JP5307955B1 - 微小電気機械発電器およびそれを用いた電気機器 - Google Patents

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Abstract

微小電気機械発電器は、表面に電荷を保持し、連続して繋がって形成されたエレクトレット膜が配置された第1の基板と、エレクトレット膜と対向する表面に集電電極が配置された第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置され、第1の基板および第2の基板に対し所定の方向に移動可能に支持された導電性を有する可動基板と、を備え、可動基板は、第1の基板側から第2の基板側に向けて貫通し、エレクトレット膜から放射される電界を通す開口部を有し、可動基板が移動することにより、開口部から集電電極に放射される電界の有無が生じ、電界の有無により、集電電極に電荷が励起したり放電したりすることによって発電する。

Description

本発明は、微小電気機械発電器およびそれを用いた電気機器に関する。特に、環境中に存在する振動を利用して発電する静電型振動発電器である微小電気機械発電器及びそれを用いた電気機器に関する。
微小電気機械素子(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems:以下、「MEMS」と略すことがある)は、無線、光、加速度センサ、バイオ、およびパワーなど、多くの分野において応用されている。その中で、パワーの分野においてMEMSを応用したデバイスとして、環境中に存在する、光、熱、および振動といった散逸したエネルギーを集めて活用する環境発電器(Energy Harvester)の開発が進められている。この環境発電器は、例えば、低電力無線機の電源に適用されて、電源ケーブルや電池を必要としない無線センサーネットワークなどの小型電気機器を実現することができる。MEMS技術を環境発電器に適用することにより、環境発電器の小型化が可能である。
光および熱の発生が弱い環境においては、外部環境から加えられる力によって素子を構成する部材が振動することを利用して発電する振動型発電器が有用である。振動型発電器には、圧電型、電磁型、および静電型などがある。静電型振動発電器は、圧電材料および磁性材料を必要とせず、簡単な製造方法で作製可能であるという利点を有する。
静電型振動発電器は、着電されたエレクトレットと、対向する電極と、を具備し、外部環境から加えられる力により重りが振動したときに、エレクトレットと電極との対向面積が変化するように構成される。つまり、静電型振動発電器は、エレクトレットと電極との対向面積の変化に伴う静電容量の変化を利用して、静電容量の最大値と最小値とを繰り返し発生させることにより、電極への給電および放電による発電を実現する環境発電器である。これまでに、種々の静電型振動発電器が提案されている。
図17は、特許文献1に記載された振動発電器の断面図である。図17において、シリコンからなる固定電極90の表面上にエレクトレット膜91が形成されている。また、固定電極90と対向するように配置される可動基板92の表面上に、エレクトレット膜91と対向するように可動電極93が形成されている。また、エレクトレット膜91は櫛歯状にパターン化されている。
図18は、特許文献1に記載された別の振動発電器の断面図である。図18において、シリコンからなる固定電極4の表面上に、PTFEなどの有機材料やシリコン酸化膜からなるエレクトレット膜5が形成されている。また、エレクトレット膜5の上面上には、櫛歯状の導電層6が形成されている。
国際公開公報2008/026407号公報
G. Altena et al.著「DESIGN, MODELING, FABRICATION AND CHARACTERIZATION OF AN ELECTRET-BASED MEMS ELECTROSTATIC ENERGY HARVESTER」Solid-State Sensors, Actuators and Microsystems Conference (TRANSDUCERS), 2011 16th International、2011年6月5日(P739-P742)
静電型振動発電器の発電量を増大させるためには、最大容量時の給電量を増大させること、あるいは、静電容量の最大値と最小値の容量変化比を増大させることが必要である。これらは、エレクトレットの電位を増大させること、および/または、電極とエレクトレットとの間のギャップを狭くすることによって実現される。
図17の構成では、エレクトレットを櫛歯状に微細にパターニングする必要がある。しかし、パターニングされたエレクトレットからは、着電された電荷が逃げ易く、長期的にエレクトレットの電位が低下するという信頼上の課題があることが見出された。
一方、図18の構成は、エレクトレットが櫛歯状にパターン化されていないため、エレクトレットからの電荷の移動は低減される。しかし、エレクトレット上に直接に導電層が形成されているため、エレクトレットから導電層への電荷の移動が生じ、やはりエレクトレットの電位が低下するという問題があることが見出された。
