JP5304692B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5304692B2
JP5304692B2 JP2010057701A JP2010057701A JP5304692B2 JP 5304692 B2 JP5304692 B2 JP 5304692B2 JP 2010057701 A JP2010057701 A JP 2010057701A JP 2010057701 A JP2010057701 A JP 2010057701A JP 5304692 B2 JP5304692 B2 JP 5304692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive shaft
constant velocity
velocity joint
power transmission
boot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010057701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011190870A (ja
Inventor
大介 坂上
武郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010057701A priority Critical patent/JP5304692B2/ja
Publication of JP2011190870A publication Critical patent/JP2011190870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5304692B2 publication Critical patent/JP5304692B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、動力伝達装置に関し、特に、車両に搭載された駆動源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられる車両用の動力伝達装置に関する。
一般に、車両に搭載されたエンジンから出力されたトルクは、トルクコンバータおよび変速機などを介して差動歯車装置に入力され、差動歯車装置に入力されたトルクは、差動歯車装置と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられたドライブシャフトなどの車両用の動力伝達装置を介して駆動輪に伝達されるようになっている。
この種の動力伝達装置として、差動歯車装置と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられ、差動歯車装置と駆動輪とを連結する車両用の動力伝達装置であって、角度変位のみを許容するいわゆるバーフィールド型等速自在継手と、角度変位に加えて軸方向変位も許容するいわゆるダブルオフセット型等速自在継手と、これら両継手を連結する中間シャフトとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の動力伝達装置において、中間シャフトは、軸方向中央部を大径部とし、かつ大径部から連続的に延在する軸方向両端部を小径部とし、この両端部の小径部がバーフィールド型等速自在継手およびダブルオフセット型等速自在継手にそれぞれ連結されている。また、バーフィールド型等速自在継手およびダブルオフセット型等速自在継手は、継手内部に充填されたグリースの漏洩や継手外部からの異物侵入を防止するため、ゴムあるいは樹脂製の蛇腹状ブーツを装着した構造となっている。この蛇腹状ブーツは、中間シャフトの軸方向両端部の各小径部を覆うよう両継手にそれぞれ固定されている。
しかし、特許文献1に記載の動力伝達装置においては、中間シャフトに対して許容値を超える応力が加えられて万が一中間シャフトが破損する場合には、大径部に比べて剛性の低い小径部において破損する可能性が高い。
このため、特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、万が一中間シャフトの小径部が破損した場合、その破損部により、小径部を覆っている蛇腹状ブーツが破れるなど破損してしまう。この場合、蛇腹状ブーツの破損箇所からグリースが外部に漏洩したり、小径部の破損による破片の飛散や中間シャフト自体の脱落が生じるおそれがある。
したがって、特許文献1に記載の動力伝達装置にあっては、中間シャフトの小径部の破損に伴うグリースの漏洩、破片の飛散や中間シャフトの脱落に起因して、差動歯車装置や駆動輪連結部などの周辺部品が損傷してしまう2次損傷を生じるという問題があった。
このような従来の動力伝達装置にあっては、上述のような2次損傷を防止する必要がある。
