JP5319387B2 - 半導体チップの救済設計方法 - Google Patents

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Description

本発明は、LSIに代表されるような薄膜デバイスであり、複数のRAM(ランダムアクセスメモリ)および論理回路を内蔵した半導体チップ(半導体集積回路)において、RAMのテスト回路および論理回路のテスト回路を搭載する場合に適用して有効な技術、さらにはRAMの救済方法を決定するための技術に関する。本発明は、例えばRAMおよびCPU(中央処理装置)を内蔵したシステムLSI(大規模集積回路)などの論理LSIに適用して有効な技術である。
近年、RAMやCPU等を搭載したシステムLSIと呼ばれる論理LSIの高機能化に伴い、チップ内に搭載されるRAMの種類とその搭載規模が増大している。このRAM部では、チップ内でも特に配線およびトランジスタが密集しており、不良となりやすいため、不良が発生した場合に置き換えが可能な予備の回路、すなわち、救済回路を搭載して歩留り向上を図ることが一般的である。
このシステムLSIの救済回路設計では、搭載規模の増加に伴うテスト時間の増加や、搭載RAM数の増加に伴うテスタ接続のための外部入出力ピン数の増加が問題となっており、これらを縮減する救済設計が求められるようになっている。そのため、従来、チップ内部に搭載した回路を用いてRAM部の良否判定を行う、BIST(Built−in Self Test)(特許文献1)、さらに、自動で救済まで実施するBISR(Built−in Self Repair)が開発されている。
また、チップ内に百種類以上の多種多様なRAMを搭載するシステムLSIでは、救済回路搭載に伴うチップ面積の増加と歩留り向上のトレードオフを考慮した設計方式として、救済時に必要な救済ヒューズの過剰搭載によるチップ面積の増加防止を目的とし、従来、RAMごとに実施していたI/O救済を、いくつかのRAMグループに纏めて、このRAMグループごとにI/O救済を実施するI/Oグループ救済方式(特許文献2)と、グループ数を適性化するための歩留り算出方法(特許文献3)が報告されている。
特開平8−262116号公報 特開2006−236551号公報 特開2007−305670号公報
Multiple Word/Bit Line Redundancy for Semiconductor Memories,IEEE Journal of Solid−State Circuits,Vol.SC−13,No.5,pp.698−703,1978 Repair yield simulation with iterative critical area analysis for different types of failure,IEEE International Symposium on Defect and Tolerance in VLSI Systems,pp.305−313,2002.
ところで、RAMの救済方式は、不良箇所を含むI/O単位で救済回路への置き換えを行うI/O救済、カラム(Column:列方向、以下Colと記す)単位で行うCol救済、ロウ(Row:行方向、以下Rowと記す)単位で行うRow救済が一般的に知られている。これらの救済方式のうち、最適な救済方式を決めるためには、対象となるRAMのI/O数、各I/Oのメモリセルアレイの形状、さらにRAMの規模を考慮する必要がある。
例えば、各I/Oのメモリセルアレイが縦長のRAMの場合、縦方向に救済回路を搭載した方が救済できる確率が高くなるため、縦方向単位で救済を行うCol救済が有効となる。ただし、このうちでRAMの規模が小さい場合、あるいは、欠陥密度が低い場合には、RAM内で不良が発生する確率は低いため、救済できる確率は低くても救済回路の面積増加が小さいRow救済が有利となり得る。また、RAMの規模が小さくかつI/O数が大きいような場合には、Col救済よりもI/O救済の方が救済回路の面積増加が小さくなるため、I/O救済が最適な救済方式となり得る。
そのため、多種多様なRAMを搭載するシステムLSIにおいてチップ救済効率を適正化するためには、I/O救済、Col救済、Row救済といった、異なる救済方式を有するRAMを同一チップ内に搭載できるようにし、これらのRAMについて、同じ救済方式を搭載するRAMををいくつかのグループにまとめて救済を行う方式(ここでは「複数救済方式混載グループ救済」と記す)が望まれる。
しかし、前述の特許文献2,3等の従来の技術は、I/Oグループ救済のみに限られており、1チップ内で複数方式のグループ救済を行う救済回路の発明は存在しなかった。また、複数救済方式混載グループ救済では、救済設計の適正化による救済効率向上によって製品利益率を最大化するために、RAMごとに救済回路搭載の有無を決め、さらに、どのRAMにどの救済方式を割当てるかを決定した上で、これらのRAMのうち、どのRAM同士をグループ化するかを決める必要があるが、これらを実現するための具体的な救済設計方法も報告されていない。
そこで、本発明は、以上に述べられた問題点に鑑みてなされたもので、「複数救済方式混載グループ救済」を実現する救済回路の提供を第1の目的とするものである。また、製品利益率を適性化するための救済設計方法の提供を第2の目的とするものである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、代表的なものの概要は、複数のRAMを搭載した半導体チップにおいて、複数のRAMのそれぞれは、複数の救済方式を設定可能であり、複数の救済方式からRAM毎に選択して良品チップ面積が最小となるように救済方式を設定する救済回路を有することを特徴とする。
