JP5316193B2 - 通信制御装置 - Google Patents
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Description
かかる高度道路交通システムは、主として、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機とによって構成されていて、複数の路側通信機は、通信回線を介して、例えば、交通管制センターに設置されている中央装置との間で情報の送受信が可能となっている。
しかし、現状では、高度道路交通システムで利用可能な通信帯域は前記のとおり制限されていて、しかも、この通信帯域は路車間通信と車車間通信とによって占有されているため、車載通信機から路側通信機への無線送信を許可する車路間通信のための通信帯域を、予め固定的に割り当てることはできない。
(2)また、本発明は、基礎となる時間帯として、路側通信機が無線送信する路側用時間帯と、当該路側用時間帯以外の時間帯であって車載通信機が無線送信としてキャリアセンス方式で車車間通信を行うことが許容されている車載用時間帯と、が交互に繰り返すように規定されている無線通信の時間帯を制御する通信制御装置であって、前記車載用時間帯に前記車載通信機が行う無線送信として、他の車載通信機に対して無線送信する車車間通信に加えて又は換えて、前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する決定部と、前記決定部による前記決定の情報が含まれた前記路側用時間帯と前記車載用時間帯とについての割り当て情報を前記車載通信機に送信する通信部とを備え、前記決定部は、前記車載用時間帯に前記車路間通信を行う決定をすると、前記基礎となる時間帯のうち、キャリアセンス方式で車車間通信を行うことが許容されている前記車載用時間帯の一部又は全部を、前記車載通信機が車路間通信を行うための時間帯として割り当てるべき決定を行うことを特徴とする。
(3)また、本発明は、路側通信機が無線送信する路側用時間帯と、当該路側用時間帯以外の時間帯であって車載通信機が無線送信する車載用時間帯と、に割り当てられて実行される無線通信の時間帯を制御する通信制御装置であって、前記車載用時間帯に前記車載通信機が行う無線送信として、他の車載通信機に対して無線送信する車車間通信に加えて又は換えて、前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する決定部と、前記決定部による前記決定の情報が含まれた前記路側用時間帯と前記車載用時間帯とについての割り当て情報を前記車載通信機に送信する通信部とを備え、前記決定部は、前記路側用時間帯に行う無線送信として、前記路側通信機が無線送信する路側通信に加えて又は換えて、前記車載通信機が前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する機能も有し、前記決定部は、前記車載用時間帯及び前記路側用時間帯の双方の時間帯に行う無線送信として、前記車路間通信を行う決定をすると、当該車載用時間帯と当該路側用時間帯との間を跨いで連続した時間帯で当該車路間通信が実行されるように、無線送信の時間帯を設定する時間設定機能を更に備えていることを特徴とする。
この場合、「車路間通信」において車載通信機が送信する情報と「車車間通信」において車載通信機が送信する情報とは一部が重複していても構わないし、「車路間通信」において車載通信機が送信する情報が「車車間通信」において車載通信機が送信する情報の全てを包含していてもよい。
この場合、前記決定部は、車載用時間帯に車路間通信を行うだけの余裕があると判定すると、車路間通信を行う決定をするが、例えば車載用時間帯で車車間通信が活発に行われていて車路間通信を行う余裕が無いと判定すると、車路間通信を行わずに車車間通信を行う決定をすることが可能となる。
この場合、車載用時間帯に車路間通信を行うだけの余裕があると判定することができ、決定部はその省いた時間で車路間通信を行う決定をすることが可能となる。
一方で、車両の混雑状況によっては車載用時間帯で車車間通信をさらに活発に行わせるのが好ましい場合があり、この場合では、車路間通信を行う余裕が無いと判定することができ、決定部は車路間通信を行わせずに車車間通信を行う決定をすることが可能となる。
このため、決定部は、路側用時間帯に行う無線送信として、路側通信機が無線送信する路側通信に加えて又は換えて、車載通信機が路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定するので、通信部が、この決定部による前記決定の情報が含まれた割り当て情報を車載通信機に送信し、この割り当て情報を車載通信機が受信すれば、当該車載通信機は、決定部によって決定された無線送信を実行することが可能となる。すなわち、決定部によって車路間通信を行う決定がされることにより、車載通信機から路側通信機へ無線送信が行われる。そして、この無線送信(車路間通信)は、本来では路側通信機が無線送信する路側用時間帯として割り当てられるはずの時間帯に行われるので、車路間通信のための固定的な通信帯域を新たに設けなくてもよい。
このため、決定部によって、車載用時間帯及び路側用時間帯の双方の時間帯に行う無線送信として、車路間通信を行う決定がされると、車載用時間帯と路側用時間帯との間を跨いで連続した時間帯で当該車路間通信が実行されるので、車載通信機は路側通信機へ、この連続した時間帯内でまとめて情報を送信することができる。
〔システムの全体構成〕
図1は、高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。図1に示すように、この高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機2、車載通信機3(図2及び図3参照)、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、監視カメラ6、及び、車両感知器(図示せず)等を含む。
このうち、交通信号機1と路側通信機2は、複数の交差点Ci(図例では、i=1〜12)のそれぞれに設置されており、電話回線等の通信回線7を介してルータ8に接続されている。このルータ8は交通管制センター内の中央装置4に接続されている。
中央装置4は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなる制御部を有しており、この制御部は、路側通信機2、監視カメラ6及び車両感知器(図示せず)からの各種情報の収集・処理(演算)・記録、交通信号機1の信号機制御、及び、路側通信機2への情報提供の制御を統括的に行う。具体的には、中央装置4は、交通信号灯器1の灯色切り替えタイミングに関する信号制御指令S1を、交通信号機1の制御部に送信したり、現在の車両の混雑状況(渋滞状況)や道路のリンク旅行時間等の交通情報S2を路側通信機2に送信したりできる。
図2は、高度道路交通システムの管轄エリアの一部を示す道路平面図である。この高度道路交通システムは、車載通信機3との間で無線通信が可能な複数の路側通信機2と、キャリアセンス方式で他の通信機2,3と無線通信を行う移動無線送受信機の一種である車載通信機3と備えている。
この路側通信機2同士(路路間通信)については無線通信が用いられ、また、路側通信機2から車載通信機3への路車間通信、車載通信機3から路側通信機2への車路間通信、及び、車載通信機3同士(車車間通信)についても、無線通信が用いられている。
また、各路側通信機2は、自身の送信タイミングを制御するために他の路側通信機2との時刻同期機能を有している。この路側通信機2の時刻同期は、例えば、自身の時計をGPS時刻に合わせるGPS同期や、自身の時計を他の路側通信機2からの送信信号に合わせるエア同期等によって行われる。
図3は、路側通信機2と車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。路側通信機2には、1つの親機2Aと複数の子機2Bとが含まれる。このうち、路側通信機2は、無線通信の時間帯を制御する機能を有する通信制御装置であり、さらに、親機2Aは、自装置の送信時間だけでなく、自装置が統括する管理グループに属する複数の子機2Bの送信時間についても、基礎となる時間帯を割り当て、その割り当てた情報を生成する機能を有している。そして、この親機2Aが生成した割り当て情報は、管理グループに属する各子機2Bに通知され、親機2A及び各子機2Bはその割り当て情報を自身の通信エリアAにブロードキャスト送信する。
なお、以下において、親機2Aや子機2Bに特有の事項ではなく、これらの双方に共通する事項を説明する場合には、単に「路側通信機2」ということとする。
路側通信機2の制御部23は、上記コンピュータプログラムを実行することで達成される機能部として、決定部23B及びデータ転送部23Cを備えていて、さらに、親機2Aの制御部23は、生成部23Aを備えている。
さらに、決定部23Bは、本来では路側通信機2が無線送信する時間帯として割り当てられるはずの第一タイムスロットT1での通信形態を決定する機能も有している。つまり、決定部23Bは、第一タイムスロットT1に行う無線送信として、路側通信機2が無線送信する路側通信に加えて(又は換えて)、車載通信機3が路側通信機2に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する機能も有している。なお、前記路側通信には、路側通信機2が車載通信機3に対して無線送信する路車間通信と、路側通信機2が他の路側通信機2に対して無線送信する路路間通信とが含まれる。
この決定部23Bによる具体的な決定処理については後に説明する。
特に、親機2Aが有しているデータ転送部23Cは、前記生成部23Aが生成した基礎となるタイムスロットについての割り当て情報を有線通信部22に転送する。そして、有線通信部22はこの割り当て情報を各子機2Bにそれぞれ送信する。
また、路側通信機2が有しているデータ転送部23Cは、後に説明するが、決定部23Bによる決定の情報が含まれて更新された割り当て情報を無線通信部21に転送する。そして、無線通信部21は、決定部23Bによる決定の情報が含まれた割り当て情報を、通信エリア内にある車載通信機3に送信する。これにより、この割り当て情報を受信した各車載通信機3は、当該割り当て情報に基づいた通信形態を実行することが可能となる。
図3において、車載通信機3は、無線通信のためのアンテナ30に接続された通信部(送受信部)31と、この通信部31に対する通信制御を行うプロセッサ等よりなる制御部32と、この制御部32に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部33とを備えている。記憶部33は、制御部32が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信装置2,3の通信機ID等を記憶している。
なお、制御部32は、車両5(車載通信機3)が取得した各種情報を、通信部31を介して外部に無線送信させることができる。車載通信機3が取得する情報の内の、車両5の位置や方向は、GPS等の車両5側のセンサ類が自律的に測定することで取得することができるが、光ビーコン等のインフラ側から取得可能な場合もある。車両5の速度は、車両5に設けられている速度センサに基づいて取得することができる。
このため、上記位置や速度等を含む車両情報を受信した他の車両5や路側通信機2において、例えば、右直衝突や出合い頭衝突等を回避するための安全運転支援制御を行うことができる。
図6は、各路側通信機2における無線通信の時間帯を制御する処理のフロー図である。この処理の概略を先ず説明すると、路側通信機2の制御部23は、現時点での無線リソースに車路間通信を許可するだけの余裕があると判断できた場合に、ある特定の時間帯を車路間通信のための時間帯として動的に割り当てる。そして、路側通信機2は、自己の通信エリアに存在している車載通信機3に、車路間通信のために時間帯を割り当てたことに関する情報を通知する。なお、路側通信機2が、車路間通信のために動的に割り当てる時間帯は、本来では路側通信機2が無線送信する第一タイムスロットT1、及び、本来では車車間通信のみを行う第二タイムスロットT2のいずれか一方又は双方で可能である。
車車間通信のための第二タイムスロットT2の一部(又は全部)を、車路間通信のために割り当てる場合を説明する。
路側通信機2の制御部23が有している決定部23Bは、当該路側通信機2が設置されている道路(交差点)における現在の交通情報を取得する(図6のステップS11)。この交通情報は、例えば、図4(a)のスロット番号(1)の第二タイムスロットT2における時間帯で取得される。
又は、決定部23Bは、路側通信機2が設置されている道路(交差点)を走行する車両を監視・感知する前記監視カメラ6(図1参照)及び図示していない前記車両感知器からの情報を取得することにより、車両の混雑状況についての交通情報を直接取得することができる。
すなわち、スロット番号(1)の第二タイムスロットT2の時間内で、道路における交通量が少なくて車車間通信が行われている時間帯が少なく、決定部23Bが、車車間通信が十分に行われている環境にあり、当該第二タイムスロットT2に車路間通信を行うだけの余裕があると判定すると(ステップS12でYes)、本来的に車車間通信に割り当てるべき第二タイムスロットT2の一部(又は全部)を、車路間通信のための時間帯として割り当てるべき決定を行う(ステップS13)。
つまり、決定部23Bによって、スロット番号(1)の第二タイムスロットT2に車路間通信を行うだけの余裕があると判定され、車路間通信への割り当ての決定がされた場合は、その後のスロット番号(3)の第二タイムスロットT2でも車車間通信のための時間の一部を省いても支障がないと考えられるので、決定部23Bは、その省いた時間で車路間通信を行うように時間帯を割り当て直す。
これにより、スロット番号(3)の第二タイムスロットT2では「車車間通信」に加えて「車路間通信」が行われるように、決定部23Bによって割り当て情報が更新される。
このように、決定部23Bが、車車間通信に割り当てたままとする決定をすると、割り当て情報を更新せず、スロット番号(3)の第二タイムスロットT2を車車間通信に割り当てたままとする割り当て処理を実行する(ステップS15)。
そして、以上の処理と同様に、第二タイムスロットT2毎に交通情報を取得し(ステップS11)、当該第二タイムスロットT2に余裕があるか否かを判定し(ステップS12)、その後に到来する第二タイムスロットT2のための割り当て処理を行い(ステップS15)、当該割り当て処理した割り当て情報を、車載通信機3へ通知する処理(ステップS16)が繰り返し実行される。
第一タイムスロットT1の一部(又は全部)を、車路間通信のために割り当てる場合を、図7を参照して説明する。
路側通信機2の制御部23が有している決定部23Bは、当該路側通信機2が設置されている道路(交差点)における現在の交通情報を取得する(図7のステップS21)。この交通情報は、例えば、図4(a)のスロット番号(2)の第一タイムスロットT1における時間帯で取得される。
すなわち、スロット番号(2)の第一タイムスロットT1の時間内で、車載通信機3を搭載している車両が想定よりも少なく(混雑しておらず)、これらの少ない車載通信機3に必要なだけの情報を送信すればよいため、決定部23Bが、路車間通信を予定していた情報のうち、送信の必要がないと判断できる情報が含まれていると、当該送信の必要がないと判断した情報の送信を取りやめる。これにより、第一タイムスロットT1に車路間通信を行うだけの余裕があると判定でき(ステップS22でYes)、送信を取りやめた換わりに、本来的に路車間通信に割り当てるべき第一タイムスロットT1の一部を、車路間通信のための時間帯として割り当てるべき決定を行う(ステップS23)。
つまり、決定部23Bによって、スロット番号(2)の第一タイムスロットT1に車路間通信を行うだけの余裕があると判定され、車路間通信への割り当ての決定がされた場合は、その後のスロット番号(4)の第一タイムスロットT1でも路車間通信のための時間の一部を省いても支障がないと考えられるので、決定部23Bは、その省いた時間で車路間通信を行うように時間帯を割り当て直す。
これにより、スロット番号(4)の第一タイムスロットT2では「路車間通信(又は路路間通信)」に加えて「車路間通信」が行われるように、決定部23Bによって割り当て情報が更新される。
このように、決定部23Bが、路車間通信に割り当てたままとする決定をすると、割り当て情報を更新せず、スロット番号(4)の第一タイムスロットT1を路車間通信に割り当てたままとする割り当て処理を実行する(ステップS25)。
そして、以上の処理と同様に、第一タイムスロットT1毎に交通情報を取得し(ステップS21)、当該第一タイムスロットT1に余裕があるか否かを判定し(ステップS22)、その後に到来する第一タイムスロットT1のための割り当て処理を行い(ステップS25)、当該割り当て処理した割り当て情報を、車載通信機3へ通知する処理(ステップS26)が繰り返し実行される。
この結果、図4(b)及び図5(b)に示しているように、各第二タイムスロットT2で車載通信機3が行う無線送信として、車車間通信と、この車車間通信に加えて路側通信機2に対して無線送信する(第一の)車路間通信と、この車車間通信に換えて路側通信機2に対して無線送信する(第二の)車路間通信との内のいずれか一つの通信形態が、決定部23Bによって決定されていると言える。
前記のように車路間通信が行われる場合に、車載通信機3から路側通信機2へとアップリンク送信する情報の具体例について説明する。アップリンク情報としては、車両ID、車種、曜日を含む日付に加えて、アップリンク送信時の「時刻、車両の位置、車両の速度」が含まれている。なお、車両の位置及び速度は、GPSや車速センサ等の車両5側の機器類が自律的に測定した情報である。そして、この「時刻、車両の位置、車両の速度」を含む情報を、一定時間周期(例えば1分間隔)で車載通信機3は蓄積し、車両の走行軌跡データとしてプローブ情報を作成する。
要求信号としては、送信を要求するデータの種類があり、例えば「過去1分間のプローブ情報」がある。また、他の要求信号としては、さらに、送信を要求するデータの種類のレベルもあり、例えば、プローブ情報の解像度であって、軌跡を細かくサンプリングした情報、軌跡を粗くサンプリングした情報、及び、単に位置とその際の時刻との組み合わせの情報などがある。さらには、サンプリングの際の車両の状態(停止中であるのか走行中であるのかの状態)の情報も要求することができる。
むしろ、車車間通信においては、他の車両の動きに応じて自車両の振る舞いを決めるために、過去の情報よりも現在の情報(現時点での車両の位置や速度など)や未来の情報(予定進路など)の方が有用である。
したがって、現在の情報に加えて過去の走行軌跡を含めたプローブ情報は、主に車路間通信において送信されることが好ましく、車車間通信においては、限られた通信帯域においてできるたけ多数の車両が無線送信を行えるように、過去の走行軌跡の情報を省いた(又は過去の走行軌跡の情報を少なくした)プローブ情報を送信する方が望ましい。
また、図2では、互いに交差する2つの道路の各々が上りと下りで片側1車線のものとして例示されているが、道路構造はこれに限られるものではない。
Claims (5)
- 路側通信機が無線送信する路側用時間帯と、当該路側用時間帯以外の時間帯であって車載通信機が無線送信する車載用時間帯と、に割り当てられて実行される無線通信の時間帯を制御する通信制御装置であって、
前記車載用時間帯に前記車載通信機が行う無線送信として、他の車載通信機に対して無線送信する車車間通信に加えて又は換えて、前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する決定部と、
前記決定部による前記決定の情報が含まれた前記路側用時間帯と前記車載用時間帯とについての割り当て情報を前記車載通信機に送信する通信部と、
を備え、
前記決定部は、前記車載用時間帯に前記車路間通信を行う決定をすると、当該車路間通信を行う決定をした当該車載用時間帯の後にある車載用時間帯の一部を車路間通信のために割り当てる処理を行うことを特徴とする通信制御装置。 - 基礎となる時間帯として、路側通信機が無線送信する路側用時間帯と、当該路側用時間帯以外の時間帯であって車載通信機が無線送信としてキャリアセンス方式で車車間通信を行うことが許容されている車載用時間帯と、が交互に繰り返すように規定されている無線通信の時間帯を制御する通信制御装置であって、
前記車載用時間帯に前記車載通信機が行う無線送信として、他の車載通信機に対して無線送信する車車間通信に加えて又は換えて、前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する決定部と、
前記決定部による前記決定の情報が含まれた前記路側用時間帯と前記車載用時間帯とについての割り当て情報を前記車載通信機に送信する通信部と、
を備え、
前記決定部は、前記車載用時間帯に前記車路間通信を行う決定をすると、前記基礎となる時間帯のうち、キャリアセンス方式で車車間通信を行うことが許容されている前記車載用時間帯の一部又は全部を、前記車載通信機が車路間通信を行うための時間帯として割り当てるべき決定を行うことを特徴とする通信制御装置。 - 路側通信機が無線送信する路側用時間帯と、当該路側用時間帯以外の時間帯であって車載通信機が無線送信する車載用時間帯と、に割り当てられて実行される無線通信の時間帯を制御する通信制御装置であって、
前記車載用時間帯に前記車載通信機が行う無線送信として、他の車載通信機に対して無線送信する車車間通信に加えて又は換えて、前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する決定部と、
前記決定部による前記決定の情報が含まれた前記路側用時間帯と前記車載用時間帯とについての割り当て情報を前記車載通信機に送信する通信部と、
を備え、
前記決定部は、前記路側用時間帯に行う無線送信として、前記路側通信機が無線送信する路側通信に加えて又は換えて、前記車載通信機が前記路側通信機に対して無線送信する車路間通信を行うか否かを決定する機能も有し、
前記決定部は、前記車載用時間帯及び前記路側用時間帯の双方の時間帯に行う無線送信として、前記車路間通信を行う決定をすると、当該車載用時間帯と当該路側用時間帯との間を跨いで連続した時間帯で当該車路間通信が実行されるように、無線送信の時間帯を設定する時間設定機能を更に備えている
ことを特徴とする通信制御装置。 - 前記決定部は、前記車載用時間帯に前記車路間通信を行うだけの余裕があると判定すると、当該車路間通信を行う決定をする請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信制御装置。
- 前記決定部は、前記車載通信機を搭載している車両が走行する道路における車両の混雑状況に応じて前記判定を実行する請求項4に記載の通信制御装置。
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