JP5313443B2 - 包装材料 - Google Patents

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本発明は包装材料に関し、特に、ピンホールの発生を防止した包装材料に関するものである。
一般に、液体用紙容器は、内容物の保存性、容器としての強度やガスバリア性等を確保するため各種の積層体からなる包装材料を用いて形成されている。この包装材料としては、基材となる紙の両面にポリエチレンからなる樹脂層を設けたものが基本的な構造として知られている。そして、液体用紙容器に用いられる包装材料として、外側からポリエチレン/紙/ポリエチレン系樹脂/蒸着フィルム/ポリエチレン系樹脂の層構成となったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−148895号公報(0027段落、0029段落等)
上述の液体用紙容器の包装材料を組み立てて接着する際には、通常、充填機上において接着位置にホットエアー(熱風)を吹き付けて接着性のポリオレフィン系樹脂を溶融させ、プレスして熱溶着する。その際に紙から水分が蒸発して液体用紙容器の内面層の接着性のポリオレフィン系樹脂を通過することにより、当該内面層においてピンホール(包装材料の内面から紙に達する微小な穴)が発生するおそれがある。液体用紙容器の包装材料において加熱によりピンホールが発生した場合には、バリア機能が低下し、内容物の漏れや胴膨れが発生する可能性がある。
特に、蒸着仕様の紙容器においては、トップ及びボトムのシール時においてピンホールが空き易いため、従来の技術では、シーラント層に、低温シール性のよいメタロセン系触媒を使用したLLDPEを用いている。この場合に、低温でのシールが可能となり、ピンホールが空かない温度領域でのシールが可能となるが、密度が低いため滑り性が悪く、AB剤やスリップ剤を添加したり、多層構成にする必要があり、コストアップの要因となっていた。また、メタロセン系触媒を使用したLLDPEは切れ性も悪いため、抜き型の刃の消耗も早い傾向がある。
一方、シーラント層にメタロセン系触媒を使用したLLDPEを用いずに、LDPEを用いた蒸着仕様の紙容器もある。この場合、ピンホールが空かない温度領域でのシールは不可能なため、紙層とバリア層との中間層(接着増)の樹脂厚みを通常の2倍以上の厚みにすることにより、ピンホールを空きにくくしている。この場合には、前者のメタロセン系触媒を使用したLLDPEの仕様により、安定したシールが可能な温度領域が狭くなる傾向にある。また、樹脂厚みが厚くなるため、紙容器自体が硬くなり、成形不良をしばしば引き起こし、コストアップにもなる。
そこで、本発明は、加熱によるピンホールの発生を防止し、バリア性の高い包装材料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の包装材料は、外面側から、ポリエチレンからなる最外層、紙からなる基材層、クレーを含むクレーコート層、ポリエチレン系樹脂からなる中間層、バリア層、低密度ポリエチレン又は中密度ポリエチレンからなる最内層、を少なくとも積層してなることを特徴とする包装材料である。
これによれば、包装材料のクレーコート層が加熱により紙から発生する水蒸気が通り抜けることを防止して、バリア層や最内層のポリエチレンにピンホールが発生することを防止する。このように、紙層の内層側にクレーコート層を用いることにより、耐ピンホール適性が飛躍的に改善するため、上記したメタロセン系触媒を使用したLLDPEを使用しなくても十分なシール温度幅が得られる。また、中間層の樹脂厚みも厚くする必要がない。そのため、低コストで滑り等の機械適性においても良好な包装材料を提供することができる。
また、バリア層を有することにより、包装材料により包装された内容物の風味が外側に逃げ、内容物の風味が変わってしまうことが防止される。さらに、最内層が低密度ポリエチレンであることにより、最内層の滑り性が高くなり、機械適性が向上するとともに、シール温度が可能な範囲が広がり、低温におけるシールが可能となるため、包装容器作製のための時間やコストを低減することができる。このように、本発明によれば、ピンホールの発生を防止し、バリア性が高く、製造適性も良好な包装材料を提供することができる。