具体的には、RAM種類、サイズ等の組合せが任意であるRAMに対し、I/O救済、Row救済、Col救済等の救済回路のいずれを搭載するかもしくはいずれも搭載しないか任意に選択できるRAMハードマクロ生成手法を用いる。本手法により、同一チップ内に異なる救済方式を有するRAMを搭載できる。なお、本手法は、I/O救済方式については既に確立しており、Row救済およびCol救済にも拡張することにより実現できる。
次に、上記のように同一チップに搭載された各RAMの仕様に併せてテストおよび救済するために、内蔵自己テスト(BIST)回路、内蔵自己修復(BISR)回路およびヒューズを挿入する自動設計手法を用いる。本手法により、同一チップ内に異なる救済方式を有するRAMが搭載されていても、テストおよび救済が可能となる。なお、本手法は、I/O救済方式については既に確立しており、Row救済およびCol救済にも拡張することにより実現できる。
なお、BIST回路およびBISR回路のオーバーヘッドはチップ面積の増加につながるため、救済方式毎に同オーバーヘッドが最小となる回路構成を提供する。なお、I/O救済方式については、前述の特許文献2に示す通り既に確立されている。
また、本発明では、救済回路搭載に伴うチップ歩留り向上と面積増加のトレードオフを考慮した、複数救済方式混載グループ救済の救済設計手法とそのシステムを提供する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)RAMのI/O数、各I/Oのメモリセルアレイの形状、さらに規模に合わせて、救済回路の搭載有無および、救済RAMに対して、RAMごとに救済回路方式を選択できるため、従来のI/Oグループ救済と比較して、救済効率向上を図ることができ、製品利益率の向上に寄与できる。
(2)境界ラッチを用いたことで、救済情報を取得するための特別なハードウエアを必要としないため、チップ面積を縮減できる。
(3)従来の救済解析方式(ATE:Automatic Test Equipment)では、テスト中にフェイルアドレスを蓄え、テスト終了後に救済可否判定、救済コード生成等の救済解析を実行しているが、本手法では、フェイルアドレスから救済情報を得ることができるため、特別なシーケンスを必要とせず、従来手法よりもテスト時間を短縮できるため、テストコストを削減できる。
(4)Col救済、Row救済はI/O救済よりも救済解析を含めた救済テスト時間が短いため、複数救済方式の混載に伴うテスト時間増加を抑制できる。
(5)要求機能を満たす複数の搭載候補RAMの中から最適な候補、および、その救済設計方式を選定できるため、製品利益率の向上に寄与できる。
本発明の一実施の形態において、半導体チップにおける複数救済方式混載グループ救済の概念を示す図である。 本発明の一実施の形態において、Row救済方式の救済回路を有するRAMの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態において、Col救済方式の救済回路を有するRAMの一例を示す図である。 本発明の一実施の形態において、BIST回路およびBISR回路の概略を示す図である。 本発明の一実施の形態において、Row救済またはCol救済の場合のブリッジ回路の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態において、Row救済またはCol救済の場合のブリッジ回路の他の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態において、Row救済の場合のBISR回路の詳細を示す図である。 本発明の一実施の形態において、図7の信号の説明を示す図である。 本発明の一実施の形態において、救済可能な場合の動作概念を示す図である。 本発明の一実施の形態において、救済不可能な場合の動作概念を示す図である。 本発明の一実施の形態において、半導体チップにおける複数救済方式混載グループ救済を実現する救済設計システムの概略を示す図である。 本発明の一実施の形態において、救済設計システムにおける演算部の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態において、救済RAMグループ候補の組合せ抽出例を示す図である。 本発明の一実施の形態において、良品RAM所要面積の一覧を示す図である。 本発明の一実施の形態において、(a)(b)はRAM救済グループ候補の割当ての適性化手法の概念を示す図である。 本発明の一実施の形態において、任意の搭載RAM候補における、任意の救済RAMグループ候補において、平準化ステップごとの良品チップ所要面積を表示するグラフの概略を示す図である。 本発明の一実施の形態において、救済RAMグループ候補ごとの良品チップ所要面積を表示するグラフの概略を示す図である。 本発明の一実施の形態において、搭載RAM候補ごとの良品チップ所要面積の適性化結果を表示するグラフの概略を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<実施形態の概要>
