JP5319481B2 - アンカ位置調節装置 - Google Patents

アンカ位置調節装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5319481B2
JP5319481B2 JP2009232695A JP2009232695A JP5319481B2 JP 5319481 B2 JP5319481 B2 JP 5319481B2 JP 2009232695 A JP2009232695 A JP 2009232695A JP 2009232695 A JP2009232695 A JP 2009232695A JP 5319481 B2 JP5319481 B2 JP 5319481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
anchor
slider
longitudinal direction
working surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009232695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011079404A (ja
Inventor
雅義 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2009232695A priority Critical patent/JP5319481B2/ja
Publication of JP2011079404A publication Critical patent/JP2011079404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5319481B2 publication Critical patent/JP5319481B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

本発明は、車両の乗員に装着されるウェビングを支持するアンカの位置を調節するアンカ位置調節装置に関する。
下記特許文献1に記載されたアンカ位置調節装置では、ガイドレールにスライド部材が上下方向へ移動可能に取り付けられると共に、スライド部材にスルーアンカーが支持されており、スルーアンカーは、ウェビングを支持している。さらに、ガイドレールに対するスライド部材の位置が調整されることで、スルーアンカーの位置が調節される。
また、ガイドレールの右端部及び左端部にスライド部材の右端部及び左端部がそれぞれ係合されることで、ガイドレールに対しスライド部材が移動可能にされている。
ところで、このアンカ位置調節装置では、ウェビングからスルーアンカーを介してスライド部材に荷重が入力した際に、当該荷重がスライド部材の右端部及び左端部からそれぞれガイドレールの右端部及び左端部に作用する。
ここで、当該荷重がスライド部材から上下方向に沿って均等にガイドレールに作用すると、スライド部材の上端又は下端からの当該荷重がガイドレールに局部的に作用することで、ガイドレールが変形する可能性がある。
特開2000−168495公報
本発明は、上記事実を考慮し、取付部材の変形を抑制できるアンカ位置調節装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のアンカ位置調節装置は、車体側に設けられた取付部材と、前記取付部材に所定方向へ移動可能に取り付けられ、前記取付部材に対する位置を調整可能にされた移動部材と、前記移動部材に支持され、車両の乗員に装着されるウェビングを支持するアンカと、前記取付部材に設けられ、乗員から前記ウェビング及び前記アンカを介して前記移動部材に入力される荷重が作用する規制面と、前記移動部材に設けられると共に、前記規制面に対し所定方向端部において所定方向中間部に比し大きく離間され、前記荷重を前記規制面に作用させて前記移動部材の前記取付部材からの離脱が規制される作用面と、前記移動部材に設けられると共に、前記作用面に前記取付部材を挟んで対向し、前記作用面に対し所定方向端部において所定方向中間部に比し大きく離間された対向部と、を備えている。
請求項2に記載のアンカ位置調節装置は、請求項1に記載のアンカ位置調節装置において、前記移動部材に前記取付部材との間において設けられると共に、前記取付部材及び前記移動部材に比し剛性を低くされ、前記取付部材に対向する面が前記取付部材に沿って形成された低剛性部材を備えている。
請求項1に記載のアンカ位置調節装置では、車体側に取付部材が設けられており、取付部材に移動部材が所定方向へ移動可能に取り付けられている。また、移動部材にアンカが支持されており、アンカは車両の乗員に装着されるウェビングを支持している。さらに、移動部材が取付部材に対する位置を調整可能にされており、これにより、アンカの位置を調整可能にされている。
また、取付部材に規制面が設けられると共に、移動部材に作用面が設けられており、乗員からウェビング及びアンカを介して移動部材に入力される荷重が作用面から規制面に作用されて、移動部材の取付部材からの離脱が規制される。
ここで、作用面が、規制面に対し、所定方向端部において所定方向中間部に比し大きく離間されている。このため、作用面から規制面に作用される前記荷重を、作用面の所定方向端部において作用面の所定方向中間部に比し小さくできる。これにより、作用面の所定方向端部から取付部材に局部的に大きな荷重が作用されることを抑制でき、取付部材の変形を抑制できる。
