JP5315143B2 - 履帯式走行体 - Google Patents

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Description

本発明は、履帯式走行体の履帯の張りを調整する技術に関する。
履帯式走行体を備えた車両では、履帯の張りが緩い場合には、走行時に履帯がばたつき、駆動輪や従動輪などが履帯で叩かれてしまうため、騒音が発生するなどの不具合が生じる。この不具合を防止するために、たとえば弾性体の付勢力によって履帯を緊張させる履帯緊張装置が知られている(特許文献1参照)。
実開平5−94079号公報
しかし、上述した文献に記載の履帯緊張装置では、弾性体の付勢力によって常に履帯に張力を生じさせているため、履帯の寿命が短くなる恐れがある。
本発明による履帯式走行体は、ラックフレームのサイドフレームに回転可能に設けられた駆動輪および従動輪、または2つの駆動輪と、駆動輪と従動輪との間、または2つの駆動輪の間で掛け回された履帯とを備える履帯式走行体であって、駆動輪と従動輪との間、または2つの駆動輪の間に設けられ、掛け回された履帯が下垂するのを防止するための上側ローラを兼ねた調整ローラと、調整ローラを押し出す押し出し手段とを有し、掛け回された履帯の内側から外側に向かって調整ローラを押し出し手段が押し出すことで履帯の張り具合を調整する調整手段と、押し出し手段で押し出された調整ローラを任意の押し出し位置で固定する固定手段とを備え、押し出し手段は、調整シリンダと、調整シリンダ伸縮調整弁とを備え、固定手段は、調整シリンダと調整シリンダ伸縮調整弁とを結ぶ油路に設けられたセルフシールカップリングを備え、履帯張り具合を調整した後、セルフシールカップリングによる油路の接続を解除して、調整シリンダ内の圧油を封じ込め、調整ローラの押し出し位置が固定されることを特徴とする。
請求項1に記載の履帯式走行体において、調整手段は、調整ローラと、駆動輪および従動輪の少なくともいずれか一方との間、または2つの駆動輪の少なくともいずれか一方との間で、押し出し手段が調整ローラを掛け回された履帯の内側から外側に向かって押し出すことが好ましい
請求項2に記載の履帯式走行体において、押し出し手段は、さらに、調整ローラと調整シリンダとを連結し、サイドフレームに回動可能に固定された調整アームを備え、調整シリンダの伸縮に伴い調整アームが回動し、調整ローラが履帯の内側を回動することが好ましい。
請求項1に記載の履帯式走行体において、調整手段は、さらに、調整シリンダのロッド側油室側に設けられた異常圧力補償弁を備えることが好ましい。
本発明によれば、履帯の寿命を延命化できる。
本発明による履帯張り調整装置および履帯式走行体を搭載したクレーンを右側から見たときの外観側面図である。 走行体100の平面図である。 (a)は履帯張り調整装置130と、その近傍を示す側面図であり、(b)は図3(a)のA矢視図であり、(c)は図3(a)のB矢視図である。 調整シリンダ131のシリンダロッドを縮退させたときの履帯張り調整装置130を示す図である。 (a)は調整ローラ133に作用する力について説明する図であり、(b)は従来技術における履帯123の張り具合を調整する機構に作用する力について説明する図である。 変形例を示す図である。 変形例を示す図である。 調整シリンダ131を駆動する油圧回路を示す図である。
図1〜5を参照して、本発明による履帯張り調整装置および履帯式走行体の一実施の形態を説明する。図1は、本発明による履帯張り調整装置および履帯式走行体を搭載したクレーンを右側から見たときの外観側面図であり、作業姿勢を示している。このクレーン1は、履帯式走行体(走行体)100と、旋回輪2を介して走行体上に旋回可能に搭載された旋回体3と、旋回体3のフレーム(旋回フレーム)30に前後方向に起伏可能に軸支されたブーム4とを有する。旋回フレーム30には主巻ロープ5aが巻回された主巻ドラム5、補巻ロープが巻回された補巻ドラム6、および起伏ロープ7aが巻回された起伏ドラム7が配設され、旋回フレーム30の後端部にはカウンタウエイト8が支持されている。ブーム4の後方にはAフレーム20(ガントリとも呼ぶ)が立設されている。Aフレーム20は起伏シリンダ21の伸縮により後方に倒回可能である。
主巻ロープ5aはブーム先端部を経由してフック9に接続され、主巻ドラム5の駆動によりフック9が昇降する。ブーム先端部にはペンダントロープ11の一端が接続され、ペンダントロープ11の他端はブライドル12に接続されている。Aフレーム20の頂部には回動可能にハンガ13が取り付けられ、起伏ロープ7aはAフレーム頂部のシーブ22を経由してブライドル12とハンガ13の間に複数回掛け回されている。この状態で起伏ドラム7を駆動するとハンガ13とブライドル12の間隔が変化し、ペンダントロープ11を介してブーム4が起伏する。
走行体100は、図2の平面図で示すような略H形状のトラックフレーム110と、トラックフレーム110に連結される左右一対のサイドフレーム120とを備えている。サイドフレーム120には、両端に設けられた駆動輪121および従動輪122が設けられている。また、サイドフレーム120には、これら駆動輪121および従動輪122に掛け回された履帯(無限軌道履帯)123と、駆動輪121に直結した駆動装置(走行モータ)124と、履帯張り調整装置130とが設けられている。履帯123は不図示のピンによって連結された複数のシュー123aからなる(図3)。旋回体3側から供給される圧油によって走行モータ124が回動されると、駆動輪121が掛け回された履帯123を駆動する。これにより、クレーン1が前後方向に移動する。
図3(a)は、履帯張り調整装置130と、その近傍を示す側面図であり、図3(b)は図3(a)のA矢視図であり、図3(c)は図3(a)のB矢視図である。履帯張り調整装置130は、左右の各サイドフレーム120に対して、駆動輪121および従動輪122の近傍にそれぞれ設けられているが、いずれもその構成は同じである。以下の説明では、図1で手前側に図示された右側サイドフレーム120の従動輪122の近傍に設けられている履帯張り調整装置130について説明する。
履帯張り調整装置130は、調整シリンダ131と、調整アーム132と、調整ローラ133とを備えている。調整シリンダ131は、旋回体3に搭載された油圧ポンプから供給される圧油によって伸縮する油圧シリンダであり、次に述べる調整アーム132を回動させる。調整シリンダ131のボトム室側の端部は、たとえばクレビス形状を呈しており、サイドフレーム120に設けられた支持部120aに接続ピン141を介して回転可能に軸支される。
調整アーム132は、一端がサイドフレーム120に設けられた支持部120bに接続ピン143を介して回転可能に軸支されアームであり、次に述べる調整ローラ133を他端で回転可能に軸支している。調整アーム132の一端と他端との間には、調整シリンダ131のシリンダロッドの先端が接続ピン142を介して接続されている。調整ローラ133は、上述したように調整アーム132の他端に回転可能に軸支されたローラであり、後述するように履帯123の内側に当接して履帯123に従動して回動する。なお、調整ローラ133は、掛け回された履帯123が下垂するのを防止するための上側ローラの機能も兼ね備えている。
このように構成される履帯張り調整装置130では、図4に示すように、調整シリンダ131のシリンダロッドが縮退されると、調整アーム132の他端が図示左方に回動されて、調整ローラ133が履帯123を内側から外側に向かって押し出す押し出し量(以下の説明では単に、調整ローラ133の外側押し出し量と呼ぶ)が減少する。また、図3(a)に示すように、調整シリンダ131のシリンダロッドが伸長されると、調整アーム132の他端が図示右方に回動されて、調整ローラ133の外側押し出し量が増加する。調整シリンダ131のシリンダロッドの伸縮量、すなわち調整ローラ133の外側押し出し量が、ユーザの操作によって任意の量に設定して固定できるように、調整シリンダ131を駆動する油圧回路が構成されている(図8)。
図8は、調整シリンダ131を駆動する油圧回路200を示す図である。この油圧回路200には、油圧ポンプ201と、緊張力制御弁202と、調整シリンダ伸縮調整弁203と、異常圧力補償弁204とが設けられている。油圧ポンプ201は、調整シリンダ131のシリンダロッドを縮退させるための圧油を供給する油圧ポンプである。緊張力制御弁202は、後述するように、履帯123を緊張させる際に調整シリンダ131に供給される圧油の圧力を規定するためのものである。
調整シリンダ伸縮調整弁203は、ユーザの操作レバー203aの操作によって調整シリンダ131のシリンダロッドを縮退させるために調整シリンダ131への圧油の流れを制御する制御弁である。異常圧力補償弁204は、後述するように、調整シリンダ131のロッド側油室の圧力が過度に上昇した場合に圧力を逃がすためのものである。調整シリンダ伸縮調整弁203と調整シリンダ131とは、履帯123を緊張させる際にはセルフシールカップリング205を介して接続される。履帯123を緊張させた後には、接続したセルフシールカップリング205を切り離して、調整シリンダ伸縮調整弁203と調整シリンダ131とを離間させる。
このように構成される油圧回路200では、ユーザが操作レバー203aを操作して調整シリンダ131のシリンダロッドの伸縮量(調整ローラ133の外側押し出し量)を適宜調整する。履帯張り調整装置130による調整ローラ133の外側押し出し量を適宜調整することにより、掛け回された履帯123が駆動輪121と従動輪122との間で履帯123を外側、主に上方に向かって押し出す量が変化する。履帯張り調整装置130では、この変化を利用して、駆動輪121と従動輪122との間に掛け回された履帯123の張り具合を調整できる。
具体的には、ユーザがセルフシールカップリング205を接続して調整シリンダ伸縮調整弁203と調整シリンダ131とを結ぶ油路とを接続する。そして、ユーザが操作レバー203aを操作して、調整シリンダ131のシリンダロッドを伸長させて、調整ローラ133を外側へ押し出して履帯123を緊張させる。この履帯123の緊張時には、緊張力制御弁202で圧油がリリーフされるまで調整シリンダ131のシリンダロッドを伸長させる。このようにすることで、履帯123の張力を一定にして、履帯123の張り過ぎを防止する。履帯123の過度の緊張は、シュー123aを連結するピンの摩耗を招くとともに、走行時の抵抗増大による機械効率の低下を招く。その後、ユーザが操作レバー203aを操作して、調整シリンダ131のシリンダロッドを少し縮退させることで、履帯123を僅かにたるませて、履帯123の全体が常に緊張したままとならないように履帯123の張り具合を調整する。
そして、履帯張り調整装置130によって履帯123の張り具合を調整した後、ユーザがセルフシールカップリング205による油路の接続を解除して、調整シリンダ伸縮調整弁203と調整シリンダ131とを結ぶ油路を遮断する。これにより、調整シリンダ131のボトム側油室およびロッド側油室の圧油がセルフシールカップリング205によって封じ込められる。したがって、調整シリンダ131のシリンダロッドの位置、すなわち調整ローラ133の位置が固定されるので、走行によって調整ローラ133の近傍で履帯123が緊張しても、調整ローラ133の位置は動かない。このとき、履帯123は、調整ローラ133によって外側に向かって押圧されることになる。
なお、調整シリンダ131の周囲の温度の変化によってボトム側油室およびロッド側油室の圧油の圧力が変動する。そのため、異常圧力補償弁204によって、調整シリンダ131のロッド側油室の圧力が過度に上昇した場合に圧力を逃がすようにしている。ここで、異常圧力補償弁204を調整シリンダ131のボトム側油室側に設けると、圧油の膨張が収まったときにシリンダロッドが縮退して履帯123の緊張力が弱まってしまう。このような不具合を防止するために、本実施の形態では、異常圧力補償弁204を調整シリンダ131のロッド側油室側に設けている。
弾性部材の付勢力によって調整ローラ133を常に外側に向かって付勢する従来技術の場合には、履帯123が常に調整ローラ133で緊張され続けることになるので、履帯123の不図示の結合ピンなどの摩耗が進み、履帯123の寿命が短くなる恐れがある。しかし、本実施の形態の履帯張り調整装置130では、履帯123の張り具合を調整した後には、調整ローラ133の位置を固定するので、履帯123が常に調整ローラ133で緊張され続けることにはならない。そのため、調整ローラ133の近傍で履帯123の張り具合が緩んでも、これに追従して調整ローラ133が履帯123をさらに外側に向かって押し出すことはなく、履帯123は適度に弛緩したままとなり履帯123の寿命を延命化できる。
さらに、弾性部材の付勢力によって調整ローラ133を常に外側に向かって付勢する従来技術の場合には、駆動輪121の駆動力に起因して履帯123が緊張すると、弾性部材の付勢力に抗して調整ローラ133が履帯123を緊張させる方向とは逆の方向に移動する。そのため、掛け回された履帯123が接地面側の部分でたるんでしまい、駆動輪121の不図示のスプロケット部分と履帯123との噛み合わせ不良が生じる恐れがある。これに対して、本実施の形態の履帯張り調整装置130では、履帯123の張り具合を調整した後には、調整ローラ133の位置を固定するので、上述した従来技術のように掛け回された履帯123が接地面側の部分でたるむことがなく、駆動輪121の不図示のスプロケット部分と履帯123との噛み合わせ不良を防止できる。
調整ローラ133の近傍で履帯123が緊張すると、調整ローラ133には、図5(a)で示すように、履帯123の緊張による張力Ftの分力であるFaが作用する。しかし、掛け回された履帯123が駆動輪121と従動輪122との間で主に上方に向かって押し出されるため、調整ローラ133を中心として履帯123が屈曲する角度が小さなり、履帯123の張力Ftの作用方向と調整ローラ133への分力Faの作用方向とが大きく異なる。そのため、履帯123の緊張による張力Ftに比べて張力Ftの分力であるFaはとても小さくなる。
たとえば、図5(b)に示すように、駆動輪121による駆動力に起因する履帯123の張力Ftが駆動輪121または従動輪122に作用する力を考えると、張力Ftの作用方向と駆動輪121または従動輪122への力の作用方向とが略平行となる。そのため、駆動輪121による駆動力に起因する履帯123の張力Ftの略2倍の力が駆動輪121または従動輪122へ作用する。駆動輪121と従動輪122との間の距離を変化させることによって履帯123の張り具合を調整するような従来技術では、この張力Ftの略2倍の力が履帯123の張り具合を調整する機構に作用することとなる。駆動輪121がサイドフレーム120の前後端にそれぞれ設けられている場合には、駆動輪121がサイドフレーム120の前後にいずれか1つ設けられている場合と比べて駆動輪121による駆動力が2倍となるので、履帯123の張り具合を調整する機構に作用する力もさらに2倍になる。そのため、履帯123の張り具合を調整する機構の構造を強固にする必要があり、輸送重量や製造コストが増加する。
これに対して、本実施の形態の履帯張り調整装置130では、上述したように履帯123の緊張による張力Ftに比べて張力Ftの分力であるFaが小さくなるので、換言すれば、履帯123を緊張させるのに必要な力が小さな力で済むため、履帯張り調整装置130の強度を必要以上に上げなくてもよく、履帯張り調整装置130の設置に伴う輸送重量や製造コストを抑制できる。また、駆動輪121および従動輪122を固定化できるので、走行体100の構造を簡素化でき、輸送重量や製造コストを低減できる。
なお、上述したように、履帯123は不図示のピンによって連結された複数のシュー123aからなる。そのため、履帯123の長さの調整単位は、シュー123aの1枚分である。履帯張り調整装置130が駆動輪121および従動輪122の近傍にそれぞれ設けられているので、1つの履帯張り調整装置130による履帯123の張り具合の調整代は、シュー123aの1枚の長さ分の半分で足りる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、調整アーム132の回動によって調整ローラ133の外側押し出し量を変更するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。調整ローラ133の外側押し出し量を変更することで履帯123の張り具合の調整する構造であればよく、たとえば、図6に示すように、調整ローラ133を図示左下から右斜め上方に向かって移動でき、かつ、調整ローラ133を任意の位置で固定できるように構成してもよい。図6は調整ローラ133を直線的に移動させるように構成した場合の一例を示す図である。図6(a)は、この場合の履帯張り調整装置150と、その近傍を示す側面図であり、図6(b)は図6(a)のC矢視図であり、図6(c)は図6(a)のD矢視図であり、図6(d)は、調整シリンダ131のシリンダロッドを縮退させた状態を示す図である。なお、図6では、上述した履帯張り調整装置130の各部と同じ機能を有する部品には同じ符号を付している。
この履帯張り調整装置150では、サイドフレーム120にガイドレール151を設け、調整シリンダ131のシリンダロッド先端に取り付けられた調整ローラ133がガイドレール151に沿って摺動するガイド152で直線的に案内されるように構成されている。
(2) 上述の説明では、履帯張り調整装置130が駆動輪121および従動輪122の近傍にそれぞれ設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、履帯張り調整装置130が駆動輪121および従動輪122のいずれか一方の近傍にのみ設けられていてもよく、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。この場合、履帯張り調整装置130が設けられていない駆動輪121および従動輪122のいずれか他方の近傍に上側ローラを設ける必要がある。このように、上側ローラを設けた場合、この上側ローラと、駆動輪121および従動輪122のいずれか一方との間で調整ローラ133が履帯123を外側に向かって押し出すことになる。また、この場合には、1つの履帯張り調整装置130による履帯123の張り具合の調整代がシュー123aの1枚の長さ分確保されていればよい。
(3) 上述の説明では、サイドフレーム120の一方端に駆動輪121が、他方端に従動輪122が設けられているが、本発明はこれに限定されない。駆動輪121がサイドフレーム120の前後端にそれぞれ設けられている場合であっても本発明を適用でき、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。
(4) 上述の説明では、履帯張り調整装置130の調整ローラ133が、掛け回された履帯123が下垂するのを防止するための上側ローラの機能も兼ね備えているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、調整ローラ133とは別に上側ローラが設けられていてもよい。また、少なくとも2つの上側ローラが設けられている場合には、図7に示すように、この2つの上側ローラの間に履帯張り調整装置130の調整ローラ133が配設され、調整ローラ133の上下方向への移動と、任意位置での固定が可能であるように構成されていてもよい。
(5) 上述の説明では、油圧回路200に油圧ポンプ201を設けているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、油圧ポンプ201を特に設けず、クレーン1の各部を制御するためのパイロットポンプや、クレーン1の各部を駆動するためのメインポンプから圧油の供給を受けるように構成してもよい。
(6) 上述の説明では、セルフシールカップリング205による油路の接続を解除して、調整シリンダ伸縮調整弁203と調整シリンダ131とを結ぶ油路を遮断することで調整ローラ133の外側押し出し量(調整ローラ133の位置)が変化しないように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、調整アーム132の回動位置を物理的に任意の位置で固定するために油圧回路200とは別の機構を用いることで調整ローラ133の位置が変化しないように構成してもよい。
(7) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、トラックフレームのサイドフレームに回転可能に設けられた駆動輪および従動輪、または2つの駆動輪と、駆動輪と従動輪との間、または2つの駆動輪の間で掛け回された履帯とが設けられた履帯式走行体の履帯張り調整装置において、駆動輪と従動輪との間、または2つの駆動輪の間に設けられた調整ローラと、調整ローラを押し出す押し出し手段とを有し、掛け回された履帯の内側から外側に向かって調整ローラを押し出し手段が押し出すことで履帯の張り具合を調整する調整手段と、押し出し手段で押し出された調整ローラを任意の押し出し位置で固定する固定手段とを備えることを特徴とする各種構造の履帯張り調整装置、およびこの履帯張り調整装置を備える各種構造の履帯式走行体を含むものである。
1 クレーン 3 旋回体
4 ブーム 9 フック
100 履帯式走行体(走行体) 110 トラックフレーム
120 サイドフレーム 121 駆動輪
122 従動輪 123 履帯(無限軌道履帯)
124 駆動装置(走行モータ) 130 履帯張り調整装置
131 調整シリンダ 132 調整アーム
133 調整ローラ 200 油圧回路

Claims (4)

  1. トラックフレームのサイドフレームに回転可能に設けられた駆動輪および従動輪、または2つの駆動輪と、前記駆動輪と従動輪との間、または前記2つの駆動輪の間で掛け回された履帯とを備える履帯式走行体であって
    前記駆動輪と従動輪との間、または前記2つの駆動輪の間に設けられ、前記掛け回された履帯が下垂するのを防止するための上側ローラを兼ねた調整ローラと、前記調整ローラを押し出す押し出し手段とを有し、前記掛け回された履帯の内側から外側に向かって前記調整ローラを前記押し出し手段が押し出すことで前記履帯の張り具合を調整する調整手段と、
    前記押し出し手段で押し出された前記調整ローラを任意の押し出し位置で固定する固定手段とを備え
    前記押し出し手段は、調整シリンダと、調整シリンダ伸縮調整弁とを備え、
    前記固定手段は、前記調整シリンダと前記調整シリンダ伸縮調整弁とを結ぶ油路に設けられたセルフシールカップリングを備え、
    履帯張り具合を調整した後、前記セルフシールカップリングによる油路の接続を解除して、前記調整シリンダ内の圧油を封じ込め、前記調整ローラの押し出し位置が固定されることを特徴とする履帯式走行体
  2. 請求項1に記載の履帯式走行体において、
    前記調整手段は、前記調整ローラと、前記駆動輪および従動輪の少なくともいずれか一方との間、または前記2つの駆動輪の少なくともいずれか一方との間で、前記押し出し手段が前記調整ローラを前記掛け回された履帯の内側から外側に向かって押し出すことを特徴とする履帯式走行体
  3. 請求項2に記載の履帯式走行体において、
    前記押し出し手段は、さらに、前記調整ローラと前記調整シリンダとを連結し、前記サイドフレームに回動可能に固定された調整アームを備え、前記調整シリンダの伸縮に伴い前記調整アームが回動し、前記調整ローラが前記履帯の内側を回動することを特徴とする履帯式走行体
  4. 請求項1に記載の履帯式走行体において、
    前記調整手段は、さらに、前記調整シリンダのロッド側油室側に設けられた異常圧力補償弁を備えることを特徴とする履帯式走行体
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