JP6832690B2 - 電気機械変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機械変換器に関する。
半永久的に電荷を保持するエレクトレットを帯電部として利用し、帯電部とそれに対向する対向電極との間の静電的な相互作用により電力と動力の間の変換を行う電気機械変換器が知られている。こうした電気機械変換器では、一般に、可動部材と固定基板の一方に帯電部が、他方に対向電極がそれぞれ配置され、帯電部と対向電極は、可動部材の移動方向にパターン化されている。
例えば、特許文献1には、エレクトレットと、第一対向電極と、第二対向電極とを備え、エレクトレットは、厚さ方向に沿った分極方向が第一の方向となる第一の領域と、厚さ方向に沿った分極方向が第一の方向と反対の第二の方向となる第二の領域とを有し、第一の領域と第二の領域とは、厚さ方向と直交する表面である主面と平行な方向である主面方向に沿って互いに隣接するように設けられ、第一対向電極と第二対向電極とは、エレクトレットの両面にそれぞれ設けられている静電誘導型機械電気変換素子が記載されている。
特許文献2には、表面に電荷を保持し、連続して繋がって形成されたエレクトレット膜が配置された第1の基板と、エレクトレット膜と対向する表面に集電電極が配置された第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間に配置され、第1の基板および第2の基板に対し所定の方向に移動可能に支持された導電性を有する可動基板とを備える微小電気機械発電器が記載されている。この微小電気機械発電器では、可動基板は、第1の基板側から第2の基板側に向けて貫通し、エレクトレット膜から放射される電界を通す開口部を有し、可動基板が移動することにより、開口部から集電電極に放射される電界の有無が生じ、電界の有無により、集電電極に電荷が励起したり放電したりすることによって発電する。
特開2013−115921号公報 国際公開第2013/088645号
帯電部と対向電極が可動部材の移動方向にパターン化された電気機械変換器では、特に可動部材の大きさを小さくすると、個々の帯電部および対向電極の幅(パターン幅)も小さくなる。帯電部と対向電極との間の静電的な相互作用により発生する駆動力(発生力)または電力は、パターン幅の減少に伴い急激に低下するため、小型の電気機械変換器(可動部材)では十分な出力が得られないという不具合がある。
そこで、本発明は、可動部材を小型にしても出力が低下しにくい電気機械変換器を提供することを目的とする。
帯電部と対向電極との間の静電的な相互作用を利用して電力と動力の間の変換を行う電気機械変換器であって、固定基板と、固定基板との間で一定の距離を保って移動可能であり、少なくとも固定基板との対向面において移動方向に間隔を空けて形成された複数の溝部を有する導電性の可動部材と、固定基板の可動部材との対向面において可動部材の移動方向に間隔を空けて形成された複数の対向電極と、可動部材を挟んで固定基板とは反対側に配置され、可動部材とともに複数の対向電極に対して移動可能な帯電部とを有することを特徴とする電気機械変換器が提供される。
上記の電気機械変換器では、帯電部は、可動部材の固定基板とは反対側の面に配置されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器では、可動部材の固定基板とは反対側の面は凹凸が形成されていない平坦面であり、帯電部は、複数の部分領域に分かれることなく、複数の対向電極の形成位置に対応する可動部材上の領域全体を覆うように一体的に形成されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器では、可動部材は、可動部材の中心を通る回転軸の周りに回転可能であり、複数の溝部と複数の対向電極は、それぞれ回転軸を中心として放射状に配置されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器では、可動部材は、固定基板に平行な方向に往復移動可能であり、複数の溝部と複数の対向電極は、それぞれ可動部材の移動方向に垂直に延びる直線状の形状を有することが好ましい。
上記の電気機械変換器では、固定基板とは反対側において可動部材に対向するように配置され、可動部材とともに複数の対向電極に対して移動可能な第2の可動部材をさらに有し、帯電部は、第2の可動部材の可動部材との対向面に配置されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器では、帯電部は、複数の部分領域に分かれることなく、複数の対向電極の形成位置に対応する第2の可動部材上の領域全体を覆うように一体的に形成されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器では、可動部材の固定基板とは反対側の面は凹凸が形成されていない平坦面であり、帯電部は、複数の対向電極の側から見ると可動部材により覆い隠されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器では、可動部材および第2の可動部材は、可動部材および第2の可動部材の中心を通る回転軸の周りに回転可能であり、複数の溝部と複数の対向電極は、それぞれ回転軸を中心として放射状に配置されていることが好ましい。
