JP5312271B2 - 感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法 - Google Patents

感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5312271B2
JP5312271B2 JP2009216587A JP2009216587A JP5312271B2 JP 5312271 B2 JP5312271 B2 JP 5312271B2 JP 2009216587 A JP2009216587 A JP 2009216587A JP 2009216587 A JP2009216587 A JP 2009216587A JP 5312271 B2 JP5312271 B2 JP 5312271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensing element
sensing
fixture
wall surface
temperature sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009216587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011062388A (ja
Inventor
繁一 小坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hatsuta Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Hatsuta Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hatsuta Seisakusho Co Ltd filed Critical Hatsuta Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2009216587A priority Critical patent/JP5312271B2/ja
Publication of JP2011062388A publication Critical patent/JP2011062388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5312271B2 publication Critical patent/JP5312271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、感知素子の固定具、アセンブリ、施工方法及び保守方法に関する。より具体的には、本発明は、厨房用の排気ダクト、厨房フードに装備する感知素子の固定具、アセンブリ、施工方法及び保守方法に関する。
従来、厨房における火災を防止し抑止する観点から、厨房フード内を排気するダクト内や厨房フード内の温度に基づいて自動消火装置を動作させることが行われ、そのために、例えば熱を感知するための温度センサなどの感知素子が用いられている。図13は、従来の感知素子用固定具を使用する厨房の設備を示す構成図である、また、図14は、従来の感知素子用固定具と感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。図13に示すように、排気ダクト3及び厨房フード4には、それぞれ、自動的に消火剤を噴射するためのノズル72,74と、温度センサアセンブリ82,84とが設けられている。温度センサアセンブリ82,84には、伝送ケーブル83,85が接続されて、図示しない制御部によって温度センサの温度を監視する。制御部は、温度センサアセンブリ82,84から検知した温度を示す信号に基づいて気流の温度を監視していて、異常と判断した温度が検出されるなど必要なときに、配管72a,74aを通じてノズル72,74から消火剤を噴射させる。
ここで、調理台62に配置されたレンジ64,64において調理が行われる通常時には、排気ダクト3を通じて厨房フード4の排気が行われている。このときの排気は、グリスフィルター66によって油の成分がある程度除去され、その流量がダンパ68によって調整されている。このような場合、火災につながりうる火炎は、調理中においてレンジ64の燃料やそこでの調理食材が燃焼して生じる火炎だけではない。例えば、ダンパ68の上方やダクトの内部に付着した油に着火した火炎、又はフード4内の油受け4aに溜まった油やグリスフィルター66内の油受け66aの油に着火した火炎なども火災を引き起こし得る。ここで、図13のように、排気ダクト3内と厨房フード4内に温度センサアセンブリ82,84とノズル72,74をそれぞれ設けるのは、ダンパ68の内部やダクトの内部に付着した油に着火した火炎と、フード3内の油受け4aに溜まった油に着火した火炎とを別々に監視し消火するためである。
上述の構成のほかに、厨房設備や自動消火設備の構成によっては他の構成も採用される。例えば、ダンパ68に温度を検知して通気を遮断するシャッタが装備されており、ダクト3内の火炎とグリスフィルター66内の火炎とを別々に消火する必要がある場合には、グリスフィルター66内の油受け66aの火炎を検知して消火するようにグリスフィルター66内に温度センサアセンブリとノズルを装備することもある。また、フード4内からレンジ64の火炎を検知して消火するように、フード4内の下方にレンジ64に向けた温度センサアセンブリとノズルを装備することもある。
図14には、従来の温度センサアセンブリ82の構成を示している。温度センサアセンブリ82は、温度センサ1と、それを保持する保持部92と、それらを排気ダクト3に取り付ける取付け部96とからなる。温度センサ1は、その先端付近に温度感知部10を有している。温度感知部10からの信号は、信号ワイア10aに接続された伝送ケーブル83によって伝送される。取付け部96は、排気ダクト3の素子開口部38の周辺の外壁面36に当接するようにしてファスナ96aによって取り付けられる。以上の構成に類似する自動消火設備が特許文献1に開示される。
また、温度センサアセンブリ84は、図13のように、厨房フード4に典型的には下方から取り付けられる。温度センサアセンブリ84は温度センサアセンブリ82と類似の構成を有している。この場合、一般的に、温度センサアセンブリ84の取付け部は、温度センサアセンブリ82とは異なり、厨房フード4の内壁面44から取り付けられる。
特開平8−112369号公報
上記のような従来の自動消火設備の温度センサアセンブリ82は、排気ダクト3が天井板86より上方に取り付けられ、また、フード4も天井60の直下に配置されることから、天井板86を張る前に施工される。すなわち、室内設備の施工の際に排気ダクト3が完成すると、排気ダクト3には図14に示したような素子開口部38が設けられる。その素子開口部38には、そこに保持部92を通し、取付け部96を外壁面36に当接させて温度センサアセンブリ82がファスナ96aによって取り付けられ、信号ワイア10aが伝送ケーブル83に接続される。その後に天井板86が張られて厨房フード4が施工される。温度センサアセンブリ84は、厨房フード4の壁42に素子開口部48が開けられてそこに取り付けられる。なお、必要であれば、天井板86にも、例えば素子開口部48と整列するようにして素子開口部86aが設けられる。
このような構成の温度センサアセンブリ82,84を用いると、例えば温度センサの点検や交換といった保守作業を行うためには、天井板86に設けた点検口86bを通じて、点検者が天井板86の上方の空間、または、厨房フード4が天井板86に埋め込まれている場合には、厨房フード4の上方の空間である天井裏に進入する必要が生じる。
しかしながら、天井裏に点検者が進入して目的の場所に移動したりそこで作業することは作業負荷が極めて大きい。その結果、例えば一つの排気ダクトの温度センサアセンブリの保守作業を実施するために一時間以上を要することがある。自動消火設備の保守作業は、他の点検項目の点検とともに休業時の時間に完了する必要があるため、このような作業負荷を伴う消火設備の定期的な保守作業は実現性に乏しい。特に大規模な厨房などでは、排気ダクトが多数用いられていることも多く、点検作業を迅速に行なうことに対する強い要望がある。
また、厨房によっては、天井裏に点検者が進入しようとしても、天井裏への進入そのものが行えない場合もある。これは、室内設備の完成後に、点検口付近に調理設備が配置されているなどの理由によるものである。このような場合には、自動消火装置の保守自体が事実上困難ともなり得る。
本発明は、上記課題の少なくともいくつかを解決することを課題とし、自動消火装置に用いる感知素子の固定具、感知素子のアセンブリ、感知素子の施工方法、及びその保守方法を提供することにより、自動消火装置などの点検等の作業において作業負荷を軽減させることに大きく貢献するものである。