ところで、上述の特許文献1に記載の動力伝達装置と構成は異なるが、ドライブシャフトの損傷に起因した2次損傷を防止することを目的とした動力伝達装置として、差動歯車装置と駆動輪とを連結するドライブシャフトを備えた動力伝達装置において、ドライブシャフトの駆動輪側の一端部近傍に、その外径が小さくなるよう外周に沿って環状溝が形成されたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載の動力伝達装置は、ドライブシャフトに小径となる環状溝を形成したことにより、特殊な事情により許容値を超える応力がドライブシャフトに加えられて万が一ドライブシャフトが破損する場合には、環状溝が形成された箇所にて破損させることができる。このため、この動力伝達装置にあっては、ドライブシャフト破損時において、他端部に連結された差動歯車装置の2次損傷を防止することができる。
特開2009−121612号公報 特開2004−352171号公報
しかしながら、上述の特許文献2に記載の動力伝達装置にあっては、ドライブシャフトの破損部を特定箇所とすることについては言及されているものの、その構成として特許文献1に記載のような各継手を備えていないばかりか、これら各継手に固定される蛇腹状ブーツも有していないので、このような構成についてなんら考慮されていない。その結果、特許文献2に記載の動力伝達装置においては、ドライブシャフトの破損に伴うグリースの漏洩、破片の飛散やドライブシャフトの脱落に起因して周辺部品が損傷してしまうという問題を解決することができない。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、動力伝達装置におけるドライブシャフトの破損に起因した周辺部品への損傷を防止することのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明に係る動力伝達装置は、上記目的達成のため、(1)車両に搭載された差動歯車機構と駆動輪との間に設けられ、前記差動歯車機構から出力された動力を前記駆動輪に伝達する動力伝達装置であって、前記差動歯車機構側に設けられた第1の等速ジョイントと、前記駆動輪側に設けられた第2の等速ジョイントと、前記第1の等速ジョイントに連結される一端部と前記第2の等速ジョイントに連結される他端部とを有するドライブシャフトと、一端で前記ドライブシャフトに固定されるとともに他端で前記第1の等速ジョイントに固定され、前記ドライブシャフトの一端部側を覆う第1のブーツと、一端で前記ドライブシャフトに固定されるとともに他端で前記第2の等速ジョイントに固定され、前記ドライブシャフトの他端部側を覆う第2のブーツと、を備え、前記ドライブシャフトは、前記第1の等速ジョイントおよび前記第2の等速ジョイントに連結された状態において前記第1のブーツおよび前記第2のブーツから露出する露出部を有し、前記露出部における前記第1の等速ジョイントおよび前記第2の等速ジョイントのいずれか一方側に、その径が最小となる小径部が形成され、前記小径部に近接する第1のブーツおよび第2のブーツのいずれかが、前記小径部を含む軸方向の所定範囲を覆うよう前記ドライブシャフトに固定される一端を軸方向に延在させた延在部を有する構成である。
この構成により、本発明に係る動力伝達装置は、ドライブシャフトが、その径が最小となる小径部を第1のブーツおよび第2のブーツから露出した露出部に形成し、かつ小径部に近接する第1のブーツおよび第2のブーツのいずれかが、小径部を含む軸方向の所定範囲を覆うよう一端を軸方向に延在させた延在部を有するので、ドライブシャフトに対して許容値を超える応力が加えられて万が一ドライブシャフトが延在部に覆われた小径部を破損部として破損するような場合であっても、破損した小径部を延在部により保持することができる。
このため、本発明に係る動力伝達装置は、ドライブシャフトの脱落を防止することができるとともに、ドライブシャフトの破損によるブーツの過度な捩じれや破損したドライブシャフトがブーツを突き破ることによるブーツの損傷に起因したグリースの漏洩や破片の飛散を防止することができる。
その結果、本発明に係る動力伝達装置は、ドライブシャフトの破損に起因した周辺部品への損傷を防止することができる。
また、本発明に係る動力伝達装置は、小径部に近接したブーツの一端を軸方向に延在させるだけの簡単な構成により、破損した小径部を保持する保護部材として機能させることができるので、部品点数を増加させることなく、上述の効果を達成することができる。
