JP5307516B2 - 携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式とその製造方法 - Google Patents

携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式とその製造方法に関するものであり、携帯電話等を含む携帯端末装置の中に挿入されるSDメモリカード(ミニSD(MiniSD)メモリカード、マイクロSD(MicroSD)メモリカードも含む)、USIMカード(Universal Subscriber Identification Module Card)等のデバイスに関する技術と応用に関するものである。
携帯電話等の中に挿入して使用されるSDカードは主にメモリとして用いられている。また、SIM(Subscriber Identification Module)カードとしては個人のID、セキュリティ、またペイメント等の記録目的に用いられる。
一方、SDカード特にミニSDカードやUSIM(Universal Subscriber Identification Module)カードを非接触で用いる動きもある(例えば、非特許文献1参照)。
トッパン・フォームズ株式会社、"「FeliCa(登録商標)」、「MIFARE(登録商標)」の相互読み書き及びファイル交換(機器間通信)が可能となる小型NFCモジュールを開発"、[online]、平成19年5月11日、[平成20年10月31日検索]、インターネット<URL:http://rfid.toppan−f.co.jp/press/070511nfc.pdf>
しかるにSDカードやUSIMは小形薄型であるため、この本体に非接触アンテナを埋設あるいは取付けるとアンテナが小形となる。このため、外部にアンテナコイルに流れる電流による磁界を供給したり、また直接外部から磁気結合によるエネルギーを受け取ったりするには不十分であり、通信距離が充分取れない等の欠点があった。
このようにSDカードやUSIMカードの外挿モジュールにより、外部と通信ができるアンテナを取付けても外部と実際に通信できるためには、SDカードやUSIMカードに取付けるアンテナが小さすぎて外部と通信するには十分な大きさでなく、結合が弱く使用に耐えなかった。
本発明は、以上の点に着目して成されたものであり、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード、USIMカードのようなデバイスに通信機能を持たせることができ、これらのデバイスにセキュリティ等を含む主要素が装着された携帯端末装置の内外部との通信が可能となる携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式とその製造方法を提供することを課題とする。
この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
(1)携帯電話に付属するデバイスであるSDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード又はUSIMカードに無線で結合するための薄形のコアとして透磁率の高い磁性体板にコイルを巻きこれをアンテナとし、当該アンテナを前記デバイスの一部に取付け当該デバイスに備えられたICからの出力又は入力を接続し、前記デバイスの上面あるいは下面にデバイスが挿入される目的のアダプタ、ホルダ又はソケットに備えられた内部アンテナである結合用アンテナを前記アンテナによって発生する磁性体端部の磁極の両極で結合を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(2)前記(1)に記載のワイヤレスカップリング方式において、磁極の両端がデバイスの縁までの長さとし、アダプタ、ホルダ又はソケット側の磁性体の磁極間の長さがデバイスの磁性体の長さに比べて同長あるいは長めにして磁界の結合を端面及び側面で行えるようにすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(3)前記(1)又は(2)に記載のワイヤレスカップリング方式において、薄い磁性体面の幅広い部分が密着するようにデバイス側のアンテナとアダプタ、ホルダ又はソケット側のアンテナを合わせることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(4)前記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイス側の側面が磁性体による磁界が通るように金属で塞がず且つアダプタ、ホルダ又はソケット側の側面もセンサアンテナの端面の所で金属面が塞がないように切り取ることを特徴とするワイヤレスカップリング方式。
(5)前記(4)に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイス側の側面が磁性体による磁界が通るように金属で塞がず且つアダプタ、ホルダ又はソケット側の側面もセンサアンテナの端面の所で金属面が塞がないように切り取ることとは、アダプタ、ホルダ又はソケット側の一部に切り欠きがあり、磁界が通る隙間があることであることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(6)前記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、無線結合で行われたデバイス側のコイルの両端と主アンテナ、副アンテナ又はNFC回路とは共振あるいは整合を取り、アンテナ励振のための最大の電流と磁界が得られ、通信を行う相手側にアンテナ励振のための最大の信号が伝送されることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(7)前記(1)乃至(6)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、携帯電話に取付けられる主アンテナに内部のアダプタ、ホルダ又はソケットのアンテナの結合を介してデバイスとの通信信号を伝送し、主アンテナと外部アンテナを介して外部リーダ、カード又は携帯端末と通信することを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(8)前記(1)乃至(7)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、携帯電話に取付けられている主アンテナの他にもう一つの副アンテナを用い、この副アンテナにアダプタ、ホルダ又はソケットのアンテナの結合を介してデバイスとの通信信号を伝送し、副アンテナと外部アンテナを介して外部リーダ、カード又は携帯端末と通信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(9)前記(1)乃至(8)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイスとの通信信号を内部アンテナ及びNFC回路を介してUSIMカードや制御回路との交信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(10)前記(1)乃至(9)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイスとの通信信号を結合回路を介してUSIMカードとの通信を行いこの信号を制御回路や外部回路と通信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(11)前記(1)乃至(10)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイスとの通信信号を結合回路を介した後、3端子、4端子、5端子又は6端子を持つスイッチ回路を介して主アンテナの方向あるいはNFC回路を介してUSIMカードや制御回路との通信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(12)前記(1)乃至(11)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイス内のメモリ又はCPUのプログラムに基づく信号の交換を携帯電話内部のCPUを介して行い各種のアプリケーションを構築できるようにする多目的デバイスを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(13)前記(1)乃至(12)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、デバイスに用いられたり、アダプタ、ホルダ又はソケット側に用いられたりするセンサアンテナのコイルは巻き線を巻くのではなくフレキシブル基板の銅箔で行ったり、印刷線で行ったりすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(14)前記(1)乃至(13)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、USIMカードとNFC回路の接続に用いられているシングルワイヤプロトコル又はワイヤードインタフェースを含む所定のインタフェースを用いてSDカード、ミニSDカード又はマイクロSDカードを含むインタフェースも同様なプロトコルを用いNFC回路と接続することを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(15)前記(1)乃至(14)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、USIMカードはNFC回路にシングルワイヤプロトコル又はワイヤードインタフェースを含む所定のインタフェースを用いて接続されているのでUSIMカードとSDカードをデュアルインターフェースを持つICチップを用いた非接触結合によりSDカードと結合させるようにすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(16)前記(1)乃至(15)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、予め内部結合用アンテナがデバイスが収容されるアダプタ、ホルダ又はソケットに取付けられ一体となっている構造を特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(17)前記(1)乃至(16)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、内部結合用アンテナがデバイス収容アダプタ、ホルダ又はソケットに取付けられるとき、このアダプタ、ホルダ又はソケット側に向かって端部の一部を折り曲げアダプタ、ホルダ又はソケット側に収容される無線結合用アンテナの磁極と結合し易くするようにコ字形に折り曲げることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(18)前記(1)乃至(17)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、前記ワイヤレスカップリング方式を用いて接続されるデバイスの情報を、NFC回路を用いて外部機器と無線接続され通信を行ったり、外部非接触ICカードと通信を行ったり、他の携帯電話とNFC回路により通信を行ったりすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(19)前記(1)乃至(17)のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、NFC回路により外部機器と無線接続される情報を外部機器に備えられるコンピュータやサーバを介して所定のインターネットプロトコルによりネットワークに接続され、目的に応じて広く通信が行われることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
(20)SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード又はUSIMカードの携帯電話に付属するデバイスに無線で結合するための薄形のコアとして透磁率の高い磁性体板にコイルを巻きこれをアンテナとする工程と、当該アンテナを前記デバイスの一部に取付け当該デバイスに備えられたICからの出力又は入力を接続する工程と、デバイスの上面あるいは下面にデバイスが挿入される目的のアダプタ、ホルダ又はソケットに備えられた内部アンテナである結合用アンテナをアンテナによって発生する磁性体端部の磁極の両極で結合を行う工程と、を備えることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式の製造方法。