本発明の第1の実施態様においては、厨房用の排気ダクトの外壁面に当接される第1の面を有し、該排気ダクトの壁に設けられる素子開口部の近傍の前記外壁面に固定されるようになっている取付け部と、前記第1の面が前記外壁面に当接されると感知素子の感知部が前記素子開口部の内部に位置するよう該感知素子を保持するようになっている保持部であって、前記取付け部が前記外壁面に固定されるときに前記素子開口を通る保持部とを備え、前記保持部は、前記排気ダクトの内側空間からの前記感知素子の着脱を可能とするものである、感知素子の固定具が提供される。
また、本発明の第2の実施態様においては、厨房フードの内壁面に当接される第1の面を有し、該厨房フードの壁に設けられる素子開口部の近傍の前記内壁面に固定される取付け部と、前記第1の面が前記内壁面に当接されると感知素子の感知部が該厨房フードの内部に位置するよう該感知素子を保持するようになっている保持部とを備え、前記保持部は、前記感知素子の周囲を気密に保つパッキンを有するとともに、前記厨房フードの内側空間からの前記感知素子の着脱を可能とするものである、感知素子の固定具が提供される。
本発明の各態様において、固定具が取り付けられる排気ダクトは、例えば、矩形断面のステンレスなどにより作製されるダクトを含む。典型的には、その排気ダクトは、調理に伴う熱排気などを厨房フードから屋外に排出するために、厨房フードに直接接続されるダクトを含む。なお、この排気ダクトは、例えば垂直に向けられる部分や水平に向けられる部分、すなわち垂直排気ダクトや水平排気ダクトをも含む。
また、本発明の各態様における厨房フードは、ガス調理用レンジの排気が室内に拡散するのを防止するために、調理用レンジの上方に、下方又は前面を矩形の開放面として有し得る。また、この厨房フードは、その上方又は調理者に相対する背面などに排気ダクトに接続される排気開口を有するものを含み得る。さらに、その全体の形状は、直方体、立方体、四角錘、一部に曲面を含む形状等の任意のものが含まれる。
加えて、厨房フードと排気ダクトの間には、図13に示したようなダンパーが配置されたり、グリスフィルタが配置されていることもできる。また、例えば循環オーブンなどの他の調理設備からの排気を通気させる排気ダクトとすることもできる。
本発明の各態様において、取付け部とは、固定具をなす構造の任意の部分であって「第1の面」を有する部分をいい、固定具となる部材と一体となるように構成することができ、また、他の部材と組み合わせることで固定具の一部をなすこととなるように構成することもできる。取付け部における第1の面とは、任意の形状、大きさ、配置、数、及び向きの面をいう。言い換えるなら、取付け部の形状は、上記の各態様においては、上記のような「第1の面」を有する限り任意である。
排気ダクトの壁又は厨房フードの壁には素子開口部が設けられる。この素子開口部は、排気ダクト又は厨房フードの壁によって仕切られる排気ダクト又は厨房フードの内側空間と外部空間との間を通じるように設ける任意の開口部であって、感知素子を取り付ける開口部をいう。この素子開口部は、排気される気体を取り込むための排気ダクトの開口又は厨房フードの排気収集用の開口とは通常異なるが、これらの開口が連続するようになっていて、例えば、排気される気体を取り込むための開口の一部がその素子開口部となるようなものであっても、上記条件を満たす限りは素子開口部に含まれる。
取付け部は、第1の面が排気ダクトの外壁面又は厨房フードの壁の素子開口部の近傍の内壁面に固定されるようになっている。ここで、内側空間と外部空間とに通じる素子開口部の開口の範囲を狭めるように固定されることは、取付け部が素子開口部の近傍に固定される一態様である。また、取付け部は、それ自体のみで又は保持部とともに素子開口を覆う又は塞ぐように形成され得る。この際、取付け部は、素子開口部を塞いだり、素子開口部を覆ったり、素子開口部の周囲にわたって固定されることができるが、必ずしもそれらに限定されるものではない。例えば、取付け部が、内側空間と外部空間とにわたってケーブルなどを通過させるための通過孔を設けるように形成されたり、気密性が確保されないような態様で固定され得る。
また、第1の面は、固定具を取り付けるために排気ダクトの外壁面又は厨房フードの内壁面に当接される任意の大きさ、形状、又は範囲に形成された単一の面又はそのような面の複数の組み合わせであり、固定具全体及びそれに取り付けられる感知素子を排気ダクト又は厨房フードに固定し得る機能を提供するような任意の面を含む。例えば、排気ダクトが矩形断面の筒状になった管である場合や厨房フードが平面状の板材によって構成されている場合には、平面形状の外面のある範囲が第1の面となり得る。前述の構成以外にも、上記のような排気ダクトや厨房フードのコーナー部分に取り付けるために、第1の面を複数の平面を組み合わせて構成することもできる。また、第1の面は、排気ダクトや厨房フードの曲面部分に取り付けるために曲面にもし得る。さらに、第1の面は、取付け部との関係では、取り付け部の外形の一部となることができる。
保持部は、感知素子を保持し、排気ダクト又は厨房フードの内側空間からの感知素子の着脱を可能とするために設けられる任意のものをいう。ここで、着脱とは、排気ダクト又は厨房フードに対して感知素子を保持部によって固定している状態から固定していない状態にすること、及び、その逆に感知素子を固定していない状態から保持部に固定している状態にすることを含み、それ以外には特段限定されない。なお、感知素子が保持部に固定されていない状態であっても、即座に感知素子を保持部から取り外せるとは限らない。例えば、感知信号を伝える信号ワイアと伝送ケーブルとの接続をはずす必要がある場合も生じうる。このような着脱を可能とする保持部には、自動消火装置の保守作業において感知素子の交換が必要なときに、緩める又は取り外すことができる袋ナットを用いて感知素子を保持するものが含まれる。
上記のうちの第1の実施態様において、保持部は、取付け部が排気ダクトの外壁面に固定されるときに素子開口部を通る。このため、保持部は、素子開口部を通りうる形状に形成される。また、その保持部に感知素子が取り付けられていると、感知素子の感知部は、素子開口部の内部、すなわち、排気ダクトにおける流体の流路となる領域内に配置される。そのため、第1の実施態様においては、固定具を取り付ける施工時には排気ダクトの外側空間から作業することが可能となる。その一方で、第1の実施態様における保守作業時には、排気ダクトの内側空間からの作業により、換言すれば、素子開口部の内部からの作業により、保持部からの上記の感知素子を着脱することが可能となる。
第2の実施態様においては、保持部は、第1の面が前記内壁面に当接されると、感知素子の感知部が厨房フードの内部に位置するよう感知素子を保持する。この実施態様においては、取付け部の第1の面が厨房フードの内壁面に当接するので、第1の実施態様のように素子開口部を保持部が通る必要はない。しかし、この実施態様においては、厨房フードに比べて調理レンジからの油煙を直接受ける位置に保持部が配置されることとなる。従って、本実施形態の保持部は、感知素子の周囲を気密に保ち安定した感知動作を実現するためのパッキンを有することにより、厨房フードの内側空間からの感知素子の着脱に対応している。
本発明の上記の第1及び第2の実施態様においては、さらに幾つかの好ましい実施態様が提供される。かかる態様についても実施態様の欄において詳述する。
本発明においては、いずれかの実施態様に含まれる固定具と、固定具の保持部に着脱可能に保持される感知素子とを備えるような感知素子アセンブリが提供される。
また、本発明は、固定具とともに感知素子が予め組み合わされた感知素子アセンブリの実施態様であっても、上述のいずれかの特徴を有する固定具を用いる。従って、排気ダクトや厨房フードの内部から保守作業を行うことが可能になることは特筆に値する。
加えて、本発明の実施態様としては施工方法も提供される。すなわち、厨房用の排気ダクトの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の保持部を該壁面に設ける素子開口部に通し、該固定具の取付け部の第1の面を該素子開口部の周辺の排気ダクト外壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、前記排気ダクトの内側空間から着脱可能な前記感知素子から延びる信号ワイアを、前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルに接続するステップと、前記感知部が前記排気ダクトの内部に位置するように前記感知素子を該保持部に装着するステップとを含む感知素子の施工方法が提供される。
このような実施態様においては、施工時には排気ダクトの外側空間からの施工が容易になるとともに、そのようにして施工された感知素子は、排気ダクトの内側空間から容易に保守作業することができることとなる。従って、作業の安全化や作業時間の大幅な迅速化が図られる。なお、上記の固定と接続の各ステップはその順序を問わない。