上記本発明の包装材料において、前記クレーコート層は、前記基材層上に形成されたことを特徴とする。これによれば、クレーコート層を基材層上に形成することにより、基材層から発生する水分が最内層側に通り抜けることをより防止することができる。
上記本発明の包装材料において、前記クレーコート層は、カオリン、タルク、炭酸カルシウム及び二酸化チタンの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする。
これによれば、クレーコート層にこれらの成分を含むことにより、基材層から発生する水分が最内層側に通り抜けることをより防止することができる。
上記本発明の包装材料において、前記バリア層は、MXナイロン、金属酸化物の蒸着フィルム、金属の蒸着フィルム又はアルミニウム箔の少なくともいずれか一であることを特徴とする。これによれば、バリア層としてこれらの材料を用いることにより、包装材料により包装された内容物の風味が変わってしまうことがより防止される。
上記本発明の包装材料において、前記中間層の厚さは15〜30μmであることを特徴とする。本発明においては、クレーコート層により基材層の水分がクレーコート層側に抜けるのを防止できるため、シーラント層が低密度ポリエチレンの場合に通常はピンホール発生を防止するために厚く設定する中間層を、このように薄くすることができる。そのため、包装材料全体として薄くすることができ、包装材料の製造や包装材料から包装容器を作製する際の各工程が行いやすくなる。
本発明の包装材料によれば、包装材料を加熱した場合のポリエチレンからなる最内層へのピンホールの発生を防止し、バリア性の高い包装材料を提供することができる。そのため、包装材料から形成される包装容器において、内容物の漏れや胴膨れが発生することが防止される。さらに、バリア層により、包装材料からなる容器の内容物の風味が保たれるため、本発明の包装材料は、特に風味の劣化を防止したい内容物に好適に用いられる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は本発明の包装材料の層構成の各例を示す説明図である。
図1に示すように、本発明の包装材料10は、外面側から、ポリエチレンからなる最外層11、紙からなる基材層12、クレーを含むクレーコート層13、ポリエチレン系樹脂からなる中間層14、バリア層15、低密度ポリエチレン又は中密度ポリエチレンからなる最内層16、を少なくとも積層したものである。以下に、包装材料10を構成する各層について説明する。
最外層11は、ポリエチレンからなり、基材層12の外部を保護すると共に、包装材料10の端の部分においては、加熱されて後述する最内層16と貼り合わせられる。ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等が用いられ、特に限定されないが、シール性・加工適性の観点から低密度ポリエチレンが好ましく用いられる。低密度ポリエチレンとしては、具体的に、高圧法エチレン単独重合体が好適に用いられる。また、エチレンとプロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、オクテン、4−メチルペンテン−1等のエチレン以外のα−オレフィンとの共重合体であるLLDPEも好適に用いられる。この低密度ポリエチレンの密度は、通常、低密度ポリエチレンといわれる範囲であれば特に限定されないが、0.91〜0.94g/cm程度であり、そのメルトインデックスM.I.も、特に限定されないが、通常、1〜20程度である。
最外層11の形成方法は、特に限定されないが、例えば、基材層12の一方の面に押出コートすることにより形成される。最外層11は、紙容器の表面となる層であるが、さらに表面に印刷層を設けることができ、印刷層に用いられる印刷インキの密着性の向上を図るために表面に例えばコロナ処理等の表面処理を施すことが好ましい。最外層11の厚さは、特に限定されないが、通常、10〜60μm程度である。
基材層12は紙からなり、この紙は、紙容器を構成する基本素材となることから賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有するものを使用することができる。紙としては、例えば、主強度材であり、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク原紙等の各種の紙基材を使用することができる。基材層12は、これらの紙を複数層重ねたものであってもよい。また、紙は、坪量80〜600g/m程度、好ましくは坪量100〜450g/m程度であり、厚さ110〜860μm程度、好ましくは140〜640μm程度のものを使用することができる。なお、紙基材には、例えば、文字、図形、記号、その他の所望の絵柄を通常の印刷方式にて任意に形成することができる。