また、移動部材に設けられた対向部が作用面に取付部材を挟んで対向しており、対向部が作用面に対し所定方向端部において所定方向中間部に比し大きく離間されている。このため、対向部の所定方向端部が移動部材の取付部材に対する移動を制限することを抑制でき、移動部材が取付部材に対しスムーズに移動できる。
請求項2に記載のアンカ位置調節装置では、移動部材に取付部材との間において低剛性部材が設けられている。
ここで、低剛性部材が取付部材及び前記移動部材に比し剛性を低くされている。このため、低剛性部材が移動部材の取付部材に対する移動を制限することを抑制でき、移動部材が取付部材に対しスムーズに移動できる。
さらに、低剛性部材の取付部材に対向する面が取付部材に沿って形成されている。このため、移動部材の取付部材に対するガタ付きを抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車両前後方向から見た断面図(図3の1−1線断面図)である。 本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車両前後方向から見た断面図(図3の2−2線断面図)である。 本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車幅方向内側かつ下側から見た分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車幅方向内側かつ下側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置が適用された車両の主要部を示す車幅方向内側から見た正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置が適用された車両の主要部を示す車両前側かつ車幅方向内側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車両前後方向から見た断面図(図3の1−1線位置断面図)である。 本発明の第3の実施の形態に係るアンカ位置調節装置を示す車両前後方向から見た断面図(図3の1−1線位置断面図)である。
[第1の実施の形態]
図2には、本発明の第1の実施の形態に係るアンカ位置調節装置10(アジャスタブルアンカ)が車両前後方向他側(車両後側)から見た断面図(図3の2−2線断面図)にて示されている。また、図3には、アンカ位置調節装置10が車幅方向内側かつ下側から見た分解斜視図にて示されており、図4には、アンカ位置調節装置10が車幅方向内側かつ下側から見た斜視図にて示されている。さらに、図5には、アンカ位置調節装置10が適用された車両の主要部が車幅方向内側から見た正面図にて示されている。なお、図面では、車両前後方向一側(車両前側)を矢印OSで示し、車幅方向内側を矢印INで示し、上側を矢印UPで示す。
図2〜図4に示す如く、本実施の形態に係るアンカ位置調節装置10は、取付部材としての長尺板状のガイドレール12を備えており、ガイドレール12は、金属製にされている。
図5に示す如く、ガイドレール12は、上端及び下端において、車両のセンターピラー14(車体側)に固定されており、ガイドレール12は、センターピラー14の車幅方向内側に配置されている。センターピラー14は、上下方向に延伸されており、ガイドレール12は、センターピラー14の上部において、センターピラー14の長手方向(上下方向)に沿って配置されている。センターピラー14の車室側の外周は、意匠部材としてのガーニッシュ(図示省略)によって被覆されており、ガーニッシュは、車室内の意匠を構成している。アンカ位置調節装置10は、ガーニッシュの内部に内蔵される内蔵タイプのものにされている。
センターピラー14は、長手方向に沿って僅かに湾曲されており、センターピラー14の長手方向中間部は、センターピラー14の長手方向両端部を通過する直線に対し、僅かに車幅方向外側へ突出されている。ガイドレール12は、センターピラー14の長手方向(センターピラー14の湾曲)に沿って僅かに湾曲されており、ガイドレール12の長手方向(上下方向)中間部は、ガイドレール12の長手方向両端部を通過する直線に対し、僅かに車幅方向外側へ突出されている。
図2〜図4に示す如く、ガイドレール12の幅方向両端部には、案内部としてのレール部13が形成されており、レール部13は、ガイドレール12からセンターピラー14とは反対側へ突出されてガイドレール12に平行に配置されると共に、ガイドレール12の長手方向に沿って延伸されている。
図1に示す如く、レール部13の車幅方向内側(センターピラー14とは反対側)の面は、追加規制面としての第1規制面13Aにされると共に、レール部13の車幅方向外側(センターピラー14側)の面は、規制面としての第2規制面13Bにされており、第1規制面13A及び第2規制面13Bは、ガイドレール12に倣い、長手方向(上下方向)に沿って僅かに湾曲されている。第1規制面13Aの曲率半径R1と第2規制面13Bの曲率半径R2とは、等しくされており、第1規制面13Aの長手方向中間部は、第1規制面13Aの長手方向両端部を通過する直線に対し、僅かに車幅方向外側へ突出されると共に、第2規制面13Bの長手方向中間部は、第2規制面13Bの長手方向両端部を通過する直線に対し、僅かに車幅方向外側へ突出されている。