上記の電気機械変換器によれば、可動部材を小型にしても、本構成を有しない場合と比べて出力が低下しにくい。
電気機械変換器1の概略構成図である。 アクチュエータ10の模式的な斜視図および側面図である。 回転部材12の底面図および端面図である。 比較例のアクチュエータ100の模式的な端面図および回転部材120の上面図である。 回転部材12,120のパターン幅とアクチュエータ10,100の発生力の大きさとの関係を示すグラフである。 他のアクチュエータ10’の模式的な側面図である。 他のアクチュエータ10Aの端面図および回転部材12Aの上面図である。 他のアクチュエータ10Bの端面図および回転部材14の底面図である。 他のアクチュエータ10Cの側面図および回転部材12の上面図である。 他のアクチュエータ10C’の模式的な側面図である。 電気機械変換器2の概略構成図である。 電気機械変換器3の概略構成図である。
以下、図面を参照しつつ、電気機械変換器について説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
図1は、電気機械変換器1の概略構成図である。図1に示すように、電気機械変換器1は、アクチュエータ10および駆動部20を有する。アクチュエータ10は、主要な構成要素として、回転部材12、固定基板13、回転部材14、エレクトレット部15および対向電極17,18を有する。図1では、アクチュエータ10として、図の下から順に、固定基板13の上面131、回転部材12の下面122、および回転部材14の下面142を並べて示している。電気機械変換器1は、駆動部20に入力された電気信号をもとに、エレクトレット部15と対向電極17,18との間の静電気力を利用して回転部材12,14を回転させることにより電力から動力を取り出す駆動装置(エレクトレットモータ)である。
図2(A)および図2(B)は、それぞれ、アクチュエータ10の模式的な斜視図および側面図である。図2(A)に示すように、アクチュエータ10は、回転部材14、回転部材12および固定基板13が図の上側からこの順に重ね合わされて構成される。図2(B)では、図示を簡単にするために、図の横方向が回転部材12,14および固定基板13の円周方向(図2(A)の矢印C方向)に相当するように変形された側面図を示している。
回転軸11は、回転部材12,14の回転中心となる軸であり、図2(A)に示すように、回転部材12,14および固定基板13の中心を貫通している。回転軸11の上下端は、軸受けを介して、図示しない電気機械変換器1の筐体に固定されている。なお、図2(B)では、回転軸11の図示を省略している。
回転部材12は、可動部材の一例であり、例えばシリコン(Si)などの導電性の基板材料で構成される。図2(A)に示すように、回転部材12は、例えば円板状の形状を有し、その中心で回転軸11に接続している。回転部材12は、駆動部20に入力された電気信号に応じてエレクトレット部15と対向電極17,18との間で発生する静電気力により、回転軸11の周りを、円周方向である図2(A)の矢印C方向(時計回りおよび反時計回り)に回転可能である。すなわち、回転部材12は、固定基板13との間で一定の距離を保って移動可能である。例えば、回転部材12の直径は5〜20mm程度であり、厚さは100〜500μm程度である。
図3(A)および図3(B)は、それぞれ、回転部材12の底面図および端面図である。図3(A)は回転部材12の下面122を示し、図3(B)は、図3(A)のIIIB−IIIB線に沿った回転部材12の切断面を示す。
図3(A)および図3(B)に示すように、回転部材12の下面122(下側の固定基板13との対向面)には、複数の凹部125(溝部の一例)および凸部126が、円周方向に交互に、かつ回転軸11を中心とする放射状に形成されている。図2(B)に示すように、凹部125は固定基板13に対して窪んだ部分であり、凸部126は固定基板13に向けて突出した部分であり、凹部125同士および凸部126同士は、円周方向に間隔を空けて形成されている。凹部125における回転部材12と固定基板13との間の距離d1よりも、凸部126における回転部材12と固定基板13との間の距離d2の方が小さい。凹部125同士および凸部126同士はそれぞれ等間隔に配置されており、回転軸11を中心とする同一円周上では、凹部125と凸部126の幅は同じである。
一方、回転部材12の上面121(固定基板13とは反対側の面、回転部材14との対向面)は、凹凸が形成されていない平坦面である。すなわち、回転部材12は、下側の固定基板13との対向面のみに、凹凸(溝部)が形成されている。また、回転部材12の下面122において回転軸11を取り囲む円環状の中央部121cは、凹凸が形成されていない平坦な領域である。
