JP5315021B2 - 吸収体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係る吸収体の製造装置及び製造方法に関する。
液体を吸収する吸収性物品の一例として使い捨ておむつや生理用ナプキン等が使用されている。これらの吸収性物品は、パルプ繊維を所定形状に成形してなる吸収体1を備えている。
この吸収体1は、製造ラインの積繊装置10aにより成形される。図1Aは一部断面視で示す積繊装置10aの側面図であり、図1Bは図1A中のB−B断面図である。積繊装置10aは回転ドラム20を有する。回転ドラム20は、周方向Dcに回転する円筒部材を本体とする。そして、この回転ドラム20の幅方向(図1Aの紙面を貫く方向)の両端開口は一対の円形壁部25,25で覆われて封止されており、これにより、回転ドラム20の内周側に負圧室S0が区画されている。また、回転ドラム20の外周面20aには凹状に成形型21が設けられ、成形型21の底部21aには、当該底部21aを前記負圧室S0に連通する多数の吸気孔22が形成されている。更に、回転ドラム20の外周面20aには、パルプ繊維2の混入した混入空気3を吐出する供給ダクト31が対向配置されている。
よって、回転ドラム20の回転に伴って成形型21が前記供給ダクト31の位置を通過する際には、この供給ダクト31から吐出される前記混入空気3が前記成形型21の底部21aに吸い込まれ、これに伴って成形型21内には、混入空気3中のパルプ繊維2が積層して吸収体1が成形される。
ところで、回転ドラム20の内周側の負圧室S0の負圧状態は、図1Aに示すように、前記円形壁部25に接続された排気ダクト41により負圧室S0内の空気を排出することで作り出される。しかし、通常、排気ダクト41は、図1Bに示すように、幅方向に一対設けられる前記円形壁部25,25のうちの片方の壁部25にのみ接続されるため、成形型21における吸引力が回転ドラム20の幅方向について偏ってしまい、その結果、成形型21内における吸収体1の積層分布も前記幅方向に偏りを生じてしまう。例えば、図1Bの例では、排気ダクト41が接続される右側の部分の方に厚く積層し、その逆側たる図中左側の部分の積層厚みは薄くなってしまう(図4を参照)。
この点につき、特許文献1には、この積層分布の不均一を解消すべく、図2に示すように前記円形壁部25に接続された前記排気ダクト41の排気開口部42dと回転ドラム20との間に多数の整流板101を設け、これにより、前記成形型21内の前記幅方向の全位置に亘り、これら各位置から排気開口部42dまでの経路長が等しくなるようにして積層分布の不均一を改善する技術が開示されている。
特開2007−202640号
しかしながら、このような多数の整流板101を設けると、装置構成が複雑になる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、ごく簡単な構成ながら、吸収体の積層分布の均一化を図ることが可能な吸収体の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
凹状の成形型が形成された所定面を有し、前記所定面の幅方向と交差する移動経路に沿って一方向に前記成形型を移動する成形部材と、
前記移動経路の所定位置に配置されて、前記所定面に向けて供給開口部から液体吸収性繊維を含む気体を供給する供給ダクトと、
前記所定面を挟んで前記供給開口部の反対側の位置に設けられ、前記所定面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材と、
前記負圧室内を負圧にすべく前記負圧室内の気体を排気する排気ダクトと、を備え、
前記成形型が前記供給開口部の位置を通過する際に、前記供給ダクトの気体を前記成形型の底部の吸気孔から前記負圧室へと吸い込ませて、前記気体中の液体吸収性繊維を前記成形型内に積層させて吸収体を成形する吸収体の製造装置であって、
前記負圧室区画部材は、前記移動経路を前記幅方向に挟んで配置された一対の壁部を有し、前記一対の壁部同士の間に前記負圧室が区画され、
前記排気ダクトは、前記一対の壁部のうちの一方の壁部に接続されるとともに、前記排気ダクトの排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられており、
前記排気ダクトは管状部材であり、
前記排気ダクトの周壁部に、前記排気開口部が形成されており、
前記排気ダクトの周方向における前記排気開口部の形成部位は、前記供給開口部に対向する部位の反対側の部位であり、
前記排気開口部を第1の排気開口部とした場合に、
前記排気ダクトの周壁部において前記供給開口部と対向する部位には、第2の排気開口部が形成されており、
前記第1の排気開口部の開口面積よりも、前記第2の排気開口部の開口面積の方が小さいことを特徴とする吸収体の製造装置である。
また、凹状の成形型が形成された所定面を有し、前記所定面の幅方向と交差する移動経路に沿って一方向に前記成形型を移動する成形部材と、
前記移動経路の所定位置に配置されて、前記所定面に向けて供給開口部から液体吸収性繊維を含む気体を供給する供給ダクトと、
前記所定面を挟んで前記供給開口部の反対側の位置に設けられ、前記所定面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材と、
前記負圧室内を負圧にすべく前記負圧室内の気体を排気する排気ダクトと、を用い、
前記成形型が前記供給開口部の位置を通過する際に、前記供給ダクトの気体を前記成形型の底部の吸気孔から前記負圧室へと吸い込ませて、前記気体中の液体吸収性繊維を前記成形型内に積層させて吸収体を成形する吸収体の製造方法であって、
前記負圧室区画部材は、前記移動経路を挟んで配置された一対の壁部を有し、前記一対の壁部同士の間に前記負圧室が区画され、
前記排気ダクトは、前記一対の壁部のうちの一方の壁部に接続されるとともに、前記排気ダクトの排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられおり、
前記排気ダクトは管状部材であり、
前記排気ダクトの周壁部に、前記排気開口部が形成されており、
前記排気ダクトの周方向における前記排気開口部の形成部位は、前記供給開口部に対向する部位の反対側の部位であり、
前記排気開口部を第1の排気開口部とした場合に、
前記排気ダクトの周壁部において前記供給開口部と対向する部位には、第2の排気開口部が形成されており、
前記第1の排気開口部の開口面積よりも、前記第2の排気開口部の開口面積の方が小さいことを特徴とする吸収体の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、ごく簡単な構成で吸収体の積層分布の均一化を図ることができる。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
凹状の成形型が形成された所定面を有し、前記所定面の幅方向と交差する移動経路に沿って一方向に前記成形型を移動する成形部材と、
前記移動経路の所定位置に配置されて、前記所定面に向けて供給開口部から液体吸収性繊維を含む気体を供給する供給ダクトと、
前記所定面を挟んで前記供給開口部の反対側の位置に設けられ、前記所定面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材と、
前記負圧室内を負圧にすべく前記負圧室内の気体を排気する排気ダクトと、を備え、
前記成形型が前記供給開口部の位置を通過する際に、前記供給ダクトの気体を前記成形型の底部の吸気孔から前記負圧室へと吸い込ませて、前記気体中の液体吸収性繊維を前記成形型内に積層させて吸収体を成形する吸収体の製造装置であって、
前記負圧室区画部材は、前記移動経路を前記幅方向に挟んで配置された一対の壁部を有し、前記一対の壁部同士の間に前記負圧室が区画され、
前記排気ダクトは、前記一対の壁部のうちの一方の壁部に接続されるとともに、前記排気ダクトの排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられていることを特徴とする吸収体の製造装置。
このような吸収体の製造装置によれば、前記排気ダクトの前記排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられている。よって、前記排気開口部が前記壁部に位置する場合よりも、前記気体の吸い込み圧力分布を前記幅方向に均一にできて、その結果、吸収体の積層分布を前記幅方向に均一にすることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記排気ダクトは管状部材であり、
前記排気ダクトの周壁部に、前記排気開口部が形成されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記排気ダクトの周壁部に、前記排気開口部が形成されているので、前記成形型の底部と排気開口部との間の距離を、前記幅方向に亘ってほぼ均等にすることができて、その結果、吸収体の積層分布を前記幅方向に均一にすることができる。
また、前記成形型が前記排気開口部の近隣位置を通過する際には、前記排気開口部は、前記成形型の底部の略法線方向に沿って気体を吸い込むことができるので、これによっても、吸収体の積層分布の均一化を図ることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記負圧室内に位置する前記排気ダクトの部分の管軸方向は、前記所定面及び前記成形型の底部と平行であるのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記成形型の底部と排気開口部との間の距離を、前記幅方向に亘って均等にすることができて、その結果、吸収体の積層分布を前記幅方向に均一にすることができる。
また、前記成形型が前記排気開口部の近隣位置を通過する際には、前記排気開口部は、前記成形型の底部の法線方向に沿って気体を吸い込むことができるので、これによっても、吸収体の積層分布の均一化を図ることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記排気ダクトの周方向における前記排気開口部の形成部位は、前記供給開口部に対向する部位の反対側の部位であるのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、供給開口部及び成形型の底部の吸気孔を通過した気体は、その位置から排気ダクトの反対側に回り込んだ後に排気開口部に吸い込まれる。よって、前記排気開口部における吸い込み圧力が前記幅方向に多少の圧力差を有している場合でも、当該圧力差の影響は、前記成形型の底部の位置においては小さくなり、これにより、成形型内における前記幅方向の吸い込み圧力分布は、より均一化される。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記排気開口部を第1の排気開口部とした場合に、
前記排気ダクトの周壁部において前記供給開口部と対向する部位には、第2の排気開口部が形成されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、第1の排気開口部が前記供給開口部から最も離れた部位に設けられることに伴う圧力損失の増加を、前記第2の排気開口部により緩和することができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記第1の排気開口部の開口面積よりも、前記第2の排気開口部の開口面積の方が小さいのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、第1の排気開口部よりも第2の排気開口部の方が、開口面積が小さいので、当該第2の排気開口部は補助的に使用されることになる。よって、第1の排気開口部から気体を吸い込むことによる前記成形型内における前記幅方向の吸い込み圧力分布の均一化作用を有効に維持しながらも、それに伴って生じ得る圧力損失を補うことができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記排気ダクトの管軸方向の端は閉塞部材により閉塞されており、
前記端部と前記排気開口部との間に、前記排気ダクトの周壁部が存在することにより、前記排気ダクトの管軸方向の端部には気体の滞留が生じているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記端部の気体の滞留によって前記気体の流速の低下を抑えることができ、その結果、前記排気開口部における吸い込み圧力分布を前記幅方向について均一にすることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記成形型の底部と前記排気開口部とは、前記幅方向に関して少なくともラップして配されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記排気開口部は、前記成形型の底部の略法線方向に沿って気体を吸い込むことができて、これにより、吸収体の積層分布の均一化を図ることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記排気開口部の前記幅方向の中心位置が、前記成形型の底部内に位置しているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記排気開口部は、前記成形型の底部の略法線方向に沿って有効に気体を吸い込むことができて、これにより、吸収体の積層分布の均一化を図ることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記排気開口部の前記幅方向の中心位置が、前記成形型の底部の中心位置に一致しているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、前記排気開口部は、前記成形型の底部の略法線方向に沿ってより有効に気体を吸い込むことができて、これにより、吸収体の積層分布の均一化を図ることができる。
かかる吸収体の製造装置であって、
前記成形部材は、周方向の一方向に連続回転する円筒部材であり、
前記成形型は、前記所定面としての前記円筒部材の外周面に凹状に形成されているとともに、前記円筒部材の前記周方向の回転によって、前記周方向に沿う経路を前記移動経路として前記成形型は移動し、
前記負圧室区画部材の前記一対の壁部として、前記円筒部材の前記幅方向の両端開口を覆って前記円筒部材の内周側に前記負圧室を区画する一対の円形壁部を有し、
前記一対の円形壁部のうちの一方の壁部に、前記排気ダクトが接続されているのが望ましい。
このような吸収体の製造装置によれば、本願発明が奏する作用効果を効果的に享受することができる。
また、
凹状の成形型が形成された所定面を有し、前記所定面の幅方向と交差する移動経路に沿って一方向に前記成形型を移動する成形部材と、
前記移動経路の所定位置に配置されて、前記所定面に向けて供給開口部から液体吸収性繊維を含む気体を供給する供給ダクトと、
前記所定面を挟んで前記供給開口部の反対側の位置に設けられ、前記所定面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材と、
前記負圧室内を負圧にすべく前記負圧室内の気体を排気する排気ダクトと、を用い、
前記成形型が前記供給開口部の位置を通過する際に、前記供給ダクトの気体を前記成形型の底部の吸気孔から前記負圧室へと吸い込ませて、前記気体中の液体吸収性繊維を前記成形型内に積層させて吸収体を成形する吸収体の製造方法であって、
前記負圧室区画部材は、前記移動経路を挟んで配置された一対の壁部を有し、前記一対の壁部同士の間に前記負圧室が区画され、
前記排気ダクトは、前記一対の壁部のうちの一方の壁部に接続されるとともに、前記排気ダクトの排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられていることを特徴とする吸収体の製造方法。
このような吸収体の製造方法によれば、前記排気ダクトの前記排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられている。よって、前記排気開口部が前記壁部に位置する場合よりも、前記気体の吸い込み圧力分布を前記幅方向に均一にできて、その結果、吸収体の積層分布を前記幅方向に均一にすることができる。
===本実施形態===
図3Aは、第1実施形態に係る吸収体1の製造装置10の中心縦断面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。
吸収体1の製造装置10は、液体吸収性繊維としてのパルプ繊維2を積層して吸収体1を成形する、いわゆる積繊装置である。すなわち、その主な構成として、(1)水平な軸C20を回転中心として周方向Dcの一方向に(例えば反時計回りに)連続回転する回転ドラム20(成形部材に相当)と、(2)回転ドラム20の周方向Dcの所定位置に配置された供給開口部31aから回転ドラム20の外周面20aに向けてパルプ繊維2を含んだ混入空気3(気体に相当)を吐出供給する供給ダクト31と、を備えている。
なお、以下では、回転ドラム20の周方向Dcのことを単に「周方向」と言い、回転ドラム20の前記水平な軸C20に沿う方向(図3Aの紙面を貫く方向)のことを「幅方向」又は「左右方向」と言う。
回転ドラム20は、前記水平な軸C20周りに回転する円筒部材を本体とする。そして、この回転ドラム20の幅方向の両端開口は一対の円形壁部25,25(負圧室区画部材又は壁部に相当)で覆われて塞がれ、更に、回転ドラム20の内側には回転ドラム20と同芯に円筒状隔壁26が設けられており、これにより、回転ドラム20の内周側にはドーナツ型の略閉空間Sが区画されている。
また、回転ドラム20の外周面20a(所定面に相当)は、前記幅方向に平行であるとともに、当該外周面20aには、成形すべき吸収体1の形状に対応した凹形状の成形型21が、周方向Dcに所定ピッチで間欠的に設けられている。そして、各成形型21の底部21aも前記幅方向に平行に形成されているとともに、当該底部21aには多数の吸気孔22が形成されており、成形型21内と前記略閉空間Sとは通気可能に連通している。
更に、回転ドラム20内の前記略閉空間Sは、図3Aに示すように隔壁27によって周方向Dcにゾーン分割されているとともに、同図3Aに示す第1ゾーンZ1には、排気ダクト41が接続されていて、当該排気ダクト41の排気開口部42から第1ゾーンZ内の空気は排気され、第1ゾーンZ1内は、外気よりも低い気圧の負圧状態に維持されている。よって、第1ゾーンZ1に対応する外周面20aの位置を成形型21が移動する際には、成形型21の吸気孔22から吸気される。但し、第2ゾーンZ2には、排気ダクト41が接続されておらず、もって、第2ゾーンZ2に対応する外周面20aの位置に前記成形型21が入ったら、前記成形型21の吸気はほぼ停止される。ちなみに、第1ゾーンZ1には、供給ダクト31の供給開口部31aが配置され、第2ゾーンZ2には成形型21から吸収体1を離型する離型位置Pfが設定されている。
供給ダクト31は、回転ドラム20の斜め上方に配置された略矩形断面の管状部材である。そして、この供給ダクト31の下端の供給開口部31aは、回転ドラム20の外周面20aの略斜め上部を所定範囲に亘って覆っており、また、供給ダクト31の上端開口31bからは、粉砕器(不図示)などで粉砕されたパルプ繊維2が空気流3に乗って供給され、これにより、供給ダクト31内には、パルプ繊維2が混入した混入空気3が、下方の供給開口部31aへと流れている。なお、場合によっては、この供給ダクト31内に、図3Aに示すようにポリマー投入管38を設け、その投入口38aから前記外周面20aに向けて高吸収性ポリマー5を吐出しても良い。
そして、このような構成の積繊装置10によれば、次のようにして吸収体1が不織布等のシート状部材4の上に成形される。先ず、図3Aに示すように、供給ダクト31よりも周方向Dcの下流側の位置Psにおいて、回転ドラム20の外周面20aには、前記シート状部材4が連続供給されて当該外周面20aに巻き付けられる。そして、外周面20aのシート状部材4は、そのまま外周面20aを滑ることなく回転ドラム20の回転動作に伴って周方向Dcの下流へ移動される。
一方、回転ドラム20の回転動作によって外周面20aの成形型21が供給ダクト31の位置を通過する際には、その供給開口部31aから吐出供給される混入空気3が成形型21の吸気孔22に吸い込まれる。但し、この時には、吸気孔22でのパルプ繊維2の通過は外周面20aの前記シート状部材4によって規制され、これにより、成形型21の底部21aと当接するシート状部材4の部分には、混入空気3中のパルプ繊維2が積層して吸収体1が成形される。そして、成形型21が供給開口部31aの位置を通過し終えて、外周面20aが下方を向く離型位置Pfに達すると、同位置Pfに配されたローラ24により前記シート状部材4が外周面20aから引き離され、これにより、成形型21から吸収体1が離型されてシート状部材4上に載置される。以上をもって吸収体1が成形される。
ところで、回転ドラム20の第1ゾーンZ1を負圧状態にするための上記排気ダクト41は、管端41aが開口した断面正円形状の丸パイプであり、その管軸方向C41を回転ドラム20の幅方向に揃えつつ、前記一対の円形壁部25,25のうちの一方の壁部25に接続されている。
但し、その際、図4に示すように、排気ダクト41の管端開口たる排気開口部42が前記円形壁部25の内壁面25aと面一に配されていると、成形型21内における吸い込み圧力分布が幅方向に偏ってしまう。すなわち、図4の例では、成形型21内における右側部分の吸い込み圧力が高くなり、左側部分の吸い込み圧力が低くなる。すると、成形型21内に積層される吸収体1の右側部分が厚く左側部分が薄くなり、つまり、吸収体1の積層分布が幅方向に偏りを持ってしまう。
そこで、これを防ぐべく、この第1実施形態では、図3Bに示すように、排気ダクト41の管端41aの排気開口部42を、前記円形壁部25から前記閉空間Sの内方に突出させている。すなわち、排気開口部42を、円形壁部25の内壁面25aよりも幅方向の内方に位置させている。そして、これにより、成形型21内における吸い込み圧力分布の幅方向の偏りを抑制している。
なお、この図3Bの例では、排気ダクト41を管軸方向C41の直交方向に沿って切断して管端41aに開口を形成し、これを排気開口部42としているが、何等これに限らず、図5Aに示すように管軸方向C41に対して90°以外の角度で斜めに切断して竹槍状の管端開口を形成し、これを排気開口部42aとしても良い。その場合には、図5Aのように排気開口部42aの向きを前記供給ダクト31の供給開口部31aに対向させるよりは、図5Bのようにその反対側に向けると良い。この理由は、後述する第2実施形態の図9A及び図9Bの例と同じなので、ここではその説明を省略する。
図6A、図6B、及び図7は、排気ダクト41の第2実施形態の説明図である。図6Aは中心縦断面図であり、図6Bは、図6A中のB−B断面図であり、図7は排気ダクト41の斜視図である。
この第2実施形態の排気ダクト41は、排気開口部42の形成位置の点で上述の第1実施形態と相違する。すなわち、この排気ダクト41の管端41aにはプレート状の閉塞蓋43(閉塞部材に相当)が突き合わされていて当該管端開口は通気不能に閉塞されており、その代わりとして、排気ダクト41の周壁部(管壁部)41bに矩形の排気開口部42が周方向に150°の角度範囲θで切り欠き形成されている。
よって、図6Bに示すように、成形型21の底部21aと排気開口部42との間の距離Lを、前記幅方向に亘ってほぼ均等にすることができて、その結果、吸収体1の積層分布を前記幅方向により均一にすることができる。また、図6Aに示すように成形型21が排気開口部42の近隣位置を通過する際には、排気開口部42は、図6Bに示す成形型21の底部(底面)21aの略法線方向に沿って空気を吸い込むことができ、これによっても、吸収体1の積層分布の均一化が図られる。更には、この排気開口部42では、上述したように、成形型21の底部21aの略法線方向に沿って空気を吸い込むので、この排気開口部42の位置において或る程度の整流効果を期待できるが、当該排気開口部42は、成形型21の底部21aと前記距離Lを隔てて位置している。よって、成形型21の底部21aには排気開口部42の整流効果が緩やかに伝わって作用するので、流れの急変を抑えて吸い込み圧力分布の安定性に優れる。
また、望ましくは、排気開口部42の幅寸Wを成形型21の底部21aの幅寸Wmよりも広くすると良い。そして、このようにすれば、前記底部21aにおける吸い込み圧力をより均一にできる。
なお、この図6A乃至図7の例では、排気開口部42を排気ダクト41の周方向の1箇所に形成している。詳しくは、排気ダクト41の周壁部41bにおいて、前記供給ダクト31の供給開口部31aと対向する部位に排気開口部42を一つだけ形成している。しかし、当該周壁部41bにおける排気開口部42の形成位置や形成数は、何等これに限るものではなく、例えば、図8に示すように、複数の排気開口部42を排気ダクト41の周方向に複数並べて形成しても良い。
但し、ここで排気開口部42を一つだけ形成する場合には、図9A及び図9Bに示すように、当該排気開口部42を、前記供給ダクト31の供給開口部31aに対向する部位の反対側の部位に形成すると良い。そして、このようにすれば、供給開口部31a及び成形型21の底部21aの吸気孔22を通過した空気流は、その位置から排気ダクト41の反対側に回り込んだ後に排気開口部42に吸い込まれることになるので、当該排気開口部42での吸い込み圧力が幅方向に多少の圧力差を有している場合でも、当該圧力差は、成形型21の位置では緩和されて小さくなり、つまり、成形型21内における幅方向の吸い込み圧力分布は均一化される。
ちなみに、周壁部41bにおける排気開口部42の形成部位が、図9A及び図9Bのように供給開口部31aから遠方の場合には、上述の図6A及び図6Bの例と比べて圧力損失が大きくなり、成形型21の底部21aにおいて必要な圧力レベルを確保できない虞があるが、その場合には、図10A及び図10Bに示すように、排気開口部42よりも開口面積の小さな排気開口部42b(以下、補助排気開口部42bと言う)を、供給ダクト31の供給開口部31aと対向する部位に補助的に形成すると良い。その場合、排気開口部42(第1の排気開口部に相当)に対する補助排気開口部42b(第2の排気開口部に相当)の開口面積の比率を10〜30%の範囲に設定すると良く、そうすれば、遠方の排気開口部42から空気を吸い込むことによる成形型21内における幅方向の吸い込み圧力分布の均一化作用を有効に維持しながらも、それに伴って生じ得る圧力損失起因の吸い込み量の低下を有効に補うことができる。また、この補助排気開口部42bの幅方向の中心位置C42bは、排気開口部42の中心位置C42と揃えると良く(図10B)、そうすれば、補助排気開口部42bは、排気開口部42によって形成された均一な吸い込み圧力分布を乱さないようになる。
また、図9Bに示すように排気開口部42を供給開口部31aの反対側に向ける場合には、望ましくは、排気ダクト41の管端41aの閉塞蓋43と、この閉塞蓋43が対向する前記円形壁部25との間に隙間Gを設けると良い。このようにすれば、成形型21の底部21aからの空気流が、前記遠方の排気開口部42へと速やかに回り込んで流入できて、その結果、当該排気開口部42での圧力損失をより軽減可能となる。
更に望ましくは、図6Bに示すように、排気ダクト41の管端部41cに空気溜まりが形成されるように、排気ダクト41の管端41aと排気開口部42との間に周壁部41bを存在させると良い。このようにすれば、排気開口部42から吸い込まれる空気流の管端41a側での減速が、管端部41cの空気溜まりにより軽減され、その結果、排気開口部42における吸い込み圧力分布を前記幅方向について均一にすることができる。ここで、管端41a側で空気流が減速する理由としては、図11に示すように排気ダクト41の管端開口を閉塞する前記閉塞蓋43の盤面43a近傍を空気流が流れる際に、空気の粘性に基づいて空気流が前記盤面43aから摩擦抵抗を受けること等が考えられる。よって、図6Bに示すように管端部41cに空気溜まりを形成しておけば、当該空気溜まりは、前記盤面43aと空気流とを隔てる緩衝空間として機能し、その結果、管端41a側の空気流の減速が有効に軽減される。
ところで、第1実施形態に係る例(図3B、図5A、図5B)、及び、第2実施形態に係る例(図6B、図9B、図10B)では、幅方向に関する排気開口部42の中心位置C42(又はC42a,C42b)が、成形型21の底部21aの中心位置C21aに一致している場合を例示していたが、これは、最も好ましい例であって、つまり、排気開口部42はこのような位置関係から幅方向にずれていても良い。但し、大きくずれているのは好ましくなく、その許容範囲としては、図12Aに示すように、成形型21の底部21aと排気開口部42とが幅方向に関して少なくともラップしていることが挙げられ、より望ましい許容範囲としては、図12Bに示すように、幅方向に関する排気開口部42の中心位置C42(又はC42a,C42b)が、成形型21の底部21a内に位置していることが挙げられる。そして、このようになっていれば、成形型21が排気開口部42の近隣位置を通過する際に、成形型21の底部21aの略法線方向に沿って空気を確実に吸い込むことができて、吸収体1の積層分布の均一化が図られる。
このような排気ダクト41の本数は、上述のような1本に限るものではなく、複数本設置しても良い。例えば、図13に示すように、回転ドラム20の内周側の略閉空間Sが、隔壁27によって第1〜第3ゾーンZ1,Z2,Z3に3分割されている場合には、供給ダクト31の供給開口部31aと対向する第1ゾーンZ1及びその周方向Dc下流の第2ゾーンZ2のそれぞれに対して個別に設けても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、回転ドラム20の内周側に区画されたゾーンZ1,Z2単位で選択的に排気ダクト41を接続可能な回転ドラム20、すなわち、回転ドラム20の回転中心軸C20から偏心した位置に排気ダクト41が接続された回転ドラム20を例示したが、何等これに限るものではない。例えば、図14A及び図14Bに示すように、回転ドラム20の回転中心軸C20に同芯に排気ダクト41を配置したタイプの回転ドラム20に対しても本発明を適用可能しても良い。
上述の実施形態では、排気ダクト41の材料として断面正円形状の丸パイプを例示したが、管状部材であればその形状は何等これに限るものではなく、例えば、断面楕円形状の丸パイプを用いても良いし、角パイプ等の断面多角形状のパイプを用いても良い。
上述の第2実施形態では、排気ダクト41の周壁部41bに矩形状の排気開口部42を形成していたが、その開口形状は何等これに限るものではなく、例えば、正円や楕円等の円形でも良いし、三角形等の多角形でも良い。更には、排気開口部42を、多数の小さな貫通孔が密集配置された貫通孔群として構成しても良い。
上述の第2実施形態では、排気ダクト41の周壁部41bに対し、矩形状の排気開口部42及び補助排気開口部42bを周方向に150°の角度範囲θで切り欠き形成していたが、この角度範囲θは何等これに限るものではなく、適宜変更しても良い。
上述の実施形態では、回転ドラム20の成形型21の底部21aと排気開口部42との間には何も介装していなかったが、これらの間に網状体等の整流器を設けて空気流を整流し、これにより、成形型21における空気の吸い込み圧力分布の更なる均一化を図っても良い。
