図1乃至図7は、発明を実施するための最良の形態である。図1は、遊技盤1の前側部品と裏側部品との取り付けられた構造の断面を示す。図2は、周辺飾り構造体2と板状構造体4とを分解して前側から示す。図3は、前側部品および板状構造体4を分解して裏側から示す。図4および図5は、遊技盤1に前側部品および裏側部品を取り付ける工程を裏側から示す。図6は、パチンコ機の遊技機枠110に遊技盤1を取り付ける場合を前側から分解して示す。図7は、パチンコ機の遊技盤1と映写装置130と遊技機枠110との関係を示す。本明細書において、「前」、「後」、「裏」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図6の状態に遊技盤1および遊技機枠110を置いて矢印Aで示す前側から見た場合に特定される方向である。「後」と「裏」とは同じ方向である。
図2を参照し、パチンコ機における遊技盤1の前側の構造について説明する。遊技盤1は、周辺飾り構造体2と板状構造体4とを備える。周辺飾り構造体2は、非遊技領域を形成する遮光性の有る有色な合成樹脂からなる方形な外形を有し、取付部5と丸窓6と球発射通路7と外ガイドレール8と内ガイドレール9とアウト口周縁部10と周辺飾り部11と戻り球防止弁12と球反発体13と証紙台14および不正防止バンド15を備える。取付部5は、遊技盤1を図6に示す遊技機枠110に固定するためのものであって、周辺飾り構造体2と別材質の合成樹脂からロック挿入孔16を備える形態に形成され、周辺飾り構造体2の右側に位置する上下隅部に、周辺飾り構造体2の裏側から図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けられる。
丸窓6と内ガイドレール9およびアウト口周縁部10は、周辺飾り構造体2を合成樹脂で成形する場合に、周辺飾り構造体2と一緒に形成される。丸窓6は、周辺飾り構造体2の中央に、前後方向に貫通する。球発射通路7は、丸窓6の左側部に沿う縦長な形状である。外ガイドレール8は、ステンレスのような金属からなる帯板状であって、球発射通路7の左側部から丸窓6の上部弧状縁部に沿う上方に凸となる弧状となって、周辺飾り構造体2の前面から前側に突出するように、周辺飾り構造体2に取り付けられる。内ガイドレール9は、球発射通路7の右側部から丸窓6の下部弧状縁部に沿う、下方に凸となる弧状となって、周辺飾り構造体2の前面から前側に突出する。アウト口周縁部10は、内ガイドレール9における下部弧状縁部の最下部において、アウト口17を囲むように、内ガイドレール9から丸窓6の内側に突出した格好に連接される。アウト口17は、球を遊技盤1の前側から裏側に排出する部分である。
周辺飾り部11は、内ガイドレール9から外側に連接された意匠部である。証紙台14は、周辺飾り構造体2と別材質の合成樹脂から形成され、周辺飾り構造体2の右側の下部に、図外の軸で、前後方向に開閉可能に取り付けられる。証紙台14が、周辺飾り構造体2との連結部を構成する図外のヒンジ軸を中心として前方に開かれることによって、下部の取付部5が、周辺飾り構造体2の前側から見える格好となる。そして、証紙台14が、上記軸を中心として後方に閉じられ、証紙台14が、周辺飾り構造体2の証紙台受部18で受け止められることによって、取付部5が、証紙台14で覆われて周辺飾り構造体2の前側から見えなくなる。証紙台受部18は、周辺飾り構造体2を合成樹脂で成形する場合に、周辺飾り構造体2と一緒に形成される。閉じられた証紙台14の前面には、図外の証紙が、貼り付けられる。証紙は、遊技盤1の検査に合格して販売の認可を受けたことを証明するものである。
戻り球防止弁12は、外ガイドレール8よりも厚さの薄い薄帯板状のステンレスまたは弾性体により形成される板ばねである。戻り球防止弁12の一端部が、周辺飾り構造体2における内ガイドレール9の球発射通路7の球出口に位置する端部に取り付けられた場合、戻り球防止弁12は、内ガイドレール9から外ガイドレール8の方向に位置する先端部に行くに従って、球発射通路7の出口から遊技領域3の側に徐々に傾斜する格好になる。戻り球防止弁12の先端は、外ガイドレール8の遊技領域3の側に位置する内側面に接触するかまたは接触する程度に近づいていればよい。この接触する程度は、戻り球防止弁12の先端と外ガイドレール8の内側面との間に1個の球の直径よりも小さい隙間が存在し、遊技領域3から外ガイドレール8の内側面に沿って球発射通路7の側に逆行する球が、上記戻り球防止弁12の先端と外ガイドレール8の内側面との間に引っかかることもなく通過することもできない範囲であればよい。
球発射機構124(図6参照)から発射された球が、球発射通路7から戻り球防止弁12を押し開けることによって、戻り球防止弁12の先端部が、外ガイドレール8から離れるように、戻り球防止弁12の内ガイドレール9に取り付けられた一端部を基準として、戻り球防止弁12が、全体的に遊技領域3の側に弾性変形する。そして、戻り球防止弁12を押し開けた球が、戻り球防止弁12から遊技領域3の側に離れることによって、戻り球防止弁12の先端部が、外ガイドレール8に近づくように、戻り球防止弁12が、全体的に図2に示す形態に復元する。このように戻り球防止弁12が、復元した形態において、球発射通路7から遊技領域3に発射された球が、遊技領域3から球発射通路7の側に逆行してきた場合、当該球が、戻り球防止弁12に衝突し、戻り球防止弁12が、当該球を遊技領域3から球発射通路7に取り込まれることを防止して遊技領域3に跳ね返す。