クレーコート層13は、クレーを含む塗工液を基材層12に塗布し、基材層12の片面にクレーの粒子が敷き詰められたものである。クレーとしては、一般的にクレー、粘土と呼ばれるものであれば、特に限定されないが、カオリン、タルク、ベントナイト、スメクタイト、バーミキュライト、雲母、緑泥石、木節粘土、ガイロメ粘土、ハロイサイト、マイカ等が用いられる。クレーとしては、このうちカオリン、タルクを用いることが好ましく、カオリンは隠蔽性・吸水性に優れ、タルクは硬度が低く(モース硬度1)、耐熱性に優れるため、耐熱性の向上や成型時の寸法安定性の向上が期待できる。
クレーコート層13は、クレーの他に、顔料として、炭酸カルシウム、二酸化チタン、非晶質シリカ、発泡性硫酸バリウム、サチンホワイト等を含んでいることが好ましい。顔料として炭酸カルシウムや二酸化チタンを用いることにより、クレーコート層13の面の平滑度を上げることができ、かつ、隠蔽性を高めることが可能となる。さらに、炭酸カルシウムは安価であるため、好適に用いられる。
クレーコート層13を塗工するための塗工液は、溶媒に上記クレーと、バインダーと、必要に応じて他の顔料や添加剤を含むものである。溶媒としては、通常、水、アルコール等が用いられる。バインダーとしては、通常、ラテックス系のバインダー(例えば、スチレンブタジエンラテックス、アクリル系ラテックス酢酸ビニル系ラテックス)、水溶性のバインダー(例えば、デンプン(変性デンプン、酸化デンプン、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン、リン酸エステル化デンプン)、ポリビニルアルコール、カゼイン)等が用いられる。添加剤としては、顔料分散剤、消泡剤、発泡防止剤、粘度調整剤、潤滑剤、耐水化剤、保水剤、色材、印刷適性改良剤等が用いられる。
クレーコート層13用塗工液の配合割合も、特に限定されないが、クレー:顔料:バインダー=1〜20%:50〜90%:10〜30%程度であることが好ましい。
クレーコート層13の塗工方法は、特に限定されず、従来公知の塗工方法が用いられるが、エアナイフコート、ブレードコート、ショートドウェルコート、キャストコート等の塗工方法が用いられる。
クレーコート層13の塗工量や厚さは、特に限定されないが、通常、乾燥後の坪量が5〜40g/mであり、10〜40g/mであることが好ましい。乾燥後の坪量が5g/m未満であると、最外層11を発泡状に形成するための機能が劣る場合があり、乾燥後の坪量が40g/mを超えると、包装材料10が厚くなり過ぎ、製造適性が悪くなる場合がある。
基材層12とクレーコート層13としては、基材層12にクレーコート層13が既に形成された材料を用いることもでき、この場合には、他の層を適切な位置に設ければよい。なお、クレーコート層13の中間層14側の表面には、コロナ処理、火炎処理、アンカーコート処理等の表面処理を行うことが好ましく、後述する中間層14のバリア層15側の表面にはインラインでコロナ処理、中間層14のクレーコート層13側にはオゾン処理等を行うことが好ましい。また、中間層14のバリア層15側にも適宜オゾン処理を用いてもよい。
なお、クレーコート層は、通常、紙の印刷適性を向上させるために設けられる。クレーコート層が形成された紙上に印刷を行うと、印刷品質が向上するためである。しかしながら、本発明においては、クレーコート層13を基材層12の内面側、すなわち、包装材料10における印刷層を設けない面に形成し、基材層12の紙から発生する水分が透過することを防止して、最内層16にピンホールが発生することを防止している。
中間層14は、クレーコート層13とバリア層15との接着性を高める機能及び耐ピンホール性を付与する機能を有し、ポリエチレン系樹脂からなる。中間層14のポリエチレン系樹脂材料としては、最外層11のポリエチレンと同様の材料を用いることができ、また、EMAA(メタクリル酸・エチレン共重合物)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・マレイン酸共重合体、その他等のエチレンと他のオレフィンや不飽和カルボン酸又はそのエステル化合物等との共重合体の1種ないしは2種以上を用いてもよい。これらのポリエチレン系樹脂の密度は、特に限定されないが、0.90〜0.95g/cm程度であり、そのメルトインデックスM.I.も、特に限定されないが、通常、1〜20程度である。
