JP2003331597A - 半導体装置試験方法とその装置、その方法によって救済解析が行われた半導体装置、およびその方法に使用する救済組み合わせテーブル生成方法とその装置 - Google Patents

半導体装置試験方法とその装置、その方法によって救済解析が行われた半導体装置、およびその方法に使用する救済組み合わせテーブル生成方法とその装置

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JP2003331597A
JP2003331597A JP2002134246A JP2002134246A JP2003331597A JP 2003331597 A JP2003331597 A JP 2003331597A JP 2002134246 A JP2002134246 A JP 2002134246A JP 2002134246 A JP2002134246 A JP 2002134246A JP 2003331597 A JP2003331597 A JP 2003331597A
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combination
semiconductor device
circuits
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Yutaka Shimada
裕 島田
Takanori Fujiwara
敬典 藤原
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 行および列冗長回路の救済範囲が異なる半導
体装置に対して、組み合わせテーブル数を少なく抑える
ための半導体装置試験方法とその装置を得ること。 【解決手段】 メモリセルの解析単位において不良箇所
を救済するためのr本の行冗長回路とc本の列冗長回路
の使用順序を規定した(r+c)r通りの組み合わせデータ
を生成する救済組み合わせテーブル生成部3と、救済組
み合わせテーブル生成部3によって生成された組み合わ
せデータを格納する救済組み合わせテーブル2と、解析
単位ごとに不良箇所を検出する不良アドレス検出部4
と、救済組み合わせテーブル2から選択される一の組み
合わせデータに規定された行冗長回路と列冗長回路の使
用順序によって、不良箇所を救済可能であるか否かを判
定する判定部5と、判定部5によって救済可能と判定さ
れた場合には、組み合わせデータに基づいて不良箇所を
救済する救済部6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不良ビット救済
のために冗長回路を内蔵した半導体装置のテストにおい
て、冗長回路を用いた不良ビット置換による不良救済の
可否を判定するための半導体装置試験方法とその装置、
その方法によって救済解析が行われた半導体装置、およ
びその方法に使用する救済組み合わせテーブル生成方法
とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリ中に存在する不良部分を、
該半導体メモリに設けられた予備メモリセルからなる冗
長回路によって救済して、半導体メモリの歩留りを上げ
るための装置として、例えば半導体メモリ試験装置があ
る。この半導体メモリ試験装置は、製造した半導体メモ
リの期待値データと読み出したデータとを比較し、不一
致(すなわち、不良)である場合には、その情報を蓄積
する。そして、この不良情報を基に不良ビット救済のた
めに予備で設けられている冗長回路を用いた救済解析に
よって救済判定を行う。この救済判定は、半導体メモリ
に近接して2方向に配置される冗長回路(行冗長回路、
列冗長回路)を用いて不良ビットを電気的に置換するこ
とによって、あたかも半導体メモリ上に不良ビットが存
在しないかのように処理する救済解析において、各半導
体メモリに設置された冗長回路ですべての不良を置換す
ることが可能か否かについての判定を行うものである。
【0003】このような半導体メモリの救済を行う装置
の従来技術として、特開平1−98197号公報に開示
されている半導体メモリの不良解析装置がある。図17
〜図19は、この従来の半導体メモリの不良解析装置に
おける救済解析の方法を説明するための図である。図1
7は半導体メモリセルの構成を示す模式図である。この
図17に示されるように、半導体メモリは、通常、メモ
リセル101と、メモリセル101の不良部分を救済す
るための行冗長回路102および列冗長回路103とを
有している。ここでは、2本の行冗長回路102−1,
102−2と、2本の列冗長回路103−1,103−
2を備えている場合を示している。
【0004】このような半導体メモリのメモリセル10
1のどのセルが不良であるかについての検査としては、
周知の方式が使用される。図18は、図17の半導体メ
モリの検査結果の一例を示す図である。この図18に示
されるように、メモリセル101の検査結果は、一般
に、不良蓄積用メモリ104の対応するセルに書きこま
れる。図18中において、x0〜x4は行アドレスを示
し、y0〜y4は列アドレスを示している。また、図1
8中に「×」印で示されている部分、すなわち(メモリ
セルの行アドレス,メモリセルの列アドレス)の組み合
わせが、(x0,y0),(x1,y1),(x2,y
2)および(x3,y3)で示されるセルが、不良であ
ることを表している。
【0005】図19は、救済組み合わせテーブルの一例
を示す図である。この救済組み合わせテーブルには、不
良ビットの救済を実行する際における冗長回路を構成す
る行および列冗長回路の使用順序を規定する組み合わせ
データが格納されている。例えば、メモリセル101中
の不良箇所を救済するために使用される冗長回路の順序
が、「行冗長回路、行冗長回路、列冗長回路、列冗長回
路」であるとすると、救済組み合わせテーブルに格納さ
れる最初の組み合わせデータは、図19のNo.1に示
されるように「RRCC」となる。ここで、「R」は行
(Row)冗長回路を示しており、「C」は列(Column)
冗長回路を示している。以下、図19に示されるよう
に、救済組み合わせテーブルには、「RCRC」、「R
CCR」、・・・と格納される。図19からわかるよう
に、格納される組み合わせデータは、2本の行冗長回路
Rと2本の列冗長回路Cの並べ方についての組み合わせ
となっている。すなわち、救済組み合わせテーブルに格
納されるデータ数は、行冗長回路がr本、列冗長回路が
c本であるとすると、(r+c)rとなるので、図19の場
合には、そのデータ数は(2+2)2=6通りとなってい
る。このようにして、救済解析で使用される救済組み合
わせテーブルが作成される。
【0006】そして、このように作成された救済組み合
わせテーブルを用いて、半導体メモリが救済可能かどう
かを判定する。例えば、図18に示される不良情報デー
タベースと、図19に示される救済組み合わせテーブル
とを使用して救済解析を行う場合には、まず、救済組み
合わせテーブルに格納されている一番目のデータ「RR
CC」を用いることによってメモリセル101のすべて
の不良箇所を救済可能かどうかについて判定を行う。す
なわち、メモリアドレス(x0,y0)の不良箇所は1
本目の行冗長回路102−1によって、メモリアドレス
(x1,y1)の不良箇所は2本目の行冗長回路102
−2によって、メモリアドレス(x2,y2)の不良箇
所は1本目の列冗長回路103−1によって、そしてメ
モリアドレス(x3,y3)の不良箇所は2本目の列冗
長回路103−2によって救済され得ることがわかる。
したがって、図18に示される不良情報データベースの
ように、救済箇所を有するメモリセル101は、図19
の救済組み合わせテーブルの第1番目の組み合わせデー
タ「RRCC」によって救済可能となる。
【0007】なお、例えば、上述した救済組み合わせテ
ーブルの第1番目の組み合わせデータ「RRCC」によ
っては救済できない場合には、第2番目の組み合わせデ
ータ「RCRC」で同じように救済解析を行い、それで
不可能な場合には第3番目の組み合わせデータ「RCC
R」で救済解析を行うというように、順に救済組み合わ
せテーブル中の組み合わせデータで同じように救済解析
を行う。そして、救済可能な組み合わせデータが存在す
れば、該組み合わせデータで救済解析が行われる。しか
し、救済組み合わせテーブルに格納されているすべての
組み合わせデータを用いても不良箇所を救済できない場
合は、その半導体メモリは救済不可能と判定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に実際のデバイス
においては、行と列のそれぞれの冗長回路の救済範囲が
異なる場合がほとんどである。ここで、救済範囲とは、
1本の冗長回路が救済可能なメモリセルの範囲のことを
いう。図20は、冗長回路の救済範囲が複数のブロック
にまたがるような場合の一例を示している。図20のメ
モリセル101は2×2のブロックで構成され、1本の
行冗長回路102の救済範囲が左右2つのブロックで、
1本の列冗長回路103の救済範囲が上下2つのブロッ
クである。また、行冗長回路102−1,102−2が
ブロック1,2の救済を行い、行冗長回路102−3,
102−4がブロック3,4の救済を行い、列冗長回路
103−1,103−2がブロック1,3の救済を行
い、そして列冗長回路103−3,103−4がブロッ
ク2,4の救済を行う。この図20のように行と列のそ
れぞれの冗長回路の救済範囲が異なる場合には、各ブロ
ック1〜4の救済組み合わせテーブルを構成する組み合
わせデータの数は、従来の技術で述べたように、 (2+2)
2=6通りとなる。そして、メモリセル101全体で
はこの組み合わせデータ数が4ブロック存在するため
に、その組み合わせデータ数は64=1296通りとな
る。このように組み合わせデータ数が膨大な数になる
と、不良箇所の救済解を得るための解析に多くの時間を
費やしてしまうという問題点があった。
【0009】この発明は、上記に鑑みてなされたもの
で、実際のデバイスで多く使用されている行および列冗
長回路の救済範囲が異なる場合に対応して、組み合わせ
テーブル数を少なく抑えるための半導体装置試験方法と
その装置を得ることを目的とする。また、該装置を用い
て製造された半導体装置を得ることも目的とする。さら
に、この半導体装置試験方法に使用する救済組み合わせ
テーブル生成方法とその装置を得ることも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる半導体装置試験方法は、左右m個
のブロックを救済範囲とするr本の行冗長回路と、上下
n個のブロックを救済範囲とするc本の列冗長回路と、
左右mブロックと上下nブロック(r,c,m,nは自
然数)を解析単位とするメモリセルとを備える半導体装
置について、前記解析単位において不良箇所を救済する
ためのr本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長回路の
使用順序を規定した(r+c)r通りの組み合わせデータを
