JP5312902B2 - 合成樹脂製中空板及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製中空板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂製中空気泡ボードやプラスチック段ボール等として好適に使用される合成樹脂製中空板及びその製造方法に関するものである。
従来、コアシートの両面にアウターシートを添設してなる合成樹脂製の中空板が種々開発されている(例えば特許文献1参照)。これらは、用途に応じて素材となる合成樹脂製中空板から機械的に切り出して所要の形状のものとして製品化されることが少なくない。
ところで、従来は素材となる未加工中空板を円柱状をなす回転切削刃を用いて切断したり、プレス加工により裁断したりすることにより所定形状の合成樹脂製中空板を製造するようにしている。そのため、回転切削刃やプレス金型により切断された切断端面には、アウターシート及びコアシートの小口端面がそれぞれ表出することになる。
ところが、コアシートはアウターシート間に空洞を形成するためのものであり複雑な形状をなしていることが一般的であるため、例えば図8に示すようにコアシート1の小口端面1c部分にバリ状の突起Tが形成され、取り扱い時に手指を傷つけるおそれがある。
そのため、従来のものは、図9に示すように、前記切断端面4を熱線Hにより溶融させて突起Tを除去する処理が不可欠であった。
特開2007−237419
本発明は、切断により形成された切断端面に安全性を確保するために熱処理などの付加的な処理を施さねばならないという課題を解決しようとするものであり、安全性を損ねることなく製作に要する工数を無理なく削減することができる合成樹脂製中空板及びその製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の合成樹脂製中空板は、コアシートの両面にアウターシートを添設してなり、少なくとも一部に両アウターシートに対応する部位よりもコアシートに対応する部位が外方に膨出している回転切削刃を用いて機械的に切断された切断端面を有してなる合成樹脂製中空板であって、前記切断端面に、前記アウターシートの切削小口端面と、前記コアシートの切削小口端面とを表出させてなり、前記コアシートの切削小口端面を、前記アウターシートの切削小口端面よりも内側に位置づけていることを特徴とする。
このような構成のものであれば、コアシートの切削小口端面がアウターシートの切削小口端面よりも内側に控えた状態で切断端面に表出することになるため、安全性を確保するための格別な工程を付加する必要がない。
なお、合成樹脂製中空板の代表的なものとしては、前記コアシートが、気泡形成用の多数のキャップ部を備えたものを挙げることができる。
前記中空板を製造する方法としては、素材となる未加工中空板を準備する工程と、前記未加工中空板を両アウターシートに対応する部位よりもコアシートに対応する部位が外方に膨出している回転切削刃を用いて切断する工程とを備えているものを挙げることができる。
以上説明したように本発明によれば、安全性を損ねることなく製作に要する工数を無理なく削減することができる合成樹脂製中空板及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。
この合成樹脂製中空板Aは、コアシート1と、このコアシート1の両面にそれぞれ添設した第一のアウターシート2及び第二のアウターシート3とを具備してなるものである。
コアシート1は、空洞aを形成するための立体構造をなしており、具体的には多数の気泡形成用突起たるキャップ部11を備えたものである。コアシート1の気泡開放側には第一のアウターシート2が添設されており、突起先端側には第二のアウターシート3が添設されている。
合成樹脂製中空板Aの少なくとも一部には、機械的に切断された切断端面4を具備してなる。切断端面4は、第一のアウターシート2の切削小口端面2cと、第二のアウターシート3の切削小口端面3cと、これらの切削小口端面2c、3cの間にコアシート1の切削小口端面1cとが表出したものとなっている。これらの切削小口端面1c、2c、3cは、後述する回転切削刃6を用いて機械的に切断されてなるものである。