上述の実施形態では、排気ダクト41の管軸方向C41を回転ドラム20の幅方向に沿わせて配置していたが、回転ドラム20の両端開口を塞ぐ前記円形壁部25に接続されるのであれば、管軸方向C41が前記幅方向から多少傾いていても良い。
上述の第2実施形態の図10Bの例では、排気開口部42及び補助排気開口部42bの両方に対して管端部41cに空気溜まりを設ける構成を例示したが、何等これに限るものではなく、図15に示すように、補助排気開口部42bの方のみに空気溜まりを設け、排気開口部42には空気溜まりを設けないようにしても良い。
上述の実施形態では、供給ダクト31から吐出供給される気体の一例として空気3を例示したが、液体吸収性繊維を混在させることができて同繊維と化学反応等しない気体であれば何等これに限るものではなく、窒素等でも良い。
上述の実施形態では、成形型21を回転ドラム20の外周面20aに形成し、成形型21の移動経路を回転ドラム20の周方向Dcとした構成を例示したが、成形型21が所定の移動経路に沿って一方向に移動する構成であれば、何等これに限るものではない。
例えば、成形部材としてベルトコンベアのベルトを用いても良い。詳しくは、先ず、当該ベルトのベルト面(所定面に相当)に成形型21を凹状に形成し、当該ベルトに所定の周回軌道を移動させる。また、その周回軌道上の所定位置に前記供給ダクト31を配置するとともに、前記ベルト面を挟んで供給ダクト31の供給口部31aの反対側の位置に、前記ベルト面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材を設ける。負圧室区画部材は、例えば、ベルト面に対面する側の壁部が取り外された略直方体の箱体である。そして、当該箱体を構成する壁部のうちで、前記周回軌道を前記ベルト面の幅方向に挟んで配置される一対の壁部のうちの一方の壁部に、前記排気ダクトが接続される。
上述の実施形態では、液体吸収性繊維としてパルプ繊維2(繊維状に粉砕されたパルプ)を例示したが、コットン等のセルロース、レーヨンやフィブリルレーヨン等の再生セルロース、アセテートやトリアセテート等の半合成セルロース、繊維状ポリマー、熱可塑性繊維でも良いし、これらが組み合わされていても良い。
図1Aは一部断面視で示す積繊装置10aの側面図であり、図1Bは図1A中のB−B断面図である。 積層分布の均一化を図れる従来の積繊装置10bの断面図である。 図3Aは、第1実施形態に係る積繊装置10の中心縦断面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。 積繊装置の問題点の説明図である。 図5A及び図5Bは、第1実施形態の変形例に係る積繊装置10の断面図である。 図6Aは、第2実施形態に係る積繊装置10の中心縦断面図であり、図6Bは、図6A中のB−B断面図である。 第2実施形態に係る排気ダクト41の斜視図である。 第2実施形態に係る排気ダクト41の他の例の斜視図である。 図9Aは、第2実施形態に係る積繊装置10の他の例の中心縦断面図であり、図9Bは、図9A中のB−B断面図である。 図10Aは、第2実施形態に係る積繊装置10の他の例の中心縦断面図であり、図10Bは、図10A中のB−B断面図である。 排気ダクト41の排気開口部42における管端41a側で、空気流の流速が減速する理由の説明図である。 図12A及び図12Bは、回転ドラム20の幅方向に関する排気開口部42の配置位置の許容範囲の説明図である。 排気ダクト41の本数等のバリエーションの説明図である。 図14Aは、その他の実施形態に係る積繊装置10の中心縦断面図であり、図14Bは、図14A中のB−B断面図である。 その他の実施形態に係る積繊装置10の断面図である。
符号の説明
1 吸収体、2 パルプ繊維(液体吸収性繊維)、3 混入空気(気体、空気流)、
4 シート状部材、5 高吸収性ポリマー、
10 積繊装置(吸収体の製造装置)、10a 積繊装置、10b 積繊装置、
20 回転ドラム(成形部材)、 20a 外周面(所定面)、
21 成形型、21a 底部、22 吸気孔、
24 ローラ、
25 円形壁部(壁部、負圧室区画部材)、
25a 内壁面、26 円筒状隔壁、27 隔壁、
31 供給ダクト、31a 供給開口部、31b 上端開口、
38 ポリマー投入管、38a 投入口、
41 排気ダクト、41a 管端、41b 周壁部、41c 管端部、
42 排気開口部(第1の排気開口部)、
42a 排気開口部(第1の排気開口部)、
42b 補助排気開口部(第2の排気開口部)、
42d 排気開口部、
43 閉塞蓋(閉塞部材)、43a 盤面、
Dc 周方向、Pf 離型位置、
Z1 第1ゾーン、Z2 第2ゾーン、
G 隙間、S 略閉空間(負圧室)

Claims (8)

  1. 凹状の成形型が形成された所定面を有し、前記所定面の幅方向と交差する移動経路に沿って一方向に前記成形型を移動する成形部材と、
    前記移動経路の所定位置に配置されて、前記所定面に向けて供給開口部から液体吸収性繊維を含む気体を供給する供給ダクトと、
    前記所定面を挟んで前記供給開口部の反対側の位置に設けられ、前記所定面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材と、
    前記負圧室内を負圧にすべく前記負圧室内の気体を排気する排気ダクトと、を備え、
    前記成形型が前記供給開口部の位置を通過する際に、前記供給ダクトの気体を前記成形型の底部の吸気孔から前記負圧室へと吸い込ませて、前記気体中の液体吸収性繊維を前記成形型内に積層させて吸収体を成形する吸収体の製造装置であって、
    前記負圧室区画部材は、前記移動経路を前記幅方向に挟んで配置された一対の壁部を有し、前記一対の壁部同士の間に前記負圧室が区画され、
    前記排気ダクトは、前記一対の壁部のうちの一方の壁部に接続されるとともに、前記排気ダクトの排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられており、
    前記排気ダクトは管状部材であり、
    前記排気ダクトの周壁部に、前記排気開口部が形成されており、
    前記排気ダクトの周方向における前記排気開口部の形成部位は、前記供給開口部に対向する部位の反対側の部位であり、
    前記排気開口部を第1の排気開口部とした場合に、
    前記排気ダクトの周壁部において前記供給開口部と対向する部位には、第2の排気開口部が形成されており、
    前記第1の排気開口部の開口面積よりも、前記第2の排気開口部の開口面積の方が小さいことを特徴とする吸収体の製造装置。
  2. 請求項1に記載の吸収体の製造装置であって、
    前記負圧室内に位置する前記排気ダクトの部分の管軸方向は、前記所定面及び前記成形型の底部と平行であることを特徴とする吸収体の製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収体の製造装置であって、
    前記排気ダクトの管軸方向の端は閉塞部材により閉塞されており、
    前記端部と前記排気開口部との間に、前記排気ダクトの周壁部が存在することにより、前記排気ダクトの管軸方向の端部には気体の滞留が生じていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記成形型の底部と前記排気開口部とは、前記幅方向に関して少なくともラップして配されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記排気開口部の前記幅方向の中心位置が、前記成形型の底部内に位置していることを特徴とする吸収体の製造装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記排気開口部の前記幅方向の中心位置が、前記成形型の底部の中心位置に一致していることを特徴とする吸収体の製造装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の吸収体の製造装置であって、
    前記成形部材は、周方向の一方向に連続回転する円筒部材であり、
    前記成形型は、前記所定面としての前記円筒部材の外周面に凹状に形成されているとともに、前記円筒部材の前記周方向の回転によって、前記周方向に沿う経路を前記移動経路として前記成形型は移動し、
    前記負圧室区画部材の前記一対の壁部として、前記円筒部材の前記幅方向の両端開口を覆って前記円筒部材の内周側に前記負圧室を区画する一対の円形壁部を有し、
    前記一対の円形壁部のうちの一方の壁部に、前記排気ダクトが接続されていることを特徴とする吸収体の製造装置。
  8. 凹状の成形型が形成された所定面を有し、前記所定面の幅方向と交差する移動経路に沿って一方向に前記成形型を移動する成形部材と、
    前記移動経路の所定位置に配置されて、前記所定面に向けて供給開口部から液体吸収性繊維を含む気体を供給する供給ダクトと、
    前記所定面を挟んで前記供給開口部の反対側の位置に設けられ、前記所定面と協同して負圧室を区画する負圧室区画部材と、
    前記負圧室内を負圧にすべく前記負圧室内の気体を排気する排気ダクトと、を用い、
    前記成形型が前記供給開口部の位置を通過する際に、前記供給ダクトの気体を前記成形型の底部の吸気孔から前記負圧室へと吸い込ませて、前記気体中の液体吸収性繊維を前記成形型内に積層させて吸収体を成形する吸収体の製造方法であって、
    前記負圧室区画部材は、前記移動経路を挟んで配置された一対の壁部を有し、前記一対の壁部同士の間に前記負圧室が区画され、
    前記排気ダクトは、前記一対の壁部のうちの一方の壁部に接続されるとともに、前記排気ダクトの排気開口部は、前記壁部から前記負圧室の内方に突出して設けられおり、
    前記排気ダクトは管状部材であり、
    前記排気ダクトの周壁部に、前記排気開口部が形成されており、
    前記排気ダクトの周方向における前記排気開口部の形成部位は、前記供給開口部に対向する部位の反対側の部位であり、
    前記排気開口部を第1の排気開口部とした場合に、
    前記排気ダクトの周壁部において前記供給開口部と対向する部位には、第2の排気開口部が形成されており、
    前記第1の排気開口部の開口面積よりも、前記第2の排気開口部の開口面積の方が小さいことを特徴とする吸収体の製造方法。
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