回転部材12は、例えば、円板状のシリコン基板の片面に対して深掘りエッチングまたはブラスト加工などを行って、凹部125の部分を削り取ることで作製される。あるいは、回転部材12は、平坦な円板状の部材と、凸部126のパターンが形成された部材とを別々に用意し、それらを貼り合わせて作製してもよい。また、回転部材12の材質は金属であってもよい。あるいは、回転部材12は、上記した凹部125および凸部126を有する形状に絶縁体を加工し、その表面全体を導電性部材で被覆して作製してもよい。
固定基板13は、ガラスエポキシ基板などの周知の基板材料で構成される。図2(A)に示すように、固定基板13は、例えば円板状の形状を有し、回転部材12の下面122に対向して回転部材12の下側に配置されている。回転軸11が固定基板13の中心を貫通しているが、固定基板13は、回転部材12とは異なり、電気機械変換器1の筐体に対して固定されている。
対向電極17,18は、図1に示すように、それぞれ略台形の複数の電極で構成され、固定基板13の上面131(回転部材12の下面122との対向面)において、円周方向に交互に、かつ回転軸11を中心とする放射状に形成されている。対向電極17同士および対向電極18同士は、回転部材12の凹部125および凸部126と同様に、円周方向に間隔を空けて形成され、かつ等間隔に配置されている。回転軸11を中心とする同一円周上では、対向電極17および対向電極18の幅は同じであり、その大きさは凹部125および凸部126の幅と同じかほぼ同じであることが好ましい。また、回転部材12の凸部126ならびに固定基板13の対向電極17および対向電極18の個数も同じであることが好ましい。
回転部材14は、第2の可動部材の一例であり、例えばガラス基板またはシリコン基板で構成された平坦な基板である。図2(A)に示すように、回転部材14は、例えば円板状の形状を有し、固定基板13とは反対側において、回転部材12の上面121に対向して回転部材12の上側に配置され、その中心で回転軸11に接続している。回転部材14は、回転軸11の周りを、回転部材12とともに図2(A)の矢印C方向に回転可能であり、回転することにより対向電極17,18に対して相対移動する。例えば、回転部材14の直径は5〜20mm程度であり、厚さは100〜500μm程度であり、回転部材14は回転部材12と同じ大きさを有する。なお、図示した例では、回転部材14は回転部材12との間に間隔を空けて配置されているが、例えば絶縁体(誘電体)を挟んで回転部材12と回転部材14を一体に構成してもよい。
エレクトレット部15は、例えば負電荷を保持する帯電部であり、回転部材14の下面142(回転部材12の上面121との対向面)に形成されている。すなわち、エレクトレット部15は、回転部材12とは別部材であり回転部材12を挟んで固定基板13とは反対側に配置された回転部材14において、対向電極17,18とは直接対向しない位置に配置されている。アクチュエータ10では、回転部材12にはエレクトレットが形成されておらず、エレクトレット部15は、対向電極17,18の側から見ると、回転部材12により覆い隠されている。エレクトレット部15は、回転部材14に配置されているので、回転部材14とともに回転し、対向電極17,18に対して相対移動する。
また、エレクトレット部15は、回転部材14上において、回転軸11を中心とする、固定基板13上で対向電極17,18が配置された円形領域とほぼ同じ大きさの円形領域を覆い尽くすように形成されている。言い換えると、エレクトレット部15は、円周方向に間隔が空いた複数の部分領域には分かれておらず、対向電極17,18の形成位置に対応する回転部材14上の領域全体を覆うように、一体的に(ベタで)形成されている。なお、回転部材14上の円形領域にはエレクトレット部15がない領域があってもよいが、エレクトレット部15が発生させる電界を強くするためには、エレクトレット部15は円形領域の全面にベタで形成されていることが好ましい。
駆動部20は、アクチュエータ10を駆動するための回路であり、クロック21および比較器22,23を有する。駆動部20は、極性が交互に切り替わる交番電圧を対向電極17,18に印加して、複数のエレクトレット部15と対向電極17,18の間で発生する静電気力により、回転部材12,14を回転させる。
図1に示すように、クロック21の出力は比較器22,23の入力に接続され、比較器22の出力は対向電極17に、比較器23の出力は対向電極18に、それぞれ電気配線を介して接続されている。比較器22,23は、それぞれクロック21からの入力信号の電位と接地電位とを比較し、その結果を2値で出力するが、比較器22,23の出力信号は互いに逆の符号である。クロック21からの入力信号がHのときには、対向電極17は+V、対向電極18は−Vの電位になり、入力信号がLのときには、対向電極17は−V、対向電極18は+Vの電位になる。
