JP5313212B2 - ガス量調整装置、及び該ガス量調整装置を備えたガスこんろ - Google Patents

ガス量調整装置、及び該ガス量調整装置を備えたガスこんろ Download PDF

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Description

本発明は、ガスバーナ等へ供給する燃料ガスのガス量を調整するためのガス量調整装置、及び該ガス量調整装置を備えたガスこんろに関するものである。
従来、ガスこんろには、五徳上に載置される調理容器の底の温度を検出するとともに、その温度に応じて燃料ガスのガスバーナへの供給量を調整し、ガスバーナでの火力を調整可能とした自動温度調整機能を有するものがある(たとえば、特許文献1)。このような機能を有するガスこんろには、特許文献1にも開示されているように、絞り弁が取り付けられて比較的少量のガスしか通さない第1のガス流路と、比較的多量のガスを通す第2のガス流路とを有するとともに、第2のガス流路を開閉する電磁弁を備えてなるガス量調整装置が設置されている。そして、該ガス量調整装置により、燃料ガスのガスバーナへの供給量を調整(この場合では大小の二段階で調整)していた。
特開平11−304158号公報
しかしながら、上記従来のガス量調整装置によれば、第1のガス流路には絞り弁を設置するスペースを、第2のガス流路には電磁弁により開閉される開閉部を夫々設ける必要がある。したがって、各ガス流路の長さを比較的長くとらなければならず、どうしても小型化に限界があった。また、大小の二段階ではなく、大中小の三段階で調整しようとすると、更にもう1つガス流路を形成する必要があるため、一層大型化してしまうという問題がある。加えて、上記従来のガス量調整装置では、各ガス流路が長くなることにより、製造上、ガス量調整装置の本体を二部材で構成していた。したがって、部品点数が多くなる上、本体の連結部におけるシール性を確保するための構造や寸法精度等が求められ、製造や組み立てに手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来より小型化することができ、また部品点数も少なくて高いシール性を備えたガス量調整装置、及びガスこんろを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、燃料ガスが流入する流入口と、前記燃料ガスを送り出す送り口とが設けられているとともに、前記流入口と前記送り口とを連通する1つのガス流路が形成されている一方、前記送り口から送り出す前記燃料ガスの量を調整可能な調整機構を備えたガス量調整装置であって、前記調整機構が、円筒状部材の一方の開口を蓋した形状で、蓋部に第1ガス孔を、円筒部の側面に第2ガス孔を夫々備え、前記第1ガス孔及び前記第2ガス孔を介して自身よりも上流側と下流側とを連通させた状態で前記ガス流路内に設置される調整部材と、前記第1ガス孔を開閉する弁部材とから構成されている一方、前記ガス流路の前記第2ガス孔と対向する位置に、前記調整部材の外周面と離隔する大径部を周設するとともに、前記ガス流路内における前記調整部材よりも上流側から前記大径部にかけて、前記調整部材よりも上流側の前記ガス流路内と前記大径部内とを連通する凹部を設け、前記燃料ガスが、前記調整部材よりも上流側から前記凹部内の空間、及び前記大径部の表面と前記調整部材の外周面との間の空間を介して前記第2ガス孔を通ることで、前記調整部材よりも下流側へ送られるようにしており、前記送り口から送り出す前記燃料ガスの量を、前記第1ガス孔及び前記第2ガス孔を介して前記調整部材よりも上流側から下流側へ前記燃料ガスを送る場合と、前記弁部材により前記第1ガス孔を閉塞することにより、前記第2ガス孔のみを介して前記調整部材よりも上流側から下流側へ前記燃料ガスを送る場合とで段階的に調整可能としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、調整部材を介さずに流入口から送り口へと連通する第2のガス流路を設けるとともに、当該第2のガス流路を開閉する第2の弁部材を設けたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、ガスこんろにおいて、請求項1又は2に記載のガス量調整装置がガスバーナの上流側に設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1ガス孔と第2ガス孔とを備え、第1ガス孔及び第2ガス孔を介して自身よりも上流側と下流側とを連通させた状態でガス流路内に設置される調整部材と、第1ガス孔を開閉する弁部材とから構成される調整機構を備えており、送り口から送り出す燃料ガスの量を、第1ガス孔及び第2ガス孔を介して調整部材よりも上流側から下流側へ燃料ガスを送る場合と、弁部材により第1ガス孔を閉塞することにより、第2ガス孔のみを介して調整部材よりも上流側から下流側へ燃料ガスを送る場合とで段階的に調整可能としている。