図1−図11は、一実施形態である。図1は、部品の取り付けられた遊技盤1を裏側から示す。図2は、周辺飾り構造体2と板状構造体4とを分解して前側から示す。図3は、板状構造体4を裏側から示す。図4は、一般入賞部品22を裏側から示す。図5は、作動入賞部品23を裏側から示す。図6は、始動入賞部品24を裏側から示す。図7は、可変入賞部品25を裏側から示す。図8は、部品の取り付けられた板状構造体4を裏側から示す。図9は、周辺飾り構造体2を裏側から示す。図10は、パチンコ機の遊技機枠171に遊技盤1を取り付ける場合を前側から分解して示す。図11は、パチンコ機の遊技盤1と映写装置160と遊技機枠171との関係を示す。
図2を参照し、パチンコ機における遊技盤1の前側の構造について説明する。遊技盤1は、非遊技領域を形成する遮光性の有る有色な合成樹脂からなる方形な周辺飾り構造体2と、遊技領域3を形成する光透過性を有する合成樹脂からなる板状構造体4とを備える。周辺飾り構造体2は、盤側取付部5と丸形開口部6と発射通路7と外バンド8と内バンド9とアウト口周縁部10と周辺飾り部11と戻り球防止体12と球反発体13と証紙台14および不正防止バンド15を備える。盤側取付部5は、遊技盤1を図10に示す遊技機枠171に固定するためのものであって、周辺飾り構造体2と別材質の合成樹脂からロック挿入孔16を備える形態に形成され、周辺飾り構造体2の右側に位置する上下隅部に、周辺飾り構造体2の裏側から図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けられる。
丸形開口部6と内バンド9およびアウト口周縁部10は、周辺飾り構造体2を合成樹脂で成形する場合に、周辺飾り構造体2と一緒に形成される。丸形開口部6は、周辺飾り構造体2の中央に、前後方向に貫通する。発射通路7は、丸形開口部6の左側部に沿う縦長な形状である。外バンド8は、ステンレスのような金属からなる帯板状であって、発射通路7の左側部から丸形開口部6の上部弧状縁部に沿う上方に凸となる弧状となって、周辺飾り構造体2の前面から前側に突出するように、周辺飾り構造体2に取り付けられる。内バンド9は、発射通路7の右側部から丸形開口部6の下部弧状縁部に沿う、下方に凸となる弧状となって、周辺飾り構造体2の前面から前側に突出する。アウト口周縁部10は、内バンド9における下部弧状縁部の最下部において、アウト口17を囲むように、内バンド9から丸形開口部6の内側に突出した格好に連接される。アウト口17は、球を遊技盤1の前側から裏側に排出する孔である。
周辺飾り部11は、内バンド9から外側に連接された意匠部である。証紙台14は、周辺飾り構造体2と別材質の合成樹脂から形成され、周辺飾り構造体2の右側の下部に、図外の軸で、前後方向に開閉可能に取り付けられる。証紙台14が、周辺飾り構造体2との連結部である図外の軸を開閉中心として前方に開かれることによって、下部の盤側取付部5が、周辺飾り構造体2の前側から見える格好となる。そして、証紙台14が、上記軸を開閉中心として後方に閉じられ、証紙台14が、周辺飾り構造体2の証紙台受部18で受け止められることによって、盤側取付部5が、証紙台14で覆われて周辺飾り構造体2の前側から見えなくなる。証紙台受部18は、周辺飾り構造体2を合成樹脂で成形する場合に、周辺飾り構造体2と一緒に形成される。閉じられた証紙台14の前面には、図外の証紙が、貼り付けられる。証紙は、遊技盤1が、図外の組合の検査に合格して販売の認可を受けたことを証明するためのものである。
戻り球防止弁12は、外バンド8よりも厚さの薄い薄帯板状のステンレスまたは弾性部材により形成される板ばねである。戻り球防止弁12の一端部が、周辺飾り構造体2における内バンド9の発射通路7の球出口に位置する端部に取り付けられた場合、戻り球防止弁12は、内バンド9から外バンド8の方向に位置する先端部に行くに従って、発射通路7の出口から遊技領域3の側に徐々に傾斜する格好になる。戻り球防止弁12の先端は、外バンド8の遊技領域3の側に位置する内側面に接触するかまたは接触する程度に近づいていればよい。この接触する程度は、戻り球防止弁12の先端と外バンド8の内側面との間に1個の球の直径よりも小さい隙間が存在し、遊技領域3から外バンド8の内側面に沿って発射通路7の側に逆行する球が、上記戻り球防止弁12の先端と外バンド8の内側面との間に引っかかることもなく通過することもできない範囲であればよい。
発射機構184(図10参照)から発射された球が、発射通路7から戻り球防止弁12を押し開けることによって、戻り球防止弁12の先端部が、外バンド8から離れるように、戻り球防止弁12の内バンド9に取り付けられた一端部を基準として、戻り球防止弁12が、全体的に遊技領域3の側に弾性変形する。そして、戻り球防止弁12を押し開けた球が、戻り球防止弁12から遊技領域3の側に離れることによって、戻り球防止弁12の先端部が、外バンド8に近づくように、戻り球防止弁12が、全体的に図2に示す形態に復元する。このように戻り球防止弁12が、復元した形態において、発射通路7から遊技領域3に発射された球が、遊技領域3から発射通路7の側に逆行してきた場合、当該球が、戻り球防止弁12に衝突し、戻り球防止弁12が、当該球を遊技領域3から発射通路7に取り込まれることを防止して遊技領域3に跳ね返す。
球反発体13は、ゴム又は合成樹脂からなる衝撃吸収体であって、周辺飾り部11における丸形開口部6と連接される端部に、周辺飾り構造体2の裏面から取り付けられることによって、球反発体13の先端部が丸形開口部6の内部に突出する。そして、発射通路7から外バンド8に沿って発射された球が、丸形開口部6の内部に突出した球反発体13の先端部に衝突すると、球反発体13が衝突した球を丸形開口部6で囲まれた遊技領域3の中央の方向に跳ね返す。不正防止バンド15は、周辺飾り構造体2と別材質の合成樹脂から形成され、周辺飾り構造体2の下部に、左右方向に延長した形状に取り付けられる。そして、図10に示すパネル枠189が、閉じられることによって、不正防止バンド15が、図10に示すガラスからなる前面パネル190の内側面(遊技盤1の側に位置する面)に接触し、遊技者が、ピアノ線や合成樹脂製薄帯板などの不正操作部材を遊技領域3よりも下方の図10に示す遊技機枠171の前側から遊技機枠171の前面構成部品間の隙間を経由して遊技領域3に挿入しようとした場合、前面パネル190の内側面に接触した不正防止バンド15が、不正操作部材を受け止めて不正操作部材の遊技領域3への侵入を防止する。
板状構造体4は、周辺飾り構造体2の発射通路7を除く丸形開口部6で囲まれる遊技領域3を形成する、無色の光透過性を有する合成樹脂からなるものである。板状構造体4の前面には、センター飾り21、一般入賞部品22、作動入賞部品23、始動入賞部品24、可変入賞部品25、遊技釘26、風車29などの遊技部品が、遊技領域3に位置して、取り付けられる。一般入賞部品22は、球を遊技領域3から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域3の裏側に排出する、取込形である。一般入賞部品22の内部には図4に示す一般入賞球検出器50を備える。左右の一般入賞部品22には、同じ符号を付したが、左の一般入賞部品22の形と右の一般入賞部品22の形とは、左右対称である。作動入賞部品23は、球を遊技領域3から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域3の裏側に取り込むことなく、遊技領域3に排出する、通過形である。作動入賞部品23の内部には、図5に示す作動入賞球検出器67を備える。左右の作動入賞部品23には、同じ符号を付したが、左の作動入賞部品23の形と右の作動入賞部品23の形とは、左右対称である。始動入賞部品24は、一対の羽根27の下部を開閉中心とし、一対の羽根27を図外の始動駆動源で左右方向に開閉する電動チューリップと呼ばれる構造である。
始動入賞部品24は、球を遊技領域3から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域3の裏側に排出する、取込形である。始動入賞部品24の左右一対の羽根27は、閉じた場合でも、球を受け入れ得る形態、受け入れない形態のいずれでも適用できる。始動入賞部品24の内部には、図6に示す始動入賞球検出器85を備える。可変入賞部品25は、横長な長方形状の開閉体28の下部を開閉中心とし、開閉体28を図外の可変駆動源で前後方向に開閉するアタッカーまたは大入賞口と呼ばれる構造である。