図2〜図4に示す如く、ガイドレール12の幅方向中央には、係合部としてのロック孔16が複数(本実施の形態では4個)貫通形成されており、複数のロック孔16は、ガイドレール12の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。ロック孔16は、半楕円状にされており、ロック孔16の下部は、半円状にされている。
ガイドレール12のセンターピラー14とは反対側には、長尺板状のシート18が取り付けられており、シート18は、ポリプロピレン(PP)等の可撓性を有する樹脂製にされて、ガイドレール12及び下記スライダ22に比し剛性が低くされている。
シート18には、被覆部としての凹部20が複数形成されており、複数の凹部20は、シート18の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。凹部20は、正面視半楕円状にされて、ガイドレール12のロック孔16に嵌入されており、凹部20の周壁下部は、半円筒状にされている。
ガイドレール12のセンターピラー14とは反対側には、移動部材としての略矩形板状のスライダ22が取り付けられており、スライダ22は、金属製にされている。スライダ22の幅方向両端部には、断面U字形板状の取付部23が形成されており、取付部23は、スライダ22からガイドレール12側に突出されると共に、スライダ22の幅方向内側に開放されている。1対の取付部23内には、それぞれガイドレール12の1対のレール部13が移動可能に挿入されており、1対の取付部23が1対のレール部13に案内されて移動されることで、スライダ22がガイドレール12の長手方向に沿って上下方向(所定方向)へスライド(移動)可能にされている。
図1に示す如く、取付部23の第1規制面13Aに対向する面は、対向部としての第1作用面23Aにされると共に、取付部23の第2規制面13Bに対向する面は、作用面としての第2作用面23Bにされている。第1作用面23Aは、平面状にされており、第1作用面23Aの曲率半径r1は、無限大にされている。第2作用面23Bは、平面状にされるか、又は、長手方向(上下方向)に沿って僅かに湾曲されており、第2作用面23Bの曲率半径r2は、第2規制面13Bの曲率半径R2に比し大きくされている(第2作用面23Bが平面状にされる場合は無限大にされる)。また、第2作用面23Bが湾曲される場合には、第2作用面23Bの長手方向中間部は、第2作用面23Bの長手方向両端部を通過する直線に対し、僅かに車幅方向外側へ突出されている。これにより、第2規制面13Bと第2作用面23Bとの隙間は、第2作用面23Bの長手方向中央部から長手方向両端部へ向かうに従い徐々に大きくされている。
図2〜図4に示す如く、スライダ22には、ガイドレール12側の面において、緩衝材としての略矩形薄板状のプレート24が取り付けられており、プレート24は、シート18と同様の可撓性を有する樹脂製にされて、ガイドレール12及びスライダ22に比し剛性が低くされている。プレート24の幅方向両端には、上端近傍及び下端近傍において、矩形薄板状の配置部24A(図3参照)が一体に形成されており、配置部24Aは、プレート24の幅方向内側へ突出されている。プレート24の幅方向両端部(配置部24Aを含む)は、それぞれ、スライダ22の1対の取付部23の内面に配置されて、ガイドレール12の1対のレール部13に摺動可能に接触しており、配置部24Aは、第2作用面23Bの上端近傍及び下端近傍に配置されて、第2規制面13Bに摺動可能に接触している。
スライダ22の幅方向中央かつ下部には、ボルト26が固定されており、ボルト26は、スライダ22からガイドレール12とは反対側へ突出している。図5に示す如く、ボルト26には、アンカとしてのショルダアンカ28が回動可能に支持されており、ボルト26にナット30(図6参照)が螺合されることで、ショルダアンカ28がボルト26から脱落することが規制されている。
図2〜図4に示す如く、スライダ22の幅方向中央かつ上部には、円状の貫通孔32が形成されており、プレート24は、貫通孔32をガイドレール12側に露出させている。
貫通孔32内には、係合部材としての金属製で円柱状のロックピン34が嵌合されており、ロックピン34は、貫通孔32内において、軸方向へ移動可能にされている。ロックピン34には、ガイドレール12とは反対側の部分において、矩形柱状の延出部34Aが1対形成されており、1対の延出部34Aは、ロックピン34からスライダ22の幅方向へかつ互いに反対側に延出されている。
スライダ22の幅方向中央かつ上部には、ガイドレール12とは反対側において、保持部材としての略箱状のホルダ36が設けられており、ホルダ36は、スライダ22に対する係合及びリベット38かしめによって、スライダ22に固定されている。
ホルダ36の下部には、ロックピン34が軸方向へ移動可能に保持されており、ロックピン34は、ホルダ36からスライダ22側へ突出されている。ホルダ36の下部内には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング40が収容されており、圧縮コイルスプリング40は、ロックピン34をスライダ22側へ付勢している。