したがって、従来の如く2つのガス流路を形成することなく、燃料ガスの供給量を段階的に調整可能であり、ガス量調整装置の小型化を図ることができる。また、ガス量調整装置の小型化に伴い、ガス量調整装置の本体を一部材から構成することができ、部品点数を削減することができるし、従来の如く連結部のシール性を考慮したりする必要がなく、本体のシール性の向上に加えて、ガス量調整装置の組み立て作業の簡易化等も図ることができる。
また、調整部材が、円筒状部材の一方の開口を蓋した形状で、蓋部に第1ガス孔を、円筒部の側面に第2ガス孔を夫々形成してなるため、弁部材の作動時に、第1ガス孔のみを確実に閉塞することができる。したがって、調整部材の小型化を図ることができ、ガス量調整装置の一層の小型化を図ることができる。
さらに、ガス流路の第2ガス孔と対向する位置に、調整部材の外周面と離隔する大径部を周設するとともに、ガス流路内における調整部材よりも上流側から大径部にかけて、調整部材よりも上流側のガス流路内と大径部内とを連通する凹部を設けている。そのため、第2ガス孔が調整部材の軸周りで360度どの方向を向いていても、第2ガス孔を介して燃料ガスを調整部材よりも下流側へ送ることができる。したがって、調整部材の設置作業が非常に簡易となる。
さらにまた、請求項2に記載の発明によれば、調整部材を介さずに流入口から送り口へと連通する第2のガス流路を設けるとともに、当該第2のガス流路を開閉する第2の弁部材を設けている。したがって、たとえば従来の二段階に調整可能な構成と同じ数のガス流路により三段階の調整を実現することができる等、更なる段階的な調整を小型のガス量調整装置により実現することができる。
加えて、請求項3に記載の発明によれば、ガス量調整装置の小型化に伴い、該ガス量調整装置が設置されるガスこんろの軽量化や小型化をも図ることができる。
テーブルこんろ全体の外観を示した斜視説明図である。 ガス量調整装置及びその周辺の機構の断面を示した説明図である。 ガス量調整装置の調整部材を示した説明図である。 調整部材が取り付けられるガス量調整装置の本体を示した説明図である。 図2中のX部を拡大して示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となるガス量調整装置及びテーブルこんろについて、図面にもとづき詳細に説明する。
図1は、ガスこんろの一実施形態であるテーブルこんろ1全体の外観を示した斜視説明図である。
テーブルこんろ1は、器体2の天板3に、ガスバーナ15を夫々有する左こんろ部4及び右こんろ部5を備える一方、両こんろ部4、5の間で器体2の内部に、グリル6を備えてなる。ここでは、左こんろ部4よりも右こんろ部5の方が強火力となっている。7は、天板3の後方に設けられたグリル6の排気口であり、18は、五徳19上に載置される調理鍋の底に当接し、調理鍋の温度を検出するための温度センサである。
また、器体2の正面でグリル6の左側には、左こんろ部4の点火ボタン8及び火力調整レバー9が設けられている一方、グリル6の右側には、右こんろ部5の点火ボタン10及び火力調整レバー11、グリル6の点火ボタン12及び火力調整レバー13が夫々設けられている。さらに、器体2の正面には、炊飯機能や湯沸かし機能、揚げ物機能等、各種の調理モードを選択するための調理モード選択部14が設けられている。
さらに、器体2の内部には、ガスバーナ15へ供給する燃料ガス量を調整するための自動調整機構を備えたガス量調整装置21がこんろ部4、5のガスバーナ15の上流側に設置されている。加えて、温度センサ18や調理モード選択部14、ガス量調整装置21等が接続されているとともに、各調理モードに対応するシーケンスが予め設定されたコントローラ(図示せず)も器体2の内部に備えられている。