有する救済組み合わせテーブルに基づいて不良箇所の救
済解析を行う半導体装置試験方法であって、前記メモリ
セルの不良箇所を検出する不良アドレス検出工程と、前
記救済組み合わせテーブルから一の組み合わせデータを
取り出し、該組み合わせデータに規定された前記行冗長
回路と前記列冗長回路の使用順序によって、前記検出さ
れた不良箇所を救済可能か否かを判定する判定工程と、
救済可能と判定された場合には前記組み合わせデータに
基づいて前記メモリセルの不良箇所を救済する救済工程
と、を含み、救済不能と判定された場合には、前記不良
箇所が救済可能となるまでまたは前記救済組み合わせテ
ーブル中の組み合わせデータでは前記不良箇所は救済不
能であると判定されるまで、前記判定工程を繰り返し実
行することを特徴とする。
【0011】この発明によれば、メモリセルの不良箇所
を検出する不良アドレス検出工程と、救済組み合わせテ
ーブルから一の組み合わせデータを取り出し、該組み合
わせデータに規定された行冗長回路と列冗長回路の使用
順序によって、検出された不良箇所を救済可能か否かを
判定する判定工程と、救済可能と判定された場合には組
み合わせデータに基づいてメモリセルの不良箇所を救済
する救済工程と、を含み、救済不能と判定された場合に
は、不良箇所が救済可能となるまでまたは救済組み合わ
せテーブル中の組み合わせデータでは不良箇所は救済不
能であると判定されるまで、判定工程を繰り返し実行す
るようにして、左右m個のブロックを救済範囲とするr
本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
ク(r,c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリ
セルとを備える半導体装置について、解析単位において
不良箇所を救済するためのr本の行冗長回路とc本の列
冗長回路の使用順序を規定した(r+c)r通りの組み合わ
せデータを有する救済組み合わせテーブルに基づいて不
良箇所の救済解析を行う半導体装置試験方法が提供され
る。
【0012】つぎの発明にかかる半導体装置試験方法
は、左右m個のブロックを救済範囲とするr本の行冗長
回路と、上下n個のブロックを救済範囲とするc本の列
冗長回路と、左右mブロックと上下nブロック(r,
c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリセルとを
備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う半導体装
置試験方法であって、前記メモリセルの不良箇所を検出
する不良アドレス検出工程と、前記メモリセルの解析単
位において、不良箇所を救済するためのr本の前記行冗
長回路とc本の前記列冗長回路の使用順序を規定した組
み合わせデータを発生させる組み合わせデータ生成工程
と、発生された前記組み合わせデータに規定された前記
行冗長回路と前記列冗長回路の使用順序によって、前記
検出された不良箇所を救済可能か否かを判定する判定工
程と、救済可能と判定された場合には該組み合わせデー
タに基づいて前記メモリセルの不良箇所を救済する救済
工程と、を含み、救済不能と判断された場合には、救済
可能となるまでまたは前記組み合わせデータ生成工程に
おいて生成される組み合わせデータの数が(r+c)rとな
るまで、前記データ生成工程と前記判定工程とが繰り返
されることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、メモリセルの不良箇所
を検出する不良アドレス検出工程と、メモリセルの解析
単位において、不良箇所を救済するためのr本の行冗長
回路とc本の列冗長回路の使用順序を規定した組み合わ
せデータを発生させる組み合わせデータ生成工程と、発
生された組み合わせデータに規定された行冗長回路と列
冗長回路の使用順序によって、検出された不良箇所を救
済可能か否かを判定する判定工程と、救済可能と判定さ
れた場合には該組み合わせデータに基づいてメモリセル
の不良箇所を救済する救済工程と、を含み、救済不能と
判断された場合には、救済可能となるまでまたは前記組
み合わせデータ生成工程において生成される組み合わせ
データの数が(r+c)rとなるまで、データ生成工程と判
定工程とが繰り返し実行するようにして、左右m個のブ
ロックを救済範囲とするr本の行冗長回路と、上下n個
のブロックを救済範囲とするc本の列冗長回路と、左右
mブロックと上下nブロック(r,c,m,nは自然
数)を解析単位とするメモリセルとを備える半導体装置
の不良箇所の救済解析を行う半導体装置試験方法が提供
される。
【0014】つぎの発明にかかる半導体装置試験方法
は、上記の発明において、前記判定工程は、行冗長回路
でしか救済できない不良箇所に対して前記組み合わせデ
ータに示される冗長回路が列冗長回路である場合、また
は列冗長回路でしか救済できない不良箇所に対して前記
組み合わせデータに示される冗長回路が行冗長回路であ
る場合には、該組み合わせデータで前記不良箇所の救済
は不能とする判定をさらに行うことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、判定工程は、行冗長回
路でしか救済できない不良箇所に対して組み合わせデー
タに示される冗長回路が列冗長回路である場合、または
列冗長回路でしか救済できない不良箇所に対して組み合
わせデータに示される冗長回路が行冗長回路である場合
には、該組み合わせデータで不良箇所の救済は不能とす
る判定をさらに行うようにしている。
【0016】つぎの発明にかかる半導体装置試験方法
は、上記の発明において、前記半導体装置に複数の解析
単位が存在する場合には、前記解析単位ごとに前記不良
アドレス検出工程〜前記救済工程を実行することを特徴
とする。
【0017】この発明によれば、半導体装置に複数の解
析単位が存在する場合には、解析単位ごとに不良アドレ
ス検出工程〜救済工程を実行するようにしている。
【0018】つぎの発明にかかる半導体装置試験装置
は、左右m個のブロックを救済範囲とするr本の行冗長
回路と、上下n個のブロックを救済範囲とするc本の列
冗長回路と、左右mブロックと上下nブロック(r,
c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリセルとを
備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う半導体装
置試験装置において、前記メモリセルの解析単位におい
て不良箇所を救済するためのr本の前記行冗長回路とc
本の前記列冗長回路の使用順序を規定した(r+c)r通り
の組み合わせデータを生成する救済組み合わせテーブル
生成手段と、前記救済組み合わせテーブル生成手段によ
って生成された組み合わせデータを格納する救済組み合
わせテーブルと、前記メモリセルの解析単位ごとに不良
箇所を検出する不良アドレス検出手段と、前記救済組み
合わせテーブルから選択される一の組み合わせデータに
規定された前記行冗長回路と前記列冗長回路の使用順序
によって、前記不良箇所を救済可能であるか否かを判定
する判定手段と、前記判定手段によって救済可能と判定
された場合には、前記組み合わせデータに基づいて前記
不良箇所を救済する救済手段と、を備え、前記判定手段
によって救済不能と判定された場合には、前記救済組み
合わせテーブルの中から他の組み合わせデータが選択さ
れ、救済可能か否かについて救済解析を行うことを特徴
とする。
【0019】この発明によれば、メモリセルの解析単位
において不良箇所を救済するためのr本の行冗長回路と
c本の列冗長回路の使用順序を規定した(r+c)r通りの
組み合わせデータを生成する救済組み合わせテーブル生
成手段と、救済組み合わせテーブル生成手段によって生
成された組み合わせデータを格納する救済組み合わせテ
ーブルと、メモリセルの解析単位ごとに不良箇所を検出
する不良アドレス検出手段と、救済組み合わせテーブル
から選択される一の組み合わせデータに規定された行冗
長回路と列冗長回路の使用順序によって、不良箇所を救
済可能であるか否かを判定する判定手段と、判定手段に
よって救済可能と判定された場合には、組み合わせデー
タに基づいて不良箇所を救済する救済手段と、を備え、
判定手段によって救済不能と判定された場合には、救済
組み合わせテーブルの中から他の組み合わせデータが選
択され、救済可能か否かについて救済解析を行うように
して、左右m個のブロックを救済範囲とするr本の行冗
長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とするc本の
列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロック(r,
c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリセルとを
備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う半導体装
置試験装置が提供される。
【0020】つぎの発明にかかる半導体装置試験装置
は、左右m個のブロックを救済範囲とするr本の行冗長
回路と、上下n個のブロックを救済範囲とするc本の列
冗長回路と、左右mブロックと上下nブロック(r,
c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリセルとを
備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う半導体装
置試験装置において、前記メモリセルの解析単位ごとに
不良箇所を検出する不良アドレス検出手段と、前記メモ
リセルの解析単位において、不良箇所を救済するための
r本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長回路の使用順
序を規定した組み合わせデータを発生させる組み合わせ
データ生成手段と、発生された前記組み合わせデータに
規定された前記行冗長回路と前記列冗長回路の使用順序
によって、前記不良箇所を救済可能か否かを判定する判
定手段と、前記判定手段によって救済可能と判定された
場合には前記組み合わせデータに基づいて前記不良箇所
を救済する救済手段と、を備え、前記判定手段によって
救済不能と判定された場合には、前記判定手段によって
救済可能と判定されるまで、または前記組み合わせデー
タ生成手段によって生成される組み合わせデータの数が
(r+c)rとなるまで、前記組み合わせデータ生成手段に
よって生成された組み合わせデータについて救済可能か
否かについて救済解析が行われることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、メモリセルの解析単位
ごとに不良箇所を検出する不良アドレス検出手段と、メ
モリセルの解析単位において、不良箇所を救済するため
のr本の行冗長回路とc本の列冗長回路の使用順序を規
定した組み合わせデータを発生させる組み合わせデータ
生成手段と、発生された組み合わせデータに規定された