ホルダ36の上部には、操作部材としての略断面逆U字形枠状の操作枠42が保持されており、操作枠42は、所定範囲において、上下方向へスライド(移動)可能にされている。操作枠42の幅方向両側部分の上下方向中間部には、スライダ22とは反対側の端面において、操作面42Aが形成されており、操作面42Aは、上側へ向かうに従いスライダ22とは反対側へ向かう方向へ傾斜されている。
操作枠42内には、ロックピン34が配置されており、ロックピン34の1対の延出部34Aは、それぞれ、圧縮コイルスプリング40の付勢力により、操作枠42の1対の操作面42Aの下端に当接されている(図2参照)。これにより、操作枠42が、上側へ付勢されて、上側のスライド限度位置に配置されると共に、ロックピン34が、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出された状態で、ガイドレール12側への移動を規制されている。
操作枠42が操作されて下側へスライドされた際には、下側へスライドされる操作枠42の1対の操作面42Aによってロックピン34の1対の延出部34Aがスライダ22とは反対側へ押圧されて、ロックピン34が圧縮コイルスプリング40の付勢力に抗してガイドレール12とは反対側へ移動される。これにより、ロックピン34の貫通孔32からガイドレール12側への突出が解除される。
図2に示す如く、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出されたロックピン34は、シート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16に挿入されており、ロックピン34は、凹部20の下部及びロック孔16の下部に係合されている。このため、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿った下側へのスライドが規制されることで、スライダ22がガイドレール12に位置決めされて、ショルダアンカ28の高さが維持されている。
また、操作枠42が操作されて、ロックピン34がガイドレール12とは反対側へ移動された際には、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への挿入が解除される。このため、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への係合が解除されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿ったスライドが許容される。
これにより、ロックピン34が挿入されるシート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16が選択されることで、スライダ22のガイドレール12に対する位置が調節されて、ショルダアンカ28の高さが調節される。
図5に示す如く、ショルダアンカ28には、ウェビング(ベルト)としての長尺帯状のシートベルト44が移動可能に挿通されており、シートベルト44は、ショルダアンカ28において、折り返されている。
図6に示す如く、アンカ位置調節装置10は、シートベルト装置50(ベルト装置)を構成している。シートベルト44の基端側は、巻取装置52に巻き取られており、巻取装置52は、センターピラー14の下端に固定されている。シートベルト44は、ショルダアンカ28から巻取装置52へ向けて、センターピラー14に沿って延伸されている。
巻取装置52には、付勢機構(図示省略)が設けられており、付勢機構は、シートベルト44に巻取装置52への巻取方向への付勢力を付与している。巻取装置52には、ロック機構(図示省略)が設けられており、ロック機構は、車両の衝突時等の緊急時に、巻取装置52からのシートベルト44の引き出しをロックする。
シートベルト44の先端は、アンカプレート54に係止されており、アンカプレート54は、車両の座席56(前席)に対しセンターピラー14側かつ下側の車体に固定されている。シートベルト44は、ショルダアンカ28とアンカプレート54との間において、タング58に移動可能に挿通されており、座席56に対しセンターピラー14とは反対側かつ下側の車体には、バックル装置60が固定されている。
ここで、タング58がバックル装置60に係止されることで、座席56に着座した乗員(図示省略)にシートベルト44が装着される。これにより、シートベルト44が、巻取装置52の付勢機構の付勢力によって張られた状態で、ショルダアンカ28とタング58との間において乗員の肩部と腰部との間に斜め方向へ架け渡されると共に、タング58とアンカプレート54との間において乗員の腰部に横方向へ架け渡される。
一方、タング58のバックル装置60への係止が解除されることで、乗員へのシートベルト44の装着が解除される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置50では、アンカ位置調節装置10において、ロックピン34が、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出されて、シート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16に挿入されている。このため、ロックピン34が凹部20の下部及びロック孔16の下部に係合されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿った下側へのスライドが規制されている。これにより、スライダ22がガイドレール12に位置決めされて、ショルダアンカ28の高さが維持されている。