球反発体13は、ゴムまたは合成樹脂からなる衝撃吸収体であって、周辺飾り部11における丸窓6と連接される端部に、周辺飾り構造体2の裏面から取り付けられることによって、球反発体13の先端部が丸窓6の内部に突出する。そして、球発射通路7から外ガイドレール8に沿って発射された球が、丸窓6の内部に突出した球反発体13の先端部に衝突すると、球反発体13が衝突した球を丸窓6で囲まれた遊技領域3の中央の方向に跳ね返す。不正防止バンド15は、周辺飾り構造体2と別材質の合成樹脂から形成され、周辺飾り構造体2の下部に、左右方向に延長した形状に取り付けられる。そして、図6に示すパネル枠126が、閉じられることによって、不正防止バンド15が、図6に示すガラスからなる前面パネル127の内側面(遊技盤1の側に位置する面)に接触し、遊技者が、ピアノ線や合成樹脂製薄帯板などの不正操作部材を遊技領域3よりも下方の図6に示す遊技機枠110の前側から遊技機枠110の前面構成部品間の隙間を経由して遊技領域3に挿入しようとした場合、前面パネル127の内側面に接触した不正防止バンド15が、不正操作部材を受け止めて不正操作部材の遊技領域3への侵入を防止する。
板状構造体4は、周辺飾り構造体2の球発射通路7を除く丸窓6で囲まれる遊技領域3を形成する、無色の光透過性を有する合成樹脂からなる方形な外形を有する。板状構造体4の前面には、センター飾り21、一般入賞部品22、作動入賞部品23、始動入賞部品24、可変入賞部品25、遊技釘26、風車29などの遊技部品としての前側部品が、遊技領域3に位置して、取り付けられる。一般入賞部品22は、球を遊技領域3から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域3の裏側に排出する、取込形である。左右の一般入賞部品22には、同じ符号を付したが、左の一般入賞部品22の形と右の一般入賞部品22の形とは、左右対称である。作動入賞部品23は、球を遊技領域3から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域3の裏側に取り込むことなく、遊技領域3に排出する、通過形である。左右の作動入賞部品23には、同じ符号を付したが、左の作動入賞部品23の形と右の作動入賞部品23の形とは、左右対称である。
始動入賞部品24は、一対の羽根27の下部を中心とし、一対の羽根27を図3に示す始動駆動機構67で左右方向に開閉する電動チューリップと呼ばれる構造である。始動入賞部品24は、球を遊技領域3から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域3の裏側に排出する、取込形である。始動入賞部品24の左右一対の羽根27は、閉じた場合でも、球を受け入れ得る形態、受け入れない形態のいずれでも適用できる。可変入賞部品25は、横長な長方形状の開閉体28の下部を中心とし、開閉体28を図3に示す可変駆動機構77で前後方向に開閉するアタッカーまたは大入賞口と呼ばれる構造である。開閉体28は、前側に開くと前傾姿勢となり、閉じると垂直姿勢となる。開閉体28の開放中に取付基盤73の上方から開閉体28の開放によって可変入賞部品25に開いた開口部から可変入賞部品25に取り込まれた球は、遊技盤1の裏側に排出される。よって、可変入賞部品25は、取込形である。風車29は、頭付釘のような軸30が板状構造体4の遊技領域3から内部に打ち込まれることによって、板状構造体4に、回転可能に取り付けられる。周辺飾り構造体2の下部には、アウト球逃部31が、可変入賞部品25の真下の位置に、周辺飾り構造体2の下端面から内部に窪むとともに前後方向に貫通する切り込みとして、設けられる。板状構造体4の一側部の上下には、逃部32が設けられる。逃部32は、図6に示す遊技盤1を遊技機枠110に取り付ける場合の台座119を逃げる部分である。板状構造体4の四隅部には、取付部33が設けられる。取付部33は、板状構造体4の前後方向への貫通孔である。そして、センター飾り21と一般入賞部品22と作動入賞部品23と始動入賞部品24と可変入賞部品25および遊技釘26を備えた板状構造体4が、周辺飾り構造体2の裏側から周辺飾り構造体2に重ね合わされ、図外のタッピングスクリューのような止ねじが、板状構造体4の裏側から取付部33を経由して周辺飾り構造体2に締結されることによって、板状構造体4と周辺飾り構造体2とが互いに結合されて図6に示す形態の遊技盤1として形成される。遊技釘26は、図2には1本だけ図示してあるが、パチンコ機に実用される遊技盤1には多数本用いられる。
図3を参照し、板状構造体4、センター飾り21、右の一般入賞部品22、右の作動入賞部品23、始動入賞部品24、可変入賞部品25、遊技釘26、右の風車29の裏側の構造について説明する。板状構造体4の左右側部の上下方向中間には、作動入賞部品23に対する逃部34および取付部35が設けられる。逃部34は、作動入賞部品23の配線孔60を逃げるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。取付部35は、作動入賞部品23を板状構造体4に取り付けるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。板状構造体4の中央部には、センター飾り21に対する位置決め部36および取付部37が設けられる。位置決め部36は、センター飾り21の板状構造体4への取付位置を決めるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。取付部37は、センター飾り21を板状構造体4に取り付けるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。板状構造体4の取付部37より下部には、風車29に対する取付部38が設けられる。取付部38は、風車29の軸30を板状構造体4に取り付けるために板状構造体4に前面から内部に窪む行き止まり孔として形成された部分である。板状構造体4の取付部38より下部には、始動入賞部品24に対する逃部39および取付部40が設けられる。逃部39は、始動入賞部品24の始動駆動機構67と始動入賞球検出器70ならびに球排出孔部68を逃げるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。取付部40は、始動入賞部品24を板状構造体4に取り付けるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。板状構造体4の逃部39より下部には、可変入賞部品25に対する位置決め部41および逃部42が設けられる。