また、非特許文献1には、パターン化されていないエレクトレットと対向する位置に振動体(導体)を設け、櫛歯状のパターンを有する振動体(導体)に電荷を励起することにより、パターン化された電界を発生させる構成が記載されている。しかし、エレクトレットの電荷を直接使用するのではなく、振動体(導体)に励起した電荷を使用するため、発電効率が低下するという問題があることが見出された。
本発明の目的は、発電量の増大と信頼性の向上が実現された静電型振動発電器を微小電気機械発電器として提供することである。
本発明に係る微小電気機械発電器は、表面に電荷を保持し、連続して繋がって形成されたエレクトレット膜が配置された第1の基板と、
前記エレクトレット膜と対向する表面に集電電極が配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、前記第1の基板および前記第2の基板に対し所定の方向に移動可能に支持された導電性を有する可動基板と、
を備え、
前記可動基板は、前記第1の基板側から前記第2の基板側に向けて貫通し、前記エレクトレット膜から放射される電界を通す開口部を有し、
前記可動基板が移動することにより、前記開口部から前記集電電極に放射される電界の有無が生じ、前記電界の有無により、前記集電電極に電荷が励起したり放電したりすることによって発電する。
本発明に係る微小電気機械発電器によれば、エレクトレットからの電荷の移動を抑制することができるため、経時的なエレクトレットの電位の低下を低減することができる。よって、発電量の増大と、信頼性の向上とをともに達成することができる。さらに、この微小電気機械発電器を電源として用いた電気機器を実現することができる。
実施の形態1に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器における、第1の電極の配置を示す平面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器における、可動基板の構成を示す平面図である。 実施の形態1の変形例1に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1の変形例1に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1の変形例2に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1の変形例2に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1の変形例2に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器の製造方法を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器の製造方法を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器の製造方法を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器の製造方法を示す横断面図である。 実施の形態1に係る微小電気機械発電器の構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 実施の形態2に係る微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 従来の微小電気機械発電器の構成を示す横断面図である。 従来の微小電気機械発電器の構成を示す断面図である。
第1の態様に係る微小電気機械発電器は、表面に電荷を保持し、連続して繋がって形成されたエレクトレット膜が配置された第1の基板と、
前記エレクトレット膜と対向する表面に集電電極が配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、前記第1の基板および前記第2の基板に対し所定の方向に移動可能に支持された導電性を有する可動基板と、
を備え、
前記可動基板は、前記第1の基板側から前記第2の基板側に向けて貫通し、前記エレクトレット膜から放射される電界を通す開口部を有し、
前記可動基板が移動することにより、前記開口部から前記集電電極に放射される電界の有無が生じ、前記電界の有無により、前記集電電極に電荷が励起したり放電したりすることによって発電する。
第2の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1の態様において、前記可動基板は、前記所定の方向に振動可能に支持してもよい。
第3の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1又は第2の態様において、前記可動基板は、その移動の過程において、前記エレクトレット膜と前記集電電極との前記可動基板の前記開口部を介した重なり面積を変化させるように、前記第1の基板および前記第2の基板に対して移動可能に支持してもよい。