一方、操作枠42が操作されることで、ロックピン34がガイドレール12とは反対側へ移動されて、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への挿入が解除される。このため、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への係合が解除されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿ったスライドが許容される。
これにより、座席56に着座した乗員の体格等に応じて、ロックピン34が挿入されるシート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16が選択されることで、スライダ22のガイドレール12に対する位置が調節されて、ショルダアンカ28の高さが調節される。
また、タング58がバックル装置60に係止されることで、乗員にシートベルト44が装着される。この際、シートベルト44は、巻取装置52の付勢機構の付勢力によって、張られた状態にされる。
車両の衝突時(緊急時)には、巻取装置52のロック機構が巻取装置52からのシートベルト44の引き出しをロックすることで、乗員の慣性力等による移動がシートベルト44によって拘束される。このため、車両の衝突時には、乗員からシートベルト44を介してショルダアンカ28に車幅方向内側かつ下側への高荷重F(図1参照)が入力される。
ショルダアンカ28に入力された高荷重Fは、スライダ22(取付部23)の第2作用面23Bからガイドレール12(レール部13)の第2規制面13Bに作用されて、スライダ22のガイドレール12からの離脱が規制される。
ここで、第2作用面23Bの曲率半径r2が第2規制面13Bの曲率半径R2に比し大きくされており、第2規制面13Bと第2作用面23Bとの隙間が第2作用面23Bの長手方向中央部から長手方向両端部へ向かうに従い徐々に大きくされている。
このため、ショルダアンカ28に入力されて第2作用面23Bから第2規制面13Bに作用される高荷重Fが、第2作用面23Bの長手方向両端部において、第2作用面23Bの長手方向中央部に比し小さくされて、高荷重Fが主に第2作用面23Bの長手方向中央部から第2規制面13Bに作用される。これにより、第2作用面23Bの長手方向端部からの高荷重Fが第2規制面13Bに局部的に作用されることを防止でき、ガイドレール12(特にレール部13)の変形を防止できる。
したがって、ガイドレール12(特にレール部13)を第2規制面13Bに局部的に作用される高荷重Fに耐え得る剛性にする必要がなく、ガイドレール12(特にレール部13)の剛性を低くできると共に、ガイドレール12(特にレール部13)の肉厚を薄くできる。
[第2の実施の形態]
図7には、本発明の第2の実施の形態に係るアンカ位置調節装置70が車両前後方向他側(車両後側)から見た断面図(図3の1−1線位置断面図)にて示されている。
本実施の形態に係るアンカ位置調節装置70は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図7に示す如く、本実施の形態に係るアンカ位置調節装置70では、スライダ22(取付部23)の第2作用面23Bが長手方向(上下方向)に沿って湾曲されており、第2作用面23Bの長手方向中間部は、第2作用面23Bの長手方向両端部を通過する直線に対し、車幅方向内側(センターピラー14とは反対側)へ突出されている。これにより、スライダ22(取付部23)の第1作用面23Aと第2作用面23Bとの隙間及び第2作用面23Bとガイドレール12(レール部13)の第2規制面13Bとの隙間が、第2作用面23Bの長手方向中央部から長手方向両端部へ向かうに従い徐々に大きくされている。なお、第2作用面23Bの曲率半径r2は、第2規制面13Bの曲率半径R2に比し小さくされている(大きくされてもよい)。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、上述の如く、第1作用面23Aと第2作用面23Bとの隙間及び第2作用面23Bと第2規制面13Bとの隙間が、第2作用面23Bの長手方向中央部から長手方向両端部へ向かうに従い徐々に大きくされている。このため、スライダ22がガイドレール12の長手方向に沿ってスライドされる際に、第2作用面23Bの長手方向端部が第2規制面13Bに係合してスライダ22のガイドレール12に対するスライドが制限されることを抑制でき、スライダ22がガイドレール12に対しスムーズにスライドできる。
[第3の実施の形態]
図8には、本発明の第3の実施の形態に係るアンカ位置調節装置80が車両前後方向他側(車両後側)から見た断面図(図3の1−1線位置断面図)にて示されている。
本実施の形態に係るアンカ位置調節装置80は、上記第2の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図8に示す如く、本実施の形態に係るアンカ位置調節装置80では、上記第2の実施の形態におけるプレート24が設けられていない。