〔複数救済方式混載グループ救済の概念〕
図1は、本発明の一実施の形態において、半導体チップにおける複数救済方式混載グループ救済の概念を示す図である。
図1では、1つのチップ10の中に、I/O救済回路30と冗長I/O40を搭載したRAM20と、Row救済回路31と冗長Row41を搭載したRAM21、Row救済回路32と冗長Row42を搭載したRAM22、Row救済回路33と冗長Row43を搭載したRAM23、Col救済回路34と冗長Col44を搭載したRAM24、Col救済回路35と冗長Col45を搭載したRAM25、Col救済回路36と冗長Col46を搭載したRAM26、Col救済回路37と冗長Col47を搭載したRAM27、Col救済回路38と冗長Col48を搭載したRAM28、Col救済回路39と冗長Col49を搭載したRAM29を搭載している。
I/O救済を搭載した場合、冗長I/Oは、冗長I/O40に示すように、RAM単位でCol方向に設置される。一方、Col救済を搭載した場合、冗長Colは、冗長Col44〜49に示すように、I/O単位でCol方向に設置される。また、Row救済を搭載した場合、冗長Rowは、冗長Row41〜43に示すように、RAM単位でRow方向に配置される。
図1では、RAM20はヒューズ50と、RAM21、RAM22、RAM23はグループ化した後、ヒューズ51と、RAM24、RAM25、RAM26、RAM27、RAM28、RAM29はグループ化した後、ヒューズ52と接続しており、このヒューズ単位で救済を実施する。これらのヒューズ50〜52は不揮発メモリの一例である。
ここで、各RAMグループの救済回路をシリアル接続する場合、ヒューズ出力の際にパラレルーシリアル変換するためのレジスタを設ける必要がある。また、パラレル接続の場合も低電力化を図る場合など、レジスタを設けることがある。このレジスタは揮発メモリの一例である。
なお、以下において、I/O救済方式については、前述の特許文献2に示す通り既に確立されているので、ここでの説明は省略する。
〔Row救済方式〕
図2は、Row救済方式の救済回路を有するRAMの一例を示す図である。図2では、冗長Rowを1セット有するRow救済方式のRAMの部分(図1に示したRow救済回路31と冗長Row41を搭載したRAM21)を示すが、他の部分(Row救済回路32と冗長Row42を搭載したRAM22、Row救済回路33と冗長Row43を搭載したRAM23)も同様である。
一例として、正規のワード数が1024ワード=256Row×4Col、正規のI/O数が16bitであり、救済単位は4Rowである。21はRAMであり、正規Row選択回路、正規Col選択回路、256Row×4Col分の正規メモリセルアレイで構成される。31がRow救済回路であり、41が冗長Rowである。冗長Row41は、冗長Row選択回路、4Row分の冗長メモリセルアレイで構成される。アドレス信号がad[9:0]で与えられた場合、Rowアドレスはad[9:2]、Colアドレスはad[1:0]に該当し、Rowアドレスad[9:2]の8bitから下位2bitを除いた残り6bitのad[9:4]が救済アドレスとなる。
〔Col救済方式〕
図3は、Col救済方式の救済回路を有するRAMの一例を示す図である。図3では、冗長Colを各I/O毎に1セット有するCol救済方式のRAMの部分(図1に示したCol救済回路34と冗長Col44を搭載したRAM24)を示すが、他の部分(Col救済回路35と冗長Col45を搭載したRAM25、Col救済回路36と冗長Col46を搭載したRAM26、Col救済回路37と冗長Col47を搭載したRAM27、Col救済回路38と冗長Col48を搭載したRAM28、Col救済回路39と冗長Col49を搭載したRAM29)も同様である。
一例として、正規のワード数およびI/O数、RowおよびColのアドレス構成は図2と同じである。救済単位は1Colである。24はRAMであり、正規Col選択回路、正規Row選択回路、I/O毎に4Col分の正規メモリセルアレイで構成される。34がCol救済回路であり、44が冗長Colである。冗長Col44は、I/O毎に設けられ、冗長Col選択回路、1Col分の冗長メモリセルアレイで構成される。Colアドレスがad[1:0]で与えられた場合、同2bitがそのまま救済アドレスとなる。
〔BIST回路およびBISR回路〕
図4は、BIST回路およびBISR回路の概略を示す図である。
図4に示すように、各RAM101〜103に対しテストおよび救済解析を実施するブリッジ回路104〜106が設けられる。テストに必要なアドレスや書込データおよび期待値データは、パターン発生器120が生成する。BIST制御回路110は、テスト開始前にパターン発生器120、ブリッジ回路104〜106を初期化したり、テスト終了後にブリッジ回路104〜106からテスト結果を回収したりする。各RAM101〜103と各ブリッジ回路104〜106との間で、チップイネーブル(CE)、アドレス(AD0〜ADn)、データ入力/データ出力(Din0/Dout0〜Dinm/Doutm)の各信号が入出力される。
なお、ブリッジ回路104〜106の構成はRAMのワード数、RowおよびColのアドレス構成、I/O数、および救済方式に依存する。したがって、各RAM101〜103の仕様に合わせて、ブリッジ回路104〜106は自動設計される。ブリッジ回路104〜106には、境界ラッチ131〜133、比較器140、BISR回路150などを含むが、これについては後述する。
