JP5316522B2 - 磁性粒子粉末 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気記録媒体に用いる磁性粒子粉末に関するものであり、詳しくは、六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在する、優れた磁気特性を有するとともに、磁気記録層を構成するビヒクル中への分散性に優れた六方晶フェライト粒子粉末からなる磁性粒子粉末に関するものである。
磁気記録技術は、従来、オーディオ用、ビデオ用、コンピューター用等をはじめとしてさまざまな分野で幅広く用いられている。近年、機器の小型軽量化、記録の長時間化及び記録容量の増大等が求められており、記録媒体に対しては、記録密度のより一層の向上が望まれている。
従来の磁気記録媒体に対してより高密度記録を行うためには、高いC/N比が必要であり、ノイズ(N)が低く、再生出力(C)が高いことが求められている。近年では、これまで用いられていた誘導型磁気ヘッドに替わり、磁気抵抗型ヘッド(MRヘッド)や巨大磁気抵抗型ヘッド(GMRヘッド)等の高感度ヘッドが開発されており、これらは誘導型磁気ヘッドに比べて再生出力が得られやすいことから、高いC/N比を得るためには、出力を上げるよりもノイズを低減する方が重要となってきている。
磁気記録媒体のノイズは、粒子性ノイズと磁気記録媒体の表面性に起因して発生する表面性ノイズに大別される。粒子性ノイズの場合、粒子サイズの影響が大きく、微粒子であるほどノイズ低減に有利であることから、磁気記録媒体に用いる磁性粒子粉末の粒子サイズはできるだけ小さいことが求められている。
一方、表面性ノイズの場合、磁気記録媒体の表面平滑性を改良することが重要であり、磁気記録層中に配合される磁性粒子粉末に対しては、磁気記録層を構成するビヒクル中への分散性改善が求められている。
一般に、微粒子、且つ、高保磁力値を有する磁性粒子粉末としては、鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末及び六方晶フェライト粒子粉末等が知られており、六方晶フェライト粒子粉末は針状の金属磁性粒子粉末に比べ短波長領域で高い出力が得られるという特徴があり、再生にMRヘッドやGMRヘッドを用いた高密度記録の磁気記録媒体用磁性粉末として非常に有望である。
六方晶フェライト粒子粉末は、従来、磁気特性改善、電気抵抗低減等を目的として、六方晶フェライト粒子粉末とコバルト塩及び第一鉄塩とを加熱処理することにより、六方晶フェライト粒子表面にCoスピネルフェライト被膜を形成する方法(特許文献1乃至特許文献7)等が知られている。
特開昭59−102823号公報 特開昭62−139122号公報 特開昭64−23502号公報 特開平2−33723号公報 特開平2−87606号公報 特開平6−77034号公報 特開平8−191009号公報
前出特許文献1乃至7には、六方晶フェライト粒子粉末とコバルト塩及び第一鉄塩とを加熱処理することにより、粒子表面にCoスピネルフェライト被膜が形成された六方晶フェライト粒子粉末が記載されているが、いずれも保磁力は高くなっているものの、実施例に記載の六方晶フェライト粒子粉末の保磁力はいずれも31.8〜87.5kA/m(400〜1100Oe)程度であり、被処理粒子である未処理の六方晶フェライト粒子粉末の保磁力が95.5kA/m未満であればCoスピネルフェライト被膜を形成することによって保磁力を向上させることは可能であるが、95.5kA/m以上の保磁力を有する六方晶フェライト粒子粉末の場合、後出比較例に示す通り、Coスピネルフェライト被膜を形成することで逆に保磁力は低下する。
そこで、本発明は、六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在する、優れた磁気特性を有するとともに、磁気特性を損なうことなく磁気記録層を構成するビヒクル中への分散性に優れた磁性粒子粉末を得ることを技術的課題とする。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
