JP5315942B2 - 載置台機構、これを用いたプラズマ処理装置及び静電チャックへの電圧印加方法 - Google Patents

載置台機構、これを用いたプラズマ処理装置及び静電チャックへの電圧印加方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体基板や液晶表示装置のガラス基板等の被処理体に対してプラズマ処理を施すプラズマ処理装置、これに用いられる載置台機構及び静電チャックへの電圧印加方法に関する。
一般に、半導体集積回路や液晶表示装置を製造する場合には、半導体基板やガラス基板上に成膜処理、エッチング処理、改質処理、酸化拡散処理等が繰り返し施されることになる。
そして、上記各種処理の内、例えばエッチング処理等においては、プラズマ処理装置を用いて処理が行われる(特許文献1〜3)。ここで従来のプラズマ処理装置の一例について図16を参照して説明する。図16に示すように、このプラズマ処理装置は、例えばアルミニウム合金よりなる処理容器2を有しており、この処理容器2内は、図示しない真空排気系により真空排気が可能になされている。この処理容器2の天井部には、この処理容器2内へ必要なガスを導入するガス導入手段として、例えばアルミニウム合金よりなるシャワーヘッド部4が設けられると共に、処理容器2の底部側には、載置台機構6が設けられる。
この載置台機構6は、例えばアルミナ等のセラミック材よりなる絶縁材8を介して設けられた、例えばアルミニウム合金よりなる載置台10と、この上面側に設けられる静電チャック12とにより主に構成されている。そして、上記静電チャック12上に被処理体として例えばガラス基板や半導体基板よりなる被処理体Wを載置してこれを静電気力により吸着できるようになっている。
このように、上記シャワーヘッド部4と載置台10とは対向配置されており、それぞれ上部電極と下部電極とを構成して平行平板型のプラズマ電極となっている。具体的には、上記載置台10には、高周波ライン14が接続されており、この高周波ライン14にはマッチング回路16及び例えば13.56MHzの高周波電源18が順次介設されて、高周波電力によりプラズマを生成するようになっている。
また上記載置台10には、検出ライン20を介して直流成分検出回路22が設けられている。この直流成分検出回路22は、上記検出ライン20に高周波カット用のコイル24、第1の抵抗26及び第2の抵抗28を順次直列に接続して構成され、上記高周波カット用のコイル24と第1の抵抗26との接続点よりコンデンサ30を分岐している。そして、上記第2の抵抗28の電圧降下を測定部32で測定することにより、プラズマ処理中の載置台10の直流成分を認識できるようになっている。
そして、上記高周波カット用のコイル24及びコンデンサ30により、載置台10からの高周波電力をカットするようになっている。また、この直流成分検出回路22は、プラズマ処理が完了して高周波電力の印加を停止した時にチャック電極34と載置台10とにチャージされている電荷を放出するための機能も有している。
また、上記静電チャック12は、例えばポリイミド系樹脂やセラミック等よりなる板状の絶縁材の内部にチャック電極34を埋め込むようにして構成されている。そして、このチャック電極34からは給電ライン36が延びており、この給電ライン36には高周波電力の侵入を阻止するフィルタ部38を介して直流高圧電源40が接続されている。
そして、この直流高圧電源40から発生した高い直流電圧を上記チャック電極34に印加することにより、この静電チャック12上の被処理体Wを静電気力で吸着するようになっている。上記フィルタ部38は、上記給電ライン36に、高周波カット用のコイル42及び抵抗44を順次直列に接続して構成され、上記高周波カット用のコイル42と抵抗44の接続点よりコンデンサ46を分岐している。
そして、この上記高周波カット用のコイル42により載置台10に印加されている高周波電力が直流高圧電源40に回り込んで侵入することを阻止するようになっている。また、この給電ライン36のフィルタ部38の下流側には、直流高圧電源40をオン、オフするためのチャック用スイッチ部45が設けられている。
このようなプラズマ処理装置において、被処理体が載置台10上に載置されると、上記チャック用スイッチ部45を閉じて上記直流高圧電源40から静電チャック12のチャック電極34へ高い直流電圧が印加され、このチャック電極34に電荷が十分に貯って被処理体Wを静電気力により安定的に吸着する。そして、吸着が行われたら、高周波電源18より高周波電力を印加すると共に、シャワーヘッド部4から所定のガス、例えばエッチングガスを流して上記高周波電力によってプラズマを生成し、プラズマを用いたエッチング処理が行われることになる。
そして、上記エッチング処理を終了する時には、エッチングガスの供給を停止すると共に、載置台10に印加していた高周波電力を遮断する。更に、上記チャック用スイッチ部45を開にして静電チャック12のチャック電極34に印加していた高い直流電圧を遮断し、そして、チャック電極34及び載置台10に貯っていた電荷が直流成分検出回路22を介して十分に放電された後に、上記被処理体Wを取り出すことになる。
特開平08−017808号公報 特開平08−031918号公報 特開2002−043402号公報
ところで、被処理体を吸着する際に、上記静電チャック12のチャック電極34に電気が貯って静電気力が十分に上昇して安定化するまで、或いはプラズマ処理を終える際に、高周波電力の印加を停止した後に静電チャック12に貯っていた電荷を放出して安定化するまでには、チャック電極34の表面積にもよるが、それぞれ秒単位である程度の時間を要することは避けられない。これはチャック等価回路が抵抗26、28、44やチャック電極34と載置台10との間で形成される容量成分による時定数を持つからである。
この場合、半導体基板の直径サイズが、6インチ、8インチと小さい場合には、特に問題は生じないが、直径サイズが12インチ(300mm)、或いはそれ以上になると、被処理体の吸着時においてチャック電極34に十分に電荷が貯まるまでの時間(電荷貯留時間)、或いはプラズマ処理の終了時においてチャック電極34に貯っていた電荷を十分に放電するまでの時間(電荷放出時間)にかなりの時間を要してしまうので、製品の生産性が低くなってスループットが低下してしまう、といった問題があった。
特に、被処理体が液晶表示装置のガラス基板の場合には、このガラス基板の大型化は著しくて、縦横が3m×3m程度となる大型のガラス基板も存在し、このような大型のガラス基板の場合には、上記した電荷貯留時間や電荷放出時間がそれぞれ50〜60秒程度も要してしまい、大幅なスループットの低下を余儀なくされる、といった問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、チャック電極に直流電圧を印加する際及びチャック電極に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることが可能な載置台機構、これを用いたプラズマ処理装置及び静電チャックへの電圧印加方法を提供することにある。
請求項1の発明は、真空排気が可能になされた処理容器内に設けられて、高周波電力によって生成したプラズマを用いて所定のプラズマ処理が施される被処理体を載置する載置台機構において、前記被処理体を載置するための導電部材よりなる載置台と、前記載置台の上面に配置されて前記被処理体を吸着するために内部にチャック電極が設けられた静電チャックと、前記チャック電極に静電気力を発生させる直流電圧を印加するために給電ラインを介して接続された直流高圧電源と、前記給電ラインの途中に介設されて前記被処理体を吸着するときに閉じられるチャック用スイッチ部と、前記載置台に、前記プラズマ処理時に前記載置台に加わる直流成分を検出するために接続された直流成分検出回路と、前記直流成分検出回路をバイパスするバイパスラインと、前記バイパスラインの途中に介設されて前記チャック用スイッチ部を閉状態に切り替える時及び開状態に切り替える時にチャック等価回路の時定数を小さくするために前記直流成分検出回路をバイパスさせて前記載置台を接地させるバイパス用スイッチ部と、2つの前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、を備えたことを特徴とする載置台機構である。
このように、載置台機構において、チャック用スイッチ部を閉じてチャック電極に直流電圧を印加する際に直流成分検出回路をバイパスさせて載置台を接地させるバイパス用スイッチ部を閉じ、更に、チャック用スイッチ部を開いてチャック電極に印加していた直流電圧を遮断する際にも直流成分検出回路をバイパスさせて載置台を接地させるバイパス用スイッチ部を閉じるようにしたので、チャック電極に直流電圧を印加する際及びチャック電極に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記給電ラインの途中に介設されて前記高周波電力が前記直流高圧電源に侵入することを阻止するフィルタ部を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記フィルタ部は、抵抗素子又は抵抗素子と容量素子からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記フィルタ部は、誘導素子又は誘導素子と容量素子とよりなることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記直流成分検出回路は、前記載置台に検出ラインを介して接続されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明において、前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を閉状態に切り替える時には、この切り替えと同時に又は切り替えに先立って前記バイパス用スイッチ部を閉状態に切り替えるように制御することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を開状態から閉状態に切り替えた後に所定時間経過した時に前記バイパス用スイッチ部を開状態に切り替えるように制御することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の発明において、前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を開状態に切り替える時には、この切り替えと同時に又は切り替えた後に所定の時間経過した時に前記バイパス用スイッチ部を開状態に切り替えるように制御することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を閉状態から開状態に切り替えた後に所定時間経過した時に前記バイパス用スイッチ部を開状態に切り替えるように制御することを特徴とする。
本発明の関連技術は、真空排気が可能になされた処理容器内に設けられて、高周波電力によって生成したプラズマを用いて所定のプラズマ処理が施される被処理体を載置する載置台機構において、前記被処理体を載置するための導電部材よりなる載置台と、前記載置台の上面に配置されて前記被処理体を吸着するために内部にチャック電極が設けられた静電チャックと、前記チャック電極に静電気力を発生させる直流電圧を印加するために途中に高周波電力の侵入を阻止するフィルタ部を設けた給電ラインを介して接続された直流高圧電源と、前記給電ラインの途中に介設されて前記被処理体を吸着するときに閉じられるチャック用スイッチ部と、前記載置台に、前記プラズマ処理時に前記載置台に加わる直流成分を検出するために接続された直流成分検出回路と、前記チャック用スイッチ部を制御するスイッチ制御部とを備え、前記フィルタ部を、チャック等価回路の時定数を小さくするために抵抗素子を含まないで容量素子と誘電素子とにより形成するようにしたことを特徴とする載置台機構である。
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか一項の発明において、前記直流高圧電源は、切り替えが可能になされた複数種類の直流電圧を印加できるようになされており、更に、前記給電ラインの途中に設けられて前記チャック電極側の電位をモニタする電位モニタ部と、前記チャック用スイッチ部が閉じられた時に前記複数種類の直流電圧の内の高い電圧の第1の直流電圧を印加すると共に、前記電位モニタ部の検出値が所定の値になった時に低い電圧の第2の直流電圧に切り替えて印加するように前記直流電源を制御する電源制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記直流高圧電源は、切り替えが可能になされた複数種類の直流電圧を印加できるようになされており、更に前記直流高圧電源を制御する電源制御部を有しており、前記電源制御部は、前記チャック用スイッチ部が閉じられると最初は前記複数種類の直流電圧の内の高い電圧の第1の直流電圧を印加して、所定の時間が経過した時に低い電圧の第2の直流電圧に切り替えて印加するように制御することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至9のいずれか一項の発明において、前記所定の時間とは、前記チャック電極に前記第1の直流電圧の印加を開始した後に前記チャック電極の電位が定格電圧に到達するまでの期間以下の長さであることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10乃至12のいずれか一項の発明において、前記第1の直流電圧は前記チャック電極の定格電圧よりも高く設定されており、前記第2の直流電圧は前記定格電圧に設定されていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項10乃至13のいずれか一項の発明において、前記直流高圧電源は、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧とを出力し得るように出力電圧が可変になされていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1乃至13のいずれか一項の発明において、前記直流高圧電源は、前記第1の直流電圧を出力する第1電源部と、前記第2の直流電圧を出力する第2電源部とを有していることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の発明において、前記被処理体は絶縁物であることを特徴とする。
請求項17の発明は、被処理体に対して所定のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器と、前記処理容器内へ必要なガスを導入するガス導入手段と、前記処理容器内を真空排気する排気手段と、前記処理容器内で前記被処理体を載置するための請求項1乃至16のいずれか一項に記載の載置台機構と、を備えるように構成したことを特徴とするプラズマ処理装置である。
請求項18の発明は、請求項17記載の発明において、前記ガス導入手段は、シャワーヘッド部よりなり、該シャワーヘッド部と前記載置台機構の載置台とにより平行平板型の上部電極と下部電極とを形成するように構成したことを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項18記載の発明において、前記載置台には、高周波電源が接続されていることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項17乃至19のいずれか一項に記載の発明において、前記シャワーヘッド部には、第2の高周波電源が接続されていることを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項17乃至20のいずれか一項に記載の発明において、前記被処理体は、半導体基板又は絶縁物基板であることを特徴とする。
請求項22の発明は、真空排気が可能になされた処理容器内にてプラズマ処理が施される被処理体を載置すると共に高周波電圧の印加が可能になされた載置台に設けた静電チャックへの電圧印加方法において、前記静電チャックのチャック電極に、複数種類の直流電圧の内の高い電圧の第1の直流電圧を印加すると共に、前記第1の直流電圧の印加と同時に、或いは印加に先立ってチャック等価回路の時定数を小さくするために前記載置台の直流成分を検出する直流成分検出回路をバイパスさせて前記載置台を接地するようにし、前記第1の直流電圧の印加の開始から所定の時間が経過時に前記第1の直流電圧よりも低い電圧の第2の直流電圧に切り替えて印加し、前記第2の直流電圧への切り替えから所定の時間が経過した時に前記載置台の接地を断ち、前記載置台の接地を断った後に、前記載置台に高周波電圧を印加するようにしたことを特徴とする静電チャックへの電圧印加方法である。
請求項23の発明は、請求項22の発明において、前記第1の直流電圧の印加の開始からの前記所定の時間は、予め定められていることを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項22の発明において、前記第1の直流電圧の印加の開始からの前記所定の時間は、前記チャック電極に前記第1の直流電圧の印加を開始した後に前記チャック電極の電位が定格電圧に到達するまでの期間以下の長さであることを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項22乃至24のいずれか一項に記載の発明において、前記第2の直流電圧への切り替えからの前記所定の時間は、前記載置台の電位が安定するまでの時間であることを特徴とする。

本発明に係る載置台機構、これを用いたプラズマ処理装置及び静電チャックへの電圧印加方法によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
発明によれば、載置台機構において、チャック用スイッチ部を閉じてチャック電極に直流電圧を印加する際に直流成分検出回路をバイパスさせて載置台を接地させるバイパス用スイッチ部を閉じ、更に、チャック用スイッチ部を開いてチャック電極に印加していた直流電圧を遮断する際にも直流成分検出回路をバイパスさせて載置台を接地させるバイパス用スイッチ部を閉じるようにしたので、チャック電極に直流電圧を印加する際及びチャック電極に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。
以下に、本発明に係る載置台機構、これを用いたプラズマ処理装置及び静電チャックへの電圧印加方法の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
<第1実施形態>
図1は本発明に係る載置台機構を用いたプラズマ処理装置の第1実施形態を示す構成図である。ここではプラズマ処理としてプラズマエッチング処理をガラス基板に対して施す場合を例にとって説明する。
図1に示すように、このプラズマ処理装置50は、例えばアルミニウム合金よりなる処理容器52を有しており、この処理容器52は接地されている。この処理容器52の側壁に被処理体Wを通すための開口54が形成されており、この開口54には、これを気密に開閉するゲートバルブ56が取り付けられている。
また処理容器52の底部の周辺には、排気口58が設けられており、この排気口58には処理容器52内を真空排気する排気手段60が設けられている。具体的には、この排気手段60は、上記排気口58に連結された排気ライン62を有しており、この排気ライン62には圧力調整弁64及び真空ポンプ66が順次介設されて、処理容器52内を真空引きしつつ所定の圧力に維持できるようになっている。
また処理容器52の天井部には、この処理容器52内へ必要なガスを導入するガス導入手段として例えばアルミニウム合金よりなるシャワーヘッド部68が設けられる。このシャワーヘッド部68の上部にはガス入口70が設けられ、このガス入口70には、ガスライン72を介してガス源74が接続されている。そして、このガスライン72の途中にはマスフローコントローラのような流量制御器76が介設されており、流量制御しつつ必要なガス、例えばエッチングガスを流すようになっている。
また上記シャワーヘッド部68の下面のガス噴射面には、複数のガス噴出孔78が形成されており、上記供給されたガスをこの下方の処理空間Sに向けて供給するようになっている。そして、この処理容器52内には、上記シャワーヘッド部68に対向させるようにして本発明に係る載置台機構80が設けられている。
具体的には、この載置台機構80は、例えばアルミナ等のセラミック材よりなる絶縁材82を介して処理容器52の底部に設けられた例えばアルミニウム等の導電材料よりなる載置台84と、この上面側に設けられる静電チャック86とにより主に構成されている。そして、この静電チャック86上に、被処理体として例えば液晶表示装置用のガラス基板Wを載置して静電気力によりこのガラス基板Wを吸着し得るようになっている。ここで上記ガラス基板Wの大きさは例えば縦横がそれぞれ3m×3m程度の大きさに設定されており、非常に大きなサイズとなっている。ここで上記導電材料としては、例えばアルミニウム等の金属の他に、ステンレススチール等の合金やカーボン、及びこれらの複合材料等を用いることができる。
このように、上記シャワーヘッド部68と載置台84とは対向配置されており、それぞれ上部電極と下部電極とを構成して平行平板型のプラズマ電極となっている。具体的には、上記載置台84には、高周波ライン88が接続されており、この高周波ライン88にはマッチング回路90及び例えば13.56MHzの高周波電源92が順次介設されて、高周波電力によりプラズマを生成するようになっている。
また上記載置台84には、検出ライン94を介して直流成分検出回路96が設けられている。尚、この検出ライン94を上記高周波ライン88に設けたマッチング回路90の下流側より分岐させて設けるようにしてもよい。この直流成分検出回路96は、上記検出ライン94に高周波カット用のコイル98、第1の抵抗100及び第2の抵抗102を順次直列に接続して構成され、上記高周波カット用のコイル98と第1の抵抗100との接続点よりコンデンサ104を分岐してこの他端を接地している。そして、上記第2の抵抗102の電圧降下を測定部106で測定することにより、プラズマ処理中の載置台84の直流成分を検知して認識できるようになっている。
そして、上記高周波カット用のコイル98及びコンデンサ104により、載置台84からの高周波電力をカットするようになっている。また、この直流成分検出回路96は、プラズマ処理が完了して高周波電力の印加を停止した時に静電チャック86と載置台84とにチャージされている電荷を放出するための機能も有している。
そして、上記検出ライン94には、この検出ライン94の上記直流成分検出回路96の上流側と下流側とを接続するようにした本発明の特徴とするバイパスライン108が設けられている。そして、このバイパスライン108の途中には、バイパス用スイッチ部110が設けられており、必要時に、すなわち後述するように、静電チャック86へ印加する直流電圧をオン、オフする際に、このバイパス用スイッチ部110を閉じて、上記載置台84を、抵抗やコイルを介することなく直接的に接地し得るようになっている。このバイパス用スイッチ部110の開閉動作の制御は、スイッチ制御部112により行われるようになっている。
また、上記静電チャック86は、例えばポリイミド系樹脂やセラミック等よりなる板状の絶縁材の内部にチャック電極114を埋め込むようにして構成されている。そして、このチャック電極114からは給電ライン116が延びており、この給電ライン116には高周波電力の侵入を阻止するフィルタ部118を介して直流高圧電源120が接続されている。
そして、この直流高圧電源120から発生した高い直流電圧を上記チャック電極114に印加することにより、この静電チャック86上のガラス基板Wを静電気力で吸着するようになっている。この直流高圧電源120の出力電圧は、例えば3kV程度であるが、これに限定されない。上記フィルタ部118は、ここでは誘導素子、すなわち高周波カット用のコイル122により構成されている。
そして、この上記高周波カット用のコイル112により載置台84に印加されている高周波電力が直流高圧電源120に回り込んで侵入することを阻止するようになっている。また、この給電ライン116のフィルタ部118の下流側には、直流高圧電源120をオン、オフするためのチャック用スイッチ部124が設けられている。
このチャック用スイッチ部124の開閉動作の制御も、上記スイッチ制御部112により行われる。また、このプラズマ処理装置50の動作全体の制御、例えばプロセス圧力の制御、供給ガスの供給開始・供給停止の制御、高周波電力の印加の制御、スイッチ制御部112に対する各スイッチ部の開閉動作の指示等はコンピュータよりなる装置制御部126により行われる。また、この動作制御に必要なコンピュータに読み取り可能なコンピュータプログラムは記憶媒体128に記憶されている。この記憶媒体128は、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、CD−ROM、ハードディスク、フラッシュメモリ或いはDVD等よりなる。尚、図示されていないが、上記載置台機構80には被処理体を搬出入する際に被処理体を受け取る昇降ピンが設けられている。
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置50を用いて行われるプラズマエッチング処理について図2及び図3を参照して説明する。図2はチャック用スイッチ部とバイパス用スイッチ部の切り替えのタイミングとチャック電極の電位及び高周波電力の印加のタイミングとの関係を示すタイミングチャート、図3は載置台機構の静電チャックにおける直流電圧に対するチャック等価回路を示す図である。
まず、全体的な流れについて説明すると、被処理体であるガラス基板Wを開かれたゲートバルブ56及び開口54を介して処理容器52内へ搬入し、これを図示しないリフタピンを昇降させることによって載置台84上に載置し、処理容器52内を密閉する。
そして、ガラス基板Wが載置台84上に載置されると、上記チャック用スイッチ部124を閉じて上記直流高圧電源120から静電チャック86のチャック電極114へ高い直流電圧が印加され、このチャック電極114に電荷が十分に貯ってガラス基板Wを静電気力により安定的に吸着する。ここで上記チャック用スイッチ部124を閉じる際にバイパス用スイッチ部110も所定の間だけ閉状態にする。そして、吸着が行われたら、高周波電源92より高周波電力を印加すると共に、シャワーヘッド部68から所定のガス、例えばエッチングガスを流して上記高周波電力によって処理空間Sにプラズマを生成し、プラズマを用いたエッチング処理が行われることになる。
またプラズマ処理中にあっては、処理空間Sに発生したプラズマの作用により電位が生ずるが、この電位によって検出ライン94には電流が流れ、この電位が直流成分検出回路96のコイル98、第1の抵抗100及び第2の抵抗102を通過して接地側に流れる。そして、上記第2の抵抗102に電流が流れる時に生ずる電圧降下を測定部106にて測定することにより、載置台84の直流電圧が検出されることになる。
またこの際、上記コイル98及びコンデンサ104の作用により、載置台84に印加されている高周波電力が回り込んで直流成分検出回路96側に流れることを阻止している。また同様に、給電ライン116に設けた高周波カット用のコイル122の作用により、載置台84に印加されている高周波電力が回り込んで直流高圧電源120に流れることを阻止している。
そして、上記エッチング処理を終了する時には、エッチングガスの供給を停止すると共に、載置台84に印加していた高周波電力を遮断する。更に、上記チャック用スイッチ部124を開にして静電チャック86のチャック電極114に印加していた高い直流電圧を遮断し、そして、チャック電極114及び載置台84に貯っていた電荷を、直流成分検出回路96を介して十分に放電させる。ここで上記チャック用スイッチ部124を開にする際にパイパス用スイッチ部110も所定の間だけ閉状態にする。そして、貯っていた電荷の放電が完了したら、上記ガラス基板Wを取り出すことになる。
ここで、従来のプラズマ処理装置にあっては、図16に示したチャック用スイッチ部45を閉じてチャック電極34に高い直流電圧を印加する時にはチャック電極34や載置台10に電荷が貯って十分に静電気力が発生するまでの時間(電荷貯留時間)に長い時間を要し、また、プラズマ処理を終了するためにチャック用スイッチ部45を開いてチャック電極34や載置台10に貯っていた電荷を十分に放電するまでの時間(電荷放電時間)に長い時間を要したが、本発明のプラズマ処理装置50の場合には、上記電荷貯留時間や電荷放電時間を大幅に短縮化することができる。
すなわち、チャック用スイッチ部124を開状態から閉状態に切り替える時及び閉状態から開状態に切り替える時に、バイパスライン108に設けたバイパス用スイッチ部110を所定の期間だけ閉状態に維持し、載置台84を抵抗成分が含まれた上記直流成分検出回路96を介することなく直接的に接地し、チャック等価回路の抵抗成分をできるだけ小さくしている。具体的には、上記スイッチ制御部112は、上記チャック用スイッチ部124を閉状態に切り替える時には、この切り替えと同時に又は切り替えに先立って前記バイパス用スイッチ部110を閉状態に切り替えるように制御する。
またこのスイッチ制御部112は、上記チャック用スイッチ部124を開状態に切り替える時には、この切り替えと同時に又は切り替えに先立って上記バイパス用スイッチ部110を閉状態に切り替えるように制御する。この結果、チャック等価回路の時定数が小さくなり、その分、チャック電極114や載置台84に対する電荷の貯留及び電荷の放電を迅速に行うことが可能となる。またスイッチ制御部112は、上記チャック用スイッチ部124の開状態から閉状態へ、又は閉状態から開状態へ切り替えた後に、所定時間経過した時にバイパス用スイッチ部110を閉状態から開状態へ切り替えるように制御する。
ここで図2を参照してチャック用スイッチ部124とバイパス用スイッチ部110の切り替えのタイミングとチャック電極114の電位と高周波電力の印加のタイミングとの関係を説明する。図2に示すように、図2(A)で示すチャック用スイッチ部124を開状態から閉状態の切り替える際及び閉状態から開状態へ切り替える際に、図2(B)に示すようにその切り替えポイントを跨ぐようにしてバイパス用スイッチ部110を閉状態に維持しており、直流成分検出回路96をバイパスさせることによってこの時のチャック等価回路の時定数を小さくしている。
この場合、チャック用スイッチ部124の開閉の切り替えと同時にバイパス用スイッチ部110の閉への切り替えを行ってもよいが、チャック用スイッチ部124を閉に取り換えた後は、少なくとも所定の時間T1だけはチャック電極114や載置台84に電荷が十分に貯留されて静電気力が安定するまで(図2(C)参照)、上記バイパス用スイッチ部110の閉状態を維持する。この所定の時間T1はチャック電極114の面積にもよるが、数秒〜十数秒である。
また、従来の装置例ではチャック電極114への充電によって電荷が貯留するに従って載置台84の電位が変動し、この状態で高周波電圧を印加すると異常放電が発生する恐れがあったが、本実施形態では高周波電圧を印加する直前まではバイパス用スイッチ部110が閉じられて接地されているので、載置台84の電位を接地電位に安定化でき、そして、この状態で高周波電圧を印加しているので、異常放電の発生を抑制することができる。
また同様に、チャック用スイッチ部124を開に切り換えた後は、少なくとも所定の時間T2だけはチャック電極114や載置台84に貯留していた電荷が十分に放電されるまで(図2(C)参照)、上記バイパス用スイッチ部110の閉状態を維持する。この所定の時間T2はチャック電極114の面積にもよるが、数秒〜十数秒である。尚、図2(D)に示すように、高周波電力は静電気力が安定してから載置台84に印加される。また、プラズマ処理中は、バイパス用スイッチ部110は開状態になされており、直流成分検出回路96が作用して載置台84の直流電圧が測定されている。

ここで上記チャック用スイッチ部124の開閉時(バイパス用スイッチ部110も閉状態)のチャック等価回路について図3及び図4を参照して説明する。図3は載置台機構の静電チャックにおける直流電圧に対するチャック等価回路を示す図、図4はチャック電極の電位の変化を示す図である。
図3に示すように、チャック用スイッチ部124の開閉時(バイパス用スイッチ部110も閉状態)の直流高圧電源120の起電力Eと抵抗成分Rと容量成分Cとの直列回路となる。ここで、抵抗成分Rは、直流成分検出回路96がバイパスされているので、実質的には給電ライン116に設けた高周波カット用のコイル122の抵抗成分だけであり、非常に小さい。また容量成分Cは、チャック電極114の面積と載置台84の上面の面積によって定まり、装置の大きさに依存するので装置の寸法が決まれば一定となる。
図4(A)はチャック用スイッチ部124を開から閉へ切り替えた時の状態を示し、図4(B)はチャック用スイッチ部124を閉から開へ切り替えた時の状態を示す。尚、図4には参考のために従来のプラズマ処理装置の場合を破線で示している。
ここでチャック電極114の電位e(t)は以下の式で与えられる。
e(t)=E[1−e(−t/RC)
ここでeは自然対数(exp)を示し、RCは時定数を示し、tは時間を示す。
上述したように、従来のプラズマ処理装置と比較して抵抗成分Rは非常に小さくなっているので、時定数”RC”は非常に小さくなっている。従って、図4(A)及び図4(B)に示すように、本発明の場合には安定までの過渡時間が非常に短くなっている。
チャック電極の大きさを縦横3m×3mの大きさに設定してシミュレーションを行った結果、従来の装置の場合には、安定化までの時間L1が60秒程度であったのに対して、本発明の場合には安定化までの時間L2が10秒程度であり、電荷貯留時間及び電荷放電時間を短縮できることを確認することができた。
尚、図16に示す従来のプラズマ処理装置では、抵抗成分は、第1の抵抗26、第2の抵抗28と抵抗44と各コイル24、42の抵抗成分となり、本発明の場合と比較して非常に大きな値となっている。また容器成分Cは、装置寸法を同じに設定しているので、本発明装置と従来装置とは同一である。
このように、本発明の載置台機構80において、チャック用スイッチ部124を閉じてチャック電極114に直流電圧を印加する際に直流成分検出回路96をバイパスさせて載置台84を接地させるバイパス用スイッチ部110を閉じ、更に、チャック用スイッチ部124を開いてチャック電極114に印加していた直流電圧を遮断する際にも直流成分検出回路96をバイパスさせて載置台84を接地させるバイパス用スイッチ部110を閉じるようにしたので、チャック電極114に直流電圧を印加する際及びチャック電極114に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極114に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。
また、直流高圧電源120に高周波電力が侵入することを阻止するフィルタ部118を、誘導素子である高周波カット用のコイル122のみで構成するようにしたので、従来のプラズマ処理装置と比較してその分、チャック等価回路における抵抗成分R(図3参照)を小さくして時定数を更に小さくでき、その結果、電荷貯留時間及び電荷放電時間を短くしてスループットを更に向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の載置台機構の第2実施形態について説明する。図5は本発明の載置台機構の第2実施形態の要部を示す構成図である。尚、図1及び図16に示す構成部分と同一構成部分については同一参照符号を付してその説明を省略する。
先の第1実施形態では直流高圧電源120に接続されるフィルタ部118を誘導素子である高周波カット用のコイル122により構成し、且つバイパス用スイッチ部110が介設されたバイパスライン108により直流成分検出回路96を必要時にバイパスさせるようにしたが、これに限定されず、上記フィルタ部118を図16に示す従来装置と同様に構成するようにしてもよい。
すなわち、図5に示すように、ここではフィルタ部118を図16に示すフィルタ部38と同様に、高周波カット用のコイル42と抵抗44とを直列に接続し、両者の接続点よりコンデンサ46を分岐させてこの他端を接地するようにして構成されている。
この場合のチャック用スイッチ部124及びバイパス用スイッチ部110の開閉操作は、図2において説明した場合と同じである。この第2実施形態の場合にも、先の第1実施形態の場合と同様に、チャック電極114に直流電圧を印加する際及びチャック電極114に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極114に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。
ただし、第1実施形態の場合と比較して、この第2実施形態の場合にはフィルタ部118の直流成分(抵抗44)が増加した分だけ時定数が大きくなり、この結果、電荷貯留時間や電荷放電時間は第1実施形態の場合よりも少し迅速性に欠けることになる。
<第3実施形態>
次に、本発明の載置台機構の第3実施形態について説明する。図6は本発明の載置台機構の第3実施形態の要部を示す構成図である。尚、図1、図5及び図16に示す構成部分と同一構成部分については同一参照符号を付してその説明を省略する。
先の図5に示す第2実施形態ではフィルタ部118を図16に示す従来装置と同様に構成したが、これに限定されず、上記フィルタ部118における抵抗44に替えて、図6に示すように別の高周波カット用のコイル130を設けるようにしてもよい。すなわち、この場合には、フィルタ部118は、誘導素子である高周波カット用のコイル42、130と容量素子であるコンデンサ46により構成されている。この場合には、2つの高周波カット用のコイル42、130により高周波がカットされることになる。
この場合のチャック用スイッチ部124及びバイパス用スイッチ部110の開閉操作は、図2において説明した場合と同じである。この第3実施形態の場合にも、先の第1及び第2実施形態の場合と同様に、チャック電極114に直流電圧を印加する際及びチャック電極114に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極114に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。
ただし、第2実施形態の場合と比較して、この第3実施形態の場合にはフィルタ部118の抵抗成分である抵抗44が減少した分だけ時定数が小さくなり、この結果、電荷貯留時間や電荷放電時間は第2実施形態の場合よりも短くすることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の載置台機構の第4実施形態について説明する。図7は本発明の載置台機構の第4実施形態の要部を示す構成図である。尚、図1、図5、図6及び図16に示す構成部分と同一構成部分については同一参照符号を付してその説明を省略する。
先の第3実施形態では直流高圧電源120に接続されるフィルタ部118を誘導素子である高周波カット用のコイル42、130と容量素子であるコンデンサ46とにより構成し、且つバイパス用スイッチ部110が介設されたバイパスライン108により直流成分検出回路96を必要時にバイパスさせるようにしたが、これに限定されず、図7に示すように上記バイパスライン108及びバイパス用スイッチ部110を設けないようにしてもよい。
この場合のチャック用スイッチ部124の開閉操作は、図2において説明した場合と同じであるが、図2(B)に示すバイパス用スイッチ部110はこの第4実施形態では用いられない。この第4実施形態の場合にも、先の第1実施形態の場合と同様に、チャック電極114に直流電圧を印加する際及びチャック電極114に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極114に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。
ただし、第3実施形態の場合と比較して、この第4実施形態の場合には直流成分検出回路96の直流成分(抵抗100、102)が増加した分だけ時定数が大きくなり、この結果、電荷貯留時間や電荷放電時間は第3実施形態の場合よりも少し迅速性に欠けることになる。しかし、この第4実施形態の場合にも、図16に示す従来装置と比較して、フィルタ部38における抵抗44が高周波カット用のコイル130と入れ替わることにより、その分、抵抗成分が減少するので、この結果、電荷貯留時間や電荷放電時間を短くすることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の載置台機構の第5実施形態について説明する。図8は本発明の載置台機構の第5実施形態の要部を示す構成図である。尚、図1に示す構成部分と同一構成部分については同一参照符号を付してその説明を省略する。
先の第1〜第4実施形態においては、上部電極であるシャワーヘッド部68は接地状態であったが、これに限定されず、このシャワーヘッド部68に高周波電力を印加するようにしてもよい。図8は代表として図1に示す装置を用いてシャワーヘッド部68に高周波電力を印加する場合の構成を示しているが、ここで説明する構成は、第1〜第4の全ての実施形態に適用することができる。すなわち、図8に示すように、ここでは、ガス導入手段であるシャワーヘッド部68は、絶縁部材134を介して処理容器52の天井部に取り付けられている。
そして、このシャワーヘッド部68には、高周波ライン136が接続されており、この高周波ライン136の途中にマッチング回路138を介設して他端側に高周波電源140を接続している。この高周波電源140の周波数としては、例えば450kHz等を用いることができる。この結果、この第5実施形態では、上部電極であるシャワーヘッド部68と下部電極である載置台84の双方にそれぞれ別々の電源より高周波電力を印加できるようになっている。
この場合のチャック用スイッチ部124及びバイパス用スイッチ部110の開閉操作は、図2において説明した場合と同じである。この第5実施形態の場合にも、先の第1実施形態の場合と同様に、チャック電極114に直流電圧を印加する際及びチャック電極114に印加していた直流電圧を遮断する際のチャック等価回路の時定数を小さくすることができ、その結果、チャック電極114に対する電荷の貯留及び電荷の放出をそれぞれ迅速に行うようにして、製品の生産性を上げ、スループットを向上させることができる。尚、この第5実施形態においては、載置台84に接続している高周波電源92(マッチング回路90も含む)を設けないで省略するようにしてもよい。
<チャック電極の電位の変化に対する評価>
ここでチャック電極114へ電圧印加を開始した後にチャック電極114が設定電圧に到達するまでの時間についてチャック電極の面積(載置台の面積)を変化させてシミュレーションを行ったので、そのシミュレーションの評価結果について説明する。
図9はチャック電極への電圧印加開始から設定電圧に到達するまでの時間と載置台面積との関係を示す図である。ここでは評価の対象として、図1に示す第1実施形態(フィルタ抵抗をコイル変更+直流成分検出回路のバイパス)と図5に示す第2実施形態(直流成分検出回路のバイパス)と図7に示す第4実施形態(フィルタ抵抗をコイルに変更)とを取り上げた。また、比較例として図16に示す従来装置についても評価を行った。
図9(A)は設定電圧に到達するまでの到達時間を示し、図9(B)は従来装置の到達時間を基準とした時の各到達時間の短縮割合を示す。ここでは載置台面積(≒チャック電極面積)を0.2m 〜8.7m まで種々変化させている。尚、チャック電極114に対する印加電圧は3000Vに設定している。
図9(A)に示すように、載置台面積を0.2m から8.7m に向けて順次大きくなるように設定して行くと、設定電圧に到達するまでの到達時間も次第に長くなっている。これはチャック電極と載置台との間に形成される容量成分が次第に大きくなるからである。
ここで、載置台面積が同一の場合の各実施形態について検討すると、例えば載置台面積が8.7m の場合、到達時間は第1実施形態が13.5sec、第2実施形態が29.5sec、第4実施形態が44.3secであり、比較例が58.3secである。従って、到達時間の短縮効果が良好な順次は、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態の順序となって第1実施形態が最も優れていることを理解することができる。この点は載置台面積が0.2m 〜8.7m の全ての場合について当てはまる。
ここで図9(B)に示すように、従来装置の到達時間を基準とした各到達時間の短縮割合に着目すると、載置台面積に関係なく、各実施形態毎に一定になっている。すなわち、第1実施形態の短縮割合は載置台面積に関係なく23〜25%であり、第2実施形態の短縮割合は載置台面積に関係なく76〜78%であり、第4実施形態の短縮割合は載置台面積に関係なく51〜53%である。
従って、上述したように到達時間の短縮割合は、載置台面積(≒チャック電極面積)に関係なく略一定なので、載置台の面積が大きなプラズマ処理装置ほど、短縮される時間は大きくなる。この結果、縦横が例えば3m×3m程度の大きさとなるような大面積のガラス基板にプラズマ処理するようなプラズマ処理装置に本発明を適用すれば、上記到達時間の短縮効果を非常に大きくすることができる、ということを理解することができる。
<第6実施形態>
次に本発明の載置台機構の第6実施形態について説明する。図10は本発明の載置台機構の第6実施形態の要部を示す構成図である。尚、先の実施形態と同一構成部分について同一参照符号を付してその説明を省略する。
先の各実施形態では、直流高圧電源120の出力電圧は、例えば3kVで一定であったが、これに限定されず、切り替え出力が可能になされた複数種類の直流電圧を印加できるようにしてもよい。そして、チャック電極114に電荷を貯留する場合、最初は高い電圧の直流電圧を印加し、暫くした後に切り替えて通常の低い電圧の直流電圧を印加するようにして、チャック電極に対する電荷の貯留(チャージ)を迅速に行うようにしてもよい。
図10は、このような第6実施形態の要部を示している。図10に示すように、この第6実施形態では、直流高圧電源120は、切り替えが可能になされた複数種類の直流電圧を出力して印加できるようになっている。ここでは、この直流高圧電源120は、例えば出力電圧が可変になされており、例えば3kV〜5kVの範囲で種々の電圧の直流電圧を出力できるようになっている。具体的には、ここでは後述するように、チャック電極114の通常印加時の定格電圧である3kVと、これよりも高い電圧の5kVを用いる。
また、この第6実施形態では、給電ライン116の途中であって、抵抗素子160により構成されたフィルタ部118とチャック用スイッチ部124との間にチャック電極114側の電位を検出するための電位モニタ部150と、この電位モニタ部150の出力値に基づいて、上記直流高圧電源120を制御する電源制御部152とを有している。
上記電位モニタ部150は抵抗素子等により形成されており、チャック電極114の電位を直接的に検出することが困難なので、ここではフィルタ部118とチャック用スイッチ部124との間の給電ライン116に介設している。従って、この電位モニタ部150での検出値は、この下流側(チャック電極114側)のフィルタ部118での電圧降下分の誤差が生ずることは避けられない。尚、実際の装置では大きな設計変更を求められるが、フィルタ部118よりも下流側の給電ライン116の途中にこの電位モニタ部150を設けてもよく、この場合にはフィルタ部118の電圧降下の誤差分をなくすことができる。
また上記電源制御部152は、上記スイッチ制御部112からチャック用スイッチ部124が閉じられた時に、その確認の信号を受けて、上記電位モニタ部150から送られてくる検出値が所定の値になった時に高い電圧の第1の直流電圧、例えば5kVから低い電圧の第2の直流電圧、例えば3kVへ切り替えて出力させるようになっている。
次に、上記第6実施形態の動作について説明する。まず、具体的な動作の説明に先立ってチャック電極114に最初に高い電圧を印加し、その後に低い電圧に切り替えた時の上記電位モニタ部150の電位、すなわち図10中のポイントP1における電位の変化について説明する。図11はチャック電極に直流電圧を印加した後の電位モニタ部であるポイントP1の電位の変化を示すグラフであり、図11(A)は3kVの一定の直流電圧を印加した場合の変化を実線で示し、図11(B)は最初の僅かな期間だけ5kVの直流電圧を印加し、その後、3kVに切り替えて印加した場合の変化を実線で示している。ここでチャック電極114の特性としては、その大きさは縦横が3m×3mの大きさであり、定格電圧は3kVである。また図11中にはチャック電極114の電位の経験的予測値を一点鎖線で示している。
図11(A)に示すように、チャック電極114に最初から3kVで一定の直流電圧を印加した場合には、チャック電極114に電荷が貯留するに従ってポイントP1の電位はその回路の時定数に従って次第に上昇して行き、ある程度の時間を要して3kVに到達して安定化している。ここでチャック電極114の定格電圧と同じ3kVに達するまでに15sec程度の時間を要している。ちなみに、印加電圧が3kVで同じとして、チャック電極114の大きさが縦横2.2m×2.5mの場合は9.8sec、縦横2.0m×2.3mの場合は8.0secである。
これに対して、図11(B)に示すように、チャック電極114に最初に所定の期間T4だけ、チャック電極114の定格電圧よりも高い電圧の直流電圧(第1の直流電圧)である5kVを印加し、その後は暫くして低い電圧の直流電圧(第2の直流電圧)である3kVを印加した場合には、ポイントP1の電位は、図11(A)の場合よりも急激に上昇しており、そして切り替えの直前が例えば4kV程度のピーク値となり、所定の期間T4が経過して低い電圧に切り替えることによりポイントP1の電位はピークを経た後に次第に低下して3kVに到達して安定化している。
ここでチャック電極114の電位に注目すると、ポイントP1の電位が4kV程度の時にチャック電極114の電位は定格電圧である3kVに到達しており、この時に3kVの直流電圧に切り替えることにより、チャック電極114の電位をそのまま3kVに維持できることが判る。この第6実施形態では、上述したような特性を用いてチャック電極114の電位の上昇をより迅速に行なうようにしている。
次に、上記図11で示した特性を用いたこの第6実施形態の動作について説明する。図12は各スイッチ部の切り替えのタイミングと電位モニタ部150の電位とチャック印加電圧の変化を示すタイミングチャート、図13は第6実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。
図12において、図12(A)のチャック用スイッチ部124の開閉動作、バイパス用スイッチ部110の開閉動作、図12(C)のチャック電極114の電位、図12(D)の高周波電力の印加状況はそれぞれ図2で示した場合と同じである。そして、図12(E)では電位モニタ部150で検出した電位を示し、図12(F)は直流高圧電源120より出力されるチャック印加電圧を示す。
まず、スイッチ制御部112は、バイパスライン108の途中に設けたバイパス用スイッチ部110を閉じることによって載置台84を接地する(S1)。次に、スイッチ制御部112は給電ライン116の途中に設けたチャック用スイッチ部124を閉じることによって直流高圧電源120よりチャック電極114に対して第1の直流電圧、すなわち高い電圧の直流電圧である5kVの印加を開始する(S2)。尚、ステップS1とS2を同時に行ってもよい。
この時点より、先に図11において説明したような状態に入ることになる。すなわち、5kVの印加により、チャック電極114へは急速にチャージが行われて、その電位は急激に上昇することになる。尚、スイッチ制御部112は、チャック用スイッチ部124を閉じた時に、その旨を電源制御部152へ知らせるが、これは電源制御部152の誤動作を防止するものである。
次に、給電ライン116の途中に設けた電位モニタ部150で検出された電位は電源制御部152へ入力されており、この電源制御部152は上記電位モニタ部150で検出された電位が予め定められた所定値、例えば4kVに到達するか否かを判断して4kVに到達するまで待機し(S3のNO)、ここで4kVに到達したならば(S3のYES)、直流高圧電源120を制御して、第1の直流電圧(5kV)から、これよりも低い電圧の第2の直流電圧(3kV)へ切り替えて印加させる(S4)。この3kVはチャック電極114の定格電圧である。この時のチャック電極112の電位は、図11で説明したように定格電圧の3kV程度であり、従って、迅速に定格電圧までより迅速にチャージすることができる。
また、ここで5kVの直流電圧を印加した期間T4は、図11でも説明したように、結果的に4sec程度となる。尚、4secの時間は、静電チャック86の大きさや第1の直流電圧の大きさ等によって変化するのは勿論である。
このようにして、第2の直流電圧に切り替えた後に、載置台84における電位が安定するまでの所定の時間T5、例えば5〜10sec程度の期間だけ待機し(S5のNO)、上記所定の時間T5の待機を行ったならば(S5のYES)、次にバイパス用スイッチ部110を開状態にすることによって載置台84の接地を断つ(S6)。上記所定の時間T5は、上述したように上記載置台84の電位が安定するまでに要する時間である。そして、次に載置台84に高周波電源92からの高周波電圧を印加して(S7)、プラズマ処理を行うことになる。
このように、この第6実施形態においては、チャック電極114に電荷を貯留(チャージ)する際に、最初に高い電圧の第1の直流電圧(例えば5kV)を印加し、その後、暫くして上記第1の直流電圧より低い電圧の第2の直流電圧(例えば3kV)を印加するようにしたので、チャック電極114への充電をより迅速に行うことができる。図12(C)においては、一点鎖線にて、図2(C)の場合のチャック電極114の電位の変化を示しており、図2(C)の場合よりも約10sec程度だけ更に迅速にチャック電極114への充電を完了させることができた。尚、この第6実施形態は、バイパスライン108を設けていない図7の第4実施形態を除いて、先の第1〜第3及び第5の全ての実施形態にも適用することができる。
<第7実施形態>
次に本発明の載置台構造の第7実施形態について説明する。図14は本発明の載置台構造の第7実施形態の要部を示す構成図である。尚、先の第6実施形態と同一構成部分について同一参照符号を付してその説明を省略する。
図10に示す第6実施形態では、給電ライン116の途中に電位モニタ部150を設けて、この検出値を参照して電源制御部152は、印加する直流電圧の切り替えを行ったが、これに限定されず、この第7実施形態では、上記チャック用スイッチ部124を閉状態にした後に時間を計測し、一定の時間経過した時に印加する直流電圧を切り替えるようにしている。
すなわち、図14に示すように、ここでは給電ライン116に、図10において設けた電位モニタ部150を設けておらず、この代わりに電源制御部152にタイマー機能(図示せず)を持たせており、スイッチ制御部112からチャック用スイッチ部124を閉じた旨の信号を受けた時を起点として、上記タイマー機能で経過時間を測定するようになっている。そして、このタイマー機能での計測時間が所定の時間を経過したことに応答して、この電源制御部152は直流高圧電源120に対して第1の直流電圧(5kV)から第2の直流電圧(3kV)に切り替えて出力させるように指令を出すようになっている。
ここで上記切り替えのための所定の時間は、チャック電極114に第1の直流電圧の印加を開始した後にこのチャック電極114の電位が定格電圧に到達するまでの期間以下の長さであり、ここでは図11に示すグラフから求められるように、上記所定の期間は例えば4secに設定されている。この4secの時間は、フィルタ部118を誘導素子により構成することにより、更に短くすることも可能であり、前述したように、チャック電極114の大きさや第1の直流電圧の大きさ等によっても変化することになり、また上記所定の時間の設定は可変になされている。
この第7実施形態の動作は、図13に示す第6実施形態のフローチャートのステップS3において、電位モニタ部150の検出値の判断に代えて、チャック用スイッチ部124を閉じた後に”所定の時間(例えば4sec)が経過したか?”の判断がなされることになる点のみが異なり、他の各ステップは図13に示すフローチャートと同様である。また、各スイッチ部の切り替えのタイミングや各電圧の変化の態様も図13に示すタイミングチャートと同じである。尚、この第7実施形態は、バイパスライン108を設けていない図7の第4実施形態を除いて、先の第1〜第3及び第5の全ての実施形態にも適用することができる。
ところで、図10及び図14に示す第6及び第7実施形態では、直流高圧電源120として出力電圧を変化させることができる可変電源を用いたが、これに代えて、図15に示す直流高圧電源の変形例のように、第1の直流電圧、例えば5kVを出力する第1電源部154Aと第2の直流電圧、例えば3kVを出力する第2電源部154Bとを並列に設け、これらの2つの電源部154A、154Bを電源制御部152から制御されるスイッチ部156により切り替えて出力させるようにしてもよい。ここで、上記5kV及び3kVはそれぞれ単に一例を示したに過ぎず、これらの数値には限定されないのは勿論である。
また、上記図10及び図14に示す第6及び第7実施形態では、本発明の理解を容易にするために、スイッチ制御部112と電源制御部152とを別体として設けたが、これらを一体化させて設けるようにしてもよいのは勿論である。
尚、以上の各実施形態において、プラズマ処理としてプラズマエッチング処理を例にとって説明したが、静電チャックを備えて高周波電力によってプラズマを生成することによりプラズマ処理を行う全てのプラズマ処理装置に本発明を適用することができる。また、以上の各実施形態において、載置台84には加熱手段を設けていなかったが、この載置台84に加熱手段として例えば抵抗加熱ヒータを設けて、被処理体を所定の温度に加熱するようにしてもよい。
また、ここでは被処理体として、絶縁物である液晶表示装置用のガラス基板を例にとって説明したが、これに限定されず、セラミック基板等の他の絶縁物の基板、或いは半導体ウエハ(半導体基板)にも本発明を適用することができる。
本発明に係る載置台機構を用いたプラズマ処理装置の第1実施形態を示す構成図である。 チャック用スイッチ部とバイパス用スイッチ部の切り替えのタイミングとチャック電極の電位及び高周波電力の印加のタイミングとの関係を示すタイミングチャートである。 載置台機構の静電チャックにおける直流電圧に対するチャック等価回路を示す図である。 チャック電極の電位の変化を示す図である。 本発明の載置台機構の第2実施形態の要部を示す構成図である。 本発明の載置台機構の第3実施形態の要部を示す構成図である。 本発明の載置台機構の第4実施形態の要部を示す構成図である。 本発明の載置台機構の第5実施形態の要部を示す構成図である。 チャック電極への電圧印加開始から設定電圧に到達するまでの時間と載置台面積との関係を示す図である。 本発明の載置台機構の第6実施形態の要部を示す構成図である。 チャック電極に直流電圧を印加した後の電位モニタ部であるポイントP1の電位の変化を示すグラフである。 各スイッチ部の切り替えのタイミングと電位モニタ部の電圧とチャック印加電圧の変化を示すタイミングチャートである。 第6実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の載置台構造の第7実施形態の要部を示す構成図である。 直流高圧電源の変形例を示す図である。 従来のプラズマ処理装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
46 コンデンサ(容量素子)
50 プラズマ処理装置
52 処理容器
60 排気手段
68 シャワーヘッド部(ガス導入手段)
80 載置台機構
84 載置台
86 静電チャック
92 高周波電源
94 検出ライン
96 直流成分検出回路
98 高周波カット用のコイル
100 第1の抵抗
102 第2の抵抗
108 バイパスライン
110 バイパス用スイッチ部
112 スイッチ制御部
114 チャック電極
116 給電ライン
118 フィルタ部
120 直流高圧電源
122 高周波カット用のコイル(誘導素子)
124 チャック用スイッチ部
126 装置制御部
130 高周波カット用のコイル(誘導素子)
150 電位モニタ部
152 電源制御部
154A 第1電源部
154B 第2電源部
156 スイッチ部
W ガラス基板(被処理体)

Claims (25)

  1. 真空排気が可能になされた処理容器内に設けられて、高周波電力によって生成したプラズマを用いて所定のプラズマ処理が施される被処理体を載置する載置台機構において、
    前記被処理体を載置するための導電部材よりなる載置台と、
    前記載置台の上面に配置されて前記被処理体を吸着するために内部にチャック電極が設けられた静電チャックと、
    前記チャック電極に静電気力を発生させる直流電圧を印加するために給電ラインを介して接続された直流高圧電源と、
    前記給電ラインの途中に介設されて前記被処理体を吸着するときに閉じられるチャック用スイッチ部と、
    前記載置台に、前記プラズマ処理時に前記載置台に加わる直流成分を検出するために接続された直流成分検出回路と、
    前記直流成分検出回路をバイパスするバイパスラインと、
    前記バイパスラインの途中に介設されて前記チャック用スイッチ部を閉状態に切り替える時及び開状態に切り替える時にチャック等価回路の時定数を小さくするために前記直流成分検出回路をバイパスさせて前記載置台を接地させるバイパス用スイッチ部と、
    2つの前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
    を備えたことを特徴とする載置台機構。
  2. 前記給電ラインの途中に介設されて前記高周波電力が前記直流高圧電源に侵入することを阻止するフィルタ部を有することを特徴とする請求項1記載の載置台機構。
  3. 前記フィルタ部は、抵抗素子又は抵抗素子と容量素子からなることを特徴とする請求項2記載の載置台機構。
  4. 前記フィルタ部は、誘導素子又は誘導素子と容量素子からなることを特徴とする請求項2記載の載置台機構。
  5. 前記直流成分検出回路は、前記載置台に検出ラインを介して接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の載置台機構。
  6. 前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を閉状態に切り替える時には、この切り替えと同時に又は切り替えに先立って前記バイパス用スイッチ部を閉状態に切り替えるように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の載置台機構。
  7. 前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を開状態から閉状態に切り替えた後に所定時間経過した時に前記バイパス用スイッチ部を開状態に切り替えるように制御することを特徴とする請求項6記載の載置台機構。
  8. 前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を開状態に切り替える時には、この切り替えと同時に又は切り替えに先立って前記バイパス用スイッチ部を閉状態に切り替えるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の載置台機構。
  9. 前記スイッチ制御部は、前記チャック用スイッチ部を閉状態から開状態に切り替えた後に所定時間経過した時に前記バイパス用スイッチ部を開状態に切り替えるように制御することを特徴とする請求項8記載の載置台機構。
  10. 前記直流高圧電源は、切り替えが可能になされた複数種類の直流電圧を印加できるようになされており、
    更に、前記給電ラインの途中に設けられて前記チャック電極側の電位をモニタする電位モニタ部と、
    前記チャック用スイッチ部が閉じられた時に前記複数種類の直流電圧の内の高い電圧の第1の直流電圧を印加すると共に、前記電位モニタ部の検出値が所定の値になった時に低い電圧の第2の直流電圧に切り替えて印加するように前記直流電源を制御する電源制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の載置台機構。
  11. 前記直流高圧電源は、切り替えが可能になされた複数種類の直流電圧を印加できるようになされており、
    更に前記直流高圧電源を制御する電源制御部を有しており、前記電源制御部は、前記チャック用スイッチ部が閉じられると最初は前記複数種類の直流電圧の内の高い電圧の第1の直流電圧を印加して、所定の時間が経過した時に低い電圧の第2の直流電圧に切り替えて印加するように制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の載置台機構。
  12. 前記所定の時間とは、前記チャック電極に前記第1の直流電圧の印加を開始した後に前記チャック電極の電位が定格電圧に到達するまでの期間以下の長さであることを特徴とする請求項11記載の載置台機構。
  13. 前記第1の直流電圧は前記チャック電極の定格電圧よりも高く設定されており、前記第2の直流電圧は前記定格電圧に設定されていることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の載置台機構。
  14. 前記直流高圧電源は、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧とを出力し得るように出力電圧が可変になされていることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の載置台機構。
  15. 前記直流高圧電源は、前記第1の直流電圧を出力する第1電源部と、前記第2の直流電圧を出力する第2電源部とを有していることを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の載置台機構。
  16. 前記被処理体は絶縁物であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の載置台機構。
  17. 被処理体に対して所定のプラズマ処理を施すプラズマ処理装置において、
    真空排気が可能になされた処理容器と、
    前記処理容器内へ必要なガスを導入するガス導入手段と、
    前記処理容器内を真空排気する排気手段と、
    前記処理容器内で前記被処理体を載置するための請求項1乃至16のいずれか一項に記載の載置台機構と、
    を備えるように構成したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  18. 前記ガス導入手段は、シャワーヘッド部よりなり、該シャワーヘッド部と前記載置台機構の載置台とにより平行平板型の上部電極と下部電極とを形成するように構成したことを特徴とする請求項17記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記載置台には、高周波電源が接続されていることを特徴とする請求項18記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記シャワーヘッド部には、第2の高周波電源が接続されていることを特徴とする請求項17乃至19のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  21. 前記被処理体は、半導体基板又は絶縁物基板であることを特徴とする請求項17乃至20のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  22. 真空排気が可能になされた処理容器内にてプラズマ処理が施される被処理体を載置すると共に高周波電圧の印加が可能になされた載置台に設けた静電チャックへの電圧印加方法において、
    前記静電チャックのチャック電極に、複数種類の直流電圧の内の高い電圧の第1の直流電圧を印加すると共に、前記第1の直流電圧の印加と同時に、或いは印加に先立ってチャック等価回路の時定数を小さくするために前記載置台の直流成分を検出する直流成分検出回路をバイパスさせて前記載置台を接地するようにし、
    前記第1の直流電圧の印加の開始から所定の時間が経過時に前記第1の直流電圧よりも低い電圧の第2の直流電圧に切り替えて印加し、
    前記第2の直流電圧への切り替えから所定の時間が経過した時に前記載置台の接地を断ち、前記載置台の接地を断った後に、前記載置台に高周波電圧を印加するようにしたことを特徴とする静電チャックへの電圧印加方法。
  23. 前記第1の直流電圧の印加の開始からの前記所定の時間は、予め定められていることを特徴とする請求項22記載の静電チャックへの電圧印加方法。
  24. 前記第1の直流電圧の印加の開始からの前記所定の時間は、前記チャック電極に前記第1の直流電圧の印加を開始した後に前記チャック電極の電位が定格電圧に到達するまでの期間以下の長さであることを特徴とする請求項22記載の静電チャックへの電圧印加方法。
  25. 前記第2の直流電圧への切り替えからの前記所定の時間は、前記載置台の電位が安定するまでの時間であることを特徴とする請求項22乃至24のいずれか一項に記載の静電チャックへの電圧印加方法。
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