層を、両方の樹脂に密着性の高い接着層を用いて接着してなる本発明の積層体は、食品包装材や医療用包装材などに好ましく適用することができ、これらの保存期間を従来よりも長くしうる利点がある。食品包装材としては例えば味噌、デザート、飲料、ハム等の包装材が挙げられ、医療用包装材としては例えば輸液バッグなどが挙げられる。
<分析方法>
本実施例において、酸変性ポリプロピレン樹脂のメルトフローレートY(g/10分)は、JIS K7210に準拠し、180℃、21.18Nの条件下で測定した。ただしポリプロピレンホモポリマーのMFRは通常230℃、21.18Nの条件下で測定した。
(実施例1)
MFRが10g/10分(230℃/21.18Nで測定)であるアイソタクチックポリプロピレンホモポリマー100重量部、無水マレイン酸19重量部、及び有機溶媒としてモノクロロベンゼン720重量部を、攪拌装置、温度計、還流冷却管及び滴下ロートを備えたガラス製フラスコ中に仕込み、窒素雰囲気下で112℃にて溶解させた。ここに有機過酸化物であるt−ブチルペルオキシイソプロピルモノカーボネート7重量部を、滴下ロートから同温度で添加し、8時間同温度で攪拌を続けて反応させた。反応終了後、反応系を室温付近まで冷却した後、予め用意した10℃のアセトン中に加えることでポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾別し、更に、同様にアセトンで沈殿・濾別を繰り返してポリマーを洗浄した。洗浄後のポリマーを減圧乾燥して白色粉末状のポリマーを得た。
Xが7.6wt%もありYは式(1)を満たすことから、高グラフト量かつ高分子量の酸変性ポリプロピレンが得られている。
MFRが10g/10分(230℃/21.18Nで測定)であるアイソタクチックポリプロピレンホモポリマー100重量部、無水マレイン酸19重量部、及び有機溶媒としてモノクロロベンゼン720重量部を、攪拌装置、温度計、還流冷却管及び滴下ロートを備えたガラス製フラスコ中に仕込み、窒素雰囲気下で130℃にて溶解させた。ここに有機過酸化物であるジクミルペルオキシド10重量部を、滴下ロートから同温度で添加し、4時間同温度で攪拌を続けて反応させた。反応終了後、反応系を室温付近まで冷却した後、予め用意した10℃のアセトン中に加えることでポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾別し、更に、同様にアセトンで沈殿・濾別を繰り返してポリマーを洗浄した。洗浄後のポリマーを減圧乾燥して白色粉末状のポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
MFRが10g/10分(230℃/21.18Nで測定)であるアイソタクチックポリプロピレンホモポリマー100重量部、無水マレイン酸19重量部、及び有機溶媒としてモノクロロベンゼン1125重量部を、攪拌装置、温度計、還流冷却管及び滴下ロートを備えたガラス製フラスコ中に仕込み、窒素雰囲気下で112℃にて溶解させた。ここに有機過酸化物であるt−ヘキシルペルオキシイソプロピルモノカーボネート3重量部を、滴下ロートから同温度で添加し、6時間同温度で攪拌を続けて反応させた。反応終了後、反応系を室温付近まで冷却した後、予め用意した10℃のアセトン中に加えることでポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾別し、更に、同様にアセトンで沈殿・濾別を繰り返してポリマーを洗浄した。洗浄後のポリマーを減圧乾燥して白色粉末状のポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
有機過酸化物をt−ブチルモノペルオキシマレエートとした以外は実施例2と同様にしてポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
MFRが10g/10分(230℃/21.18Nで測定)であるアイソタクチックポリプロピレンホモポリマー100重量部、無水マレイン酸50重量部、及び有機溶媒としてトルエン1230重量部を、攪拌装置、温度計、還流冷却管及び滴下ロートを備えたガラス製フラスコ中に仕込み、窒素雰囲気下で112℃にて溶解させた。ここに有機過酸化物であるt−ブチルペルオキシイソプロピルモノカーボネート4.8重量部を、滴下ロートから同温度で添加し、5.5時間同温度で攪拌を続けて反応させた。反応終了後、反応系を室温付近まで冷却した後、予め用意した10℃のアセトン中に加えることでポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾別し、更に、同様にアセトンで沈殿・濾別を繰り返してポリマーを洗浄した。洗浄後のポリマーを減圧乾燥して白色粉末状のポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
有機過酸化物を1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンとし、その配合比率を4.1重量部とした以外は実施例3と同様にしてポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
有機過酸化物をビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネートとし、その配合比率を11重量部とした以外は実施例3と同様にしてポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
有機過酸化物をm−トルオイル アンド ベンゾイルペルオキシド(ナイパーBMT−T40、日本油脂株式会社製)とし、その配合比率を11重量部とした以外は実施例3と同様にしてポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
MFRが1g/10分(230℃/21.18Nで測定)であるアイソタクチックポリプロピレンホモポリマー100重量部、無水マレイン酸19重量部、及び有機溶媒としてモノクロロベンゼン1242重量部を、攪拌装置、温度計、還流冷却管及び滴下ロートを備えたガラス製フラスコ中に仕込み、窒素雰囲気下で130℃にて溶解させた。ここに有機過酸化物であるt−ブチルペルオキシイソプロピルモノカーボネート3重量部を、滴下ロートから同温度で添加し、2時間同温度で攪拌を続けて反応させた。反応終了後、反応系を室温付近まで冷却した後、予め用意した10℃のアセトン中に加えることでポリマーを析出させた。析出したポリマーを濾別し、更に、同様にアセトンで沈殿・濾別を繰り返してポリマーを洗浄した。洗浄後のポリマーを減圧乾燥して白色粉末状のポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
原料ポリプロピレン樹脂のMFRが1g/10分とかなり分子量が高く、かつ、反応時間を2時間と短くしたためかグラフト量がやや小さいものの、従来よりも格段に高グラフト量かつ高分子量の酸変性ポリプロピレンが得られた。
有機過酸化物をジクミルペルオキシドとし、その配合比率を3.5重量部とした以外は実施例4と同様にしてポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−1及び図1に示す。
以下のようにして、接着性樹脂組成物の調製とポリプロピレン/EVOH多層シート成型体の製造を行った。なお以下で用いた各樹脂の特性は次の通りである。
・プロピレン・エチレンランダム共重合体(日本ポリプロ株式会社製EG7F、MFR230℃−21.18N荷重:1.3g/10分)
・プロピレン−エチレン共重合体エラストマー(JSR株式会社製EP07Y、プロピレン含量27%、MFR230℃−21.18N荷重:0.7g/10分)
・エチレン・ビニルアルコール共重合体(株式会社クラレ製、クラレ・エバール EPJ102B、エチレン含量32モル%、MFR210℃−21.18N荷重:3.9g/10分)
・ホモポリプロピレン樹脂(日本ポリプロ株式会社製EA9、MFR230℃−21.18N荷重:0.5g/10分)
実施例1〜4及び比較例1〜6で得られた酸変性ポリプロピレン樹脂3wt%、プロピレン・エチレンランダム共重合体82wt%、プロピレン−エチレン共重合体エラストマー15wt%となるように樹脂を配合して混合物とした。次にこの混合物100重量部あたり、フェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製、イルガノックス1010)0.2重量部、リン系酸化防止剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製、イルガフォス168)0.1重量部、及び中和剤(協和化学株式会社製、アルカマイザーDHT−4A)0.03重量部を加えて、スーパーミキサーを用いて1分間混合した。
このようにして得た接着性樹脂組成物と、ガスバリア性樹脂であるエチレン・ビニルアルコール共重合体(以下、EVOHと称する。)とホモポリプロピレン樹脂とから、以下のように積層シートを作製した。
積層シートの平均肉厚は1.0mmであった。各々の層の厚さは、ホモポリプロピレン/接着性樹脂組成物/EVOH/接着性樹脂組成物/ホモポリプロピレンそれぞれ積層シートの肉厚の41%、5%、8%、5%、41%であった。
この積層シートから幅10mmの短冊状のサンプルを切り出した。サンプルの平均厚みは1.0mmであった。このサンプルを、引張試験機を用いて、Tピール剥離法で接着性の評価を行った。試験速度は50mm/分で、温度は23℃及び100℃の2種類の条件で行った。結果を表−1に示す。
また、X及びYを所定範囲とした酸変性ポリプロピレン樹脂を含有させることで、接着性樹脂組成物の常温域及び高温域の両方での接着強度が、顕著に向上することが分かる。従来ポリプロピレン樹脂を含む接着性樹脂組成物は極性樹脂との接着性が劣る傾向があったが、本発明によれば、EVOHなどの極性樹脂に対しても十分な接着力をもつ接着性樹脂組成物を提供できることが分かる。
表−2に示すように条件を変更した以外は実施例1と同様にしてポリマーを得た。このようにして得た酸変性ポリプロピレン樹脂のグラフト量X及びメルトフローレートYを表−2及び図1に示す。
<リグラインド性の評価>
実施例5〜7、及び比較例7、8で得られた接着性樹脂組成物 3wt%、EVOH 3wt%、プロピレン・エチレンランダム共重合体 94wt%を混合した後、40mmφ単軸押出機(L/D=28、CR=3.5、2ステージフルフライトスクリュウ)にて、230℃、7kg/hの吐出量で溶融樹脂として押出し、これを水槽で冷却し、ペレタイズを行った。得られたペレットを、更に2回、同じ単軸押出機にて同条件(230℃、7kg/h)で押出し、冷却、ペレタイズを繰り返した。得られたペレットを、230℃、70kg/cm2で3分間圧縮成形後、30℃、100kg/cm2で2分間冷却を行い、2mm厚のシートを得た。
また本樹脂は透明性にも優れ、また無機フィラーや顔料などとの親和性にも優れることから、自動車部品等、各種物品の塗装用の樹脂組成物に適用できる。
Claims (2)
- ポリプロピレン樹脂に有機酸成分がグラフトしてなる酸変性ポリプロピレン樹脂の製造方法であって、
アイソタクチックポリプロピレン樹脂、有機酸成分、及び一般式(2)で示される有機過酸化物を有機溶媒中で加熱混合することにより、有機酸成分のグラフト量X(wt%)が1.0〜20.0(wt%)であり、180℃、荷重21.18Nの条件下で測定されたメルトフローレートY(g/10分)が10〜670(g/10分)であり、かつ
Y≦18.5exp(0.82X)・・・(1)
を満たす酸変性ポリプロピレン樹脂を得ることを特徴とする、酸変性ポリプロピレン樹脂の製造方法。
R1−A−R2 ・・・(2)
(式中、Aは−O−CO−O−O−で示される構造を少なくとも1以上含む二価の連結基であり、R1及びR2はそれぞれ独立して、炭素数1〜9の飽和または不飽和の炭化水素基である。) - ポリプロピレン樹脂100重量部に対し有機過酸化物を0.01〜10重量部用いることを特徴とする請求項1に記載の酸変性ポリプロピレン樹脂の製造方法。
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