JP5311425B2 - 光学フィルムチップの切り出し装置及び光学フィルムチップの切り出し方法 - Google Patents
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Description
なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。また、以下の説明及び図面中、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態の光学フィルムチップの製造システムを示す模式図である。以下、光学フィルムチップとして偏光板を製造する例を説明するが、光学フィルムチップは、偏光板の他に、位相差フィルムや輝度向上フィルム等でもよく、位相差フィルムや偏光板などの複数の光学素子を積層したものでもよい。
図2に示すように、光学フィルムFの幅方向(X軸方向)には複数の検査領域CPが設けられている。検光子32は、これら複数の検査領域CPの配列方向に沿って移動可能になっている。これにより、光学フィルムFの幅方向における各検査領域CPにおいて光学軸の方向が検出される。
しかし、図4(a)に示す光学フィルムFの光学軸の面内分布を見ると、光学フィルムFの長手方向に対して光学軸の方向が若干XY方向(右肩下がり)に傾いている。図4(b)に示す光学フィルムFの光学軸の面内分布を見ると、光学フィルムFの長手方向に対して光学軸の方向が若干XY方向(右肩下がり)に傾いているものと若干−XY方向(右肩上がり)に傾いているものとが光学フィルムFの幅方向に沿って交互に配置されている。図4(c)に示す光学フィルムFの光学軸の面内分布を見ると、光学フィルムFの幅方向両端部では、光学フィルムFの中央部に比べて光学軸の方向が若干内側にずれている。
本実施形態では、搬送装置4により搬送された光学フィルムFは、第1切断装置(図示略)により斜角カットされる。これにより、2枚の光学フィルム中間体Fa,Fbが切り出される。図示はしないが、各光学フィルム中間体Fa,Fbは、それぞれ光学軸の面内分布を有している。以下、一例として、2枚の光学フィルム中間体Fa,Fbのうち光学フィルム中間体Faを用い、当該光学フィルム中間体Faから複数の光学フィルムチップFcを切り出す方法について説明する。
ここで、図6(a)及び図6(b)における「ずれ角」は、所定の軸に対して左回りの方向を正とし、所定の軸に対して右回りの方向を負としたときの角度である。
つまり、第2の光学軸V2は、光学フィルムチップFcにおいて目的となる光学軸の方向に対して(−Δα/2)だけずれることとなる。一方、第1の光学軸V1は、光学フィルムチップFcにおいて目的となる光学軸の方向に対して(Δα/2)だけずれることとなる。
なお、図7において、符号Lc1は、光学フィルム中間体Faから複数の光学フィルムチップFcを切り出す際の切り出し線(X軸方向に沿う切り出し線、Y軸方向に沿う切り出し線)のうちX軸方向に沿う切り出し線と重なる軸である。軸Lc1は、図6(b)に示す軸L3に対応する。
本実施形態における光学フィルムチップの切り出し方法は、光学フィルムの光学軸の面内分布のデータを取得する第1のステップと、光学フィルムの光学軸の面内分布のデータに基づいて、光学フィルムの切断方向を前記光学フィルムの面内で異ならせつつ、光学フィルムから複数の前記光学フィルムチップを切り出す第2のステップと、を含む。
第2のステップは、光学フィルムから複数の光学フィルム中間体を切り出す第3のステップと、光学フィルム中間体から複数の光学フィルムチップを切り出す第4のステップと、を含む。以下、図8を用いて具体的に説明する。
以上の工程により、複数の光学フィルムチップFcが得られる。
以下、図9を用いて、本発明の第2実施形態の光学フィルムチップの切り出し装置として、光学フィルム中間体の回転ステージ6上での設置状態を撮像する撮像装置7が複数のカメラを備えた例を説明する。
以上の工程により、複数のフィルムチップFcが得られる。
Claims (13)
- 光学フィルムから複数の光学フィルムチップを切り出す光学フィルムチップの切り出し装置であって、
前記光学フィルムを切断する切断装置と、
前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータを取得し、前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータに基づいて、前記切断装置による前記光学フィルムの切断方向を前記光学フィルムの面内で異ならせる制御装置と、
を含む光学フィルムチップの切り出し装置。 - 前記切断装置は、前記光学フィルムから複数の光学フィルム中間体を切り出す第1切断装置と、前記光学フィルム中間体から複数の前記光学フィルムチップを切り出す第2切断装置と、を含み、
前記制御装置は、前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータに基づいて前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸の方向を算出し、前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸の方向が前記第2切断装置による前記光学フィルム中間体の切断方向に対して目的の角度をなすように前記第2切断装置による前記光学フィルム中間体の切断方向を制御し、