可変入賞部品25の開閉体28で閉じたり開かれたりする空洞形状の球受入部の内部には、カウントスイッチと呼ばれる図7に示す普通入賞球検出器と、Vスイッチと呼ばれる図7に示す特定入賞球検出器106とを備える。可変入賞部品25の球受入部に取り込まれた球は、普通入賞球検出器または特定入賞球検出器を通過した後に遊技盤1の裏側に排出される。よって、可変入賞部品25は、取込形である。風車29は、頭付釘のような軸30が板状構造体4の遊技領域3から内部に打ち込まれることによって、板状構造体4に、回転可能に取り付けられる。周辺飾り構造体2の下部には、アウト球逃部31が、可変入賞部品25の真下の位置に、周辺飾り構造体2の下端面から内部に窪むとともに前後方向に貫通する窪み形状で、設けられる。そして、センター飾り21と一般入賞部品22と作動入賞部品23と始動入賞部品24と可変入賞部品25および遊技釘26を備えた板状構造体4が、周辺飾り構造体2の裏側から周辺飾り構造体2に取り付けられることによって、遊技盤1が図10に示す形態に形成される。
図3を参照し、板状構造体4の裏側からの構造について説明する。板状構造体4には、一側部の上下にロック逃部32を備え、左右側部の上下方向中間に作動入賞逃部33を備え、四隅部に板状側取付部34を備え、中央部にセンター飾り取付孔35を備え、センター飾り取付孔35の真下に始動入賞逃部36を備え、始動入賞逃部36の真下に可変入賞逃部37を備え、始動入賞逃部36と可変入賞逃部37との双方の左右に一般入賞逃部38を備え、可変入賞逃部37の真下にアウト球逃部31を備える。ロック逃部32は、板状構造体4の側面から内側に窪むとともに板状構造体4の前後方向に開口する切り欠きである。板状側取付部34とセンター飾り取付孔35と始動入賞逃部36と可変入賞逃部37および一般入賞逃部38は、板状構造体4の前後方向に貫通する孔である。アウト球逃部31は、板状構造体4の下面から内側に窪むとともに板状構造体4の前後方向に開口する切り欠きである。板状側取付部34は、板状構造体4を図2に示す周辺飾り構造体2に図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けるための部分である。
図4を参照し、左の一般入賞部品22を例とし、一般入賞部品22の裏側からの構造について説明する。一般入賞部品22は、取付基板41を備える。取付基板41は、図3に示す一般入賞逃部38を塞ぐ大きさであって、一般入賞部品22を図3に示す板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基板41の裏面は、板状構造体4における一般入賞逃部38の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基板41の上下部には、部品側取付足42が、取付基板41の裏面から裏側に突出する形態に設けられる。部品側取付足42の中央部には、取付孔43が、取付基板41の前面と部品側取付足42の裏面とに貫通する形態に形成される。取付基板41の上下方向中間部には、球検出収納部44が、取付基板41の裏面と取付基板41の前面から前側にポケット形状に突出する入賞孔部45の内部に形成された入賞孔46とに貫通する形態に形成される。取付基板41の裏面における球検出収納部44の周りには、検出器係合部47が、取付基板41の裏面から裏側に突出する。検出器係合部47の先端にはフック48を備える。取付基板41の裏面における球検出収納部44の真下には、入賞孔部45の入賞孔46から球を取付基板41の裏側に排出する球出口部49が、取付基板41の裏面から裏側に突出する。一般入賞球検出器50は、一端部に球検出孔51を上下方向に貫通する形態に備え、他端部に検出器コネクタ52を備える。
そして、球検出孔51が、入賞孔部45の入賞孔46と同軸となるように、一般入賞球検出器50が、取付基板41の裏側から球検出収納部44に収納されると、検出器係合部47のフック48が、一般入賞球検出器50の他端部における一隅部を裏側から抱え持つように、一般入賞球検出器50に係合する。これによって、一般入賞球検出器50が、取付基板41に取り付けられる。この状態において、一般入賞球検出器50の検出器コネクタ52は、一般入賞部品22の裏側に突出した形態となる。配線53は、両端に配線コネクタ54;55が結線された形態である。そして、一方の配線コネクタ54が、一般入賞部品22の裏側から検出器コネクタ52に接続される。これによって、配線53が、一般入賞部品22の裏側に接続された形態となる。
図5を参照し、左の作動入賞部品23を例とし、作動入賞部品23の裏側からの構造について説明する。作動入賞部品23は、取付基板56および入賞孔部体57を備える。取付基板56は、図3に示す作動入賞逃部33を塞ぐ大きさであって、作動入賞部品23を図3に示す板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基板56の裏面は、板状構造体4における作動入賞逃部33の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基板56の左右方向の一側部には、部品側取付足58が、取付基板56の裏面から裏側に突出する形態に設けられる。部品側取付足58の中央部には、取付孔59が、取付基板56の前面と部品側取付足58の裏面とに貫通する形態に形成される。取付基板56の左右方向の他側部には、配線孔60が、取付基板56の前後方向に貫通する形態に設けられる。取付基板56の部品側取付足58と配線孔60との間における中間部には、入賞孔部取付孔61が、取付基板56の前後方向に貫通する形態に設けられる。入賞孔部体57は、前壁62の左右側部から後方に突出した相対峙する一対の側壁63を備える。前壁62と一対の側壁63とで囲まれた裏側および上下方向に開口した空間は、入賞孔部体57が取付基板56の前面に取り付けられた場合、球の取込可能な入賞孔64となる。一対の側壁63の裏面には、ねじ取付孔65が、一対の側壁63の裏面から内部に窪む行き止まり孔の形態に個別に設けられる。入賞孔部体57には、球検出収納部66が、前壁62の内面と一対の側壁63の内面とにわたる溝状に形成される。作動入賞球検出器67は、一端部に球検出孔68を上下方向に貫通する形態に備え、他端部に検出器コネクタ69を備える。
そして、球検出孔68が、入賞孔64と同軸となるように、作動入賞球検出器67が、入賞孔部体57の裏側から球検出収納部66に収納された状態において、入賞孔部体57における一対の側壁63の裏面が、取付基板56における入賞孔部取付孔61の周りの前面に接触し、タッピングスクリューのような止ねじ70が、入賞孔部取付孔61からねじ取付孔65に個別に締結される。これによって、作動入賞部品23が形成される。この形成された作動入賞部品23にあっては、作動入賞球検出器67の検出器コネクタ69が配線孔60の前側に配置された形態である。配線71は、両端に配線コネクタ72;73が結線された形態である。そして、一方の配線コネクタ72が、作動入賞部品23の裏側から配線孔60を経由して検出器コネクタ69に接続される。これによって、配線71が、作動入賞部品23の裏側に接続された形態となる。
図6を参照し、始動入賞部品24の裏側からの構造について説明する。始動入賞部品24は、取付基板76および始動駆動機構77を備える。取付基板76は、図3に示す始動入賞逃部36を塞ぐ大きさであって、始動入賞部品24を図3に示す板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基板76の裏面は、板状構造体4における始動入賞逃部36の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基板76の左右側部の上下方向中間部には、部品側取付足78が、取付基板76の裏面から裏側に突出する形態に設けられる。部品側取付足78の中央部には、取付孔79が、取付基板76の前面と部品側取付足78の裏面とに貫通する形態に形成される。始動駆動機構77は、図2に示す羽根27を駆動する機構であって、電磁ソレノイドのような始動駆動源と、始動駆動源におけるプランジャのような出力体と羽根27とを連結する連結機構とを備える。始動駆動機構77は、左右の部品側取付足78の間に位置し、取付基板76の裏面に設けられる。取付基板76における始動駆動機構77の真下には、球検出収納部80が、取付基板76の裏面と取付基板76の前面から前側にポケット形状に突出する入賞孔部81の内部に形成された始動入賞孔とに貫通する形態に形成される。