即ち、六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在するとともに、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面及び粒子中に存在するCo量がCo換算で0.1〜2重量%であり、且つ、保磁力(Hc)が95.5kA/m以上であり、Coスピネルフェライトが存在しないことを特徴とする磁性粒子粉末である(本発明1)。
また、本発明は、粉体の保磁力分布(SFD)が1.6以下である本発明1の磁性粒子粉末である(本発明2)。
本発明に係る磁性粒子粉末は、六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在することにより、磁気記録媒体のノイズをより低減し、優れた磁気特性を有する磁気記録媒体を得ることができるため、高密度磁気記録媒体の磁性粒子粉末として好適である。
本発明の構成をより詳しく説明すれば、次の通りである。
先ず、本発明に係る磁性粒子粉末について述べる。
本発明に係る磁性粒子粉末は、六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在するとともに、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面及び粒子中に存在するCo量が六方晶フェライト粒子1モルに対してCo換算で0.01〜0.2モルであり、且つ、保磁力(Hc)が95.5kA/m以上である。
本発明に係る磁性粒子粉末は、Ba、Sr及びCaから選ばれる1種又は2種以上の元素を含有するマグネトプランバイト型(M型)フェライト微粒子粉末又はW型フェライト微粒子粉末、あるいはFeもしくはBa、Sr及びCaの原子の一部が他の元素で置換された六方晶フェライト粒子粉末からなる。置換元素としては、具体的にはCo、Ni、Zn、Mn、Mg、Ti、Sn、Zr、Cu、Mo、La、Ce、V、Si、Sc、Sb、Y、Rh、Pd、Nd、Nb、B、P、Ge、Al、Ru、Pr、Bi、W、Re等の元素の1種又は2種以上を用いることができる。
本発明に係る磁性粒子粉末の平均板面径は10〜30nmであり、好ましくは10〜28nm、より好ましくは10〜25nmである。磁性粒子粉末の平均板面径が30nmを超える場合には、粒子サイズが大きいため、粒子性ノイズをより低減することが難しく、高いC/N比を有する磁気記録媒体を得ることが困難となる。また、平均板面径が10nm未満である場合には、磁性粒子粉末の微細化に伴う熱揺らぎの影響が大きくなるため好ましくない。
本発明に係る磁性粒子粉末の板状比(平均板面径と平均厚みの比)(以下、「板状比」という。)は1.5〜10.0が好ましく、より好ましくは1.75〜8.0、更により好ましくは2.0〜6.0である。板状比が10を超える場合には、粒子間のスタッキングが多くなり、磁性塗料の製造時におけるビヒクル中への分散性が低下すると共に、粘度が増加する場合があるため好ましくない。
本発明に係る磁性粒子粉末のBET比表面積値は20〜200m/gが好ましく、より好ましくは25〜200m/g、更により好ましくは30〜150m/gである。BET比表面積値が20m/g未満の場合には、磁性粒子粉末が粗大であるため、これを用いて得られた磁気記録媒体の表面平滑性が低下し、それに起因して出力も向上し難くなる。また、短波長領域における飽和磁化値や保磁力値が低下すると共に粒子性ノイズが増大するため好ましくない。BET比表面積値が200m/gを超える場合には、粒子の微細化による分子間力の増大により凝集を起こしやすいため、磁性塗料の製造時におけるビヒクル中への分散性が低下する。
本発明に係る磁性粒子粉末の粒子表面に存在するCo化合物としては、非磁性成分であり、水酸化コバルトもしくは水酸化コバルトの水和物である。
本発明に係る磁性粒子粉末は、粒子表面及び粒子中に存在するCo量がCo換算で0.1〜2重量%であり、好ましくは0.1〜1.5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。磁性粒子粉末の粒子表面及び粒子中に存在するCo化合物がCo換算で2重量%を超える場合には、保磁力(Hc)が低下するため好ましくない。0.1重量%未満の場合には、磁気記録層を構成するビヒクル中への分散性改善効果が得られない。