〔ブリッジ回路〕
図5は、Row救済またはCol救済の場合のブリッジ回路の一例を示す図である。図5では、図4に示したブリッジ回路104の部分を示すが、他の部分(ブリッジ回路105,106)も同様である。
ブリッジ回路104−1は、シフトレジスタ配置で接続された境界ラッチ131−1、比較器140−1、BISR回路150−1から構成される。BISR回路150−1は境界ラッチ131−1の付属回路として設けられており、境界ラッチ131−1をフェイルアドレス格納用FFとしても使用する。そして、境界ラッチ131−1に格納されたフェイルアドレスを基に救済情報を得る。救済情報を得るのに特別な動作は不要であり、テスト実行中に得ることが可能である。なお、BISR回路150−1は、主にフェイルしたRow数(またはCol数)によって救済可否を判定するマルチフェイル回路114−1から構成される。マルチフェイル回路114−1の特徴は、境界ラッチ131−1の活用により救済情報を取得する為の特別なハードウエアを必要としないためチップ面積を低減できること、さらにフェイルアドレスから救済情報を得る為の特別なシーケンスを必要としないためテストコストを削減できることである。
図6は、Row救済またはCol救済の場合のブリッジ回路の他の一例を示す図である。
図6に示すブリッジ回路104−2は、図5と同様の構成であるが、BISR回路150−2にフェイルアドレスレジスタおよびマルチフェイル回路114−2を含む。本図のフェイルアドレスレジスタおよびマルチフェイル回路114−2は、境界ラッチ131−2を活用できない場合、例えばRAM101側に境界ラッチ131−2を含む場合等に適用する。
〔BISR回路〕
図7は、Row救済の場合のBISR回路の詳細を示す図である。図7では、図2に示すRAM21に図5のブリッジ回路104−1を設けた場合のBISR回路150の例を示す。図7に示した信号の説明は、図8に示す通りである。
一例として、マルチフェイル回路114−1の出力は、救済イネーブル(rei)161、複数Rowフェイルを示す信号(multifail)162、救済アドレス情報5ビット(rai[5:0])163となる。RAMのRow数や救済単位に応じて、参照するRowアドレス164を変えることで、構成が異なるRAMに対応できる。また、同様にしてColの救済も可能であり、例えば図3に示すRAM24にも対応可能である。
〔救済可能な場合の動作概念〕
図9は、救済可能な場合の動作概念を示す図である。図9では、図7の例の動作概念で救済可能な場合を示す。
RowアドレスF,DのRowに不良があると仮定する。初期化終了時は全てのレジスタは初期化される。adffはfail信号で制御されており、アクセス毎にadffは更新されるが、1stフェイルが発生するとフェイルしたアドレスが取り込まれ、以降更新されなくなる。単一のフェイルや、複数のフェイルでも冗長Row(Rowアドレス:C〜F)でカバーできればmultifail=0かつrei=1となり、テスト終了後にrei、rai[5:0]を救済情報として取り出せる。なお、これらの情報はレジスタに格納されているので、シフト動作により取り出すことも可能である。
〔救済不可能な場合の動作概念〕
図10は、救済不可能な場合の動作概念を示す図である。図10では、図7の例の動作概念で救済不可能な場合を示す。
Rowアドレス4,8,C,FのRowに不良があると仮定する。下位2bitを除くRowアドレスad[9:4]は常時adff[9:4]と比較されている。2nd以降のフェイル発生時に比較結果が異なる場合(dif_ad=1)は、1stフェイルのリペアに割当てた冗長Row(Rowアドレス:0〜3)では新たなフェイルをリペアできないので、救済不可能となりmultifail=1となる。
〔救済設計システム〕
図11は、半導体チップにおける複数救済方式混載グループ救済を実現する救済設計システムの概略を示す図である。
図11に示すように、本実施の形態に係わる救済設計システム200は、入力部210と、記憶部220と、演算部230と、表示・出力部240とを備えている。記憶部220には、設計情報記憶領域221と、RAMライブラリ222と、製品・TEGテスト結果記憶領域223とを備えている。演算部230には、救済RAMグループの組合せ算出部231と、搭載RAM候補の組合せ算出部232と、救済設計評価部233とを備えている。
この救済設計システム200は、コンピュータシステムを用いて構築され、記憶部220はHDDやメモリなどの装置、演算部230はCPUなどの装置、入力部210はキーボードやマウスなどの装置、表示・出力部240はディスプレイやプリンタなどの装置により実現される。演算部230の救済RAMグループの組合せ算出部231と、搭載RAM候補の組合せ算出部232、および、救済設計評価部233は、CPUがHDDなどに記憶された救済RAMグループの組合せ算出プログラムと、搭載RAM候補の組合せ算出プログラムと、救済設計評価プログラムを実行することにより実現される。
