JP2013193703A - ウェビング支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェビングの乗員への装着が解除された際に支持部の乗員側への回動を効果的に解除する。
【解決手段】アンカ位置調節装置10では、乗員にシートベルト44が装着される際に、シートベルト44が車両前側に引張られて、ショルダアンカ28が支持体68に対し車両前側に回動されるのみならず、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が車両前側に回動される。ここで、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が車両前側に回動される際には、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が上側へ変位される。このため、乗員へのシートベルト44の装着が解除された際には、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が自重によって車両後側に回動されることで、支持体68及びショルダアンカ28の車両前側への回動を効果的に解除できる。
【選択図】図1
【解決手段】アンカ位置調節装置10では、乗員にシートベルト44が装着される際に、シートベルト44が車両前側に引張られて、ショルダアンカ28が支持体68に対し車両前側に回動されるのみならず、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が車両前側に回動される。ここで、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が車両前側に回動される際には、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が上側へ変位される。このため、乗員へのシートベルト44の装着が解除された際には、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が自重によって車両後側に回動されることで、支持体68及びショルダアンカ28の車両前側への回動を効果的に解除できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、乗員に装着されるウェビングを支持するウェビング支持構造に関する。
下記特許文献1に記載されたシートベルト吊持装置では、シートベルトが吊持部材に移動可能に挿通されると共に、吊持部材が水平方向へ回動可能にされており、シートベルトが搭乗者に装着されることで、吊持部材が車両前側(搭乗者側)へ回動される。
また、シートベルトはリトラクタに巻取られており、一般にリトラクタはシートベルトに巻取方向への付勢力を作用させている。
ここで、シートベルトの搭乗者への装着が解除された際にリトラクタがシートベルトを付勢力により容易に巻取るためには、吊持部材の車両前側への回動が解除されるのが好ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、ウェビングの乗員への装着が解除された際に支持部の乗員側への回動を効果的に解除できるウェビング支持構造を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング支持構造は、車体側に設けられた設置部と、前記設置部に上下方向側を中心軸線として回動可能に設置されると共に、張力を作用されるウェビングが移動可能に支持され、前記ウェビングが乗員に装着されることで乗員側へ回動される支持部と、前記ウェビングの乗員への装着が解除された際に前記支持部の乗員側への回動の前記ウェビングの張力による解除を補助する補助手段と、を備えている。
請求項2に記載のウェビング支持構造は、請求項1に記載のウェビング支持構造において、前記支持部の乗員側への回動量及び前記支持部の乗員側への回動の解除量の少なくとも一方が大きくなる程前記支持部の回動抵抗の増加率を大きくしている。
請求項3に記載のウェビング支持構造は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング支持構造において、前記補助手段として、前記設置部に設けられ、前記支持部の乗員側への回動によって前記設置部に対し前記支持部を上側へ変位させる傾斜部を有している。
請求項1に記載のウェビング支持構造では、車体側に設けられた設置部に支持部が上下方向側を中心軸線として回動可能に設置されており、張力を作用されるウェビングが支持部に移動可能に支持される。また、ウェビングが乗員に装着されることで、支持部が乗員側へ回動される。