本発明に係る磁性粒子粉末の磁気特性は、保磁力(Hc)が95.5〜397.9kA/mが好ましく、より好ましくは119.4〜318.3kA/mであり、飽和磁化値が40〜70Am/kgが好ましく、より好ましくは45〜70Am/kgである。また、粉体SFD(Switching Field Distribution)は1.6以下であることが好ましく、より好ましくは1.5以下である。粉体SFDが1.6を超える場合には、保磁力(Hc)のバラツキが大きいため、好ましくない。
本発明に係る磁性粒子粉末は、必要により、Co化合物による被覆処理前あるいは被覆処理後の六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面を、アルミニウムの水酸化物、アルミニウムの酸化物、ケイ素の水酸化物及びケイ素の酸化物から選ばれた1種又は2種以上の化合物(以下、「アルミニウムの水酸化物等」という。)で被覆しておいてもよい。アルミニウムの水酸化物等で被覆処理を行うことにより、磁気記録媒体の塗膜強度が向上する傾向にある。
次に、本発明に係る磁性粒子粉末の製造法について述べる。
本発明に係る磁性粒子粉末は、被処理粒子粉末である六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面をCo化合物によって被覆することにより得ることができる。
本発明における被処理粒子粉末である六方晶フェライト粒子粉末の製造法としては、所望のフェライト組成になるように混合した原材料とガラス形成物質を溶融し、急冷して非晶質体とし、次いで再加熱処理した後、洗浄・粉砕して六方晶フェライト粒子粉末を得るガラス結晶化法、所望のフェライト組成のアルカリ性懸濁液を100℃以上で液相加熱し、洗浄・乾燥した後、900℃前後で熱処理し、粉砕して六方晶フェライト粒子粉末を得る水熱合成法、所望のフェライト組成の金属塩溶液をアルカリで中和し、得られた鉄塩とバリウム塩の共沈物を水洗・乾燥した後、800℃前後で熱処理し、粉砕して六方晶フェライト粒子粉末を得る共沈−焼成法等があるが、これらの製造法に特に限定されるものではない。
本発明に係る磁性粒子粉末は、上記六方晶フェライト粒子粉末を水に分散させて水分散スラリーとした後、Co化合物の水溶液を添加し、次いで、アルカリ水溶液添加後、20〜100℃の温度範囲にて30分〜6時間攪拌し、水洗・ろ過・乾燥を行うことにより得ることができる。
本発明におけるCo化合物としては、水酸化コバルトもしくは水溶性のCo化合物から生成するコバルトの水酸化物を用いることができ、水溶性のCo化合物としては、具体的には、塩化コバルト、硝酸コバルト、臭化コバルト、ヨウ化コバルト、酢酸コバルト及びこれらの水和物を用いることができる。
アルカリ水溶液としては、水酸化アルカリ水溶液を用いることができ、具体的には水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液又はアンモニア水を用いることができ、好ましくは水酸化ナトリウムである。アルカリ水溶液は、反応に関与しないフリーのアルカリが反応スラリー中に0.3mol/L以上存在する量を添加することが好ましく、0.5mol/L以上となる量を添加することがより好ましい。過剰のアルカリ水溶液を添加して反応溶液のフリーのアルカリの濃度を上げることにより、塩化コバルトから生成するコバルトの水酸化物が安定して存在するため、より均一な六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面へのCo化合物による被覆処理を行うことができる。フリーのアルカリの量の上限は特にないが、コスト等の工業的な生産性を考慮すれば、好ましくは10mol/Lであり、より好ましくは9mol/Lである。
アルカリ水溶液添加後の反応は、20〜100℃の温度範囲で行うことが好ましく、より好ましくは30〜100℃である。また、反応時間は30分〜6時間の範囲で行うことが好ましく、より好ましくは1〜5時間である。
<作用>