中間層14の形成方法は、特に限定されないが、押出しコーティング等の方法を用いることができる。また、中間層14は、後述するように他の層と同時に形成されてもよい。中間層14の厚さは、特に限定されないが、通常、15〜60μm程度である。なお、クレーコート層13により最内層16のピンホール発生を防止できることから、中間層14は、15〜30μm程度に薄く形成しても、包装材料10のバリア機能を保持することができる。
バリア層15は、中間層14と最内層16との間に設けられ、気体(酸素や二酸化炭素)や液体の透過を防止して、容器の内容物の風味等を保持し、容器としての強度を確保するために設けられる。バリア層15の材料としては、強度やガスバリア性があり、内容物の風味劣化等を防止できる材料であれば特に限定されないが、例えば、MXナイロン、金属酸化物の蒸着フィルム、金属の蒸着フィルム、アルミニウム箔等が用いられる。
MXナイロンとしては、メタキシリレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応から得られ、主鎖中に芳香族環をもつ結晶性ナイロンである、ナイロンMXD6とよばれるポリアミド樹脂が好適に用いられる。このナイロンMXD6は、主鎖中の芳香族環により、良好なバリア性を有する。また、ナイロンMXD6は、清涼飲料等の液体内容物に直接接触してもよい素材であるため、包装材料端面に施すスカイブ等の処理が不要となり、工程の簡略化が可能となる。さらに、ナイロンMXD6は、ナイロンと同程度の強度を有するため、補強層を設ける必要がなく、製造コストの低減が可能となる。ナイロンMXD6は、バリア層15に20〜100質量%程度含有されることが好ましい。バリア層15がナイロンMXD6と他の樹脂からなる場合には、他の樹脂は、例えば、ナイロンMXD6以外の脂肪族ナイロン、芳香族ナイロン、エチレンビニルアルコール共重合体、芳香族ポリアミド系ナノコンポジット(例えば、三菱ガス化学(株)Imperm103)、ポリアミド系ナノコンポジット(例えば、宇部興産(株)UBE NCH NYLON 1022C2、5034C2)等が用いられる。
バリア層15にMXナイロンを用いる場合の厚さは、特に限定されないが、通常、3〜60μm程度である。バリア層15の厚さが3μm未満であるとバリア性が十分発現できず、60μmを超えると紙容器を成形する際、こしが固くなり成形が困難となるばかりでなく、コスト的にも高価となり好ましくない。
金属酸化物の蒸着フィルムは、PET、ナイロン等のフィルムに、金属酸化物が蒸着されたものである。金属酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム等が用いられる。バリア層15に金属酸化物の蒸着フィルムが用いられる場合の厚さは、通常、6〜50μm程度である。このうちほとんどがフィルムの厚さであり、金属酸化物の蒸着膜は、通常、50〜2000Å(オングストローム)程度であり、好ましくは100〜1000Åである。
金属の蒸着フィルムは、PET、ナイロン等のフィルムに、金属が蒸着されたものである。金属としては、アルミニウム等が用いられる。バリア層15に金属の蒸着フィルムが用いられる場合の厚さは、通常、6〜50μm程度である。このうちほとんどがフィルムの厚さであり、金属の蒸着膜は、通常、50〜2000Å(オングストローム)程度であり、好ましくは100〜1000Åである。
なお、バリア層15に金属酸化物の蒸着フィルムや金属の蒸着フィルムを用いる場合には、金属酸化物や金属の蒸着層が中間層14と接することとなる。このとき、中間層14は、基材層12とバリア層15における蒸着層とを強固に接着するための接着層として機能する。
アルミニウム箔がバリア層15に用いられる場合の厚さは、通常、6〜30μm程度である。バリア層15にアルミニウム泊を用いた場合には、更なる耐ピンホール性を付与させるために、バリア層15と最内層16との間に耐熱層としてPET、ナイロンを積層してもよい。