位置決め部41は、可変入賞部品25の板状構造体4への取付位置を決めるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。逃部42は、可変入賞部品25の球振分部74および可変駆動機構77を逃げるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。板状構造体4の逃部39と逃部42との双方より左右には、一般入賞部品22に対する逃部43および取付部44が設けられる。逃部43は、一般入賞部品22の球排出孔部53および一般入賞球検出器54を逃げるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。取付部44は、一般入賞部品22を板状構造体4に取り付けるために板状構造体4に前後方向への貫通孔として形成された部分である。逃部32;34は、板状構造体4の側面から内側に窪むとともに板状構造体4の前後方向に開口する切り欠きである。板状構造体4には、図2に示す多数本の遊技釘26を取り付ける図外の取付部が、板状構造体4の前面から内部に窪む行き止まり孔として形成される。
センター飾り21の裏面には、位置決め部45および取付部46を備える。位置決め部45は、センター飾り21の板状構造体4への取付位置を決めるためにセンター飾り21の裏面から裏側に突出する突起として形成される。取付部46は、センター飾り21の裏面から内部に窪む行き止まり孔として形成され、センター飾り21の前面に貫通していない。一般入賞部品22の取付基盤50は、逃部43を塞ぐ大きさであって、一般入賞部品22を板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基盤50の裏面は、板状構造体4における逃部43の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基盤50の前面には、上方から取り込んだ球を取付基盤50の裏面に誘導するポケット形の一般入賞孔部51が、取付基盤50の前面から前側に突出する。取付基盤50の裏面には、取付部52および球排出孔部53が設けられる。取付部52は、取付基盤50の裏面から裏側に筒状に突出する。球排出孔部53は、一般入賞孔部51から取付基盤50の裏面に誘導された球を板状構造体4の後側に排出する。球排出孔部53より上部には、一般入賞孔部51に入賞した球を検出して一般入賞信号を出力する一般入賞球検出器54が設けられる。一般入賞球検出器54の取付基盤50から裏側に突出した後端部には、一般入賞信号を出力するための配線55を備える。
作動入賞部品23の取付基盤57は、逃部34を塞ぐ大きさであって、作動入賞部品23を板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基盤57の裏面は、板状構造体4における逃部34の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基盤57の前面には、取付基盤57の前面の上方から取り込んだ球を取付基盤57の裏側に排出することなく取付基盤57の前面の下部に排出する門形の作動入賞孔部58が、取付基盤57の前面から前側に突出する。取付基盤57の左右方向の一側部には、取付部59が、取付基盤57の裏面から裏側に筒状に突出する。取付基盤57の左右方向の他側部には、配線孔60が、取付基盤57の前後方向に貫通する形態に設けられる。配線孔60には、作動入賞孔部58の内部に設けられた図外の作動入賞球検出器に作動入賞信号を出力するために接続された配線61が通される。
始動入賞部品24の取付基盤63は、逃部39を塞ぐ大きさであって、始動入賞部品24を板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基盤63の裏面は、板状構造体4における逃部39の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基盤63の前面には、保護枠64および始動入賞孔部65を備える。保護枠64は、羽根27に球が直撃しないように羽根27よりも上方に位置して羽根27を保護するものであって、取付基盤63の前面の上方から取り込んだ球を取付基盤63の裏側に排出することなく取付基盤63の前面の下部に排出する門形である。始動入賞孔部65は、羽根27よりも下方に位置して羽根27の間を通過した球を取付基盤63の前面の上方から取り込んで取付基盤50の裏面に誘導するポケット形である。取付基盤63の裏面には、取付部66と始動駆動機構67および球排出孔部68が設けられる。取付部66は、取付基盤63の裏面から裏側に筒状に突出する。始動駆動機構67は、羽根27を駆動する機構であって、裏側に配線69を備える。始動駆動機構67と球排出孔部68との間には、始動入賞孔部65に入賞した球を検出して始動入賞信号を出力する始動入賞球検出器70が設けられる。始動入賞球検出器70の取付基盤63から裏側に突出した後端部には、始動入賞信号を出力するための配線71を備える。球排出孔部68は、始動入賞孔部65から取付基盤63の裏面に誘導された球を板状構造体4の後側に排出する。
可変入賞部品25の取付基盤73は、逃部42を塞ぐ大きさであって、可変入賞部品25を板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基盤73の裏面は、板状構造体4における逃部42の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基盤73の裏面には、球振分部74、位置決め部75、取付部76および可変駆動機構77を備える。球振分部74は、取付基盤73の中央に位置し、取付基盤73の裏面から裏側に箱形に突出し、図2に示す開閉体28の開放中に取付基盤73の上方から開閉体28の開放によって取付基盤73に開いた開口部から取付基盤73の裏側に排出された球を取り込んでカウントスイッチと呼ばれる普通入賞球検出器79とVスイッチと呼ばれる特別入賞球検出器81とのいずれかに振り分ける。普通入賞球検出器79または特別入賞球検出器81を通過した球は、板状構造体4の裏側に排出される。位置決め部75は、可変入賞部品25の板状構造体4への取付位置を決めるために取付基盤73の裏面から裏側に突出する突起として形成される。取付部76は、球振分部74の後部から左右に突出し、止ねじ101を締結する取付孔76aを取付部76の前後に貫通する形態に備える。可変駆動機構77は、開閉体28を駆動する機構であって、電磁ソレノイドのような可変駆動源と、可変駆動源におけるプランジャのような出力体と開閉体28とを連結する連結機構と、可変駆動源に電力を供給する配線78を備える。可変駆動機構77は、球振分部74の外側一側に位置し、取付基盤73の裏面に設けられる。普通入賞球検出器79の球振分部74から裏側に突出した後端部には、普通入賞信号を出力するための配線80を備える。特別入賞球検出器81の球振分部74から裏側に突出した後端部には、特別入賞信号を出力するための配線82を備える。
遮蔽体85は、始動入賞部品24の板状構造体4から裏側に突出する裏突出部分である始動駆動機構67が始動入賞部品24の前側から板状構造体4を通して見えないように隠すものであって、遮光性の有る例えば黒色の合成樹脂により形成される。遮蔽体85は始動入賞部品24の取付部66の間における取付基盤63の上方の部分と対する大きさの外形であって、中央部に開口部86を備える。開口部86は、始動駆動機構67を取り込むことによって、始動駆動機構67の周囲を覆う形状である。遮蔽体85の両側部には、取付部87が遮蔽体85の両側部から前側に突出した形状に設けられる。遮蔽体85の両側部および取付部87には、ねじ挿入孔87aが、前後方向への貫通孔として設けられる。球案内体90は、セット板または集合樋とも呼ばれ、前方に開放された窪みを備え、板状構造体4の裏面に取り付けられることによって、板状構造体4の裏面とで、一般入賞部品22、始動入賞部品24、可変入賞部品25、図2に示すアウト口17からアウト球逃部31を経由して板状構造体4の裏側に排出された球を下方に誘導して排出する通路を形成する裏側部品であって、下壁の中央に球を下方に排出する球排出口91を備え、左右に一般入賞部品覆部92を備え、裏壁の中央部に複数の窓93;94;95を備え、上壁の中央に始動入賞覆部96を備える。窓93と窓94との間、窓94と窓95との間のそれぞれに位置する裏壁は、球案内体90を取り付ける取付部97として形成されている。取付部97には、ねじ挿入孔98が、止ねじ101の雄ねじにより形成されたねじ部を挿入するための前後方向への貫通孔として形成される。球案内体90が板状構造体4に取り付けられた場合、普通入賞球検出器79および特別入賞球検出器81が、窓94から球案内体90の裏側に突出し、可変入賞部品25の可変駆動機構77が窓95と対向する。
センター飾り21、一般入賞部品22、作動入賞部品23、始動入賞部品24、遊技釘26、風車29は、板状構造体4に、次のように取り付けられる。センター飾り21の位置決め部45が板状構造体4の前側から位置決め部36に嵌め込まれ、図外のタッピングスクリューのような止ねじが板状構造体4の裏側から取付部37を経由してセンター飾り21の取付部46に締結されることによって、センター飾り21の裏面が板状構造体4の前面に接触し、センター飾り21が板状構造体4に取り付けられる。一般入賞部品22の球排出孔部53と一般入賞球検出器54および配線55が板状構造体4の前側から逃部43に挿入され、一般入賞部品22の取付部52が板状構造体4の前側から取付部44に挿入され、図外の固定具としてのタッピングスクリューのような止ねじが板状構造体4の裏側から取付部44を経由して一般入賞部品22の取付部52に締結されることによって、一般入賞部品22の取付基盤50の裏面が板状構造体4の前面に接触し、一般入賞部品22が板状構造体4に取り付けられる。作動入賞部品23の配線61が板状構造体4の逃部34に挿入され、作動入賞部品23の取付部59が板状構造体4の前側から取付部35に挿入され、図外の固定具としてのタッピングスクリューのような止ねじが板状構造体4の裏側から取付部44を経由して作動入賞部品23の取付部59に締結されることによって、作動入賞部品23の取付基盤57の裏面が板状構造体4の前面に接触し、作動入賞部品23が板状構造体4に取り付けられる。始動入賞部品24の始動駆動機構67と始動入賞球検出器70および球排出孔部68が板状構造体4の前側から逃部39に挿入され、始動入賞部品24の取付部66が板状構造体4の前側から取付部44に挿入される一方、遮蔽体85の取付部87が板状構造体4の裏側から取付部44に挿入され、固定具としてのタッピングスクリューのような止ねじ100が板状構造体4の裏側から遮蔽体85の取付部87における取付孔87aを経由して始動入賞部品24の取付部66に締結されることによって、始動入賞部品24の取付基盤63の裏面が板状構造体4の前面に接触し、遮蔽体85の前面が板状構造体4の裏面に接触し、始動入賞部品24および遮蔽体85が板状構造体4に取り付けられる。遊技釘26は、板状構造体4の前側から図外の取付孔に図外の釘打機で打ち込まれることによって、板状構造体4に取り付けられる。風車29の軸30が板状構造体4の前側から取付部38に打ち込まれることによって、風車29が板状構造体4に取り付けられる。風車29は、球が衝突することによって、軸30の周りに回転する。
図4および図5を参照し、可変入賞部品25である前側部品と球案内体90である裏側部品とが板状構造体4に取り付けられる場合について説明する。図4に示すように、可変入賞部品25の球振分部74と取付部76および可変駆動機構77が板状構造体4の前側から逃部42に挿入され、可変入賞部品25の位置決め部75が板状構造体4の前側から位置決め部41に挿入され、可変入賞部品25が板状構造体4に位置決めされ、可変入賞部品25の取付基盤73の裏面が板状構造体4の前面に接触し、取付基盤73が逃部42を前側から見えないように覆い隠す。その後、図5に示すように、球案内体90が板状構造体4の裏側に被せられる場合、可変駆動機構77の配線78が窓95から球案内体90の裏側に引き出され、普通入賞球検出器79の配線80および特別入賞球検出器81の配線82が窓94から球案内体90の裏側に引き出され、球案内体90の前面102が板状構造体4における逃部42の周りの裏面に接触する。そして、止ねじ101が球案内体90のねじ挿入孔98から可変入賞部品25における取付部76の取付孔76aに締結されることによって、球案内体90が板状構造体4に取り付けられる。止ねじ101と取付孔76aとが、可変入賞部品25の取付部76と球案内体90の取付部97とを互いに結合する固定具を構成する。
最良の形態によれば、図1に示すように、前側部品である可変入賞部品25が位置決め部75と位置決め部41との嵌め合いによって板状構造体4に位置決めされ、球案内体90が止ねじ101の取付部76への締結によって上記板状構造体4に位置決めされた可変入賞部品25に固定されているので、可変入賞部品25と球案内体90とが光透過性を有する合成樹脂からなる板状構造体4を前後方向から挟み付け、遊技盤1の前面に配置される前側部品である可変入賞部品25と遊技盤1の裏面に配置される裏側部品である球案内体90との相互間での取付位置が正確になるという利点がある。しかも、可変入賞部品25と球案内体90との2つの部品が止ねじ101で互いに結合されるので、可変入賞部品25と球案内体90との2つの部品を別々の止ねじで板状構造体4に取り付けるよりも、止ねじ101の使用本数を減らし、止ねじ101によるねじの締結作業を減らすことができるという利点がある。
図6を参照し、遊技盤1を用いたパチンコ機について説明する。映写装置130のスクリーン134が遊技機枠110における可動枠111の裏側からの中央開口部112に収納され、スクリーン134の前面が遊技機枠110における盤収容室113の裏壁の前面と同一面内に位置される。そして、映写装置130が遊技機枠110における盤収容構造体114の裏壁の裏面に取り付けられることによって、映写装置130が可動枠111に取り付けられる。また、遊技盤1の遊技領域3が前側に向けられ、遊技盤1が遊技機枠110の前側から盤収容室113に挿入され、遊技盤1の下部が遊技機枠110における盤棚115の上に載せられ、遊技盤1の左側部が遊技機枠110の盤受止部116および盤押圧部117で前後方向から挟まれた後、遊技盤1の右側部が後側に押され、遊技機枠110における盤ロック機構118のロック操作体120が遊技盤1の取付部5のロック挿入孔16に後側から挿入されて前側に突出した状態において、作業者がロック操作体120を例えば右方向に90度回転操作すると、ロック挿入孔16の周りにおける取付部5の裏面が盤ロック機構118の台座119の前面と接触し、ロック操作体120の裏面がロック挿入孔16の周りにおける取付部5の前面と接触し、遊技盤1が可動枠111に取り付けられる。遊技盤1が可動枠111に取り付けられた場合、一般入賞部品22と始動入賞部品24および可変入賞部品25は、映写装置130におけるスクリーン134よりも下部に位置する前壁138と対向する。遊技盤1が取り付けられた後、可動枠111が閉じられるとともに、遊技機枠110における前面の球皿構造体121が閉じられる。
その状態において、球が球皿構造体121の球収納部122に入れられた状態において、遊技者が遊技機枠110の前面の球発射操作機構123を操作すると、遊技機枠110の球発射機構124が球収納部122から供給された球を1個ずつ球発射操作機構123の操作量に応じた発射力で遊技盤1の遊技領域3に発射する。遊技領域3に発射された球は、センター飾り21や遊技釘26または風車29で流れを変えられるとともに、一般入賞部品22と作動入賞部品23および始動入賞部品24のいずれかに入賞する。一般入賞部品22への球の入賞により、図3の一般入賞球検出器54が一般入賞信号を図外の制御装置に出力し、作動入賞部品23への球の入賞により、図外の作動入賞球検出器が作動入賞信号を上記制御装置に出力し、始動入賞部品24への球の入賞により、図3の始動入賞球検出器70が始動入賞信号を上記制御装置に出力する。
制御装置は、作動入賞信号の入力により普通図柄遊技に対する当たり外れの抽選を行うとともに普通図柄遊技を表示するように映写装置130を制御する。映写装置130は、制御装置からの制御開始に伴い、スクリーン134に複数の普通図柄を可変表示した後に、普通図柄遊技に対する当たり外れの抽選を反映した普通図柄をスクリーン134に停止表示する。普通図柄遊技に対する当たり外れの抽選が外れの場合、外れとして制御装置に設定された単独の普通図柄または複数の普通図柄の組み合わせがスクリーン134に停止表示され、制御装置による上記1回の作動入賞信号の入力に伴う制御を終わる。普通図柄遊技に対する当たり外れの抽選が当たりの場合、当たりとして制御装置に設定された単独の普通図柄または複数の普通図柄の組み合わせがスクリーン134に停止表示された後、制御装置が図3の始動駆動機構67を駆動し、始動入賞部品24における図3の羽根27が開閉され、制御装置による上記1回の作動入賞信号の入力に伴う制御を終わる。
制御装置は、始動入賞信号の入力により特別図柄遊技に対する当たり外れの抽選を行うとともに特別図柄遊技を表示するように映写装置130を制御する。映写装置130は、制御装置からの制御開始に伴い、スクリーン134に複数の特別図柄を可変表示した後に、特別図柄遊技に対する当たり外れの抽選を反映した特別図柄をスクリーン134に停止表示する。特別図柄遊技に対する当たり外れの抽選が外れの場合、外れとして制御装置に設定された単独の特別図柄または複数の特別図柄の組み合わせがスクリーン134に停止表示され、制御装置による上記1回の始動入賞信号の入力に伴う制御を終わる。特別図柄遊技に対する当たり外れの抽選が当たりの場合、当たりとして制御装置に設定された単独の特別図柄または複数の特別図柄の組み合わせがスクリーン134に停止表示された後、制御装置が図3の可変駆動機構77を駆動し、可変入賞部品25の開閉体28が開閉され、制御装置による上記1回の作動入賞信号の入力に伴う制御を終わる。この開閉体28の開放中において、遊技領域3から球が可変入賞部品25に入賞する。可変入賞部品25への球の入賞により、図3の普通入賞球検出器79が普通入賞信号を前記制御装置に出力し、図3の特別入賞球検出器80が特別入賞信号を前記制御装置に出力する。
前記普通図柄や特別図柄は、スクリーン134におけるセンター飾り21、一般入賞部品22、作動入賞部品23、始動入賞部品24、遊技釘26、風車29で覆われる以外の部分に表示される。前記一般入賞部品22、作動入賞部品23、始動入賞部品24、可変入賞部品25などの部品への球の入賞に伴い、一般入賞信号、作動入賞信号、始動入賞信号、普通入賞信号が制御装置に入力されるごとに、制御装置が遊技機枠110の裏側に設けられた払出機構125を制御する。これによって、払出機構125が、遊技機枠110の裏側のタンク128から遊技機枠110の前側の球収納部122に、上記各入賞の結果たる賞球としての球を払い出す。
図7を参照し、遊技盤1および映写装置130が遊技機枠110に組み込まれたパチンコ機について説明する。映写装置130は、遮光性合成樹脂からなる前側に開放した箱形の装置筐体131に、投影機132、反射鏡133、スクリーン134を組み付けた、ユニットと呼ばれる単一構造体として形成される。投影機132の液晶表示器137が電気的に画像を表示し、投影機132のLEDのような投影光源136が電気的に光を画像の表示されている液晶表示器137に照射し、その投影光Lが投影機132の投影レンズ135で拡大され、その拡大された投影光Lが反射鏡133で前側に反射してスクリーン134の全域に上記液晶表示器137で表示された画像を拡大して映写し、遊技機枠110の前側から遊技者がスクリーン134に映し出された画像を遊技機枠110の閉じられたパネル枠126の前面パネル127と遊技盤1の丸窓6および光透過性を有する合成樹脂からなる板状構造体4を通して見ることをできる。これによって、遊技者は、スクリーン134に映し出された画像を遊技領域3の全域に見ながら遊技領域3に行き交う球の動きを見ることができる。
図6および図7で示したように、スクリーン134に映し出された画像が遊技機枠110の前側から前面パネル127と遊技盤1の丸窓6および光透過性を有する合成樹脂からなる板状構造体4を通して見る構造のパチンコ機において、図1に示すように、可変入賞部品25が位置決め部75と位置決め部41との嵌め合いによって板状構造体4に位置決めされているので、位置決め部41に嵌め合わされる位置決め部が球案内体90に設けられ、この位置決め部と位置決め部41との嵌め合いによって球案内体90が板状構造体4に位置決めされる場合に比べ、可変入賞部品25の遊技領域3に対する位置が正確となる。また、始動入賞部品4が取付部66と取付部40との嵌め合いによって板状構造体4に位置決めされている。よって、最良の形態が、遊技盤1の裏側で表示された画像を遊技盤1の前側から遊技盤1を通して見えるようにした構造のパチンコ機に適用された場合、始動入賞部品4や可変入賞部品25の遊技領域3に対する位置が正確となり、始動入賞部品4や可変入賞部品25に対する球の入賞率が良好となるという利点がある。
図8は、異なる第1形態に係る、前側部品として可変入賞部品25を例とし、裏側部品として球案内体90を例とし、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられた構造の断面を示す。図8において、可変入賞部品25の取付部76には、固定具としての雄ねじ部140が、取付部76から裏側に直線的に突出して設けられる。雄ねじ部140の外径は、取付部76の外径よりも細い。雄ねじ部140は、止ねじまたはねじ棒など丸棒の外周面に雄ねじを形成した部材が取付部76に一体に設けられることによって形成される。球案内体90のねじ挿入孔98が雄ねじ部140を挿入する孔として設けられる。図3乃至図5に示す止ねじ101に相当する固定具としてのナット141が用いられる。雄ねじ部140とナット141とが、可変入賞部品25の取付部76と球案内体90の取付部97とを互いに結合する固定具を構成する。
可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる場合、可変入賞部品25の球振分部74と取付部76および可変駆動機構77が板状構造体4の前側から逃部42に挿入され、可変入賞部品25の位置決め部75が板状構造体4の前側から位置決め部41に挿入され、可変入賞部品25が板状構造体4に位置決めされ、可変入賞部品25の取付基盤73の裏面が板状構造体4の前面に接触し、取付基盤73が逃部42を前側から見えないように覆い隠すと、雄ねじ部140が逃部42から板状構造体4の裏側に突出している。そして、球案内体90が板状構造体4の裏側に被せられる場合、可変駆動機構77の配線78が窓95から球案内体90の裏側に引き出され、普通入賞球検出器79の配線80および特別入賞球検出器81の配線82が窓94から球案内体90の裏側に引き出され、ねじ挿入孔98が雄ねじ部140における板状構造体4の裏側に突出した後端部に挿入され、球案内体90の前面102が板状構造体4における逃部42の周りの裏面に接触する。そして、ナット141が球案内体90の裏側に突出した雄ねじ部140に締結されることによって、ナット141と取付部76とが板状構造体4における取付部97を前後方向から挟み、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる。
図9および図10は、異なる第2形態である。図9は、前側部品として可変入賞部品25を例とし、裏側部品として球案内体90を例とし、前側部品と板状構造体4と裏側部品とによる相互間での取付構造を分解して示す。図10は、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられた構造の断面を示す。図9において、可変入賞部品25では、図3や図4に示す取付部76が除去され、位置決め部75の取付基盤73から裏側への突出量である高さが高く形成され、位置決め部75に取付孔142が位置決め部75の裏面から内部への窪みとして設けられる。球案内体90では、図3や図4に示す取付部97およびねじ挿入孔98の位置が窓93よりも右側および窓95よりも左側に変更されて設けられる。上記位置決め部75の高さは、位置決め部75が板状構造体4の前側から位置決め部41に挿入された場合、位置決め部75の後端部が板状構造体4の裏側に突出して球案内体90における取付部97の前面に接触するかまたは接触する程度に近づくような、寸法に設定される。
可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる場合、可変入賞部品25の球振分部74および可変駆動機構77が板状構造体4の前側から逃部42に挿入され、可変入賞部品25の位置決め部75が板状構造体4の前側から位置決め部41に挿入され、可変入賞部品25が板状構造体4に位置決めされ、可変入賞部品25の取付基盤73の裏面が板状構造体4の前面に接触し、取付基盤73が逃部42を前側から見えないように覆い隠すと、取付孔142が逃部42から板状構造体4の裏側に突出している。そして、球案内体90が板状構造体4の裏側に被せられる場合、可変駆動機構77の配線78が窓95から球案内体90の裏側に引き出され、普通入賞球検出器79の配線80および特別入賞球検出器81の配線82が窓94から球案内体90の裏側に引き出され、板状構造体4の裏側に突出した取付孔142が球案内体90のねじ挿入孔98と対向し、球案内体90の前面102が板状構造体4における逃部42の周りの裏面に接触する。そして、図10に示すように、止ねじ101が球案内体90の裏側からねじ挿入孔98を経由して取付孔142に締結されることによって、止ねじ101と位置決め部75とが板状構造体4の取付部97を前後方向から挟み、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる。
図11は、異なる第3形態に係る、前側部品として可変入賞部品25を例とし、裏側部品として球案内体90を例とし、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられた構造の断面を示す。図11において、可変入賞部品25では、位置決め部75の高さを図1に類似するように遊技盤1の厚さよりも小さく形成し、位置決め部75に取付孔142を位置決め部75の裏面から内部への窪みとして設ける。球案内体90では、位置決め部143および窪み144が取付部97に設けられる。位置決め部143は、可変入賞部品25の板状構造体4への取付位置を決めるために取付部97の前面から前側に突出する突起として形成される。位置決め部143の前部には、ねじ挿入孔98が設けられる。
可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる場合、可変入賞部品25の球振分部74および可変駆動機構77が板状構造体4の前側から逃部42に挿入され、可変入賞部品25の位置決め部75および取付孔142が板状構造体4の前側から位置決め部41に挿入され、可変入賞部品25が板状構造体4に位置決めされ、可変入賞部品25の取付基盤73の裏面が板状構造体4の前面に接触し、取付基盤73が逃部42を前側から見えないように覆い隠す。そして、球案内体90が板状構造体4の裏側に被せられる場合、可変駆動機構77の配線78が窓95から球案内体90の裏側に引き出され、普通入賞球検出器79の配線80および特別入賞球検出器81の配線82が窓94から球案内体90の裏側に引き出され、位置決め部143が板状構造体4の位置決め部41に挿入され、球案内体90が板状構造体4に位置決めされ、球案内体90の前面102が板状構造体4における逃部42の周りの裏面に接触する。そして、止ねじ101が球案内体90の裏側から窪み144およびねじ挿入孔98を経由して取付孔142に締結されることによって、止ねじ101と位置決め部75とが板状構造体4の位置決め部143を前後方向から挟み、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる。
図12は、異なる第4形態に係る、前側部品として可変入賞部品25を例とし、裏側部品として球案内体90を例とし、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられた構造の断面を示す。可変入賞部品25の位置決め部75には、雄ねじ部140が、位置決め部75から裏側に直線的に突出して設けられる。雄ねじ部140の外径は、位置決め部75の外径よりも細い。雄ねじ部140は、止ねじまたはねじ棒など丸棒の外周面に雄ねじを形成した部材が位置決め部75に一体に設けられることによって形成される。球案内体90のねじ挿入孔98が雄ねじ部140を挿入する孔として設けられる。図3乃至図5に示す止ねじ101に相当するナット141が用いられる。
可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる場合、可変入賞部品25の球振分部74および可変駆動機構77が板状構造体4の前側から逃部42に挿入され、可変入賞部品25の位置決め部75および雄ねじ部140が板状構造体4の前側から位置決め部41に挿入され、可変入賞部品25が板状構造体4に位置決めされ、可変入賞部品25の取付基盤73の裏面が板状構造体4の前面に接触し、取付基盤73が逃部42を前側から見えないように覆い隠すと、雄ねじ部140が位置決め部41から板状構造体4の裏側に突出している。そして、球案内体90が板状構造体4の裏側に被せられる場合、可変駆動機構77の配線78が窓95から球案内体90の裏側に引き出され、普通入賞球検出器79の配線80および特別入賞球検出器81の配線82が窓94から球案内体90の裏側に引き出され、ねじ挿入孔98が雄ねじ部140における板状構造体4の裏側に突出した後端部に挿入され、球案内体90の前面102が板状構造体4における逃部42の周りの裏面に接触する。そして、ナット141が球案内体90の裏側に突出した雄ねじ部140に締結されることによって、ナット141と位置決め部75とが板状構造体4の取付部97を前後方向から挟み、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に取り付けられる。