行冗長回路と列冗長回路の使用順序によって、不良箇所
を救済可能か否かを判定する判定手段と、判定手段によ
って救済可能と判定された場合には組み合わせデータに
基づいて不良箇所を救済する救済手段と、を備え、判定
手段によって救済不能と判定された場合には、判定手段
によって救済可能と判定されるまで、または組み合わせ
データ生成手段によって生成される組み合わせデータの
数が(r+c )rとなるまで、組み合わせデータ生成手段に
よって生成された組み合わせデータについて救済可能か
否かについて救済解析が行われるようにして、左右m個
のブロックを救済範囲とするr本の行冗長回路と、上下
n個のブロックを救済範囲とするc本の列冗長回路と、
左右mブロックと上下nブロック(r,c,m,nは自
然数)を解析単位とするメモリセルとを備える半導体装
置の不良箇所の救済解析を行う半導体装置試験装置が提
供される。
【0022】つぎの発明にかかる半導体装置試験装置
は、上記の発明において、前記判定手段は、行冗長回路
でしか救済できない不良箇所に対して前記組み合わせデ
ータに示される冗長回路が列冗長回路である場合、また
は列冗長回路でしか救済できない不良箇所に対して前記
組み合わせデータに示される冗長回路が行冗長回路であ
る場合には、該組み合わせデータで前記不良箇所は救済
不能とする機能をさらに備えることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、判定手段は、行冗長回
路でしか救済できない不良箇所に対して組み合わせデー
タに示される冗長回路が列冗長回路である場合、または
列冗長回路でしか救済できない不良箇所に対して組み合
わせデータに示される冗長回路が行冗長回路である場合
には、該組み合わせデータで不良箇所は救済不能とする
機能をさらに備えるようにしている。
【0024】つぎの発明にかかる半導体装置試験方法に
使用する救済組み合わせテーブル生成方法は、左右m個
のブロックを救済範囲とするr本の行冗長回路と、上下
n個のブロックを救済範囲とするc本の列冗長回路と、
左右mブロックと上下nブロック(r,c,m,nは自
然数)とを解析単位とするメモリセルとを備える半導体
装置の不良解析を行う半導体装置試験方法に使用する救
済組み合わせテーブル生成方法であって、前記解析単位
において使用可能な前記行冗長回路の本数rと前記列冗
長回路の本数cとから、前記解析単位内の不良箇所を救
済するためのr本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長
回路の使用順序を規定した組み合わせデータを(r+c)r
通り発生させる組み合わせデータ生成工程と、発生され
た組み合わせデータを救済組み合わせテーブルに格納す
る組み合わせデータ格納工程と、を含むことを特徴とす
る。
【0025】この発明によれば、解析単位において使用
可能な行冗長回路の本数rと列冗長回路の本数cとか
ら、解析単位内の不良箇所を救済するためのr本の行冗
長回路とc本の列冗長回路の使用順序を規定した組み合
わせデータを(r+c)r通り発生させる組み合わせデータ
生成工程と、発生された組み合わせデータを救済組み合
わせテーブルに格納する組み合わせデータ格納工程と、
を含むようにして、左右m個のブロックを救済範囲とす
るr本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲
とするc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブ
ロック(r,c,m,nは自然数)とを解析単位とする
メモリセルとを備える半導体装置の不良解析を行う半導
体装置試験方法に使用する救済組み合わせテーブル生成
方法が提供される。
【0026】つぎの発明にかかる半導体装置試験方法に
使用する救済組み合わせテーブル生成装置は、左右m個
のブロックを救済範囲とするr本の行冗長回路と、上下
n個のブロックを救済範囲とするc本の列冗長回路と、
左右mブロックと上下nブロック(r,c,m,nは自
然数)とを解析単位とするメモリセルとを備える半導体
装置の不良解析を行う半導体装置試験方法に使用する救
済組み合わせテーブル生成装置であって、前記解析単位
において使用可能な前記行冗長回路の本数rと前記列冗
長回路の本数cとから、前記解析単位内の不良箇所を救
済するためのr本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長
回路の使用順序を規定した組み合わせデータを(r+c)r
通り発生させる組み合わせデータ生成手段と、発生され
た組み合わせデータを救済組み合わせテーブルに格納す
る組み合わせデータ格納手段と、を備えることを特徴と
する。
【0027】この発明によれば、解析単位において使用
可能な行冗長回路の本数rと列冗長回路の本数cとか
ら、解析単位内の不良箇所を救済するためのr本の行冗
長回路とc本の列冗長回路の使用順序を規定した組み合
わせデータを(r+c)r通り発生させる組み合わせデータ
生成手段と、発生された組み合わせデータを救済組み合
わせテーブルに格納する組み合わせデータ格納手段と、
を備えるようにして、左右m個のブロックを救済範囲と
するr本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範
囲とするc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下n
ブロック(r,c,m,nは自然数)とを解析単位とす
るメモリセルとを備える半導体装置の不良解析を行う半
導体装置試験方法に使用する救済組み合わせテーブル生
成装置が提供される。
【0028】つぎの発明にかかる半導体装置試験方法に
使用する救済組み合わせテーブル生成装置は、前記組み
合わせデータ生成手段は、前記行冗長回路と前記列冗長
回路の本数に対応して(r+c)ビットのレジスタを用
意し、該レジスタに任意の初期値を設定し、前記レジス
タの値に含まれる「1」または「0」が行冗長回路を表
すものと定義するレジスタ初期化機能と、前記レジスタ
値に含まれる「1」または「0」の数をカウントするカ
ウント機能と、カウントされた「1」または「0」の数
を前記行冗長回路の本数rと比較し、等しい場合には前
記レジスタ値を組み合わせデータとして組み合わせテー
ブルに格納し、等しくない場合には前記レジスタ値にプ
ラス1またはマイナス1を加算する加算機能と、を備
え、(r+c)r通りの組み合わせデータを生成することを
特徴とする。
【0029】この発明によれば、組み合わせデータ生成
手段は、行冗長回路と列冗長回路の本数に対応して(r
+c)ビットのレジスタを用意し、該レジスタに任意の
初期値を設定し、レジスタの値に含まれる「1」または
「0」が行冗長回路を表すものと定義するレジスタ初期
化機能と、レジスタ値に含まれる「1」または「0」の
数をカウントするカウント機能と、カウントされた
「1」または「0」の数を行冗長回路の本数rと比較
し、等しい場合には前記レジスタ値を組み合わせデータ
として組み合わせテーブルに格納し、等しくない場合に
はレジスタ値にプラス1またはマイナス1を加算する加
算機能と、を備え、(r+c)r通りの組み合わせデータを
生成するようにしている。
【0030】つぎの発明にかかる半導体装置は、上記の
発明のいずれか一つに記載の半導体装置試験方法によっ
て不良箇所の救済解析が行われることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、上記の発明のいずれか
一つに記載の半導体装置試験方法によって不良箇所の救
済解析が行われた半導体装置が提供される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる半導体装置試験方法とその装置、その方法
によって救済解析が行われた半導体装置、およびその方
法に使用する救済組み合わせテーブル生成方法とその装
置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0033】実施の形態1.図1は、この発明にかかる
半導体装置試験装置の構成を示すブロック図である。こ
の半導体装置試験装置1は、不良箇所の救済に当たって
どのような順序で行および列冗長回路を使用するかにつ
いての組み合わせデータが格納されている救済組み合わ
せテーブル2と、救済組み合わせテーブル2を作成する
ための救済組み合わせテーブル生成部3と、半導体メモ
リ上の不良箇所を検出する不良アドレス検出部4と、救
済組み合わせテーブルを参照しながら不良箇所の救済が
可能か否かの判定を行う判定部5と、救済が可能である
場合には救済組み合わせテーブルの組み合わせデータに
基づいて救済を行う救済部6とを備えている。
【0034】また、救済組み合わせテーブル生成部3
は、試験を行う半導体メモリを冗長回路で救済するため
の組み合わせデータ数の導出を行うデータ数算出機能3
1と、組み合わせデータの生成を行う組み合わせデータ
生成機能32と、生成された組み合わせデータを救済組
み合わせテーブル2に格納する組み合わせデータ格納機
能33とを含む。
【0035】図2は、この発明にかかる半導体装置試験
方法とその装置が対象とする半導体メモリの構成を模式
的に示す図である。この図2では、1本の行冗長回路の
救済範囲が左右に並ぶm個からなるメモリセル一列であ
り、1本の列冗長回路の救済範囲が上下に並ぶn個から
なるメモリセル一行である。また、この半導体メモリ
は、r本の行冗長回路と、c本の列冗長回路とを備えて
いる。
【0036】ここで、この発明における解析単位につい
て定義する。解析単位とは、1本の行冗長回路の救済範
囲と、1本の列冗長回路の救済範囲との両者を包含する
最小の矩形領域をいう。例えば、図2に示される半導体
メモリの例では、mブロックのメモリセルを左右方向の
一辺とし、nブロックのメモリセルを上下方向の一辺と
する矩形領域10が解析単位となる。
【0037】図3は、図2に示す半導体メモリについて
の救済組み合わせテーブル2の構成を示している。この
救済組み合わせテーブル2は、組み合わせデータ22
と、この組み合わせデータ22を一意的に識別するため
の番号21とを含むように構成されている。この救済組
み合わせテーブル2において、「R」は行(Row)冗長
回路で救済することを意味し、「C」は列(Column)冗
長回路で救済することを意味している。図2において、
行冗長回路はr本あり、列冗長回路はc本あるので、各
組み合わせデータは、r個の「R」と、c個の「C」と
の組み合わせによって構成されている。
【0038】図4は、図3の救済組み合わせテーブル2
の第1番目の組み合わせデータ22を抽出したものであ
る。この発明では、この組み合わせデータ22を構成す
る各「R」、「C」を組み合わせデータ22の「成分」
という。また、この組み合わせデータ22の左端を基準
にして、図4に示されるように、左端の成分を「第1成
分」といい、その一つ右隣の成分を「第2成分」とい
い、そして右端の成分を「第(r+c)成分」という。
この組み合わせデータ22の第1成分は、半導体メモリ