本発明によれば、動力伝達装置におけるドライブシャフトの破損に起因した周辺部品への損傷を防止することのできる動力伝達装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る動力伝達装置が適用される車両の概略を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る動力伝達装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る動力伝達装置の一部拡大断面図であって、第2の等速ジョイント部分を示す拡大断面図である。 本発明に係る動力伝達装置の変形例を示す概略構成図である。 本発明に係る動力伝達装置の他の形態を示す概略構成図であって、ドライブシャフトの中央部に小径部を設けた構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施の形態においては、本発明に係る動力伝達装置6L、6Rを備えた車両1の構成について、図1に示す車両1の概略構成図を参照して説明する。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両1(全体は図示していない)は、フロントエンジン・フロントドライブ形式のいわゆるFF車であって、横置きに設置された駆動源としてのエンジン2と、エンジン2から出力されたトルクを変換するトランスミッション3と、トランスミッション3の出力側に接続された差動歯車機構としてのデファレンシャル4と、デファレンシャル4と左右の駆動輪5L、5Rとの間の動力伝達経路に設けられた一対の動力伝達装置6L、6Rとを含んで構成されている。ここで、トランスミッション3およびデファレンシャル4は、トランスアクスル8を構成している。
なお、本実施の形態においては、本発明に係る動力伝達装置6L、6RをFF車に適用した場合について説明するが、これに限らず、例えばフロントエンジン・リヤドライブ形式のFR車などの他のドライブ形式の車両に適用してもよい。
一対の動力伝達装置6L、6Rは、それぞれデファレンシャル4から伝達されたトルクを各駆動輪5L、5Rに伝達するものである。
一対の動力伝達装置6L、6Rについて、動力伝達装置6Rを例に図2を参照して詳細に説明する。なお、動力伝達装置6Lについては、動力伝達装置6Rと同様の構成であるので、その説明を省略する。
図2に示すように、動力伝達装置6Rは、デフアウトプットシャフト10と、デフアウトプットシャフト10と連結された第1の等速ジョイント11と、端部で駆動輪5R(図1参照)のハブ(図示省略)に連結された軸部12と、軸部12と連結された第2の等速ジョイント13と、第1の等速ジョイント11と第2の等速ジョイント13とに連結されたドライブシャフト14とを含んで構成されている。
また、動力伝達装置6Rは、第1の等速ジョイント11および第2の等速ジョイント13のそれぞれに固定された蛇腹状のブーツ21、23を有している。
デフアウトプットシャフト10は、一方の端部がデファレンシャル4(図1参照)に連結され、他方の端部が第1の等速ジョイント11に連結されており、デファレンシャル4から出力されたトルクを第1の等速ジョイント11に伝達するようになっている。
第1の等速ジョイント11は、デファレンシャル4(図1参照)側に設けられ、トリポード型、ダブルオフセット型などの主に駆動輪5R(図1参照)の駆動輪5Rの軸方向の変化に対応する摺動式等速ジョイントで構成されている。
第2の等速ジョイント13は、駆動輪5R(図1参照)側に設けられ、ツェッパ型、バーフィールド型などの主に上下動に対応する固定式等速ジョイントで構成されている。
ドライブシャフト14は、第1の等速ジョイント11に連結される一端部14aと、第2の等速ジョイント13に連結される他端部14bとを含んで構成されている。
ここで、ドライブシャフト14は、第1の等速ジョイント11に連結された一端部14aが軸方向に所定の変位量Lだけ変位可能とされる。すなわち、ドライブシャフト14の一端部14aは、変位量Lの範囲で軸方向に変位可能である。
また、一端部14aおよび他端部14bは、それぞれ第1の等速ジョイント11および第2の等速ジョイント13に連結された状態において、第1のブーツ21および第2のブーツ23により覆われている。本実施の形態において、一端部14aとは、後述する第1のブーツ21の伸縮部21cと第1の等速ジョイント11とで画成された収容室11aを含む収容空間内部に位置するドライブシャフト14の一部をいう。また、同様に、他端部14bとは、後述する第2のブーツ23の伸縮部23cと第2の等速ジョイント13とで画成された収容室13aを含む収容空間内部に位置するドライブシャフト14の一部をいう。
また、ドライブシャフト14は、一端部14aと他端部14bとの間に位置し、第1の等速ジョイント11および第2の等速ジョイント13に連結された状態において上述の各収容空間から外部に露出した露出部14cを有している。
図3に示すように、露出部14cの他端部14b側、すなわち第2の等速ジョイント13側には、ドライブシャフト14の径が最小となる小径部14dが形成されている。小径部14dは、露出部14cの外周に沿って環状の溝で構成され、ドライブシャフト14においてその剛性が最も低い低剛性部となっている。なお、この小径部14dは、従来のドライブシャフトに設けられている小径部(例えば、特許文献1に記載の小径部)と同様の強度を確保した径の太さに設定されている。
一方で、ドライブシャフト14に対して許容値を超える応力が加えられて、万が一ドライブシャフト14が破損する場合には、小径部14dが破損部となるようその径の太さが設定されている。
図2に示すように、ブーツ21は、樹脂材料やゴム材料からなり、ドライブシャフト14の一端部14a側を覆うよう第1の等速ジョイント11およびドライブシャフト14に固定されている。
具体的には、ブーツ21は、第1の等速ジョイント11に固定される他端としての大径端部21a(図中、左端)と、ドライブシャフト14に固定される一端としての小径端部21b(図中、右端)と、蛇腹状に形成された伸縮部21cとを含んで構成されている。
大径端部21aは、第1の等速ジョイント11の開口を覆うよう第1の等速ジョイント11の外周に図示しない締め付けバンドにより固定されている。
小径端部21bは、ドライブシャフト14の外周に図示しない締め付けバンドにより固定されている。
伸縮部21cは、大径端部21aから小径端部21bに向うに従い徐々に縮径するよう大径端部21aおよび小径端部21bと一体成形されている。また、伸縮部21cは、ドライブシャフト14の軸方向の変位に応じて伸縮可能とされている。
このように構成されたブーツ21は、第1の等速ジョイント11の収容室11aを密封するようになっている。この収容室11a内には、グリースが封入されている。封入されたグリースは、第1の等速ジョイント11の各部材の潤滑に供される。本実施の形態におけるブーツ21は、本発明に係る第1のブーツを構成している。
ブーツ23は、樹脂材料からなり、ドライブシャフト14の他端部14b側を覆うよう第2の等速ジョイント13およびドライブシャフト14に固定されている。
具体的には、ブーツ23は、第2の等速ジョイント13に固定される他端としての大径端部23a(図中、右端)と、ドライブシャフト14に固定される一端としての小径端部23b(図中、左端)と、蛇腹状に形成された伸縮部23cとを含んで構成されている。
大径端部23aは、第2の等速ジョイント13の開口を覆うよう第2の等速ジョイント13の外周に図示しない締め付けバンドにより固定されている。
小径端部23bは、固定部23dの位置において、図示しない締め付けバンドによりドライブシャフト14の外周に固定されている。なお、固定部23dは、ドライブシャフト14に形成された小径部14dより他端部14b側、すなわち第2の等速ジョイント13側に位置している。
図3に示すように、小径端部23bは、ドライブシャフト14の軸方向に所定の長さだけ延在している。すなわち、小径端部23bは、小径部14dの軸方向中央部から一端部14a(図2参照)側に、所定の長さLだけ延在している。
このため、小径端部21bは、ドライブシャフト14の他端部14bが第2の等速ジョイント13に連結された状態において、小径部14dを覆うようになっている。すなわち、小径端部23bは、ドライブシャフト14の小径部14dを含む軸方向の所定範囲を覆う保護部材として機能するようになっている。
したがって、小径端部23bは、万が一ドライブシャフト14が破損した場合、例えば小径部14dで破断するなどの事態が生じた際には、破損した小径部14dを保持するようになっている。本実施の形態における小径端部23bは、本発明に係る延在部を構成する。
ここで、小径端部23bにおいて、上述の所定の長さLは、図2に示すドライブシャフト14の一端部14aの変位量Lよりも長く(L>L)設定されている。したがって、ドライブシャフト14が小径部14dで破損、特に破断した状態において、ドライブシャフト14が変位量L分だけ軸方向に変位した場合であっても、ドライブシャフト14が小径端部23bから脱落することがなく、ドライブシャフト14の脱落が防止される。
本実施の形態において、小径端部23bの厚みは、ドライブシャフト14を保持可能な強度を有する所定の厚み(例えば1mm〜3mm程度)に設定されている。なお、ブーツ23がゴム材料からなる場合には、前述のブーツ23が樹脂材料からなる場合の所定の厚みよりも厚い所定の厚み(例えば7mm程度)に設定される。
伸縮部23cは、大径端部23aから小径端部23bに向うに従い徐々に縮径するよう大径端部23aおよび小径端部23bと一体成形されている。また、伸縮部23cは、ドライブシャフト14の上下方向の変位に応じて伸縮可能とされている。
このように構成されたブーツ23は、第2の等速ジョイント13の収容室13aを密封するようになっている。この収容室13a内には、グリースが封入されている。封入されたグリースは、第2の等速ジョイント13の各部材の潤滑に供される。本実施の形態におけるブーツ23は、本発明に係る第2のブーツを構成している。なお、ブーツ23は、樹脂材料に限らず、ゴム材料によって構成されるものであってもよい。
以上のように、本実施の形態に係る動力伝達装置6Rは、前述のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
本実施の形態に係る動力伝達装置6Rにおいては、ドライブシャフト14が、その径が最小となる小径部14dをブーツ21およびブーツ23から露出した露出部14cに形成し、かつ小径部14dに近接するブーツ23が、小径部14dを含む軸方向の所定範囲を覆うよう一端を軸方向に延在させた小径端部23bを有する。
このため、本実施の形態に係る動力伝達装置6Rは、ドライブシャフト14に対して許容値を超える応力が加えられて万が一ドライブシャフト14がブーツ外部に露出した小径部14dを破損部として破損するような場合であっても、破損した小径部14dを小径端部23bにより保持することができる。
したがって、本実施の形態に係る動力伝達装置6Rは、ドライブシャフト14の脱落を防止することができるとともに、ドライブシャフト14の破損によるブーツ23の過度な捩じれや破損したドライブシャフト14がブーツ23を突き破ることによるブーツ23の損傷に起因したグリースの漏洩や破片の飛散を防止することができる。
その結果、本実施の形態に係る動力伝達装置6Rは、ドライブシャフト14の破損に起因した周辺部品への損傷を防止することができる。
また、本実施の形態に係る動力伝達装置6Rは、小径部14dに近接したブーツ23の一端を軸方向に延在させるだけの簡単な構成により、破損した小径部14dを保持する保護部材として機能させることができるので、部品点数を増加させることなく、上述の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、ドライブシャフト14の小径部14dを露出部14cにおいて、他端部14b側、すなわち第2の等速ジョイント13側に形成したが、これに限らず、一端部14a側、すなわち第1の等速ジョイント11側に形成してもよい。この場合、ブーツ23の小径端部23bに代えて、ブーツ21の小径端部21bを軸方向に延在させて小径部を覆う構成とする。この構成においては、ドライブシャフト14の軸方向の変位を考慮する必要がないため、所定の長さLの制約がなくなり、より短い長さに設定された小径端部21bとすることが可能である。なお、この構成において、小径端部21bは、所定の長さLを確保した長さとすることも可能である。
また、本実施の形態においては、ブーツ23の小径端部23bを軸方向に延在させて、小径部14dを覆う保護部材として機能させる構成としたが、これに限らず、図4に示すように、小径端部23bを従来通りの軸方向の長さとし、小径部14dを覆う保護部材として、別途、樹脂材料やゴム材料からなる筒状部材27を設ける構成としてもよい。この場合にあっても、筒状部材27は、小径部14dの軸方向中央部から一端部14a(図2参照)側の端部までの長さが所定の長さLに設定される。
また、本実施の形態に係る動力伝達装置6Rにおいては、小径部14dをブーツ23の小径端部23bで覆う構成としたが、これに限らず、図5に示す動力伝達装置16Rのように、小径部34dをドライブシャフト34の露出部34cの軸方向中央部に形成し、小径部34dを含む露出部34c全体を覆う金属製の筒状部材36をドライブシャフト34に外嵌する構成であってもよい。この場合、筒状部材36は、小径部34dを基準に一端部34a側あるいは他端部34b側のいずれかにおいてドライブシャフト34に固定されていてもよいし、ドライブシャフト34に対して固定されていなくともよい。
なお、この動力伝達装置16Rにおいては、ドライブシャフト34の露出部34cの軸方向中央部に小径部34dを形成したが、軸方向中央部に限らず、露出部34c上であればいずれの位置に形成してもよい。また、動力伝達装置16Rにおいて、筒状部材36は、金属材料に限らず、樹脂材料やゴム材料で構成されるものであってもよい。
さらに、本実施の形態においては、本発明に係る動力伝達装置をデファレンシャル4と駆動輪5L、5Rとの間に設けられた動力伝達装置6L、6Rに適用する例について説明したが、これに限らず、例えばFR車のプロペラシャフトに適用することも可能である。
以上説明したように、本発明に係る動力伝達装置は、動力伝達装置におけるドライブシャフトの破損に起因した周辺部品への損傷を防止することができるという効果を有し、車両に搭載された駆動源と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられる車両用の動力伝達装置全般に有用である。
1 車両
4 デファレンシャル(差動歯車機構)
5L、5R 駆動輪
6L、6R、16R 動力伝達装置
11 第1の等速ジョイント
13 第2の等速ジョイント
14、34 ドライブシャフト
14a、34a 一端部
14b、34b 他端部
14c、34c 露出部
14d、34d 小径部
21 ブーツ(第1のブーツ)
21a 大径端部(他端)
21b 小径端部(一端)
23 ブーツ(第2のブーツ)
23a 大径端部(他端)
23b 小径端部(一端、延在部)
27、36 筒状部材

Claims (1)

  1. 車両に搭載された差動歯車機構と駆動輪との間に設けられ、前記差動歯車機構から出力された動力を前記駆動輪に伝達する動力伝達装置であって、
    前記差動歯車機構側に設けられた第1の等速ジョイントと、
    前記駆動輪側に設けられた第2の等速ジョイントと、
    前記第1の等速ジョイントに連結される一端部と前記第2の等速ジョイントに連結される他端部とを有するドライブシャフトと、
    一端で前記ドライブシャフトに固定されるとともに他端で前記第1の等速ジョイントに固定され、前記ドライブシャフトの一端部側を覆う第1のブーツと、
    一端で前記ドライブシャフトに固定されるとともに他端で前記第2の等速ジョイントに固定され、前記ドライブシャフトの他端部側を覆う第2のブーツと、を備え、
    前記ドライブシャフトは、前記第1の等速ジョイントおよび前記第2の等速ジョイントに連結された状態において前記第1のブーツおよび前記第2のブーツから露出する露出部を有し、前記露出部における前記第1の等速ジョイントおよび前記第2の等速ジョイントのいずれか一方側に、その径が最小となる小径部が形成され、
    前記小径部に近接する第1のブーツおよび第2のブーツのいずれかが、前記小径部を含む軸方向の所定範囲を覆うよう前記ドライブシャフトに固定される一端を軸方向に延在させた延在部を有することを特徴とする動力伝達装置。
JP2010057701A 2010-03-15 2010-03-15 動力伝達装置 Active JP5304692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057701A JP5304692B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057701A JP5304692B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011190870A JP2011190870A (ja) 2011-09-29
JP5304692B2 true JP5304692B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=44796007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010057701A Active JP5304692B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5304692B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109764065B (zh) * 2019-03-21 2023-10-13 浙江盘毂动力科技有限公司 固定式等速万向节总成及其防尘组件、驱动轴总成

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3430669B2 (ja) * 1994-05-13 2003-07-28 東海ゴム工業株式会社 ダイナミックダンパ付ロッド状振動体
JP2007320351A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011190870A (ja) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100581890C (zh) 用于轨道车辆的复式万向联轴节
JP6237883B2 (ja) 動力伝達装置及びその製造方法
JP5304692B2 (ja) 動力伝達装置
US20190093711A1 (en) Power transmission shaft
JP6206341B2 (ja) 車両の動力伝達構造
KR101469372B1 (ko) 철도 차량용 커플링
KR101336503B1 (ko) 트라이포드 타입 등속조인트용 부트
JP5527032B2 (ja) プロペラシャフト
WO2023121617A2 (en) Cardan shaft sliding assembly
KR101378683B1 (ko) 등속조인트용 클램핑 밴드
JP2017024522A (ja) プロペラシャフト支持構造
JP2008208865A (ja) 軸継手およびステアリング装置
KR101368135B1 (ko) 차량의 볼타입 조인트
JP2012233550A (ja) ボール型等速ジョイント
US20190024725A1 (en) Constant velocity joint seal
WO2019189120A1 (ja) インホイールモータ駆動装置とサスペンション装置の連結構造
JP2008240818A (ja) 等速自在継手用ブーツ
US9518611B2 (en) Driveshaft assembly
JP2020056436A (ja) ドライブシャフト
JP2007120544A (ja) ドライブシャフト
JP2020056435A (ja) ドライブシャフト
JP2007230337A (ja) 車両用プロペラシャフトの締結部構造
JP2010025207A (ja) 等速自在継手
JP2017020614A (ja) ダイナミックダンパ付き等速自在継手用ブーツおよびこれを備えた動力伝達装置
JP2005221032A (ja) 固定式等速自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5304692

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151