スライダ22の取付部23の内面(第1作用面23A及び第2作用面23Bを含む)には、低剛性部材としての板状の緩衝部材82が固定されており、緩衝部材82は、プレート24と同様の可撓性を有する樹脂製にされて、ガイドレール12及びスライダ22に比し剛性が低くされている。ガイドレール12(レール部13)の第1規制面13Aに対向する緩衝部材82の面は、第1規制面13Aに沿って配置されると共に、ガイドレール12(レール部13)の第2規制面13Bに対向する緩衝部材82の面は、第2規制面13Bに沿って配置されている。
ここで、本実施の形態でも、上記第2の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
さらに、スライダ22の取付部23内面の緩衝部材82が可撓性を有する樹脂製にされている。このため、緩衝部材82がスライダ22のガイドレール12に対するスライドを制限することを抑制でき、スライダ22がガイドレール12に対しスムーズにスライドできる。
また、緩衝部材82の第1規制面13Aに対向する面が、第1規制面13Aに沿って配置されると共に、緩衝部材82の第2規制面13Bに対向する面が、第2規制面13Bに沿って配置されている。このため、スライダ22のガイドレール12に対するガタ付きを抑制できる。
なお、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、スライダ22(取付部23)の第1作用面23Aを平面状にした構成としたが、第1作用面23Aを長手方向に沿って湾曲させて第1作用面23Aの長手方向中間部を第1作用面23Aの長手方向両端部を通過する直線に対し車幅方向内側又は車幅方向外側へ突出させた構成としてもよい。
さらに、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ガイドレール12(レール部13)の第1規制面13A及び第2規制面13Bを長手方向に沿って湾曲させて第1規制面13A及び第2規制面13Bの長手方向中間部をそれぞれ第1規制面13A及び第2規制面13Bの長手方向両端部を通過する直線に対し車幅方向外側へ突出させた構成としたが、第1規制面13A及び第2規制面13Bの少なくとも一方を、平面状にするか、又は、長手方向に沿って湾曲させて第1規制面13A及び第2規制面13Bの少なくとも一方の長手方向中間部を第1規制面13A及び第2規制面13Bの少なくとも一方の長手方向両端部を通過する直線に対し車幅方向内側へ突出させた構成としてもよい。
第2規制面13Bが平面状された場合、及び、第2規制面13Bが長手方向に沿って湾曲されて第2規制面13Bの長手方向中間部が第2規制面13Bの長手方向両端部を通過する直線に対し車幅方向内側へ突出された場合には、スライダ22(取付部23)の第2作用面23Bが長手方向に沿って湾曲されて第2作用面23Bの長手方向中間部が第2作用面23Bの長手方向両端部を通過する直線に対し車幅方向内側へ突出される。さらに、第2作用面23Bの曲率半径r2が第2規制面13Bの曲率半径R2に比し小さくされることで、第2規制面13Bと第2作用面23Bとの隙間が第2作用面23Bの長手方向中央部から長手方向両端部へ向かうに従い徐々に大きくされる。
また、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ガーニッシュの内部に内蔵される内蔵タイプのアンカ位置調節装置10、70、80に本発明を適用した構成としたが、ガーニッシュの外部に存在する外付タイプのアンカ位置調節装置に本発明を適用した構成としてもよい。
10 アンカ位置調節装置
12 ガイドレール(取付部材)
13B 第2規制面(規制面)
14 センターピラー(車体側)
22 スライダ(移動部材)
23A 第1作用面(対向部)
23B 第2作用面(作用面)
28 ショルダアンカ(アンカ)
44 シートベルト(ウェビング)
70 アンカ位置調節装置
80 アンカ位置調節装置
82 緩衝部材(低剛性部材)

Claims (2)

  1. 車体側に設けられた取付部材と、
    前記取付部材に所定方向へ移動可能に取り付けられ、前記取付部材に対する位置を調整可能にされた移動部材と、
    前記移動部材に支持され、車両の乗員に装着されるウェビングを支持するアンカと、
    前記取付部材に設けられ、乗員から前記ウェビング及び前記アンカを介して前記移動部材に入力される荷重が作用する規制面と、
    前記移動部材に設けられると共に、前記規制面に対し所定方向端部において所定方向中間部に比し大きく離間され、前記荷重を前記規制面に作用させて前記移動部材の前記取付部材からの離脱が規制される作用面と、
    前記移動部材に設けられると共に、前記作用面に前記取付部材を挟んで対向し、前記作用面に対し所定方向端部において所定方向中間部に比し大きく離間された対向部と、
    を備えたアンカ位置調節装置。
  2. 前記移動部材に前記取付部材との間において設けられると共に、前記取付部材及び前記移動部材に比し剛性を低くされ、前記取付部材に対向する面が前記取付部材に沿って形成された低剛性部材を備えた請求項1記載のアンカ位置調節装置。
