JP5319008B1 - 食品焼成機 - Google Patents

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【課題】団子その他の食品に綺麗な焼き色を付けることができ、かつ、食品への異物の混入を防止するのに好適で、更に、メンテナンス回数の削減を図ることも可能とした食品焼成機を提供する。
【解決手段】食品焼成機は、団子Wその他の食品を焼くための焼き部2と、前記食品が焼き部2を通過するように当該食品を搬送する搬送部3と、を備える。搬送部3は、焼き部2の前後に位置する一対のギヤ4、5に掛け回して装着されたチェーン6と、チェーン6上に取り付けられて該チェーン6と一体に移動する複数の蓄熱板7と、複数の蓄熱板7とチェーン6からなる食品搬送ベルト8の表面全周に掛け回して着脱自在に装着されるとともに、前記食品が置かれるフッ素樹脂系素材の耐熱シートベルト9と、を備えて構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、団子その他の食品を焼くことによって食品に焼き色を付ける食品焼成機に関し、特に、団子その他の食品に綺麗な焼き色を付けることができ、また、食品への異物の混入を防止するのに好適で、更に、メンテナンス回数の削減を図ることも可能としたものである。
従来、団子はその表面に焼き色を付けて販売されることが多く、この種の団子の表面に焼き色を付ける食品焼成機としては、例えば、特許文献1に開示の団子焼機が知られている。
同文献1の団子焼機は、団子を搬送する搬送部の具体的な構成として、金属無端ベルトを採用し、その金属無端ベルト上に団子を置き、該ベルトを走行させることにより、当該団子を焼き部に搬送している。
そして、前記焼き部では、通過する金属無端ベルトの上下両面側にヒータが設けられており、団子の上面は、上側のヒータの熱により、焼き色を付け、当該団子の下面は、下側のヒータで加熱された金属無端ベルトの熱によって、焼き色を付けている。
また、特許文献1の団子焼機では、金属無端ベルトの表面にフッ素樹脂のコーティングを施すことにより、団子の焦げ付きによる金属無端ベルト上への貼り付きを防止するようにしている。
ところで、団子に綺麗な焼き色を付けることが可能な温度は210℃前後である。しかし、特許文献1の団子焼機にあっては、前記のように金属無端ベルトの熱で団子の下面に焼き色を付けているが、かかる金属無端ベルトは、その板厚が比較的薄く、熱しやすく冷めやすいため、前記210℃前後の温度を維持することが困難であり、団子の下面に綺麗な焼き色を付けることができない。
また、この種の団子焼機における搬送部の他の構造例としては、先に説明した金属無端ベルトの代わりに、エンドレスのチェーン上に複数の蓄熱板(銅板)を取り付けた構造例も知られている。
しかしながら、前記のような蓄熱板を用いた搬送部の構造例では、蓄熱板の上に団子が置かれ、蓄熱板の熱によって団子の下面に焼き色が付けられるが、下記(1)−(3)のような問題点がある。
(1) 隣り合う2つの蓄熱板間の隙間にゴミや団子の焼きカス等の異物が入り込んで付着しやすく、そのように付着した異物が脱落して食品に混入するおそれがあり、食品衛生上好ましくない。
(2) 蓄熱板の上への団子の貼り付きを防止するために、蓄熱板の上に食品油を塗布しなければならず、食品油の塗布装置が別途必要になる。また、焼き部で団子に焼き色を付ける手段としてガスバーナーを使用する場合には、前記のように塗布した食品油が焦げカスとなって蓄熱板の上に貼り付き、貼り付いたカスが異物として団子に付着するといった不具合もある。
(3) 前記(1)のように蓄熱板間の隙間に付着した異物や、前記(2)のように蓄熱板の上に貼り付いたカスを取り除くために、蓄熱板を苛性ソーダで洗浄する等の定期的なメンテナンス作業を頻繁に行わなければならない。
特開2007−319617号公報