取付基板76の裏面における球検出収納部80の周りには、検出器係合部82が、取付基板76の裏面から裏側に突出する。検出器係合部82の先端にはフック83を備える。取付基板76の裏面における球検出収納部80の真下には、入賞孔部81の入賞孔から球を取付基板76の裏側に排出する球出口部84が、取付基板76の裏面から裏側に突出する。始動入賞球検出器85は、一端部に球検出孔86を上下方向に貫通する形態に備え、他端部に検出器コネクタ87を備える。そして、球検出孔86が、入賞孔部81の入賞孔と同軸となるように、始動入賞球検出器85が、取付基板76の裏側から球検出収納部80に収納されると、検出器係合部82のフック83が、始動入賞球検出器85の他端部における一隅部を裏側から抱え持つように、始動入賞球検出器85に係合する。これによって、始動入賞球検出器85が、取付基板76に取り付けられる。
この状態において、始動入賞球検出器85の検出器コネクタ87は、始動入賞部品24の裏側に突出した形態となる。配線88は、両端に配線コネクタ89;90が結線された形態である。そして、一方の配線コネクタ89が、始動入賞部品24の裏側から検出器コネクタ87に接続される。これによって、配線88が、始動入賞部品24の裏側に接続された形態となる。取付基板76の前面には、一対の羽根27が、入賞孔部81よりも上方に位置し、図外の軸で個別に左右方向に開閉可能に取り付けられる。取付基板76の前面には、門形の保護体91Bが、羽根27よりも上方に位置し、設けられる。保護体91Bは、取付基板76の前面との間に、貫通孔91Cを有する。貫通孔91Cの孔径は、1個の球が上下方向に通過し得るものの、2個の球が横に並んで通過できない、大きさである。始動駆動機構77の始動駆動源から延設された配線91には、配線コネクタ91Aが結線される。
図7を参照し、可変入賞部品25の裏側からの構造について説明する。可変入賞部品25は、取付基板92と入賞球取込部93および可変駆動機構94を備える。取付基板92は、図3に示す可変入賞逃部37を塞ぐ大きさであって、可変入賞部品25を図3に示す板状構造体4に取り付けるための部分である。取付基板92の裏面は、板状構造体4における可変入賞逃部37の周囲の前面に接触して重ね合わされる。取付基板92の左右の上部には、部品側取付足95が、取付基板92の裏面から裏側に突出する形態に設けられる。部品側取付足95の中央部には、取付孔96が、取付基板92の前面と部品側取付足95の裏面とに貫通する形態に形成される。入賞球取込部93は、取付基板92の中央に位置し、取付基板92の裏面から裏側に突出する箱形に設けられる。入賞球取込部93の前面は、開閉体28で開閉される開口になっている。可変駆動機構94は、開閉体28を駆動する機構であって、電磁ソレノイドのような可変駆動源と、可変駆動源におけるプランジャのような出力体と開閉体28とを連結する連結機構とを備える。可変駆動機構94は、入賞球取込部93の一側に位置し、取付基板92の裏面に設けられる。
入賞球取込部93の下部には、球検出収納部97;98が、部品側取付足95の裏面と内部とに貫通するとともに左右に並んだ形態に、形成される。取付基板92の裏面における球検出収納部97;98の周りには、検出器係合部99;100が、入賞球取込部93の裏面から裏側に個別に突出する。検出器係合部99;100の先端にはフック101;102を個別に備える。入賞球取込部93の底部には、入賞球取込部93から球を下方に排出する図外の複数の球出口部が、個別に形成される。特別入賞球検出器103は、一端部に球検出孔104を上下方向に貫通する形態に備え、他端部に検出器コネクタ105を備える。球検出孔104が、複数の球出口部の一方と同軸となるように、特別入賞球検出器103が、球検出収納部97の裏側から球検出収納部97に収納されると、検出器係合部99のフック101が、特別入賞球検出器103の他端部における一隅部を裏側から抱え持つように、特別入賞球検出器103に係合する。これによって、特別入賞球検出器103が、入賞球取込部93に取り付けられる。この状態において、特別入賞球検出器103の検出器コネクタ105は、可変入賞部品25の裏面に突出した形態となる。配線109は、両端に配線コネクタ110;111が結線された形態である。そして、一方の配線コネクタ110が、可変入賞部品25の裏側から検出器コネクタ105に接続される。
普通入賞球検出器106は、一端部に球検出孔107を上下方向に貫通する形態に備え、他端部に検出器コネクタ108を備える。球検出孔107が、複数の球出口部の他方と同軸となるように、普通入賞球検出器106が、球検出収納部98の裏側から球検出収納部98に収納されると、検出器係合部100のフック102が普通入賞球検出器106の他端部における一隅部を裏側から抱え持つように、普通入賞球検出器106に係合する。これによって、普通入賞球検出器106が、入賞球取込部93に取り付けられる。この状態において、普通入賞球検出器106の検出器コネクタ108は、可変入賞部品25の裏面に突出した形態となる。配線112は、両端に配線コネクタ113;114が結線された形態である。そして、一方の配線コネクタ113が、可変入賞部品25の裏側から検出器コネクタ108に接続される。これによって、配線109;112が、可変入賞部品25の裏側に接続された形態となる。
入賞球取込部93の裏面には、集合端子板115を備える。集合端子板115は、複数のコネクタ116;117;118を集合端子板115の裏面に実装した形態である。コネクタ116には、配線109の他方の配線コネクタ111が接続される。コネクタ117には、配線112の他方の配線コネクタ114が接続される。コネクタ118には、可変駆動機構94における可変駆動源の配線119に結線された配線コネクタ120が接続される。集合端子板115と入賞球取込部93との間には、図6に示す始動入賞部品24の球出口部84から下方に排出された球を、図8に示す集合樋125の内部に誘導する一対の中継樋片121が設けられる。中継樋片121は、入賞球取込部93の裏面から裏側に突出する。一対の中継樋片121の左右に相対峙する隙間が、集合端子板115で塞がれることによって、上下方向に貫通する中継球通路122となる。
図8を参照し、板状構造体4の裏側の構造について説明する。一般入賞部品22と作動入賞部品23と始動入賞部品24と可変入賞部品25とが、板状構造体4の前面に取り付けられることによって、一般入賞球検出器50と作動入賞球検出器67と始動入賞球検出器85と特別入賞球検出器103および普通入賞球検出器106が、板状構造体4に設けられた電気部品となり、一般入賞球検出器50の検出器コネクタ52と作動入賞球検出器67の検出器コネクタ69と始動入賞球検出器85の検出器コネクタ87と特別入賞球検出器103の検出器コネクタ105および普通入賞球検出器106の検出器コネクタ108が、板状構造体4の図3に示す一般入賞逃部38と作動入賞逃部33と始動入賞逃部36および可変入賞逃部37に個別に配置される。集合樋125は、板状構造体4の裏面に図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けられることによって、一般入賞部品22、始動入賞部品24、可変入賞部品25、図2に示すアウト口17から遊技盤1の裏側に排出された球を下方に誘導して排出する通路を、板状構造体4の裏面との間に形成するものであって、裏壁の中央部に、複数の窓126;127;128を備える。集合樋125が板状構造体4に取り付けられた場合、可変入賞部品25の特別入賞球検出器103の検出器コネクタ105と普通入賞球検出器106の検出器コネクタ108および集合端子板115が、窓126から裏側に突出し、可変入賞部品25の可変駆動機構94が窓127と対向する。集合樋125の裏面には、端子基板130;131が設けられる。端子基板130は、複数のコネクタ132;133;134;135を端子基板130の裏面に実装した形態である。端子基板131は、複数のコネクタ136;137;138を端子基板131の裏面に実装した形態である。そして、一方の作動入賞球検出器67の検出器コネクタ69に接続された配線71の配線コネクタ73が、コネクタ136に接続される。一般入賞球検出器50の検出器コネクタ52に接続された配線53の配線コネクタ55が、コネクタ132;133;137;138に個別に接続される。
図9を参照し、周辺飾り構造体2の裏側の構造について説明する。周辺飾り構造体2は、板状構造体収納部140を備える。板状構造体収納部140は、周辺飾り構造体2の裏面から内部に窪む。板状構造体収納部140の周囲において、周辺飾り構造体2が、裏面から内部に窪む複数の肉抜き空間部141と、複数の肉抜き空間部141の相互を個別に囲むリブ142と、周辺飾り構造体2における丸形開口部6の一側部に近い位置に設けられたリブ143の裏面から内部に窪む複数の溝144とを備える。複数の肉抜き空間部141と複数の溝144とが、配線通路を形成する。
板状側取付部34における一側縁に設けられた外側縦リブ145と、外側縦リブ145より内側で外側縦リブ145と対峙する内側縦リブ146とには、抗力体として形成される横リブ147が連接される。この抗力体としての横リブ147は、前記配線通路の溝144を持たない。板状構造体収納部140の裏面には、周辺飾り側取付部148が、板状構造体収納部140の四隅に位置し、板状構造体収納部140の裏面から裏側に突出する。周辺飾り側取付部148には、周辺飾り側取付部148の裏面から内部に窪む行き止まり孔としてのねじ取付孔149を備える。周辺飾り側取付部148は、板状構造体収納部140に、図8に示す板状構造体4が収納された場合、板状構造体4の貫通孔なる板状側取付部34に嵌め込まれる。このように周辺飾り側取付部148が板状側取付部34に嵌め込まれた場合、周辺飾り側取付部148の裏面は、板状構造体4の裏面から裏側に突出せず、板状側取付部34の内部に配置される。周辺飾り側取付部148と板状側取付部34とが、互いに、嵌め合わされるこによって、周辺飾り構造体2と板状構造体4とが、互いに、位置合わせされるので、周辺飾り構造体2と板状構造体4との組立が正確となる。
図8に示す板状構造体4が図9に示す周辺飾り構造体2の板状構造体収納部140に収納され、周辺飾り側取付部148が板状側取付部34に嵌め込まれた後、タッピングスクリューのようなと止ねじ150が、板状構造体4の裏側から板状側取付部34を経由して周辺飾り側取付部148のねじ取付孔149に締結されることによって、遊技盤1が図1に示す形態に構成される。図1において、止ねじ150は、頭部に、板状側取付部34よりも外径の大きな座金151を備えた座付止ねじを使用したが、止ねじ150と別に形成された座金151に相当する座金を使用してもよい。
図1を参照し、遊技盤1の配線作業について説明する。図8に示す板状構造体4が図9に示す周辺飾り構造体2に取り付けられた場合、板状構造体4の裏側から見た右側部から裏側に引き出された配線71(図2の左側の作動入賞球検出器67の配線71)が、遊技盤1の裏側から、複数の肉抜き空間部141と複数の溝144とから構成された配線通路に、挿入される。この配線通路に挿入された配線71は、周辺飾り構造体2の裏面から裏側に突出することなく、複数の肉抜き空間部141と複数の溝144とに取込まれる。また、当該配線71の配線コネクタ73が、板状構造体4の裏側から見た右側の配線53と集合樋125の裏面との間を通って、コネクタ134に接続される。また、板状構造体4の裏側から見た左側部から裏側に引き出された配線71(図2の右側の作動入賞球検出器67の配線71)が、遊技盤1の裏側から、周辺飾り構造体2の板状構造体収納部140を囲むリブ142との間の配線通路としての隙間152に、挿入される。この配線通路に挿入された配線71は、周辺飾り構造体2の裏面から裏側に突出することなく、隙間152に取込まれる。
実施形態の構造によれば、図1に示すように、遊技盤1が、非遊技領域を形成する遮光性の有る合成樹脂からなる周辺飾り構造体2と、遊技領域3を形成する光透過性の有る合成樹脂からなる板状構造体4とを組み合わせた状態において、板状構造体4に設けられた電気部品としての作動入賞球検出器67の裏側に接続された配線71が、複数の肉抜き空間部141と複数の溝144とからなる配線通路に挿入されているので、配線71が遊技盤の前側から見えることなく、作動入賞球検出器67の配線処理が容易であるという利点がある。しかも、配線通路を構成する複数の肉抜き空間部141と複数の溝144とが、周辺飾り構造体2の裏面から内部に窪む格好で、周辺飾り構造体2の裏面に開口しているので、配線71を周辺飾り構造体2の裏面から配線通路に挿入する作業を、一層、容易に行うことができるという利点がある。周辺飾り構造体2が、丸形開口部6の周囲に、複数の肉抜き空間部141と、これらの肉抜き空間部141の相互を個別に囲む複数のリブ142とを備えた構造であるので、周辺飾り構造体2の軽量と剛性との両立を図ることができるという利点がある。周辺飾り構造体2が、抗力体として形成される配線通路の溝を持たない横リブ147を備えているので、遊技盤1が図10に示す遊技機枠171に取り付けられる場合に、横リブ147が抗力体として作用し、遊技盤1を遊技機枠171に取り付ける際の剛性が高くなるという利点がある。この遊技盤1を遊技機枠171に取り付ける際の剛性が高くなる点について、図10を用いて説明する。