JP2009232695A 2009-10-06 2009-10-06 アンカ位置調節装置 Expired - Fee Related JP5319481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009232695A JP5319481B2 (ja) 2009-10-06 2009-10-06 アンカ位置調節装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009232695A JP5319481B2 (ja) 2009-10-06 2009-10-06 アンカ位置調節装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011079404A JP2011079404A (ja) 2011-04-21
JP5319481B2 true JP5319481B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=44073920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009232695A Expired - Fee Related JP5319481B2 (ja) 2009-10-06 2009-10-06 アンカ位置調節装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5319481B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11414045B2 (en) 2017-07-10 2022-08-16 Sanoh Industrial Co., Ltd. Anchor position adjustment device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106608244B (zh) * 2015-10-23 2019-11-05 比亚迪股份有限公司 顶按式安全带高度调节器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3138493B2 (ja) * 1991-05-24 2001-02-26 睦美 杉本 シートベルトアンカ装置
JP2000168495A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Nsk Ltd ショルダーベルトアンカー位置調節装置
JP3665233B2 (ja) * 1999-08-02 2005-06-29 株式会社東海理化電機製作所 緩衝部材及びショルダアンカ高さ調節装置
CN101573259B (zh) * 2007-01-11 2014-02-19 奥托立夫开发公司 肩部调节器装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11414045B2 (en) 2017-07-10 2022-08-16 Sanoh Industrial Co., Ltd. Anchor position adjustment device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011079404A (ja) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6027249B2 (ja) ロッキングタング
US8459748B2 (en) Vehicle seat assembly
US20120181829A1 (en) Child Safety Seat
US20130341994A1 (en) Seat belt system with rollover locking tongue
JP6513967B2 (ja) ヘッドレスト装置
US10314401B2 (en) Seat assembly having an adjustable head restraint assembly
JP5319481B2 (ja) アンカ位置調節装置
EP3653451B1 (en) Anchor position adjustment device
JP2012240432A (ja) シートベルト配設構造
EP3028593B1 (en) Buckle and seatbelt device with same
JP2009262724A (ja) 車両用シート
JP5961545B2 (ja) シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JPWO2015092893A1 (ja) スルーアンカ
KR101372955B1 (ko) 헤드레스트의 높이 조절장치
JP2009262725A (ja) 車両用シート
JP2011079403A (ja) アンカ位置調節装置
JP6466095B2 (ja) 車両用スライドレール装置
JP2010280337A (ja) アンカ位置調節装置
JP2013230734A (ja) シートベルト装置用タング及びシートベルト装置
JP2012224253A (ja) 車両用シートベルトのタングプレート固定構造
JP2016030520A (ja) 車両用スライドレール装置
JP2013193703A (ja) ウェビング支持構造
JP7200029B2 (ja) シートベルトショルダーアンカ装置の操作機構
JP2011178238A (ja) ヘッドレスト支持装置
JP2013216166A (ja) シートベルト装置用タング及びシートベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees