JP5312160B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は通信装置に関し、特に、複数の通信装置が接続された伝送路を介して周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplex)のアクセス方式にて通信を行う通信装置に関する。
有線通信方式の一形態である電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)では、配設される電力(通信)線の地域毎に異なる通信周波数帯域を使用して通信データを中継する周波数分割多重(FDM)のアクセス方式により、ネットワークを構成する。図7は、電力線搬送通信の周波数分割多重(FDM)のアクセス方式を使用したネットワークの概略構成を示す図である。ここでは、図7(a)及び(b)に示すように、当該ネットワークとしては、伝送路である電力線に複数の通信装置(●印)が接続されており、PLCの通信周波数を4つの周波数帯域(F1〜F4)に分割した例を示してある。周波数帯域F1とF3の地域においては、住宅等の建物が密集しており、各建物内には通信装置(●印)が設けられていて、それぞれの周波数帯域毎にサブネットワークを構成している。また、周波数帯域F2とF4の地域には、建物はほとんどなく、電柱が所定間隔で設けられ、当該電柱を支えとして、電力線が張られている。また、大きな電柱には、各周波数帯域間の通信の中継を行うための中継機が設けられている。中継機内には、それが中継する周波数帯域の個数に合わせた通信装置(●印)が設けられ、こちらも、それぞれの周波数帯域ごとにサブネットワークを構成している。これらの各サブネットワークは、通信に使用する周波数帯域がF1〜F4と異なるため、信号の干渉問題を生じることがなく、独立性を保って通信動作を行うことができ、リアルタイム性能が向上する。
しかしながら、その一方で、周波数分割多重(FDM)の場合、所望波の信号振幅より大幅に大きな干渉波が隣接サブネットワークの通信装置から出力される場合がある。干渉波の周波数は通信帯域外ではあるが、振幅の大きい干渉波が非同期に入力すると、AD変換器のレンジが飽和するため、所望波を受信できなくなるという課題(ダイナミックレンジ問題)がある。一般には、周波数分割多重(FDM)では、通信装置のアナログ回路に帯域通過フィルタを実装し、上記の課題を克服している。
例えば、周波数分割多重(FDM)のアナログ回路に帯域通過フィルタを実装した一般的な回路構成の一例を図5に示す。図5において、101は通信装置であり、図7に示した通信装置(●印)に相当する。通信装置101には、図5に示すように、インピーダンス素子102と、第一のスイッチ素子103と、送信増幅素子104と、第二のスイッチ素子105と、帯域通過フィルタ107と、受信可変利得増幅素子110と、入力インピーダンス素子112とが設けられている。なお、TxEnは第一のスイッチ素子制御信号、Txは送信信号、RxEnは第二のスイッチ素子制御信号、Rxは受信信号である。図5の回路構成においては、インピーダンス素子102と第一のスイッチ素子103と送信増幅素子104とが送信信号を送るための送信回路部を構成しており、第二のスイッチ素子105と受信可変利得増幅素子110と入力インピーダンス素子112とが受信信号を受けるための受信回路部を構成している。また、帯域通過フィルタ7が通信装置101の最終段に実装されており、送信回路部と受信回路部の両方に接続されている。帯域通過フィルタ107は、通信信号の周波数帯域のみを通過させるフィルタであるため、干渉波によるダイナミックレンジ問題を解決する事ができる。
更に、特許文献1には、図6に示す通り、帯域通過フィルタ107を通信装置101の受信回路部に実装する例が示されている。図5の回路構成では、帯域通過フィルタ107は信号振幅の大きい送信波形も通過させる必要があり、フィルタ回路や、フィルタの切替え回路の耐圧を確保するために回路が大型化するという問題点がある。その一方で、特許文献1に示される図6の構成では、帯域通過フィルタ107を受信回路部に配置したため、耐圧に関する課題が無くなり、回路の小型化が可能となる。これにより、多種類の帯域通過フィルタの切替え実装が可能となる。
特開2008−141662号公報