上に存在する最初の不良ビットを救済するための冗長回
路を表し、第2成分は2番目の不良ビットを救済するた
めの冗長回路を表し、そして第(r+c)成分は(r+
c)番目の不良ビットを救済するための冗長回路を表し
ている。
【0039】図3に示される救済組み合わせテーブル2
は、以下に述べるようにして救済組み合わせテーブル生
成部3によって生成される。ここでは、図2に示される
半導体メモリのように、解析単位内に存在する全ての行
冗長回路と列冗長回路の本数を、それぞれr本、c本と
する。救済組み合わせテーブル生成部3のデータ数算出
機能31は、不良救済のための冗長回路使用順序を規定
する組み合わせデータの数を、解析範囲を単位として
(r+c)rと算出する。そして、組み合わせデータ生成機
能32は、r本の行冗長回路とc本の列冗長回路とを並
べるための組み合わせを生成する。そして、組み合わせ
データ格納機能33は、生成された組み合わせデータを
救済組み合わせテーブル2に格納する。すなわち、救済
組み合わせテーブル生成部3は、r本の行冗長回路とc
本の列冗長回路の並べ方の組み合わせを生成して、救済
組み合わせテーブル2に格納するものである。
【0040】このようにして、図3に示されるような救
済組み合わせテーブル2が生成される。この図3に示さ
れているように、救済組み合わせテーブル2には、不良
救済のための冗長回路使用順序が規定された組み合わせ
データが(r+c)r通り格納されている。なお、この図3
中における冗長回路使用順序は一例であり、上記の組み
合わせ条件が満たされる限り、どのような順序で救済組
み合わせテーブル2中に冗長回路の使用順序を格納して
も構わない。
【0041】具体的な数字を当てはめて、救済組み合わ
せテーブル生成部3による救済組み合わせテーブル2の
生成手順について説明する。図5は、1本の行冗長回路
の救済範囲が左右2つのブロックで、1本の列冗長回路
の救済範囲が上下2つのブロックである、すなわち解析
単位が2×2の4ブロックであり、行冗長回路を4本、
列冗長回路を4本有する半導体メモリを示している。こ
のような半導体メモリの場合の救済組み合わせテーブル
2を構成する組み合わせデータの数は、解析単位を救済
するための行冗長回路rが4本、列冗長回路cが4本で
あるので、救済組み合わせテーブル生成部3のデータ数
算出機能31によって、組み合わせデータの数は(4+4)
4=70通りと算出される。これは、同じ構成を有す
る半導体メモリについて、従来の技術を使用した場合の
1296通りと比較して、組み合わせデータ数が約1/
20となり、極めて少ない数で済む。そして、組み合わ
せデータ生成機能32によって、4本の行冗長回路と4
本の列冗長回路との70通りの組み合わせが生成され
る。図6は、図5の半導体メモリに使用される救済組み
合わせテーブルの一部を示す図である。この救済組み合
わせテーブル20において、「R」は行冗長回路を表
し、「C」は列冗長回路を表している。
【0042】このように、この発明の救済組み合わせテ
ーブル生成部3によれば、半導体メモリ中に複数のブロ
ックを有する場合でも、複数のブロックを一つの解析単
位とする所定のルールを設けることによって、不良解析
に用いる救済組み合わせテーブル2中の組み合わせデー
タ数を低く抑えることが可能となる。
【0043】図7は、図1に示される半導体装置試験装
置1の動作処理手順を示すフローチャートである。以下
では、図8に示される4本の行冗長回路と4本の列冗長
回路とを有する半導体メモリを、図9に示される救済組
み合わせテーブル2を用いて救済を行う場合を例に挙げ
て説明する。
【0044】ここで、図8に示される半導体メモリは、
1本の行冗長回路の救済範囲が左右2つのブロックで、
1本の列冗長回路の救済範囲が上下2つのブロックであ
る2×2の4つのブロックを解析単位とする。また、こ
の半導体メモリには、左右のブロック1,2を救済する
ための2本の行冗長回路R1,R2と、左右のブロック
3,4を救済するための2本の行冗長回路R3,R4
と、上下のブロック1,3を救済するための列冗長回路
C1,C2と、そして上下のブロック2,4を救済する
ための列冗長回路をC3,C4とが備えられている。そ
して、この半導体メモリ中には、「×」印で示した箇所
に不良ビットF1〜F5が存在するものとする。半導体
装置試験装置1は、これらの不良ビットF1〜F5に付
されている数字の順番に救済を行うものとする。なお、
不良ビットF3と不良ビットF4とは同一の行アドレス
を持っているものとし、この他には行アドレスまたは列
アドレスが同一である不良ビットの組み合わせはないも
のとする。
【0045】まず、半導体装置試験装置1の不良アドレ
ス検出部4は、半導体メモリ中の解析単位についての不
良箇所を検出するために、アドレスごとに検査を行う
(ステップS1)。ここでは、不良アドレス検出部4に
よる不良箇所、すなわち不良ビットのアドレスの検出
は、ブロック1の先頭アドレスから最終アドレスまで検
査した後に、ブロック2の先頭アドレスから最終アドレ
スまでの検査を行い、その後、同様にブロック3,4と
順番に検査を行うものとする。なお、不良アドレス検出
部4によって検出された不良ビットのアドレスは、一時
的に、図示しない不良蓄積用メモリの不良アドレスに対
応するセルなどに記憶される。
【0046】つぎに、判定部5は、図9に示される救済
組み合わせテーブル2の第1番目の組み合わせデータ、
すなわち「CCCCRRRR」を、救済解析用の組み合
わせデータとして設定する(ステップS2)。そして、
以下のステップにおいて、判定部5は、検出された不良
ビットF1から順に、組み合わせデータを用いて救済可
能か否かを判定し、救済可能である場合には救済部6に
よって救済を行う。
【0047】判定部5は、最初の不良ビットF1につい
て、組み合わせデータの第1成分「C」で救済を行う
(ステップS3)。すなわち、判定部5は、列冗長回路
C1によってブロック1中の不良ビットF1を救済する
ように設定する。
【0048】判定部5は、解析単位中にまだ不良ビット
が存在するか否かを判定する(ステップS4)。不良ビ
ットがまだ解析単位中に存在する場合(ステップS4で
Yesの場合)には、判定部5は、組み合わせデータの
つぎの成分で救済可能か否かについて判断する(ステッ
プS5)。図8の場合には、まだ不良ビットが存在する
ので、判定部5はつぎの不良ビットである不良ビットF
2について救済可能か否かについて判断を行う。
【0049】判定部5は、組み合わせデータの第2成分
で不良ビットF2を救済することが可能であると判断し
た場合(ステップS5でYesの場合)には、不良ビッ
トF2を第2成分の「C」、すなわち列冗長回路C2に
よって救済するように設定する(ステップS6)。
【0050】その後、再びステップS4に戻り、解析単
位に不良ビットがなくなるまで、上述したステップS4
〜S6の処理が繰り返される。図8の場合では、不良ビ
ットF2の救済判定が終わった後、不良ビットF3につ
いて救済判定が行われる。判定部5は、不良ビットF3
が、組み合わせデータの第3成分で救済可能か否かにつ
いて判断する(ステップS5)。しかし、ブロック1中
の不良ビットF3は、列冗長回路C3では救済を行うこ
とができない。なぜならば、ブロック1で使用可能(救
済可能)な列冗長回路C1,C2は既に不良ビットF
1,F2で使用され、ブロック1で使用できる列冗長回
路はもはや存在しないからである(列冗長回路C3,C
4は未使用であるが、これらの救済範囲はブロック2,
4であるので、列冗長回路C3,C4をブロック1の不
良ビットの救済には使用することができない)。このよ
うに、組み合わせデータ中の成分に示される冗長回路が
使用不能(使用済み)である場合には、その組み合わせ
データでは救済不能であるとする。
【0051】ステップS5で、判定部5が不良ビットF
3を組み合わせデータの第3成分で救済することができ
ないと判断した場合(ステップS5でNoの場合)に
は、救済組み合わせテーブル2につぎの組み合わせデー
タが存在するか否かについて判断する(ステップS
7)。この場合には、図9の第2番目の組み合わせデー
タ「CCCRCRRR」が存在するので(ステップS7
でYesの場合)、判定部5は、該組み合わせデータ
「CCCRCRRR」を、救済解析用の新たな組み合わ
せデータとして設定する(ステップS8)。その後、判
定部5は、新たに設定された組み合わせデータ「CCC
RCRRR」に基づいて、不良ビットF1から順に上述
したステップS3〜S6の処理を再び実行する。説明は
省略するが、図9に示す救済組み合わせテーブル2で
は、第5番目の組み合わせデータまでは、それらの第3
成分までが「CCC」と上述した第1番目の組み合わせ
データの場合と同じであるので、救済不能となる。
【0052】そして、ステップS8で、組み合わせデー
タとして、図9の第6番目の「CCRCCRRR」が新
たに設定され、この組み合わせデータに基づいて不良ビ
ットF1から順に上述したステップS3〜S6の処理が
行われ、不良ビットF2までの救済が行われる。その
後、ステップS4で判定部5は、まだ解析単位内に不良
ビットが存在するか否かの判断を行う(ステップS
4)。解析単位には不良ビットが存在するので(ステッ
プS4でYesの場合)、判定部5は、不良ビットF3
の救済が組み合わせデータの第3成分で可能か否かにつ
いて判断を行う(ステップS5)。
【0053】組み合わせデータ「CCRCCRRR」の
第3成分「R」は未使用の行冗長回路R1であり、この
行冗長回路R1を用いて不良ビットF3を救済すること
ができるので(ステップS5でYesの場合)、判定部
5は不良ビットF3を行冗長回路R1で救済するように
設定する(ステップS6)。
【0054】さらに、判定部5はつぎの不良ビットF4
が存在するので、この不良ビットF4についての救済判
定を行う。しかし、上述した仮定によって、不良ビット
F4の行アドレスは不良ビットF3の行アドレスと同じ
であることから、不良ビットF4は、不良ビットF3に
対する救済において使用した行冗長回路R1によって既
に救済されている。よって、判定部5は、不良ビットF
4の救済処理をスキップすることができる。そのため、
判定部5は、不良ビットF3のつぎに不良ビットF5の
救済判定を行うこととなる(ステップS4でYesの場
合)。
【0055】判定部5は、ブロック1内の不良ビットF
1〜F4の救済判定が終了したので、つぎはブロック2
に存在する不良ビットについての救済判定を行う。すな
わち、判定部5は、組み合わせデータのつぎの成分(第
4成分)「C」で不良ビットF5を救済可能か否かにつ
いての判定を行う(ステップS5)。組み合わせデータ
「CCRCCRRR」の第4成分は「C」、すなわち列
冗長回路C3であり、これによってブロック2の不良ビ
ットF5を救済可能であるので(ステップS5でYes
の場合)、判定部5は、列冗長回路C3で不良ビットF
5の救済を行うように設定する(ステップS6)。
【0056】そして、半導体メモリの解析単位には、他
に不良ビットが存在しないので(ステップS4でNoの