上記テーブルこんろ1において何れかのこんろ部4、5を使用する場合、対応する点火ボタン8、10を操作すれば、ガス量調整装置21を介してこんろ部4(若しくはこんろ部5)のガスバーナ15へ燃料ガスが供給され、ガスバーナ15において燃料ガスと一次空気とが混合された後に燃焼されて、こんろ部4(若しくはこんろ部5)に火炎が形成される。また、この火炎の大小、すなわち火力を手動で調整したい場合には、対応する火力調整レバー9、11を操作すれば、ガス量調整装置21の内部に設けられた手動調整機構(図2に示す)によりガスバーナ15への燃料ガスの供給量が調整され、火力が調整される。さらに、こんろ部4、5で調理するのにあたって調理モード選択部14により調理モードを選択すると、コントローラは、選択された調理モードに対応するシーケンスにしたがって、調理容器の温度及び加熱時間をコントロールする。このとき、コントローラは、温度センサ18により検出された調理容器の温度変化にもとづき、ガス量調整装置21の自動調整機構を作動させてガスバーナ15へ供給する燃料ガス量を調節し、火力を自動的に調整する。
ここで、上記テーブルこんろ1に設置されるガス量調整装置21について、図2〜図5をもとに説明する。図2は、ガス量調整装置21及びその周辺の機構の断面を示した説明図である。図3は、ガス量調整装置21の調整部材22を示した説明図であり、図4は、調整部材22が取り付けられるガス量調整装置21の本体23を示した説明図である。図5は、図2中のX部を拡大して示した説明図である。尚、図2〜図5は、左こんろ部4側に設置されるガス量調整装置21を示しているが、右こんろ部5側に設置されるガス量調整装置も同様の構成を有している。
ガス量調整装置21は、内部にガス流路が形成されてなる金属ダイカスト製の本体23と、本体23に取り付けられる調整部材22と、本体23に形成されているガス流路を開閉する自動調整機構としての2つの電磁弁24a、24bとからなり、ガスバーナ15(図2では図示せず)の上流側に設置されている。本体23は、その底面に形成されている流入口25から後面上部に形成されている送り口26にかけて連通するガス流路を備えてなるもので、該ガス流路は、流入口25から上方へ延びる流入管27と、流入管27の下流側に連続して形成される上下に長い空間状の分岐室28と、分岐室28に連通し、互いに独立に前方へ延びる第1流路29及び第2流路30と、両流路29、30の下流側に連続して形成され、両流路29、30を統合した上で送り口26に連通する送り管31とで構成されている。分岐室28は、流入管27から流入してきた燃料ガスを第1流路29と第2流路30とに分岐させるための空間であり、分岐室28の前面上部には第2流路30の開口30aが開設されている。また、分岐室28の前面下端部には、前方へ凹む円形凹部が形成されており、調整部材22を取り付けるための調整部材取付部32として機能するとともに、該調整部材取付部32の前面に第1流路29の開口29aが形成されている。さらに、調整部材取付部32の分岐室28側の開口縁には、後述する調整部材22の円筒部の外周面よりも大径で、上流側から下流側へ向かって徐々に縮径するテーパ部33が周設されているとともに、調整部材取付部32の径方向外側へ刻設され、テーパ部33へ連通する切り欠き状の導入凹部34が設けられている。したがって、調整部材取付部32へ調整部材22を収納した際、調整部材22の外周面とテーパ部33の表面との間が離隔するとともに、該離隔によりテーパ部33の内側に形成された空間が導入凹部34を介して分岐室28と連通するようになっている。加えて、分岐室28の後面は開口して本体23の外部と連通しており、電磁弁24a、24bを取り付けるための電磁弁取付口35として機能する。尚、送り管31には、火力調整レバー9に連結され、火力調整レバー9の操作に応じて送り管31の開度を変更する手動調整機構としてのニードル55が内装されている。また、流入口25には燃料ガスを供給/遮断するための開閉機構が、送り口26にはガスバーナ15側へと接続するための部材(図示せず)が夫々接続されている。そして、この開閉機構は、上記点火ボタン8と、点火ボタン8の操作に応じて作動するスピンドル50と、スピンドル50の作動に応じて開閉機構内のガス流路を開閉して燃料ガスを供給/遮断するマグネット電磁弁51とからなる。