アクチュエータ10では、回転部材12が導電性部材で構成されているので、回転部材14上のエレクトレット部15が作る電界が導電性の回転部材12に伝わり、回転部材12の表面は同電位になる。さらに、回転部材12の下面122には凹凸パターンが形成されているため、回転部材12の下面122と固定基板13上の対向電極17,18との間の距離に応じて、対向電極17,18に作用する電界の強さが変化する。このため、回転部材12とは別部材である回転部材14にエレクトレット部15が配置されていても、回転部材12の凸部126上にエレクトレットが形成されているのと同様の状態が実現される。電気機械変換器1は、対向電極17,18に電圧を印加したときに、回転部材12が作る電界により回転部材12の凸部126と対向電極17,18との間で発生する静電気力を利用する。
駆動部20は、アクチュエータ10の駆動時に、一方の対向電極17にエレクトレット部15の帯電と同じ符号の電圧を印加し、他方の対向電極18にエレクトレット部15の帯電とは異なる符号の電圧を印加して、それらの電圧の符号を交互に反転させる。このように電圧が印加されると、回転部材12が作る電界と対向電極17,18が作る電界との相互作用により、回転部材12の凸部126と対向電極17,18との間に引力または斥力が発生する。駆動部20が交番電圧を対向電極17,18に印加することにより、回転部材12には連続した力が加わるため、回転部材12を回転させることができ、回転部材12とともに回転部材14も回転する。
図4(A)および図4(B)は、それぞれ、比較例のアクチュエータ100の模式的な端面図、および回転部材120の上面図である。アクチュエータ100は、主要な構成要素として、回転部材120、固定基板130,140、エレクトレット部150,160および対向電極170,180を有する。アクチュエータ100は、円板状の回転部材120が2枚の固定基板130,140に挟まれて構成され、回転部材120は、その中心を通る回転軸110の周りに回転可能である。アクチュエータ100では、アクチュエータ10とは異なり、回転部材120の上側に配置されている固定基板140は回転可能ではない。図4(A)は、図4(B)のIVA線に沿って回転部材120およびその上下の固定基板130,140を切断したときの切断面を示す。
図4(A)および図4(B)に示すように、回転部材120には、上面にエレクトレット部160が、下面にエレクトレット部150が、それぞれ円周方向に等間隔、かつ回転軸110を中心として放射状に配置されている。また、回転部材120では、重量を軽くするために、エレクトレット部150,160が形成されていない部分に、円周方向に沿って等間隔に、略台形状の複数の貫通孔(スリット)128が形成されている。アクチュエータ100では、回転部材120の上下に配置された固定基板130,140の両方において、対向電極170,180が、円周方向に交互に、かつ回転軸110を中心とする放射状に形成されている。すなわち、アクチュエータ100では、回転部材120の下面側にエレクトレット部150と対向電極170,180の組が、回転部材120の上面側にエレクトレット部160と対向電極170,180の組が、それぞれ対向して配置されている。
図5は、回転部材12,120のパターン幅とアクチュエータ10,100の発生力の大きさとの関係を示すグラフである。グラフの横軸は、回転部材12,120のパターン幅d(単位μm)であり、アクチュエータ10では、回転軸11を中心とする円周上における凸部126の幅に、アクチュエータ100では、回転軸110を中心とする円周上におけるエレクトレット部150,160の幅に、それぞれ相当する。また、グラフの縦軸は、特定のパターン幅で配置された凸部126と対向電極17,18またはエレクトレット部150,160と対向電極170,180との間の静電的な相互作用により発生する回転方向の駆動力(発生力)の大きさF(単位mN/m)である。
図5では、アクチュエータ10,100の両方とも、回転部材12,120の最下面と固定基板13,130の上面との間の距離を70μmとした場合の結果を示している。曲線aはアクチュエータ10についてのグラフであり、曲線bはアクチュエータ100についてのグラフである。この場合、得られる発生力は、パターン幅が700〜1100μmの範囲では、アクチュエータ10よりもアクチュエータ100の方が大きいが、パターン幅が100〜700μmの範囲では、アクチュエータ10の方がアクチュエータ100よりも大きい。
アクチュエータ10では、凹凸のない平坦面である回転部材14の上にエレクトレット部15がベタで形成されているため、アクチュエータ100のように対向電極と同じパターンでエレクトレット部を設けた場合と比べてエレクトレットの総量が多くなる。また、アクチュエータ10では、回転部材12に貫通孔(スリット)が形成されておらず、その分、エレクトレット部15に対向する回転部材12上の面積が広いため、アクチュエータ100の回転部材120と比べて回転部材12の電位が高くなる。このため、図5に示すように、アクチュエータ10では、回転部材12のパターン幅が100〜700μmと狭い範囲において、アクチュエータ100と比べて発生力の低下が少なくなる。したがって、アクチュエータ10では、回転部材12を小型にしてもアクチュエータ100と比べて出力が低下しにくく、電気機械変換器の小型化に適している。
また、アクチュエータ10では、平坦な回転部材14上にエレクトレット部15が配置されているため、貫通孔128を有する回転部材120上にエレクトレット部150,160が配置されたアクチュエータ100と比べて、エレクトレット部の形成が容易である。また、アクチュエータ10では、アクチュエータ100と比べて回転軸の方向の発生力が小さいので、その分、回転軸と軸受けとの間に生じる摩擦力も少なく済む。
図6は、他のアクチュエータ10’の模式的な側面図である。アクチュエータ10’は、アクチュエータ10のものと同じ回転部材12、固定基板13、回転部材14、エレクトレット部15および対向電極17,18に加えて、回転部材12’、固定基板13’およびエレクトレット部16を有する。図6は、図2(B)と同様に、横方向が回転部材12の円周方向に相当するように変形された側面図である。
回転部材12’および固定基板13’は、それぞれ回転部材12および固定基板13と同じものであり、回転部材14を挟んで回転部材12および固定基板13と上下対称になるように、回転部材14の上側に配置されている。回転部材12,12’,14は、それらの中心で同じ回転軸(図2(A)の回転軸11に相当)に接続しており、その回転軸の周りに回転可能である。固定基板13’にも、固定基板13と同様に対向電極17,18が形成されている。また、エレクトレット部16は、エレクトレット部15と同じものであり、回転部材14の上面にベタで形成されている。なお、図示した例では、回転部材14は回転部材12,12’との間に間隔を空けて配置されているが、先に記載したように例えば絶縁体(誘電体)を挟んでそれぞれの回転部材12,12’と回転部材14を一体に構成してもよい。
アクチュエータ10’のように、回転部材14の一方の面(下面)だけでなく他方の面(上面)にもエレクトレット部16を形成し、エレクトレット部16と対向するように他の回転部材12’および固定基板13’を配置してもよい。これにより、アクチュエータ10と比べて、回転方向の発生力を容易に2倍に増やすことができる。
図7(A)および図7(B)は、それぞれ、他のアクチュエータ10Aの端面図、および回転部材12Aの上面図である。アクチュエータ10Aは、回転部材12に替えて回転部材12Aを有する点のみが図2(B)のアクチュエータ10とは異なり、その他の点ではアクチュエータ10と同一の構成を有する。図7(A)は、図7(B)のVIIA線に沿って回転部材12Aならびにその上下の固定基板13および回転部材14を切断したときの切断面を示す。
回転部材12Aには、図4(B)に示したアクチュエータ100の回転部材120と同様に、円周方向に沿って等間隔に、略台形状の複数の貫通孔(スリット)128が形成されている。これにより、回転部材12Aでは、固定基板13との対向面である下面だけでなく、固定基板13とは反対側である上面121にも、円周方向に間隔を空けて複数の溝部が形成されている。アクチュエータ10Aでも、エレクトレット部15は、回転部材14の下面に配置されており、対向電極17,18の形成位置に対応する回転部材14上の領域全体を覆うように、一体的に(ベタで)形成されている。なお、図示した例では、回転部材14は回転部材12Aとの間に間隔を空けて配置されているが、先に記載したように、例えば絶縁体(誘電体)を挟んで回転部材12Aと回転部材14を一体に構成してもよい。
アクチュエータ10Aでも、回転部材12Aの下面には貫通孔128により凹凸パターンが形成されているため、個々の対向電極17,18の上を貫通孔128が通過するときと、それ以外の部分が通過するときで、対向電極17,18に作用する電界の強さが変化する。このため、アクチュエータ10Aも、アクチュエータ10と同様に、対向電極17,18に交番電圧を印加することにより回転部材12Aを回転させることができ、回転部材12Aとともに回転部材14も回転する。
アクチュエータ10Aでも、回転部材12Aのパターン幅と発生力の大きさとの関係は、図5に示したアクチュエータ10のグラフ(曲線a)と同じである。すなわち、回転部材12のパターン幅が100〜700μmと狭い範囲において、比較例のアクチュエータ100と比べて発生力の低下が少なくなるので、回転部材12Aを小型にしても、アクチュエータ100と比べて出力が低下しにくい。また、アクチュエータ10Aでも、アクチュエータ10と同様に、エレクトレット部15の形成が容易であり、回転軸11と軸受けとの間に生じる摩擦力も少なく済む。
図8(A)および図8(B)は、それぞれ、他のアクチュエータ10Bの端面図、およびアクチュエータ10Bの回転部材14の底面図である。アクチュエータ10Bは、エレクトレット部15に替えてエレクトレット部15Bを有する点のみが図7(A)のアクチュエータ10Aとは異なり、その他の点ではアクチュエータ10Aと同一の構成を有する。図8(A)は、図8(B)のVIIIA線に沿って回転部材14、回転部材12Aおよび固定基板13を切断したときの切断面を示す。