バリア層15の形成方法は、特に限定されないが、バリア層15がアルミニウム箔又は蒸着フィルムである場合には、基材層12とバリア層15とを、中間層14を用いてサンドイッチラミネーションすることが一般的である。その際、接着の状況によって、バリア層15面にコロナ処理や、中間層14の押出し樹脂面にオゾン処理を施してもよい。また、同様に基材層12の面に対しても、コロナ処理、フレーム処理、アンカーコート処理等を施してもよい。バリア層15にMXナイロンを用いた場合には、中間層14、バリア層15、最内層16を共押出しコーティングしてもよいし、PE/接着層/MXナイロン/接着層/PEの順に積層された予め作製したフィルムを中間層14でサンドイッチラミネーションしてもよい。
最内層16は、基材層12のバリア層15を有する側に設けられる。最内層16は、容器形成の際に最内層16同士、あるいは、最内層16と最外層11とを熱融着するための層であり、紙容器の内容物と接する層となる。最内層16の材料としては、低密度ポリエチレン(LDPE)又は中密度ポリエチレン(MDPE)が用いられ、最内層16は容器の内容物と接するため、スリップ剤、AB剤、酸化防止剤等の添加剤のない樹脂(無添加の低密度ポリエチレン等)を用いることが好ましい。特に、内容物が牛乳等である場合には、最内層16には無添加の樹脂が用いられる。低密度ポリエチレンとしては、通常、低密度ポリエチレンと言われる範囲の密度を有するポリエチレンであれば特に限定されない。最内層16に、低密度ポリエチレン又は中密度ポリエチレンを用いることにより、最内層の滑り性が高くなり、機械適性が向上する。また、これらの樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレン(メタロセン触媒により重合されたものも含む)と比べてコストを低減することも可能となる。さらに、これらの樹脂は、シール温度が可能な範囲が広がり、低温におけるシールが可能となるため、包装容器作製のための時間やコストを低減することができる。バリア層15にアルミ箔を用いる場合には、最内層16に中密度ポリエチレンを使用することが可能であり、この場合には内容物の収着等がおきにくくなり、内容物のフレーバー等の官能が改善される。
最内層16の形成方法は、特に限定されないが、通常、押出コート、予め作製したフィルムのサンドイッチラミネーション、ドライラミネーション等が用いられる。最内層16の厚さも、特に限定されないが、通常、30〜100μm程度である。
包装材料10は、以上説明した各層の他に、必要に応じて他の層を形成することもできる。その他の層としては、バリア層15にアルミニウム泊を用いた場合等には、更なる耐ピンホール性を付与させるために、バリア層15と最内層16との間に耐熱層としてPET、ナイロンを積層してもよい。
これらの層構成からなる包装材料10の厚さは、特に限定されないが、通常、150〜700μm程度である。中間層14を薄く、15〜30μm程度に構成する場合には、包装材料10の厚さを105〜655μm程度にすることができる。
本発明の包装材料10の製造方法は、上述の層構成となっていれば、特に限定されないが、通常、基材層12にクレーコート層13の塗工液を塗布して乾燥させることによりクレーコート層13を形成し、クレーコート層13が形成された基材層12のクレーコート層13を有しない側に最外層11を形成してから、クレーコート層13側に中間層14、バリア層15を形成し、最内層16を形成することにより包装材料10が製造される。なお、バリア層15が上述のMXナイロンからなる場合には、中間層14、バリア層15及び最内層16は、クレーコート層13上に共押出コートしてもよい。
本発明の包装材料10を用いた包装容器(紙容器)の製造は、通常、次のようにして行われる。上述の層構成からなる包装材料10のシートを形成した後、必要に応じて印刷層を形成し、打ち抜き、端面をスカイブ・ヘミングして内容物が端面に接触しないようにし、充填装置内で底部及びトップ部を熱風加熱、火炎加熱等によりヒートシールして紙容器とする。
この紙容器の形状については、用途・目的等に応じて適宜に決定すればよく、例えばゲーベルトップ型、ブリック型、フラットトップ型等の形状やカップ型等の形状が挙げられる。また、この紙容器の注出口には、たとえばポリエチレン製のキャップ、プルタブ型の開封機構等を適宜に設けてもよい。