本発明によれば、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード、USIMカードのようなデバイスにセキュリティ等を含む主要素が装着された携帯電話を含む携帯端末装置に挿入されることによって単なるメモリ(記録媒体)としてのみでなく、通信機能を持つことによって内外部との通信が可能となり、且つ主アンテナ、副アンテナを用いることにより外部リーダとの通信を行うことができる。従って、これらのデバイスに種々の機能、例えばセキュリティ機能SAMや専用機能やID等のアプリケーション機能を持たせることにより多くの応用が行えるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例により詳しく説明する。
本発明の近距離無線通信NFC(Near Field Communication)と共存するようなSDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード(記録媒体)、USIMカードのような外部デバイスの応用方式を説明する。
[携帯電話におけるSDカード等やUSIMカードの挿入位置について]
図1は携帯電話のミニSD(MiniSD)カード又はマイクロSD(MicroSD)カード(記憶媒体)やUSIMカード(ICカード)等の外部デバイスが挿入される一般の位置を示すものである(以下、「カード」を省略する)。図ではマイクロSDやUSIMを破線で表している。USIMの場合電池の周辺に置かれることが普通であり、一般には内部に入っており、USIMが装着されている場所は直ぐに取り出せる位置ではない。しかるにマイクロSDは外部から挿入され易い位置に置かれる場合(図中bの場合)と、USIMと同じように電池の周辺のUSIMの隣に置かれ取り出し難い位置に置かれる場合(図中aの場合)とがある。外部から挿入し易い位置に置かれる場合(b)にはマイクロSDスロット(マイクロSD Slit)から挿入することとなる。なお、図ではマイクロSDが取り出し難い位置に置かれた場合(aの場合)のみマイクロSDの破線を示す。USIMの場合はID、セキュリティ、ペイメント等を扱うため、取り出し難い、落し難い所に入れるのが普通である。これに対してマイクロSDは取り出し易い方がよい場合がある。いずれにしてもマイクロSDやUSIMが携帯電話(携帯端末装置)から脱落することは望ましくない。しかるに近距離無線通信NFCを用いた応用が広がる中でSDやUSIMにアプリケーションを組み込み且つ携帯電話本体の目的のみに制限されない応用と外部機器との情報交換を行おうという動きがあるので、この目的に合った通信機能をSD(ミニSD、マイクロSDを含む)やUSIMに与えようとするものであり、これについては後に述べる。なお、図1(a)において、MA、MAはアンテナを示す(破線)。
図1(b)はNFCを用いて携帯電話MPと外部回路例えばリーダライタR/Wと通信を行う場合を、図1(c)は携帯電話MPのNFCを用いてカード(card)と通信を行う場合を、図1(d)は携帯電話MP同士がNFC通信を用いて通信を行う場合を示す。図1(b)、図1(c)に破線で示すMFは磁力線の一部であり、磁力線による結合を示す。
[USIMの構成について]
図2(a)は現在すでに定められている携帯電話の中で行われるUSIMの使用構成を示す。携帯電話の場合、NFCにUSIMを接続する場合、シングルワイヤプロトコル(Single Wire Protocol(SWP))やワイヤードインタフェース(Wired Interface)等を含む所定のインタフェースを用いることが定められている。これによりUSIMに記録された情報はNFCのIC(Integrated Circuit)を通じて整合回路MATを介して携帯電話の主アンテナMAnt(無線通信手段)に接続され、外部(External)のアンテナ(EAnt)を介してリーダライタR/Wあるいは送受信器RX,TXに接続され情報の交換が行われる。もしこの場合、ミニSDやマイクロSDがUSIMと同様な扱い方ができるようにUSIMとインタフェースを合わせれば、Single Wire Protocol(SWP)やワイヤードインタフェース(Wired Interface)や適宜なインタフェース(所定のインタフェース)を用いてNFC通信として外部との通信が可能となる。USIMとの切換えはハード的あるいはソフト的な切換え(SWT)により切換えることができる。破線の中(Internal)は携帯電話側で、一点鎖線は外部(External)のリーダ(受信機)あるいはトランスミッタ(送信機)側(R/W or RX,TX)を示す。
図2(b)は図2(a)の変形で、USIMがデュアルのインタフェースを持つ場合で、一方はシングルワイヤプロトコル(SWP)で携帯電話のNFCに接続することができるが、一方ではNFCを通して整合回路MATにより内部アンテナIAnt(内部の無線通信手段)と整合を取り、外部から挿入されるミニSD、マイクロSD等のデバイスに取付けられたNFC回路と整合回路MATを介した無線結合用コイルアンテナ(WLCA(Wireless Coupling Antenna))との結合を取ることにより、USIMとの通信も行えるようにし、また更に先のシングルワイヤプロトコルを通じて外部とも通信できる機能を有する。
一方、USIMの方から見ると、従来のシングルワイヤプロトコルでNFCに直接接続されるだけではなく、ミニSDやマイクロSDにもインタフェースを持たせることができる。図1や図2では主アンテナMAntが一つ描かれているが、もし全く独立する主アンテナがもう一つ存在した場合には主アンテナとは異なる仕様の通信ができ且つ応用を行うこともできる。ここで、Controlは携帯電話本体に備えられた通信を行う際の制御回路である。
[内部アンテナを備える場合]
図3はNFCのICを経て整合回路MATから主アンテナMAntに接続される途中に、もう一つの内部アンテナ Internal Ant(IAnt)を設け、この内部アンテナIAntとミニSDやマイクロSDとの結合が行われるような無線結合用コイルアンテナ(ワイヤレスカップリング用アンテナ)WLCAを設けている場合を示す。この場合、ミニSDやマイクロSDの形状の中にNFCのICとインタフェースIC(Interface IC)や整合回路MAT及びワイヤレスカップリングアンテナである無線結合用コイルアンテナWLCAを備えさせ、信号の送受を行うようにしている。信号の流れとしては、三方向結合回路TJを介して右方のNFCを介して制御回路Controlと通信を行う場合とシングルワイヤプロトコルやワイヤードインタフェースや適宜なインタフェースを介してUSIMと通信を行う場合と、そのまま主アンテナMAntを介して外部アンテナEAntにより外部装置であるNFCやリーダライタR/Wと接続され通信を行う場合とがある。NFCやリーダライタR/Wの後にはコンピュータComputerやサーバを介してインターネットNETに接続されるインターネットプロトコルIPであるTCP/IP,HTTP,PPP,ATT等を介して外部ネットワークと接続され、種々の端末との情報交換が可能となる。三方向結合回路TJについては常時接続でもよいし後述するように切換えを行いそれぞれの目的に応じてスイッチにより切換え接続を行うことができる。
[アンテナを2つ備える場合]
図4は携帯電話側の主アンテナを2つあるいは主アンテナと副アンテナ計2個を設備した例を示す。従来の携帯電話の主アンテナは主アンテナのある所にマークが入っておりその部分をリーダ側のアンテナに近づけることにより通信を行っていた。この第1の主アンテナともいえる主アンテナをMAnt1とすると、第2の主アンテナともいえる副アンテナMAnt2を設置する。そして、内部アンテナIAntを介して独立にSDやミニSDやマイクロSDあるいはUSIMと無線結合用コイルアンテナ(ワイヤレスカップリングアンテナ)WLCAを介して結合する方式である。内部アンテナIAntと、SD、ミニSD、マイクロSD、USIM等に納められた無線結合用コイルアンテナWLCAとが結合した信号を用いて、主アンテナMAnt1あるいは副アンテナMAnt2を介して外部回路Externalと接続される。なお、USIMだけでなく非接触ICカード(CLICC)でもよい。内部アンテナIAntは主アンテナMAnt1と独立しているので従来のUSIMやマイフェア(登録商標)、フェリカ(登録商標)チップを用いた回路とは独立して回路を構成できる自由さと特徴がある。
一方、例えば第1、第2主アンテナ(副アンテナ)MAnt1,MAnt2を携帯電話の裏表に置き使い分けるようにした場合でも使い方や目的によっては、常時使用する通行用の急ぎの場合には両アンテナが両面で使用できるようにしておけばどちらの面でも反応するために便利である。このような目的等のために点線に示すように主アンテナMAnt1と副アンテナMAnt2が点線で接続され常時使用できるようにすることもできる。2個のアンテナに電力を分配すると一つのアンテナの電力が半分になるので不利となるように見えるが、実際は電力が半分になっても磁界は1/√2≒0.7倍となり、あまり磁界としては影響を与えないし、外部アンテナEAntと主アンテナMAnt1の距離rが三乗分の一(1/r)で結合している場合には距離rに及ぼす影響は立方根で影響して来るのでより影響を受け難い。実際には電力であるので更に自乗が掛けられ、磁界は6乗分の1となるため、距離rに対する影響は更に平方根とすることとなりより影響がないことが分かる。重要なのは携帯電話側の内部アンテナとなるIAntの作り方とSDやUSIM側の無線結合用コイルアンテナWLCAの結合が如何に効率よく行われるかであり、この結合効率がよければSDやUSIMの信号も副アンテナMAnt2や主アンテナMAnt1を励振し、両面アンテナと共に使用できるようになる。
主アンテナMAnt1、副アンテナMAnt2の使い方は三方向結合方式(TJ)を用いて個別に用いてもよいし、上記のように重複するような目的で使用し、目的に応じてスイッチSWTにより切換えて使用することもできる。外部アンテナEAntを介して、図3の場合と同じようにネットワークNETを介して他の情報機器との通信が可能となり、種々の応用が可能となる。
[多方向切換えスイッチについて]
図5には多方向切換えスイッチの実施例を示す。左側の主アンテナMAntに接続される端子を端子1,端子2とし、端子1は右側のNFC(整合回路MATを含む)に対応し、端子2は受動的で下方の内部アンテナIAntに対応するものとする。端子3,端子4はNFC(MAT)側にされる端子とし、端子3は能動的接続用スイッチとする。端子4は受動的で下部の内部アンテナIAntに対応する端子とする。端子5は下方の内部アンテナIAntに接続され、端子5は能動的接続用スイッチで端子2と接続して主アンテナMAntの方との信号の送受を行い、端子4に接続される場合には右側のNFC(MAT)を介してUSIMや制御回路Control(不図示)との通信を行えるようにする。このように内部の3極の交差を制御する回路としてTriple Junctionの頭文字をとり三方向結合回路TJとするが、実際のスイッチSWTは半導体のFETやダイオードによったりソフトウェアで制御を行ったりすることができる。無線結合(ワイヤレスカップリング)で行われるICは種々あり、信号のインタフェースを司るICであったり、メモリであったり、プログラマブルなICであったり、CPUであったり、目的によっては更に拡張して選ぶことができ、SDカードやUSIMに限ったことではない。
[SDカード、USIMカードが携帯電話本体のCPUと通信する構成]
図6にはNFC(MAT)と図5の三方向結合回路TJを一緒にした場合を示す。また、USIMは制御用IC(制御回路Control(図中Contと図示))と通信を行う場合を示す。
図7はSD側にもNFCやメモリ(Memo)だけでなくCPUを搭載し携帯電話本体に備わっているCPUとも通信が可能となるようにし、多様なアプリケーションが可能なように制御や通信を行えるようにする例を示している。
[無線結合用コイルアンテナの構成について]
図8には実際にミニSD、マイクロSD、USIM等に埋め込む無線結合用コイルアンテナWLCAを図示する。また、無線結合用コイルアンテナWLCAと効率よく結合を行う内部アンテナIAntも図示する。内部アンテナIAntの場合は形状に特に制限はない。しかし、携帯電話の内部はそれ程余裕がないので、薄く小形に作り、両極で無線結合用コイルアンテナWLCAと密に結合する必要がある。
