JP5313674B2 - ハイドロフルオロエーテル化合物類およびそれらの調製方法および用途 - Google Patents

ハイドロフルオロエーテル化合物類およびそれらの調製方法および用途 Download PDF

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Description

本発明は部分的にフッ素化エーテル化合物類に関する。別の態様では、本発明は部分的にフッ素化されたエーテル化合物類の調製法およびそれらの利用法にも関連する。
ハイドロフルオロエーテル化合物類(HFEs)は商業的に有用な化学物質類の部類を含む。多くの用途においてハイドロフルオロエーテルは、環境に悪影響を及ぼすと考えられることから、現在では好まれずかつ規制されているクロロフルオロカーボン類(CFCs)の有用な代替物質であることが分かっている。ハイドロフルオロエーテル化合物類は、たとえば、地球の大気中でより容易に分解されるなどの理由で、CFCよりも地球のオゾン層に対して害が少ないことが分かっている。従って、ハイドロフルオロエーテル化合物類は「低オゾン破壊性」を呈すると言われる。
ハイドロフルオロエーテル化合物類は様々な異なる方法で調製され、それには例えば、過フッ素化酸フロライド類(電解フッ素化または直接フッ素化によって調製される)のアルキル化、過フッ素化ケトン類(過フッ素化酸フロライド類と過フッ素化オレフィン類との反応で調製される)のアルキル化、およびテトラフルオロエチレン(TFE)の光酸化が挙げられる。このような方法は様々な利点および欠点がある。例えば、後者の方法は比較的危険な反応試剤であるTFEの取り扱いを必要とし、また、通常大規模な精製を必要とする広範囲の生成混合物をもたらす。
環境に優しい化学物質に対する需要が増加していることを考慮して、様々な用途の性能要件を満たすことのできるHFE、並びにそれらの効率的で費用効果の優れた調製方法に対して継続的なニーズがあると認められる。そのような方法は、適合した構造および物理的性質を有するハイドロフルオロエーテル化合物類を、広範囲の生成混合物を生成することなく、汎用的かつ制御可能に生産できることが好ましいであろう。
要約すると、一態様において、本発明は2つの末端フッ素化アルキル基およびこれらの基の間に介在する置換または非置換のオキシメチレン基を含み、該フッ素化アルキル基のそれぞれが水素原子を1つだけ含み、そして場合により少なくとも1つの鎖中(カテネート結合した)ヘテロ原子を含み、但し、該水素原子はモノフルオロメチレン部分の一部である、ハイドロフルオロエーテル化合物を提供する。好ましくは、オキシメチレン基は置換されている(すなわち、炭素に結合した水素原子の少なくとも1つは、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を持つアルキル基またはフッ素化アルキル基で置換されている)。
典型的には、過フッ素化オレフィン類(または過フッ素化ビニルエーテル類)をアルコールに逐次的にフリーラジカル付加およびアニオン付加させることを含む単純な汎用的方法によって、有用で新分類の、通常は液体であるハイドロフルオロエーテル化合物類を製造できることが発見された。始発化合物の性質および添加ステップの順番の変更により、適合した構造と物理的性質を有するHFEを制御して得ることができる。
本発明のHFEは多数の異なる用途に使用でき、例えば、塗布製膜用溶媒、洗浄および乾燥用流体、ドライクリーニング用流体、重合用媒体、消火用媒体、書類保存用媒体、熱移動剤、発泡に使用される気泡サイズ調節剤、気相はんだ付け用熱移動剤、および金属の切断または工作用の金属加工剤などの用途が挙げられる。少なくとも幾つかのHFEは、予想外の高度な熱安定性を示し、それらは特に高温用途に役立つ。従って、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、様々な異なる用途の性能要件を満たすことのできるHFEに対する上記の継続的なニーズ(並びに効率的で費用効果に優れた調製方法に対するニーズ)を満たす。
別の態様では、(a)少なくとも1種の過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルであって、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を始発化合物(1)と、1官能性または多官能性(好ましくは多官能性)であって、そして場合により、少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、少なくとも1種の炭化水素もしくは付加反応可能なフルオロカーボンアルコール(2)とを準備することと、(b)該始発化合物と該アルコールとのフリーラジカル型付加反応またはアニオン型付加反応を行い、少なくとも1種の第1フルオロアルコール中間体を形成することと、(c)該始発化合物と同一または異なる、少なくとも1種の過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルである、仕上げ化合物を準備することと、(d)該仕上げ化合物と該第1フルオロアルコール中間体とのアニオン型付加反応またはフリーラジカル型付加反応を行い、少なくとも1種の第2フルオロアルコール中間体(多官能性アルコールが使用され、かつ、ステップ(b)でアニオン型付加反応が行われる場合)、または少なくとも1種のハイドロフルオロエーテル化合物を形成すること、とを含み、但し、ステップ(b)と(d)との付加反応が異なったタイプであり、かつ、さらにアルコールが1官能アルコールである場合には、ステップ(b)の該付加反応がフリーラジカル型付加反応である、ハイドロフルオロエーテルの調製方法も提供する。
好ましくは、たとえ多官能アルコールが使用される場合であっても、フリーラジカル付加反応が最初に実施される。そうでなければ、一般的には、多官能アルコールの使用においてステップ(e)を設けて、その中でアニオン型付加反応を行い第2フルオロアルコール中間体をハイドロフルオロエーテル化合物に転換することである。
さらに別の態様では、本発明は、本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類の以下に述べる利用方法を提供する。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む組成物を物品と接触させ、物品から汚染物(例えば、オイルまたはグリース、微粒子状物、または水)を除去する方法。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む組成物を火に適用することを含む消火方法。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む発泡剤混合物を、少なくとも1種の発泡性ポリマーまたは少なくとも1種の発泡性ポリマーの前駆体の存在下で蒸発させることを含む発泡プラスチックの調製方法。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含むフッ素化物液体蒸気体の中に、はんだを具備する少なくとも1つの部品を入れることによってはんだを融解させることを含む気相はんだ付け方法。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む熱移動剤の使用を介して熱源とヒートシンクとの間で熱伝達させることを含む熱伝達方法。(a)少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテルを含む溶媒組成物と、(b)該溶媒組成物に溶解または分散可能な少なくとも1種のコーティング材料(例えば、フッ素化ポリエーテルまたは書類保存物質)とを含む組成物を、基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に塗布することを含む、基材に塗膜を適用する方法。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物および少なくとも1種の潤滑性添加剤を含む作動流体を金属、サーメット、または複合材の加工部材および工具に対して適用することを含む、金属、サーメット、または複合材の加工方法。
少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物および少なくとも1種の重合開始剤の存在下で、少なくとも1種のモノマー(好ましくは、フッ素含有モノマー)を重合させることを含む重合方法。
定義
本特許出願で使用する時、
「付加可能な」(フルオロカーボンアルコールに関連して)は、炭素に結合したフッ素が水酸基と十分に離れていて始発化合物との付加反応を起こすことが可能であるアルコールを意味し、
「鎖中ヘテロ原子(カテネート結合した)」は、炭素−ヘテロ原子−炭素鎖を形成するために、炭素鎖中の炭素原子に結合する炭素原子以外の原子(例えば、酸素、窒素、または硫黄)を意味し、
「フッ素化(例えば、「フッ素化アルキレン」または「フッ素化アルキル」または「フッ素化カーボン」の場合のように基または部分に関して)、または「フッ素化された」は、少なくとも1つの炭素に結合した水素原子が存在するように、基または部分が部分的にのみフッ素化されていることを意味し、