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、団子その他の食品に綺麗な焼き色を付けることができ、かつ、食品への異物の混入を防止するのに好適で、更に、メンテナンス回数の削減を図ることも可能とした食品焼成機を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、団子その他の食品を焼くための焼き部と、前記食品が前記焼き部を通過するように当該食品を搬送する搬送部と、を備えた食品焼成機であって、前記搬送部は、前記焼き部の前後に位置する一対のギヤに掛け回して装着されたチェーンと、前記チェーン上に取り付けられて該チェーンと一体に移動する複数の蓄熱板と、前記複数の蓄熱板と前記チェーンからなる食品搬送ベルトの表面全周に掛け回して着脱自在に装着されるとともに、前記食品が置かれるフッ素系樹脂素材の耐熱シートベルトと、を備えてなることを特徴とするものである。
前記食品焼成機は、前記耐熱シートベルトの蛇行を修正する蛇行修正手段を備えることができる。
また、前記蛇行修正手段は、前記耐熱シートベルトを掛け回したフリーロール及び蛇行修正ロールを備え、前記フリーロールは、前記耐熱シートベルトの幅方向移動に追従して同方向に移動可能に設けられるとともに、その移動方向がセンサで検知される構成になっており、前記蛇行修正ロールは、前記センサで検知した前記フリーロールの移動方向に基づいて傾斜し、前記フリーロールの移動方向とは反対側の前記耐熱シートベルト幅方向端部を張ることにより、前記耐熱シートベルトの蛇行を修正するように構成することができる。
本発明にあっては、食品を搬送する搬送部の具体的な構成として、前記の通り、複数の蓄熱板を採用したため、それぞれの蓄熱板において、食品に綺麗な焼き色を付けるために必要な温度(例えば団子の場合は210℃前後)が維持され、かかる蓄熱板の熱により食品の下面に綺麗な焼き色を付けことができる。
また、本発明にあっては、食品を搬送する搬送部の具体的な構成として、複数の蓄熱板とチェーンからなる食品搬送ベルトの表面全周に、耐熱シートベルトを掛け回して着脱自在に装着する構成を採用した。このため、隣り合う2つの蓄熱板間の隙間は耐熱シートベルトで覆われることから、そのような隙間にゴミや食品の焼きカス等の異物が入り込んで付着するという不具合や、そのように付着した異物が脱落して食品に混入するという不具合が減り、食品への異物の混入を防止するのに好適である。
さらに、本発明によると、蓄熱板の上に食品が置かれるのではなく、当該食品はフッ素系樹脂素材の耐熱シートベルト上に置かれる構成を採用した。このため、蓄熱板に食品油を塗布することで蓄熱板への食品の貼り付きを防止する必要はない。また、耐熱シートベルトはフッ素系樹脂素材であるため、耐熱シートベルトへの食品の貼り付きは生ぜず、耐熱シートベルトへの食品の貼り付きを防止する手段として、食用油を耐熱シートベルトに塗布する必要もない。これらのことより、食品の貼り付き防止のために従来採用していた食用油の塗布を廃止することができ、よって、塗布した食用油が焦げカスとなって蓄熱板の上に貼り付いたり、貼り付いたカスが異物として食品に付着したりすることもない。
また、本発明によると、前記のように、耐熱シートベルトの採用によって蓄熱板間の隙間に異物が付着するという不具合が減ること、食用油の塗布の廃止によって蓄熱板の上にカスが付着するという不具合が生じないこと、及び、耐熱シートベルトへの食品の貼り付が生じないことから、例えば蓄熱板や耐熱シートベルト等を苛性ソーダで洗浄する等の定期的なメンテナンス回数を大幅に削減することができる。
図1は、本発明を適用した食品焼成機の正面図。 図2は、図1の食品焼成機を構成する焼き部の説明図。 図3は、図1の食品焼成機を構成する搬送部の説明図。 図4は、フリーロールと蛇行修正ロールを備えた蛇行修正手段による耐熱シートベルトの蛇行修正原理の説明図(図1の矢印Aから見た状態)であって、同図(a)は耐熱シートベルトが蛇行していない状態(正常状態)におけるフリーロールと蛇行修正ロールとの位置関係を示し、同図(b)は耐熱シートベルトが蛇行によりその幅方向(左方向)にずれたときのフリーロールと蛇行修正ロールとの位置関係を示し、同図(c)は同図(b)のような耐熱シートベルトの蛇行を修正するときの蛇行修正ロールの傾斜動作を示している。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した食品焼成機の正面図、図2は、図1の食品焼成機を構成する焼き部の説明図、図3は、図1の食品焼成機を構成する搬送部の説明図である。
図1の食品焼成機1は、団子その他の団子Wを焼くための焼き部2と、その団子W(食品)が焼き部2を通過するように当該団子Wを搬送する搬送部3と、を備えている。
焼き部2は、図2に示したように、団子Wの上下面に焼き色を付けるための熱・火力源として、上下に対向する一対のガスバーナー21、22を備えており、これら一対のガスバーナー21、22間を団子Wが通過するように搬送される構成になっている。この種の熱・火力源としては、ガスバーナー21、22以外の手段、例えばニクロム線等の電熱線を採用することも可能である。なお、一対のガスバーナー21、22による団子Wへの焼き色の付き方については後述する。
搬送部3は、図3に示したように、焼き部2の前後に位置する一対のチェーン駆動ギヤ4、5に掛け回して装着されたチェーン6と、チェーン6上に取り付けられて該チェーン6と一体に移動する複数の蓄熱板7と、複数の蓄熱板7とチェーン6からなる食品搬送ベルト8の表面全周に掛け回して着脱自在に装着されるとともに、前記団子Wが置かれるフッ素系樹脂素材の耐熱シートベルト9と、を備えている。
前記チェーン6は並列に2本設けられており、これに合わせて、前記一対のチェーン駆動ギヤ4、5も2組設けられている。これらのチェーン駆動ギヤ4、5のうち、焼き部2の後段側に位置する2つのチェーン駆動ギヤ4は、第1の回転軸10に取り付けられている一方、焼き部2の前段側に位置する2つのチェーン駆動ギヤ5は、第2の回転軸11に取り付けられている。
耐熱シートベルト9のメンテナンス作業性の向上を図るため、前記第1及び第2の回転軸10、11はいずれも図1に示したフレームFで片持ち支持した構造になっている。すなわち、第1及び第2の回転軸10、11の一端部側はベアリングを介してフレームFで支持されているが、第1及び第2の回転軸10、11の他端部側はフレームFによる支持のないフリーな自由端になっている。
なお、第1及び第2の回転軸10、11の両端部側をフレームFで支持する構造も採用し得るが、この構造によると、第1及び第2の回転軸10、11の両端部のうち、いずれか一方の端部をフレームFから切り離さないと、フレームFが邪魔になって、耐熱シートベルト9を取り外すことができないため、耐熱シートベルト9のメンテナンス作業をスムーズに行うことができない。この一方、先に説明したように第1及び第2の回転軸10、11をフレームFで片持ち支持した構造の場合には、第1及び第2の回転軸10、11の両端部のうち、フレームFによる支持のないフリーな自由端側から、耐熱シートベルト9を容易に取り外すことができるので、耐熱シートベルト9のメンテナンス作業をスムーズに行うことが可能である。
前記第1の回転軸10は、ギヤと駆動ベルトからなる動力伝達手段12を介して、モータ13に連結されている。モータ13を起動すると、モータ動力が動力伝達手段12を介して第1の回転軸10に伝達され、第1の回転軸10とこれに取り付けられているチェーン駆動ギヤ4が回転することにより、チェーン6と複数の蓄熱板7が焼き部2を通過するように周回移動する。