また、本発明においては、厨房用の排気ダクトの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の保持部を該壁面に設ける素子開口部に通し、該固定具の取付け部の第1の面を該素子開口部の周辺の排気ダクト外壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、ここで、前記保持部は、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続可能になっている導電性の保持部側端子を備えていて、前記排気ダクトの内側空間から感知素子を着脱可能になっており、感知素子から延びる信号ワイアに接続されている素子側端子を、前記保持部側端子に嵌合させて、前記感知部が前記排気ダクトの内部に位置するように前記感知素子を該保持部に装着するステップとを含む感知素子の施工方法が提供される。
このような実施態様においては、施工時には排気ダクトの外側空間からの施工が容易になるとともに、そのようにして施工された感知素子は、排気ダクトの内側空間から感知素子を着脱すると、それに応じて電気的な接続も確立又は切断するため、厨房フードの内側空間から容易に保守作業をすることができるようになる。従って、作業の安全化や大幅な迅速化が図られる。
また、本発明の実施態様としては、厨房フードの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の取付け部の第1の面を該壁面に設ける素子開口部の周辺の厨房フード内壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、ここで、前記保持部は、前記厨房フードの内側空間から感知素子を着脱可能になっており、感知素子から延びる信号ワイアを、前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルに接続するステップと、前記感知部が前記厨房フードの内部に位置するように、前記感知素子の周囲を気密に保つパッキンを通して前記感知素子を前記保持部に装着するステップとを含む感知素子の施工方法が提供される。
このような実施態様において施工された感知素子は、厨房フードの内側空間から感知素子の着脱が簡単に行えて厨房フードの容易に保守できるとともに、感知素子の信号に厨房フード内の油が影響するのを防ぐことができるようになる。従って、感知動作の安定化や、作業の安全化、大幅な迅速化のいずれかが図られる。
本発明の実施態様としては、厨房フードの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の取付け部の第1の面を該壁面に設ける素子開口部の周辺の厨房フード内壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、ここで、該固定具の保持部は、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続可能になっている導電性の保持部側端子を備えていて、前記厨房フードの内側空間から前記感知素子を着脱可能になっており、感知素子から延びる信号ワイアに接続されている素子側端子を、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続可能になっている導電性の前記保持部側端子に嵌合させることによって、前記感知部が厨房フードの内部に位置するように、前記感知素子の周囲を気密に保つパッキンを通して前記感知素子を該保持部に装着するステップとを含む感知素子の施工方法が提供される。
このような実施態様において施工された感知素子は、厨房フードの内側空間から感知素子を着脱すると、それに応じて電気的な接続も確立又は切断するため、厨房フードの内側空間から容易に保守できる。従って、作業の安全化や大幅な迅速化が図られる。また、、このような感知素子を採用することにより、感知素子の信号に厨房フード内の油が影響するのを防ぐことができる。なお、上記の各実施形態において、各ステップの実行の順序は記載の順序のみに限定するものではない。
本発明においては、保守方法の実施態様も提供される。すなわち、厨房用の排気ダクト又は厨房フードの壁面に固定され、前記厨房用排気ダクト又は前記厨房フードの内側空間から感知素子を着脱可能な固定具の保持部から、装着されている感知素子を取り外すステップであって、該固定具を前記壁面に取り付けるための取付け部を前記壁面に固定したまま、前記内側空間から該感知素子を取り外すステップと、取り外した前記感知素子又は別の感知素子を、前記内側空間から前記保持部に取り付けるステップとを含む感知素子の保守方法が提供される。
この実施態様においては、厨房用の排気ダクトや厨房フードの内側空間から感知素子の点検や交換が実施できるので、天井裏に点検者が進入する必要なく、自動消火装置の保守点検を実施することが容易になる。従って、作業の安全化や大幅な迅速化が図られる。
本発明の幾つかの実施態様によれば、排気ダクトや外側空間からの感知素子の容易な施工と排気ダクトの内側空間からの感知素子の容易な保守とを両立させることができる。従って、作業の安全化や大幅な迅速化が図られる。また、幾つかの実施態様によれば、厨房フードの内側空間からの感知素子の容易な保守と厨房フードにおける感知素子の安定した使用とを両立することができる。従って、作業の安全化や大幅な迅速化が図られる。
本発明のある形態の感知素子用固定具と感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具の施工時又は保守時の使用形態を示す分解斜視図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具を使用する厨房の設備を示す構成図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具と感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具とともに用いられる感知素子の斜視図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具と感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具において、施工時又は保守時の使用状態における感知素子及び固定具を示す斜視図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具において、感知素子を取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 本発明のある形態の感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。 従来の感知素子用固定具を使用する厨房の設備を示す構成図である。 従来の感知素子用固定具と感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。
つぎに、本発明の実施形態を、添付する図面に基づいて詳細に述べる。尚、この説明に際し、全図にわたり、特に言及がない限り、共通する部分には共通する参照符号が付されている。また、図中、本実施形態の要素は必ずしもスケール通りに示されていない。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施形態における感知素子用固定具と感知素子の取り付け状態を示す部分断面図であり、図2は、本実施形態の感知素子用固定具の施工時又は保守時の使用形態を示す分解斜視図であり、そして、図3は、本実施形態の感知素子用固定具を使用する厨房の設備を示す構成図である。
図1及び図2に示すとおり、本実施形態の温度センサアセンブリ(感知素子アセンブリ)102Aは、上述の温度センサアセンブリ82と同様に、温度センサ1Aと、それを排気ダクト3に固定するための固定具2Aとからなる。固定具2Aは、温度センサ1Aを保持する保持部24Aと、それ自体を排気ダクト3に取り付ける取付け部22Aとからなる。温度センサ1Aは、典型的には、ステンレス製のシース14に内蔵されたサーミスタ12であり、温度感知部10を先端付近に有している。温度感知部10からの信号は信号ワイア10aに接続された、例えばHPケーブルなどの伝送ケーブル164によって伝送される。信号ワイア10aと伝送ケーブル164とは、閉端接続子(接続手段)168によって接続されている。