図10および図11を参照し、遊技盤1を用いたパチンコ機について説明する。映写装置160が、遮光性合成樹脂からなる前側に開放した箱形の装置筐体161に、投影機162、反射鏡163、スクリーン164を組み付けた、ユニットと呼ばれる単一集合構造体として形成される。この映写装置160のスクリーン164が遊技機枠171における可動枠172の裏側からの中央開口部173に収納され、スクリーン164の前面が遊技機枠171における遊技主体収納室174の裏壁の前面と同一面内に位置される。そして、映写装置160が遊技機枠171における遊技主体収納構造体175の裏壁の裏面に取り付けられることによって、映写装置160が可動枠172に取り付けられる。また、遊技盤1の遊技領域3が前側に向けられ、遊技盤1が遊技機枠171の前側から遊技主体収納室174に挿入され、遊技盤1の下部が遊技機枠171における遊技主体棚176の上に載せられ、遊技盤1の左側部における抗力体たる横リブ147が遊技機枠171の遊技主体受部177および遊技主体押圧部178で前後方向から挟まれた後、遊技盤1の右側部が後側に押され、遊技機枠171における遊技主体ロック部材179のロック操作体180が遊技盤1の盤側取付部5のロック挿入孔16に後側から挿入されて前側に突出した状態において、作業者がロック操作体180を例えば右方向に90度回転操作すると、ロック操作体180がロック挿入孔16の周りにおける盤側取付部5と係合し、遊技盤1が可動枠172に取り付けられる。遊技盤1が取り付けられた後、可動枠172が閉じられるとともに、遊技機枠171における前面の球皿構造体181が閉じられる。図1に示す複数の肉抜き空間部141と複数の溝144とからなる配線通路に取り込まれた配線71は、上記遊技主体押圧部178と干渉しない位置に配置されているので、配線71が遊技主体押圧部178から損傷を受けることのないように保護される。図1に示す隙間152により構成された配線通路に取り込まれた配線71は、遊技主体収納室174を構成する遊技主体収納構造体175から損傷を受けることのないように保護される。
その状態において、球が球皿構造体181の球収納部182に入れられた状態において、遊技者が遊技機枠171の前面の発射操作機構183を操作すると、遊技機枠171の発射機構184が球収納部182から供給された球を1個ずつ発射操作機構183の操作量に応じた発射力で遊技盤1の遊技領域3に発射する。遊技領域3に発射された球は、センター飾り21や遊技釘26または風車29で流れを変えられるとともに、一般入賞部品22と作動入賞部品23および始動入賞部品24のいずれかに入賞する。また、始動入賞部品24への入賞の結果として可変入賞部品25の開閉体28が開閉し、この開閉体28の開放中において、遊技領域3から球が可変入賞部品25に入賞する。これらの入賞の結果として、遊技機枠171の払出機構185が遊技機枠171の裏側から遊技機枠171の前側の球収納部182に賞球としての球を払い出す。
図11を参照し、遊技盤1および映写装置160が遊技機枠171に組み込まれたパチンコ機について説明する。投影機162の液晶表示器186が電気的に画像を表示し、投影機162のLEDのような投影光源187が電気的に光を画像の表示されている液晶表示器186に照射し、その投影光Lが投影機162の投影レンズ188で拡大され、その拡大された投影光Lが反射鏡163で前側に反射してスクリーン164の全域に上記液晶表示器186で表示された画像を拡大して映写し、遊技機枠171の前側から遊技者がスクリーン164に映し出された画像を遊技機枠171の閉じられたパネル枠189の前面パネル190と遊技盤1の丸形開口部6および光透過性を有する合成樹脂からなる板状構造体4を通して見ることをできる。これによって、遊技者は、スクリーン164に映し出された画像を遊技領域3の全域に見ながら遊技領域3に行き交う球の動きを見ることができる。