「1官能性」または「多官能性」(アルコールに関連して)は、アルコールが、それぞれ、水酸基を1つだけまたは少なくとも2つの水酸基を含有することを意味し、
「通常は液体」は、周囲条件の温度および圧力(例えば、約20℃および約0.1MPa(1気圧))下での液体を意味し、
「過フッ素化」(例えば、「過フッ素化アルキレン」、または「過フッ素化アルキル」、または「過フッ素化カーボン」の場合のように、基または部分に関して)または「過フッ素化された」は、フッ素原子で置換可能な炭素に結合した水素原子が存在しないように、別途指示される可能性のある場合を除いて、基または部分が完全にフッ素化されていることを意味し、および、
「置換された」(基または部分に関して)は、炭素に結合した少なくとも1つの水素原子が、場合により1つ以上の鎖中ヘテロ原子を含むアルキル基またはフッ素化アルキル基で置換されていることを意味する。
ハイドロフルオロエーテル化合物
本発明の新規な化合物は、2つの末端フッ素化アルキル基とこれらの基の間に介在する置換または非置換のオキシメチレン基(−C −O−,式中 および は独立して、水素または以下に定義される置換基である)とを含み、該フッ素化アルキル基のそれぞれが水素原子を1つだけ含み、そして場合により、少なくとも1つの鎖中(すなわちカテネート結合した)ヘテロ原子を含み、但し、該水素原子はモノフルオロメチレン部分の一部である。好ましくは、オキシメチレン基は置換されている(すなわち、炭素に結合した水素原子の少なくとも1つが、場合により1つ以上の鎖中ヘテロ原子を含有してよいアルキル基またはフッ素化アルキル基で置換されている)。
本発明の化合物の部類は以下の一般式(I)で表すことができる。
’−CF(CFH−R”)−CR−O−CF(R’)−CFH−R” (I)
式中、各々のR ’は、独立して、フッ素原子であるか、または、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、過フッ素化アルキル基であり;各々のR ”は、独立して、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、過フッ素化アルキル基であり;そしてR 及びR は、独立して、水素原子であるか、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、アルキル基であるか、または、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、フッ素化アルキル基である。好ましくは、R、水素であるか、または直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造のアルキル基であり;そしてR は、水素であるか、または直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造のアルキル基であるか、または式:−(CR -O−CF(R ’)−CFH−R ”(式中R は水素であるか、または直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造のアルキル基であるか、または式:−CF(R’)−CFH−R”で表すことのできる部分であり、そしてnは1〜約8の整数である)で表すことのできる部分である。より好ましくは、Rは水素であるかまたは直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造のアルキル基であり;R直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造のアルキル基である。最も好ましくは、Rは水素または約3個までの炭素原子を有するアルキル基(好ましくはアルキル基はメチル基)であり、Rは約3個までの炭素原子を有するアルキル基(好ましくはメチル基)である。好ましくはR’の各々は独立してフッ素またはC−(より好ましくはフッ素)であり、R” の各々は独立してCO−、CO−、COCO−、CFOCO−,およびCF−(より好ましくはCF−)から選択される。
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類の代表例としては以下のものが挙げられる。
CFCFHCFCHOCFCFHCF、CFCFHCFCHOCFCFHOC、CFCFHCFCHOCFCFHOCOCF、CFCFHCFCHOCFCFHOCF、CFCFHCFCHOCFCFHOCFCF(CF)OC、CFCFHCFCHOCFCFHOC、CFCFHCFCHOCFCFHC、CFCF(CHOCFCFHCF)CFHCF(CF、CFCFHCF(CHOCFCFHCF)CF(CF、CFCF(CHOCFCFHCF)CFHCFCF、CFCFCF(CHOCFCFHCF)CFHCF、CFCFHCFCHOCF(CF)CFHC
CFCFHCFCH(CH)OCFCFHCF、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOC、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOCOCF、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOCF、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOCFCF(CF)OC、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOC、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHC、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCF(CF、CFCFH[CH(CH)OCFCFHCF]CFCF(CF、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCFCF、CFCFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCF、CFCFHCFCH(CH)OCF(CF)CFHC
CFCFHCFC(CHOCFCFHCF、CFCFHCFC(CHOCFCFHOC、CFCFHCFC(CHOCFCFHOCOCF、CFCFHCFC(CHOCFCFHOCF、CFCFHCFC(CHOCFCFHOCFCF(CF)OC、CFCFHCFC(CHOCFCFHOC、CFCFHCFC(CHOCFCFHC、CFCF[C(CHOCFCFHCF]CFHCFCF、CFCFCF[C(CHOCFCFHCF]CFHCF
OCFHCFCHOCFCFHCF、COCFHCFCHOCFCFHOC、COCFHCFCHOCFCFHOCOCF、COCFHCFCHOCFCFHOCF、COCFHCFCHOCFCFHOCFCF(CF)OC、COCFHCFCHOCFCFHOC、COCFHCFCHOCFCFHC、CFCF(CHOCFCFHOC)CFHCF(CF、CFCF(CHOCFCFHOC)CFHCFCF、CFCFCF(CHOCFCFHOC)CFHCF
OCFHCFCH(CH)OCFCFHCF、COCFHCFCH(CH)OCFCFHOC、COCFHCFCH(CH)OCFCFHOCOCF、COCFHCFCH(CH)OCFCFHOCF、COCFHCFCH(CH)OCFCFHOCFCF(CF)OC、COCFHCFCH(CH)OCFCFHOC、COCFHCFCH(CH)OCFCFHC、CFCF(CH(CH)OCFCFHOC)CFHCF(CF、CFCF(CH(CH)OCFCFHOC)CFHCFCF、CFCFCF(CH(CH)OCFCFHOC)CFHCF
OCFHCFC(CHOCFCFHCF、COCFHCFC(CHOCFCFHOC、COCFHCFC(CHOCFCFHOCOCF、COCFHCFC(CHOCFCFHOCF、COCFHCFC(CHOCFCFHOCFCF(CF)OC、COCFHCFC(CHOCFCFHOC、COCFHCFC(CHOCFCFHC、CFCF(C(CHOCFCFHOC)CFHCF(CF、CFCF(C(CHOCFCFHOC)CFHCFCF、CFCFCF(C(CHOCFCFHOC)CFHCF
CFCFHCFCH(OCFCFHCF)CHOCFCFHCF、CFOCF(CF)CFOCFHCFC(CHOCFCFHCF、[CFCFHCFOCH(CFCFHCF)]CH、CFCFHCFOCHCHCH(CFCFHCF)OCFCFHCF、CCHCH(CFCFHCF)OCFCFHCF、CHC(OCFCFHCF)(CFCFHCF)CHOCFCFHCF、CHCH(OCFCFHCF)CH(OCFCFHCF)CFCFHCF
Figure 0005313674
Figure 0005313674
等、およびそれらの混合物。
好ましいハイドロフルオロエーテル化合物類としては、