エレクトレット部15Bは、アクチュエータ10のエレクトレット部15と同様に、回転部材14の下面142に配置されている。ただし、エレクトレット部15Bは、エレクトレット部15とは異なり、回転部材14の下面142全体にベタで形成されているのではなく、図8(B)に示すように、回転部材14の円周方向に等間隔に、かつ回転軸11を中心として放射状に配置されている。アクチュエータ10Bのように、回転部材12Aの放射状のパターンと同様に、エレクトレット部も、全面ベタではなく、回転軸11を中心とする放射状のパターンで形成されていてもよい。なお、図示した例では、回転部材14は回転部材12Aとの間に間隔を空けて配置されているが、先に記載したように、例えば絶縁体(誘電体)を挟んで回転部材12Aと回転部材14を一体に構成してもよい。
図8(A)に示すように、アクチュエータ10Bでは、回転部材14のエレクトレット部15Bと回転部材12Aの貫通孔128以外の部分(スポーク部分129)との円周方向の位置が揃った状態で、回転部材12A,14はともに回転する。回転軸11を中心とする同一円周上におけるエレクトレット部15Bの幅とスポーク部分129の幅は必ずしも同じでなくてもよい。ただし、エレクトレット部15Bを構成する略台形の帯電部と回転部材12Aのスポーク部分129の個数は同じであることが好ましい。
図9(A)および図9(B)は、それぞれ、他のアクチュエータ10Cの側面図、およびアクチュエータ10Cの回転部材12の上面図である。アクチュエータ10Cは、上記した回転部材14を有していない点、およびエレクトレット部15の配置位置のみが図2(B)のアクチュエータ10とは異なり、その他の点ではアクチュエータ10と同一の構成を有する。図9(A)は、図2(B)と同様に、図の横方向が回転部材12および固定基板13の円周方向(図2(A)の矢印C方向)に相当するように変形された側面図である。
アクチュエータ10Cでは、エレクトレット部15は、固定基板13とは反対側の面である回転部材12の上面121に配置されている。すなわち、アクチュエータ10Cでも、エレクトレット部15は、対向電極17,18とは直接対向しない位置に配置されており、対向電極17,18の側から見ると、回転部材12により覆い隠されている。また、エレクトレット部15は、対向電極17,18の形成位置に対応する回転部材12上の領域全体を覆うように、一体的に(ベタで)形成されている。
アクチュエータ10Cでも、回転部材12のパターン幅と発生力の大きさとの関係は、図5に示したアクチュエータ10のグラフ(曲線a)と同じである。すなわち、回転部材12のパターン幅が100〜700μmと狭い範囲において、比較例のアクチュエータ100と比べて発生力の低下が少なくなるので、回転部材12を小型にしてもアクチュエータ100と比べて出力が低下しにくい。また、アクチュエータ10Cでも、アクチュエータ10と同様に、エレクトレット部15の形成が容易であり、回転軸11と軸受けとの間に生じる摩擦力も少なく済む。
さらに、アクチュエータ10Cでは、回転部材12の上面に直接エレクトレット部15が形成されているため、回転部材12とエレクトレット部15との間が空いているアクチュエータ10と比べて、回転部材12が作る電界が強くなり、その分発生力も強くなる。また、アクチュエータ10Cでは、アクチュエータ10の回転部材14が不要であるため、部材の個数が少なく済み、アクチュエータ自体の厚さも薄くなるという利点がある。
図10は、他のアクチュエータ10C’の模式的な側面図である。アクチュエータ10C’は、アクチュエータ10Cのものと同じ回転部材12、固定基板13、エレクトレット部15および対向電極17,18に加えて、回転部材12’、固定基板13’およびエレクトレット部16を有する。図10は、図2(B)と同様に、横方向が回転部材12の円周方向に相当するように変形された側面図である。
回転部材12’および固定基板13’は、それぞれ回転部材12および固定基板13と同じものであり、回転部材12および固定基板13と上下対称になるように、回転部材12の上側に配置されている。回転部材12,12’は、それらの中心で同じ回転軸(図2(A)の回転軸11に相当)に接続しており、その回転軸の周りに回転可能である。固定基板13’にも、固定基板13と同様に対向電極17,18が形成されている。また、エレクトレット部16は、エレクトレット部15と同じものであり、平坦面である回転部材12’の下面にベタで形成されている。
図9(A)のアクチュエータ10Cについても、図6のアクチュエータ10’と同様に、回転部材12、固定基板13、エレクトレット部15および対向電極17,18の組を上下2段に配置してもよい。これにより、アクチュエータ10Cと比べて、回転方向の発生力を容易に2倍に増やすことができる。また、図7(A)および図8(A)のアクチュエータ10A,10Bについても、同様に、回転部材12A、固定基板13、エレクトレット部15,15Bおよび対向電極17,18の組を上下2段に配置してもよい。
図11は、電気機械変換器2の概略構成図である。図11に示すように、電気機械変換器2は、発電部30および蓄電部40を有する。発電部30は、アクチュエータ10と同様に、主要な構成要素として、回転部材12、固定基板13、回転部材14、エレクトレット部15および対向電極17,18を有する。電気機械変換器2は、外部環境の運動エネルギーを用いて回転部材12,14を回転させ、発電部30内で静電誘導により静電気を発生させることで動力から電力を取り出す発電装置(エレクトレット発電機)である。