図13および図14は、異なる第5形態である。図13のa図は、前側部品と裏側部品とを互いに結合するための固定具150を分解して示す。図13のb図は、固定具150を裏側部品としての球案内体90に取り付けた断面を示す。図14のa図は、固定具150を前側部品としての可変入賞部品25に挿入した断面を示す。図14のb図は、固定具で可変入賞部品25と球案内体90が互いに結合された断面を示す。図13のa図において、固定具150は、係合具151と操作具152とを備える。係合具151および操作具152は、互いに別々に形成される。係合具151は、前後方向に貫通する中心孔153を有する円筒本体154の一端部に受止部155を備え、円筒本体154の他端部に掛止部156を備える。受止部155は円筒本体154の一端部より軸心方向の一方の外側に開口する皿状である。受止部155と掛止部156との間における円筒本体154の外周面は、受止部155の外径と掛止部156の外径との双方よりも細い、くびれ部157として形成される。掛止部156は、割溝158によって、周方向に独立した複数の片持ち梁のような弾性片として形成される。割溝158は、掛止部156の他端部とくびれ部157との間を、軸心方向と直径方向とに切り欠かれる。掛止部156を構成する各弾性片の中心孔153を囲む内面には、突起159が、軸心方向に向けて突出する。
操作具152は、棒本体160の一端部に鍔161とくびれ部162と摘み163とを備え、棒本体160の他端部に係合溝164を備える。棒本体160は、受止部155の方向から中心孔153に挿入されるとともに、中心孔153に挿入された場合に突起159を中心孔153の径方向外側に押して掛止部156を押し広げる、太さである。鍔161は、棒本体160の外径よりも大きな外径であって、受止部155における周壁で囲まれた内部に取り込まれる大きさである。くびれ部162は、鍔161から同軸状に突出し、鍔161と摘み163との双方よりも細い。摘み163は、摘み163から同軸状に突出し、くびれ部162と鍔161との双方よりも太い円盤形状である。
図13のb図において、球案内体90の取付部97には、取付孔166が形成される。そして、係合具151のくびれ部157が、球案内体90の裏側から取付孔166に嵌め込まれることによって、受止部155と掛止部156とが、取付部97を前後方向から挟む格好となり、係合具151が、球案内体90に取り付けられ、掛止部156が球案内体90の裏面から裏側に突出する。そして、操作具152の棒本体160が、係合具151の受止部155の方向から中心孔153に挿入されることによって、係合溝164が、突起159に嵌め込まれた格好となり、操作具152が、係合具151に取り付けられる。これによって、固定具150が球案内体90に取り付けられる。
図14のa図において、可変入賞部品25の位置決め部75に設けられた取付部167は、位置決め部75の裏面から内部に窪む行き止まり孔として形成される。そして、球案内体90に取り付けられた固定具150の球案内体90より前側に突出した先端部としての係合具151における掛止部156が、可変入賞部品25における取付部167の内部に挿入され、係合具151の周囲における取付部97の前面が取付部167の周囲における位置決め部75の裏面に接触される。
次に、図14のb図に示すように、人が、操作具152の摘み163を矢印X1で示す前側に押すことによって、上記突起159と係合溝164との嵌まり合いが解除され、棒本体160が中心孔153の内部を奥に進入する。これに伴い、棒本体160の外周面が、突起159を中心孔153の径方向外側に押して、掛止部156を押し広げる。この中心孔153の径方向外側に押し広げられた掛止部156が、取付部167を径方向外側に突っ張るように、取付部167に接触する。これによって、固定具150が取付部167に押し込まれた形態となり、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に固定具150で取り付けられる。
このように可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4に固定具150で取り付けられた状態において、人が、操作具152の摘み163を矢印X2で示す裏側に引くことによって、棒本体160が中心孔153の奥から裏側に後退する。これに伴い、上記棒本体160の外周面による突起159に対する中心孔153の径方向外側への押し力が弱くなり、掛止部156が自身の弾性によって径方向内側に復帰し、突起159が係合溝164に嵌まり込み、掛止部156が取付部167から離れ、図14のa図の状態になる。これによって、固定具150と取付部167との係合が解除された形態となり、人が可変入賞部品25を支持して板状構造体4から前側に離れる方向に移動し、人が球案内体90を支持して板状構造体4から裏側に離れる方向に移動することによって、可変入賞部品25および球案内体90が板状構造体4から取り外される。
板状構造体4に画像を映し出す映写装置130を液晶表示器のような電気的に表示形態の変えられる画像を表示画面に表示する画像表示器で置換してもよい。板状構造体4は、遮光性を有する合成樹脂または合板のような木材で構成されてもよい。取付部5と丸窓6と球発射通路7と外ガイドレール8と内ガイドレール9とアウト口周縁部10と周辺飾り部11と戻り球防止弁12と球反発体13と証紙台14および不正防止バンド15を備えた周辺飾り構造体2に代えて、丸窓6を囲む周辺飾り構造体、外ガイドレール、内ガイドレール、アウト口周縁部、戻り球防止弁12、球反発体13、証紙台14、不正防止バンド15のそれぞれを個別に形成し、これら個別に形成された個々の部品を板状構造体4の前面に取り付けてもよい。