前記複数の蓄熱板7は前記2本のチェーン6を跨ぐようにして該チェーン6に取り付けられている。また、これら複数の蓄熱板7は、いずれも、チェーン6が1周する間に、焼き部2におけるガスバーナー21、22での加熱により温度の低下が防止され、210℃前後の温度を維持できる蓄熱能力を有する。蓄熱板7の熱によって団子に綺麗な焼き色を付ける場合は、210℃前後の温度が必要となるからである。このような蓄熱能力を備えた蓄熱板7の材質としては銅板が好適であるが、例えば鉄やステンレス材で蓄熱板7を形成することも可能である。
団子以外の食品では、前記のような210℃前後の温度を基準とした蓄熱板7の蓄熱能力に、過不足が生じる場合がある。蓄熱板7の熱で食品に綺麗な焼き色を付けることが可能な温度(蓄熱温度)は、食品に含まれる水分等の食品特性や、団子か、どら焼きか、等の食品種別に応じて異なるためである。したがって、蓄熱板7の蓄熱能力を特定するための基準の温度は、前述の210℃前後に限定されることはなく、食品の特性や種類に応じて適宜変更することができる。
前記耐熱シートベルト9はフッ素系樹脂素材であるため、そのベルト表面に食品剥離用の食用油を塗布しなくても、ベルト表面に団子が貼り付いてしまうことは殆どない。この種の耐熱シートベルト9としては、例えば、繊維で編んだベルト基材の表面にフッ素系樹脂をコーティングしたり、そのベルト基材にフッ素系樹脂を含浸させたりしたもの等を採用することができる。
本発明者は、図1の食品焼成機1におけるフッ素系樹脂素材の耐熱シートベルト9の一実施例として、中興ベルト株式会社製のフッ素樹脂ベルト(製品番号:HGF−500−6)を採用した。そして、図1の食品焼成機1を稼動し、食品の一例として団子に焼き色を付ける実験を行ったところ、ベルト表面への団子の貼り付きは殆ど生ぜず、ベルト表面からの団子の剥離は良好であった。
図1の食品焼成機1は、図3に示すように、更に、前記耐熱シートベルト9の蛇行を修正する手段(蛇行修正手段14)を有しており、この蛇行修正手段14は、耐熱シートベルト9を掛け回したフリーロール15及び蛇行修正ロール16を備えた構成になっている。
前記フリーロール15は、チェーン6の下方に位置し、耐熱シートベルト9の幅方向移動に追従して同方向に移動可能に設けられるとともに、その移動方向がセンサSで検知される構成になっている。
前記のようにフリーロール15を移動可能とする具体的構成として、図1の食品焼成機1では、図3に示すように、耐熱シートベルト9がその幅方向にずれて蛇行したときの力をフリーロール端部のフランジ15A、15A(図4参照)で受け、受けた力によって該力の方向にフリーロール15がその軸心をスライドするように構成したが、これ以外の構成によって前記のようにフリーロール15を移動可能としてもよい。
前記フリーロール15の移動方向を検知するセンサSの具体的構成として、図1の食品焼成機1では、図3に示すように、フリーロール15の両端側に近接センサS1を設置するとともに、フリーロール15の両端に一体に取り付けた検知板15Bがいずれか一方の近接センサS1に近づいたときに、その近づいた方の近接センサS1が反応して信号を出力し、かかる信号に基づいてフリーロール15の移動方向を検知できるように構成したが、これ以外の別の構成でフリーロール15の移動方向を検知してもよい。
前記蛇行修正ロール16は、前記蛇行修正ロール16をフリーロール15の近傍に並べて配置されるとともに、前記センサS(S1)が検知したフリーロール15の移動方向とは反対側の耐熱シートベルト9幅方向端部を張るように傾斜することで、耐熱シートベルト9の蛇行を修正するように構成してある。
前記蛇行修正ロール16の傾斜を可能とする具体的構成として、図1の食品焼成機1においては、図3に示すように、蛇行修正ロール16の長さ方向中央付近に揺動軸17(図4参照)を設け、その揺動軸17を介して蛇行修正ロール16が耐熱シートベルト9の幅方向に対して所定の角度で傾斜できる構成、及び、蛇行修正ロール16の一端部にリンク機構を介してモータを連結し、そのモータの力でリンク機構を介して蛇行修正ロール16の一端部を上方に持ち上げたり下方に引き下げたりすることによって、蛇行修正ロール16が前記のように傾斜するように構成したが、これ以外の別の構成で蛇行修正ロール16を傾斜させる構成を採用してもよい。