回転部材12,14、固定基板13、エレクトレット部15および対向電極17,18は、アクチュエータ10のものと同じであるが、例えば、発電部30の回転部材12には、重量バランスの偏りを有する図示しない回転錘が取り付けられる。また、電気機械変換器2の対向電極17,18は、それぞれ電気配線を介して蓄電部40に接続されている。発電部30では、例えば電気機械変換器2を携帯する人体の運動または電気機械変換器2が取り付けられた機械などの振動を動力源として、回転錘付きの回転部材12と他の回転部材14が回転軸11の周りに回転する。
回転部材12が回転すると、それに伴い、回転部材12の凸部126と対向電極17,18の間の重なり面積が増減する。例えば、エレクトレット部15に負電荷が保持されているとすると、エレクトレット部15および導電性の回転部材12が作る電界により対向電極17,18に引き寄せられる正電荷が、回転部材12の回転に伴い増減する。発電部30は、このようにして、対向電極17と対向電極18の間に交流電流を発生させることにより、静電誘導を利用した発電を行う。
蓄電部40は、整流回路41および二次電池42を有し、回転部材12,14の回転に応じてエレクトレット部15と対向電極17,18との間の静電誘導により発生した電力を蓄積する。対向電極17,18からの出力は整流回路41に接続され、整流回路41は二次電池42に接続されている。整流回路41は、4個のダイオードを有するブリッジ式の回路であり、対向電極17と対向電極18の間で生成された電流を整流する。二次電池42は、リチウム二次電池などの充放電可能な電池であり、発電部30によって発電された電力を蓄積し、図示しない駆動対象の回路にその電力を供給する。
発電部30でも、回転部材12のパターン幅を狭くしても、発生する電力の低下が少ないため、回転部材12を小型にしても出力が低下しにくいという効果が得られる。
なお、発電部30でも、回転部材12に替えて、図7(A)および図7(B)に示した回転部材12Aを用いてもよい。また、エレクトレット部15をベタに形成するのではなく、図8(A)および図8(B)に示したエレクトレット部15Bのように、回転部材14の下面において回転軸11を中心とする放射状のパターンに形成してもよい。あるいは、発電部30でも、図9(A)に示したアクチュエータ10Cと同様に、回転部材14を省略し、回転部材12の上面にエレクトレット部15を形成してもよい。
また、発電部30を図2(B)、図7(A)または図8(A)に示したアクチュエータ10,10A,10Bと同様に構成する場合には、図6のアクチュエータ10’と同様に、回転部材12,12Aおよび固定基板13と同じものを、回転部材14を挟んで上下対称になるように回転部材14の上側に配置し、回転部材14の両面にエレクトレット部を形成してもよい。あるいは、発電部30を図9(A)に示したアクチュエータ10Cと同様に構成する場合には、図10のアクチュエータ10C’と同様に、回転部材12および固定基板13と同じものを上下対称になるように回転部材12の上側に配置し、2つの回転部材の平坦面にエレクトレット部を形成してもよい。これらの構成により、発電量を容易に2倍に増やすことができる。
図12(A)〜図12(C)は、電気機械変換器3の概略構成図である。図12(A)に示すように、電気機械変換器3は、アクチュエータ50および駆動部20を有する。アクチュエータ50は、主要な構成要素として、筐体51、スライド板52、固定基板53、エレクトレット部55および対向電極57,58を有する。図12(B)および図12(C)は、対向電極57,58の配置およびスライド板52の移動方向を示す平面図である。
電気機械変換器3は、駆動部20に入力された電気信号をもとに、エレクトレット部55と対向電極57,58との間の静電気力を利用して、スライド板52を往復移動させることにより、電力から動力を取り出す駆動装置である。電気機械変換器の可動部材は、電気機械変換器1,2の回転部材12のように回転するものに限らず、電気機械変換器3のスライド板52のようにスライド移動するものであってもよい。
スライド板52は、可動部材の一例であり、シリコン基板などの導電性材料で構成され、図示しない可動支持部により筐体51内に支持されている。スライド板52は、箱型の筐体51の底面に配置された固定基板53との間で一定の距離を保って、固定基板53に平行な方向(水平方向、矢印A方向)に往復移動可能である。スライド板52の下面には、複数の凹部525(溝部の一例)および凸部526が、スライド板52の移動方向に交互に、かつその移動方向と直交する方向に帯状(直線状)に形成されている。凹部525同士および凸部526同士はそれぞれ等間隔に配置されており、それらの幅は同じであることが好ましい。一方、スライド板52の上面は、凹凸が形成されていない平坦面である。