しかして、本実施形態における合成樹脂製中空板Aは、コアシート1の切削小口端面1cを、第一、第二のアウターシート2、3の切削小口端面2c、3cよりも内側に位置づけているようにしている。
詳述すると、コアシート1の切削小口端面1cは、第一、第二のアウターシート2、3の小口端面2c、3c同士との間に形成される仮想端面5よりも内側に位置づけられている。このようなものであれば、中空板Aを取り扱う際にコアシート1の切削小口端面1cに手指が直接接触することを好適に回避でき、仮にコアシート1の切削小口端面1c部分にバリ状の突起等が形成されていた場合でも、手指を傷つけるおそれがないものとなる。
なお、コアシート1の切削小口端面1cを、第一、第二のアウターシート2、3の切削小口端面2c、3cよりも内側に位置付けるようにするためには、両アウターシートである第一、第二のアウターシート2、3に対応する部位よりもコアシート1に対応する部位が外方に膨出している後述の回転切削刃6を用いて切削する方法がある。
回転切削刃6は、主としてミーリング(フライス加工)において使用される回転式の刃物であり、円柱状の本体部61と、コアシート1に対応する部位が外方に膨出してなる膨出部62とを備えてなるものである。なお、回転切削刃6については後で詳述する。
続いて、この合成樹脂製中空板Aの製造方法を図3〜図7を参照して説明する。
この製造方法は、所望の大きさに切り出される前の合成樹脂製中空板Aである未加工中空板A1を準備する第1工程と、未加工中空板A1のコアシート1に対応する部位に回転切削刃6の膨出部62を設定する第2工程と、回転切削刃6を用いて未加工中空板A1を切断する第3工程とを備えているものを備えてなる。
まず、第1工程について図3を参照して説明する。
図3に示すように、所望の大きさに切り出される前の合成樹脂製中空板Aである未加工中空板A1を準備する。より具体的には、未加工中空板A1を準備し、加工テーブル7上に載置する。この未加工中空板A1は、多数の気泡形成用突起たるキャップ部11を備えたコアシート1と、このコアシート1の気泡開放側に添設された第一のアウターシート2と、コアシート1の突起先端側に添設された第二のアウターシート3とを具備してなるものである。
この未加工中空板A1は、例えば、特開2008−18653号の公報に示されるように、吸引キャビティーを有した成形ロールを用いて気泡形成用突起たるキャップ部11を有したコアシート1を成形するとともに、コアシート1の両面に、第一、第二のアウターシート2、3とを添着させることにより製造される。以上の動作により、前述した第1工程が実行されたことになる。
続いて、第2工程について説明する。
図4及び図5に示すように、未加工中空板A1のコアシート1に対応する部位に回転切削刃6の膨出部62を設定する。本実施形態では回転切削刃6を、未加工中空板A1の上下面と直交する方向からテーブル7に載置された未加工中空板A1に向かって移動することにより、第二のアウターシート3、コアシート1、及び、第一のアウターシート2の順序で未加工中空板A1を切削しつつ移動し、回転切削刃6の膨出部62をコアシート1に対応する側方部位に設定している。以上の動作により、前述した第2工程が実行されたこととなる。
ここで、回転切削刃6について詳述する。
回転切削刃6は、主としてミーリング(フライス加工)において使用される回転式の刃物であり、円柱状の本体部61と、コアシート1に対応する部位が外方に膨出してなる膨出部62とを備えてなる。
本体部61は、円筒形状をなすもので表面には回転によって合成樹脂製中空板Aの各部位を切削し得るように所定形状の切削刃Bが形成されている。膨出部62は、本体部61の下端部近傍の外周面が外方に膨出してなるものであり、側面視外方に略半円状に突出した形状をなし、表面には本体部61と同様に所定形状の切削刃Bが形成されている。また、本体部61の下端面にも切削刃(図示せず)が形成されたものとしている。
膨出部62の上下幅は、両コアシート2、3間の幅と同じ又は若干短い長さに設定されている。このため、コアシート1の小口端面1cは、膨出部62によって両アウターシートの切削小口端面2c、3cよりも内側に位置づけられるように切削処理されることになる。一方、両アウターシートの切削小口端面2c、3cは、本体部61によって両アウターシートの上下面に対して略垂直の面をなすように切削処理される。