本発明において最も重要な点は、本発明に係る磁性粒子粉末は、六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在するとともに、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面及び粒子中に存在するCo量がCo換算で0.1〜2重量%であり、且つ、保磁力(Hc)が95.5kA/m以上であることにより、磁気記録媒体のノイズをより低減し、優れた磁気特性を有する磁気記録媒体を得ることができるという事実である。
本発明に係る磁性粒子粉末を用いることにより、磁気記録媒体のノイズをより低減し、優れた磁気特性を有する磁気記録媒体を得ることができる理由について、本発明者は次のように考えている。Co化合物が粒子表面に存在することで磁気記録層を構成するビヒクル中への分散性が改善される理由は不明であるが、Coスピネルフェライトは一般に飽和磁化値(σs)は高いものの、保磁力(Hc)が低く、従来技術のように保磁力が95.5kA/m未満の六方晶フェライト粒子粉末に対しては保磁力を維持・向上効果が認められるが、本発明の目的とする95.5kA/m以上の高い保磁力を有する六方晶フェライト粒子粉末に対しては、粒子表面にCoスピネルフェライト被膜が形成されることにより、むしろ保磁力(Hc)を低下させることとなる。本発明においては、被処理粒子となる六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCoスピネルフェライトを生成させることなくCo化合物による被覆層を形成することにより、六方晶フェライト粒子粉末の磁気特性を低下させることなく磁気記録層を構成するビヒクル中への分散性を改善できたものと考えている。
以下に、本発明における実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
被処理粒子である六方晶フェライト粒子粉末及び磁性粒子粉末の平均板面径及び平均厚さは、透過型電子顕微鏡を用いて複数の視野において粒子の写真を撮影し、該写真を用いて粒子360個以上について板面径、厚さをそれぞれ測定し、その平均値で粒子の平均板面径及び平均厚さを示した。なお、平均板面径及び平均厚さを求める際の粒子の選定基準としては、粒子同士が重なっており、境界がはっきりしていないものは測定を行わないものとした。
板状比は、平均板面径と平均厚さとの比で示した。
比表面積は、「モノソーブMS−11」(カンタクロム株式会社製)を用いて、BET法により測定した値で示した。
被処理粒子である六方晶フェライト粒子粉末及び磁性粒子粉末に含有される各種元素の含有量は、「蛍光X線分析装置3063M型」(理学電機工業株式会社製)を使用し、JIS K0119の「けい光X線分析通則」に従って測定した。
磁性粒子粉末の粒子表面に存在するCo化合物からなる被覆層の確認は、下記の方法により行った。
即ち、試料0.2gと塩酸10mlとを100mlのフッ素樹脂製ビーカーへ入れて攪拌し、150℃で20分保持して磁性粒子粉末の粒子表面に被覆されているCo化合物層に相当する部分を酸溶解した(酸溶解液1)。得られた酸溶解液1を0.1μmのメンブランフィルターを用いて吸引濾過を行い、得られた濾液中のCo量(ppm)を「誘導結合プラズマ発光分光分析装置 SPS4000」(セイコー電子工業株式会社製)を用いて測定した。
一方、前述と同様に、試料0.2gと王水10mlとを100mlのフッ素樹脂製ビーカーへ入れて攪拌し、240℃で20分保持して磁性粒子粉末が完全に溶解するまで攪拌した(酸溶解液2)。前述と同様に、酸溶解液2を0.1μmのメンブランフィルターを用いて吸引濾過を行い、得られた濾液中のCo量(ppm)を「誘導結合プラズマ発光分光分析装置 SPS4000」(セイコー電子工業株式会社製)を用いて測定した。酸溶解液1と酸溶解液2に含有されるCo量の違いから、粒子表面にCo化合物からなる被覆層が形成されていることを確認した。
磁性粒子粉末のCoスピネルフェライト生成の有無の確認は、X線回折装置「RINT2500」(株式会社リガク製)を用いて、CuのKα線を線源としてCoスピネルフェライトの面指数(3,1,1)面のピークの有無によって判定した。