ここで、ウェビングの乗員への装着が解除された際に、支持部の乗員側への回動のウェビングの張力による解除を補助手段が補助する。このため、支持部の乗員側への回動を効果的に解除できる。
請求項2に記載のウェビング支持構造では、支持部の乗員側への回動量及び支持部の乗員側への回動の解除量の少なくとも一方が大きくなる程、支持部の回動抵抗の増加率が大きくされている。このため、支持部が乗員側へ回動される際及び支持部の乗員側への回動の解除される際の少なくとも一方の際に、設置部に支持部が当接することによる当接音を抑制できる。
請求項3に記載のウェビング支持構造では、設置部に設けられた補助手段の傾斜部が、支持部の乗員側への回動によって設置部に対し支持部を上側へ変位させる。このため、ウェビングの乗員への装着が解除された際に、支持部が自重により乗員側への回動を解除できる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るウェビング支持構造としてのアンカ位置調節装置10(アジャスタブルアンカ)が車両左方(車幅方向内側)から見た正面図にて示されており、図2には、アンカ位置調節装置10が車両後方から見た側面図にて示されている。さらに、図3には、アンカ位置調節装置10が車両後方から見た断面図にて示されており、図4には、アンカ位置調節装置10が車両後斜め左方から見た分解斜視図にて示されている。また、図8には、アンカ位置調節装置10が適用された車両の主要部が車両前斜め左方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向内方(車両左方)を矢印INで示し、上方を矢印UPで示す。
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るウェビング支持構造としてのアンカ位置調節装置10(アジャスタブルアンカ)が車両左方(車幅方向内側)から見た正面図にて示されており、図2には、アンカ位置調節装置10が車両後方から見た側面図にて示されている。さらに、図3には、アンカ位置調節装置10が車両後方から見た断面図にて示されており、図4には、アンカ位置調節装置10が車両後斜め左方から見た分解斜視図にて示されている。また、図8には、アンカ位置調節装置10が適用された車両の主要部が車両前斜め左方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向内方(車両左方)を矢印INで示し、上方を矢印UPで示す。
図1〜図4に示す如く、本実施の形態に係るアンカ位置調節装置10は、取付部材としての長尺板状のガイドレール12を備えており、ガイドレール12は、金属製にされている。
ガイドレール12は、上端及び下端において、図8に示す車両のセンターピラー14(車体側)に固定されており、ガイドレール12は、センターピラー14の車幅方向内側に配置されている。センターピラー14は、上下方向に延伸されており、ガイドレール12は、センターピラー14の上部において、センターピラー14の長手方向(上下方向)に沿って配置されている。
図1〜図4に示す如く、ガイドレール12の幅方向両端部には、案内部としてのレール部13が形成されており、レール部13は、ガイドレール12からセンターピラー14とは反対側へ突出されてガイドレール12に平行に配置されると共に、ガイドレール12の長手方向に沿って延伸されている。
ガイドレール12の幅方向中央には、係合部としてのロック孔16が複数(本実施の形態では4個)貫通形成されており、複数のロック孔16は、ガイドレール12の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。ロック孔16は、半楕円状にされており、ロック孔16の下部は、半円状にされている。
ガイドレール12のセンターピラー14とは反対側には、長尺板状のシート18が取り付けられており、シート18は、ポリプロピレン(PP)等の可撓性を有する樹脂製にされて、ガイドレール12及び下記スライダ22に比し剛性が低くされている。
シート18には、被覆部としての凹部20が複数形成されており、複数の凹部20は、シート18の長手方向に沿って所定間隔をあけて配置されている。凹部20は、正面視半楕円状にされて、ガイドレール12のロック孔16に嵌入されており、凹部20の周壁下部は、半円筒状にされている。
ガイドレール12のセンターピラー14とは反対側には、移動部材としての略矩形板状のスライダ22が取り付けられており、スライダ22は、金属製にされている。スライダ22の幅方向両端部には、断面U字形板状の取付部23が形成されており、取付部23は、スライダ22からガイドレール12側に突出されると共に、スライダ22の幅方向内側に開放されている。1対の取付部23内には、それぞれガイドレール12の1対のレール部13が移動可能に挿入されており、1対の取付部23が1対のレール部13に案内されて移動されることで、スライダ22がガイドレール12の長手方向に沿って上下方向(長手方向)へスライド(移動)可能にされている。