固定具2Aは、取付け部22Aによって排気ダクト3に施工時に取り付けられる。この取り付けの際、保持部24Aは素子開口部38に通され、固定具2Aの取付け部22Aの第1の面22aが素子開口部38の周辺の排気ダクト3の外壁面36に当接される。そして、取付け部22Aが、ファスナ23によって排気ダクト3の外側空間から取り付けられる。取付け部22Aは、第1の面22aを排気ダクト3の素子開口部38の周辺の外壁面36に当接するようにして、第2の面22bからファスナ23によって取り付けられる。このために、第1の面22aと第2の面22bとの間を通るファスナ通過用の孔(図示しない)が設けられている。
このための手順としては主に2通りの取り付け手順とすることができる。ひとつは、排気ダクト3の外壁面36に固定具2Aを固定してから、温度感知部10が排気ダクト3の内部に位置するようにしてに温度センサ1Aを保持部24Aに装着するものであり、もうひとつは、これとは逆に、温度センサ1Aを保持部24Aに装着してから、温度感知部10が排気ダクト3の内部に位置するように、排気ダクト3の外壁面36に固定具2Aを固定するものである。
次に、保守の手順について説明する。自動消火装置の点検の際に温度センサアセンブリ102Aに直接触れたり、温度センサ1Aを機械的に取り外したりする必要が生じると、図3に示すように、まず、グリスフィルター66とダンパー68を取りはずす。こうすることで、厨房フード4の下部から上方に見上げると、排気ダクト3の内側空間から温度センサアセンブリ102Aが見えるようになり、点検者が手を伸ばすことにより、温度センサアセンブリ102Aに届くようになる。ここでは、天井板86をフード4の天板の上方に記載しているが、この天井板86は、必ずしもこのような位置に配置される必要はない。天井板の配置の他の例としては、例えば、フード4の天板と天井板86との間に空隙が設けられていることができる。また、天井板86にフード4が埋め込まれて、天井板86よりも高い位置にフード4の天板が配置され得る。なお、図3においては、温度センサアセンブリ102Aと後述する各実施形態の温度センサアセンブリ102B〜Dとを含めて集合的に温度センサアセンブリ102として記載している。
保守作業では、通常、温度センサアセンブリ102Aの機能を検査し、自動消火装置の制御部が適切に昇温を検知できるかどうかを確かめる。この際、温度センサアセンブリ102Aに付着している汚れを除去する必要があるなどの理由によって、温度センサ1Aの交換が必要になる場合がある。本実施の形態の温度センサアセンブリ102Aでは、このような保守作業や交換作業において、温度センサ1Aを温度センサアセンブリ102Aから取り外すことが容易に行えるような構造上の工夫を保持部24Aに施している。
すなわち、本実施形態においては、固定具2Aの保持部24Aは、排気ダクト3の内側空間から温度センサ1Aを着脱できるよう、袋ナット28を用いる。この具体的構成について図2を参照すると、袋ナット28には、温度センサ1Aの温度感知部10を通すことのできる孔28aが設けられている。この袋ナット28の内面のメスねじ部28bは、ナット受け部260のオスねじ部260aと螺合するようになっている。温度センサ1Aを取り付ける際には、パッキン242を通してから袋ナット28によって温度センサ1Aを保持する。なお、図2では、袋ナット28を螺合するときのせん断応力がパッキン242に作用しないよう温度センサ1Aのシース14にフランジ部142を用いており、これによってパッキン242による気密をより確実にするようになっている。しかし、このフランジ部142は必ずしも用いなくとも良い。以上のような構成の保持部24Aによって、温度センサ1Aは排気ダクト3の内側の空間から着脱できるように構成することができる。
上述の保守作業において、例えば温度センサ1Aの交換を必要とする場合、袋ナット28を緩めて温度センサ1Aを機械的に取り外す。そして、閉端接続子168を解除して伝送ケーブル164から温度センサ1Aの信号ワイア10aを電気的に取り外す。そして、逆の順序で、準備しておいた置き換える温度センサ1Aの信号ワイア10aを新しい閉端接続子168によって伝送ケーブル164に電気的に接続して、袋ナット28によって再び温度センサ1Aを保持部24Aに取り付ける。この際、必要であれば、パッキン242も交換するなどの付随的な保守も行う。最後に、交換後の正常動作を確認して終了する。このような作業が行えるように、貫通穴24aは閉端接続子168が通過できるような大きさになっている。このようにして、点検者は、天井裏に進入することなく自動消火装置の点検作業に付随する温度センサ1Aの交換等の保守作業を実施することができる。
<第1の実施形態:変形例1>
次に、第1の実施形態の変形例の温度センサアセンブリ102Bを説明する。図4は、この変形例である温度センサアセンブリ102Bにおける、温度センサ用の固定具2Bと温度センサ1Bの取り付け状態を示す部分断面図であり、図5は、この変形例における温度センサアセンブリ102Bとともに用いられる温度センサ1Bの斜視図である。
温度センサアセンブリ102Aと比較して、温度センサアセンブリ102Bは取付け部22Bには変更がなく、保持部24Bと温度センサ1Bの構成が異なっている。すなわち、取付け部22Bは、ファスナ23によって排気ダクト3の壁32の外壁面36に第1の面22aを当接させるようにして取り付けられている。保持部24Bについては、排気ダクト3の素子用開口部38を通って、排気ダクト3の内側空間に延びているが、上記の温度センサアセンブリ102Aと異なり、袋ナットは用いない。それに代えて、温度センサアセンブリ102Bでは、温度センサ1Bに素子側端子18を用い、保持部24Bに保持部側端子246を用い、これらの端子を嵌合させることによって、温度センサ1Bを保持部24Bに保持させる。具体的には、図4に示すように、伝送ケーブル164を閉端接続子168によって信号ワイア10bに接続し、信号ワイア10bを、保持部側端子246の一端に電気的に接続する。この保持部側端子246は、もう一方の端部が鉤状になるように構成されて貫通穴24aより内部で保持部24Bに固定されている。温度センサ1Bの素子側端子18は、この保持部側端子246の鉤状の端部に嵌合して温度センサ1Bを支持できるように、一端が鉤状になっている。図5に示すように、この素子側端子18は、そのシース14を軸にして温度センサ1Bを時計回りに回すことによって鉤状の端部を保持部側端子246に嵌合させ、また、反時計回りに回すことによって保持部側端子246から開放することができるように構成されている。素子側端子18と保持部側端子246は、ともに、電気的接続だけではなく機械的に温度センサ1Bを保持できるような強度の導電性の材質によって作成されている。この温度センサ1B素子側端子18には、温度センサ1Bの温度感知部10からの信号ワイア10aが接続されている。
本変形例の温度センサアセンブリ102Bでは、上述の温度センサアセンブリ102Aと同様に、パッキン242が用いられて、嵌合した状態で温度センサ1Bと保持部24Bとの間を気密に保つようになっている。ここでのフランジ部142は、二つの素子側端子18が互いに短絡しないような絶縁性の材質によって作製されている。
このような変形例の温度センサアセンブリ102Bの保守作業において、例えば温度センサ1Bの交換を必要とする場合には、反時計回りに回すことによって温度センサ1Bを保持部24Bから開放することができ、また交換の必要があるときには、同様の構造の温度センサ1Bを保持部24Bに合わせて時計回りに回すだけで機械的な保持と電気的な接続が同時に完了する。なお、施工時には、温度センサ1Bを取り付けた状態で排気ダクト3の外側空間から温度センサアセンブリ102Bを取り付けることができ、また、温度センサアセンブリ102Bのうちの固定具2Bを排気ダクト3の外側空間から取り付けてから、排気ダクト3の内側空間から温度センサ1Bを取り付けることもできる。
<第1の実施形態:変形例2>
次に、第1の実施形態の別の変形例として、図6及び図7に基づいて温度センサアセンブリ102Cを説明する。温度センサアセンブリ102Cは、温度センサアセンブリ102Aとは、取付け部22Cと、温度センサ1Cの信号ワイア10a、10bの接続形態とが異なる。図6は、この温度センサアセンブリ102Cにおいて温度センサ1Cを固定具2Cへの取り付け状態を示す部分断面図であり、図7は、この温度センサアセンブリ102Cにおいて、施工時又は保守時における温度センサ1C及び固定具2Cの使用状態を示す斜視図である。
本変形例の温度センサアセンブリ102Cでは、上記の温度センサアセンブリ102Aと同様に袋ナットを用いるが、温度センサ1Cからの信号ワイア10aには、コネクタ(接続手段)166が予め接続されている。この166は、使用時には伝送ケーブル164につながる信号ワイア10bのコネクタ166と接続され、交換時等必要なときには開放される。こうして、確実な電気的な接続と交換の容易性とが両立される。上述のコネクタ166以外に、フランジ部142が用いられていない点でも、温度センサ1Cは、温度センサ1A(図1、図2)と異なっている。