一方、調整部材22は、金属製の円筒状部材の一方の開口を蓋してなるもので、蓋した側を分岐室28側へ向けた姿勢で調整部材取付部32へ収納可能となっている。そして、その蓋部は、電磁弁24aの先端面が当接する弁座40として機能する。また、弁座40の略中央には、比較的大径な(第1流路29や第2流路30に比べると極めて小径ではある)第1ガス孔41が穿設されている。一方、調整部材22の円筒部の側面で、調整部材取付部32へ収納した際にテーパ部33と対向する位置には、比較的小径(第1ガス孔41よりも小径)な第2ガス孔42が穿設されている。加えて、調整部材22の開口側の外周面には凹溝43が形成されており、該凹溝43には、調整部材取付部32へ収納した際に調整部材22の外周面と調整部材取付部32の内周面との間をシールするOリング44が外装されている。したがって、該調整部材22を調整部材取付部32へ収納することにより、分岐室28から第1ガス孔41及び調整部材22の蓋されていない側の開口22aを介して第1流路29内へと続く流路A(図5中の矢印A)と、分岐室28から(厳密には導入凹部34及びテーパ部33内側の空間を介し)第2ガス孔42及び調整部材22の蓋されていない側の開口22aを介して第1流路29内へと続く流路B(図5中の矢印B)との2つの流路が形成され、該2つの流路A、Bにより、調整部材22の上流側(分岐室28)と下流側(第1流路29)とが連通することになる。また、テーパ部33と対向する位置に第2ガス孔42を設けているため、調整部材22を調整部材取付部32へ収納した際に、第2ガス孔42が調整部材22の軸周りで360度どの方向を向いていたとしても、分岐室28内の燃料ガスが導入凹部34及びテーパ部33内側の空間から第2ガス孔42を介して第1流路29内へ流入可能となっている。
また、電磁弁24a、24bは、軸方向に進退する弁軸を備えたものであって、上下方向に並設された一体的な部材として構成されており、各弁軸が分岐室28内に位置し、弁軸の進退方向がテーブルこんろ1の略前後方向となるような姿勢で電磁弁取付口35に取り付けられている。そして、電磁弁24aは、弁軸の前進位置で弁軸の端部に設けられた弁体が弁座40に当接して第1ガス孔41を閉塞可能となっており、電磁弁24bは、弁軸の前進位置で弁軸の端部に設けられた弁体が分岐室28の前面に当接して第2流路30の開口30aを閉塞可能となっている。また、燃料ガスが遮断されている初期状態にあっては、両電磁弁24a、24bは共に後退しており、第1ガス孔41及び開口30aを開放している。
上記構成を有するガス量調整装置21でのガス量の調整制御について説明する。尚、当該ガス量の調整制御は、主に調理モード(たとえば、油温を一定に維持する天麩羅調理モード)の選択時等において実行される。
まず、ユーザーが点火ボタン8を操作すると、スピンドル50を介してマグネット電磁弁51が作動し、開閉機構内のガス流路が開かれて燃料ガスの供給が開始される。すると、燃料ガスが流入口25を介してガス量調整装置21内へ送られ、流入管27を通って分岐室28へ到達する。また、分岐室28へ到達した燃料ガスは、電磁弁24a、24bの弁軸が共に後退していることから、第1ガス孔41及び第2ガス孔42から開口29aを介して第1流路29内へ送られるとともに、開口30aを介して第2流路30へも送られる。そして、第1流路29及び第2流路30内へ送られた燃料ガスは、送り管31を介してガスバーナ15へ送られる。すなわち、分岐室28と送り管31とをつなぐ3つの流路の全てを使用して燃料ガスを供給する。したがって、ガス量調整装置21は最大量の燃料ガスをガスバーナ15へ送ることになり、左こんろ部4での火力は強火となる。
ここで、調理鍋の温度を一定に保つ等の理由により、左こんろ部4における火力を弱める必要がある場合、ガス量調整装置21では、まず電磁弁24bを作動させて開口30aを閉塞し、第2流路30を遮断する。すなわち、分岐室28と送り管31とをつなぐ3つの流路のうち1つの流路を遮断し、第1ガス孔41及び第2ガス孔42を介する2つの流路のみ使用して燃料ガスを供給する。したがって、ガスバーナ15への燃料ガスの供給量は上記強火の状態よりも減少し、左こんろ部4での火力は強火から中火へ切り替えられる。