救済RAMグループの組合せ算出部231は、設計情報記憶領域221にて計算パラメータとして設定した、RAMグループ数を取得し、救済方式候補の組合せを抽出する部分であり、搭載RAM候補の組合せ算出部232は、製品機能仕様書に基づき選出された搭載可能なRAMの候補をRAMライブラリ222から取得し、搭載RAM候補の組合せを抽出する部分である。救済設計評価部233は、設計情報記憶領域221に保存しておいた、ロジック部およびRAM種類ごとの設計レイアウトシミュレーション(CAA)結果と、製品機能仕様書から取得し、設計情報記憶領域221に保存しておいた、ロジック面積、RAMごとの面積、救済置換回路、冗長メモリセルアレイ、BIST回路の面積の算出式、ヒューズbit数とその面積(あるいは面積算出式)と、製品・TEGテスト結果記憶領域223に保存しておいた、平均欠陥密度データに基づき、救済設計評価結果を算出する部分である。
救済設計評価部233では、この他に、製品機能仕様書から取得し、設計情報記憶領域221に保存しておいた、ロジック面積、RAMごとの面積、ヒューズの単位とその面積、および、チップに搭載されるヒューズ面積の算出式、救済方式ごとの救済置換回路面積算出式、冗長メモリセルアレイ面積算出式、BIST回路面積算出式、製品・TEGテスト結果記憶領域223に保存しておいた、ロジック部の不良率、メモリ部フェイルビットモードごとの不良率データに基づき、救済RAMグループの組合せ算出部231、および、搭載RAM候補の組合せ算出部232で抽出した組合せごとに、救済設計評価結果を算出することも可能である。
本実施の形態に係わる救済設計システム200には、CAAレイアウトシミュレーション装置や、設計データベース、機能モジュールをテストするテスト装置などが接続され、設計情報記憶領域221に設計レイアウトシミュレーション(CAA)結果と設計情報が、RAMライブラリ222に設計情報が、製品・TEGテスト結果記憶領域223に製造テスト結果情報がそれぞれ送信される。
本実施の形態に係わる救済設計システム200により、救済方式の評価を行い、この評価結果から最適な救済方式を決定する。以下において、最適な救済方式の救済設計を、各実施形態において具体的に説明する。
<実施形態1>
本実施形態1においては、図11を用いた、複数救済方式混載の救済設計適性化方法について説明する。
I/O救済、Col救済、Row救済を搭載した場合に必要となる救済回路、冗長メモリセルアレイ、BIST回路の面積はそれぞれ異なり、救済後のチップ歩留りも、救済方式ごとに異なる。従って、RAMの最適救済方式は、救済回路搭載に伴うRAM面積の増加と、歩留り向上のトレードオフを考慮して決める必要がある。そのため、これらを考慮した指標値として、式(1)に示す、良品RAM所要面積を定義した。
Figure 0005319387
ここで、GARAM_n[cm]はRAM_nの良品RAM所要面積、A’RAM_n[cm]は救済回路搭載後のRAM_nの面積(すなわち、RAM、救済回路、冗長メモリセルアレイ、BIST回路の面積の合計値)、Y’RAM_n[%]は救済後のRAM_nのチップ歩留りを示し、良品RAM所要面積GARAM_nが最小となる救済方式が、任意のRAMを対象とした場合の最適救済方式となる。
しかし、複数救済方式混載グループ救済では、全てのRAMに対して最適救済方式を採用した場合に必ずしもチップ全体のグループ救済方式が最適となるとは限らないため、チップ全体のグループ救済方式を適正化する必要がある。
例えば、同規模の100個のメモリを搭載するチップにおいて、Row救済の場合に良品RAM所要面積が最小となるRAMが2個、I/O救済の場合に良品チップ所要面積が最小となるRAMが98個、救済グループが2つである場合、2個のRAMのみが所属するRow救済のグループと、98個のRAMが所属するI/Oグループに分けるよりも、たとえ2個のRAMの最適救済方式がRow救済方式であっても、これらの2つのRAMもI/O救済方式とし、100個のRAMを2つのI/O救済グループに分類した方がチップ全体の救済効率の適性化につながる。そのため、複数救済方式混載グループ救済では、チップ全体としての良品チップ所要面積が最小となるようにグループ数を適正化する必要がある。そこで、式(2)に示す、良品チップ所要面積を定義し、この値が最も小さくなるような救済設計方式を求めることを考えた。
Figure 0005319387
ここで、GAchip[cm]は良品チップ所要面積、A’RAM_Gr.i[cm]は、RAMグループ(RAM_Gr.i)ごとの、RAMおよびこの救済用に搭載する回路(冗長回路、救済回路、BIST回路)の合計面積、ANoRep_RAMii[cm]は救済回路を搭載しないRAM(RAMii)ごとのチップ面積、A’Fuse[cm]はヒューズの面積、ALogic[cm]はロジック部(A’RAM_Gr.i、ANoRep_RAMii、A’Fuse、以外の領域)のチップ面積、Y’RAM_Gr.i[%]はRAMグループ(RAM_Gr.i)ごとの救済後の歩留り、YNoRep_RAMii[%]は救済回路を搭載しないRAM(RAMii)ごとの歩留りを、Y’Fuse[%]はヒューズの歩留りを、YLogic[%]はロジック部の歩留りを示す。
ここで、RAMグループ(RAM_Gr.i)ごとの救済回路搭載後のチップ面積A’RAM_Gr.i[cm]、ヒューズの面積A’Fuse[cm]、RAMグループ(RAM_Gr.i)ごとの救済後の歩留りY’RAM_Gr.i[%]、ヒューズの歩留りY’Fuse[%]は、同じRAMグループの結果であっても、搭載する救済方式によって値が変わる。