紙容器の内容物も、特に限定されず、牛乳、ジュース、ミネラルウォーター、緑茶、紅茶、ウーロン茶、日本酒、焼酎等の飲料や、食用油、醤油、みりん、食酢、固形物の入った調味料等の食品、シャンプー、リンス、機械油等の非食品等、様々な液体を内容物とすることができる。本発明の包装材料からなる紙容器は、特にバリア性が高いため、風味の劣化を防止したい内容物、例えば、日本酒、焼酎、ワイン、ジュース、コーヒー等に好適に用いられる。
実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
坪量313g/mの紙からなる基材層の一方の面に、下記クレーコート層用塗工液Aからなるクレーコート層をエアナイフコート法により形成した。クレーコート層は坪量20であった。
<クレーコート層用塗工液A>
カオリンクレー 10質量%
炭酸カルシウム 70質量%
スチレンブタジエンラテックス 9質量%
ポリ酢酸ビニルラテックス 9質量%
ポリアクリル酸ナトリウム 0.4質量%
その他 1.6質量%
以上、固形分
基材層におけるクレーコート層が形成された面の逆側の面に、低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm、メルトインデックスM.I;3.8)を押出コートして厚さ17μmの最外層を形成した。また、基材層におけるクレーコート層が形成された面には、クレーコート層側からLDPE(中間層)/接着層/MXナイロン(バリア層)/接着層/LDPE(最内層)の層構成を有する積層体を共押出ラミネートした。なお、クレーコート層側から、LDPE10μm、接着層5μm、MXナイロン5μm、接着層5μm、LDPE20μmであった。中間層の低密度ポリエチレンは、密度;0.923g/cm、メルトインデックスM.I;3.8であった。各接着層は、アドマー(三井化学社製)を用いた。MXナイロンは、三井ガス化学社製の材料を用いた。最内層となる低密度ポリエチレンは、無添加の低密度ポリエチレン樹脂(密度;0.923g/cm、メルトインデックスM.I;3.8)を用いた。
このようにして、外側からLDPE17μm/ 紙313g/m /クレーコート層20g/m /LDPE10μm/接着層5μm/MXナイロン5μm/接着層5μm/LDPE20μmの順に積層された実施例1の包装材料を製造した。
(実施例2)
最外層としてのLDPE、基材層としての紙、クレーコート層、中間層としてのEMAA、バリア層としての酸化ケイ素蒸着PETフィルム、最内層としてのLDPE、を積層して実施例2の包装材料を製造した。基材層とクレーコート層は実施例1と同様である。
具体的に、基材層のクレーコート層を有さない面にLDPEを20μm押出しラミネートにより積層した。基材層におけるクレーコート層が形成された面に、フレーム処理を行いながら、SiOx−PETからなる厚さ12μmのフィルムの蒸着面を対向させて、EMAA樹脂からなる中間層でサンドイッチラミネーションを行った。その際、EMAA樹脂からなる中間層のクレーコート層側にオゾン処理を行った。EMAA樹脂からなる中間層は20μmであった。SiOx−PET層のPET層上に、ウレタン系のAC(アンカーコート)剤を塗布しながらLDPEフィルム(厚さ60μm)を対向させ、LDPE(厚さ20μm)でサンドイッチラミネーションをして実施例2の包装材料を作製した。
このようにして、外側からLDPE20μm/ 紙391g/m /クレーコート層20g/m /EMAA20μm/SiOx−PET12μm/LDPE20μm/LDPE60μmの順に積層された実施例2の包装材料を製造した。
(実施例3)
実施例2において、SiOx−PET層の代わりにアルミ蒸着PET層を積層した他は、実施例2と同様にして実施例3の包装材料を製造した。
(実施例4)
最外層としてのLDPE、基材層としての紙、クレーコート層、中間層としてのEMAA、バリア層としてのアルミニウム箔/PETフィルム、最内層としてのMDPE、を積層して実施例4の包装材料を製造した。基材層とクレーコート層は実施例1と同様である。
具体的に、予め、アルミニウム箔6μm/PET12μm/MDPE60μmとなるフィルムを、二液硬化型ウレタン系接着剤を用いてドライラミネーションにより作製した。基材層のクレーコート層を有さない面にLDPEを20μm押出しラミネートにより積層した。基材層におけるクレーコート層が形成された面に、フレーム処理を行いながら、予め作製した上記のフィルムのアルミニウム箔の面を対向させて、EMAA樹脂からなる中間層でサンドイッチラミネーションを行い、実施例4の包装材料を作製した。
このようにして、外側からLDPE20μm/ 紙391g/m /クレーコート層20g/m /EMAA20μm/アルミニウム箔6μm/PET12μm/MDPE60μmの順に積層された実施例4の包装材料を製造した。
(比較例1〜4)
上記実施例1〜4について、クレーコート層をコーティングしていない原紙を基材層に使用した以外は同様にして、比較例1〜4の包装材料を製造した。
(比較例5)
実施例2において、最内層のLDPEフィルムの代わりにメタロセン系触媒によるLLDPEを使用した多層フィルムを積層した他は、実施例2と同様にして比較例5の包装材料を製造した。
(評価方法)
実施例及び比較例の積層体について、ピンホールの発生状況及びシール性の関係、充填機適性、工程適性(滑り性、切れ性)について評価した。ピンホールの発生状況及びシール性の関係を表1に、充填機適性、工程適性(滑り性、切れ性)の評価結果を表2に示す。
ピンホールの発生状況は、充填機(ディー・エヌ・ケー社製、型番:DR−10)を用い、ホットエアー(熱風)により包装材料を各温度に熱し、ピンホールの発生状況を調べた。結果を表1に示す。なお、ピンホールの発生がないか少ないもの(具体的に1cmあたり0〜1個程度)を○、ピンホールの発生が少しあるもの(具体的に1cmあたり2〜5個程度)を△、ピンホールの発生が多いもの(具体的に1cmあたり6個以上)を×、とした。なお、実施例4及び比較例4は、バリア層としてアルミニウム箔が設けられているため、ピンホールは空かないが、バブリング及び白化の状況で判断している。
シール性は、充填機(ディー・エヌ・ケー社製、型番:DR−10)を用い、ホットエアー(熱風)により包装材料を各温度に熱してシールした場合に、しっかりと接着したものを○、接着したものの剥がれやすいものを△、接着しないものを×、とした。
充填機適性は、上記充填機により充填する際に、成形不良等の問題が発生したか否かについて判断した。工程適性(滑り性、切れ性)は、包装材料を包装容器として用いる工程において、問題が発生したか否かを判断した。
Figure 0005313443
Figure 0005313443
以上の結果より、本発明の実施例の包装材料は、クレーコート層を包装材料の内面側に有することにより、比較例に比べて充填機における安定的なシール温度幅が広くなった。なお、比較例5は、ややシール温度幅が広がっているが、フィーダーでのトラブルの発生があったため、実用には適さない。
本発明の包装材料の層構成の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 包装材料
11 最外層
12 基材層
13 クレーコート層
14 中間層
15 バリア層
16 最内層

Claims (4)

  1. 外面側から、ポリエチレンからなる最外層、紙からなる基材層、クレーと顔料とバインダーとを含むクレーコート層、ポリエチレン系樹脂からなる中間層、バリア層、低密度ポリエチレン又は中密度ポリエチレンからなる最内層、たる6層を順次積層してなり、
    前記クレーコート層の坪量が10〜40g/m2であり、
    前記クレーコート層中のクレーと顔料とバインダーとの配合割合が、クレー:顔料:バインダー=1〜20質量%:50〜90質量%:10〜30質量%であることを特徴とする包装材料。
  2. 前記クレーコート層中のクレーが、少なくとも、カオリン、タルク、ベントナイト、スメクタイト、バーミキュライト、雲母、緑泥石、木節粘土、ガイロメ粘土、ハロイサイト、マイカの中から選択される何れか一種以上であり、
    前記クレーコート層中の顔料が、炭酸カルシウム、二酸化チタン、非晶質シリカ、発泡性硫酸バリウム、サチンホワイトの中から選択される一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
  3. 前記バリア層は、MXナイロン、金属酸化物の蒸着フィルム、金属の蒸着フィルム又はアルミニウム箔の少なくともいずれか一であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の包装材料。
  4. 前記中間層の厚さは15〜30μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装材料。
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