前記切断装置は、前記制御装置によって制御された切断方向で前記光学フィルム中間体を切断することにより、前記光学フィルム中間体から複数の前記光学フィルムチップを切り出す請求項1に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。 - 前記光学フィルム中間体を載置する回転ステージを備え、
前記制御装置は、前記光学フィルムチップの面内の平均的な光学軸の方向が前記第2切断装置による前記光学フィルム中間体の切断方向に対して目的の角度をなすように前記回転ステージを回転させる請求項2に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。 - 前記制御装置は、前記光学フィルム中間体の面内で最も大きな角度で交差する2つの光学軸を検出し、前記2つの光学軸がなす角を2等分する軸を前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸として算出する請求項3に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。
- 前記回転ステージと前記第2切断装置との間には、前記光学フィルム中間体の前記回転ステージ上での設置状態を撮像する撮像装置が設けられており、
前記制御装置は、前記撮像装置の撮像結果に基づいて、前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸の方向が前記第2切断装置による前記光学フィルム中間体の切断方向に対して目的の角度をなすように前記回転ステージを回転させる請求項2〜4のいずれか一項に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。 - 前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータを記憶する記憶装置を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。
- 前記光学フィルムの光学軸を前記光学フィルムの幅方向の複数の検査位置で検査する検査装置を備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。
- 前記検査装置は、前記光学フィルムの幅方向に移動可能な検光子を備え、
前記検査装置は、前記検光子を前記光学フィルムの幅方向に移動させつつ前記検光子によって前記光学フィルムの光学軸を検出することにより、前記光学フィルムの光学軸を前記光学フィルムの幅方向の複数の検査位置で検査する請求項7に記載の光学フィルムチップの切り出し装置。 - 光学フィルムから複数の光学フィルムチップを切り出す光学フィルムチップの切り出し方法であって、
前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータを取得する第1のステップと、
前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータに基づいて、前記光学フィルムの切断方向を前記光学フィルムの面内で異ならせつつ、前記光学フィルムから複数の前記光学フィルムチップを切り出す第2のステップと、
を含む光学フィルムチップの切り出し方法。 - 前記第2のステップは、光学フィルムから複数の光学フィルム中間体を切り出す第3のステップと、前記光学フィルム中間体から複数の前記光学フィルムチップを切り出す第4のステップと、を含み、
前記第4のステップでは、前記光学フィルムの光学軸の面内分布のデータに基づいて、前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸の方向を算出し、前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸の方向が前記光学フィルム中間体の切断方向に対して目的の角度をなすように前記光学フィルム中間体の切断方向を調整し、調整された前記切断方向で前記光学フィルム中間体を切断することにより、前記光学フィルム中間体から複数の前記光学フィルムチップを切り出す請求項9に記載の光学フィルムチップの切り出し方法。 - 前記第4のステップでは、前記光学フィルム中間体を回転ステージに載置し、前記光学フィルムチップの面内の平均的な光学軸の方向が前記光学フィルム中間体の切断方向に対して目的の角度をなすように前記回転ステージを回転させる請求項10に記載の光学フィルムチップの切り出し方法。
- 前記光学フィルム中間体の面内で最も大きな角度で交差する2つの光学軸を検出し、前記2つの光学軸がなす角度を2等分する軸を前記光学フィルム中間体の面内の平均的な光学軸として算出する請求項11に記載の光学フィルムチップの切り出し方法。
- 前記第4のステップでは、前記光学フィルム中間体の前記回転ステージ上での設置状態を撮像し、撮像結果に基づいて、前記光学フィルムチップの面内の平均的な光学軸の方向が前記第2切断装置による前記光学フィルム中間体の切断方向に対して目的の角度をなすように前記回転ステージを回転させる請求項10〜12のいずれか一項に記載の光学フィルムチップの切り出し方法。
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