RAMグループ(RAM_Gr.i)ごとの救済後の歩留りY’RAM_Gr.i[%]、救済回路を搭載しないRAM(RAMii)ごとの歩留りYNoRep_RAMii[%]、ロジック部歩留りYLogic[%]、ヒューズの歩留りY’Fuse[%]は、式(3)、あるいは、式(4)により算出できる。
Figure 0005319387
Figure 0005319387
ここで、式(3)のD0は、製品・TEGテスト結果記憶領域223から取得した平均欠陥密度[個/cm]を、AcRAMc、AcNoRep_RAMii、AcLogic、Ac’Fuseはそれぞれ、設計情報記憶領域221から取得した、RAMグループ(RAM_Gr.i)に所属するRAMごとのRAM部のクリティカルエリア(冗長回路、救済回路、BIST回路は除く)、救済回路を搭載しないRAM(RAMii)ごとのクリティカルエリア、ロジック部のクリティカルエリア、ヒューズのクリティカルエリアを、REPRAM_Gr.iは、RAMグループ(RAM_Gr.i)に所属するRAMで発生する不良のうち救済できる不良の発生率を示す。
また、式(4)のDRAM、DLogicは、それぞれ、製品・TEGテスト結果記憶領域223から取得したRAM部とLogic部の救済前の不良率FRAM、FLogicを用いて、式(5)により算出した致命欠陥密度[個/cm]を、ARAMc、ANoRep_RAMii、ALogic、A’Fuseはそれぞれ、設計情報記憶領域221から取得した、RAMグループ(RAM_Gr.i)に所属するRAM部の面積(冗長回路、救済回路、BIST回路は除く)、救済回路を搭載しないRAM(RAMii)ごとの面積、ロジック部の面積、ヒューズの面積を示す。
Figure 0005319387
ここで、ARAMはRAMの合計面積(冗長回路、救済回路、BIST回路は除く)を示す。その他、ARAMに、冗長回路、救済回路、BIST回路を含むRAMの合計面積、FRAMに救済後の不良率を与えてDRAMを求めても良い。REPRAM_Gr.i算出方法を含めた救済歩留りの算出方法は、例えば、(非特許文献1)、(非特許文献2)などで報告されている。
複数救済方式搭載グループ救済の設計時には、救済回路を搭載するRAMと搭載しないRAMの分類、救済回路を搭載するRAMを対象とした救済RAMグルーピング、ならびに、グループごとの救済方式の決定が必要となり、これらの適性化により、良品チップ所要面積が最小となる方式を選定する必要がある。以下では、この実施形態1の概要を、図12、図13、図14、図15を用いて説明する。
図12は、救済設計システム200における演算部230の処理を示すフローチャートである。
[ステップ300]計算パラメータとして、RAMグループ数、歩留り計算パラメータを設定する。歩留り計算パラメータは、式(3)、あるいは、式(4)に示した歩留り予測計算に使用するパラメータであり、以下の2つのパラメータセットからいずれか一つを選択する。一つは、式(3)に対応したパラメータであり、設計情報記憶領域221に保存したクリティカルエリアと、製品・TEGテスト結果記憶領域223に保存された平均欠陥密度を設定する。もう一つは、式(4)に対応したパラメータであり、設計情報記憶領域221に保存した面積と、製品・TEGテスト結果記憶領域223に保存したロジック、RAMの実績不良率を設定する。
[ステップ301]ステップ300で設定した救済グループ数に基づき、救済RAMグループごとの救済方式の組合せを全て抽出する。例えば、RAMグループ数を3と設定した場合、救済RAMグループごとの救済方式の組合せは図13のようになる。
図13は、救済RAMグループ候補の組合せ抽出例を示す図である。図13の例では、例えば組合せIでは、I/O救済のグループ数が0、Row救済のグループ数が3、Col救済のグループ数が0となっており、他は図13の通りである。
[ステップ302]製品仕様機能書の情報を用いて、RAMライブラリ222に保存されたRAMの中から、設計仕様を満たす複数の搭載RAM候補の組合せを全て抽出する。
[ステップ303]ステップ302で抽出した搭載RAM候補の組合せから任意の候補を選択する。
[ステップ304]ステップ301で抽出した救済RAMグループの組合せから任意の候補を選択する。
[ステップ305]ステップ303で選択した任意の搭載RAM候補、ステップ304で選択した任意の救済RAMグループ候補を対象として、良品チップ所要面積が最小となるようにRAMのグルーピングを実施する。
[ステップ306]ステップ305で実施した任意の搭載RAM候補、任意の救済RAMグループ候補に対する救済RAMグルーピング結果、および、良品RAM所要面積を救済設計評価部233に保存する。
[ステップ307]ステップ301で抽出した全ての救済RAMグループ候補を対象として、RAMのグルーピングを実施したか(割当て完了)を調べる。実施していない場合、ステップ304に戻る。
[ステップ308]ステップ302で抽出した全ての搭載RAM候補を対象として、RAMのグルーピングを実施したか(割当て完了)を調べる。実施していない場合、ステップ303に戻る。
[ステップ309]出力・表示部240に救済RAMグルーピング結果および、良品RAM所要面積を出力、表示する。
ステップ305において、良品チップ所要面積を最小とする方法として、救済回路を搭載するRAMと搭載しないRAMの決定、および、救済RAMグループへの割当て適性化方法を、以下、図14、図15を用いて説明する。図14は、良品RAM所要面積の一覧を示す図である。図15は、RAM救済グループ候補の割当ての適性化手法の概念を示す図である。
