JP5211799B2 - プレス成形方法及びプレス成形金型装置 - Google Patents
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上型ダイの挟持部とブランクホルダとでブランク板材の端部を挟持した状態で、該上型ダイと下型パンチとでブランク板材をプレス成形するようにしたプレス成形方法において、
ホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分において、前記上型ダイの左右端部にはそれぞれ下方に向けて凸とされた第1加工部が一体的に成形される一方、左右一対の前記ブランクホルダにはそれぞれ、前記第1加工部に対応させて凹とされた第2加工部が一体的に形成されて、該第2加工部の外周に前記第1加工部が嵌合されるように設定されており、
前記挟持部と前記ブランクホルダとで前記ブランク板材の端部を挟持する前に、該ブランク板材の端部のうちホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分の端縁部を前記第1加工部と前記第2加工部とで共働して部分的に折り曲げ加工する第1ステップと、
前記第1ステップの後に、前記挟持部と前記ブランクホルダとで、前記折り曲げ加工された部位を挟持しないようにして前記ブランク板材の端部を挟持する第2ステップと、
前記第2ステップの後に、前記上型ダイと下型パンチとで前記ブランク板材をプレス成形する第3ステップと、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、上型ダイと下型パンチとでブランク板材をプレス成形する前にはあらかじめ、ホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分の端縁部が折り曲げ加工されているので、この折り曲げ加工された部分やその付近は剛性が高められて変形しにくいものとなっており、この部分的な剛性向上によってホールドシワの発生が防止されることになる。特に、ホールドシワは、例えば歩留まり向上等のために絞り深さを浅くした場合に生じやすくなるが、絞りを浅くしてもホールドシワの発生が防止されることになる。
上型ダイの挟持部とブランクホルダとでブランク板材の端部を挟持した状態で、該上型ダイと下型パンチとでブランク板材をプレス成形するようにしたプレス成形金型装置において、
ホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分において、前記上型ダイの左右端部にはそれぞれ下方に向けて凸とされた第1加工部が一体的に成形され、
左右一対の前記ブランクホルダにはそれぞれ、前記第1加工部に対応させて凹とされた第2加工部が一体的に形成されて、該第2加工部の外周に前記第1加工部が嵌合されるように設定され、
前記第1加工部と第2加工部とは、前記挟持部と前記ブランクホルダとで前記ブランク板材の端部を挟持する前に、該ブランク板材の前記端縁部を部分的に折り曲げ加工できる位置に設定され、
前記挟持部と該ブランクホルダは、前記ブランク板材の端部を挟持する際に、前記折り曲げ加工された部位を除外して挟持するように設定されている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1に記載のプレス成形方法を実行するためのプレス金型装置が提供される。また、折り曲げ加工するのに、上型ダイに凸状の第1加工部を形成する一方、ブランクホルダにはこの第1加工部に対応して凹状の第2加工部を形成するだけでよいので、金型装置としての構造も簡単ですむことになる。
前記挟持部とブランクホルダとには、前記ブランク板材を挟持したときに、前記折り曲げ加工される部位付近において内方側に向けて延びる複数のビード部を形成するためのビード形成部が形成されている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、ビード部を形成することによって、ホールドシワの発生をより確実に防止することができる。
W:ブランク板材
Wa:折り曲げ加工部
11:上型ダイ
11a:上挟持部
12:下型パンチ
13:ブランクホルダ
13a:下挟持部
21:第1加工部
22:第2加工部
Claims (3)
- 上型ダイの挟持部とブランクホルダとでブランク板材の端部を挟持した状態で、該上型ダイと下型パンチとでブランク板材をプレス成形するようにしたプレス成形方法において、
ホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分において、前記上型ダイの左右端部にはそれぞれ下方に向けて凸とされた第1加工部が一体的に成形される一方、左右一対の前記ブランクホルダにはそれぞれ、前記第1加工部に対応させて凹とされた第2加工部が一体的に形成されて、該第2加工部の外周に前記第1加工部が嵌合されるように設定されており、
前記挟持部と前記ブランクホルダとで前記ブランク板材の端部を挟持する前に、該ブランク板材の端部のうちホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分の端縁部を前記第1加工部と前記第2加工部とで共働して部分的に折り曲げ加工する第1ステップと、
前記第1ステップの後に、前記挟持部と前記ブランクホルダとで、前記折り曲げ加工された部位を挟持しないようにして前記ブランク板材の端部を挟持する第2ステップと、
前記第2ステップの後に、前記上型ダイと下型パンチとで前記ブランク板材をプレス成形する第3ステップと、
を備えていることを特徴とするプレス成形方法。 - 上型ダイの挟持部とブランクホルダとでブランク板材の端部を挟持した状態で、該上型ダイと下型パンチとでブランク板材をプレス成形するようにしたプレス成形金型装置において、
ホールドシワの発生が予測される部位に対応した部分において、前記上型ダイの左右端部にはそれぞれ下方に向けて凸とされた第1加工部が一体的に成形され、
左右一対の前記ブランクホルダにはそれぞれ、前記第1加工部に対応させて凹とされた第2加工部が一体的に形成されて、該第2加工部の外周に前記第1加工部が嵌合されるように設定され、
前記第1加工部と第2加工部とは、前記挟持部と前記ブランクホルダとで前記ブランク板材の端部を挟持する前に、該ブランク板材の前記端縁部を部分的に折り曲げ加工できる位置に設定され、
前記挟持部と該ブランクホルダは、前記ブランク板材の端部を挟持する際に、前記折り曲げ加工された部位を除外して挟持するように設定されている、
ことを特徴とするプレス成形金型装置。 - 請求項2において、
前記挟持部とブランクホルダとには、前記ブランク板材を挟持したときに、前記折り曲げ加工される部位付近において内方側に向けて延びる複数のビード部を形成するためのビード形成部が形成されている、ことを特徴とするプレス成形金型装置。
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