JP5206486B2 - 通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法 - Google Patents
通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5206486B2 JP5206486B2 JP2009041837A JP2009041837A JP5206486B2 JP 5206486 B2 JP5206486 B2 JP 5206486B2 JP 2009041837 A JP2009041837 A JP 2009041837A JP 2009041837 A JP2009041837 A JP 2009041837A JP 5206486 B2 JP5206486 B2 JP 5206486B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- communication device
- roadside communication
- slot
- roadside
- time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004891 communication Methods 0.000 title claims description 429
- 230000006854 communication Effects 0.000 title claims description 429
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 32
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 60
- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 30
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 claims description 10
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 14
- 230000008569 process Effects 0.000 description 11
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 5
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 3
- 230000007175 bidirectional communication Effects 0.000 description 2
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 241000052343 Dares Species 0.000 description 1
- 206010039203 Road traffic accident Diseases 0.000 description 1
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 125000004122 cyclic group Chemical group 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
かかる高度道路交通システムは、主として、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機とによって構成される。
そこで、路側通信機の情報送信を優先的に行うためには、通信を行う時間を分割して路側通信機の送信専用の時間スロットを設ける、時分割多重(TDMA:Time Division Multiple Access)によるマルチアクセスが有効となる。
なお、この場合、各路側通信機からの送信タイミングを制御するため、各路側通信機は他の路側通信機との時刻同期機能を有している必要がある。
しかし、これでは、多数の交差点(全国の交差点は約19万個ある。)に設置すべき路側通信機の割当情報を事業者がすべて管理せねばならず、割当情報の管理が繁雑になる。また、設置後における近隣の路側通信機との電波干渉の状況を考慮して、自律的にスロット変更する機能を路側通信機に持たせる場合には、割当情報の管理が更に困難になる。
なお、上記設置位置に関する他装置情報は、設置位置の絶対座標でもよいし、設置位置の相対座標でもよい。また、設置されている交差点の識別情報(識別コード等)や、地図データにおけるノードの識別情報(識別コード等)など、それらの情報から設置位置の絶対座標や相対座標を取得できる情報でもよい。
このため、路側通信機の新設時にタイムスロットの割当情報を設定する作業が不要であり、路側通信機の新設作業が簡便になる。
そこで、前記スロット選択手段として、前記他の路側通信機の設置位置に基づいて前記特定の路側通信機との電波干渉の度合いを判定し、当該電波干渉の度合いに基づいて前記特定の路側通信機が使用するタイムスロットを選択するものを採用することができる(請求項2)。この場合、例えば、前記特定の路側通信機との電波干渉の度合いが最も小さい設置位置にある前記他の路側通信機が使用するタイムスロットを、当該特定の路側通信機のタイムスロットとして選択するようにすればよい(請求項3)。
そこで、前記スロット選択手段は、前記他の路側通信機との距離、及び、当該他の路側通信機からの見通しの少なくとも1つに基づいて、前記特定の路側通信機との電波干渉の度合いを判定することが好ましい(請求項4)。
この場合、スロット選択手段が未使用のタイムスロットを選択するので、他の路側通信機との関係で電波干渉が有りと推定される場合でも、特定の路側通信機用のタイムスロットを自律的に割り当てることができる。
この場合、他の路側通信機が特定の路側通信機と共通のデータを無線送信するので、特定の路側通信機が自身の通信エリアに無線送信しなくても、移動通信機に所定のデータを伝送できるようになる。
この場合、特定の路側通信機又は他の路側通信機若しくはこれらの双方の送信電力が低下するので、他の路側通信機が使用するタイムスロットを特定の路側通信機用として選択しても、両者間で電波干渉が生じるのを防止することができる。
この場合、上記通信制御部が、少なくとも特定の路側通信機の起動時に上記リクエスト信号を当該特定の路側通信機の通信部に送信するので、前記スロット選択手段による自律的なスロット選択を自装置の起動時に必ず実行させることができる。
この場合、特定の路側通信機が他の路側通信機と通信回線で繋がっていなくても、近隣の他の路側通信機から他装置情報を取得することができる。
この場合、子機のスロット割当を行う親機の路側通信機が本発明の通信制御装置を備えていてもよいし、自装置に対するスロット割当を自律的に行う路側通信機が本発明の通信制御装置を備えていてもよい。
特定の路側通信機以外の他の路側通信機が使用中の複数のタイムスロットと、当該他の路側通信機の設置位置に関する他装置情報を取得するステップと、前記他の路側通信機の設置位置と前記他の路側通信機が使用中の複数のタイムスロットとに基づいて、前記特定の路側通信機が使用するタイムスロットを選択するステップと、を含むことを特徴とする。
このため、路側通信機の新設時にタイムスロットの割当情報を設定する作業が不要であり、路側通信機の新設作業が簡便になる。
図1は、本発明の実施形態に係る高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。なお、本実施形態では、道路構造の一例として、南北方向と東西方向の複数の道路が互いに交差した碁盤目構造を想定している。
図1に示すように、本実施形態の高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機2、車載通信機3(図2及び図3参照)、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、及び、車両感知器や監視カメラ等よりなる路側センサ6を含む。
中央装置4は、自身が管轄するエリアに含まれる各交差点Jiの交通信号機1及び路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。従って、中央装置4は、各交通信号機1及び各路側通信機2との間で双方向通信が可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
なお、図1及び図2では、図示を簡略化するために、各交差点Jiに信号灯器が1つだけ描写されているが、実際の各交差点Jiには、互いに交差する道路の上り下り用として少なくとも4つの信号灯器が設置されている。
中央装置4は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなる制御部を有しており、この制御部は、路側通信機2、路側センサ6からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。
具体的には、中央装置4の制御部は、自身のネットワークに属する交差点Jiの交通信号機1に対して、同一道路上の交通信号機1群を調整する系統制御や、この系統制御を道路網に拡張した広域制御(面制御)を行うことができる。
信号制御指令S1は、前記系統制御や広域制御を行う場合の信号制御パラメータの演算周期(例えば、1.0〜2.5分)ごとに送信され、交通情報S2は、例えば5分ごとに送信される。
図2は、上記高度道路交通システムの管轄エリアの一部を示す道路平面図である。
図2では、互いに交差する2つの道路の各々が上りと下りで片側1車線のものとして例示されているが、道路構造はこれに限られるものではない。
図2にも示すように、本実施形態の高度道路交通システムは、車載通信機3との間で無線通信が可能な複数の路側通信機2と、キャリアセンス方式で他の通信機2,3と無線通信を行う移動無線送受信機の一種である車載通信機3と備えている。
各路側通信機2は、その周囲に広がる通信エリアA(路側通信機2の送信信号が十分に届く範囲)をそれぞれ有し、自身の通信エリアAを走行する車両5の車載通信機3との無線通信が可能である。また、各路側通信機2は、通信エリアAが重複(一部重複でも全部重複でもよい。)する他の路側通信機2とも無線通信が可能である。
なお、前記した通り、交通管制センターに設けられた中央装置4は、各路側通信機2と有線での双方向通信が可能となっているが、これらの間も無線通信であってもよい。
また、路側通信機2は、自身の送信タイミングを制御するために他の路側通信機2との時刻同期機能を有している。この路側通信機2の時刻同期は、例えば、自身の時計をGPS時刻に合わせるGPS同期や、自身の時計を他の路側通信機2からの送信信号に合わせるエア同期等によって行われる。
また、本実施形態では、後述のスロット割当手段23Bやスロット選択手段23C等を要旨とする本発明の「通信制御装置」を、各路側通信機2に搭載した場合を例示するが、その通信制御装置は、上記親機となる路側通信機2のみに設けてもよいし、路側通信機2とは別個に路側に設置することにしてもよい。
図3は、路側通信機2と車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。
路側通信機2は、無線通信のためのアンテナ20が接続された無線通信部(送受信部)21と、中央装置4と双方向通信する有線通信部22と、それらの通信制御を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)等よりなる制御部23と、制御部23に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部24とを備えている。
路側通信機2の制御部23は、後述するグラント情報Gの送信を他装置に要求するリクエスト信号Rを、少なくとも自装置の起動時に無線通信部21に送信させる通信制御を実行可能である。
更に、路側通信機2の制御部23は、上記コンピュータプログラムを実行することで達成される機能部として、データ転送手段23Aと、スロット生成手段23Bと、スロット選択手段23Cとを備えている。
このうち、制御部23のデータ転送手段23Aは、有線通信部22が受信した中央装置4からの交通情報S2等を、いったん記憶部24に一時的に記憶させ、無線通信部21を介して自装置の通信エリアAにブロードキャスト送信する。
また、データ転送手段23Aは、無線通信部21が受信した車両情報S3を、いったん記憶部24に一時的に記憶させ、有線通信部22を介して中央装置4に転送する。
この割当情報S6は、自装置の送信時間を車載通信機3に通知するためのものであり、例えば次の内容(1)及び(2)が含まれる。
(2) そのスロット番号iの第1スロットT1(図4参照)の開始時刻及び継続時間
通信エリアAを走行する車両5の車載通信機3は、路側通信機2からの割当情報S6を受信すると、もともと車車間通信用として割り当てられた時間帯に加え、その割当情報S6に記された第1スロットT1以外の時間帯(図4の第2スロットT2)も利用して、キャリアセンス方式による無線送信を行う。
制御部23のスロット生成手段23Bは、他装置との間で送信タイミングの同期を取りつつ、所定のタイムスロットT1,T2を一定の周期Cで繰り返すように生成する。
図4は、スロット生成手段23Bが生成するタイムスロットT1,T2の一例を示す概念図である。図4に示すように、タイムスロットT1,T2は、第1スロットT1と第2スロットT2とを含み、これらの合計期間が一定の周期Cで繰り返すようになっている。
また、第2スロットT2は、車載通信機3用のタイムスロットである。この時間帯は車載通信機3による無線送信用として開放するため、路側通信機2は第2スロットT2では無線送信を行わない。
すなわち、図4において、スロット番号(1)の第1スロットT1には、2つの路側通信機2が送信時間を割り当てており、スロット番号(2)の第1スロットT1には、3つの路側通信機2が送信時間を割り当てており、スロット番号(3)の第1スロットT1には、1つの路側通信機2が送信時間を割り当てている。
すなわち、各路側通信機2は、自装置が使用可能な複数の第1スロットT1のうち、他装置2Bが使用していない空きの第1スロットT1を単純に選択するのではなく、1つの第1スロットT1に対して他装置の送信時間と重複して割り当て可能となっている。
制御部23のスロット選択手段23Cは、次の内容(1)〜(4)を含むグラント情報Gを生成し、このグラント情報Gは記憶部24に記憶される。
(1) 自装置の通信機ID
(2) 自装置が使用中のスロット番号i
(3) そのスロット番号iの第1スロットT1の開始時刻及び継続時間
(4) 自装置の設置位置
(5) 自装置の設置位置を通過する道路の識別情報
この電波干渉状態の判定処理は、具体的には、他装置と自装置との間の距離の大小や、自装置から他装置への見通しの有無によって行うことができるが、この判定処理の詳細については後述する。
具体的には、スロット選択手段23Cは、既設の複数の他装置から受信した複数のグラント情報Gから、複数の他装置が使用中のスロット番号iをすべて抽出し、上記電波干渉状態の判定結果を考慮して、自装置が使用するのに適した第1スロットT1を、他装置が既に使用中の複数の第1スロットT1の中から選択する。
図3に戻り、車載通信機3は、無線通信のためのアンテナ30に接続された通信部(送受信部)31と、この通信部31に対する通信制御を行うプロセッサ等よりなる制御部32と、この制御部32に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部33とを備えている。
記憶部33は、制御部32が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信装置2,3の通信機ID等を記憶している。
従って、車載通信機3の通信部31は、所定の搬送波周波数の受信レベルを常時感知しており、その値がある閾値以上である場合は無線送信を行わず、当該閾値未満になった場合にのみ無線送信を行うようになっている。
また、車載通信機3の制御部32は、他の車両5から直接受信した車両情報S3や、路側通信機2から受信した他の車両5の車両情報S3に含まれる、位置、速度及び方向に基づいて、右直衝突や出合い頭衝突等を回避するための安全運転支援制御を行うことができる。
図5に示すように、車載通信機3の送信信号には、プリアンブル、ヘッダ、データ、CRC(Cyclic Redundancy Check)が含まれている。
このうち、データには、車両5の位置、方向(進行方向)及び速度が含まれるが、路側通信機2からの送信信号を受信した場合の受信レベルを含めることもできる。車両5の位置や方向は、通常は、GPS等の車両5側のセンサ類が自律的に測定した情報であるが、光ビーコン等のインフラ側から取得可能な場合もある。速度は、車両5の速度センサに基づいた情報である。
なお、以下において、道路の交差点Jiに設置される複数の路側通信機2のうち、スロット割当の実施対象である特定の路側通信機2を「自装置」といい、これ以外の他の路側通信機2を「他装置」という。
図6は、新設の路側通信機(自装置)2の制御部23が実施する、スロット割当の処理内容を示すフローチャートである。
一方、図7は、新設及び既設の路側通信機2の配置例を示す道路の平面図であり、図7に示す各地点(交差点)A〜Eに、他装置2Bが設置されているものと仮定する。また、図7において、各地点A〜Eの右側に付した数字は、その地点A〜Eに設置されている他装置2Bが使用中のスロット番号iを示している。
なお、図7の配置例において、新設の自装置2Aは、地点A4及び地点B2からの電波を受信可能な可能性が高く、地点A3、地点A5及び地点B1からの送信電波も受信可能な可能性もあるが、以下においては、理解を容易にするために上記3つの地点A1,B4,C2からの無線送信のみを想定する。
図6に示すように、自装置2Aの制御部23は、電源がオンになると、無線通信部21を通じてリクエスト信号Rを無線送信させる(図6のステップST1)。これにより、近隣の他装置2B(図7の地点A1、地点B4及び地点C2にある他装置2B)に対してリクエスト信号Rが通知される。
その後、自装置2Aの制御部23は、各他装置2Bからグラント情報Gを受信したか否かを判定する(図6のステップST2)。
同様に、地点B4の他装置2Bからは、地点B4、地点A5、地点B2及び地点B1にある各他装置2Bのグラント情報Gが得られる。また、地点C2の他装置2Bからは、地点C2、地点C3及び地点C6にある各他装置2Bのグラント情報Gが得られる。
この判定処理は、基本的には、他装置2Bと自装置2Aとの間の距離に基づいて行われるが、本実施形態では、自装置2Aから見た他装置2Bへの見通しの有無も加味した干渉評価値Kに基づいて行われる。すなわち、自装置2Aの制御部23(スロット選択手段23C)は、まず、グラント情報Gに含まれる他装置2Bの設置位置に基づいて、自装置2Aの設置位置(図7の地点P)から他装置2Bまでの距離を算出する。
そして、自装置2Aの制御部23(スロット選択手段23C)は、他装置2Bが自装置2Aと同じ道路上にある場合には、当該他装置2Bまでの距離をそのまま干渉評価値Kとして採用し、逆に、他装置2Bが自装置2Aと同じ道路上にない場合には、予め設定された所定の加算値(例えば、200m)を実距離に加算した値を、干渉評価値Kとして採用する。
これに対して、図7の地点A5の場合には、自装置2Aの新設地点Pから地点A5までの距離が500mであるとすると、地点A5は地点Pと同じ道路上になく地点Pから見て地点A5は見通しがないので、地点A5の干渉評価値Kは、実距離である500mに加算値である200mを加えた700mとなる。
この選択処理は、複数の他装置2Bのグラント情報Gから抽出された各他装置2Bの第1スロットT1の中から、電波干渉状態の判定結果を考慮して、自装置2Aが使用するのに適した第1スロットT1を選択する処理である。
図8の表において、「距離」は、各地点A〜Cにある他装置2Bの自装置2Aからの距離を示し、「見通し」は、他装置2Bの設置位置が自装置2Aと同じ道路上である場合には「○」、そうでない場合には「×」として表示してある。
図8の場合には、地点C6にある他装置2Bが使用するスロット番号i=6がそれに該当するので、自装置2Aの制御部23(スロット選択手段23C)は、当該スロット番号i=6の第1スロットT1を自装置2Aが使用する第1スロットT1として選択する。
そこで、この場合には、自装置2Aの制御部23(スロット選択手段23C)は、どの他装置2Bも未だ使用していないスロット番号i(図8の例では、i=7又は8)の第1スロットT1を自装置2Aの送信用として選択する。
また、自装置2Aの制御部23(ステップ選択手段23C)は、自装置2Aのグラント情報Gを生成し、記憶部24に記憶させる。
このため、自装置2Aを設置した後に、近隣の交差点に他装置2Bが別途追加されたり、或いは同他装置2Bが撤去されたりして、他装置2Bとの電波干渉状態が事後的に変化しても、その変化に対応した適切なタイムスロットT1を選択し直すことができる。
このため、路側通信機2の新設時にタイムスロットの割当情報S6を設定する作業が不要であり、路側通信機2の新設作業が簡便になる。
図9は、新設及び既設の路側通信機2の別の配置例を示す道路の平面図である。
図9に示す配置例は、図7の配置例と対比して、地点F6と地点F7に更に既設の他装置2Bが設置されている。
図10の表においても、「距離」は、各地点A〜Fにある他装置2Bの自装置2Aからの距離を示し、「見通し」は、他装置2Bの設置位置が自装置2Aと同じ道路上である場合には「○」、そうでない場合には「×」として表示してある。
また、図10の表に示すように、この場合、既設の他装置2Bが使用していない未使用のスロット番号iの第1スロットT1が存在しない。
(1) 自装置2A自身は無線送信を行わず、代わりに、周囲の他装置2Bに無線送信を行って貰う。
(2) 自装置2Aは敢えていずれかのタイムスロットを選択するが、自装置2A又は他装置2B若しくはこれらの双方の送信電力を低下させる。
なお、他装置2Bに共通のデータを無線送信させる方法としては、その旨を記した制御信号を、自装置2Aが周囲の他装置2Bに無線送信することが考えられる。
例えば、図10の表において、自装置2Aの制御部23(スロット選択手段23C)が、敢えてスロット番号i=3の第1スロットT1を選択すると仮定した場合、制御部23は、送信電力を下げる旨の制御信号を地点A3の他装置2Bに送信するとともに、自装置2Aの送信電力も下げるように、無線送信部21を制御すればよい。
図11は、本発明の変形例を示すための道路の平面図である。
この変形例に係る各路側通信機2は、指向性が異なる複数のアンテナを用いた無線通信が可能な無線通信部を搭載している。
上記無線通信部の各アンテナは、図11に矢印で示すように、交差点に流入する各道路の進行方向に沿った指向性を有しており、無線通信部は、そのアンテナごとに送受信タイミングを設定することができる。
そこで、路側通信機2ごとではなくアンテナごとに通信機が存在すると見なして、電波干渉の有無の判定やスロット割当を行うようにすれば、指向性アンテナごとに無線通信が可能な路側通信機2の場合にも、本発明を適用することができる。
今回開示した各実施形態は本発明の例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、上記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲とその構成と均等な意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
そこで、路側通信機2同士が有線通信部22による通信が可能である場合には、リクエスト信号Rとグラント情報Gのやり取りを有線通信で行うようにしてもよい。
2 路側通信機(通信制御装置)
2A 自装置
2B 他装置
3 車載通信機(移動通信機)
4 中央装置
5 車両
6 路側センサ
7 通信回線
8 ルータ
20 アンテナ
21 無線通信部(取得手段)
22 有線通信部(取得手段)
23 制御部
23A データ転送手段
23B スロット生成手段
23C スロット選択手段
24 記憶部
30 アンテナ
31 通信部
32 制御部
33 記憶部
S1 信号制御情報
S2 交通情報
S3 車両情報
S4 感知情報
S5 画像データ
S6 割当情報
R リクエスト信号
G グラント情報(他装置情報)
T1 第1スロット(タイムスロット)
T2 第2スロット(タイムスロット)
Claims (13)
- 路側通信機が無線送信を行う時間帯を時分割で割り当て、それ以外の時間帯を移動通信機による無線送信のために開放する通信制御装置であって、
特定の路側通信機以外の他の路側通信機が使用中の複数のタイムスロットと、当該他の路側通信機の設置位置に関する他装置情報を取得する取得手段と、
前記他の路側通信機の設置位置と当該他の路側通信機が使用中の複数のタイムスロットとに基づいて、前記特定の路側通信機が使用するタイムスロットを選択するスロット選択手段と、
を備えていることを特徴とする通信制御装置。 - 前記スロット選択手段は、前記他の路側通信機の設置位置に基づいて前記特定の路側通信機との電波干渉の度合いを判定し、当該電波干渉の度合いに基づいて前記特定の路側通信機が使用するタイムスロットを選択する請求項1に記載の通信制御装置。
- 前記スロット選択手段は、前記特定の路側通信機との電波干渉の度合いが最も小さい設置位置にある前記他の路側通信機が使用するタイムスロットを、当該特定の路側通信機のタイムスロットとして選択する請求項2に記載の通信制御装置。
- 前記スロット選択手段は、前記他の路側通信機との距離、及び、当該他の路側通信機からの見通しの少なくとも1つに基づいて、前記特定の路側通信機との電波干渉の度合いを判定する請求項2又は3に記載の通信制御装置。
- 前記スロット選択手段は、前記他の路側通信機が使用中のタイムスロットを前記特定の路側通信機用のタイムスロットとして選択する請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信制御装置。
- 前記スロット選択手段は、前記他の路側通信機のタイムスロットの中に選択すべきタイムスロットがない場合に、前記他の路側通信機が使用していないタイムスロットを前記特定の路側通信機用のタイムスロットとして選択する請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信制御装置。
- 前記スロット選択手段は、いずれのタイムスロットを選択しても前記他の路側通信機と前記特定の路側通信機との間で電波干渉が生じる場合に、前記特定の路側通信機と共通のデータを前記他の路側通信機に無線送信させる請求項2〜5のいずれか1項に記載の通信制御装置。
- 前記スロット選択手段は、選択したタイムスロットを使用する前記他の路側通信機と前記特定の路側通信機との間で電波干渉が生じる場合に、それらの路側通信機のいずれか一方又は双方の送信電力を低下させる請求項2〜5のいずれか1項に記載の通信制御装置。
- 前記他装置情報の送信を前記他の路側通信機に要求するリクエスト信号を、少なくとも前記特定の路側通信機の起動時に当該特定の路側通信機の通信部に送信させる通信制御部を備えている請求項1〜8のいずれか1項に記載の通信制御装置。
- 前記通信制御部は、前記リクエスト信号を、予め設定された所定期間おきに前記特定の路側通信機の通信部に送信させる請求項9に記載の通信制御装置。
- 前記取得手段は、前記他の路側通信機が無線送信した前記他装置情報を受信可能な無線通信部よりなる請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信制御装置。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信制御装置を備えた路側通信機。
- 移動通信機との無線送信が可能な路側通信機が無線送信を行う時間帯を時分割で割り当てるためのスロット割当方法であって、
特定の路側通信機以外の他の路側通信機が使用中の複数のタイムスロットと、当該他の路側通信機の設置位置に関する他装置情報を取得するステップと、
前記他の路側通信機の設置位置と前記他の路側通信機が使用中の複数のタイムスロットとに基づいて、前記特定の路側通信機が使用するタイムスロットを選択するステップと、
を含むことを特徴とするスロット割当方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009041837A JP5206486B2 (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009041837A JP5206486B2 (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013027318A Division JP5435154B2 (ja) | 2013-02-15 | 2013-02-15 | 通信制御装置及びコンピュータプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010199937A JP2010199937A (ja) | 2010-09-09 |
JP5206486B2 true JP5206486B2 (ja) | 2013-06-12 |
Family
ID=42824204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009041837A Active JP5206486B2 (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | 通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5206486B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5522092B2 (ja) * | 2011-03-07 | 2014-06-18 | 株式会社デンソー | 無線通信装置及び無線通信システム |
JP5909883B2 (ja) * | 2011-06-08 | 2016-04-27 | 住友電気工業株式会社 | 路側通信機、無線通信システム、無線信号の受信方法及びコンピュータプログラム |
JP7143886B2 (ja) * | 2018-07-12 | 2022-09-29 | 日本電気株式会社 | 基地局、通信システム、通信方法、および通信制御用プログラム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3446028B2 (ja) * | 1997-08-26 | 2003-09-16 | 国土交通省国土技術政策総合研究所長 | 移動体通信システム |
JP2004048308A (ja) * | 2002-07-11 | 2004-02-12 | Hitachi Ltd | 基地局無線通信装置 |
JP5108786B2 (ja) * | 2006-12-26 | 2012-12-26 | 富士通株式会社 | 無線通信方法並びに無線制御局及び無線基地局 |
JP4941121B2 (ja) * | 2007-06-18 | 2012-05-30 | 住友電気工業株式会社 | 路側通信装置及び車両の異常検出方法 |
-
2009
- 2009-02-25 JP JP2009041837A patent/JP5206486B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010199937A (ja) | 2010-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5267157B2 (ja) | 通信制御装置とこれを備えた路側通信機 | |
JP2011003009A (ja) | 通信制御装置、路側通信機、移動通信機及び通信システム | |
JP5556124B2 (ja) | 通信制御装置、路側通信機及び通信システム | |
JP5316193B2 (ja) | 通信制御装置 | |
JP2011022713A (ja) | 通信システム、及び路側通信機 | |
JP5206486B2 (ja) | 通信制御装置とこれを備えた路側通信機、及び、スロット割当方法 | |
JP2010171575A (ja) | タイムスロット割当装置 | |
JP5251642B2 (ja) | 移動通信機、路側通信機、送信条件を調整する方法、及びコンピュータプログラム | |
JP2013258467A (ja) | 路側通信機及び通信システム | |
JP2011097352A (ja) | 通信制御装置及び路側通信機 | |
JP2010171509A (ja) | 路側通信機 | |
JP2010170241A (ja) | 通信制御装置とこれを備えた路側通信機 | |
JP5435154B2 (ja) | 通信制御装置及びコンピュータプログラム | |
JP5343909B2 (ja) | 無線通信システムとこれに用いる移動通信機及び送信制御方法 | |
JP5246409B2 (ja) | 移動通信機及び通信制御方法 | |
JP5088392B2 (ja) | 無線通信システムとこれに用いる路側通信機及びタイムスロットの割当方法 | |
JP2011209867A (ja) | 路側通信機及び送信電力調整方法 | |
JP5471709B2 (ja) | 通信システム及び通信方法 | |
JP6512343B2 (ja) | 無線通信システムとこれに用いる移動通信機及び送信制御方法 | |
JP5574012B2 (ja) | 通信制御装置、路側通信機、通信制御方法、及びコンピュータプログラム | |
JP2014132470A (ja) | 車載通信機及び路側通信機 | |
JP5434759B2 (ja) | 路側通信機、無線通信システム及びスロット情報の生成方法 | |
JP5359956B2 (ja) | 通信システム及び干渉判定方法、装置 | |
JP5773030B2 (ja) | 通信制御装置、路側通信機、移動通信機、及び、通信システム | |
JP5488174B2 (ja) | 無線機、無線通信システム及び通信制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5206486 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |