JP2011235926A - 包装材料および紙容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】包装材料10は外側面から内側面に順に配置された、最外層であるポリエチレン層11と、紙基材層12と、バリア性コート層13と、接着剤層14と、最内層であるポリエチレン層15とを備えている。バリア性コート層13は酸化チタンを含まないアクリル系樹脂を主成分としている。
【選択図】図1
Description
次に各層について以下説明する。
最外層であるポリエチレン層11は、主にポリエチレンを含み、紙基材層12の外部を保護すると共に、液体用紙容器用包装材料10の端部においては、加熱されて後述する最内層となるポリエチレン層14と貼り合わせられる。
紙基材層12は、本発明の液体用紙容器を構成する基本素材となることから、賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有するものを使用することができる。紙としては、主強度材であり、強サイズ性の晒または未晒の紙基材、あるいは純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク原紙等の各種紙器材を使用することができる。紙基材層12はこれらの紙を複数層重ねたものであってよい。また使用する紙は、坪量80〜600g/m2、好ましくは坪量100〜450gm/2のものを使用することができる。紙の厚さは、110〜860μm、好ましくは140〜640μmのものを使用することができる。
バリア性コート層13は酸化チタンを含まないアクリル系樹脂を主成分として構成され、十分な水蒸気バリア性をもつ。
接着剤層14は、バリア性コート層13と最内層であるポリエチレン層15との密着性を高めるものであり、ポリエチレンイミン、ブタジエンイミン、有機チタン等のアンカーコートとして機能する。但し、接着剤層14は必ずしも設けなくてもよい。
最内層であるポリエチレン層15は、図1に示すように、バリア性コート層13の接着剤層14側に設けられる。
ところで、バリア性コート層13を形成するための塗工液としては、「FCA7330(東京インキ株式会社)」または「PW318(日本化工塗料株式会社)」がある。これらの塗工液について最内層としてのポリエチレン層15との層間接着性を高めるため、バリア性コート層13上に、ポリエチレンイミン、ブタジエンイミン、有機チタン系の接着剤層14を介在させている。
ポリエチレン層(PE)11/紙基材層12/バリア性コート層13/接着剤層14/バリア層13A/ポリエチレン層(PE)15
ここで最外層であるポリエチレン層11、紙基材層12、バリア性コート層13、接着剤層14および最内層であるポリエチレン層15は、図1における最外層であるポリエチレン層11、紙基材層12、バリア性コート層13、接着剤層14および最内層であるポリエチレン層15に対応し、同様な条件、材料を使用することができる。
坪量320g/m2の液体用紙容器用原紙(クリアウォーター社)からなる紙基材層12を準備した。この紙基材層12の一方の面に、FCA7330(東京インキ(株))にメタノールにて20重量%加えて希釈したものをグラビア印刷方式によりコーティングした。この後、100℃で乾燥させ、バリア性コート層13を得た。FCA7330のバリア性コート層の厚さは平均1μmであった。
実施例2では、FCA7330からなるバリア性コート層13の厚さを5μmとした他は実施例1と同様にして、包装材料10を作製した。
実施例3では、FCA7330からなるバリア性コート層13の厚さを9μmとした他は実施例1と同様にして、包装材料10を作製した。
実施例4では、イミン系アンカーコート剤からなる接着剤層14を形成しなかった他は実施例3と同様にして、包装材料10を作製した。
比較例1では、FCA7330からなるバリア性コート層13及びイミン系アンカーコート剤からなる接着剤層14を形成しなかった他は実施例1と同様にして、包装材料を作製した。
実施例1−4及び比較例1の包装材料について、ピンホールの発生状況を評価した。その評価結果を表1に示す。
実施例1〜4および比較例1にて作製した包装材料から、幅15mm、長さ100mmの試験片を切り出し、切り出した試験片の一端から測定対象とする層間を50mm剥がし、テンシロン引張り試験機の両チャックにそれぞれチャッキングした。25℃雰囲気下、50mm/minの引張り速度で180度方向に剥がし、最大荷重を測定した。
次に充填機適性の検討を行うため、新たに以下のような実施例5を作製した。
実施例1により製造された包装材料10を準備した。
坪量320g/m2の液体用紙容器用原紙(クリアウォーター社)からなる紙基材層12を準備した。この紙基材層12の一方の面に、FCA7330(東京インキ(株))にメタノールにて20重量%加えて希釈したものをグラビア印刷方式によりコーティングした。この後、100℃で乾燥させた。FCA7330のバリア性コート層13の厚さは平均1μmであった。
実施例6で得られた包装材料10Aを用い、実施例5と同様の手順で実施例7のゲーベルトップ型の紙容器を作成した。評価結果は示さないが,充填適正についても,実施例5と同様の結果を得た。
5 ブランク剤
10 包装材料
11 ポリエチレン層
12 紙基材層
13 バリア性コート層
14 接着剤層
15 ポリエチレン層
Claims (6)
- 外側面から内側面に順に配置されたポリエチレン層と、紙基材層と、バリア性コート層と、ポリエチレン層とを備え、
バリア性コート層は酸化チタンを含まないアクリル系樹脂を主成分としていることを特徴とする包装材料。 - 前記バリア性コート層は20〜80mgKOH/gの樹脂酸価、及び20℃〜80℃のガラス転移点をもつアクリル系樹脂を5〜50重量%を含有し、かつ該アクリル性樹脂が水溶性アクリル系樹脂及び水分散性アクリル系樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
- アクリル系樹脂がメタクリル酸エステル系共重合体、及び/又はアクリル酸エステル系共重合体からなることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記バリア性コート層は、0.5〜10μmの厚さをもつことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の包装材料。
- 前記バリア性コート層と内側面のポリエチレン層との間に、ポリエチレンイミン、ブタジエンイミン、または有機チタン系の接着剤層が介在されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の包装材料。
- 請求項1に記載の包装材料から作製された紙容器。
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