第4の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1から第3のいずれかの態様において、前記可動基板の前記開口部は、パターン化されていてもよい。
第5の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1から第4のいずれかの態様において、前記第2の基板の前記集電電極は、パターン化されていてもよい。
第6の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1から第5のいずれかの態様において、前記集電電極は、前記所定の方向について第1の周期でパターン化されており、
前記開口部は、前記所定の方向について第2の周期でパターン化されており、
前記第1の周期と前記第2の周期とは整数倍の関係にあり、前記集電電極と前記開口部とは、互いに同期しうる周期でパターン化されていてもよい。
第7の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1から第6のいずれかの態様において、前記集電電極は、前記所定の方向について周期的パターンにパターン化されており、
前記開口部は、前記所定の方向について、前記周期的パターンと同じ周期でパターン化されていてもよい。
第8の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1から第7のいずれかの態様において、前記可動基板は接地されていてもよい。
第9の態様に係る微小電気機械発電器は、上記第1から第8のいずれかの態様において、パターン化された前記集電電極の各々の間に配置され、接地されたガード電極を有してもよい。
第10の態様に係る電気機器は、上記第1から第9のいずれかの態様の前記微小電気機械発電器を電源として含んで構成してもよい。
実施の形態に係る微小電気機械発電器について、以下に添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付している。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
<微小電気機械発電器の構成>
図1および図2は、本実施の形態における微小電気機械発電器100の構成を示す横断図である。図1および図2に示す微小電気機械発電器100は、第1基板としての下部基板111、第2基板としての上部基板109、可動基板110、弾性構造体としてのバネ201、および固定構造体108を具備する。図1において、下部基板111の上部表面と、上部基板109の下部表面とが互いに対向している。したがって、この発電器100において、下部基板111の上部表面と上部基板109の下部表面とが、それぞれ第1基板表面と第2基板表面とに相当する。
図3は、第1の電極102の配置を示す平面図である。下部基板111の第1基板表面(上部表面)には、図3に示すようにパターン化された複数の第1の電極102が設けられている。また、第1基板表面には第1の電極102から外部への配線を取るためのパッド105が形成されている。上部基板109の第2基板表面(下部表面)には、電界を発生するエレクトレットであって、可動基板110と対向したエレクトレット104が形成されている。このエレクトレット104には、半永久的に電荷を保持するように着電されている。なお、固定構造体108、可動基板110、およびバネ201は、通常、1枚の基板を加工して形成される。よって、これらの部材を合わせて、「可動基板(または可動部もしくは重り)110が弾性構造体201によって接続されている中間基板108」または「弾性構造体201によって可動可能な重り110を有する中間基板108」と称することもある。
図4は、可動基板110の構成を示す平面図である。可動基板110は、外部振動に追随して、上部基板109および下部基板111と対向する表面(したがって、第1基板表面および第2基板表面)と平行な少なくとも一軸方向(図面において両矢印で示す方向)において、振動(即ち、往復運動)する。このように外部振動に追随して可動基板110を振動させるためには、可動基板110は、一定の重さを有することが必要とされる。そのため、可動基板110の厚さは、100μm〜1mmの範囲にあることが望ましい。第1基板表面と対向する可動基板110には、複数の第1の電極102と同程度のパターンで可動基板110を貫通することにより形成された、複数の基板貫通孔101(以下、「スリット101」と呼ぶ。)が形成されている。スリット101の幅は、例えば100μmとすることができるが、これに限られず10μm〜1mmであってもよい。
図示した形態において、複数の第1の電極102の各々は、互いに平行であり、かつ等間隔で設けられている。また、第1の電極102の各々は、可動基板110の移動方向と平行な方向に並んでいる。即ち、第1の電極102は、第1基板表面に対して垂直な方向から見たときに、図3に示すように配置されている。ここで、複数の第1の電極102の間隔とは、第1の電極102の幅方向(可動基板110の移動方向と平行な方向)の中心を通る中心線間の距離であり、図3において距離Pに相当する。また、スリット101も、第1の電極102と同様のパターンで配置されている。
第1の電極102と可動基板110との間に所定のギャップが形成されるように、下部基板111と固定構造体108は、下部接合部106により接合される。同様に、エレクトレット104と可動基板110との間に所定のギャップが形成されるよう、上部基板109と固定構造体108は、上部接合部107により接合される。
この構成の微小電気機械発電器100においては、エレクトレット104自体はパターン化せず、エレクトレット104と対向する第1の電極102をパターン化している。また、エレクトレット104とパターン化された第1の電極102との間にスリット101を有し、エレクトレット104と第1の電極102との間で振動可能に支持された可動基板110を設けている。かかる構成によれば、図1に示す可動基板110の位置の場合、スリット101の位置に応じて、エレクトレット104から発生した電界を可動基板110に引き込むことにより遮蔽できる。あるいは、図2に示すように可動基板110を移動させた場合、スリット101の位置に応じて、エレクトレット104から発生した電界を、スリット101を通して一部の電界を第1の電極102に通過させることができる。つまり、可動基板110の移動によって、スリット101のパターンに対応した電界を発生させることができる。実施の形態1に係る微小電気機械発電器100によれば、エレクトレット104を微細にパターニングする必要がないため、高い電荷保持力を保った高信頼性を有するエレクトレット104を有し、高い発電効率を有する微小電気機械発電器100を実現することが可能となる。
なお、エレクトレット104から発生した電界を可動基板110に引き込むため、可動基板110をシリコンなどの導体とすることができる。また、可動基板110上に形成したアルミニウムなどの導体を形成することができる。
なお、可動基板110は、接地に接続するなどの方法により、電位を定める構成としてもよい。
図1に示す微小電気機械発電器100において、第1の電極102と、スリット101とは、第1基板表面に対して垂直な方向から見て、全くずれるように配置されている。即ち、第1の電極102およびスリット101は、図示した形態において、第1基板表面に対して垂直な同一線上に位置していない。この場合、エレクトレット104から発生する、第1の電極102の方向への電界は、可動基板110に遮蔽される。なお、上記の場合にはエレクトレット104と第1の電極102とのスリット101を介した重なり面積が最小(上記の例では重なり面積はゼロ)となる。
他方、図2に示す状態では、可動基板110が移動し、第1の電極102と、スリット101は、第1基板表面に対して垂直な方向から見て、一致するように配置されている。即ち、第1の電極102およびスリット101は、図2に示した形態において、第1基板表面に対して垂直な同一線上に位置し、互いに重なっている。この場合、エレクトレット104と第1の電極102とのスリット101を介した重なり面積が最大となり、エレクトレット104から発生する、第1の電極102の方向への電界は、スリット101を通過して第1の電極102に到達する。
すなわち、微小電気機械発電器100によれば、可動基板110を移動させることによって、エレクトレット104と第1の電極102とのスリット101を介した重なり面積を変化させることができる。これによって、エレクトレット104から発生する電界を可動基板110で遮蔽し(図1)、あるいは、エレクトレット104から発生する電界を、スリット101を通過させて第1の電極102に到達させる(図2)ことを制御できる。
なお、図示した形態においては、第1の電極102の幅とスリット101の幅(可動基板110の移動方向と平行な寸法)が同じである。例えば、第1の電極102の幅とスリット101の幅とが異なる場合、これらが第1基板表面に対して垂直な方向から見て一致するとは、これらの幅方向の中心を通る中心線が一致することを意味する。
かかる構成によれば、可動基板110が振動している間、エレクトレット104から発生し、第1の電極102に到達する電界の有無を切り替えることができる。より具体的には、エレクトレット104と第1の電極102とのスリット101を介した重なり面積が最大になるときに、第1の電極102に印加される電界を最大とし、第1の電極102に電荷を励起することができる。他方、エレクトレット104と第1の電極102とのスリット101を介した重なり面積が最小になるときに、第1の電極102に印加される電界を最小とし、第1の電極102に励起された電荷を解放することができる。これにより、可動基板110の振動に伴い、第1の電極102への給電、放電を繰り返すことにより、パッド105に交流電流を発生させることが可能となる。