場合)、救済部6は、判定部5によって設定された組み
合わせデータに基づいて半導体メモリ上の不良ビットに
ついて救済を行い(ステップS9)、不良ビットの救済
処理が終了する。すなわち、図8に示される不良ビット
F1〜F5を有する半導体メモリの場合には、図9の救
済組み合わせテーブル2における第6番目の組み合わせ
データに基づいて、救済が行われる。なお、半導体装置
試験装置1の判定部5は、最初に半導体メモリの解析単
位内における不良ビットを救済することができる組み合
わせデータ(最初の救済解という)を得ると、そこで救
済判定の処理を終了する。すなわち、その他に救済可能
な組み合わせデータが存在する蓋然性があっても、最初
の救済解が求まった時点で不良ビットの救済判定の処理
を終了し、最初の救済解に基づいて救済部6が救済処理
を実行する。これは例えば救済するアドレスをメモリや
レジスタ等に格納する処理が挙げられる。
【0057】以上のようにして、図8の不良ビットを有
する半導体メモリを図9の救済組み合わせテーブルを用
いて救済した結果を図10に示す。すなわち、不良ビッ
トF1は列冗長回路C1によって救済され、不良ビット
F2は列冗長回路C2によって救済され、不良ビットF
3,F4は行冗長回路R1によって救済され、そして不
良ビットF5は冗長回路C3によって救済される。
【0058】なお、上述したステップS5において、組
み合わせデータのつぎの成分で救済ができない場合(ス
テップS5でNoの場合)には、設定されている組み合
わせデータに、救済するための冗長回路を示す成分が既
に存在しない場合をも含むものである。例えば、図9の
場合には、それまでの工程で組み合わせデータの第8成
分までが使用されてしまった場合に相当する。
【0059】また、上述したステップS7において、救
済組み合わせテーブル2中につぎの組み合わせデータが
存在しない場合(ステップS7でNoの場合)には、判
定部5によって、半導体装置試験装置1の有する組み合
わせテーブル2では、検査中の半導体メモリの不良箇所
を救済不能であると判断され、救済処理が終了する。
【0060】この実施の形態1によれば、半導体メモリ
中のブロックごとの組み合わせテーブルではなく、1本
の行冗長回路の救済範囲と1本の列冗長回路の救済範囲
の両者を含む最小の矩形領域である解析単位で作成した
救済組み合わせテーブルを使用して、半導体メモリの不
良箇所の救済を行うようにしたので、救済解析時間の短
縮を可能にすることができる。また、この救済解析方法
は、冗長デザインやチップ内のブロック構成が変っても
対応可能な汎用性の高いものであるため、開発負荷が低
減し、テスタやパフォーマンスボード上の不良解析装置
やオンチップの不良解析装置等への適用を容易に行うこ
とができる。
【0061】実施の形態2.この実施の形態2は、上述
した実施の形態1の半導体装置試験方法およびその装置
での不良ビットの救済判定処理を一層スムーズに行うた
めのルールを設定するものである。
【0062】図11は、冗長回路を有する半導体メモリ
の不良箇所を模式的に示す図である。この図11は、図
8に示される半導体メモリの構成と同じであるが、不良
ビットの位置のみが異なるものである。すなわち、この
図11では、ブロック1に行アドレスの同じ3つの不良
ビットF11〜F13が存在する場合を示している。
【0063】この図11に示されるような不良ビットF
11〜F13を有する半導体メモリの救済解析を、上述
した実施の形態1で示した処理手順によって行う場合
を、最初に説明する。なお、救済解析は、図9の救済組
み合わせテーブル2を用いて行うものとする。
【0064】実施の形態1で説明した手順によれば、図
9に示される組み合わせテーブル2の第1番目の組み合
わせデータ「CCCCRRRR」を用いた不良箇所の救
済判定の手順において、判定部5によって、不良ビット
F11は第1成分の「C」、すなわち列冗長回路C1を
用いて救済され、組み合わせデータ内の値はつぎの第2
成分である「C」に移される。不良ビットF12は第2
成分の「C」である列冗長回路C2を用いて救済され、
組み合わせデータ内の値はつぎの第3成分である
「C」、すなわち列冗長回路C3に移される。そして、
判定部5は、不良ビットF13の救済に列冗長回路C3
が使用可能か否かについて判断を行う。しかし、ブロッ
ク1内で使用可能な列冗長回路C1,C2が共に使用済
みであり、列冗長回路C3はブロック1内を救済範囲と
するものではないために、不良ビットF13の列冗長回
路C3による救済は不能となる。したがって、これらの
不良ビットF11〜F13を救済するために、救済組み
合わせテーブル2内のつぎの組み合わせデータで救済可
能か否かを同じように判定する処理が行われる。
【0065】このように実施の形態1の手順によって処
理していくと、最初に救済可能となる図9中の組み合わ
せデータは、第36番目の組み合わせデータ「RCCC
CRRR」となるので、この第36番目の組み合わせデ
ータが設定されるまで、上述した処理が繰り返されるこ
とになる。
【0066】一方、図11に示されるように、例えば、
不良ビットF11〜F13が同じ行アドレスを有し、ま
た不良ビットF11〜F13の存在するブロック1を救
済できる列冗長回路が不良ビットの数(ここでは3であ
る)よりも少ない場合には、これらの不良ビットF11
〜F13を列冗長回路で救済することは上述したように
物理的に不可能であり、行冗長回路でしか救済すること
ができない。したがって、図11に示されるような不良
ビットF11〜F13を有する半導体メモリの救済解析
において、上述した実施の形態1の手順を用いると、組
み合わせデータごとにその第3成分まで処理が移って初
めて救済不能であると判断されるので、無駄な処理が実
行されてしまい、そのための時間が余計にかかってしま
う。
【0067】そこで、実施の形態1の処理において、つ
ぎのようなルールを設けることによって、さらに効率的
な不良ビットの救済処理を実行することが可能となる。
そのルールとは、「行冗長回路でしか救済できない不良
に対して、組み合わせデータに示される冗長回路が列冗
長回路である場合、または列冗長回路でしか救済できな
い不良に対して、組み合わせデータに示される冗長回路
が行冗長回路である場合には、該組み合わせデータは救
済不能とする」というものである。以下、このルールを
「救済不能ルール」という。そして、この救済不能ルー
ルを判定部5において組み合わせデータの成分で不良ビ
ットを救済する際に適用する。
【0068】救済不能ルールを適用して、図11の半導
体メモリを図9の救済組み合わせテーブルを用いて救済
する場合の半導体装置試験装置1の動作処理手順につい
て、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0069】まず、実施の形態1の図7のステップS1
〜S2で説明したように、不良アドレス検出部4によっ
て半導体メモリ中の不良アドレスF11〜F13が検出
され、判定部5によって、図9に示される救済組み合わ
せテーブル2から第1番目の組み合わせデータ「CCC
CRRRR」が設定される(ステップS21〜S2
2)。
【0070】その後、判定部5は、これから救済を行お
うとしている不良ビットF11と、他の不良ビットF1
2〜F13および/またはブロック1との関係につい
て、救済不能ルールに該当するか否かの判定を行う(ス
テップS23)。ここで、「これから救済を行おうとし
ている不良ビットF11と、他の不良ビットF12〜F
13および/またはブロック1との関係」とは、例え
ば、不良ビットF11と同じ列アドレスまたは行アドレ
スを有する他の不良ビットが存在するか、また、不良ビ
ットF11の存在するブロック1内の不良ビットF11
〜F13の数が、使用可能な行冗長回路および/または
列冗長回路の数よりも多いかなどの関係をいう。この図
11の例では、検出された不良ビットF11〜F13の
アドレスからこれらの不良ビットF11〜F13の行ア
ドレスが同一であること、またこれらの不良ビットF1
1〜F13が存在するブロック1内の不良ビットを救済
するための列冗長回路が2本しかないことから、判定部
5は、これらの不良アドレスF11〜F13は行冗長回
路でしか救済できないと判定する。すなわち、判定部5
は、救済不能ルールに該当すると判断する。
【0071】救済不能ルールに該当すると判断された場
合(ステップS23でYesの場合)には、実施の形態
1の図7のステップS7以降と同じ処理が実行される
(ステップS29〜30)。すなわち、救済組み合わせ
テーブル2につぎの組み合わせデータが存在する場合に
は、判定部5はつぎの組み合わせデータを設定し、再び
ステップS23に戻り、上述した処理が行われる。図9
の救済組み合わせテーブル2で図11の不良ビットF1
1〜F13を救済する場合には、上述したように、第3
6番目の組み合わせデータまで上述したステップS23
の救済不能ルールに該当するので、ステップS23,S
29,S30の処理が繰り返し実行される。
【0072】一方、判定部5によって、救済不能ルール
に該当しないと判断された場合(ステップS23でNo
の場合)には、組み合わせデータの第1成分で不良ビッ
トF11を救済する設定を行う(ステップS24)。こ
の図11の例では、ステップS30で第36番目の組み
合わせデータが設定されると、この第1成分が行冗長回
路Rであるので、ステップS23で救済不能ルールに該
当しないと判断され、行冗長回路R1によって不良ビッ
トF11が救済される。
【0073】その後、判定部5は、不良ビットがまだ解
析単位に存在するか否かについて判定を行う(ステップ
S25)。この図11の例では、不良ビットF11〜F
13はすべて同じ行アドレスを有しているので、不良ビ
ットF11が行冗長回路R1によって救済されると、必
然的に不良ビットF12,F13も行冗長回路R1によ
って救済される。したがって、この解析単位にはもはや
不良ビットは存在しないので(ステップS25でNoの
場合)、救済部6は、判定部5によって設定された組み
合わせデータに基づいて半導体メモリ上の不良ビットに
ついて救済を行い(ステップS31)、不良ビットの救
済処理が終了する。すなわち、図11に示される不良ビ
ットF11〜F13を有する半導体メモリの場合には、
図9の救済組み合わせテーブル2における第36番目の
組み合わせデータに基づいて、救済が行われる。なお、
半導体装置試験装置1の判定部5は、最初に半導体メモ
リの解析単位内における不良ビットを救済することがで
きる組み合わせデータ(最初の救済解)を得ると、そこ
で救済判定の処理を終了する。
【0074】一方、ステップS25で、不良アドレスが
まだ解析単位内に存在する場合(ステップS25でYe
sの場合)には、判定部5は組み合わせデータのつぎの
成分で救済可能か否かについて判定を行う(ステップS
26)。救済不能である場合(ステップS26でNoの
場合)には、ステップS29へと処理が移り、上述した
工程が繰り返される。また、救済可能である場合(ステ
ップS26でYesの場合)には、判定部5はさらにこ
れから救済を行おうとしている不良ビットと、他の不良
ビットおよび/またはそのブロックとの関係について、
救済不能ルールに該当するか否かの判定を行う(ステッ
プS27)。ここで、「これから救済を行おうとしてい
る不良ビットと、他の不良ビットおよび/またはそのブ
ロックとの関係」とは、例えば、救済を行おうとしてい
る不良ビットと同じ列アドレスまたは行アドレスを有す
る他の不良ビットが存在するか、また、その不良ビット
の存在するブロック内の不良ビットの数が、使用可能な
行冗長回路および/または列冗長回路の数よりも多いか
などの関係をいう。
【0075】判定部5が救済不能ルールに該当すると判
断した場合(ステップS27でYesの場合)には、ス
テップS29へと処理が移り、上述した工程が繰り返さ
れる。また、判定部5が救済不能ルールに該当しないと
判断した場合(ステップS27でNoの場合)には、組
み合わせデータのつぎの成分で救済を行う(ステップS
28)。そして、再びステップS25に戻り、上述した
処理が繰り返される。
【0076】なお、上述したステップS29において、
救済組み合わせテーブル2につぎの組み合わせデータが
存在しない場合(ステップS29でNoの場合)には、
半導体装置試験装置1の有する救済組み合わせテーブル
2では不良ビットを救済することが不可能であるので、
救済解析の処理が終了する。
【0077】この実施の形態2によれば、行冗長回路で
しか救済できない不良に対して、組み合わせデータに示
される冗長回路が列冗長回路となっている場合、または
列冗長回路でしか救済できない不良に対して、組み合わ
せデータに示される冗長回路が行冗長回路となっている
場合については、該組み合わせデータでは救済不能とす
るという救済不能ルールを設定したので、不良ビットの
救済判定時にかかる無駄な工程を省略することができ
る。その結果、不良ビットの解析時間を一層短縮するこ
とができるという効果を有する。
【0078】実施の形態3.この実施の形態3では、上
述した実施の形態1および2の半導体装置試験装置1に
おいて使用される救済組み合わせテーブル生成部3の組
み合わせデータ生成機能32を実現する救済組み合わせ
テーブル発生装置を提供するものである。
【0079】図13は、救済組み合わせテーブル発生装
置の構成を示すブロック図である。この救済組み合わせ
テーブル発生装置30は、検査対象の半導体装置から生
成する組み合わせデータの数を算出するデータ数算出部
31と、組み合わせデータを生成する組み合わせデータ
生成部32と、生成された組み合わせデータを救済組み
合わせテーブルに格納する組み合わせデータ格納部33
とから構成されている。ここで、組み合わせデータ生成
部32は、レジスタと加算回路を備えた回路によって構
成することができる。また、この救済組み合わせテーブ
ル発生装置30は、図1の救済組み合わせテーブル生成
部3に対応するものであり、対応する部分には同一符号
を付している。
【0080】この救済組み合わせテーブル発生装置30
の動作処理手順について、図14のフローチャートを参
照しながら説明する。ここでは、図5に示されるように
解析単位が1本の行冗長回路の救済範囲である左右2つ
のブロックと、1本の列冗長回路の救済範囲である上下
2つのブロックとを包含する領域であり、また、行冗長
回路の本数rが4本であり、列冗長回路の本数cが4本
である半導体メモリを例に挙げて説明する。
【0081】まず、組み合わせデータ生成部32は、救
済組み合わせテーブル2を構成する組み合わせデータを
格納するためのレジスタを用意するが、このレジスタの
ビット数を(r+c)ビット、図5の例では4+4=8
ビットとする(ステップS41)。また、組み合わせデ
ータ生成部32は、このレジスタに任意の初期値を設定
する(ステップS42)。ここでは、レジスタは、初期
値を図15に示されるように「00000000」に設
定したとする。なお、以下の説明においては、レジスタ
によって格納されるビット列中において「1」が行冗長
回路Rを示すものであると定める(すなわち、「0」が
列冗長回路Cを示すものとなる)。
【0082】つぎに、組み合わせデータ生成部32は、
この初期値のビット列に含まれる「1」をカウントする
(ステップS43)。図15の例では、初期値は「00
000000」であるので、このビット列中に含まれる
「1」の数は「0」となる。なお、図15中の項目
「‘1’の数」は、レジスタ値中に含まれる「1」の数
を表している。
【0083】そして、組み合わせデータ生成部32は、
カウントした初期値のビット列に含まれる「1」の数
が、行冗長回路の本数「r」に等しいか否かについて判
定を行う(ステップS44)。上記の例では、行冗長回
路の数は4本、すなわちr=4であるが、初期値に含ま
れる「1」の数は0であるので、両者は等しくないこと
になる。この場合(ステップS44でNoの場合)に
は、組み合わせデータ生成部32の加算回路は、初期値
にプラス1(またはマイナス1)を加算する処理を行う
(ステップS45)。そして、加算処理された値、すな
わち「00000001」を初期値として設定し(ステ
ップS46)、再びステップS43に戻って上述した処
理を行う。
【0084】上述したステップS43〜S46の処理を
何度か行った後に、ステップS44で初期値に設定され
たレジスタ値を構成するビット列に含まれる「1」の数
が行冗長回路の本数「r(=4)」に等しいと判断され
た場合(ステップS44でYesの場合)には、そのレ
ジスタ値は、8ビットの救済組み合わせテーブル2を構
成する一つの組み合わせデータとして確定され(ステッ
プS47)、組み合わせデータ格納部33によって救済
組み合わせテーブル2に格納される(ステップS4
8)。例えば、図15においては、レジスタの値が「0
0001111」となった時に、このビット列に含まれ
る「1」の数は4であり、行冗長回路の本数「r=4」
と等しくなるので、このレジスタ値が組み合わせデータ
の一の値として確定され、組み合わせデータ格納部33
によって救済組み合わせテーブル2に格納される。
【0085】ここで、レジスタ値が救済組み合わせテー
ブル2に格納されると、組み合わせデータ生成部32
は、救済組み合わせテーブル2に格納されている組み合
わせデータの数が、データ数算出部31で求められた
(r+c)r通り、すなわち(4+4)4=70通りであるか否
かについて判定を行う(ステップS49)。格納されて
いる組み合わせデータ数が、(r+c)rよりも少ないと判
断された場合(ステップS49でNoの場合)には、ス
テップS45へと処理が移り、組み合わせデータ生成部
32の加算回路によって格納されたレジスタ値にプラス
1が加算処理されたレジスタ値に対して、上述した処理
がさらに繰り返される。一方、ステップS49で、救済
組み合わせテーブル2に格納されている組み合わせデー
タの数が、(r +c)rと等しいと判断された場合(ステッ
プS49でYesの場合)には、救済組み合わせテーブ
ル2に格納する組み合わせデータは、もうこれ以上存在
しないので処理が終了する。
【0086】以上のようにして、救済組み合わせテーブ
ル発生装置30によって求められた救済組み合わせテー
ブル2が図9である。この図9において、「R」は上述
した説明における「1」、すなわち行冗長回路に相当
し、同じく「C」は上述した説明における「0」、すな
わち列冗長回路に相当している。そして、70通りの組
み合わせデータが得られている。なお、上述した説明で
は、「1」が行冗長回路Rを示すものであるとして説明
したが、「1」が列冗長回路Cを示すものであると定め
るようにして処理を行っても良い。
【0087】なお、このような救済組み合わせテーブル
発生装置30を上述した実施の形態1と2の半導体装置
試験装置1に用いることで、救済組み合わせテーブル2
を予め用意する必要がなくなる。例えば、図1の半導体
装置試験装置1の構成において、救済組み合わせテーブ
ル生成部3として、上述した救済組み合わせテーブル発
生装置30を用いることで、救済組み合わせテーブル2
を削除した構成とすることができる。この場合、実施の
形態1の図7のステップS2では、救済組み合わせテー
ブル発生装置30の組み合わせデータ生成部32で最初
に組み合わせデータとして求められた値を第1番目の組
み合わせデータとして設定することになり、また、ステ
ップS8では救済組み合わせテーブル発生装置30の組
み合わせデータ生成部32によって生成されたつぎの組
み合わせデータが設定されるようになる点が異なり、そ
の他の工程は同じである。また、実施の形態2の図12
のステップS22では、救済組み合わせテーブル発生装
置30の組み合わせデータ生成部32で最初に組み合わ
せデータとして求められた値を第1番目の組み合わせデ
ータとして設定することになり、また、ステップS30
では救済組み合わせテーブル発生装置30の組み合わせ
データ生成部32によって生成されたつぎの組み合わせ
データが設定されるようになる点が異なり、その他の工
程は同じである。
【0088】このように実施の形態1と2の救済組み合
わせテーブル生成部3と救済組み合わせテーブル2と
を、上述したこの実施の形態2の救済組み合わせテーブ
ル発生装置30によって置換することで、検査対象であ
る半導体装置の冗長回路の構成に応じた救済組み合わせ
テーブル2を複数保持する必要がなく、救済解析を行う
半導体装置の冗長回路の構成に応じた組み合わせデータ
をその場で提供することが可能となる。組み合わせデー
タ数が多くなるような半導体装置の救済解析を行う場合
において、メモリをそれほど必要とすることがないので
効果的である。
【0089】この実施の形態3によれば、簡易な回路に
よって、救済組み合わせテーブル2を構成するすべての
組み合わせデータを発生することができ、救済組み合わ
せテーブル発生装置30のオンチップ化やオンボード化
を可能とする。また、半導体装置試験装置1に、救済組
み合わせテーブル発生装置30に相当する救済組み合わ
せテーブル生成部3を備えることによって、検査を行う
半導体装置ごとに救済組み合わせテーブル2を前もって
用意する必要がなく、半導体装置の検査を行う時に必要
な情報を入力するだけで、その半導体装置に適した組み
合わせデータをその場で生成することが可能となる。
【0090】実施の形態4.この実施の形態4では、解
析単位を複数有する半導体チップにおける半導体装置試
験方法とその装置についての不良箇所の救済解析方法を
提供するものである。この実施の形態4では、解析単位
が半導体チップ上に複数存在する場合には、救済解析は
解析単位ごとに独立に行うことを特徴とする。すなわ
ち、半導体チップ内に存在する解析単位の数だけ救済解
析が実行される。
【0091】図16は、左右に2つの解析単位を有する
半導体チップの構成を示す模式図である。半導体チップ
40上のこれら2つの解析単位41,42は、ともに、
1本の行冗長回路の救済範囲が左右2つのブロックで、
1本の列冗長回路の救済範囲が上下2つのブロックであ
る2×2の4つのブロックから構成されている。解析単
位41において、左右のブロック41−1,41−2を
救済するための2本の行冗長回路をR41−1,R41
−2とし、左右のブロック41−3,41−4を救済す