また、火力を更に弱める必要がある場合、ガス量調整装置21では、電磁弁24bにより開口30aを閉塞した状態のまま、電磁弁24aを作動させて第1ガス孔41を閉塞する。すなわち、分岐室28と送り管31とをつなぐ3つの流路のうち2つの流路を遮断し、第1ガス孔41よりも小径な第2ガス孔42を介する1つの流路のみを使用して燃料ガスを供給する。したがって、ガスバーナ15への燃料ガスの供給量は更に減少し、左こんろ部4での火力は中火から弱火へ切り替えられる。
尚、火力を強めたい場合には、上記制御とは逆に、電磁弁24a、24bの順で作動させて、第1ガス孔41及び開口30aを順次開口し、火力を弱火から中火、中火から強火へと変化させることになる。また、上述したようなガス量調整装置21の作動は、温度センサ18による検出温度や調理モードのシーケンスにしたがって、コントローラにより制御される。
以上、本実施形態に係るガス量調整装置21及びテーブルこんろ1によれば、第1ガス孔41と第2ガス孔42とを備えた調整部材22を分岐室28の調整部材取付部32内に収納し、第1ガス孔41及び第2ガス孔42によりガス流路の上流側と下流側とを連通させている。そして、電磁弁24aにより第1ガス孔41を開閉することで、燃料ガスの供給量を、両ガス孔41、42を介して燃料ガスを分岐室28から第1流路29へ供給する場合と、第2ガス孔42のみを介して分岐室28から第1流路29へ供給する場合とで段階的に調整可能となっている。したがって、従来の如く2つのガス流路を形成することなく、燃料ガスの供給量を大小の二段階で段階的に調整することができ、ガス量調整装置21の小型化を図ることができる。また、ガス量調整装置21の小型化に伴い、ガス量調整装置21の本体23を一部材から構成することができ、部品点数を削減することができるし、従来の如く連結部のシール性を考慮したりする必要がなく、本体23のシール性の向上に加えて、ガス量調整装置21の組み立て作業の簡易化等も図ることができる。
さらに、調整部材22が、円筒状部材の一方の開口を蓋した形状で、蓋部に第1ガス孔41を、円筒部に第2ガス孔42を夫々形成してなるものであるため、電磁弁24aは、第2ガス孔42を閉塞したりすることなく、第1ガス孔41のみを確実に開閉することができる。したがって、調整部材22の小型化を図ることができ、ひいてはガス量調整装置21の一層の小型化を図ることができる。
加えて、ガス量調整装置21や調整部材22の小型化に伴い、該ガス量調整装置21が設置されるテーブルこんろ1の軽量化や小型化をも図ることができる。
また、調整部材取付部32の第2ガス孔42と対向する位置に、調整部材22の円筒部よりも大径で、上流側から下流側へ向かって縮径するテーパ部33を周設し、調整部材22の外周面とテーパ部33の内周面との間を離隔させるとともに、該離隔により形成されたテーパ部33内側の空間を、導入凹部34を介して分岐室28と連通させることにより、その空間へ調整部材22よりも上流側から燃料ガスを流入可能としている。したがって、調整部材22を調整部材取付部32へ収納した際に、第2ガス孔42が調整部材22の軸周りで360度どの方向を向いていたとしても、燃料ガスは、調整部材22よりも上流側から導入凹部34及びテーパ部33内側の空間を介して第2ガス孔42を通り、調整部材22よりも下流側へと送られる。したがって、調整部材22の設置作業が非常に容易となる。
さらに、調整部材取付部32を上下に長い空間状の分岐室28の下部に設ける一方、分岐室28の上部に第1流路29とは別個の第2流路30を形成しており、該第2流路30を開閉する電磁弁24bを設置することによって燃料ガスの供給量を三段階で調整可能としている。したがって、従来の二段階に調整可能な構成と同じ数のガス流路により、三段階での段階的な調整を実現することができる。
なお、本発明のガス量調整装置及びガスこんろに係る構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、ガスこんろ全体の構成やガス量調整装置の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態のガス量調整装置21では、第1流路29と第2流路30との2つの流路を設けているが、調整部材22を介する第1流路29のみを設け、大中小の三段階ではなく、大小の二段階で燃料ガスの供給量を調整可能なガス量調整装置としてもよい。