周波数分割多重(FDM)のアクセス方式では、各サブネットワークは論理的に独立なネットワーク動作が可能となり、リアルタイム性能が向上する。しかしながら、ダイナミックレンジの問題があり、隣接サブネットワークの通信装置から、大幅に大きな干渉波が非同期に入力されると、所望波を受信できなくなるという問題点があった。
そのため、図5に示す回路構成のように、周波数分割多重(FDM)では、通信装置のアナログ回路に帯域通過フィルタを実装して、上記のダイナミックレンジの課題を解決していたが、図5の回路構成においては、帯域通過フィルタ107が、送信回路側と受信回路側の両方に対して設けられているため、信号振幅の大きい送信波形も帯域通過フィルタ107を通過させる必要があり、フィルタ回路やフィルタの切替え回路の耐圧を確保するために回路が大型化してしまうという問題点があった。
図6の回路構成においては、帯域通過フィルタ107を受信回路部側に配置したため、上記の大型化の課題は解決したものの、次の課題が生じる。即ち、例えば、図7の周波数帯域F1のサブネットワークの通信装置が通信動作をしている最中に、周波数帯域F2の隣接ネットワークの通信装置が、例えば、送信状態から受信状態へ非同期に状態が切り替わる場合がある。
周波数帯域F2のサブネットワークの通信装置の内部インピーダンスが送信状態と受信状態で異なると、状態の切り替わりにより、当該通信装置の内部インピーダンスが変動し、これに起因して、周波数帯域F1のサブネットワークの通信装置が誤動作を生じてしまう。また、周波数帯域F2のサブネットワークの通信装置の送信/受信の切替りの過渡状態がインピーダンス変動をもたらし、周波数帯域F1のサブネットワークの通信装置が誤動作するという場合もある。このように、いずれにしても、異なる周波数帯域のサブネットワークの通信装置の送信/受信の切り替わりに起因して、隣接するサブネットワークの通信装置に対して外乱を与えてしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、帯域通過フィルタを受信回路部側に配置して小型化を実現しつつ、通信装置の内部インピーダンスの変動を抑制して、隣接サブネットワークの通信装置に対する外乱の発生を防止することが可能な通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、伝送路に接続され、送信回路部と受信回路部とを備え、送信/受信の切替えを行う事により前記伝送路を介した双方向通信を行う通信装置であって、前記送信回路部は、送信信号を増幅する送信増幅素子と、内部インピーダンスを決めるインピーダンス素子と、前記通信装置の送信時に導通し、受信時に遮断する、第一のスイッチ素子と、前記通信装置の受信時に導通し、送信時に遮断する、第二のスイッチ素子とを有し、前記受信回路部は、受信信号を増幅する受信増幅素子と、増幅された前記受信信号のうち、所定の通信周波数帯域の信号のみを通過させる帯域通過フィルタとを有しており、前記受信増幅素子は、前記受信回路部の初段に配置され、前記第一のスイッチ素子は、前記送信増幅素子の出力端子と前記インピーダンス素子との間に直列に接続され、前記第二のスイッチ素子は、前記インピーダンス素子の第一のスイッチ素子側の端子とグラウンドとの間に接続され、前記インピーダンス素子の第一のスイッチ素子と反対側の端子と、前記受信増幅素子の入力端子とが、前記伝送路に対して並列接続され、前記通信装置の送信時には、前記第一のスイッチ素子を導通させると共に、前記第二のスイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が出力インピーダンスとなり、前記通信装置の受信時には、前記第二のスイッチ素子を導通させると共に、前記第一のスイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が入力インピーダンスとなる通信装置である。
本発明は、伝送路に接続され、送信回路部と受信回路部とを備え、送信/受信の切替えを行う事により前記伝送路を介した双方向通信を行う通信装置であって、前記送信回路部は、送信信号を増幅する送信増幅素子と、内部インピーダンスを決めるインピーダンス素子と、前記通信装置の送信時に導通し、受信時に遮断する、第一のスイッチ素子と、前記通信装置の受信時に導通し、送信時に遮断する、第二のスイッチ素子とを有し、前記受信回路部は、受信信号を増幅する受信増幅素子と、増幅された前記受信信号のうち、所定の通信周波数帯域の信号のみを通過させる帯域通過フィルタとを有しており、前記受信増幅素子は、前記受信回路部の初段に配置され、前記第一のスイッチ素子は、前記送信増幅素子の出力端子と前記インピーダンス素子との間に直列に接続され、前記第二のスイッチ素子は、前記インピーダンス素子の第一のスイッチ素子側の端子とグラウンドとの間に接続され、前記インピーダンス素子の第一のスイッチ素子と反対側の端子と、前記受信増幅素子の入力端子とが、前記伝送路に対して並列接続され、前記通信装置の送信時には、前記第一のスイッチ素子を導通させると共に、前記第二のスイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が出力インピーダンスとなり、前記通信装置の受信時には、前記第二のスイッチ素子を導通させると共に、前記第一のスイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が入力インピーダンスとなる通信装置であるので、帯域通過フィルタを受信回路部側に配置して小型化を実現しつつ、通信装置の内部インピーダンスの変動を抑制して、隣接サブネットワークの通信装置に対する外乱の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示した平面図である。 本発明の実施の形態2に係る通信装置の構成を示した平面図および制御信号のタイミングシーケンスをグラフで示した説明図である。 本発明の実施の形態3に係る通信装置の構成を示した平面図である。 本発明の実施の形態4に係る通信装置の構成を示した平面図である。 従来の通信装置の構成の一般的な例を示した平面図である。 特許文献1に示された通信装置の構成を示した平面図である。 周波数分割多重の通信方式でPLCネットワークを構成した場合の一例を示した図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る通信装置について図1を参照して説明する。なお、本発明の通信装置1は、図7に一例を示すような、電力線搬送通信(PLC)の通信周波数を複数の周波数帯域に分割した、周波数分割多重(FDM)のアクセス方式を使用したネットワーク等において使用されることを想定している(すなわち、図7の●印の通信装置のように使用)。従って、本実施の形態においては、伝送路である電力線に複数の通信装置を接続し、電力線搬送通信の通信周波数帯域を1以上の周波数帯域(例えば、F1〜F4)に分割して、各周波数帯域ごとにサブネットワークを構成している例を挙げて説明する。但し、本発明は、ここで説明する電力線以外の他のすべての有線通信方式にも適用可能である。
本発明の通信装置1は、図1に示すように、通信装置1の内部インピーダンスを決めるインピーダンス素子2と、通信装置1の送信時に導通して受信時に遮断する第一のスイッチ素子3と、送信信号Txを増幅する送信増幅素子4と、通信装置1の受信時に導通して送信時に遮断する第二のスイッチ素子5と、受信信号を増幅する受信増幅素子6と、所定の周波数帯域の信号のみを通過させる帯域通過フィルタ7と、帯域通過フィルタ7の前段に直列接続されたフィルタ入力抵抗8と、帯域通過フィルタ7の後段に並列接続されたフィルタ出力抵抗9と、帯域通過フィルタ7の後段に直列接続され、受信信号の利得を変化させて増幅させた信号Rxを出力する受信可変利得増幅素子10とから構成される。なお、帯域通過フィルタ7は、通信装置1が接続されるサブネットワークに対して予め設定された周波数帯域(例えば、F1〜F4のいずれか)のみを通過させる。
図1の回路構成において、インピーダンス素子2、第一のスイッチ素子3、送信増幅素子4、および、第二のスイッチ素子5は、伝送路を介して他の通信装置に対して送信信号を出力するための送信回路部を構成している。また、受信増幅素子6、帯域通過フィルタ7、フィルタ入力抵抗8、フィルタ出力抵抗9、および、受信可変利得増幅素子10は、伝送路を介して他の通信装置から受信信号を受信するための受信回路部を構成している。但し、帯域通過フィルタ7、フィルタ入力抵抗8、フィルタ出力抵抗9、および、受信可変利得増幅素子10は、受信回路部に必ずしも設けなくてもよく、これらは、必要に応じて設けるようにしてもよい。通信装置1は、第一のスイッチ素子3および第二のスイッチ素子5によって、送信/受信の動作の切り替えを行うことにより、双方向通信を行う。
通信装置1の受信回路部においては、受信増幅素子6が、伝送路に最も近い初段に配置されている。これにより、受信回路部後段の回路を外部から電気的に分離する。受信増幅素子6の出力端子にはフィルタ入力抵抗8の端子の一方が接続されている。また、フィルタ入力抵抗8の他方の端子(すなわち、受信増幅素子6と反対側の端子)には、帯域通過フィルタ7の端子の一方が接続されている。また、帯域追加フィルタ7の他方の端子(すなわち、フィルタ入力抵抗8と反対側の端子)には受信可変利得増幅素子10が直列接続されるとともに、帯域追加フィルタ7の当該他方の端子とグラウンドとの間には、フィルタ出力抵抗9が挿入されている。
また、通信装置1の送信回路部においては、送信増幅素子4が送信回路部の初段に配置されている。また、インピーダンス素子2が、伝送路に最も近い終段に配置されている。また、第一のスイッチ素子3が、送信増幅素子4の出力端子とインピーダンス素子2の一端(以下、第一のスイッチ素子3側の端子とする)との間に直列に挿入されている。本実施の形態では、インピーダンス素子2は抵抗素子とし、素子値はRs(Ω)とした。また、送信増幅素子4の内部インピーダンスはほぼ0Ωの低インピーダンス状態であるものとする。更に、第二のスイッチ素子5が、インピーダンス素子2の第一のスイッチ素子3側の端子とグラウンドとの間に挿入されている。
第一のスイッチ素子3には、第一のスイッチ素子制御信号TxEnが入力される。また、第二のスイッチ素子5には、第一のスイッチ素子制御信号TxEnがNOT回路を介して同期して入力される。当該構成により、第一のスイッチ素子3に入力される信号と第二のスイッチ素子5に入力される信号とは常に逆の反転された信号となる。すなわち、第一のスイッチ素子3にOn(スイッチ導通)信号が入力されているときには、第二のスイッチ素子5にはOff(スイッチ遮断)信号が入力され、一方、第一のスイッチ素子3にOff(スイッチ遮断)信号が入力されているときには、第二のスイッチ素子5にはOn(スイッチ導通)信号が入力される。
なお、インピーダンス素子2の伝送路側の一端(すなわち、第一のスイッチ素子3と反対側の端子)と、受信増幅素子6の入力端子とは、伝送路に対して並列接続されている。
上記の回路構成において、送信時には、第一のスイッチ素子制御信号TxEn(On信号)により、第一のスイッチ素子3を導通させると共に、第二のスイッチ素子5を遮断する。これにより、送信時の通信装置1の出力インピーダンスはRs(Ω)となり、また、外部からみた通信装置1のインピーダンスもRs(Ω)である。
一方、上記の回路構成において、受信時には、第一のスイッチ素子制御信号TxEn(Off信号)により、第二のスイッチ素子5を導通させると共に、第一のスイッチ素子3を遮断する。受信増幅素子6の入力インピーダンスは一般に高インピーダンスであるので、受信時の通信装置1の入力インピーダンスはRs(Ω)となる。
以上により、通信装置1の外部から見えるインピーダンスは、送信/受信の状態に依存する事無く、常にRs(Ω)で一定となる。
周波数分割多重(FDM)の通信方式でネットワークを構成する場合、上述した本実施の形態の回路構成を用いることにより、通信装置1のインピーダンスを常にRs(Ω)で一定とできるため、隣接するサブネットワークの通信装置に対してインピーダンス変動に起因する誤動作を誘発する事が無くなる。
以上のように、本実施の形態によれば、送信時には、第一のスイッチ素子3を導通させる事により、インピーダンス素子2が通信装置1の出力インピーダンスとなる様に動作し、受信時には、第二のスイッチ素子5を導通させる事により、同じインピーダンス素子2が通信装置1の入力インピーダンスになる様に動作するため、通信装置1の内部インピーダンスは常にRs(Ω)で一定で、送信/受信の状態で外部にインピーダンス変動を引き起こす事がなくなる。これにより、周波数帯域の異なる隣接サブネットワークの通信装置に対する外乱の発生を防止することができる。更に、本実施の形態によれば、帯域通過フィルタ7を受信回路部側に配置するようにしたので、上述したような耐圧の課題がなく、回路の小型化を実現することが可能である。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る通信装置について図2を参照して説明する。上述の実施の形態1では、第一のスイッチ素子3と第二のスイッチ素子5に入力される制御信号は同一のもので、第二のスイッチ素子5にはNOT回路を介して反転した制御信号を入力するようにしていた。一方、本実施の形態では、第一のスイッチ素子3と第二のスイッチ素子5に入力される制御信号は別個のものであるとした。すなわち、図2(a)に示した通り、第一のスイッチ素子3には実施の形態1と同様に第一のスイッチ素子制御信号TxEnが入力されるが、第二のスイッチ素子5には、第一のスイッチ素子制御信号TxEnとは異なる第二のスイッチ素子制御信号RxEnが入力される。したがって、図2(a)の回路構成では、図1で示したNOT回路は設けられていない。このように、本実施の形態に係る回路構成は、第一のスイッチ素子3と第二のスイッチ素子5の導通制御を個別の制御信号を用いて行うが、他の構成については、上述の実施の形態1と同一である。
図2(b)は、第一のスイッチ素子3に入力される第一のスイッチ素子制御信号TxEnと、第二のスイッチ素子5に入力される第二のスイッチ素子制御信号RxEnとの、タイミングシーケンスを示した図である。図2(b)に示す通り、受信状態から送信状態へと切り替わる場合、まず、第一のスイッチ素子制御信号TxEnをOn(スイッチ導通)とした後、所定のrR_T時間経過後に、第二のスイッチ素子制御信号RxEnをOff(スイッチ遮断)とする様に、タイミングシーケンスを設ける。このとき、過渡的に両スイッチが導通するが、この期間において、外部から見える通信装置1のインピーダンスは、インピーダンス素子2の素子値Rs(Ω)となる。これにより、受信状態から送信状態へ切り替わる場合において、過渡的にも外部へのインピーダンス変動を誘発する事が無くなる。
逆に、送信状態から受信状態へ切り替わる場合も同様に、まず、第二のスイッチ素子制御信号RxEnをOn(スイッチ導通)とした後、所定のtT_R時間経過後に、第一のスイッチ素子制御信号TxEnをOff(スイッチ遮断)とする様に、タイミングシーケンスを設ける。この場合も、過渡的に両スイッチが導通するが、この期間において、外部から見える通信装置1のインピーダンスは、やはり、インピーダンス素子2の素子値Rs(Ω)となる。これにより、送信状態から受信状態へ切り替わる場合においても、外部へのインピーダンス変動を誘発する事が無くなる。
なお、rR_T時間とtT_R時間とは、同じ時間長としてもよく、あるいは、異なる時間長としてもよい。
尚、補足ながら、従来の一般的な回路構成である図5において、過渡的に第一のスイッチ素子3と第二のスイッチ素子5を同時に導通させると、インピーダンス素子2と入力インピーダンス素子12が等価的に並列に見える。よって、従来の回路構成では、過渡的なインピーダンス変動を防止する事はできない。
以上のように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、第一のスイッチ素子3と第二のスイッチ素子5の導通制御を個別の制御信号を用いて行い、通信装置1が受信状態から送信状態に切り替わる場合には、第一のスイッチ素子3が導通後に第二のスイッチ素子5が遮断され、過渡的に両方のスイッチが導通する状態を経てから終状態である送信状態となり、逆に、通信装置1が送信状態から受信状態へ切り替わる場合には、第二のスイッチ素子5が導通後に第一のスイッチ素子3が遮断され、過渡的に両方のスイッチが導通する状態を経てから終状態である受信状態となる様にタイミングシーケンスを取るようにした。これにより、送信/受信の切り替わりの過渡状態も含めて、外部から見える通信装置1のインピーダンスを常にインピーダンス素子2の素子値Rs(Ω)とすることができ、通信装置1のインピーダンス変動を防止する事ができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る通信装置について図3を参照して説明する。本実施の形態では、図3に示した通り、送信増幅素子4は、sleep端子制御によるパワーダウンモード機能を有する増幅素子とする。当該パワーダウンモード機能により、送信増幅素子4のパワーダウンモード時は、送信増幅素子4の内部インピーダンスが所定の高インピーダンス値を保持して待機状態となる。更に第一のスイッチ素子3を削除した回路構成である。その他の回路構成は、上述の実施の形態2と同一である。
送信時には、第一のスイッチ素子制御信号TxEn(On信号)をNOT回路を介して送信増幅素子4に入力して送信増幅素子4を動作モードとすると共に、第二のスイッチ素子制御信号RxEn(Off信号)を第二のスイッチ素子5に入力して第二のスイッチ素子5を遮断する。これにより、通信装置1の入力インピーダンスは、インピーダンス素子2の素子値Rs(Ω)となる。
一方、受信時は、第一のスイッチ素子制御信号TxEn(Off信号)をNOT回路を介して送信増幅素子4に入力して送信増幅素子4をパワーダウンモードとすると共に、第二のスイッチ素子制御信号RxEn(On信号)を第二のスイッチ素子5に入力して第二のスイッチ素子5を導通する。送信増幅素子4のパワーダウンモード時は、送信増幅素子4の内部インピーダンスは高インピーダンスとなるので、通信装置1の出力インピーダンスは、やはり、インピーダンス素子2の素子値Rs(Ω)となる。よって、通信装置1の状態に依存する事無く、一定のインピーダンスを得る事が可能となる。
本実施の形態では、送信増幅素子4としてパワーダウンモード機能を備えた増幅素子を用いる事により、第一のスイッチ素子3を不要としたので、回路の小型化がさらに容易に可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1および2と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、第一のスイッチ素子3を使用する代わりに、送信増幅素子4としてパワーダウンモード機能を備えた増幅素子を用いて、受信時には、送信増幅素子4のパワーダウンモード機能を有効とする様に動作させるので、第一のスイッチ素子3を削除することができ、回路をより小型化する事ができる。なお、上記の説明においては、本実施の形態の構成を実施の形態2に適用する例について説明したが、その場合に限らず、本実施の形態の構成は実施の形態1に適用してもよく、その場合にも、同様の効果が得られることは言うまでもない。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る通信装置について図4を参照して説明する。送信増幅素子4の内部インピーダンスは0(Ω)に近い低インピーダンスであるのが一般的である。しかし、もし、送信増幅素子4の内部インピーダンスが周波数依存性のインピーダンス値を持つ場合は、補正が必要となる。
そこで、本実施の形態では、図4に示した通り、送信増幅素子4の内部インピーダンスZo(Ω)と同一のインピーダンス値を持つインピーダンス補正素子11を、第二のスイッチ素子5のグラウンド側端子とグラウンドとの間に挿入する構成とする。それ以外の回路構成は、実施の形態2と同一である。
内部インピーダンスがZo(Ω)のインピーダンス補正素子11を、第二のスイッチ素子5に接続したので、送信増幅素子4の内部インピーダンスがZo(Ω)の値を有していても、通信装置1のインピーダンスは送信/受信の状態に依存する事無く、Rs(Ω)+Zo(Ω)の一定値を有する事になる。
以上のように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1〜3と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、第二のスイッチ素子5のグラウンド側の端子とグラウンドとの間に、送信増幅素子4の内部インピーダンスZo(Ω)と同一値のインピーダンスを備えたインピーダンス補正素子11を挿入した。これにより、送信増幅素子4の内部インピーダンスが周波数に応じて異なる特性を持っていても、通信装置1のインピーダンスは、送信/受信の状態に依存する事無く、Rs(Ω)+Zo(Ω)の一定値を有する事になるので、通信装置1のインピーダンス変動を抑制する事ができる。なお、上記の説明においては、本実施の形態の構成を実施の形態2に適用する例について説明したが、その場合に限らず、本実施の形態の構成は実施の形態1,3に適用してもよく、その場合にも、同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上のように、本発明に係る通信装置は、周波数分割多重の通信方式でネットワークを構成しても、通信装置のインピーダンスを常時一定に保つ事ができ、非同期に動作する隣接サブネットワークに対して誤動作を防止する事が可能となる。よって、産業上の利用可能性は大なるものである。
1 通信装置、2 インピーダンス素子、3 第一のスイッチ素子、4 送信増幅素子、5 第二のスイッチ素子、6 受信増幅素子、7 帯域通過フィルタ、8 フィルタ入力抵抗、9 フィルタ出力抵抗、10 受信可変利得増幅素子、11 インピーダンス補正素子、12 入力インピーダンス素子、101 通信装置、102 インピーダンス素子、103 第一のスイッチ素子、104 送信増幅素子、105 第二のスイッチ素子、107 帯域通過フィルタ、110 受信可変利得増幅素子、112 入力インピーダンス素子。

Claims (4)

  1. 伝送路に接続され、送信回路部と受信回路部とを備え、送信/受信の切替えを行う事により前記伝送路を介した双方向通信を行う通信装置であって、
    前記送信回路部は、
    送信信号を増幅する送信増幅素子と、
    前記通信装置の内部インピーダンスを決めるインピーダンス素子と、
    前記通信装置の送信時に導通し、受信時に遮断する、第一のスイッチ素子と、
    前記通信装置の受信時に導通し、送信時に遮断する、第二のスイッチ素子と
    を有し、
    前記受信回路部は、
    受信信号を増幅する受信増幅素子
    を有しており、
    前記受信増幅素子は、前記受信回路部の初段に配置され、
    前記第一のスイッチ素子は、前記送信増幅素子の出力端子と前記インピーダンス素子との間に直列に接続され、
    前記第二のスイッチ素子は、前記インピーダンス素子の第一のスイッチ素子側の端子とグラウンドとの間に接続され、
    前記インピーダンス素子の第一のスイッチ素子と反対側の端子と、前記受信増幅素子の入力端子とが、前記伝送路に対して並列接続され、
    前記通信装置の送信時には、前記第一のスイッチ素子を導通させると共に、前記第二のスイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が出力インピーダンスとなり、
    前記通信装置の受信時には、前記第二のスイッチ素子を導通させると共に、前記第一のスイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が入力インピーダンスとなる
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第一のスイッチ素子と前記第二のスイッチ素子とは、
    前記通信装置が受信状態から送信状態へ切り替わる場合には、前記第一のスイッチ素子が導通した後の所定時間経過後に前記第二のスイッチ素子が遮断することにより、過渡的に両方のスイッチ素子が導通する状態を経てから終状態である送信状態となり、
    前記通信装置が送信状態から受信状態へ切り替わる場合には、前記第二のスイッチ素子が導通した後の所定時間経過後に前記第一のスイッチ素子が遮断することにより、過渡的に両方のスイッチ素子が導通する状態を経てから終状態である受信状態となる様に、
    タイミングシーケンスが取られることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記送信増幅素子の内部インピーダンスと同一値のインピーダンスを有するインピーダンス補正素子を、前記第二のスイッチ素子のグラウンド側端子とグラウンドとの間に接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 伝送路に接続され、送信回路部と受信回路部とを備え、送信/受信の切替えを行う事により前記伝送路を介した双方向通信を行う通信装置であって、
    前記送信回路部は、
    送信信号を増幅する送信増幅素子と、
    内部インピーダンスを決めるインピーダンス素子と、
    前記通信装置の受信時に導通し、送信時に遮断する、スイッチ素子と
    を有し、
    前記受信回路部は、
    受信信号を増幅する受信増幅素子
    を有しており、
    前記受信増幅素子は、前記受信回路部の初段に配置され、
    前記送信増幅素子は、通常動作を行う動作モードと、内部インピーダンスを所定の高インピーダンス値に保持して待機状態となるパワーダウンモードとを備え、
    前記スイッチ素子は、前記インピーダンス素子の送信増幅素子側の端子とグラウンドとの間に接続され、
    前記インピーダンス素子の送信増幅素子と反対側の端子と、前記受信増幅素子の入力端子とが、前記伝送路に対して並列接続され、
    前記通信装置の送信時には、前記送信増幅素子を前記動作モードとすると共に、前記スイッチ素子を遮断させることにより、前記インピーダンス素子が出力インピーダンスとなり、
    前記通信装置の受信時には、前記スイッチ素子を導通させると共に、前記送信増幅素子を前記パワーダウンモードとすることにより、前記インピーダンス素子が入力インピーダンスとなる
    ことを特徴とする通信装置。
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