CFCFHCFCH(CH)OCFCFHCF、CFCFHCFCHOCFCFHCF、CFCFHCFCHOCFCFHOC、COCFHCFCH(CH)OCFCFHCF、CFCFH[CH(CH)OCFCFHCF]CFCF(CF、CFCFHCFCH(OCFCFHCF)CHOCFCFHCF、CFCFHCFCHOCFCFHOC、CFCFHCFCHOCFCFHOCF、CFCF(CHOCFCFHCF)CFHCF(CF、CFCFHCF(CHOCFCFHCF)CF(CF、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOC、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCF(CF、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCFCF、CFCFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCF、CFCFHCFC(CHOCFCFHCF、CFCFHCFC(CHOCFCFHOC、COCFHCFCHOCFCFHCF、CFOCF(CF)CFOCFHCFC(CHOCFCFHCF、CFCFHCFOCHCHCH(CFCFHCF)OCFCFHCF、およびそれらの混合物が挙げられるが、
CFCFHCFCH(CH)OCFCFHCF、CFCFH[CH(CH)OCFCFHCF]CFCF(CF、CFCF[CH(CH)OCFCFHCF]CFHCFCF、CFCFHCFCH(OCFCFHCF)CHOCFCFHCF、およびそれらの混合物がより好ましい。
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類は疎水性であり、それらの過フッ素化エーテル類似体類よりも疎油性が少なく、化学的に比較的非反応性であり、熱的に安定であり、水に不溶性の、通常は液体(例えば20℃で)であり、それらは本発明に従って高収率、高純度、および広範囲の分子量を有するように製造できる。これらの共有結合性炭素−水素結合は一般的に大気の光酸化によって分解可能であり、従ってハイドロフルオロエーテル化合物類を作製することは環境的に許容される、または適合性がある。
ハイドロフルオロエーテル化合物類の調製
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類は、まず、少なくとも1種の過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルである始発化合物と、少なくとも1種の炭化水素または付加反応可能なフルオロカーボンアルコールとのフリーラジカル付加を行うことによって調製できる。これにより少なくとも1種のフルオロアルコール中間体の形成がもたらされる。フルオロアルコール中間体は次いで、少なくとも1種の過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルである仕上げ化合物(第1付加反応に使用された過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルと同じまたは異なってもよい)とアニオン的に付加され、少なくとも1種のハイドロフルオロエーテル化合物を生成することができる。或いは、アルコールが多官能アルコールである場合、付加反応の型は逆順であってもよく、この場合第1付加はアニオン付加であり第2付加はフリーラジカル付加である。従って工程の順番は非限定であり、所望の化学物質を生産するように変更可能である。
本発明の調製方法を実施するのに有用な過フッ素化オレフィン類としては、オレフィン性二重結合の炭素原子の1つと結合している炭素原子を少なくとも1つ含有するものが挙げられる。有用な過フッ素化ビニルエーテル類としては、末端ジフルオロメチレン基をオレフィン性二重結合の一部として有する物が挙げられる。そのような過フッ素化オレフィンおよび過フッ素化ビニルエーテルは、場合により1つ以上の鎖中ヘテロ原子をさらに含むことができるが(過フッ素化ビニルエーテル類のエーテル酸素に加えて)、ハイドロフルオロエーテル化合物類を生成させ、その生成物は一般に1級(末端)炭素原子に結合した水素原子が無いという特徴がある。加えて、得られたハイドロフルオロエーテル化合物類は、特徴的に少なくとも2つのモノフルオロメチレン(−CFH−)部分の形で水素を含む。
過フッ素化オレフィン始発化合物類は当技術分野で公知の様々な標準的合成方法のいずれかによって調製できる。過フッ素化ビニルエーテル始発化合物類は、過フッ素化酸フッ化物または過フッ素化ケトンとヘキサフルオロプロピレンオキシド(HFPO)との反応によって調製でき、分岐鎖酸フッ化物付加物の中間体を形成する。次いでこの付加物を塩基と反応させ、カルボン酸塩中間体を形成し、その塩は次いで高温度で脱炭酸され得る(場合により不活性溶媒の存在下で)。幾つかの過フッ素化オレフィン類および過フッ素化ビニルエーテル類(例えば、CFCF=CF、C11CF=CF、COCF=CF、COCF(CF)CFOCF=CF、CFCF=CFC、CFOCF=CF、(CFCFCF=CFCF、過フッ素化シクロブテン、過フッ素化シクロペンテン、および過フッ素化シクロヘキセン)もまた(例えば、シンクエスト社(Synquest)またはアポロ科学(Apollo Scientific)社から)市販されている。
ハイドロフルオロエーテル化合物類の調製に有用な過フッ素化オレフィン類の代表例としては、CFCF=CF、CCF=CF、COCFCF=CF、CFCFCF=CF、(CFCFCF=CFCF、(CFNCOCFCF=CF、CFCF=CFC、過フッ素化シクロペンテン、過フッ素化シクロブテン、過フッ素化シクロヘキセン等、およびそれらの混合物が挙げられる。(所望であれば、始発化合物類の混合物および/または仕上げ化合物類の混合物を使用できるが、一般的には、精製を必要とする可能性のある混合生成物が生成されるため、混合物は好ましくはない。好ましい過フッ素化オレフィン類としては、CFCF=CF、(CFCFCF=CFCF、CFCF=CFC、およびそれらの混合物が挙げられる。CFCF=CF、(CFCFCF=CFCF、およびそれらの混合物がより好ましい。
ハイドロフルオロエーテル化合物類の調製に有用な過フッ素化ビニルエーテル類の代表例としては、COCF=CF、COCF(CF)CFOCF=CF、CFOCF=CF、COCF=CF、CFOCOCF=CF、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい過フッ素化ビニルエーテル類としては、COCF=CF、COCF=CF、CFOCOCF=CF、およびそれらの混合物が挙げられる。COCF=CF、COCF=CF、およびそれらの混合物がより好ましい。
本発明の調製方法を実施するのに有用なアルコール類としては、水酸基に対してα位に位置する少なくとも1つのフリーラジル的脱離可能な水素原子を有するものが挙げられる(すなわち、水酸基が結合している炭素原子に結合している)。そのようなアルコール類には、炭化水素アルコール類とフルオロカーボンアルコール類との両方が含まれる(例えば、一般式ROHで表されるものであって、式中Rは、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含み、そして好ましくは1〜約12の炭素原子を含む、過フッ素化アルキル基またはフッ素化アルキル基である。)。アルコールは1官能性または多官能性であることができ、かつ場合により1つ以上の鎖中ヘテロ原子を含むことができる。
そのようなアルコール類は、通常市販されており、置換または非置換のオキシメチレン基を含むハイドロフルオロエーテル化合物生成物をもたらす。炭化水素アルコール類はそれらが比較的低コストであるために好ましい(フルオロカーボンアルコール類と比較して)、けれども好ましいアルコール類は一般的に非燃焼性のHFE化合物の生成物を与えるものである。従って、約6以下の炭素原子(最も好ましくは、約3以下の炭素原子)を有する炭化水素アルコールがより好ましい。
適切なアルコール類の代表例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、1−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メトキシエタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、グリセロール、(CHNCOH、CCHCHOH、CCHCHCHOH、C17CHCHCHOH、COCHCHOH、等、およびそれらの混合物、が挙げられる。好ましいアルコール類としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、およびそれらの混合物が挙げられる。メタノール、エタノール、イソプロパノール、およびそれらの混合物がより好ましい。
フリーラジカル付加反応は過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルの始発化合物とアルコール(またはフルオロアルコール中間体)とを、少なくとも1種のフリーラジカル開始剤の存在下で化合させることによって行う。適切なフリーラジカル開始剤類としては、過酸化物類、ペルオキシエステル類、ペルオキシカーボネート類等、およびそれらの混合物が挙げられる。そのような開始剤類の例としては、t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(ルペロックス(LUPEROX)575として、アルケマ(Arkema)社、テキサス州、グロスビ(Crosby)より入手可能)、ラウリルペルオキシド、t−ブチルペルオキシド、t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、およびそれら混合物、が挙げられ、好ましくはt−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートである。
例えば、液体の始発化合物、過剰なアルコール、および開始剤は反応器(例えば、圧力反応器)中にどの順番でも混合でき、次いで反応器は自然発生圧力下で所望の反応温度(例えば、約50℃〜約120℃)に加熱され得る(通常は撹拌またはアジテーションを伴って)。反応条件下でそれほど反応性がない溶媒(例えば、メチルイソブチルケトンまたは例えばスリーエム社、ミネソタ州、セントポール(St. Paul)から入手可能なノベック(NOVEC)ブランドの流体のようなハイドロフルオロエーテル化合物)が所望であれば使用できるが、一般的にはアルコール反応剤が存在するためそれは必要ない。
気体の始発化合物(例えば、ヘキサフルオロプロピレンまたはCFOCF=CF)が使用される場合、反応器はアルコールおよび開始剤を添加した後、加熱に先立って密封されてもよい。次いで気体の始発化合物は所望の反応温度で、連続的にまたは一部ずつ、始発化合物の化学量論の量(またはそれより多く)が添加されるまで、または反応速度が顕著に低下するまで、添加される。
始発化合物の添加が完了した後で、または反応が完結に達した後で、反応器は冷却され、ガス抜きされ、例えば、蒸留によって内容物が精製されてもよい。通常、反応はフリーラジカル開始剤の半減期の約10倍に相当する期間実行できる。或いは、フリーラジカルクエンチャ(例えば、アスコルビン酸)が添加でき、精製に先立って残存している全ての開始剤を分解することができる。当業者は、特定の反応に対する最適なプロセス条件および手順が、選択された始発化合物、アルコール、および開始剤の特性によって決定されることを認識するであろう。この型のフリーラジカル付加反応は、例えば、コスタ(Costa)らにより、高分子科学雑誌−化学(J. Macromol.Sci.-Chem.)A18巻2号、299頁、1982年に説明されている。
アニオン性付加反応は、過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルの始発化合物とフルオロアルコール中間体(または始発のアルコール)を少なくとも1種のアニオン性付加反応触媒(例えば、ルイス塩基)の存在下で化合させることによって行われ得る。有用な触媒としては、炭酸カリウム、炭酸セシウム、フッ化カリウム、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、トリエチルアミン、トリメチルアミン、シアン酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、フッ化セシウム、フッ化水素カリウム、酢酸カリウム等、およびそれらの混合物が挙げられ、炭酸カリウム、重炭酸カリウムおよびそれらの混合物が好ましい。
反応剤と触媒は反応器(例えば圧力反応器)中でどんな順番でも混合できるし、反応は上記の圧力およびアジテーションの条件下で所望の温度で(例えば、約30℃〜50℃)実行できる。しかし、一般的に、非反応性の極性溶媒(例えば、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、グライム、またはそれらの2種以上の混合物)の使用により、反応を容易にできる。得られた生成物は、例えば、蒸留によって精製できる。オレフィン性反応副産物は、オレフィン性二重結合と優先的に反応するであろう反応試剤との反応によって除去できる。そのような反応試剤としては、例えば、無水フッ化水素;極性溶媒、非プロトン性溶媒の中で相間移動触媒と共にまたは無しでのフッ化水素カリウム;アセトン中の過マンガン酸カリウム;および放射線照射と共にまたは無しでの元素状態の臭素、が挙げられる。この型のアニオン性付加反応は、例えば米国特許第3,962,348号(ベニンガー(Benninger)ら)、国際特許公開02/102858号(ハニウェル・インターナショナル社(Honeywell International, Inc.))、およびK.チ(chi)およびG.フリン(Furin)による韓国化学会誌(Bull.Korean Chem. Soc.)、20巻2号、220頁、1999年に説明されている。
好ましくは、最初にフリーラジカル付加反応が実施され、続いてアニオン性付加が行われる。しかし、多官能性アルコールが使用される場合、2つの型の付加反応はどちらの順番でも実行できる。但し、アニオン性付加反応が最初に実行される場合、反応剤の比率は主反応生成物が所望の第1フルオロアルコール中間体であるように制御される。(多官能性アルコールとのアニオン性付加反応が最初に実行される場合、方法には一般的に、第2フルオロアルコール中間体(フリーラジカル型の第2付加反応から結果として得られる)を所望のハイドロフルオロエーテル化合物に転換させるための第3付加反応(アニオン性の型で)も含まれる。)従って、本発明の方法は、付加ステップの順番および反応剤の特性を変更することによって、様々な異なるハイドロフルオロエーテル化合物の生産を可能にする。
ハイドロフルオロエーテル化合物類の利用
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類(またはそれらを含む、それらからなる、またはそれらから実質的になる、通常は液体の組成物)は、前述のCFCが使用されてきた様々の用途に利用できる。本化合物は以下のように利用できる。例えば、ディスクまたは回路基板のような電子製品の精密洗浄または金属洗浄用の溶媒;熱移動剤;発泡断熱材(例えば、ウレタン製、フェノール製、および熱可塑性樹脂製発泡体)を作製する際の気泡サイズ調節剤;ストリーミング方式用の化学消火剤;書類保存物質用および潤滑剤用のキャリア流体または溶媒;ヒートポンプのようなパワーサイクル用作動流体;重合反応用の不活性媒体;金属などの研磨した表面からバフ研磨組成物を除去するためのバフ研磨剤;宝石または金属部品などから水を除去するための置換乾燥剤;クロリン型の展開剤を備える従来の回路製造技術におけるレジスト展開剤;および例えば、1,1,1−トリクロロエタンまたはトリクロロエチレンなどの塩化炭化水素と共に使用した場合のホトレジスト剥離剤。
一般的にはハイドロフルオロエーテル化合物類は高い絶縁耐力を呈し(例えば、約10オーム−cmより大きい)、それにより半導体産業での用途に好適な場合がある。予想外の高い熱安定性を呈するハイドロフルオロエーテル化合物類(例えば、CFCFHCFCH(CH)OCFCFHCF)は、半導体産業およびフラットスクリーンパネル製造における熱伝達用途等の高温用途において特に有用である場合がある。
ハイドロフルオロエーテル化合物類は、単独で、またはお互いの混合物として、またはその他の通常の溶媒(その通常溶媒は、例えば、アルコール類、エーテル類、アルカン類、アルケン類、過フッ素化カーボン類、過フッ素化三級アミン類、過フッ素化エーテル類、シクロアルカン類、エステル類、ケトン類、芳香族化合物類、シロキサン類、ハイドロクロロカーボン類、ハイドロクロロフルオロカーボン類、ハイドロフルオロカーボン類等、およびそれらの混合物である。)との混合物として使用できる。このような共溶媒は、特定用途の組成物性質を改変したり増強したりするために選択でき、得られた組成物が好ましくは引火点を有さないような比率(共溶媒のハイドロフルオロエーテルに対する)で利用することができる。所望であれば、ハイドロフルオロエーテル化合物類は特定の用途に関連する特性が非常に類似した他の化合物類(例えば、別のハイドロフルオロエーテル化合物類)と組合せて使用し、本発明のハイドロフルオロエーテル化合物から「実質的になる」組成物を形成することができる。
本化合物に少量の任意の成分を添加して、特定用途のために特別に所望される特性を付与することができる。有用な組成物には従来の添加剤、例えば、界面活性剤類、着色剤類、安定剤類、酸化防止剤類、難燃剤類等、およびそれらの混合物を含むことができる。
ハイドロフルオロエーテル化合物類は洗浄および乾燥の用途の溶媒として有用であり、例えば、米国特許第5,125,089号(フリン(Flynn)ら)、同第3,903,012号(ブランドレス(Brandreth)),同第4,169,807号(ズベー(Zuber))、および同第5,925,611号(フリン(Flynn)ら)に説明されるものがある。有機および無機の基材を少なくとも1種の本発明のHFEを含む組成物と接触させることにより洗浄できる。炭化水素汚染物、フルオロカーボン汚染物、微粒子、および水などを含む大抵の汚染物を除去できる。
物品(回路基板のような)表面水分の置換または乾燥に本化合物類を使用するときには、例えば、米国特許第5,125,978号(フリン(Flynn)ら)に記載される水の置換または乾燥方法を使用できる。要約すると、そのような方法は、少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を、好ましくは非イオン性のフッ素系脂肪族界面活性剤と混合して含む液体組成物を、物品の表面と接触させることを含む。湿った物品を液体組成物に浸漬して、撹拌し、置換された水を液体組成物から分離し、結果として得られた水が取り除かれた物品を液体組成物から取り出す。その方法および処理できる物品についてのさらなる説明は前記の米国特許第5,125,978号に見出される。
本発明の化合物を気相はんだ付けに使用するときには、例えば、米国特許第5,104,034号(ハンセン(Hansen))に記載された方法が。要約すると、そのような方法ははんだ付けされる部品を、少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む蒸気体の中に入れてはんだを融解させることを含む。そのような方法を実施するときには、ハイドロフルオロエーテル組成物の液溜をタンクの中で沸騰まで加熱して、沸騰液体と凝縮手段との間にある空間に飽和蒸気を形成させ、はんだ付け加工部品を蒸気の中に入れ、それにより、はんだを融解しリフローするように、蒸気が加工部品の表面で凝縮し、次いではんだ付けされた加工部品が蒸気を含む空間から取り出される。
本発明の化合物をプラスチック発泡体(例えば、発泡ポリウレタン)作製の気泡サイズ調節剤として使用するときには、例えば、米国特許第5,210,106号(ダムズ(Dams)ら)および同第5,539,008号(ダムズ(Dams)ら)に記載されるプロセス反応剤および反応条件を使用できる。そのような方法は少なくとも1種の発泡性ポリマーまたは少なくとも1種の発泡性ポリマーの前駆体の存在下で発泡剤混合物を蒸発させることを含み、少なくとも1種の本発明のフルオロエーテル化合物が発泡剤混合物に含まれる。
本発明の化合物を熱移動剤として使用するときには、例えば米国特許再発行第37,119E号(シャーウッド(Sherwood))および米国特許第6,374,907号(トゥシグナント(Tousignant)ら)に記載の方法が使用できる。そのようなプロセスにおいては、少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む熱移動剤の使用を介して、熱は熱源(例えば、シリコンウエハまたはフラットパネルディスプレイ部品)とシートシンクとの間で移動する。熱移動剤として使用される一部のHFEとは異なり、本発明のHEFは広く離れた分子量成分の混合物ではない。どちらかと言えば、本発明のHFEは概して単分散(すなわち、単一の分子量)である。このことは、それらの物理的性質が長期にわたり比較的一定に留まり、それにより顕著な熱伝達性能の劣化が回避されることを意味する。加えて、本発明のHFEは一般的に、広い液体温度範囲、その範囲にわたる有用な粘度、および最終使用温度での比較的高い熱安定性を示し、熱移動流体としての用途に好適である。
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類をコーティング用途または書類保存用途における成膜溶媒として使用することについては、例えば、その方法は米国特許第5,925,661号(フリン(Flynn)ら)および同第6,080,448号(ライナー(Leiner)ら)に記載された。基材(例えば、磁気記録媒体またはセルロースベース材料)上に塗膜を適用するそのような方法は、基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部に、(a)少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテルを含む溶媒組成物と、(b)その溶媒組成物中に溶解または分散可能な少なくとも1種の塗膜材料とを含む組成物を塗布することを含む。その方法によって形成できる塗膜材料には、顔料、潤滑剤、安定剤、接着剤、酸化防止剤、染料、ポリマー、医薬品、離型剤、無機酸化物、書類保存材料(例えば、紙の脱酸に使用されるアルカリ性材料)等、およびそれらの組合せが含まれる。好ましい材料には、過フッ素化ポリエーテル、炭化水素、およびシリコーン潤滑剤、テトラフルオロエチレンの非晶質コポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、書類保存材料、およびそれらの組合せが含まれる。最も好ましくは、材料は過フッ素化ポリエーテルまたは書類保存材料である。
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類を消火剤および防火剤として使用するときには、例えば米国特許第5,718,293号(フリン(Flynn)ら)に記載される方法が使用できる。そのような消火方法は、少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物を含む組成物を火に適用するまたは投入することを含む。本発明のHFEは単独でまたはその他の一般的使用される消火剤または防火剤と組合せて使用できる。
切削または研磨工作作業に本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類を使用するときには、例えば、米国特許第6,759,374号(ミルブラス(Milbrath)ら)に記載される方法が使用できる。金属、サーメット、または複合材を工作するそのような方法は、作動流体を金属、サーメット、または複合材の加工部材および工具に対して適用することを含み、作動流体は本発明の少なくとも1種のハイドロフルオロエーテル化合物および少なくとも1種の潤滑性添加剤を含む。作動流体には、1種以上の従来の添加剤(例えば、腐食防止剤、酸化防止剤、消泡剤、染料、殺菌剤、凝固点降下剤、金属不活性化剤、共溶媒等、およびそれらの混合物)をさらに含むことができる。
本発明のハイドロフルオロエーテル化合物類を重合媒体または連鎖移動剤として使用するときには、例えば、研究開示(Research Disclosures)第40576号の81頁(1998年1月)および米国特許第5,182,342号(フェイリン(Feiring)ら)および同第6,399,729号(ファーナム(Farnham)ら)に記載される方法を使用できる。そのような方法は、少なくとも1種のモノマー(好ましくは少なくとも1種のフッ素含有モノマー)を少なくとも1種の重合開始剤および少なくとも1種の本発明のハイドロフルオロエーテル化合物の存在下で重合することを含む。
本発明の目的及び利点は、下記の実施例によってさらに例示されるが、これらの実施例において列挙された特定の材料及びその量は、他の諸条件及び詳細と同様に本発明を過度に制限するものと解釈すべきではない。これらの実施例は単にあくまで例示を目的としたものであり、添付した特許請求の範囲の範囲に限定することを意味するものではない。
特に記載のない限り、実施例及びこれ以降の明細書に記載される部、百分率、比率等はすべて、重量による。使用した溶媒およびその他の試薬は、特に断りのない限りウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)のアルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Company)から得られた。
以下の実施例において、分子中に2個(またはそれ以上)の光学中心があることによりジアステレオマー混合物が得られた。これらのジアステレオマーはともに非常に近い沸点を有し、したがってジアステレオマーは蒸留で分離されなかった。しかし、多くの場合、そのようなジアステレオマーはガスクロマトグラフィーによって容易に分離できる。
試験方法
核磁気共鳴(NMR)
Hおよび19FのNMRスペクトルは、バリアン・ユニティプラス・400・フーリエ変換NMR分光計(Varian UNITYplus 400 fourier transform NMR spectrometer)(バリアンNMRインスツルメンツ(Varian NMR Instruments)、カリフォルニア州、パロアトロ(Palo Alto)から入手可能)で実験した。
ガスクロマトグラフ/質量分析(GCMS)
GCMASサンプルは例えば、フィニガン(Finnigan)TSQ7000質量分析計(サーモエレクトロン社(Thermo Electron Corporation)、マサチューセッツ州、ウォルサム(Waltham)から入手可能)で実験した。
粘度測定
動粘度はウベローデ・ガラス・キャピラリ粘度計(Ubbelohde glass capillary viscometers)(キャノン機器社(Cannon Instrument Co.)、ペンシルベニア州、ステートカレッジ(State College)から入手可能)およびスコット(SCHOTT)AVS350粘度計タイマー(スコット・ノース・アメリカ(Schott North America)、ニューヨーク州 、 エルムズフォード(Elmsford)から入手可能)を使用して測定した。温度は、NOVEC−7500(ハイドロフルオロエーテル;スリーエム社、ミネソタ州、セントポ−ル、から入手可能)を充填したロウラー(Lawler)温度コントロールバス(ロウラー製作所(Lawler Manufacturing Company, Inc.)、インディアナ州、インディアナポリス(Indianapolis)から入手可能)を使用してコントロールした。ロウラーバスを、JULABO F−83冷凍循環機(ジュラボ(JULABO)USA、ペンシルベニア州、アレンタウン(Allentown)から入手可能)によって冷却した。
引火点測定
密閉式引火点を、ASTM(米国材料試験協会)試験法D−3278−96 e−1、「小規模の密閉式装置による液体の引火点」を使用して測定した。
Figure 0005313674
(実施例1)
OCFHCFCHOCFCFHCFの調製
OCFHCFCHOHを、106℃で、フリーラジカル反応開始剤としてt−アミルペルオキシベンゾエート(1.0g)を使用するCOCF=CF(53g、0.2モル)とメタノール(63.7g、2.0モル)の反応で調製した。反応生成物混合物を水洗し、蒸留し、沸点範囲115〜117℃の蒸留画分を次のステップに使用した。
OCFHCFCHOH(18.5g、0.062モル)、炭酸カリウム(1.67g、0.012モル)、および無水アセトニトリル(73.1g)を、マグネチックスターバー、ガス導入チューブ、およびドライアイス/アセトン冷却コンデンサーを備えた500mLの丸底フラスコに入れた。得られた反応混合物を撹拌下45℃に加熱し、HFP(10g)をガス導入チューブから添加し始めた。10分後、反応混合物の内温は54℃に到達し、HEP導入を中断した。45℃に冷却した後、追加のHFP10gを添加した。室温で16時間撹拌後、混合物を分液ロートに注ぎ入れた。得られた下相のフッ素化化学物質を分離し、1回食塩水で洗浄し、得られた下相を分離すると25.1gが得られた。この物質はGCMS分析により、約61%のCOCFHCFCHOCFCFHCFハイドロフルオロエーテル生成物、および親化合物から1または2モルのフッ化水素(HF)が脱離して形成された21%の数種類のオレフィンを含有していることが分かった。この混合物を無水のHFと処理してもそのオレフィンへのHF付加をもたらすことはなく、反応は起こらなかった。
19.2gのエーテル/オレフィン混合物を、4.5gのフッ化水素カリウム(KHF2)、3.0gの50重量%アドゲン(ADOGEN)464の無水ジグライム溶液、および溶媒ジグライム(55.4g)と共に110℃で16時間処理した。得られた反応混合物を水に注ぎ、得られた下相のフッ素化化学物質を分離し次いで同心円管分留装置(エースガラス(Ace Glass)カタログ番号9331、エースガラス社(Ace Glass Inc.)、ニュージャージー州、ヴァインランド(Vineland))で蒸留した。得られた蒸留物を一緒に留出したジグライムを取り除くために水洗し、約94%のハイドロフルオロエーテル生産物および6%の残存オレフィンを有する生成物を得た。
(実施例2)
CFCFHCFCHOCFCFHCFの調製
メタノール(150.0g、4.68モル)およびルペロックス(LUPEROX) 575(6g、0.024モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。温度75℃で、HFPを一定の速度で反応器に添加し全量190.0g(1.26モル)になるまで添加した。次に、得られた反応混合物を75℃で16時間撹拌し、残存するフリーラジカル開始剤を分解した。次に、反応内容物を取り出し過剰なメタノールをロータリエバポレータで取り除いた。
得られたアルコール生成物CFCFHCFCHOH(228g、1.25モル)を、次に600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(17.3g、0.125モル)およびアセトニトリル(100mL)と混合した。温度を40℃にセットし、HFPを一定速度で全量206g(1.37モル)まで添加した。反応器内容物を取り出し、アセトニトリル溶媒をロータリエバポレータで取り除いた。回収した生成物145.6gの約50%は、所望の生成物のオレフィン(CFCFHCFCHOCF=CFCF)であった。このオレフィンを、600mLのパー(Parr)反応器中で溶媒としてジグライム(100mL)および相間移動触媒として少量のアドゲン(ADOGEN) 464(5g)を使用して、フッ化水素カリウム(20g、0.25モル)と110℃で24時間反応させて除去した。次いで反応器内容物を取り出し、ジグライムを水洗で取り除いた。得られた粗生成物を同心円管塔を使用して分留した(沸点=118℃、97%)。得られたGCMSデータは、上記ハイドロフルオロエーテル化学構造と一致した。
(実施例3)
CFCFHCFCH(CH)OCFCFHCFの調製
エタノール(100g、2.17モル)およびルペロックス(LUPEROX) 575(6g、0.024モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。反応器の温度を75℃にセットし、HFPを一定速度で全量202.5g(1.35モル)になるまで添加した。得られた反応混合物を75℃で16時間撹拌し、残存するフリーラジカル開始剤を分解した。得られたアルコールを、10段のオルダーショー(Oldershaw)多孔板カラムを使用して精製した(沸点=120℃、97%)。
このアルコール200gを、炭酸カリウム(14.7g、0.102モル)および100mLのアセトニトリルとともに、600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。反応器温度を35℃にセットし、HFPを一定速度で全量170g(1.13モル)添加した。反応器内容物を取り出し、アセトニトリルをロータリエバポレータで取り除いた。所望のハイドロフルオロエーテルのオレフィンを含有する得られた生成物を、室温で無水HFで処理して除去した(実質的に米国特許公開第2005/0127322号(コステロ(Costello)ら)に記載のように)。次いで、得られた物質を10段のオルダーショーカラムを使用して分留した(純度=99%、沸点=130℃)。粘度測定、GCMSデータ、およびNMRスペクトルを得た。その物質の粘度は、−50℃で1.4×10−5/s(14センチストークス)であり、GCMSおよびNMR(Hおよび19F)の結果により上記ハイドロフルオロエーテル生成物の化学構造を確認した。
(実施例4)
CFCFHCFC(CHOCFCFHCFの調製
イソプロパノール(200.0g、3.32モル)およびルペロックス(LUPEROX) 575(6g、0.024モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。反応器温度を75℃にセットした。HFPを反応器に一定速度で全量327.2g(2.2モル)添加した。得られた反応混合物を75℃で16時間撹拌し、残存するフリーラジカル開始剤を分解した。反応器内容物を取り出し、過剰なイソプロパノールをロータリエバポレータで取り除いた。得られたアルコール生成物を次に、10段のオルダーショーカラムを使用して分留した。
100g(0.47モル)の精製アルコール(99%、沸点=127℃)を、炭酸カリウム(6.5g、0.047モル)およびアセトニトリル(200mL)を入れた600mLのパー(Parr)反応器に加えた。反応器温度を35℃にセットし、HFPを反応器に一定速度で全量77.5g(0.51モル、10%過剰)まで添加した。反応器内容物を取り出し、アセトニトリルをロータリエバポレータで取り除いた。得られた生成物を、同心円管塔を使用して蒸留した。得られた精製製品(99%、沸点=140℃)のサンプルの、粘度測定、GCMS、NMR、および引火点を実質的に上記に記載したように試験した。精製製品の粘度は、−50℃で1.8×10−5/s(18センチストークス)であり、引火点は54℃(130°F)と測定された。GCMSおよびNMR(Hおよび19F)により上記ハイドロフルオロエーテル化学構造を確認した。
(実施例5)
CFCFHCFC(CHOCFCFHOCFCFCFの調製
イソプロパノール(200.0g、3.32モル)およびルペロックス(LUPEROX) 575(16g、0.024モル)を600mLのパー(Parr)反応器で混合した。反応器温度は75℃にセットした。HFPを一定の速度で、圧力増加が始まるまで、反応器に全量で327.2g(2.2モル)まで添加した。得られた反応混合物を75℃で16時間撹拌し、残存するフリーラジカル開始剤を分解した。次いで、反応器内容物を取り出し、過剰なイソプロパノールをロータリエバポレータで除去した。得られたアルコール生成物を続いて10段のオルダーショーカラムを使用して分留した。
100g(0.47モル)の得られた精製アルコール(99%、沸点=127℃)を、炭酸カリウム(6.5g、0.047モル)、アセトニトリル(200mL)、および過フッ素化プロピルビニルエーテル(COCF=CF、109g、0.52モル)を入れた600mLのパー(Parr)反応器に添加した。反応器温度を40℃にセットし、得られた反応混合物を16時間撹拌し、その間反応器圧力はゼロに低下した。反応器内容物を取り出し、過剰なアセトニトリルをロータリエバポレータで取り除いた。得られた生成物を、同心円管塔を使用して精製した。精製された生成物(99%、沸点=171℃)の、粘度測定、GCMS、NMR、および引火点測定を実質的に上記に記載したように試験した。精製生成物の粘度は、−50℃で5.7×10−5/s(57センチストークス)であり、引火点は観察されなかった。GCMSおよびNMR(Hおよび19F)により上記ハイドロエーテル製品の化学構造を確認した。
(実施例6)
CFCF(CHOCFCFHCF)CFHCF(CFおよびCFCFH(CHOCFCFHCF)CFCF(CFの調製
HFP二量体(106.5g、0.35モル)、ルペロックス(LUPEROX) 575(6g、0.024モル)、およびメタノール(200g、6.25モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。反応器温度を75℃にセットし、得られた反応混合物を16時間撹拌した。反応器内容物を取り出し、過剰なメタノールをロータリエバポレータで取り除いた。
得られたアルコール生成物(100g、0.03モル)を、600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(4.1g、0.03モル)およびアセトニトリル(150mL)と混合した。反応器温度を40℃にセットし、HFPを反応器に全量50g(0.33モル)まで一定の速度で添加した。反応器内容物を取り出し、アセトニトリルをロータリエバポレータで除去した。所望のハイドロフルオロエーテル由来のオレフィンが存在し、室温での無水HFとの反応により除去した。得られた生成物を同心円管塔で蒸留した(沸点=155℃;93%の所望製品であって上記2つの異性体の約50/50混合物)。GCMSおよびNMR(Hおよび19F)により上記ハイドロフルオロエーテル製品の化学構造を確認した。
(実施例7)
CFCFHCFCH(OCFCFHCF)CHOCFCFHCFの調製
エチレングリコール(1.0モル)およびルペロックス(LUPEROX) 575(5g、0.02モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。反応器の温度を75℃にセットし、HFP(1.1モル)を一定速度で反応器に添加した。得られた反応混合物をこの温度で16時間撹拌した。得られた粗反応物質を真空蒸留し、ジアステレオマー混合物としてCFCFHCFCH(OH)CHOHを得た。
得られたジオール(1.0モル)を反応器中で炭酸カリウム(0.1モル)およびアセトニトリル(100mL)と混合し40℃に加熱した。反応器にHFP(2.19モル)を一定速度で添加し、得られた反応混合物を40℃で18時間撹拌した。反応器内容物を取り出し、アセトニトリルをロータリエバポレータで除去した。得られた生成物は所望のハイドロフルオロエーテル生成物が脱フッ化水素処理されたオレフィンを含有し、それを室温で無水HFと反応させてジエーテル生成物に転換した。生成物は同心円管塔を使用して分留した。
(実施例8)
CFCFHCFCHOCFCFHOCの調製
ヘキサフルオロブタノール、CFCFHCFCHOH(75g、実質的に実施例2に記載のように調製した)を600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(11.4g、0.082モル)、COCF=CF(120.5g、0.45モル)、および100mLのアセトニトリルと混合した。反応器の温度を45℃に昇温し、得られた反応混合物を96時間撹拌した。反応器を冷却し反応器の内容物を水に注いだ。得られた下相を分離し、等容積の水で2回以上洗浄した。得られた生成物(ガス/液体クロマトグラフィー(GLC)で純度98.5%、150g)を同心円管塔を使用して蒸留し、製品留分は144〜146℃の沸点を有した。製品の化学構造をGCMSで確認した。反応中に形成された約1%のオレフィンは、実質的に、上記のようなジグライム中でのフッ化水素カリウムとの反応により除去した。
(実施例9)
CFCFHCFCHOCFCFHOCFの調製
ヘキサフルオロブタノール、CFCFHCFCHOH(65.3g、0.34モル、)、実質的に実施例2に記載のように調製した)を600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(9.9g、0.072モル)、および133gのアセトニトリルと混合した。反応器の温度を45℃に昇温し、CFOCF=CF(65.6g、0.39モル)を約2時間に渡ってガスとして添加した。得られた反応混合物を45℃で約18時間撹拌した。反応器を冷却し、反応器の内容物をろ過し、炭酸カリウムを除去した。得られた生成物を含有するろ液を同心円管塔を使用して蒸留し、製品留分は115〜119℃の沸点を有した。製品の化学構造をGCMSで確認した。
(実施例10)
CFOCF(CF)CFOCFHCFC(CHOCFCFHCFの調製
CFOCF(CF)CFOCFHCFC(CHOHを、75℃でルペロックス(LUPEROX) 575(11.4g)をフリーラジカル開始剤としたCFOCF(CF)CFOCF=CF(52.9g、0.16モル)とイソプロパノール(202g、3.37モル)との反応によって調製した。得られた反応生成混合物を蒸留し、沸点範囲=161〜166℃の蒸留留分を次の工程に使用した。
CFOCF(CF)CFOCFHCFC(CHOH(37.6g、0.096モル)、炭酸カリウム(4.4g、0.032モル)、および無水アセトニトリル(144g)を600mLのパー(Parr)反応容器に入れて、それを密閉し45℃に加熱した。HFP(34.7g、0.23モル)を約1時間に渡ってガスとして反応器に添加し、得られた反応混合物を撹拌しながら45℃で18時間保持した。反応容器を室温まで冷却し、過剰なHEPをガス抜きした後、反応容器を開放し、反応混合物をろ過して炭酸カリウムをろ別した。大部分のアセトニトリル溶媒はロータリエバポレータで除去した。次いで、得られた残留物を同心円管塔で蒸留し、186℃主留分は90%以上の純度を有した。上に示した生成物の化学構造をGCMSで確認した。
(実施例11)
CFCFHCFCH(CH)OCFCFHOCの調製
エタノール(100.0g、2.17モル)およびルペロックス(LUPEROX) 575(10.6g、0.434モル)を600mLの反応器中で混合した。反応器の温度を75℃にセットした。HFPを反応器に一定速度で、圧力上昇が始まるまで添加し、全量181.0g(1.2モル)にした。得られた反応混合物を75℃で16時間撹拌し、残存するフリーラジカル開始剤を分解した。その混合物を分液ロートに注ぎ、得られた下相を分離し、それを5倍の水で洗浄した。得られた下相を分離し、1段蒸留により沸点120〜129℃の間で90.0gを得た。ガスクロマトグラフィーによる分析で、この物質は92.0%の所望のアルコール生成物CFCFHCFCH(CH)OHを含有すると分かった。
得られたアルコール生成物(90.0g、0.46モル)を、600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(0.62g、0.004モル)およびアセトニトリル(300mL)と混合した。反応器を約82℃に加熱し、100mLの材料を反応器から留去し、アセトニトリルまたは炭酸カリウム中に初期に存在する水を除去した。反応器を室温に冷却し、過フッ素化プロピルビニルエーテル(COCF=CF、122.9g、0.46モル)を添加した。反応器を密閉し、40℃に加熱し、内容物を16時間撹拌した。ガスクロマトグラフィーの分析により、反応は生じていないことが分かった。反応器に炭酸カリウム(6.2g、0.045モル)を追加投入し、内容物を40℃でさらに16時間撹拌した。次いで反応器内容物を取り出し、アセトニトリルをロータリエバポレータで除去した。得られた反応混合物を水洗し、下相のフッ素化化学物質を分離した。所望のハイドロフルオロエーテル生成物からのオレフィンが存在し、室温で無水HFで処理することによりそれを除去した。得られた生成物を同心円管塔を使用して蒸留した(沸点=154℃、86.6g、99.4%が所望される)。GCMSにより上記ハイドロフルオロエーテルの化学構造を確認した。
(実施例12)
OCFHCFCH(OCFCFHCF)CHの調製
エタノール(50g、1.08モル)、ルペロックス(LUPEROX) 575(7g、0.028モル)、および過フッ素化プロピルビニルエーテル(290g、1.09モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合した。反応器の温度を75℃にセットし、得られた反応混合物を16時間撹拌した。次いで反応器から取り出し、250mL部の蒸留水で3回洗浄することによって過剰なエタノールを除去した。
得られたアルコール生成物、(COCFHCFCH(OH)CH、216g、0.7モル)を、600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(9.6g、0.07モル)およびアセトニトリル(100mL)と混合した。反応器の温度を35℃にセットし、ヘキサフルオロプロペンを一定速度で全量115.5g(0.77モル)まで添加した。得られた反応混合物をこの温度で2時間撹拌した。反応器内容物を取り出し、炭酸カリウムをろ過により除去した。アセトニトリル溶媒をロータリエバポレータにより除去した。得られた物質は所望のエーテルからのオレフィンを含有し、それは、溶媒としてのジグライム(100mL)および相間移動触媒としての少量のアドゲン(ADOGEN) 464(5g)を使用したフッ化水素カリウム(15g、0.19モル)と、600mLnoパー(Parr)反応器中110℃で24時間反応させることによって、反応物質(100g、0.24モル)を最終生成物に転換した。次いで得られた反応混合物を取り出し、ジグライムを水洗によって除去した。得られたエーテルを同心円管塔を使用して精製した(沸点=155℃)。GCMSデータにより上記の化学構造を確認した。
(実施例13)
CHCH(OCF2CFHCF3)CF(CF)CFHCF(CFおよび(CFCFCF[CH(OCFCFHCF)CH]CFHCFの調製
エタノール(60g、1.3モル)、ルペロックス(LUPEROX) 575(7g、0.028モル)、およびヘキセフルオロプロペン二量体(370g、1.23モル)を、600mLのパー(Parr)反応器の中で混合した。反応器の温度を75℃にセットし、得られた混合物を16時間撹拌した。初期反応の後、追加投入のルペロックス(LUPEROX)を反応器に添加し、混合物を75℃でさらに16時間撹拌した。次いで反応器から取り出し、過剰なヘキサフルオロプロペン2量体およびエタノールをロータリエバポレータにより除去した。
得られたアルコール生成物、CHCH(OH)CF(CF)CFHCF(CFおよび(CFCFCF[CH(OH)CH]CFHCF(248g、0.72モル)を、600mLのパー(Parr)反応器の中で、炭酸カリウム(9.9g、0.072モル)およびアセトニトリル100mLと混合した。反応器の温度を35℃にセットし、ヘキサフルオロプロペンを一定速度で全量118g(0.78モル)まで添加した。得られた混合物をこの温度で6時間撹拌した。反応器内容物を取り出し、ろ過により炭酸カリウムを除去した。アセトニトリル溶媒をロータリエバポレータによって除去した。得られたエーテル生成物を同心円管塔を使用して精製した(沸点=165℃)。GCMSデータは、上に示した化学構造(約70/30比で)と一致した。
(実施例14)
CFCFHCF[CH(OCFCFHCF)CH]CFCFおよびCFCFCFHCF[CH(OCFCFHCF)CH]CFの調製
エタノール(100g、2.17モル)、ルペロックス(LUPEROX) 575(7g、0.028モル)、および過フッ素化2−ペンテン(153g、0.612モル)を600mLのパー(Parr)反応器中で混合し、75℃で16時間加熱した。初期反応後、ルペロックス(LUPEROX) 575を反応器に追加投入で添加し、得られた混合物を75℃でさらに16時間加熱した。次いで、反応器内容物を取り出し、エタノールを250mLの水で2回洗浄して除去した。
得られたアルコール生成物、CFCFHCF[CH(OH)CH]CFCFおよびCFCFCFH[CH(OH)CH]CFCF(約50/50比で)(165g、0.55モル)を、600mLのパー(Parr)反応器中で炭酸カリウム(9g、0.065モル)および150mLのアセトニトリルと混合した。ヘキサフルオロプロペンを、35℃において一定速度で全量105g(0.7モル)まで添加した。得られた反応混合物を30分撹拌し、次いで取り出し、ろ過により炭酸カリウムを除去した。アセトニトリル溶媒をロータリエバポレータにより除去した。得られた生成物は所望のエーテルからのオレフィンを含有し、それは室温で無水HFとの処理により最終生成物に転換された。次いで生成物を、同心円管塔を使用して分留した(純度=99%、沸点=155℃、粘度(−50℃)8.5×10−5/s(85センチストークス))。GCMSデータは上に示した化学構造と一致した。
本発明に対する様々な予見できない修正及び変更が、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく当業者に明らかとなるであろう。本発明は、本明細書に開示した例示的実施形態および実施例によって不当に制限されることを意図したものではなく、そのような実施例および実施形態は実例だけの目的で表示され、発明の範囲は本明細書に添付した特許請求の範囲によってのみ制限されることを意図したものであることが理解されるべきである。

Claims (10)

  1. 次の一般式(I)で表される部類の中の一つである、ハイドロフルオロエーテル化合物。
    ’−CF(CFH−R”)−CR−O−CF(R’)−CFH−R” (I)
    (式中、
    各々のR’は、独立して、フッ素原子であるか、または、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、過フッ素化アルキル基であり、
    各々のR ”は、独立して、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、過フッ素化アルキル基であり、
    そしてR 及びR は、独立して、水素原子であるか、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、アルキル基であるか、または、直鎖状、分枝状、環状、もしくはそれらの組合せ構造を有し、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、フッ素化アルキル基である。)
  2. (a)少なくとも1種の過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルであって、場合により少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む始発化合物(1)と、1官能性または多官能性であって、そして場合により、少なくとも1つの鎖中ヘテロ原子を含む、少なくとも1種の炭化水素アルコールもしくは付加反応可能なフルオロカーボンアルコール(2)とを準備することと、
    (b)前記始発化合物と前記アルコールとのフリーラジカル型付加反応またはアニオン型付加反応を行い、少なくとも1種の第1フルオロアルコール中間体を形成することと、
    (c)前記始発化合物と同一または異なる、少なくとも1種の過フッ素化オレフィンまたは過フッ素化ビニルエーテルである、仕上げ化合物を準備することと、
    (d)前記仕上げ化合物と前記第1フルオロアルコール中間体とのアニオン型付加反応またはフリーラジカル型付加反応を行い、少なくとも1種の第2フルオロアルコール中間体、または少なくとも1種のハイドロフルオロエーテル化合物を形成すること、
    とを含み、
    但し、ステップ(b)と(d)の前記付加反応が異なったタイプであり、かつ、さらに、前記アルコールが1官能アルコールである場合には、ステップ(b)の前記付加反応がフリーラジカル型付加反応である、
    請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物の調製方法。
  3. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物を含む組成物を物品と接触させることを含む、前記物品から汚染物を除去する方法。
  4. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物を含む組成物を火に適用することを含む消火方法。
  5. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物を含む発泡剤混合物を、少なくとも1種の発泡性ポリマーまたは少なくとも1種の発泡性ポリマーの前駆体の存在下で蒸発させることを含む発泡プラスチックの調製方法。
  6. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物を含むフッ素化物液体蒸気体の中に、はんだを具備する少なくとも1つの部品を入れることによって前記はんだを融解させることを含む気相はんだ付け方法。
  7. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物を含む熱移動剤の使用を介して熱源とヒートシンクとの間で熱伝達させることを含む熱伝達方法。
  8. (a)少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物を含む溶媒組成物と、(b)前記溶媒組成物中に溶解または分散可能な少なくとも1種のコーティング材料とを含む組成物を、基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に塗布することを含む、基材に塗膜を適用する方法。
  9. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物および少なくとも1種の潤滑添加剤を含む作動流体を、金属、サーメット、または複合材の加工部材および工具に対して適用することを含む切断または研磨加工の方法。
  10. 少なくとも1種の請求項1に記載のハイドロフルオロエーテル化合物および少なくとも1種の重合開始剤の存在下で、少なくとも1種のモノマーを重合させることを含む重合方法。
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