図4は、フリーロール15と蛇行修正ロール16を備えた蛇行修正手段14による耐熱シートベルト9の蛇行修正原理の説明図(図1矢印Aから見た状態)である。ここで、同図(a)は耐熱シートベルト9が蛇行していない状態(正常状態)におけるフリーロール15と蛇行修正ロール16との位置関係を示している。また、同図(b)は、耐熱シートベルト9が蛇行によりその幅方向(左方向)にずれたときのフリーロール15と蛇行修正ロール16との位置関係を示し、同図(c)は、同図(b)のような耐熱シートベルト9の蛇行を修正するときの蛇行修正ロール16の傾斜動作を示している。
図1の食品焼成機1では、図4(a)のように耐熱シートベルト9が蛇行によるずれのない状態から、同図(b)のように耐熱シートベルト9がその幅方向(左方向)にずれるように蛇行したとき、フリーロール15が耐熱シートベルト9の幅方向(左方向)移動に追従して同方向(右方向)に移動する。
前記のようにフリーロール15が移動すると、センサS(S1)がフリーロール15の移動方向として右方向への移動を検知し、図4(c)のように蛇行修正ロール16がその移動方向(右方向)とは反対側(左側)の耐熱シートベルト幅方向端部(右端部)を張るように傾斜することで、図4(b)のような耐熱シートベルト9のズレによる蛇行は修正され、当該耐熱シートベルト9は同図(a)のように蛇行によるズレのない正常状態に戻る。
図1の食品焼成機1は、また、耐熱シートベルト9に付着した団子の焼きカスを取り除くカス取り手段として、チェーン6の下方に刷毛20を備えている。前述の通り、耐熱シートベルト9はフッ素系樹脂素材であるため、そのベルト表面への団子の付着や団子の焼きカスの付着は殆ど生じない。しかし、万一、そのような付着が発生した場合に、付着した団子や団子の焼きカスを耐熱シートベルトから速やかに取り除く手段として、前記刷毛20のようなカス取り手段を設けておくことが、食品衛生上好ましい。
次に、前記のように構成された図1の食品焼成機1の動作について、図3を基に説明する。なお、以下の動作説明では、団子Wに焼き色を付ける動作について説明するが、団子W以外の食品に焼き色を付ける動作も同様である。
図1の食品焼成機1を使用して団子Wに焼き色を付ける場合は、最初に、ガスバーナー21、22を点火し、モータ13を起動する。これにより、チェーン6と複数の蓄熱板7と耐熱シートベルト9が焼き部2を通過するように周回移動し、ガスバーナー21、22での加熱によって耐熱シートベルト9と蓄熱板7の温度が上昇する。
そして、蓄熱板7の表面温度が210℃前後で安定したら、焼き部2の前段側に位置するチェーン駆動ギヤ5側から、耐熱シートベルト9上に団子Wを1本ずつ置く。置かれた団子Wは、前記のようなチェーン6と複数の蓄熱板7と耐熱シートベルト9の周回移動によって、焼き部2に順次搬送され、焼き部2を通過した後、耐熱シートベルト9上から排出される。
前記のように団子Wが焼き部2を通過する際、団子Wの上面は、上側のガスバーナー21による火力で焼かれて、綺麗な焼き色が付き、また、団子Wの下面は、耐熱シートベルト9の直下にある蓄熱板の熱(210℃前後)によって、綺麗な焼き色が付く。
以上説明したように、本実施形態の食品焼成機1では、団子を搬送する搬送部3の具体的な構成として、複数の蓄熱板7を採用したため、それぞれの蓄熱板7において、団子に綺麗な焼き色を付けるために必要な温度(210℃前後)が維持され、かかる蓄熱板7の熱により団子の下面に綺麗な焼き色を付けことができる。
また、本実施形態の食品焼成機1にあっては、団子を搬送する搬送部3の具体的な構成として、複数の蓄熱板7とチェーン6からなる食品搬送ベルト8の表面全周に、耐熱シートベルト9を掛け回して着脱自在に装着する構成を採用した。このため、隣り合う2つの蓄熱板7間の隙間は耐熱シートベルト9で覆われることから、そのような隙間にゴミや団子の焼きカス等の異物が入り込んで付着するという不具合や、そのように付着した異物が脱落して団子に混入するという不具合が減り、団子への異物の混入を防止するのに好適である。
さらに、本実施形態の食品焼成機1によると、蓄熱板7の上に団子が置かれるのではなく、当該団子はフッ素系樹脂素材の耐熱シートベルト9上に置かれる構成を採用した。このため、蓄熱板7に食品油を塗布することで蓄熱板7への食品の貼り付きを防止する必要はない。また、耐熱シートベルト9はフッ素系樹脂素材であるため、耐熱シートベルト9への団子の貼り付きは生ぜず、耐熱シートベルト9への団子の貼り付きを防止する手段として、食用油を耐熱シートベルト9に塗布する必要もない。これらのことより、団子の貼り付き防止のために従来採用していた食用油の塗布を廃止することができ、よって、塗布した食用油が焦げカスとなって蓄熱板7の上に貼り付いたり、貼り付いたカスが異物として団子に付着したりすることもない。
また、本実施形態の食品焼成機1によると、前記のように、耐熱シートベルト9の採用によって蓄熱板7間の隙間に異物が付着するという不具合が減ること、食用油の塗布の廃止によって蓄熱板7の上にカスが付着するという不具合が生じないこと、及び、耐熱シートベルト9への食品の貼り付が生じないことから、例えば蓄熱板7や耐熱シートベルト9等を苛性ソーダで洗浄する等の定期的なメンテナンス回数を大幅に削減することも可能である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。特に、前記実施形態の食品焼成機1は、団子だけでなく、大福、どら焼き、煎餅、ハンバーグ等、各種食品に焼き色を付ける手段として利用することができる。
1 食品焼成機
2 焼き部
21、22 ガスバーナー
3 搬送部
4、5 チェーン駆動ギヤ
6 チェーン
7 蓄熱板
8 食品搬送ベルト
9 耐熱シートベルト
10 第1の回転軸
11 第2の回転軸
12 動力伝達手段
13 モータ
14 蛇行修正手段
15 フリーロール
15A フランジ
15B 検知板
16 蛇行修正ロール
17 揺動軸
20 刷毛
F フレーム
S センサ
S1 近接センサ
W 団子(食品)

Claims (3)

  1. 団子その他の食品を焼くための焼き部と、
    前記食品が前記焼き部を通過するように当該食品を搬送する搬送部と、を備えた食品焼成機であって、
    前記搬送部は、
    前記焼き部の前後に位置する一対のギヤに掛け回して装着されたチェーンと、
    前記チェーン上に取り付けられて該チェーンと一体に移動する複数の蓄熱板と、
    前記複数の蓄熱板と前記チェーンからなる食品搬送ベルトの表面全周に掛け回して着脱自在に装着されるとともに、前記食品が置かれるフッ素樹脂系素材の耐熱シートベルトと、を備えてなること
    を特徴とする食品焼成機。
  2. 前記食品焼成機は、
    前記耐熱シートベルトの蛇行を修正する蛇行修正手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の食品焼成機。
  3. 前記蛇行修正手段は、前記耐熱シートベルトを掛け回したフリーロール及び蛇行修正ロールを備え、
    前記フリーロールは、前記耐熱シートベルトの幅方向移動に追従して同方向に移動可能に設けられるとともに、その移動方向がセンサで検知される構成になっており、
    前記蛇行修正ロールは、前記センサで検知した前記フリーロールの移動方向とは反対側の耐熱シートベルト幅方向端部を張るように傾斜することで、前記耐熱シートベルトの蛇行を修正すること
    を特徴とする請求項2に記載の食品焼成機。
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