図8(a)は携帯電話MPの中のSDカードと内部アンテナIAnt部のみ描いたものである。なお、MSDSはSD、ミニSD又はマイクロSDのスロットをいう。図8(a)には内部アンテナIAntがSDの中に入る無線結合用コイルアンテナWLCAより少し長く描かれている。実際にマイクロSDの場合には無線結合用コイルアンテナWLCAが収容される空間は非常に小さく、
(0.7〜0.8mm)(厚さ)×(10〜11mm)(長さ)×(2〜4mm)(幅)
であり、コイルの断面も小さいため大きな磁束を得ることができない。このため比透磁率μが高いものを選ばなければならない。ここでは、磁性体粉のグリンシートを焼いた比透磁率が125〜180程度の性能のよいもので約180〜200μ程度の厚みの磁性体シートを用いている。2枚あわせると380μ程度の厚みとなりコイルや絶縁層、フレキシブル基板によるコイル等によるアンテナを構成すると、この厚みに両面で160μ〜200μ加算されるので約500〜600μ程度の厚みとなる。金属面が必要なときはフレキシブル基板の両面のあるものの外側の面を金属面として利用することができ、マイクロSDの場合にはこの厚みが限度である。ミニSDの場合には上述した磁性体シートを3枚重ねると約600μ前後となり、4枚重ねると800μ程度となる。ミニSD全体の厚みは1.4mm程度であるので外装等の厚みを考えると1〜1.2mm程度の厚みに抑さえればよいので、磁性体シート5枚から6枚重ねた板をコアとする。そして、これに0.08〜0.1mmのコイルを巻いて構成するか、薄いフレキシブル基板2枚で薄い磁性体コアを挟むようにしてコイルを構成するかして、外部はプラスチックあるいは金属箔、金属板等で空間を残して挟み込む。このようにして、ほぼ1.4mm厚の無線結合用コイルアンテナWLCAが構成できる。マイクロSDの場合もミニSDの場合も大きさに制限がある(1.0〜1.2mm(厚さ)×20mm(長さ)×3〜5mm(幅))ので、これらを効率よく結合できる内部アンテナIAntを少し大きく作り、これにより結合を強くする必要がある。
図8(b)にはSDの無線結合用コイルアンテナWLCAを横から見た場合を示し、この無線結合用コイルアンテナWLCAに重なって取付けられている内部アンテナIAntとの磁界結合の様子を示す。
両センサアンテナ(無線結合用コイルアンテナWLCAと内部アンテナIAnt)はピッタリ密着するように置かれており、内部アンテナIAntの側面もSDに取付けられた無線結合用コイルアンテナWLCAの先端部と密着するので内部アンテナIAntの側面や先端から発生する磁界とほぼ磁気的閉路を介している状態に近い形で結合し、無線結合用コイルアンテナの磁界はほとんど内部アンテナIAntと結合するので効率のよい結合が行われることが分かる。内部アンテナIAntの寸法はできるだけ磁極となる端部を長くする必要があるが、厚みは収容スペースに制限があるので、0.5〜1mm程度がよく、幅は2〜5mm、長さはデバイスアンテナの長さより1〜4mm程度長くした方がよい。
図8(c)には図8(b)の両アンテナを右側から見た場合を示し、両コイルのコアとなる磁性体シートに磁界が流れる様子を示している。
従ってアンテナ自体を薄く作っても比透磁率が125〜180の透磁率の高いグリンシートを焼いた薄板を使い且つ面となる幅広部を合わせることにより、結合がほぼ完全に行われる。ミニSDの場合はほとんど結合損失がない程度によい結合が得られたが、マイクロSDの場合のように幅も小さく厚みも薄いもので完全な結合を行うことは難しい。この場合は、内部アンテナIAntの両端をマイクロSDの無線結合用コイルアンテナWLCAの両端に近づけるように持ち上げることによりかなり感度の向上が得られる。しかしマイクロSDの場合も実用上に差し支える程感度の低下はない。USIMの場合も厚みが0.6〜0.7mmまで許されるので、ミニSDの結合特性に近づけることができる。この場合には磁性体薄板を2、3枚程度重ね、コイルと絶縁及び必要なら金属面を当てる構成とすればよく、これはSDの場合と同じである。
ここで、磁性体の幅は図8(c)に示す左右の長さのことであり、磁性体の長さ(長手方向の長さ)は図8(b)に示す左右の長さのことである。
[具体例について]
図9は図3、図4、図5、図6、図7等で述べて来たSDカードに埋められた無線結合用コイルアンテナWLCAとこのSDカードを収容するアダプタADに直接あるいは脇に間接に取付けられた内部アンテナIAntとの図8に示したような結合の仕方で三方向結合回路TJを介して整合を取って主アンテナMAntやNFCに接続される場合の具体的な構造を示している。
現在の携帯電話ではマイクロSDやUSIMは内部の電池周辺に収められていることが多く外部からは見えない位置になっている。この場合これらのデバイスのアダプタAD(ホルダHD)は当然中に納められているので内部アンテナIAntもこのアダプタAD(ホルダHD)と一緒に納められていなければならない。これらのアダプタAD(ホルダHD)も非接触結合あるいは無線結合あるいはワイヤレスカップリングが可能なように結合アンテナである内部アンテナIAntが取付けられるようあるいは取付けられ、改造されて納められていることが望ましい。なお、図ではSD、ミニSD又はマイクロSDを総称してMSDとしている。また、6はアンテナの磁性体を示す。
[SD等とアンテナとの構成について]
図10にはミニSD(マイクロSD)カードMSD及びUSIMカードに内装される無線結合用コイルアンテナWLCAと、これらのデバイスが収容されるアダプタADあるいはホルダHDとそれに取付けられる内部アンテナIAntの取り合いをもっと詳しく説明するために斜視図で実施例を示す。
〜ミニSD(又はマイクロSD)への応用〜
図10(a)はミニSD(マイクロSD)MSDに無線結合用コイルアンテナWLCAを収納している場合で薄い磁性体シート(厚さd=0.38〜1.2mm)の長手がコイルの軸方向となるようにコイル21を20〜35巻程巻回し、所定のインダクタンス数μH(約5〜6μH)が得られるようにしている。磁性体シート厚dが薄いためと磁性体幅が2mm〜5mm程度であるため磁束が通る磁路の断面が小さくなるのでかなりコイルの巻数が多くなる。周囲に金属がありこれに挟まれる場合には30巻程度のコイルの巻数となる。また上面MUや下面MDに金属フレームで作られたアダプタ(又はホルダ)AD(HD)が配置されるため、金属面による磁界の圧縮やコイルとの漂遊容量の増加でインダクタンスは金属板がない場合よりかなり下がることと、断面積が元々小さいこととで、コイルの巻数をかなり増やさなければならない。
ミニSD(マイクロSD)カードMSDに入れるICチップによるがNFCを用いる場合はインピーダンス整合を行えば、もう少し巻数を減らしインダクタンスの値が小さくなってもよい。
ミニSD(マイクロSD)カードMSDのケースとなるアダプタADやホルダHDやソケットSKは、できれば磁性体の断面が側面に見えるように側面の金属板MSを切り欠いて窓Wを作る方が磁界が外に出易く、図では下方に取付けてある内部アンテナIAntと結合し易くなる。アダプタADやホルダHDがプラスチックでできている場合にはこのような切り欠きは必要ない。
一般のアダプタADやホルダHDやソケットSKは縁に切れ目や割れ目があるので磁界の逃げ路があり、ある程度の磁路が確保され丁度この部分に内部アンテナIAntが取付けられるので多少磁界の結合が多少弱くなる。しかし側面の金属の一部で磁性体の断面である磁界が通る部分のみ切り欠きを作れば問題なく結合が得られる。上下にある金属面MU,MDは磁界を閉じ込め多重影像効果等の影響もあって磁界を強くする動きをするので特に悪影響を与える訳ではない。携帯電話の内部には基板や電池等金属製品に囲まれており、またミニSD(又はマイクロSD)MSDを収納するアダプタADやホルダHDも金属板でできているので、例えば特開2008−131344号公報に開示した発明のように影像効果や磁界の凝縮などもあり狭い所に強い磁界を発生させることができる。内部アンテナIAntの磁性体62の幅(図の左右方向の長さ)はミニSD(又はマイクロSD)カードMSDに内装される磁性体61の幅とほぼ同じかやや大きめにしておくとよい。内部アンテナIAntのコイル22の巻数はミニSD(又はマイクロSD)カードMSDに巻かれるコイル21とほぼ同じ程度の巻数でよい。特にトランス結合であるので1:1に近い結合でよいが巻数を意図的に変えて電圧の調整や信号の増強を行うこともできる。しかるに全体として共振を取り整合を行う方が信号の結合を良くし信号の伝達を効率よく行うことができる。
〜USIMへの応用〜
図10(b)はUSIM(又はSIM)の形状のデバイスの場合で、USIMのアダプタあるいはホルダは種々あり、単に上から電池と一緒に押さえる構造(圧着形)のものと、ミニSDやマイクロSD等と同じようにアダプタあるいはホルダ形になっているものとがあり、この場合には磁界を通すような切り欠きを作っておいた方がよい。圧着形の場合には予め内部アンテナIAntを金属板に貼り付け、この厚さや大きさ分、窪みを付けて内部アンテナIAntの納まりが安定するようにする。ここで、USIMが納まる同一平面状に内部アンテナIAntを納めることができるUSIMの無線結合用コイルアンテナWLCAを21とし、高透磁率の磁性体薄板(厚さ0.5mm前後)を61とし、これを送受信する内部アンテナIAntのコイルを22、高透磁率の磁性体薄板(厚さd=約0.5〜1.5mm前後)を62とし、金属ケースとした場合の上面金属面をMUとし側面をMSとし切り欠き部をWとしている。
〜内部アンテナの別の実施例〜
図10(c)には内部アンテナIAntの別の実施例を示す。ミニSD(マイクロSD)カードMSDやUSIMに取付けられる無線結合用コイルアンテナWLCAとの結合を完全にするため、無線結合用コイルアンテナWLCAの端部の磁極に密着するように内部アンテナIAntの磁性体板の端部をコ字形(L字形の場合もある)となるように曲げて磁路ができるだけ連続して両アンテナの間で確立するようにした場合を示す。このように無線結合用コイルアンテナWLCAに対して磁性体62を折り曲げるようにして磁路を確保することは無駄なエネルギーを不連続部で逸失する損失をなくすことができる。
図10(d)にはデバイスの中の無線結合用コイルアンテナWLCAと図では下部に示されている内部アンテナIAntの間に金属板MShが存在する場合、他の金属面が存在しても差し支えないことを示している。これは図8(b)に示したように磁界は金属面と平行であるので妨害は受けず、且つ金属面の大きさも無線結合用コイルアンテナIAntと同大あるいは同一幅となっているから、ほとんどの磁界は内部アンテナIAntの少し突き出した磁性体板61の側面あるいは断面を通過して磁界による結合が滑らかに行われるからである。
両アンテナの更に上面や下面に金属面が存在しても先に説明したモードで結合する磁界には影響をほとんど与えない。
図10(e)にはデバイスと内部アンテナIAntとの間にプラスチックシートや薄いプラスチック板PSがある場合を示す。このような場合には磁界はプラスチックを通るので結合が悪影響を受けることはない。プラスチックは絶縁や保護と固定の目的で使用する。
[無線結合用コイルアンテナ及び内部アンテナの製造方法]
図11は無線結合用コイルアンテナWLCA及び内部アンテナIAntの量産に適した製造方法を示す。0.19〜0.2mmの薄い磁性体板は焼結されて割れ易いが、薄いプラスチック面PSが付着されているため割れてもばらばらになることはなく割れてもそれ程特性の劣化はない。従ってこのようなグリンシートを焼き、プラスチックフィルムで補強した磁性体板ののりの着いた部分を貼り合せ積層とし、2層で0.38mm、3層で0.57mm、4層で0.76mm、5層で0.95mm、6層で11.4mmとする。比透磁率は125〜200程度である。ここで使用できる範囲としては、SD、USIMを含め4層から6層までである。もちろん最初から厚めのシートを焼いたものを使えばよいが、当然割れた場合の影響は出易くなる。
図11(a)はコイルを構成するための金属線2をプラスチックフィルムあるいはシートPにエッチングや印刷、蒸着した場合の例を示す。これを例えば、図11(a)矢印のように真中から折り曲げ、図11(b)のようにして金属線2の端部T同士が接続される。例えば、TeがTに、TがTに、TがTに・・・(図11(a)参照)というように金属線2が接続され連続するコイルが形成される。そして、外部には巻線の巻き始めで外部端子と接続される端子TeとTeを表すことができる。
外部端子は貫通孔によってもよいし、図11(c)や図12(c)、図12(d)に示すように同一面で金属線2の一部が接続端子として外に現れるようにしてもよい。
図11(c)は図11(b)のふくらませた空間に、先に説明した薄い磁性体板6が挿入された所を示す。
図12にはもう一つのコイルの造り方の実施例を示す。図11は1枚の基板やフィルムPを折り曲げてコイルを形成したのであるが、図12は2枚の基板やフィルムP,Pを合わせてコイルを形成した場合を示す。
図12(a)は2枚の金属線2がエッチングあるいは印刷された基板あるいはフィルムP、Pを図12(b)のように合わせることによりコイルを図11の場合と同じように形成する場合を示す。
図12(c)には上下に合わせる基板あるいはフィルムを少し加えて外部端子が表れるように一方の基板あるいはフィルムを長くして合わせたとき、図12(d)のようになるように構成した場合で、図12(d)の2枚の基板やフィルムをふくらませることにより、プラスチックフィルムPSのついた磁性体板6(core)を挿入し図11(c)のように磁性体板が納まった構造とすることができる。これを図13に示す。
もしここに整合用コンデンサや共振用コンデンサを同時に構成するときは空きスペースOSにコンデンサを載せるパッドと配線を行っておけばよい。また、両面に金属面を有する基板の裏面に最初から上下に分離された金属面Mを備えることにより、上下に現れる金属面の影響をなくし、多重イメージによる感度上昇も期待できる。
図14はミニSDを例としてポリイミド基板PIBのような薄い基板にインタフェースIC(IFIC)とNFCのICチップ(NFCIC)と無線結合用コイルアンテナWLCAを載せた場合の斜視図を示す。
具体的に図8〜図14まで無線結合用コイルアンテナWLCAと内部アンテナIAnt(無線通信手段)の原理や構造を示したが、これらのアンテナの結合の技術を使い、独立したSD、ミニSD、マイクロSD、USIMのようなデバイス(記憶媒体)でも携帯電話(携帯端末装置)の中に内部アンテナを備えこれに結合させてこのエネルギーで携帯電話の主アンテナや副アンテナを介して外部回路と通信できる技術を確立できる。
今後携帯電話を中心とする通信の中でNFC通信が重要となるが、このNFC通信の応用として、ミニSD、マイクロSD、USIMの利用範囲が更に広がるものと期待でき、これらの独立したデバイスを用いることにより今までと異なった応用も展開できるようになると考えられ革新的な技術が構築できたと考える。
以上、本実施例によれば、SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード、USIMカードのようなデバイスに無線通信手段を備えることで通信機能を持たせることができ、これらのデバイスが装着された携帯端末装置の内外部との通信が可能となる。
(a)携帯電話のミニSD等が挿入される一般の位置を示す図、(b)NFCを用いて携帯電話と外部回路例えばリーダライタと通信を行う場合を示す図、(c)携帯電話のNFCを用いてカードと通信を行う場合を示す図、(d)携帯電話同士がNFC通信を用いて通信を行う場合を示す図 (a)現在すでに定められている携帯電話の中で行われるUSIMの使用構成を示す図、(b)(a)の変形でUSIMがデュアルのインタフェースを持つ場合を示す図 NFCと主アンテナの途中に内部アンテナを設けミニSD等との結合が行われるような無線結合用コイルアンテナを設ける場合を示す図 主アンテナを2つと内部アンテナを設備した例を示す図 多方向切換えスイッチの実施例を示す図 NFC(MAT)と三方向結合回路TJを一緒にした場合を示す図 SDにもCPUを搭載し携帯電話本体のCPUとも通信が可能となるようにした例を示す図 (a)〜(c)実際にミニSD等に埋め込む無線結合用コイルアンテナを示す図 無線結合用コイルアンテナと内部アンテナとの結合の仕方で三方向結合回路を介して主アンテナ等に接続される場合の具体的な構造を示す図 (a)〜(e)無線結合用コイルアンテナとアダプタ等と内部アンテナの取り合いを説明する斜視図 (a)〜(c)無線結合用コイルアンテナ及び内部アンテナの製造方法を示す図 (a)〜(d)図11とは異なるコイルの造り方の実施例を示す図 磁性体板を挿入し磁性体板が納まった構造とすることができることを示す図 ポリイミド基板にインタフェースICとNFCのICチップと無線結合用コイルアンテナを載せた場合の斜視図
符号の説明
Cont 制御回路
EAnt 外部アンテナ
IAnt 内部アンテナ
MAnt 主アンテナ
MAnt1 主アンテナ
MAnt2 副アンテナ
MAT 整合回路
NFC 近距離無線通信(Near Field Communication)
TJ 三方向結合回路
WLCA 無線結合用コイルアンテナ

Claims (20)

  1. 携帯電話に付属するデバイスであるSDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード又はUSIMカードに無線で結合するための薄形のコアとして透磁率の高い磁性体板にコイルを巻きこれをアンテナとし、当該アンテナを前記デバイスの一部に取付け当該デバイスに備えられたICからの出力又は入力を接続し、前記デバイスの上面あるいは下面にデバイスが挿入される目的のアダプタ、ホルダ又はソケットに備えられた内部アンテナである結合用アンテナを前記アンテナによって発生する磁性体端部の磁極の両極で結合を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  2. 請求項1に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    磁極の両端がデバイスの縁までの長さとし、アダプタ、ホルダ又はソケット側の磁性体の磁極間の長さがデバイスの磁性体の長さに比べて同長あるいは長めにして磁界の結合を端面及び側面で行えるようにすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  3. 請求項1又は2に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    薄い磁性体面の幅広い部分が密着するようにデバイス側のアンテナとアダプタ、ホルダ又はソケット側のアンテナを合わせることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイス側の側面が磁性体による磁界が通るように金属で塞がず且つアダプタ、ホルダ又はソケット側の側面もセンサアンテナの端面の所で金属面が塞がないように切り取ることを特徴とするワイヤレスカップリング方式。
  5. 請求項4に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイス側の側面が磁性体による磁界が通るように金属で塞がず且つアダプタ、ホルダ又はソケット側の側面もセンサアンテナの端面の所で金属面が塞がないように切り取ることとは、アダプタ、ホルダ又はソケット側の一部に切り欠きがあり、磁界が通る隙間があることであることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    無線結合で行われたデバイス側のコイルの両端と主アンテナ、副アンテナ又はNFC回路とは共振あるいは整合を取り、アンテナ励振のための最大の電流と磁界が得られ、通信を行う相手側にアンテナ励振のための最大の信号が伝送されることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    携帯電話に取付けられる主アンテナに内部のアダプタ、ホルダ又はソケットのアンテナの結合を介してデバイスとの通信信号を伝送し、主アンテナと外部アンテナを介して外部リーダ、カード又は携帯端末と通信することを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    携帯電話に取付けられている主アンテナの他にもう一つの副アンテナを用い、この副アンテナにアダプタ、ホルダ又はソケットのアンテナの結合を介してデバイスとの通信信号を伝送し、副アンテナと外部アンテナを介して外部リーダ、カード又は携帯端末と通信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイスとの通信信号を内部アンテナ及びNFC回路を介してUSIMカードや制御回路との交信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイスとの通信信号を結合回路を介してUSIMカードとの通信を行いこの信号を制御回路や外部回路と通信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイスとの通信信号を結合回路を介した後、3端子、4端子、5端子又は6端子を持つスイッチ回路を介して主アンテナの方向あるいはNFC回路を介してUSIMカードや制御回路との通信を行うことを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイス内のメモリ又はCPUのプログラムに基づく信号の交換を携帯電話内部のCPUを介して行い各種のアプリケーションを構築できるようにする多目的デバイスを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    デバイスに用いられたり、アダプタ、ホルダ又はソケット側に用いられたりするセンサアンテナのコイルは巻き線を巻くのではなくフレキシブル基板の銅箔で行ったり、印刷線で行ったりすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    USIMカードとNFC回路の接続に用いられているシングルワイヤプロトコル又はワイヤードインタフェースを含む所定のインタフェースを用いてSDカード、ミニSDカード又はマイクロSDカードを含むインタフェースも同様なプロトコルを用いNFC回路と接続することを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    USIMカードはNFC回路にシングルワイヤプロトコル又はワイヤードインタフェースを含む所定のインタフェースを用いて接続されているのでUSIMカードとSDカードをデュアルインターフェースを持つICチップを用いた非接触結合によりSDカードと結合させるようにすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    予め内部結合用アンテナがデバイスが収容されるアダプタ、ホルダ又はソケットに取付けられ一体となっている構造を特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    内部結合用アンテナがデバイス収容アダプタ、ホルダ又はソケットに取付けられるとき、このアダプタ、ホルダ又はソケット側に向かって端部の一部を折り曲げアダプタ、ホルダ又はソケット側に収容される無線結合用アンテナの磁極と結合し易くするようにコ字形に折り曲げることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  18. 請求項1乃至17のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    前記ワイヤレスカップリング方式を用いて接続されるデバイスの情報を、NFC回路を用いて外部機器と無線接続され通信を行ったり、外部非接触ICカードと通信を行ったり、他の携帯電話とNFC回路により通信を行ったりすることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  19. 請求項1乃至17のいずれか1項に記載のワイヤレスカップリング方式において、
    NFC回路により外部機器と無線接続される情報を外部機器に備えられるコンピュータやサーバを介して所定のインターネットプロトコルによりネットワークに接続され、目的に応じて広く通信が行われることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式。
  20. SDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード又はUSIMカードの携帯電話に付属するデバイスに無線で結合するための薄形のコアとして透磁率の高い磁性体板にコイルを巻きこれをアンテナとする工程と、当該アンテナを前記デバイスの一部に取付け当該デバイスに備えられたICからの出力又は入力を接続する工程と、デバイスの上面あるいは下面にデバイスが挿入される目的のアダプタ、ホルダ又はソケットに備えられた内部アンテナである結合用アンテナをアンテナによって発生する磁性体端部の磁極の両極で結合を行う工程と、を備えることを特徴とする携帯電話におけるワイヤレスカップリング方式の製造方法。
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