るための2本の行冗長回路をR41−3,R41−4と
し、上下のブロック41−1,41−3を救済するため
の列冗長回路をC41−1,C41−2とし、そして上
下のブロック41−2,41−4を救済するための列冗
長回路をC41−3,C41−4とする。また、解析単
位42において、左右のブロック42−1,42−2を
救済するための2本の行冗長回路をR42−1,R42
−2とし、左右のブロック42−3,42−4を救済す
るための2本の行冗長回路をR42−3,R42−4と
し、上下のブロック42−1,42−3を救済するため
の列冗長回路をC42−1,C42−2とし、そして上
下のブロック42−2,42−4を救済するための列冗
長回路をC42−3,C42−4とする。さらに、解析
単位41は、ブロック41−1に行アドレスを同じくす
る不良ビットF21〜F23を有し、解析単位42は、
ブロック42−1に互いに行アドレスおよび列アドレス
を等しくすることのない不良アドレスF31〜F35を
有している。
【0092】この実施の形態4の半導体装置試験方法で
は、左側の解析単位41から救済解析が行われ、その結
果に基づいて解析単位41の救済処理が終了した後に、
右側の解析単位42の救済解析が行われ、その結果に基
づいて解析単位42の救済処理が行われる。ここで、各
解析単位41,42においては、不良アドレスに付され
た番号の順番に救済解析が行われる、救済解析に用いら
れる救済組み合わせテーブル2は図9を用いるものとす
る。
【0093】まず、左側の解析単位41においては、実
施の形態2で説明したように、救済不能ルールを適用す
ると第36番目の「RCCCCRRR」で初めて救済可
能となる。この場合、この第36番目の組み合わせデー
タを救済解とし、それ以上の組み合わせデータの適用は
行わない。すなわち、第36番目の組み合わせデータに
基づいて救済処理が行われた後に、右側の解析単位42
に移る。
【0094】つぎに右側の解析単位42においては、上
述した実施の形態1および2のどちらの方法で救済解析
を行っても、図9に示される組み合わせテーブル2で
は、救済不可能である。
【0095】したがって、解析単位41,42を有する
半導体チップ40は、半導体装置試験装置1によって、
救済不能であると判定される。
【0096】この実施の形態4によれば、1つの半導体
チップ上に複数の解析単位を有する場合でも、解析単位
ごとに上述した実施の形態1〜3の方法によって救済解
析を行うので、救済解析の処理時間を短縮することが可
能となる。また、冗長デザインや半導体チップ内のブロ
ック構成が変化しても対応可能な汎用性の高いものであ
るので、開発負荷が低減し、テスタやパフォーマンスボ
ード上の不良解析装置、オンチップの不良解析装置等へ
適用することができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1本の行冗長回路の救済範囲と、1本の列冗長回路
の救済範囲とを含む範囲を解析単位とすることによっ
て、r本の行冗長回路とc本の列冗長回路の使用順序を
規定した(r+c)r通りの組み合わせデータで救済組み合
わせテーブルを構成するようにしたので、半導体装置の
不良箇所の救済時間を短縮することができるという効果
を有する。また、救済可否を正しく判断する率である救
済効率を100%にすることができる。
【0098】つぎの発明によれば、半導体装置試験方法
を実施するたびに、救済解析を行う半導体装置ごとに救
済組み合わせテーブルを前もって用意する必要がなく、
検査を行う時点で必要な情報を入力するだけで、検査を
行う半導体チップに適した組み合わせデータをその都度
生成することが可能となるという効果を有する。
【0099】つぎの発明によれば、救済不能ルールを救
済判定工程で実行することによって、不良ビットの救済
判定時にかかる無駄な工程を省略することができる。そ
の結果、不良ビットの解析時間を一層短縮することがで
きるという効果を有する。
【0100】つぎの発明によれば、一つの半導体チップ
に複数の解析単位が存在する場合でも、解析単位ごとに
不良アドレス検出工程〜救済工程を実行するように構成
したので、テスト時短効果を有し、また、複雑な構成を
有する半導体チップでも効率的に解析単位を求めること
によって効率的に救済解析を行うことができるという効
果を有する。
【0101】つぎの発明によれば、1本の行冗長回路の
救済範囲と、1本の列冗長回路の救済範囲とを含む範囲
を解析単位とすることによって、r本の行冗長回路とc
本の列冗長回路の使用順序を規定した(r+c)r通りの組
み合わせデータで救済組み合わせテーブルを構成するよ
うにしたので、半導体装置の不良箇所の救済時間を短縮
することができるという効果を有する。また、救済可否
を正しく判断する率である救済効率を100%にするこ
とができる。
【0102】つぎの発明によれば、救済解析を行う半導
体装置ごとに救済組み合わせテーブルを前もって用意す
る必要がなく、検査を行う時点で必要な情報を入力する
だけで、検査を行う半導体チップに適した組み合わせデ
ータをその都度生成することが可能となるという効果を
有する。
【0103】つぎの発明によれば、救済不能ルールを救
済判定手段で実行することによって、不良ビットの救済
判定時にかかる無駄な工程を省略することができる。そ
の結果、不良ビットの解析時間を一層短縮することがで
きるという効果を有する。
【0104】つぎの発明によれば、半導体メモリの冗長
回路の構成に応じた救済組み合わせテーブルを複数保持
する必要がなく、救済解析を行う半導体メモリの冗長回
路の構成に応じた組み合わせデータをその場で提供する
ことが可能となる。また、少ないメモリ容量しかない場
合において、組み合わせデータ数が多い半導体装置の試
験の場合に、特に効果的である。
【0105】つぎの発明によれば、半導体メモリの冗長
回路の構成に応じた救済組み合わせテーブルを複数保持
する必要がなく、救済解析を行う半導体メモリの冗長回
路の構成に応じた組み合わせデータをその場で提供する
ことが可能となる。また、少ないメモリ容量しかない場
合において、組み合わせデータ数が多い半導体装置の試
験の場合に、特に効果的である。
【0106】つぎの発明によれば、組み合わせデータ生
成手段は簡易な回路によって、救済組み合わせテーブル
を構成するすべての組み合わせデータを発生することが
でき、救済組み合わせテーブル発生装置のオンチップ化
やオンボード化を可能とする。
【0107】つぎの発明によれば、上述した半導体装置
試験方法によって、不良箇所の救済解析が確実にそして
すばやく行われた半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体装置試験装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】 この発明における半導体装置試験方法におけ
る解析単位を説明するための図である。
【図3】 救済組み合わせテーブルの一例を示す図であ
る。
【図4】 組み合わせデータの構造を説明するための図
である。
【図5】 冗長回路を有する半導体装置の構成の一例を
示す図である。
【図6】 図5の半導体装置で使用する救済組み合わせ
データの一例を示す図である。
【図7】 実施の形態1の半導体装置試験方法の処理手
順を示すフローチャートである。
【図8】 不良箇所を有する半導体装置の構成の一例を
示す図である。
【図9】 救済組み合わせテーブルの一例を示す図であ
る。
【図10】 図8の半導体装置の救済処理を行った状態
を示す図である。
【図11】 不良箇所を有する半導体装置の構成の一例
を示す図である。
【図12】 実施の形態2の半導体装置試験方法の処理
手順を示すフローチャートである。
【図13】 実施の形態3の救済組み合わせテーブル発
生装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 救済組み合わせテーブル発生装置の処理手
順を示すフローチャートである。
【図15】 加算回路によって初期値に1ずつ加算され
たレジスタ値と該レジスタ値に含まれる「1」の数を表
にしたものである。
【図16】 複数の解析単位を有する半導体チップの構
成を示す模式図である。
【図17】 冗長回路を有する半導体装置の従来例を示
す模式図である。
【図18】 図17の半導体装置の不良箇所が格納され
ている不良情報データベースを示す図である。
【図19】 救済組み合わせテーブルの従来例を示す図
である。
【図20】 冗長回路を有する半導体装置の従来例を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 半導体装置試験装置、2 救済組み合わせテーブ
ル、3 救済組み合わせテーブル生成部、4 不良アド
レス検出部、5 判定部、6 救済部、10 解析単
位、30 救済組み合わせテーブル発生装置、31 デ
ータ算出機能、32組み合わせデータ生成機能、33
組み合わせデータ格納機能、40 半導体チップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G132 AA08 AE14 AE18 AE19 AE30 AL09 AL12 AL31 5L106 CC17 DD25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右m個のブロックを救済範囲とするr
    本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
    るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
    ク(r,c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリ
    セルとを備える半導体装置について、前記解析単位にお
    いて不良箇所を救済するためのr本の前記行冗長回路と
    c本の前記列冗長回路の使用順序を規定した(r+c)r
    りの組み合わせデータを有する救済組み合わせテーブル
    に基づいて不良箇所の救済解析を行う半導体装置試験方
    法であって、 前記メモリセルの不良箇所を検出する不良アドレス検出
    工程と、 前記救済組み合わせテーブルから一の組み合わせデータ
    を取り出し、該組み合わせデータに規定された前記行冗
    長回路と前記列冗長回路の使用順序によって、前記検出
    された不良箇所を救済可能か否かを判定する判定工程
    と、 救済可能と判定された場合には前記組み合わせデータに
    基づいて前記メモリセルの不良箇所を救済する救済工程
    と、 を含み、救済不能と判定された場合には、前記不良箇所
    が救済可能となるまでまたは前記救済組み合わせテーブ
    ル中の組み合わせデータでは前記不良箇所は救済不能で
    あると判定されるまで、前記判定工程を繰り返し実行す
    ることを特徴とする半導体装置試験方法。
  2. 【請求項2】 左右m個のブロックを救済範囲とするr