なお、本実施形態における回転切削刃6各部に備えられた切削刃Bは、本体部61及び膨出部62に一体に形成されたものとしているが、独立した部材である切削刃を各部に取り付けたものとしてもよい。
続いて、第3工程について説明する。
本工程は、図6及び図7に示すように、回転切削刃6を用いて未加工中空板A1を切断するものである。より具体的には、回転切削刃6を用いて未加工中空板A1を任意に移動させて所望の形状に切断し、合成樹脂製中空板Aを得るものである。
本実施形態では、未加工中空板A1のコアシート1に対応する部位に回転切削刃6の膨出部62を設定する第2工程が完了した後、未加工中空板A1を図6中の左方向に若干ずらしてから、図7に示すように未加工中空板A1を任意に移動させて切断している。このようにすることで、角部を直角に維持した状態の合成樹脂製中空板Aを得るようにしている。以上の動作により、前述した第3工程が実行されたこととなる。
以上のような製造方法によれば、コアシート1に対応する部位が外方に膨出している回転切削刃6を用いて切削作業を行うだけでコアシート1の切削小口端面1aが両アウターシート2、3の切削小口端面2a、3aよりも内側に位置づけることができる。したがって、安全性を確保するための格別な工程である、処理工程を付加する必要が無くなり、製作に要する工数を無理なく削減することができる合成樹脂製中空板及びその製造方法を提供することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限定されるものではない。
空洞を形成するための立体構造をなすコアシートの形状は種々の形状を適用することが可能であり、本実施形態のものに限定されるものではない。
また、各シートの素材である合成樹脂は、種々のものを適用することが可能であり、特定のものに限定されない。
本実施形態では、合成樹脂製中空板を得るために未加工中空板を任意に移動させ、回転切削刃により切断する処理を行っているが、工作機等によっては回転切削刃を動かすことによって切断処理を行うことができるのはもちろんのことである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態である合成樹脂製中空板の斜視図。 本発明の一実施形態である合成樹脂製中空板の側断面図。 本発明である合成樹脂製中空板の製造方法を説明する工程説明図。 本発明である合成樹脂製中空板の製造方法を説明する工程説明図。 本発明である合成樹脂製中空板の製造方法を説明する工程説明図。 本発明である合成樹脂製中空板の製造方法を説明する工程説明図。 本発明である合成樹脂製中空板の製造方法を説明する工程説明図。 従来例である合成樹脂製中空板の側断面図。 従来例である合成樹脂製中空板の端面処理工程を示す概略図。
符号の説明
A…合成樹脂製中空板
1…コアシート
1a…コアシートの切削小口端面
2…アウターシート(第一のアウターシート)
2a…第一のアウターシートの切削小口端面
3…アウターシート(第二のアウターシート)
3a…第二のアウターシートの切断小口端面
4…切断端面

Claims (3)

  1. コアシートの両面にアウターシートを添設してなり、少なくとも一部に両アウターシートに対応する部位よりもコアシートに対応する部位が外方に膨出している回転切削刃を用いて機械的に切断された切断端面を有してなる合成樹脂製中空板であって、
    前記切断端面に、前記アウターシートの切削小口端面と、前記コアシートの切削小口端面とを表出させてなり、
    前記コアシートの切削小口端面を、前記アウターシートの切削小口端面よりも内側に位置づけていることを特徴とする合成樹脂製中空板。
  2. 前記コアシートが、気泡形成用の多数のキャップ部を備えたものである請求項1記載の合成樹脂製中空板。
  3. 前記請求項1又は2記載の合成樹脂製中空板を製造する方法であって、
    素材となる未加工中空板を準備する工程と、前記未加工中空板を両アウターシートに対応する部位よりもコアシートに対応する部位が外方に膨出している回転切削刃を用いて切断する工程とを備えていることを特徴とする合成樹脂製中空板の製造方法。
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