まず、式(1)を用いてRAMごとに、救済回路を搭載しない場合の良品RAM所要面積と、救済方式ごとの良品RAM所要面積とを算出し、良品RAM所要面積が最小となる方式を求める。図14は、RAMA,B,Cについて、良品RAM所要面積を算出した結果であり、RAMAではI/O救済の場合、RAMBでは救済なしの場合、RAMCではRow救済の場合に良品RAM所要面積が最小となっている。
ここで、良品RAM所要面積が救済なしの場合に最小となるRAMBは、救済回路搭載に伴うRAM面積の増加のペナルティが歩留り向上よりも大きいことを示し、救済回路を搭載しない方が有利なケースを意味する。従って、RAMBは、救済回路を搭載しないRAMに分類する。
次に、救済回路を搭載するRAMを対象として、救済RAMグループへの割当て適性化を行う。ここでは、まず、救済RAMグループ候補に含まれる救済方式を対象として、良品RAM所要面積が最小となる救済方式をRAMごとに選択、分類する。図15は、ステップ304で選択した任意の救済RAMグループ候補が、I/O救済2グループ(Gr.1とGr.2)とRow救済1グループ(Gr.3)の場合を示す。この場合、図14で算出した良品RAM所要面積のうち、I/O救済とRow救済のRAMの値を比較し、小さい方を選択する。
例えば、図14の場合、図15(a)に示すように、救済RAMAをI/O救済方式のグループへ、RAMCをRow救済方式のグループへ割当てることとなる。その後、図15(b)に示すように、各グループの良品RAMグループ所要面積が平準化するように、RAMへの救済方式の割当てを行う。この時、最適な良品RAM所要面積と、それ以外の救済方式を採用した場合の良品RAM所要面積を比較して、それらの差が最も小さいRAMから移動するようにする。
つまり、図15の例では、まず初めに、良品RAM所要面積の差が無いGr.1とGr.2の間で、良品チップ所要面積が最小となるように平準化が進み、その後、Gr.3も含めた平準化が進むこととなる。この際、RAMグループを移動させるごとに、救済RAMグループごとの冗長メモリセルアレイ面積、救済回路面積、ヒューズ面積が変化するため、移動させるごとに移動後の良品チップ所要面積を計算する。
平準化の終了(RAMの移動停止)判定は、例えば、移動後の良品チップ所要面積が移動前よりも大きくなった場合、あるいは、移動後の良品チップ所要面積がN回続けて移動前より大きくなった場合などが考えられる。もちろん、その他の方法でも可能であることは言うまでもない。
<実施形態2>
本実施形態2は、前記実施形態1に対して、救済RAMグループへの割当て適性化を実施するための方法が異なる。すなわち、前記実施形態1に示した、救済RAMグループへの割当て適性化を実施するための、救済設計システム200における演算部230の別の例について説明する。
救済RAMグループへの割当て適性化を実施するための平準化方法として、前記実施形態1では、救済方式間の良品RAM所要面積の差が小さいRAMから移動させる方式を採用しているが、それ以外にも、ランダム多スタート局所探索法や、遺伝アルゴリズム、アニーリング法などの移動戦略を用いても良い。
<実施形態3>
本実施形態3は、前記実施形態1および2に対して、さらに別の例である。すなわち、前記実施形態1および2では、良品チップ所要面積を定義し、この値が最小となるように平準化を行ったが、救済回路搭載に伴う冗長メモリセルアレイ、救済回路、ヒューズ面積の増減を考慮したチップ面積と歩留りを用いた指標値であれば、これに限定するものではない。
<実施形態4>
本実施形態4は、前記実施形態1〜3に対して、さらに別の例である。すなわち、前記実施形態1および2では、救済回路を搭載しないRAMを選択する方法として、良品RAM所要面積を使用したが、その他に、ユーザが任意に指定する方法も考えられる。例えば、機能仕様書で救済回路搭載を許容しないRAMをユーザが任意に指定する場合や、ある基準以下の規模のRAMを救済対象から除外する方法などが考えられる。
<実施形態5>
本実施形態5は、前記実施形態1〜4に対して、さらに別の例である。すなわち、前記実施形態1〜4に示した、良品チップ所要面積最小化方法結果の出力・表示する、救済設計システム200、表示・出力部240の出力・表示の別の例について、図16、図17、図18に基づいて説明する。
図16は、搭載RAM候補−救済RAMグループ候補(任意の搭載RAM候補aにおける任意の救済RAMグループ候補b)の平準化ステップごとの良品チップ所要面積を表示するグラフ400の概略を示す図である。このグラフ400は、救済RAMグループ候補への割当て適性化の計算推移を示すものであり、RAM候補ごと、救済RAMグループ候補ごとに出力・表示できる。
図17は、救済RAMグループ候補(任意の搭載RAM候補aにおける救済RAMグループ候補)ごとの良品チップ所要面積を表示するグラフ410の概略を示す図である。良品チップ所要面積は、例えば、救済RAMグループ候補ごとの最小良品チップ所要面積などといった指定値を表示する。最小値を用いた場合には、任意の搭載RAM候補aの中で、救済RAMグループ候補が最適となるメモリ構成を選出できる。グラフ410は、搭載RAM候補ごとに作成される。