また、調整部材取付部32についても、テーパ部33の代わりにテーパ状ではないただの大径部を形成し、大径部と小径部との段差を有する円形凹部として形成することも可能である。さらに、調整部材取付部32をテーパ部33等の大径部を有さない円形凹部とし、該調整部材取付部32へは調整部材22の第2ガス孔42よりも下流側のみを挿入することによって調整部材22を取り付ける(すなわち、第2ガス孔42から弁座40にかけて分岐室28内へ突出するように調整部材22を取り付ける)構成を採用することも可能である。
さらに、上記実施形態では、調整部材22として、蓋部に第1ガス孔41を、円筒部の側面に第2ガス孔42を夫々備えた円筒状部材を採用しているが、調整部材の形状や構造は上記実施形態のものに限定されることはなく、たとえば第1ガス孔41と第2ガス孔42とが表裏で貫通状に形成された板状部材を調整部材として採用することも可能であり、形状に関しては、上記実施形態と同様、筒状の一方側の開口を蓋してなるものの、蓋部に第1ガス孔41及び第2ガス孔42の両ガス孔を穿設したような調整部材を採用してもよい。
加えて、上記実施形態では、第1ガス孔41の直径と第2ガス孔42の直径とを異ならせているが、両ガス孔41、42の直径を同一としても何ら問題はないし、第2ガス孔42の直径を第1ガス孔の直径よりも大きくしてもよい。
また、ガス量調整装置21は、グリル等を備えていないタイプのテーブルこんろや、キッチンユニットに組み込まれるビルトインこんろ等のテーブルこんろ以外のこんろに適用することも可能である。
1・・テーブルこんろ、4、5・・こんろ、21・・ガス量調整装置、22・・調整部材、22a・・開口、23・・本体、24a、24b・・電磁弁(第1、第2の弁部材)、25・・流入口、26・・送り口、27・・流入管(ガス流路)、28・・分岐室(ガス流路)、29・・第1流路(ガス流路)、29a・・開口、30・・第2流路(第2のガス流路)、30a・・開口、31・・送り管(ガス流路)、32・・調整部材取付部(ガス流路)、33・・テーパ部(大径部)、34・・導入凹部、35・・電磁弁取付口、40・・弁座(蓋部)、41・・第1ガス孔、42・・第2ガス孔、43・・凹溝、44・・Oリング。

Claims (3)

  1. 燃料ガスが流入する流入口と、前記燃料ガスを送り出す送り口とが設けられているとともに、前記流入口と前記送り口とを連通する1つのガス流路が形成されている一方、前記送り口から送り出す前記燃料ガスの量を調整可能な調整機構を備えたガス量調整装置であって、
    前記調整機構が、円筒状部材の一方の開口を蓋した形状で、蓋部に第1ガス孔を、円筒部の側面に第2ガス孔を夫々備え、前記第1ガス孔及び前記第2ガス孔を介して自身よりも上流側と下流側とを連通させた状態で前記ガス流路内に設置される調整部材と、前記第1ガス孔を開閉する弁部材とから構成されている一方、
    前記ガス流路の前記第2ガス孔と対向する位置に、前記調整部材の外周面と離隔する大径部を周設するとともに、前記ガス流路内における前記調整部材よりも上流側から前記大径部にかけて、前記調整部材よりも上流側の前記ガス流路内と前記大径部内とを連通する凹部を設け、前記燃料ガスが、前記調整部材よりも上流側から前記凹部内の空間、及び前記大径部の表面と前記調整部材の外周面との間の空間を介して前記第2ガス孔を通ることで、前記調整部材よりも下流側へ送られるようにしており、
    前記送り口から送り出す前記燃料ガスの量を、前記第1ガス孔及び前記第2ガス孔を介して前記調整部材よりも上流側から下流側へ前記燃料ガスを送る場合と、前記弁部材により前記第1ガス孔を閉塞することにより、前記第2ガス孔のみを介して前記調整部材よりも上流側から下流側へ前記燃料ガスを送る場合とで段階的に調整可能としたことを特徴とするガス量調整装置。
  2. 前記調整部材を介さずに前記流入口から前記送り口へと連通する第2のガス流路を設けるとともに、当該第2のガス流路を開閉する第2の弁部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のガス量調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載のガス量調整装置がガスバーナの上流側に設置されていることを特徴とするガスこんろ。
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