スライダ22には、ガイドレール12側の面において、緩衝材としての略矩形薄板状のプレート24が取り付けられており、プレート24は、シート18と同様の可撓性を有する樹脂製にされて、ガイドレール12及びスライダ22に比し剛性が低くされている。プレート24の幅方向両端には、上端近傍及び下端近傍において、矩形薄板状の配置部24A(図4参照)が一体に形成されており、配置部24Aは、プレート24の幅方向外側へ突出されている。プレート24の幅方向両端部(配置部24Aを含む)は、それぞれ、スライダ22の1対の取付部23の内面に配置されて、ガイドレール12の1対のレール部13に摺動可能に接触しており、配置部24Aは、取付部23の上端近傍及び下端近傍に配置されて、レール部13に摺動可能に接触している。
図5と図6の(A)及び(B)とに詳細に示す如く、スライダ22の幅方向中央かつ下部には、略直方体状の設置部62が固定されており、設置部62は、スライダ22からガイドレール12とは反対側へ突出すると共に、車両前側かつ車幅方向内側の角部が凸状に湾曲されている。
設置部62には、略円柱状の支持孔64が形成されており、支持孔64は、軸線方向を上下方向に平行にされると共に、上方に開放されている。支持孔64の下面は、補助手段を構成する傾斜部としての平面状の傾斜面64Aにされており、傾斜面64Aは、車両前側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
設置部62には、補助手段を構成する傾斜部としての傾斜孔66が形成されており、傾斜孔66は、支持孔64の上下方向中間部に連通されている。傾斜孔66は、設置部62の車幅方向内側から車両前側に渡って開放されており、傾斜孔66は、車幅方向内側(車両後側)から車両前側(車幅方向外側)へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
図5と図7の(A)及び(B)とに詳細に示す如く、設置部62には、支持部を構成する支持体68が設置されている。
支持体68には、略円柱状の支持軸70が設けられており、支持軸70は、軸線方向を上下方向に平行にされている。支持軸70の下面は、平面状の接触面70Aにされており、接触面70Aは、車両前側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
支持体68には、保持部としての略円柱状の保持軸72が設けられており、保持軸72は、軸線方向を車幅方向に平行にされている。保持軸72の基端部72A(車幅方向外側部)には、支持軸70が貫通かつ圧入されており、保持軸72は、支持軸70を中心軸として、支持軸70と一体に回動可能にされている。また、保持軸72の先端部(車幅方向内側部)は、ボルト26にされている。
設置部62に支持体68を設置する際には、支持体68において保持軸72から支持軸70が取外された状態で、保持軸72の基端部72Aを設置部62の傾斜孔66及び支持孔64に挿入した後に、支持孔64に上方から支持軸70を嵌入して、支持軸70を保持軸72の基端部72Aに貫通させる。これにより、設置部62に支持体68が支持軸70を中心軸として回動可能に支持されており、設置部62の傾斜面64Aに支持体68の接触面70Aが面接触(嵌合)されている。
図1に示す如く、支持体68の保持軸72の長手方向中間部には、支持部を構成するアンカとしてのショルダアンカ28の上部が保持軸72を中心軸として回動可能に支持されており、保持軸72のボルト26にナット30(図8参照)が螺合されることで、ショルダアンカ28がボルト26から脱落することが規制されている。ショルダアンカ28の下部には、正面視U字状の挿通孔28Aが貫通形成されており、挿通孔28Aは、車両前後方向に平行に延伸される直線部を有すると共に、長手方向両端部が上方に延出されている。
図3及び図4に示す如く、スライダ22の幅方向中央かつ上部には、円状の貫通孔32が形成されており、プレート24は、貫通孔32をガイドレール12側に露出させている。
貫通孔32内には、係合部材としての金属製で円柱状のロックピン34が嵌合されており、ロックピン34は、貫通孔32内において、軸方向へ移動可能にされている。ロックピン34には、ガイドレール12とは反対側の部分において、矩形柱状の延出部34Aが1対形成されており、1対の延出部34Aは、ロックピン34からスライダ22の幅方向へかつ互いに反対側に延出されている。
スライダ22の幅方向中央かつ上部には、ガイドレール12とは反対側において、保持部材としての略箱状のホルダ36が設けられており、ホルダ36は、スライダ22に対する係合及びリベット38かしめによって、スライダ22に固定されている。