固定具2Cの取付け部22Cは、ファスナ23によって排気ダクト3の壁32の外壁面36に第1の面22aを当接させるようにして取り付けられている。取付け部22Cには伝送ケーブル通過孔228が設けられ、そこには、ブッシュ229が嵌められている。信号ワイア10bは、このブッシュ229を通過して排気ダクト3の外側空間に延び、そこで、閉端接続子168によって伝送ケーブル164に接続されている。伝送ケーブル通過孔228は、コネクタ166が収容される収容部248と排気ダクト3の外側空間とを通じるようになっていて、その大きさは、コネクタ166が通過できないようになっている。これにより、施工後にコネクタ166が収容部248から排気ダクト3の外側空間に戻ることがないようになっている。なお、図示した例では、伝送ケーブル通過孔228はコネクタ(接続手段)166を通さないようになっているが、更なる変形例として、コネクタ166に加えて閉端接続子168も収容部248に配置されて伝送ケーブル通過孔228を伝送ケーブル164が通過するように構成したり、また、別の更なる変形例として、コネクタ166を用いることなく閉端接続子168を用いて、閉端接続子168を収容部248に配置して伝送ケーブル通過孔228を伝送ケーブル164が通過するように構成したりすることもできる。
固定具2Cの保持部24Cは、排気ダクト3の素子用開口部38を通って、排気ダクト3の内側空間に延びている。その構造は、温度センサアセンブリ102Aの保持部24A(図1)とほぼ同様の構成とされるが、貫通穴24aを、コネクタ166が通過できるようにしておく。これにより、図7のようにコネクタ166を貫通穴24aから引き出して接続及び開放の作業ができるようになる。なお、図では、袋ナット28とパッキン242は記載が省略されている。
以上のような変形例においては、温度センサアセンブリ102Cの保守作業として例えば温度センサ1Cの交換を必要とする場合には、袋ナット28を緩めて温度センサ1Cを機械的に取り外す。そして、コネクタ166の接続を解除して伝送ケーブル164から温度センサ1Cの信号ワイア10aを電気的に切り離す。そして、逆の順序で、準備しておいた、同様にコネクタ166を備える置き換え用温度センサ1Cの信号ワイア10aを新しい伝送ケーブル164側のコネクタ166に電気的に接続して、袋ナット28によって再び温度センサ1Cを保持部24Cに取り付ける。なお、施工時には、温度センサ1Cを取り付けた状態で排気ダクト3の外側空間から温度センサアセンブリ102Bを取り付けることができるし、また、温度センサアセンブリ102Cのうちの固定具2Cを排気ダクト3の外側空間から取り付けてから、排気ダクト3の内側空間から温度センサ1Cを取り付けることもできる。
このように、本変形例の温度センサアセンブリ102Cにおいては、温度センサ1Cを容易に電気的に切り離したり接続したりすることができるので、温度センサの交換等の作業が必要になっても、信号ワイアと伝達ケーブルの導線同士に対する作業に比べて作業負担が軽くなる利点がある。
<第1の実施形態:変形例3>
次に、第1の実施形態のさらに別の変形例として、図8に基づいて温度センサアセンブリ102Dを説明する。温度センサアセンブリ102Dが温度センサアセンブリ102Aと異なる点は、固定具における取付け部22Dの構成、保持部24Dの構成、そして、温度センサの信号ワイアの接続形態である。図8は、この温度センサアセンブリ102Dにおいて温度センサ1Dを固定具2Dへ取り付けた状態を示す部分断面図である。
本変形例の温度センサアセンブリ102Dでは、上記の温度センサアセンブリ102Aと同様に袋ナットを用いる。温度センサ1Dからの信号ワイア10aには、温度センサアセンブリ102C(図6、図7)と同様に、コネクタ(接続手段)166が予め接続されている。このコネクタ166は、必要に応じて信号ワイア10bのコネクタ166と着脱されて、確実な電気的な着脱と交換の容易性とが両立される。温度センサ1Dには、温度センサ1A(図1、図2)と同様のフランジ部142が備えられる。このため、パッキン242には、袋ナット28を螺合するときのせん断応力は作用しない。
固定具2Dの取付け部22Dは、取付け部22Dの周囲に設けた翼部の第1の面22aを外壁面36に当接させるようにして、ファスナ23によって排気ダクト3の壁32に取り付けられている。取付け部22Dには、第1の面22aとは逆側に収容部222が設けられている。この収容部222には、施工用開口部222aが設けられ、その施工用開口部222aは閉止部材224によって覆われている。
収容部222には、図8に示すように、コネクタ166と閉端接続子168が収容され、そこで信号ワイア10aにつながる10bを伝送ケーブル164に接続している。収容部222には、電線管用開口部222bを設ける。電線管用開口部222bには、CD管などの電線管226を用いて、伝送ケーブル164の交換が必要な際に、図示しない制御部から容易に伝送ケーブル164を送りこむことができるようにする。なお、収容部222は、例えばプルボックスや接続ボックスなどとして電気工事に利用されるような容器を用いることができ、その材質は任意である。消火設備の一部である観点からは、一定程度の耐熱性を備えるものが好ましい。
以上のような変形例では、天井板86が取り付けられる前の施工時の作業は、接続ボックスを用いるために容易に行うことができ、また、保守時には、保持部24Dの袋ナット28を用いて温度センサ1Dを容易に交換等することができる。
なお、図8においては、収容部222を有する取付け部22Dの第1の面22aとなる部分に保持部24Dが取り付けられている。このように、保持部24Dは取付け部22Dとは別の部材として構成されていることができる。この場合、例えば、従来用いられているプルボックスを収容部222として用い、そのプルボックスに設けられる孔に保持部24Dを嵌めるとによって、プルボックス自体を取付け部とする固定具102Dを構成することができる。また、別例として、保持部24Dを取付け部22Dと同じ部材によって一体に作製することもできる(図示しない)。
また、本変形例ではコネクタ166が用いられるため、温度センサアセンブリ102C(図6、図7)と同様の利点があるが、本変形例においてコネクタ166が用いられず、温度センサアセンブリ102A(図1、図2)と同様に閉端接続子168のみを用いて信号ワイア10aを伝送ケーブル164に接続するようにさらに変形することもできる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を図9に基づいて説明する。図9は、本発明の第2の実施形態の感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。
本発明は、排気ダクト3に設ける温度センサアセンブリ(感知素子アセンブリ)102A〜Dの態様以外に、厨房フード4に設ける温度センサアセンブリ(感知素子アセンブリ)としても実施することができる。温度センサアセンブリ104Eは、厨房フード4の内側空間において、例えば厨房フード4の油受け4a(図3)に着火等する火炎を監視するために、図9に示すように厨房フード4の下方から取り付けられる。図3にはこの様子も示している。なお、図3においては、温度センサアセンブリ104Eと後述する温度センサアセンブリ104F〜104Hとを含めて集合的に温度センサアセンブリ104として記載している。
施工時には、厨房フード4の壁42には、素子開口部48が開けられている。そこに臨ませるようにして、厨房フード4の内壁面44に温度センサアセンブリ104Eが取り付けられる。なお、伝送ケーブル164は、天井板86の素子開口部60a(図3)を通って天井裏に入り、図示しない制御部に接続される。
上述の温度センサアセンブリ102A〜Dと同様に、温度センサアセンブリ104Eは、温度センサ1Eと固定具2Eとからなる。温度センサ1Eは、上述の温度センサ1Aと同様のものである。ここでの固定具2Eは、図1に示した温度センサアセンブリ102Aと同様のものであるが、固定具2Eをなす取付け部22Eは、厨房フード4に当接される第1の面22aを保持部2Eとは逆の側すなわち図の上方に有している。なお、上述のように、図3では、天井板86が厨房フード4の上方にも延びているが、本実施の形態は、このように構成されていない厨房フードに用いることもでき、例えば、厨房フード4が天井板に埋め込まれて天井板86が厨房フード4の無いところにのみ設置されているような構成とすることもできる。この場合には、伝送ケーブル164は、厨房フード4の上方の天井裏と、厨房フード4以外のところ張られている天井板の上方の天井裏とを通じて、図示しない制御部に接続される。
固定具2Eをなす保持部24Eは、温度センサアセンブリ102Aと同様に、袋ナット28によって温度センサ1Eを保持している。保持部24Eの細部は、保持部24Aと同様であるため図の記載及び説明を省略する。
温度センサアセンブリ104Eの施工時の取り付け手順は、温度センサアセンブリ102Aの場合と同様の2通りの取り付け手順、すなわち、先に厨房フード4の内壁面44に固定具2Eを固定してから、温度感知部10が排気ダクト3の内部になるようにして温度センサ1Eを保持部24Eに装着することも、またその逆に、温度センサ1Eを保持部24Eに装着してから固定具2Eを内壁面44に固定することもできる。いずれの手順であっても、固定具2Eの取付け部22Eの第1の面22aが素子開口部48の周辺の内壁面44に当接されて固定具2Eが固定される。
保守作業では、厨房フード4の下部から上方に見上げると温度センサアセンブリ104Eが見えるため、点検者は、温度センサアセンブリ104Eの保持部24Eの袋ナット28を手を伸ばして緩めることによって、温度センサ1Eを容易に取り外すことができる。すなわち、袋ナット28を緩めて温度センサ1Eを取り外して引っ張ると、図2に説明したのと同様に、閉端接続子168と伝送ケーブル164を貫通穴24a(図示しない)から引き出すことができる。取り付けについても、温度センサを配置して袋ナット28を同様に手を伸ばして閉めればよい。このように、本実施形態によって、保守作業が容易な温度センサアセンブリ104Eを提供することができる。
<第2の実施形態:変形例1>
次に、本発明の第2の実施形態の変形例を図10に基づいて説明する。図10は、本発明の第2の実施形態の変形例の感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。
本実施形態の厨房フード4に設ける温度センサアセンブリは、上述の温度センサアセンブリ104E(図9)以外にも、温度センサアセンブリ102D(図8)と類似の収容部を用いる温度センサアセンブリ104Fの態様によって実施することもできる。この場合、図10に示すように、固定具2Fの取付け部22Fは、取付け部22Fの周囲に設けた翼部の第1の面22aを内壁面44に当接させるようにして、ファスナ23によって厨房フード4の壁42に取り付けられている。また、収容部222が取付け部22Fの一部となっている。そして、収容部222の施工用開口部222aを塞ぐ閉止部材224に保持部24Fが取り付けられる。保持部24Fの細部は、保持部24D(図8)と同様であるため図の記載及び説明を省略する。また、温度センサ1Fは、コネクタ166を用いて伝送ケーブル164に接続されるようになっている。
このように構成することにより、厨房フード4に設ける温度センサアセンブリにおいて、収容部222における施工が容易になるとともに、袋ナット28を利用して容易に温度センサ1Fを交換することができるので保守作業も容易になる。なお、温度センサアセンブリ104Fには、閉止部材224と保持部24Fとを一体にするといった更なる変形を行うこともできる。また、図8により説明したような電線管を用いる構成によって伝送ケーブル164の配線の経路を構成することもできる。
<第2の実施形態:変形例2>
次に、本発明の第2の実施形態の更なる2種の変形例を図11及び図12に基づいて説明する。図11は、本発明の第2の実施形態の変形例の一つの感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。また、図12は、本発明の第2の実施形態の変形例のもう一つの感知素子用固定具において、感知素子の取り付け状態を示す部分断面図である。
図11及び図12に示す温度センサアセンブリ104G,104Hは、いずれも、上述の温度センサアセンブリ104Fと類似の収容部222を用いる。すなわち、温度センサアセンブリ104G,104Hは、それぞれ、取付け部22G,22Hと、保持部24G,24Hとからなり、その取付け部22G,22Hには、収容部222が備えられている。この収容部222は、厨房フード4の天板に設ける素子開口部48を通って外壁面46側(図の上方)に突出するように配置される。素子開口部48の周辺の厨房フード4の内壁面44には、取付け部22G,22Hの第1の面22aが当接されて、ファスナー23によって取付けられる。このように、収容部222が取付け部22G,22Hの一部となって厨房フード4に取り付けられる。そして、収容部222の施工用開口部222aは、閉止部材224によって塞がれる。保持部24G,24Hの細部は、保持部24D(図8)と同様であるため図の記載及び説明を省略する。
図11及び図12に示す温度センサアセンブリ104G,104Hでは、温度センサ1G,1Hは、コネクタ166を用いて伝送ケーブル164に接続されるようになっている。この伝送ケーブル164は、電線管226を通って図示しない制御部まで温度センサ1G,1Hからの信号を伝達する。ここで、図11の温度センサアセンブリ104Gに用いる温度センサ1Gでは、伝送ケーブル164までの間にさらに閉端接続子168が用いられており、一方、図12の温度センサアセンブリ104Hに用いる温度センサ1Hでは、伝送ケーブル164までの間にさらに端子台170が用いられる。この端子台170は、収容部222の内部において、コネクタ166からの信号ワイア10bと伝送ケーブル164との電気的な接続のために用いられる。
このように構成することにより、厨房フード4に設ける温度センサアセンブリにおいて、収容部222における施工が容易になるとともに、袋ナット28を利用して容易に温度センサ1G,1Hを交換することができるので保守作業も容易になる。すなわち、これらの変形例の温度センサアセンブリ104G,104Hにおいても、図7に示したように、厨房フード4の内側空間に信号ワイア10aとともにコネクタ166を引き出して、温度センサ1G,1Hの交換といった保守作業を行うことができる。
<更なる幾つかの変形例>
また、上述の実施形態及びその変形例に加えて、本発明は更なる変形例によって実施することができる。
例えば、固定具の構成は、図1等に示したような袋ナットを用いた構成のもののほか、工具を用いて容易に取り外すことができるような工夫がされていても良い。また、袋ナットに代えて、オスねじ部260aと螺合するためのメスネジ部を有しており、温度センサの温度感知部を保護することができるような保護バンパーを備えるような部材とすることもできる。
保持部の構成については、温度センサ1Dを保持するような種々の構成をすることができる。例えば、図9〜図12によって説明した温度センサアセンブリ104E〜Hの固定具2E〜2Hそれぞれに替えて、袋ナットは用いずに素子側端子と保持部側端子とを嵌合させて固定される図4および図5にて説明した態様の温度センサ(感知素子)と保持部とを用いることができる。
取付け部の構成に関して、上述の各実施形態及び変形例では全てファスナ23による説明を行ったが、このファスナとしては各種のものを用いることができる。また、取付け部のに第1の面と平行な第2の面があればファスナによる取り付けは容易であるため、そのような取付け部の構成が好ましい。伝送ケーブル通過孔228について、上述の説明では図6に関連する場合にのみコネクタ166が施工後に収容部248から排気ダクト3の外側空間に戻ることがないように説明したが、例えば図8に示した収容部を用いるような場合に同様の伝送ケーブル通過孔を用いることもできる。
感知素子として、上述の各例では温度センサを用いて記載したが、本発明に用いる感知素子は温度を感知するものに限定されない。例えば、火炎から発する赤外線を感知する赤外線センサ、又は、一酸化炭素や燃料ガスなどの特定の成分のガス濃度を測定するガスセンサを用いることができる。また、感知素子の構造としても、フランジ部の有無以外にもシースを用いる構造などさまざまな構成とすることができる。例えば、図4及び5に示した保持部に嵌合することによって保持されるような温度センサにおいては、図4に示したように側面からパッキンが露出しているもののほか、フランジ部の周縁部がこのパッキンの側部の周辺を覆うように延びている構成をとることもできる。
さらに、上述の各実施形態では、例示のために幾つかの部材について具体的な材質を記載したが、本発明の実施のための各部材の材質がこれらに限定されるものではない。感知素子の動作が適切に行えること、又は、各種法規制に合致することなどの観点から各部材は種々のものから選択されることができる。以上、各実施形態の他の組合せを含む本発明の範囲内に存在する変形例もまた、特許請求の範囲に含まれるものである。
本発明は、厨房において感知素子を用いる各種の設備の一部として適用され得る。
102A〜102D,104E〜104H 温度センサアセンブリ(感知素子アセンブリ)
1,1A〜1H 温度センサ(感知素子)
10 温度感知部(感知部)
10a,b 信号ワイア
12 サーミスタ
14 シース
142 フランジ部
164 伝送ケーブル
166 コネクタ(接続手段)
168 閉端接続子(接続手段)
170 端子台(接続手段)
18 素子側端子
2A〜2H 固定具
22A〜22H 取付け部
22a 第1の面
22b 第2の面
222,248 収容部
222a 施工用開口部
222b 電線管開口部
224 閉止部材
226 電線管
228 伝送ケーブル通過孔
229 ブッシュ
23 ファスナ
24A〜24H 保持部
242 パッキン
24a 貫通穴
246 保持部側端子
260 ナット受け部
260a オスねじ部
28 袋ナット
3 排気ダクト
32,42 壁
34,44 内壁面
36,46 外壁面
38,48 素子開口部
4 厨房フード
4a 油受け
62 調理台
64 レンジ
66 グリスフィルター
66a 油受け
68 ダンパ
72,74 ノズル
72a,74a 配管
86 天井板
86a 素子開口部
86b 点検口

Claims (17)

  1. 厨房用の排気ダクトの外壁面に当接される第1の面を有し、該排気ダクトの壁に設けられる素子開口部の近傍の前記外壁面に固定されるように形成された取付け部と、
    前記取付け部が前記外壁面に固定されるときに前記素子開口部を通り、前記第1の面が前記外壁面に当接されると感知素子の感知部が前記素子開口部の内部に位置するよう該感知素子を保持するようになっている保持部と
    を備え、前記保持部は、前記排気ダクトの内側空間からの前記感知素子の着脱を可能とするものであり、
    前記取付け部は、前記感知素子から延びる信号ワイアと前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための収容部を有し、
    該収容部は、電線管に接続するようになっている電線管開口部と、前記第1の面とは異なるいずれかの面に設けられる施工用開口部とを備えており、
    該施工用開口部は閉止部材により覆われるようになっている、
    感知素子の固定具。
  2. 既設の厨房フードの内壁面に当接される第1の面を有し、該厨房フードの壁に設けられる素子開口部の近傍の前記内壁面に固定されるように形成され、該厨房フードの内側空間に、感知素子から延びる信号ワイアと前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための収容部を有しない取付け部と、
    前記第1の面が前記内壁面に当接されると前記感知部が該厨房フードの内部に位置するよう該感知素子を保持するようになっている保持部と
    を備え、前記保持部は、前記感知素子の周囲を気密に保つパッキンを有するとともに、前記内側空間からの前記感知素子の着脱を可能とするものである、
    感知素子の固定具。
  3. 前記保持部は、
    前記感知素子の少なくとも一部を通すとともに、前記感知素子を前記保持部から外したときに、前記信号ワイアと前記伝送ケーブルとを接続する接続手段が前記感知素子とともに引き出される貫通穴を備える
    請求項1又は請求項2に記載の感知素子の固定具。
  4. 前記保持部は、
    前記感知素子に設けられ該感知素子の信号ワイアに接続されている素子側端子に嵌合するようになっていて、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続される導電性の保持部側端子を有し、
    前記保持側端子を前記素子側端子に嵌合させて前記感知素子を保持するものである、
    請求項1又は請求項2に記載の感知素子の固定具。
  5. 前記取付け部は、前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルを通過させる伝送ケーブル通過孔を有し、
    該伝送ケーブル通過孔は、前記信号ワイアと前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルとを接続する接続手段を通過させないようになっていて、
    前記保持部は前記接続手段のための収容部を有するものである、
    請求項1又は請求項2に記載の感知素子の固定具。
  6. 前記取付け部は、前記感知素子から延びる信号ワイアと前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための、外壁面側に突出するように配置された収容部を有し、
    該収容部は、電線管に接続するようになっている電線管開口部と、第1面とは異なるいずれかの面に設けられる施工用開口部とを備えており、
    該施工用開口部は閉止部材により覆われるようになっている、
    請求項2に記載の感知素子の固定具。
  7. 前記保持部は、前記感知素子の感知部の周囲を気密に保つパッキンを有する、
    請求項1に記載の感知素子の固定具。
  8. 前記保持部は、
    前記感知素子を貫通させる孔を有する袋ナットと、
    該袋ナットのメスねじ部と螺合するためのオスねじ部を有するナット受け部と
    を有し、
    前記袋ナットは、前記内側空間において前記ナット受け部に着脱できる、
    請求項3又は請求項5に記載の感知素子の固定具。
  9. 前記保持部は、
    前記感知素子に備えられるフランジ部を受け、
    前記袋ナットによって前記フランジ部を付勢して前記感知素子を保持可能なものである、
    請求項1又は請求項2に記載の感知素子の固定具。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の固定具と、
    該固定具の保持部に着脱可能に保持される感知素子とを備える
    感知素子アセンブリ。
  11. 請求項9に記載の固定具と、
    該固定具の保持部に着脱可能に保持され、フランジ部を有する感知素子とを備える
    感知素子アセンブリ。
  12. 厨房用の排気ダクトの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の保持部を該壁面に設ける素子開口部に通し、該固定具の取付け部の第1の面を該素子開口部の周辺の排気ダクト外壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、
    前記排気ダクトの内側空間から着脱可能な前記感知素子から延びる信号ワイアを、前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルに接続するステップと、
    前記感知部が前記排気ダクトの内部に位置するように前記感知素子を該保持部に装着するステップとを含み、
    前記取付け部は、前記信号ワイアと前記伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための収容部を有し、
    該収容部は、電線管に接続するようになっている電線管開口部と、前記第1の面とは異なるいずれかの面に設けられる施工用開口部とを備えており、
    該施工用開口部は閉止部材により覆われるようになっている、
    感知素子の施工方法。
  13. 厨房用の排気ダクトの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の保持部を該壁面に設ける素子開口部に通し、該固定具の取付け部の第1の面を該素子開口部の周辺の排気ダクト外壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、ここで、前記保持部は、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続可能になっている導電性の保持部側端子を備えていて、前記排気ダクトの内側空間から感知素子を着脱可能になっており、
    前記感知素子から延びる信号ワイアに接続されている素子側端子を、前記保持部側端子に嵌合させて、前記感知部が前記排気ダクトの内部に位置するように前記感知素子を該保持部に装着するステップとを含み、
    前記取付け部は、前記信号ワイアと前記伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための収容部を有し、
    該収容部は、電線管に接続するようになっている電線管開口部と、前記第1の面とは異なるいずれかの面に設けられる施工用開口部とを備えており、
    該施工用開口部は閉止部材により覆われるようになっている、
    感知素子の施工方法。
  14. 既設の厨房フードの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の取付け部の第1の面を該壁面に設ける素子開口部の周辺の厨房フード内壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、ここで、該固定具の保持部は、前記厨房フードの内側空間から感知素子を着脱可能になっており、
    感知素子から延びる信号ワイアを、前記感知素子の感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルに接続するステップと、
    前記感知部が前記厨房フードの内部に位置するように、前記感知素子の周囲を気密に保つパッキンを通して前記感知素子を前記保持部に装着するステップとを含み、