エレクトレット部55は、例えば、スライド板52の上面において、その矩形領域全体を覆い尽くすように、一体的に(ベタで)形成されている。すなわち、アクチュエータ50は、図9(A)に示したアクチュエータ10Cに類似した構成を有する。なお、図12(B)および図12(C)では、エレクトレット部55が透明であるとして図示している。
対向電極57,58は、固定基板53の上面において、スライド板52の移動方向に交互に、かつその移動方向と直交する方向に帯状に形成されている。対向電極57同士および対向電極58同士はそれぞれ等間隔に配置されており、それらの幅は同じであることが好ましい。また、対向電極57,58の幅は、凹部525および凸部526の幅と同じかほぼ同じであることが好ましい。また、凸部526、対向電極57および対向電極58の個数も同じであることが好ましい。
駆動部20は、アクチュエータ50を駆動するための回路であり、対向電極57,58に電気配線を介して接続されている。駆動部20は、電気機械変換器1のものと同様の構成を有し、極性が交互に切り替わる電圧を対向電極57,58に印加することにより、図12(B)および図12(C)に示すように、スライド板52を筐体51内で水平方向(矢印A方向)にスライド移動させる。
アクチュエータ50でも、スライド板52のパターン幅を狭くしても、発生する駆動力(発生力)の低下が少ないため、スライド板52を小型にしても出力が低下しにくいという効果が得られる。また、アクチュエータ50でも、図10のアクチュエータ10C’と同様に、スライド板52と同じものを上下反転させてスライド板52の上に配置するとともに、固定基板53と同じものを上下反転させて筐体51の上端に配置してもよい。この構成により、発生力を容易に2倍に増やすことができる。
1,2,3 電気機械変換器
10,10’,10A,10B,10C,10C’,50 アクチュエータ
11 回転軸
12,12’,12A,14 回転部材
125,525 凹部
126,526 凸部
128 貫通孔
13,13’,53 固定基板
15,15B,16,55 エレクトレット部
17,18,57,58 対向電極
20 駆動部
30 発電部
40 蓄電部
52 スライド板

Claims (9)

  1. 帯電部と対向電極との間の静電的な相互作用を利用して電力と動力の間の変換を行う電気機械変換器であって、
    固定基板と、
    前記固定基板との間で一定の距離を保って移動可能であり、少なくとも前記固定基板との対向面において移動方向に間隔を空けて形成された複数の溝部を有する導電性の可動部材と、
    前記固定基板の前記可動部材との対向面において前記可動部材の前記移動方向に間隔を空けて形成された複数の対向電極と、
    前記可動部材を挟んで前記固定基板とは反対側に配置され、前記可動部材とともに前記複数の対向電極に対して移動可能な帯電部と、
    を有することを特徴とする電気機械変換器。
  2. 前記帯電部は、前記可動部材の前記固定基板とは反対側の面に配置されている、請求項1に記載の電気機械変換器。
  3. 前記可動部材の前記固定基板とは反対側の面は凹凸が形成されていない平坦面であり、
    前記帯電部は、複数の部分領域に分かれることなく、前記複数の対向電極の形成位置に対応する前記可動部材上の領域全体を覆うように一体的に形成されている、請求項2に記載の電気機械変換器。
  4. 前記可動部材は、前記可動部材の中心を通る回転軸の周りに回転可能であり、
    前記複数の溝部と前記複数の対向電極は、それぞれ前記回転軸を中心として放射状に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機械変換器。
  5. 前記可動部材は、前記固定基板に平行な方向に往復移動可能であり、
    前記複数の溝部と前記複数の対向電極は、それぞれ前記可動部材の前記移動方向に垂直に延びる直線状の形状を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気機械変換器。
  6. 前記固定基板とは反対側において前記可動部材に対向するように配置され、前記可動部材とともに前記複数の対向電極に対して移動可能な第2の可動部材をさらに有し、
    前記帯電部は、前記第2の可動部材の前記可動部材との対向面に配置されている、請求項1に記載の電気機械変換器。
  7. 前記帯電部は、複数の部分領域に分かれることなく、前記複数の対向電極の形成位置に対応する前記第2の可動部材上の領域全体を覆うように一体的に形成されている、請求項6に記載の電気機械変換器。
  8. 前記可動部材の前記固定基板とは反対側の面は凹凸が形成されていない平坦面であり、
    前記帯電部は、前記複数の対向電極の側から見ると前記可動部材により覆い隠されている、請求項7に記載の電気機械変換器。
  9. 前記可動部材および前記第2の可動部材は、前記可動部材および前記第2の可動部材の中心を通る回転軸の周りに回転可能であり、
    前記複数の溝部と前記複数の対向電極は、それぞれ前記回転軸を中心として放射状に配置されている、請求項6〜8のいずれか一項に記載の電気機械変換器。
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