ホルダ36の下部には、ロックピン34が軸方向へ移動可能に保持されており、ロックピン34は、ホルダ36からスライダ22側へ突出されている。ホルダ36の下部内には、係合付勢手段としての圧縮コイルスプリング40が収容されており、圧縮コイルスプリング40は、ロックピン34をスライダ22側へ付勢している。
ホルダ36の上部には、操作部材としての略断面逆U字形枠状の操作枠42が保持されており、操作枠42は、所定範囲において、上下方向へスライド(移動)可能にされている。操作枠42の幅方向両側部分の上下方向中間部には、スライダ22とは反対側の端面において、操作面42Aが形成されており、操作面42Aは、上側へ向かうに従いスライダ22とは反対側へ向かう方向へ傾斜されている。
操作枠42内には、ロックピン34が配置されており、ロックピン34の1対の延出部34Aは、それぞれ、圧縮コイルスプリング40の付勢力により、操作枠42の1対の操作面42Aの下端に当接されている(図3参照)。これにより、操作枠42が、上側へ付勢されて、上側のスライド限度位置に配置されると共に、ロックピン34が、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出された状態で、ガイドレール12側への移動を規制されている。
操作枠42が操作されて下側へスライドされた際には、下側へスライドされる操作枠42の1対の操作面42Aによってロックピン34の1対の延出部34Aがスライダ22とは反対側へ押圧されて、ロックピン34が圧縮コイルスプリング40の付勢力に抗してガイドレール12とは反対側へ移動される。これにより、ロックピン34の貫通孔32からガイドレール12側への突出が解除される。
図3に示す如く、スライダ22の貫通孔32からガイドレール12側へ突出されたロックピン34は、シート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16に挿入されており、ロックピン34は、凹部20の下部及びロック孔16の下部に係合されている。このため、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿った下側へのスライドが規制されることで、スライダ22がガイドレール12に位置決めされて、ショルダアンカ28の高さが維持されている。
また、操作枠42が操作されて、ロックピン34がガイドレール12とは反対側へ移動された際には、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への挿入が解除される。このため、ロックピン34の凹部20及びロック孔16への係合が解除されることで、スライダ22のガイドレール12長手方向に沿ったスライドが許容される。
これにより、ロックピン34が挿入されるシート18の凹部20及びガイドレール12のロック孔16が選択されることで、スライダ22のガイドレール12に対する位置が調節されて、ショルダアンカ28の高さが調節される。
図1及び図8に示す如く、ショルダアンカ28の挿通孔28Aには、ウェビング(ベルト)としての長尺帯状のシートベルト44が移動可能に挿通されており、シートベルト44は、ショルダアンカ28において、折返されている。
アンカ位置調節装置10は、シートベルト装置50(ベルト装置)を構成している。シートベルト44の基端側(一側)は、巻取装置52に巻取られており、巻取装置52は、センターピラー14の下端に固定されている。巻取装置52には、付勢機構(図示省略)が設けられており、付勢機構は、シートベルト44に巻取装置52への巻取方向への付勢力(基端側への移動力及び張力)を付与している。巻取装置52には、ロック機構(図示省略)が設けられており、ロック機構は、車両の衝突時等の緊急時に、巻取装置52からのシートベルト44の引出しをロックする。
シートベルト44の先端(他側端)は、アンカプレート54に係止されており、アンカプレート54は、車両の座席56(前席)に対し車両後側かつ下側の車体に固定されている。巻取装置52とアンカプレート54とは、車両前後方向における同一位置に配置されており、シートベルト44に巻取装置52の付勢機構による付勢力が作用されることで、シートベルト44が、ショルダアンカ28の挿通孔28Aの長手方向中間部に配置された状態で、巻取装置52とショルダアンカ28との間及びショルダアンカ28とアンカプレート54との間において上下方向に延伸されている。
シートベルト44は、ショルダアンカ28とアンカプレート54との間において、タング58に移動可能に挿通されており、座席56に対しセンターピラー14とは反対側かつ下側の車体には、バックル装置60が固定されている。