六方晶フェライト粒子粉末の磁気特性は、「振動試料型磁力計VSM SSM−5−15」(東英工業株式会社製)を用いて外部磁場1193.7kA/mの条件で測定した。また、粉体SFDは、印加磁場が0〜397.9kA/mの範囲ではスイープ速度を79.6(kA/m)/分とし、397.9〜1,193.7kA/mの範囲ではスイープ速度を397.9(kA/m)/分として測定した。
本発明に係る磁性粒子粉末の磁気記録媒体における特性を評価・確認するため、以下に示す方法で磁気テープを作製し評価した。
非磁性下地層形成用の非磁性塗料組成
非磁性下地層用ヘマタイト粒子粉末 100.0重量部、
スルホン酸カリウム基を有する塩化ビニル系共重合樹脂 11.8重量部、
スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂 11.8重量部、
シクロヘキサノン 78.3重量部、
メチルエチルケトン 195.8重量部、
トルエン 117.5重量部、
硬化剤(ポリイソシアネート) 3.0重量部、
潤滑剤(ブチルステアレート) 1.0重量部。
非磁性下地層用ヘマタイト粒子粉末と結合剤樹脂溶液(スルホン酸カリウム基を有する塩化ビニル系共重合樹脂30重量%とシクロヘキサノン70重量%)及びシクロヘキサノンとを固形分が72wt%となるよう混合し、自動乳鉢を用いて30分間混練して混練物を得た。
次いで、上記非磁性塗料組成となるように、上記混練物と、追加の結合剤樹脂溶液(スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂30重量%、溶剤(メチルエチルケトン:トルエン=1:1)70重量%)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン及びトルエン1.5mmφガラスビーズ95gと共に140mlガラス瓶に添加し、ペイントシェーカーで6時間混合・分散を行って非磁性塗料組成物を得た。その後、潤滑剤及び硬化剤を加え、更に、ペイントシェーカーで15分間混合・分散した後、3μmの平均孔径を有するフィルターを用いてろ過し、非磁性下地層用非磁性塗料を調整した。
上記非磁性下地層用非磁性塗料を厚さ4.5μmの芳香族ポリアミドフィルム上に塗布し、次いで、乾燥させることにより非磁性下地層を形成した。
磁気記録層形成用の磁性塗料組成
磁性粒子粉末 100.0重量部、
スルホン酸カリウム基を有する塩化ビニル系共重合樹脂 12.5重量部、
スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂 7.5重量部、
研磨剤(AKP−50) 5.0重量部、
カーボンブラック 2.0重量部、
潤滑剤(ミリスチン酸:ステアリン酸ブチル=1:2) 3.0重量部、
硬化剤(ポリイソシアネート) 5.0重量部、
シクロヘキサノン 170.0重量部、
メチルエチルケトン 170.0重量部。
磁性粒子粉末と研磨剤、カーボンブラック、結合剤樹脂溶液(スルホン酸カリウム基を有する塩化ビニル系共重合樹脂30重量%とシクロヘキサノン70重量%)及びシクロヘキサノンとを固形分が76wt%となるよう混合し、自動乳鉢を用いて40分間混練して混練物を得た。
次いで、上記磁性塗料組成となるように、上記混練物と、追加の結合剤樹脂溶液(スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂30重量%、溶剤(メチルエチルケトン:トルエン=1:1)70重量%)、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン及びトルエン1.5mmφガラスビーズ95gと共に140mlガラス瓶に添加し、ペイントシェーカーで6時間混合・分散を行って磁性塗料組成物を得た。その後、潤滑剤及び硬化剤を加え、更に、ペイントシェーカーで15分間混合・分散した後、3μmの平均孔径を有するフィルターを用いてろ過し、磁気記録層用磁性塗料を調整した。