本実施の形態1に係る微小電気機械発電器によれば、エレクトレット104を微細なパターンにパターン化する必要がないため、エレクトレット104からの電荷の逃げを低減できる。また、エレクトレット104上には導電層が直接形成されておらず、可動基板110との間には空隙が存在するため、エレクトレット104からの電荷の移動をさらに低減することが可能となる。
このように、実施の形態1に係る微小電気機械発電器100によれば、微小電気機械発電器の発電量の増大および信頼性の向上を共に実現することが可能となり、これを電源として組み込むことによって、種々の電気機器を提供することが可能となる。
(変形例1)
図5及び6は、実施の形態1の変形例1に係る微小電気機械発電器100aの構成を示す横断面図である。この変形例1に係る微小電気機械発電器100aは、図1及び2の実施の形態1に係る微小電気機械発電器100と対比すると、第1の電極102を一つだけとしパターン化していない点、可動基板110に一つのスリット101を設けた点、について異なる。
この変形例1に係る微小電気機械発電器100aは、図5に示す可動基板110の位置の場合、スリット101の位置に応じて、エレクトレット104から発生した電界を可動基板110に引き込むことにより遮蔽できる。あるいは、図6に示すように可動基板110を移動させた場合、スリット101の位置に応じて、エレクトレット104から発生した電界を、スリット101を通して一部の電界を第1の電極102に通過させることができる。つまり、可動基板110の移動によって、スリット101のパターンに対応した電界を発生させることができる。
(変形例2)
図7乃至9は、実施の形態1の変形例2に係る微小電気機械発電器100bの構成を示す横断面図である。この変形例2に係る微小電気機械発電器100bは、図1及び2の実施の形態1に係る微小電気機械発電器100、及び、図5及び6の実施の形態1の変形例1に係る微小電気機械発電器100aと対比すると、第1の電極102を四つにパターン化している点、可動基板110に二つのスリット101を設けた点、二つの第1の電極102にわたって可動基板110を振動させる点、について異なる。
この変形例2に係る微小電気機械発電器100bでは、第1の電極102のパターンとスリット101のパターンとは同一ではないが、第1の電極102の周期とスリット101の周期とは整数倍の関係にあり、第1の電極102とスリット101とは、互いに同期しうる周期でパターン化されている。
そこで、変形例2に係る微小電気機械発電器100bは、二つの第1の電極102にわたって可動基板110を振動させた場合、1回の振動で、エレクトレット104と第1の電極102とのスリット101を介した重なり面積の最大と最小との変化を2回生じさせることができる。
<微小電気機械発電器の製造方法>
次に、図1に示す形態の微小電気機械発電器100の製造方法を説明する。
図10、図11、図12、図13は、実施の形態1における微小電気機械発電器100の製造方法を示す横断面図である。図10を参照して、1枚の基板を加工して、可動基板110、バネ201および固定構造体108(即ち、可動基板110が弾性構造体201によって接続されている中間基板108)を形成する方法を説明する。
図10(a)は、基板上に接合部106および107が形成された状態を示す断面図である。基板としては、例えばシリコン基板を用いることができる。なお、この基板は、加工後に可動基板110として振動させるために、一定の重さを有することが必要とされる。このため、基板の厚さは、100μm〜1mmの範囲にあることが望ましい。ここでは、700μmの厚さのシリコン基板を用いる場合について説明する。
次いで、メッキプロセス用のシード層(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィーにより型を形成し、メッキプロセスにより上部接合部107を形成する。その後、レジストを除去する。シード層の材料は、チタン、銅、またはそれらの積層膜などであり、接合部の材料としては銅などを用いることができる。
続いて、上部接合部107を形成した表面とは反対の表面に、下部接合部106を形成する。メッキプロセス用のシード層(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィーにより型を形成し、メッキプロセスにより下部接合部106を形成する。その後、レジストを除去する。
次に、マスク形成および深堀エッチング(DRIE: Deep Reactive Ion Etching)により、図10(b)に示すように、基板を、バネ201、開口部であるスリット101を有する可動基板110および固定構造体108を有する部材に加工する。
図11(a)を参照して、上部基板109の加工を説明する。図11(a)は、上部基板109の表面にエレクトレット104および上部接合部107が形成された状態を示す断面図である。上部基板109の表面にシリコン酸化膜などの層間絶縁膜を形成した後、エレクトレット104の形成を行う。エレクトレット104は、エレクトレット材料を堆積し、フォトリソグラフィーおよびエッチングなどのプロセスにより、パターニングすることにより形成される。エレクトレット材料は、シリコン酸化膜、シリコン窒素膜、もしくはその多層膜などの無機材料、または有機材料などである。
次に、メッキプロセス用のシード層(図示せず)を堆積し、フォトリソグラフィーにより型を形成し、メッキプロセスにより上部接合部107を形成する。その後、レジストを除去する。シード層の材料は、チタン、銅、またはそれらの積層膜などであり、接合部の材料としては銅、錫、またはそれらの積層膜などを用いることができる。
図11(b)を参照して、下部基板111の加工を説明する。図11(b)は、下部基板111の表面に第1の電極102、パッド105および下部接合部106が形成された状態を示す断面図である。下部基板111の表面にシリコン酸化膜などの層間絶縁膜を形成した後、第1の電極102、パッド105の形成を行う。第1の電極102は、下部基板111の表面(第1表面)上に、第1の電極102およびパッド105となる電極およびパッド材料を堆積し、フォトリソグラフィーおよびエッチングなどのプロセスによりパターニングする。電極およびパッド材料は、アルミニウムなどの金属材料などである。
次に、メッキプロセス用のシード層(図示せず)を堆積し、フォトリソグラフィーにより型を形成し、メッキプロセスにより下部接合部106を形成する。その後、レジストを除去する。シード層の材料は、チタン、銅、またはそれらの積層膜などであり、接合部の材料としては銅、錫、またはそれらの積層膜などを用いることができる。
図12、図13を参照して、1枚の基板を加工して形成された可動基板110、バネ201をおよび固定構造体108、上部基板109、ならびに下部基板111の組み立て加工を説明する。図12(a)に示すように、下部基板111と固定構造体108との接合は、下部接合部106同士を接合することにより行う。次に、図12(b)に示すように、上部基板109と固定構造体108との接合は、上部基板109の表面に形成された第1のエレクトレット104の着電工程を行った後、上部接合部107同士を接合することにより行う。
図13は、グラインダまたは深堀エッチングにより、上部基板109、固定構造体108および下部基板111を加工し、パッド105の露出、および発電器のチップ化(個片化)を行う工程を示す。
以上の各工程を含む製造方法によって、実施の形態1に係る微小電気機械発電器100を実現することが可能となる。
<微小電気機械発電器の回路構成>
図14は、本実施の形態1における微小電気機械発電器100を用いて構成した回路を示す回路図である。
図14は、第1の電極102より電力を外部負荷に出力するための変換回路300の回路構成である。変換回路300によって、第1の電極102において給放電を繰り返すことにより出力される交流電流を、直流電流に変換する。第1の電極102とエレクトレット104が形成された上部基板109の間に変換回路300を接続する。例えば、変換回路300は、4つのダイオードで構成されたブリッジ整流回路と、キャパシタで構成された平滑回路と、負荷抵抗とで構成できる。なお、外部負荷とは、ワイヤ・ボンディング等で接続される。
(実施の形態2)
<微小電気機械発電器の構成>
図15、図16は、実施の形態2における微小電気機械発電器200の構成を示す横断面図である。
実施の形態2の微小電気機械発電器200においては、複数の第2の電極1021が、下部基板111の表面(第1基板表面)において、複数の第1の電極102のそれぞれの間に形成されている点で、実施の形態1の微小電気機械発電器100と異なる。よって、図15に示す形態においては、第2の電極1021とスリット101が、第1基板表面に対して垂直な方向から見たときに一致している。他方、図16に示す状態では、可動基板110が移動し、第2の電極1021と、スリット101は、第1基板表面に対して垂直な方向から見て、ずれるように配置されている。
かかる構成によれば、図15に示す形態においては、第2の電極1021にエレクトレット104から発生する電界を引き込み、不要な電界が第1の電極102に到達することを防ぐことができ、第1の電極102に励起された電荷を、十分に解放することができる。
よって、この微小電気機械発電器200によれば、実施の形態1に関連して説明した効果(信頼性の向上)とともに、さらに発電量を増大するという効果を得ることができる。
上記の実施の形態1及び2は、いずれも、下部基板111を第1基板とし、上部基板109を第2基板として説明している。なお、説明した実施の形態1及び2の微小電気機械発電器100、200は、例えば、上下を逆にして使用することも勿論可能である。また、パッド105は、上部基板109に設けられてよい。あるいは、別の実施の形態において、下部基板111を第2基板とし、上部基板109を第1基板としてよい。「第1」および「第2」という用語は、2つの基板を区別するために用いられ、基板の上下関係を示すために用いられるものではない。
上記の実施の形態1及び2においては、可動基板110は、弾性構造体201を介して固定構造体108に接続されることによって、固定構造体108により支持されている。可動基板110の固定構造体108への支持は、可動基板110が所定の方向において往復運動し得る限りにおいて、例えば、磁気力または静電力によるものであってもよい。また、例えば、静電力によって可動基板110を支持する場合、第1基板111および第2基板109が固定構造体108を兼ねてよい。その場合、例えば、第1基板111と可動基板110の互いに対向するそれぞれの面、第2基板109と可動基板110の互いに対向するそれぞれの面にエレクトレットを設け、それぞれのエレクトレットを同電荷に着電することによって、エレクトレット間の静電力(反発力)によって、可動基板110を支持することができる。
また、上記の実施の形態1及び2においては、可動基板110の移動方向を図4に示すように、第1基板および第2基板を矩形または正方形としたときの一辺と平行な方向であるものを示している。しかし、これらの実施の形態の説明は、微小電気機械発電器において、可動基板の移動方向が当該方向に代えて、または当該方向に加えて、他の方向であることを妨げるものではない。
本発明に係る微小電気機械発電器は、発電量の増大および信頼性の向上を達成することができるものであるから、各種電気機器の電源として有用である。
100、200、1000 微小電気機械発電器
101 基板貫通孔、スリット
102 第1の電極
1021 第2の電極
104 エレクトレット
105 パッド
106 下部接合部
107 上部接合部
108 固定構造体、中間基板
109 上部基板(第2基板)
110、1101 可動基板
111 下部基板(第1基板)
201 弾性構造体(バネ)
300 変換回路

Claims (10)

  1. 表面に電荷を保持し、連続して繋がって形成されたエレクトレット膜が配置された第1の基板と、
    前記エレクトレット膜と対向する表面に集電電極が配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置され、前記第1の基板および前記第2の基板に対し所定の方向に移動可能に支持された導電性を有する可動基板と、
    を備え、
    前記可動基板は、前記第1の基板側から前記第2の基板側に向けて貫通し、前記エレクトレット膜から放射される電界を通す開口部を有し、
    前記可動基板が移動することにより、前記開口部から前記集電電極に放射される電界の有無が生じ、前記電界の有無により、前記集電電極に電荷が励起したり放電したりすることによって発電する、微小電気機械発電器。
  2. 前記可動基板は、前記所定の方向に振動可能に支持される、請求項1に記載の微小電気機械発電器。
  3. 前記可動基板は、その移動の過程において、前記エレクトレット膜と前記集電電極との前記可動基板の前記開口部を介した重なり面積を変化させるように、前記第1の基板および前記第2の基板に対して移動可能に支持される、請求項1又は2に記載の微小電気機械発電器。
  4. 前記可動基板の前記開口部は、パターン化されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の微小電気機械発電器。
  5. 前記第2の基板の前記集電電極は、パターン化されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の微小電気機械発電器。
  6. 前記集電電極は、前記所定の方向について第1の周期でパターン化されており、
    前記開口部は、前記所定の方向について第2の周期でパターン化されており、
    前記第1の周期と前記第2の周期とは整数倍の関係にあり、前記集電電極と前記開口部とは、互いに同期しうる周期でパターン化されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の微小電気機械発電器。
  7. 前記集電電極は、前記所定の方向について周期的パターンにパターン化されており、
    前記開口部は、前記所定の方向について、前記周期的パターンと同じ周期でパターン化されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の微小電気機械発電器。
  8. 前記可動基板は接地されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の微小電気機械発電器。
  9. パターン化された前記集電電極の各々の間に配置され、接地されたガード電極を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の微小電気機械発電器。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の前記微小電気機械発電器を電源として含む、電気機器。
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