    本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
    るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
    ク(r,c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリ
    セルとを備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う
    半導体装置試験方法であって、 前記メモリセルの不良箇所を検出する不良アドレス検出
    工程と、 前記メモリセルの解析単位において、不良箇所を救済す
    るためのr本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長回路
    の使用順序を規定した組み合わせデータを発生させる組
    み合わせデータ生成工程と、 発生された前記組み合わせデータに規定された前記行冗
    長回路と前記列冗長回路の使用順序によって、前記検出
    された不良箇所を救済可能か否かを判定する判定工程
    と、 救済可能と判定された場合には該組み合わせデータに基
    づいて前記メモリセルの不良箇所を救済する救済工程
    と、 を含み、救済不能と判断された場合には、救済可能とな
    るまでまたは前記組み合わせデータ生成工程において生
    成される組み合わせデータの数が(r+c)rとなるまで、
    前記データ生成工程と前記判定工程とが繰り返されるこ
    とを特徴とする半導体装置試験方法。
  3. 【請求項3】 前記判定工程は、行冗長回路でしか救済
    できない不良箇所に対して前記組み合わせデータに示さ
    れる冗長回路が列冗長回路である場合、または列冗長回
    路でしか救済できない不良箇所に対して前記組み合わせ
    データに示される冗長回路が行冗長回路である場合に
    は、該組み合わせデータで前記不良箇所の救済は不能と
    する判定をさらに行うことを特徴とする請求項1または
    2に記載の半導体装置試験方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置に複数の解析単位が存在
    する場合には、前記解析単位ごとに前記不良アドレス検
    出工程〜前記救済工程を実行することを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置試験方法。
  5. 【請求項5】 左右m個のブロックを救済範囲とするr
    本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
    るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
    ク(r,c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリ
    セルとを備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う
    半導体装置試験装置において、 前記メモリセルの解析単位において不良箇所を救済する
    ためのr本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長回路の
    使用順序を規定した(r+c)r通りの組み合わせデータを
    生成する救済組み合わせテーブル生成手段と、 前記救済組み合わせテーブル生成手段によって生成され
    た組み合わせデータを格納する救済組み合わせテーブル
    と、 前記メモリセルの解析単位ごとに不良箇所を検出する不
    良アドレス検出手段と、 前記救済組み合わせテーブルから選択される一の組み合
    わせデータに規定された前記行冗長回路と前記列冗長回
    路の使用順序によって、前記不良箇所を救済可能である
    か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段によって救済可能と判定された場合には、
    前記組み合わせデータに基づいて前記不良箇所を救済す
    る救済手段と、 を備え、前記判定手段によって救済不能と判定された場
    合には、前記救済組み合わせテーブルの中から他の組み
    合わせデータが選択され、救済可能か否かについて救済
    解析を行うことを特徴とする半導体装置試験装置。
  6. 【請求項6】 左右m個のブロックを救済範囲とするr
    本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
    るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
    ク(r,c,m,nは自然数)を解析単位とするメモリ
    セルとを備える半導体装置の不良箇所の救済解析を行う
    半導体装置試験装置において、 前記メモリセルの解析単位ごとに不良箇所を検出する不
    良アドレス検出手段と、 前記メモリセルの解析単位において、不良箇所を救済す
    るためのr本の前記行冗長回路とc本の前記列冗長回路
    の使用順序を規定した組み合わせデータを発生させる組
    み合わせデータ生成手段と、 発生された前記組み合わせデータに規定された前記行冗
    長回路と前記列冗長回路の使用順序によって、前記不良
    箇所を救済可能か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段によって救済可能と判定された場合には前
    記組み合わせデータに基づいて前記不良箇所を救済する
    救済手段と、 を備え、前記判定手段によって救済不能と判定された場
    合には、前記判定手段によって救済可能と判定されるま
    で、または前記組み合わせデータ生成手段によって生成
    される組み合わせデータの数が(r+c)rとなるまで、前
    記組み合わせデータ生成手段によって生成された組み合
    わせデータについて救済可能か否かについて救済解析が
    行われることを特徴とする半導体装置試験装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、行冗長回路でしか救済
    できない不良箇所に対して前記組み合わせデータに示さ
    れる冗長回路が列冗長回路である場合、または列冗長回
    路でしか救済できない不良箇所に対して前記組み合わせ
    データに示される冗長回路が行冗長回路である場合に
    は、該組み合わせデータで前記不良箇所は救済不能とす
    る機能をさらに備えることを特徴とする請求項5または
    6に記載の半導体装置試験装置。
  8. 【請求項8】 左右m個のブロックを救済範囲とするr
    本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
    るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
    ク(r,c,m,nは自然数)とを解析単位とするメモ
    リセルとを備える半導体装置の不良解析を行う半導体装
    置試験方法に使用する救済組み合わせテーブル生成方法
    であって、 前記解析単位において使用可能な前記行冗長回路の本数
    rと前記列冗長回路の本数cとから、前記解析単位内の
    不良箇所を救済するためのr本の前記行冗長回路とc本
    の前記列冗長回路の使用順序を規定した組み合わせデー
    タを(r+c)r通り発生させる組み合わせデータ生成工程
    と、 発生された組み合わせデータを救済組み合わせテーブル
    に格納する組み合わせデータ格納工程と、 を含むことを特徴とする救済組み合わせテーブル生成方
    法。
  9. 【請求項9】 左右m個のブロックを救済範囲とするr
    本の行冗長回路と、上下n個のブロックを救済範囲とす
    るc本の列冗長回路と、左右mブロックと上下nブロッ
    ク(r,c,m,nは自然数)とを解析単位とするメモ
    リセルとを備える半導体装置の不良解析を行う半導体装
    置試験方法に使用する救済組み合わせテーブル生成装置
    であって、 前記解析単位において使用可能な前記行冗長回路の本数
    rと前記列冗長回路の本数cとから、前記解析単位内の
    不良箇所を救済するためのr本の前記行冗長回路とc本
    の前記列冗長回路の使用順序を規定した組み合わせデー
    タを(r+c)r通り発生させる組み合わせデータ生成手段
    と、 発生された組み合わせデータを救済組み合わせテーブル
    に格納する組み合わせデータ格納手段と、 を備えることを特徴とする救済組み合わせテーブル生成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記組み合わせデータ生成手段は、 前記行冗長回路と前記列冗長回路の本数に対応して(r
    +c)ビットのレジスタを用意し、該レジスタに任意の
    初期値を設定し、前記レジスタの値に含まれる「1」ま
    たは「0」が行冗長回路を表すものと定義するレジスタ
    初期化機能と、 前記レジスタ値に含まれる「1」または「0」の数をカ
    ウントするカウント機能と、 カウントされた「1」または「0」の数を前記行冗長回
    路の本数rと比較し、等しい場合には前記レジスタ値を
    組み合わせデータとして組み合わせテーブルに格納し、
    等しくない場合には前記レジスタ値にプラス1またはマ
    イナス1を加算する加算機能と、 を備え、(r+c)r通りの組み合わせデータを生成するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の救済組み合わせテーブ
    ル生成装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の
    半導体装置試験方法によって不良箇所の救済解析が行わ
    れることを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008117462A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Yokogawa Electric Corp メモリ救済装置およびメモリ救済方法
US9384860B2 (en) 2010-12-15 2016-07-05 Fujitsu Limited Semiconductor memory of which defective cell is replaceable with redundant cell and manufacturing method of semiconductor memory

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