上記磁気記録層用塗料を、乾燥後の厚さが1.5μmになるよう前記非磁性下地層の上に塗布した後、磁場中において配向・乾燥した。その後、60℃で24時間硬化反応を行い、12.7mm幅にスリットして磁気テープを得た。
磁気テープの磁気特性のうち保磁力値Hcと角形比Br/Bmは、「振動試料型磁力計VSM SSM−5−15」(東英工業株式会社製)を用いて外部磁場1193.7kA/mの条件で測定した。
磁気テープの磁気特性のうち保磁力分布SFDは、「振動試料型磁力計VSM SSM−5−15」(東英工業株式会社製)を用いて、印加磁場が0〜397.9kA/mの範囲ではスイープ速度を79.6(kA/m)/分とし、397.9〜1,193.7kA/mの範囲ではスイープ速度を397.9(kA/m)/分として測定した。
磁気テープの塗膜表面の光沢度は、「グロスメーター UGV−5D」(スガ試験機株式会社製)を用いて入射角45°で測定した値であり、標準板光沢を86.3%とした時の値を%で示したものである。
磁気テープの塗膜の表面粗度Raは、「ZYGO NewView600S」(ZYGO株式会社製)を用いて塗膜の中心線平均粗さを測定した。
磁気記録媒体を構成する非磁性支持体及び磁気記録層の各層の厚みは、デジタル電子マイクロメーターK351C(安立電気株式会社製)を用いて測定した。
磁気テープの電磁変換特性は、ドラムテスターを用い、記録ヘッドにはMIGヘッドを、再生用ヘッドにはMRヘッドを用いて測定を行った。ヘッドと磁気テープとの相対速度は2.5m/secとし、記録周波数10MHzにおける再生信号出力(C)及び記録周波数9MHzにおける出力をノイズ信号出力(N)を、それぞれ後出比較磁気テープ1を0dB(基準テープ)として、基準テープに対する相対値として求めた。またC/Nはこれら再生信号出力(C)とノイズ信号出力(N)を用いて示した。
次に、実施例及び比較例を示す。
被処理粒子1〜5:
被処理粒子粉末として表1に示す特性を有する六方晶フェライト粒子粉末を用意した。
Figure 0005316522
<実施例1−1:Co化合物被覆された磁性粒子粉末の製造>
六方晶フェライト粒子粉末(被処理粒子1)(粒子形状:板状、平均板面径:17.5μm、板状比:3.0、BET比表面積値:86.6m/g、保磁力(Hc):168.3kA/m、飽和磁化値(σs):47.1Am/kg、粉体SFD:0.98)0.5モルを純水に分散させてラインミル、ビーズミルを通して8Lの水分散スラリーを得た。次いで、六方晶フェライト粒子1モルに対してCo換算で0.0475モルの塩化コバルト水溶液を添加し、10分間攪拌後、18.55mol/LのNaOH水溶液1.08L(反応に関与しないフリーのアルカリは1.99mol/L)を攪拌させながら前記混合溶液中に添加して混合溶液の全量を約10Lとし、30分間攪拌後、100℃まで昇温し、3時間反応を行った。
次いで、得られた反応生成物をpH値が12以下になるまで水洗後、酢酸を用いてpH9に調整後、更に水洗・ろ過・乾燥・粉砕して、実施例1−1の磁性粒子粉末を得た。
得られた磁性粒子粉末は板状であり、平均板面径は17.6nm、平均厚みは5.8nm、板状比は3.0、BET比表面積値は86.3m/g、Coの含有量は0.49重量%であり、保磁力(Hc)は164.9kA/m、飽和磁化値(σs)は48.2Am/kg、粉体SFDは0.99であった。なお、磁性粒子粉末のCo被覆層のみを溶解した場合のCo量は71,500ppmであり、磁性粒子粉末全量を溶解した場合のCo量は4,988ppmであったことから、Co元素を含む化合物が磁性粒子表面に局在していることが推定できる。また、X線回折により、Coスピネルフェライトの存在を示す(3,1,1)面のピークは認められなかった。
前記実施例1−1に従って磁性粒子粉末を作製した。各製造条件及び得られた磁性粒子粉末の諸特性を示す。
実施例1−2〜1−4及び比較例1−1〜1−3
Co化合物による被覆工程における六方晶フェライト粒子の種類、Co化合物の種類、添加量、水酸化アルカリの種類、添加量及び反応温度、反応時間を変化させた以外は、前記実施例1−1と同様にしてCo化合物により被覆された磁性粒子粉末を得た。実施例1−2〜1−4及び比較例1−1〜1−3のいずれの試料においても、X線回折により、Coスピネルフェライトの存在を示す(3,1,1)面のピークは認められなかった。
