JP4351452B2 - パワーライン通信の通信制御装置及び通信制御方法 - Google Patents

パワーライン通信の通信制御装置及び通信制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーラインを通信媒体として用いるパワーライン通信を実現するパワーライン通信の通信制御装置及び通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の技術は、主に家庭内の電化製品を管理する目的で、各電化製品が電力の供給を受けるために接続しているパワーラインを通信媒体として利用するものである。一般には、家庭内の電化製品を一元的に管理する通信制御装置を設け、この通信制御装置がパワーラインを介して各電化製品に制御信号を送受して制御している。特に、家庭内の省エネ化を図るために、家庭内の電化製品の電力消費量を制御するように用いられる。例えば、各電化製品の消費電力量の総和が契約電力量を超えないよう制御するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−84658号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の技術では、以下のような問題があった。
【0005】
即ち、パワーラインは元来通信媒体ではないため、ある電化製品から送出された制御信号が通信の途上で減衰して他の電化製品に到達しないという事態が生ずる。例えば、ある電化製品において送信側のパワーラインのインピーダンスを10Ωに設定し、目的の電化製品までのパワーラインに他の電化製品が接続されており、且つこれらにおいて受信側のパワーラインのインピーダンスを10Ω未満に設定されている場合、インピーダンスは分圧され、信号が減衰してしまうという問題が生ずる。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、インピーダンスの分圧による信号の減衰を防止し、パワーライン通信を円滑に行うことができるパワーライン通信の通信制御装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信制御装置は、パワーラインに信号を送出する送信手段と、前記送信手段から送出される信号に対するインピーダンスを複数設定可能なインピーダンス変更手段と、前記インピーダンス変更手段によるインピーダンス変更後であって、前記パワーラインに送出する前のフィードバック信号を受信する受信手段と、前記フィードバック信号の電圧値と、前記送信手段が送出する信号の電圧値とを比較し、差分が受信許容電圧の範囲内になるように前記インピーダンスを選択するものである。
【0008】
本発明によれば、送信した信号のインピーダンスが分圧され、信号の減衰が生じるのを防止することができるので、送出した信号を他の電化製品に確実に送り届けることができ、パワーライン通信を円滑に行うことができる。
また、パワーライン上の信号電圧値と送出した信号の電圧値との比較を信号を送出する毎に行ってインピーダンスを調整するので、目的となる電化製品の間にいくつの電化製品が接続されているか、また、中間の電化製品のインピーダンスがどの値に設定されているかを問わず、常に良好なパワーライン通信を実現することができるという効果をも奏する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係る通信制御装置は、パワーラインに信号を送出する送信手段と、前記送信手段から送出される信号に対するインピーダンスを複数設定可能なインピーダンス変更手段と、前記インピーダンス変更手段によるインピーダンス変更後であって、前記パワーラインに送出する前のフィードバック信号を受信する受信手段と、前記フィードバック信号の電圧値と、前記送信手段が送出する信号の電圧値とを比較し、差分が受信許容電圧の範囲内になるように前記インピーダンスを選択する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、自己が送出した信号をフィードバックすることにより、パワーライン上に送出された信号電圧を検出し、送信側の信号電圧をパワーライン上の信号電圧と差が生じないように送信側のインピーダンスを調整するので、インピーダンスは分圧されず、信号の減衰が生じず、送出した信号を他の電化製品に確実に送り届けることができる。
【0011】
また、各電化製品内で信号を送出する毎に調整すれば、目的となる電化製品の間にいくつの電化製品が接続されているか、また、中間の電化製品のインピーダンスがどの値に設定されているかを問わず、常に良好なパワーライン通信を実現することができる。
【0012】
さらに、インピーダンスを可変にしたために以前通信できた相手と次に通信できなくなるという事態を回避できる。
【0013】
本発明の第2の態様に係る通信制御装置は、請求項1に記載の通信制御装置であって、前記制御手段は、初期値として前記インピーダンス変更手段の中の最大インピーダンスを設定する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、初期値として最大インピーダンスを設定することにより、自己端末を受信側として利用する場合に通信相手がどのようなインピーダンスに設定してあっても、その通信相手からのパワーラインを介した信号の受信が可能となるので、パワーラインに接続された全ての端末からの信号の受信が可能となる。
【0015】
本発明の第3の態様に係る通信制御装置は、請求項2に記載の通信制御装置であって、前記制御手段は、段階的に1つずつインピーダンスを下げる構成を採る。
【0016】
この構成によれば、インピーダンスを段階的に1つずつ下げることにより、前記送信した信号の電圧値と前記フィードバックされた信号の電圧値との差分を確実に収束させるので、パワーライン通信の安定性を保障できる。また、電圧値を用いてインピーダンスを判断する場合でも、確実に最適なインピーダンスに収束させることができる。
【0017】
本発明の第4の態様に係る通信制御装置は、請求項3に記載の通信制御装置であって、前記制御手段は、前記信号送信時のインピーダンスの方がパワーライン上のインピーダンスより低くなるところで最終インピーダンスを選択する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、最終的に前記信号送信時のインピーダンスの方が低くなるように、インピーダンスを設定することにより、インピーダンス変更手段で設定可能なインピーダンスの間隔に制限がある場合でも、パワーライン上のインピーダンスが分圧しないので、信号の減衰を防止し、確実に信号を相手に届かせることができる。
【0019】
本発明の第5の態様に係る通信制御方法は、パワーラインに信号を送出し、前記送出される信号に対するインピーダンスを変更し、前記インピーダンス変更後であって、前記パワーラインに送出する前のフィードバック信号を受信し、前記フィードバック信号の電圧値と、前記送信手段が送出する信号の電圧値とを比較し、差分が受信許容電圧の範囲内になるように前記インピーダンスを選択するものである。
【0020】
本発明の第6の態様に係る通信制御方法は、請求項5に記載の通信制御方法であって、前記インピーダンスを選択する際、初期値として前記複数のインピーダンスの中の最大インピーダンスを設定するものである。
【0021】
本発明の第7の態様に係る通信制御方法は、請求項6に記載の通信制御方法であって、段階的に1つずつインピーダンスを下げるものである。
【0022】
本発明の第8の態様に係る通信制御方法は、請求項7に記載の通信制御方法であって、前記信号送信時のインピーダンスの方がパワーライン上のインピーダンスより低くなるところで最終インピーダンスを選択するものである。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施の形態に係るパワーラインを用いた通信(以下、「パワーライン通信」という)の通信制御装置が適用される家庭内ネットワークの構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、家庭内ネットワークには、本実施の形態に係るパワーライン通信の通信制御装置100が設けられている。この通信制御装置100には、家庭内に配置された電化製品が接続されている。また、通信制御装置100は、通信回線を介して公衆回線網(PSTN, xDSL, WLL, Cable等)102との間で各種データ通信を行う。
【0026】
通信制御装置100と各電化製品との間は、パワーライン103により接続されている。パワーライン103は、電力会社101からブレーカ(B)などを経由して電力供給を受けて各電化製品に電力を供給すると共に、通信制御装置100と、室内照明104、エアコン105、室内照明106、テレビ107、テレビ108、洗濯機109、電子レンジ110、冷蔵庫111及び室内照明112等の電化製品との間の各種信号の送受信を行う通信路の媒体として使用される。すなわち、パワーライン103は、通信制御装置100が各電化製品の集中管理を行うための家庭内ネットワークシステムの通信路を形成している。
【0027】
上記通信制御装置100は、パワーライン103の電圧へ信号を乗せて、すなわち、電力供給中のパワーライン103に搬送波を重ねて送信する一方、パワーライン103の電圧から信号を抽出して受信するモデム(以下、「パワーラインモデム」という)を有する。このパワーラインモデムを用いることにより、通信制御装置100は、通信路としてパワーライン103を用いて情報の授受を行うことができる。なお、各電化製品もパワーラインモデムに相当する機能を搭載することで、本通信制御装置100と同様に通信路としてパワーライン103を用いて情報の授受を行うことができる。
【0028】
図2は、本実施の形態に係る通信制御装置100の構成を示すブロック図である。
【0029】
本通信制御装置100は、図2に示すように、装置全体の制御を行う制御手段としてのCPU201を備えている。CPU201は、メモリ202に格納された動作プログラムを読み込んで実行することで本通信制御装置100の制御を行う。
【0030】
CPU201に上述したパワーラインモデム203が接続されている。パワーラインモデム203は、CPU201から送出された信号の変調を行うと共に、パワーライン103を介して受信した信号の復調を行う。
【0031】
パワーラインモデム203にオペアンプ(OPアンプ)204が接続されている。パワーラインモデム203から受け取った信号又はパワーライン103に送出した信号からフィードバックされた信号の増幅を行う。
【0032】
OPアンプ204にハイパスフィルタ(HPF:High Pass Filter)205が接続されている。HPF205は、電源供給に用いられる交流電源(例えば、100V)を除去し、パワーライン通信に用いられる周波数帯域(例えば、約130KHz周辺)の信号のみを通過させる。HPF205を通過した信号は、電源コネクタ(CN)206を介してパワーライン103に送出される。
【0033】
インターフェイスを介してCPU201にスイッチ207及び表示部208が接続されている。スイッチ207は、本通信制御装置100の電源ON/OFFを管理するものである。表示部208は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、例えば、本通信制御装置100の現在の状態が表示される。
【0034】
図3は、本実施の形態に係る通信制御装置100における信号の送受信回路の構成を説明するためのブロック図である。なお、図3において、図2と同一の構成には同一の符号を付している。
【0035】
図3に示すように、OPアンプ204は、送信信号用のOPアンプ(以下、「送信OPアンプ」という)301、受信信号用のOPアンプ(以下、「受信OPアンプ」という)302、プッシュプル回路303及び抵抗ボリューム304を備えている。
【0036】
送信OPアンプ301にプッシュプル回路303が接続され、このプッシュプル回路303の出力部に抵抗ボリューム304が接続されている。抵抗ボリューム304からの出力信号は、HPF205に送出される一方、受信OPアンプ302にフィードバックされるようになっている。このフィードバックされた信号(以下、「フィードバック信号」という)を受信OPアンプ302、パワーラインモデム203を介して受け取ることにより、CPU201は、送信信号の減衰を認識することが可能となる。
【0037】
送信OPアンプ301は、パワーラインモデム203から受け取った送信信号の電圧を増幅させ、受信OPアンプ302は、パワーライン103を介して得た受信信号の電圧又は抵抗ボリューム304からフィードバックされた信号を増幅させる。プッシュプル回路303は、トランジスタ、ダイオード及び抵抗の組合せにより構成され、送信OPアンプ301から受け取った送信信号の電流を増幅させる。抵抗ボリューム304は、送信信号に設定する出力インピーダンスを複数有し、CPU201の制御の下、送信信号にいずれかのインピーダンスに設定する。
【0038】
以下、上記構成を有する通信制御装置100の動作について説明する。
【0039】
図4及び図5は、本実施の形態に係る通信制御装置100が接続される家庭内ネットワークの一例を示す図である。図4においては家庭内ネットワークの通信路として機能するパワーライン103のインピーダンスが10Ω以上(約18Ω)であり、図5においてはパワーライン103のインピーダンスが10Ω以下(約3Ω)である場合について示している。なお、図4及び図5において、本通信制御装置100に設定されているインピーダンスは、10Ωであるものとする。
【0040】
ここで、家庭内ネットワークの通信路として機能するパワーライン103のインピーダンスについて説明する。パワーライン103のインピーダンスは、接続されている電化製品のインピーダンスにより決定される。
【0041】
例えば、図4では、蛍光灯スタンド、ラジオ、FAX及び、ステレオの4つの電化製品が接続され、それぞれのインピーダンスが13Ω、34Ω、15Ω及び11Ωである。このパワーライン103のインピーダンスは、その平均値である約18Ωに設定される。同様に、図5では、テレビ、オーブン、洗濯機及び電子レンジの4つの電化製品が接続され、それぞれのインピーダンスが1.5Ω、4Ω、2Ω及び6Ωであるため、パワーライン103のインピーダンスは、その平均値である約3Ωに設定される。
【0042】
上述のように本通信制御装置100のインピーダンスは、10Ωに設定されている。接続されるパワーライン103のインピーダンスが10Ω以上である場合、通信制御装置100からの送信信号は分圧されることがないため、減衰することはない。しかし、パワーライン103のインピーダンスが10Ω未満である場合、通信制御装置100からの送信信号は分圧され減衰する。上述の例でいえば、図4に接続された場合、本通信制御装置100からの送信信号は減衰しないが、図5に接続された場合、送信信号は減衰してしまう。
【0043】
本実施の形態に係る通信制御装置100は、図5に示すような家庭内ネットワークに接続された場合に、パワーライン103のインピーダンスを監視しながら、送信信号のインピーダンスを調整して送信信号の減衰を防止することで、円滑なパワーライン通信を実現するものである。
【0044】
図6は、本実施の形態に係る通信制御装置100の動作を説明するためのフロー図である。ここでは、特に、図5に示す家庭内ネットワークに本通信制御装置100が接続された場合の動作について説明する。
【0045】
パワーライン通信を開始する際、本通信制御装置100において、CPU201は、送信信号のインピーダンスを、抵抗ボリューム304が有する最大インピーダンスである10Ωを初期値として設定する(ST601)。これは、統計上、パワーライン103に接続される電化製品の平均値が約10Ωであることに基づいている。しかし、最大インピーダンスとしては、これに限らず、家庭内ネットワークのパワーライン103に応じてより大きな値を採用しても良い。
【0046】
本通信制御装置100では、このようにパワーライン通信を開始する際、初期値として最大インピーダンスを設定することにより、本通信制御装置100を受信側として利用する場合において、通信相手がどのようなインピーダンスに設定してあっても、その通信相手からのパワーライン103を介した信号の受信が可能となる。この結果、パワーライン103に接続された全ての電化製品からの信号の受信を可能としている。
【0047】
初期値としてインピーダンスを10Ωに設定した後、CPU201は、送信信号(TX信号)を送出する(ST602)。TX信号は、パワーラインモデム203で変調(D/A変換)され、送信OPアンプ301で増幅された後、抵抗ボリューム304でインピーダンスを10Ωに設定された後、HPF205を介してパワーライン103に出力される。
【0048】
また、抵抗ボリューム304を経て出力された信号は、フィードバック信号として受信OPアンプ302にもフィードバックされる。受信OPアンプ302は、このフィードバック信号を増幅し、パワーラインモデム203に渡す。パワーラインモデム203は、このフィードバック信号を復調(A/D変換)し、フィードバック信号の電圧値のレベル(以下、「信号レベル」という)を得る。CPU201は、このパワーラインモデム203が得た信号レベルを受信する(ST603)。
【0049】
フィードバック信号の信号レベルを受信すると、CPU201は、この信号レベルを送信信号の信号レベルと比較し(ST604)、受信できる許容範囲を示す信号レベル(以下、「受信許容レベル」という)以上であるかを判断する(ST605)。
【0050】
ここで、本通信制御装置100は、図5に示す家庭内ネットワークに接続されている。したがって、抵抗ボリューム304から出力された信号は、そのパワーライン103のインピーダンスが3Ωであることから分圧され、フィードバック信号の信号レベルが送信信号の信号レベルよりも低くなっている。このため、ST605では受信許容レベル以上でないと判定される。
【0051】
受信許容レベル以上でないと判定すると、CPU201は、送信信号の信号レベルが適切な信号レベルとなるように抵抗ボリューム304のインピーダンスを段階的に調整する。具体的には、抵抗ボリューム304に対して、送信時に設定するインピーダンスを一段下げて設定するように、言い換えると、次に低いインピーダンスを設定するように指示する(ST606)。
【0052】
このようにインピーダンスを段階的に1つずつ下げることにより、本通信制御装置100からの送信信号の信号レベルと、そのフィードバック信号の信号レベルとの差分を確実に収束させることができる。これにより、パワーライン通信の安定性を保障できる。特に、本通信制御装置100では、送信信号とフィードバック信号の電圧値を用いてインピーダンスを判断するが、この場合においてもインピーダンスを段階的に1つずつ下げることにより、確実に最適なインピーダンスに収束させることができる。
【0053】
そして、一段低いインピーダンスに設定した送信信号に対するフィードバック信号を受信し(ST603)、再び信号レベルの比較を行い(ST604)、受信許容レベル以上であるかを判定する(ST605)。このようにしてフィードバック信号の信号レベルが受信許容レベル以上になるまでST603〜ST606の処理を繰り返す。
【0054】
この処理を繰り返すにうちにフィードバック信号の信号レベルが受信許容レベル以上になったものとする。この場合、CPU201は、パワーライン通信による実データの通信動作を開始する(ST607)。実データを通信相手の電化製品に通信し、その通信を終了すると、CPU201は処理を終了する。
【0055】
このように送信信号の信号レベルを調整することで、実データの通信動作を開始する際には、最終的に本通信制御装置100の信号送信時のインピーダンスの方がパワーライン103のインピーダンスよりも低くなるように、抵抗ボリューム304のインピーダンスが設定されている。このように最終的に信号送信時のインピーダンスの方が低くなるように、インピーダンスを設定することにより、抵抗ボリューム304で設定可能なインピーダンスの間隔に制限がある場合でも、パワーライン103上のインピーダンスが分圧しないので、信号の減衰を防止し、確実に信号を相手に届かせることができる。
【0056】
このように本実施の形態の通信制御装置100によれば、自己が送出した信号をフィードバックすることにより、パワーライン103上に送出された信号レベルを検出し、送信側の信号レベルをパワーライン103上の信号レベルと差が生じないように送信側のインピーダンスを調整する。これにより、本通信制御装置100から送出した信号のインピーダンスが分圧され、信号の減衰が生じるのを防止することができ、送出した信号を他の電化製品に確実に送り届けることができる。
【0057】
また、本実施の形態の通信制御装置100の機能を家庭内ネットワークに接続された各電化製品内に搭載し、各電化製品内で信号を送出する毎にインピーダンスを調整するようにすれば、目的となる電化製品の間にいくつの電化製品が接続されているか、また、中間の電化製品のインピーダンスがどの値に設定されているかを問わず、常に良好なパワーライン通信を実現することができるという効果をも奏する。
【0058】
さらに、インピーダンスを可変にしたことに起因して以前通信できた通信相手と通信ができない事態も考え得るが、本実施の形態の通信制御装置100によれば、信号送出する毎にインピーダンスを調整する。このため、インピーダンスを可変にしたために以前通信できた相手と次に通信できなくなるという事態を確実に回避することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インピーダンスの分圧による信号の減衰を防止し、パワーライン通信を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパワーライン通信の通信制御装置が適用される家庭内ネットワークの構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係る通信制御装置の構成を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る通信制御装置における信号の送受信回路の構成を説明するためのブロック図
【図4】上記実施の形態に係る通信制御装置が接続される家庭内ネットワークの一例を示す図
【図5】上記実施の形態に係る通信制御装置が接続される家庭内ネットワークの一例を示す図
【図6】上記実施の形態に係る通信制御装置の動作を説明するためのフロー図
【符号の説明】
100 通信制御装置
201 CPU
202 メモリ
203 パワーラインモデム
204 オペアンプ(OPアンプ)
205 ハイパスフィルタ(HPF)
301 送信OPアンプ
302 受信OPアンプ
303 プッシュプル回路
304 抵抗ボリューム

Claims (8)

  1. パワーラインに信号を送出する送信手段と、前記送信手段から送出される信号に対するインピーダンスを複数設定可能なインピーダンス変更手段と、前記インピーダンス変更手段によるインピーダンス変更後であって、前記パワーラインに送出する前のフィードバック信号を受信する受信手段と、前記フィードバック信号の電圧値と、前記送信手段が送出する信号の電圧値とを比較し、差分が受信許容電圧の範囲内になるように前記インピーダンスを選択する制御手段と、を具備することを特徴とする通信制御装置。
  2. 請求項1に記載の通信制御装置であって、前記制御手段は、初期値として前記インピーダンス変更手段の中の最大インピーダンスを設定する通信制御装置。
  3. 請求項2に記載の通信制御装置であって、前記制御手段は、段階的に1つずつインピーダンスを下げる通信制御装置。
  4. 請求項3に記載の通信制御装置であって、前記制御手段は、前記信号送信時のインピーダンスの方がパワーライン上のインピーダンスより低くなるところで最終インピーダンスを選択する通信制御装置。
  5. パワーラインに信号を送出し、前記送出される信号に対するインピーダンスを変更し、前記インピーダンス変更後であって、前記パワーラインに送出する前のフィードバック信号を受信し、前記フィードバック信号の電圧値と、前記送信手段が送出する信号の電圧値とを比較し、差分が受信許容電圧の範囲内になるように前記インピーダンスを選択することを特徴とする通信制御方法。
  6. 請求項5に記載の通信制御方法であって、前記インピーダンスを選択する際、初期値として前記複数のインピーダンスの中の最大インピーダンスを設定する通信制御方法。
  7. 請求項6に記載の通信制御方法であって、段階的に1つずつインピーダンスを下げる通信制御方法。
  8. 請求項7に記載の通信制御方法であって、前記信号送信時のインピーダンスの方がパワーライン上のインピーダンスより低くなるところで最終インピーダンスを選択する通信制御方法。
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