また、図18は、搭載RAM候補ごとの良品チップ所要面積の適性化結果を表示するグラフ420の概略を示す図である。各搭載RAM候補の良品チップ所要面積は、図17で示した搭載RAM候補ごとの良品チップ所要面積のうち、例えば、それぞれの最小値などといった、指定値を表示する。最小値を表示した場合、全ての搭載RAM候補の中で、最適なRAM候補とその救済RAMグループ候補を選択することができる。
<実施形態の概要および実施形態1〜5の効果>
以上説明した実施形態の概要および実施形態1〜5によれば、「複数救済方式混載グループ救済」を実現するI/O救済、Row救済、Col救済の救済回路および救済設計方法を提供することで、以下のような効果を得ることができる。
(1)RAMのI/O数、各I/Oのメモリセルアレイの形状、さらに規模に合わせて、救済回路の搭載有無および、救済RAMに対して、RAMごとに救済回路方式を選択できるため、従来のI/Oグループ救済と比較して、救済効率向上を図ることができ、製品利益率の向上に寄与できる。
(2)境界ラッチを用いたことで、救済情報を取得するための特別なハードウエアを必要としないため、チップ面積を縮減できる。
(3)従来の救済解析方式(ATE:Automatic Test Equipment)では、テスト中にフェイルアドレスを蓄え、テスト終了後に救済可否判定、救済コード生成等の救済解析を実行しているが、本手法では、フェイルアドレスから救済情報を得ることができるため、特別なシーケンスを必要とせず、従来手法よりもテスト時間を短縮できるため、テストコストを削減できる。
(4)Col救済、Row救済はI/O救済よりも救済解析を含めた救済テスト時間が短いため、複数救済方式の混載に伴うテスト時間増加を抑制できる。
(5)要求機能を満たす複数の搭載候補RAMの中から最適な候補、および、その救済設計方式を選定できるため、製品利益率の向上に寄与できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、LSIに代表されるような薄膜デバイスであり、複数のRAMおよび論理回路を内蔵した半導体チップにおいて、RAMのテスト回路および論理回路のテスト回路を搭載する場合に適用して有効な技術、さらにはRAMの救済方法を決定するための技術に関し、例えばRAMおよびCPUを内蔵したシステムLSIなどの論理LSIに利用可能である。
10…チップ、20〜29…RAM、30…I/O救済回路、31〜33…Row救済回路、34〜39…Col救済回路、40…冗長I/O、41〜43…冗長Row、44〜49…冗長Col、50〜52…ヒューズ、
101〜103…RAM、104〜106…ブリッジ回路、110…BIST制御回路、120…パターン発生器、131〜133…境界ラッチ、140…比較器、150…BISR回路、
104−1…ブリッジ回路、114−1…マルチフェイル回路、131−1…境界ラッチ、140−1…比較器、150−1…BISR回路、
104−2…ブリッジ回路、114−2…マルチフェイル回路、131−2…境界ラッチ、140−2…比較器、150−2…BISR回路、
200…救済設計システム、210…入力部、220…記憶部、221…設計情報記憶領域、222…RAMライブラリ、223…製品・TEGテスト結果記憶領域、230…演算部、231…救済RAMグループの組合せ算出部、232…搭載RAM候補の組合せ算出部、233…救済設計評価部、240…表示・出力部。

Claims (3)

  1. 設計レイアウトに仮想に複数の異物をランダムに投下するレイアウトシミュレーションによって算出したクリティカルエリアと、製品機能仕様書から取得したロジック部とRAM部の設計情報、RAMライブラリ情報、および、製造テスト結果から製品・TEGテスト結果を記憶する記憶部と、前記記憶部の結果を用いて搭載RAM、および、その救済RAMグループへの割当ての適性化を行う演算部とを備えた救済設計システムによる半導体チップの救済設計方法であって、
    前記演算部は、ユーザが設定したグループ数に基づき、救済RAMグループ候補の組合せを算出する第一ステップと、前記記憶部に記憶しているRAM部の設計情報とRAMライブラリ情報を用いて、救済RAM候補の組合せを算出する第二ステップと、前記記憶部に記憶しているクリティカルエリア、ロジック部とRAM部の設計情報、製造テスト結果を用いて、複数の救済方式からRAM毎に選択して同一の救済方式のRAMを1つ以上にグループ化してグループ救済を採る複数救済方式混載グループ救済の設計手法を決定する第三ステップとを実行することを特徴とする半導体チップの救済設計方法。
  2. 請求項1記載の半導体チップの救済設計方法において、
    前記第三ステップにおいては、前記複数救済方式混載グループ救済の設計手法を決定する際に、救済回路搭載に伴う冗長メモリセルアレイ、救済置換用回路、BIST回路、ヒューズ面積の増加と、チップの救済後の歩留りとのトレードオフを考慮した指標値を用いることを特徴とする半導体チップの救済設計方法。
  3. 請求項2記載の半導体チップの救済設計方法において、
    前記指標値を算出する際に、
    冗長メモリセルアレイ、救済置換用回路、BIST回路、ヒューズ面積の増加と、チップの救済後の歩留りとを考慮した指標値を救済RAMグループごとに算出し、救済RAMグループごとの指標値が平準化するように、救済RAMグループの割当てを行うことにより救済グループを決定することを特徴とする半導体チップの救済設計方法。
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