このときの製造条件を表2に、得られた磁性粒子粉末の諸特性を表3に示した。
実施例1−5:
実施例1−1の磁性粒子粉末200gと水1500mlとを用いて分散スラリーを調整し、水酸化ナトリウム水溶液を添加してpH値を9とした後、該スラリーに水を加えスラリー濃度を98g/lとした。このスラリー150Lを加熱して60℃とし、このスラリー中に1.0mol/lのアルミン酸ナトリウム溶液54.44ml(六方晶フェライト粒子粉末に対してAl換算で1.2重量%に相当する)を加え、30分間保持した後、酢酸を用いてpH値を9に調整した。この状態で30分間保持した後、濾過・水洗・乾燥・粉砕し、粒子表面がアルミニウムの水酸化物等により被覆されている実施例1−5の磁性粒子粉末を得た。得られた粒子表面がアルミニウムの水酸化物等により被覆されている磁性粒子粉末の諸特性を表3に示す。
比較例1−4:特開昭59−102823号公報の実施例1の追試実験
六方晶フェライト粒子粉末(被処理粒子1)200gを0.40%の塩化コバルト水溶液1000mL(六方晶フェライト粒子粉末に対してCo換算で0.5重量%)に分散させ、10分間攪拌処理を行った後、得られた反応性生物を水洗・ろ過・乾燥・粉砕して、比較例1−4の磁性粒子粉末を得た。得られた磁性粒子粉末の諸特性を表3に示す。
比較例1−5:特開平8−191009号公報の実施例3の追試実験
六方晶フェライト粒子粉末(被処理粒子1)0.1モルを加えた水に、Coスピネルフェライト(化学式Co1+x Fe2−x においてx=0.026としたもので表される組成を有する)0.1モルに相当するCoとFeとを含むCoClとFeClの水溶液をさらに加え、撹拌混合した。得られた混合液に水酸化ナトリウム水溶液を混合し、pH13のもとで、六方晶フェライト粒子粉末上にスピネルフェライト成分を共沈させた。その後チッソバブリングを施しながら、このスラリーの温度を約90℃まで昇温した後、チッソバブリングを酸素バブリングに切り替えて4時間反応させた。その後、得られたこのスラリーを水洗いしてアルカリを除去し、次いで乾燥させることにより磁性粒子粉末を得た。得られた磁性粒子粉末の諸特性を表3に示す。
Figure 0005316522
Figure 0005316522
<磁気テープの製造>
磁気テープ1〜5、比較磁気テープ1〜5:
磁性粒子の種類を種々変化させた以外は、前記磁気テープの作製方法に従って磁気テープを製造した。
得られた磁気テープの諸特性を表4に示す。
Figure 0005316522
上記実施例より、本発明によって得られた磁性粒子粉末は、平均板面径が10〜30nmであり、六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在することにより、磁気特性が低下することなく分散性を改善することができるため、これらを用いて得られた磁気記録媒体は、優れた磁気特性を有するとともに、ノイズがより低減されていることがわかる。
本発明に係る磁性粒子粉末は、平均板面径が10〜30nmであり、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在することにより、磁気記録媒体のノイズをより低減し、優れた磁気特性を有する磁気記録媒体を得ることができるため、高密度磁気記録媒体の磁性粒子粉末として好適である。

Claims (2)

  1. 六方晶フェライト粒子粉末からなり、平均板面径が10〜30nmであり、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面にCo化合物が存在するとともに、該六方晶フェライト粒子粉末の粒子表面及び粒子中に存在するCo量がCo換算で0.1〜2重量%であり、且つ、保磁力(Hc)が95.5kA/m以上であり、Coスピネルフェライトが存在しないことを特徴とする磁性粒子粉末。
  2. 粉体の保磁力分布(SFD)が1.6以下である請求項1記載の磁性粒子粉末。
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