    前記取付け部は、前記内側空間に、前記信号ワイアと前記伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための収容部を有しない、
    感知素子の施工方法。
  15. 既設の厨房フードの壁面に感知素子の固定具を固定するステップであって、該固定具の取付け部の第1の面を該壁面に設ける素子開口部の周辺の厨房フード内壁面に当接させて前記固定具を固定するステップと、ここで、該固定具の保持部は、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続可能になっている導電性の保持部側端子を備えていて、前記厨房フードの内側空間から前記感知素子を着脱可能になっており、
    感知素子から延びる信号ワイアに接続されている素子側端子を、前記感知素子の前記感知部からの信号を伝えるための伝送ケーブルと接続可能になっている導電性の前記保持部側端子に嵌合させることによって、前記感知部が厨房フードの内部に位置するように、前記感知素子の周囲を気密に保つパッキンを通して前記感知素子を該保持部に装着するステップとを含み、
    前記取付け部は、前記内側空間に、前記信号ワイアと前記伝送ケーブルとを接続する接続手段を収容するための収容部を有しない、
    感知素子の施工方法。
  16. 請求項1に記載の固定具の保持部から、装着されている感知素子を取り外すステップであって、該固定具を前記壁面に取り付けるための取付け部を前記壁面に固定したまま、前記内側空間から該感知素子を取り外すステップと、
    取り外した前記感知素子又は別の感知素子を、前記内側空間から前記保持部に取り付けるステップとを含む、
    感知素子の保守方法。
  17. 請求項2に記載の固定具の保持部から、装着されている感知素子を取り外すステップであって、該固定具を前記壁面に取り付けるための取付け部を前記壁面に固定したまま、前記内側空間から該感知素子を取り外すステップと、
    取り外した前記感知素子又は別の感知素子を、前記内側空間から前記保持部に取り付けるステップとを含む、
    感知素子の保守方法。
JP2009216587A 2009-09-18 2009-09-18 感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法 Active JP5312271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009216587A JP5312271B2 (ja) 2009-09-18 2009-09-18 感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009216587A JP5312271B2 (ja) 2009-09-18 2009-09-18 感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011062388A JP2011062388A (ja) 2011-03-31
JP5312271B2 true JP5312271B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=43949290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009216587A Active JP5312271B2 (ja) 2009-09-18 2009-09-18 感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5312271B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53153980U (ja) * 1977-05-10 1978-12-04
JPS5998331U (ja) * 1982-12-22 1984-07-03 株式会社日立製作所 真空容器内の熱電対リ−ド線引き出し装置
JPS6040217A (ja) * 1983-08-13 1985-03-02 Matsushita Electric Works Ltd 金型への温度センサー取り付け装置
JPH0334582Y2 (ja) * 1984-09-26 1991-07-23
JPH0517625Y2 (ja) * 1987-10-24 1993-05-12
JPH078616Y2 (ja) * 1988-08-22 1995-03-01 東陶機器株式会社 便器における温度センサの取付構造
JP2552107Y2 (ja) * 1989-03-28 1997-10-27 松下電工株式会社 火災感知器
JP2639789B2 (ja) * 1994-10-14 1997-08-13 株式会社初田製作所 自動消火装置
JP3843287B2 (ja) * 1997-09-09 2006-11-08 オプテックス株式会社 自立タンパ機能付の防犯センサ
JPH11207324A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Sanden Corp 浄水殺菌装置
JP4428071B2 (ja) * 2004-02-02 2010-03-10 パナソニック電工株式会社 ガス警報器
JP4710504B2 (ja) * 2005-09-15 2011-06-29 三浦工業株式会社 処理槽へのセンサ取付構造と、これによりセンサが取り付けられた食品機械、およびこれらに使用される取替用センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011062388A (ja) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2169702C (en) Exhaust hood apparatus
AU741673B2 (en) Switch cabinet with a fire extinguishing system
RU2422905C2 (ru) Устройство для обнаружения возгорания в аппаратной стойке электрического оборудования
JP3170412U (ja) 火災消火装置
US7262705B2 (en) Recessed detector assembly for detecting and venting airborne substances
KR102037280B1 (ko) 측면 돌출형 배관 용접 커버
US10337749B2 (en) Ultraviolet light system
CN105013121A (zh) 一种机架式自动检测灭火系统
KR200417542Y1 (ko) 미세물분무 소화설비용 화재감지 경보장치
CN110339503A (zh) 一种电站硐室大空间用分级预警快速灭火系统
KR101264862B1 (ko) 감온금속 온도휴즈를 이용한 방화구역 댐퍼 차단 장치
JP5312271B2 (ja) 感知素子の固定具及びアセンブリ、並びに感知素子の施工方法及び保守方法
CN105650690A (zh) 厨房防火系统
AU2003295284A1 (en) Device for security systems for operation of habitats on installations
KR100509232B1 (ko) 전기 배전반 및 전기 판넬용 자동소화장치
JP2005300114A (ja) 火災報知器と電磁誘導加熱調理器とレンジフード等の排気装置と常時換気装置との防火連動方法
WO2011025383A1 (en) Security system for operation of a habitat on installations.
KR101544525B1 (ko) 개폐 유무 표시기능을 갖는 방화 댐퍼 개폐장치
KR102292974B1 (ko) 소방전기공사 시공방법
CN215781103U (zh) 厨房灭火保障装置及厨房灭火保障系统
KR101363837B1 (ko) 자동식 소화장치의 후드 제어 시스템 및 그 방법
CN209842641U (zh) 一种消防设备远程监控装置
KR101853925B1 (ko) 화재감지기 구조체 및 그 설치 방법
JP6203596B2 (ja) 自動消火設備
Griffin et al. 60 years of commercial kitchen fire suppression

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5312271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250