ここで、シートベルト44が巻取装置52から引出されて、タング58がバックル装置60に係止されることで、座席56に着座した乗員(図示省略)にシートベルト44が装着される。これにより、シートベルト44が、巻取装置52の付勢機構による付勢力によって張られた状態で、ショルダアンカ28とタング58との間において乗員の肩部と腰部との間に斜め方向へ掛渡されると共に、タング58とアンカプレート54との間において乗員の腰部に横方向へ掛渡される。
一方、タング58のバックル装置60への係止が解除されることで、乗員へのシートベルト44の装着が解除される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置50(アンカ位置調節装置10)では、乗員にシートベルト44が装着される際に、シートベルト44が、ショルダアンカ28とアンカプレート54との間において車両前側に引張られて、巻取装置52から引出される。このため、ショルダアンカ28が支持体68に対し支持体68の保持軸72を中心軸として車両前側(乗員側)に回動されるのみならず、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が支持体68の支持軸70を中心軸として車両前側(乗員側)に回動される。これにより、シートベルト44がショルダアンカ28の挿通孔28Aの車両前側端部を摺動することを抑制でき、シートベルト44の巻取装置52からの引出抵抗を低減できて、シートベルト44の巻取装置52からの引出操作性を向上できる。
ここで、乗員にシートベルト44が装着される際には、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が支持体68の支持軸70を中心軸として車両前側に回動されることで、設置部62の傾斜面64Aに対し支持体68の接触面70Aが回動されると共に、設置部62の傾斜孔66に対し支持体68の保持軸72が回動されて、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が上側へ変位される。
このため、乗員へのシートベルト44の装着が解除された際には、巻取装置52の付勢機構からの付勢力によるシートベルト44の捩れ解消力によって設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が支持軸70を中心軸として車両後側に回動されるのみならず、支持体68及びショルダアンカ28の自重によって、傾斜面64Aに対し接触面70Aが回動されると共に傾斜孔66に対し保持軸72が回動されて、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が支持軸70を中心軸として車両後側に回動される。これにより、支持体68及びショルダアンカ28の支持軸70を中心軸とした車両前側への回動を効果的に解除できる。
しかも、乗員へのシートベルト44の装着が解除された際には、巻取装置52の付勢機構からシートベルト44への付勢力のショルダアンカ28への作用とショルダアンカ28の自重とによって、ショルダアンカ28が支持体68に対し保持軸72を中心軸として車両後側に回動される。このため、ショルダアンカ28の支持体68に対する保持軸72を中心軸とした車両前側への回動も解除される。
したがって、乗員へのシートベルト44の装着が解除されて、シートベルト44が巻取装置52に付勢機構からの付勢力により巻取られる際には、シートベルト44がショルダアンカ28の挿通孔28Aの車両前側端部を摺動することを抑制でき、シートベルト44の巻取装置52への巻取抵抗を低減できて、シートベルト44を巻取装置52に容易に巻取ることができる。
なお、本実施の形態において、設置部62に傾斜面64Aを設けないと共に支持体68に接触面70Aを設けなくてもよい。
[第2の実施の形態]
図9には、本発明の第2の実施の形態に係るウェビング支持構造としてのアンカ位置調節装置80(アジャスタブルアンカ)の主要部が車両前斜め左方から見た分解斜視図にて示されており、図10には、アンカ位置調節装置80の主要部の乗員へのシートベルト44装着状態を示す車両左方から見た正面図である。
図9には、本発明の第2の実施の形態に係るウェビング支持構造としてのアンカ位置調節装置80(アジャスタブルアンカ)の主要部が車両前斜め左方から見た分解斜視図にて示されており、図10には、アンカ位置調節装置80の主要部の乗員へのシートベルト44装着状態を示す車両左方から見た正面図である。
本実施の形態に係るアンカ位置調節装置80は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図9及び図10に示す如く、本実施の形態に係るアンカ位置調節装置80では、スライダ22の設置部62において、傾斜孔66が傾斜されずに、傾斜孔66の上下方向寸法が大きくされている。
ここで、乗員にシートベルト44が装着される際には、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が支持体68の支持軸70を中心軸として車両前側に回動されることで、設置部62の傾斜面64Aに対し支持体68の接触面70Aが回動されて、支持体68の保持軸72の上側への変位が傾斜孔66に許容されつつ、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が上側へ変位される。
このため、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、傾斜孔66の車両後側端部(車幅方向内側端部)を車両後側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜させてもよい。特にこの場合には、設置部62の傾斜孔66の車両後側端を車両後側に延伸させるのが好ましい。これにより、支持体68及びショルダアンカ28の支持軸70を中心軸とした車両前側への回動が解除される際に、支持体68及びショルダアンカ28の回動抵抗の増加率が大きくなって、支持体68の保持軸72が傾斜孔66の車両後側端に当接することにより当接音が発生することを抑制できる。
さらに、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、傾斜孔66の車幅方向外側端部(車両前側端部)を車幅方向外側へ向かうに従い上側へ向かう方向に他の部位より急角度で傾斜させてもよい。特にこの場合には、設置部62の傾斜孔66の車幅方向外側端を車幅方向外側に延伸させてもよい。これにより、支持体68及びショルダアンカ28が支持軸70を中心軸として車両前側に回動される際に、支持体68及びショルダアンカ28の回動抵抗の増加率が大きくなって、支持体68の保持軸72が傾斜孔66の車幅方向外側端に当接することにより当接音が発生することを抑制できる。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、補助手段として、設置部62に傾斜面64Aを設けると共に支持体68に接触面70Aを設けた構成や、設置部62に傾斜孔66を設けた構成とした。
しかしながら、これと共に、又は、これに代えて、補助手段として、設置部62の支持孔64及び支持体68の支持軸70の軸線方向を上方へ向かうに従い車幅方向内側及び車両後側の少なくとも一方へ向かう方向に傾斜させることで、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が支持軸70を中心軸として車両前側に回動される際に設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28が上側へ変位される構成にしてもよい。さらに、補助手段として、設置部62に対し支持体68及びショルダアンカ28を支持軸70を中心軸として車幅方向内側(車両後側)に回動させる方向に付勢してもよい。
10 アンカ位置調節装置(ウェビング支持構造)
14 センターピラー(車体側)
28 ショルダアンカ(支持部)
44 シートベルト(ウェビング)
62 設置部
64A 傾斜面(補助手段、傾斜部)
66 傾斜孔(補助手段、傾斜部)
68 支持体(支持部)
80 アンカ位置調節装置(ウェビング支持構造)
14 センターピラー(車体側)
28 ショルダアンカ(支持部)
44 シートベルト(ウェビング)
62 設置部
64A 傾斜面(補助手段、傾斜部)
66 傾斜孔(補助手段、傾斜部)
68 支持体(支持部)
80 アンカ位置調節装置(ウェビング支持構造)
Claims (3)
- 車体側に設けられた設置部と、
前記設置部に上下方向側を中心軸線として回動可能に設置されると共に、張力を作用されるウェビングが移動可能に支持され、前記ウェビングが乗員に装着されることで乗員側へ回動される支持部と、
前記ウェビングの乗員への装着が解除された際に前記支持部の乗員側への回動の前記ウェビングの張力による解除を補助する補助手段と、
を備えたウェビング支持構造。 - 前記支持部の乗員側への回動量及び前記支持部の乗員側への回動の解除量の少なくとも一方が大きくなる程前記支持部の回動抵抗の増加率を大きくした請求項1記載のウェビング支持構造。
- 前記補助手段として、前記設置部に設けられ、前記支持部の乗員側への回動によって前記設置部に対し前記支持部を上側へ変位させる傾斜部を有する請求項1又は請求項2記載のウェビング支持構造。
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