JP2007230337A - 車両用プロペラシャフトの締結部構造 - Google Patents

車両用プロペラシャフトの締結部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】艤装時におけるシール部等の損傷及び潤滑油の漏れ等を防止すると共にデファレンシャル装置の強制振動を抑制し、プロペラシャフトのレイアウト性に優れた車両用プロペラシャフトの締結部構造を提供する。
【解決手段】車体1に搭載されたパワーユニット5に前端部を連結し後端部をデファレンシャル装置8に連結するプロペラシャフト10の締結部構造において、パワーユニット5のトランスミッションケース21の後端に突出形成された出力軸保持部22内において出力軸5とスリーブヨーク28をボールスプライン機構によって連結し、出力軸保持部22から突出するスリーブヨーク28の後端にカルダンジョイント30を介してパワーユニット側締結フランジ31を結合する一方、プロペラシャフト10の前端部にワークユニット側締結フランジ31に締結するプロペラシャフト側締結フランジ32を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、パワーユニットの駆動力をデファレンシャル装置に伝達する車両用プロペラシャフトの締結部構造に関する。
一般に、四輪駆動車(AWD)やフロントエンジンリヤドライブ(FR)の車両の動力伝達系は、車体に対して前後方向に延在して配置されるプロペラシャフトの前端部が車体前部に搭載したエンジン及び変速機を備えたパワーユニットの出力軸に連結し、後端部がデファレンシャル装置に連結している。このプロペラシャフトは、プロペラシャフト自体の曲げ剛性を高めて高速回転時における危険回転速度を使用車速領域外に上げるためにジョイントで2分割されている。
この種のプロペラシャフトは、図10に示すように、フロントプロペラシャフト202と、このフロントプロペラシャフト202の後端に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容するダブルオフセットジョイント(DOJ)等の軸方向の摺動摩擦抵抗が小さい等速スベリジョイント205を介して連結されるリヤプロペラシャフト203によって形成され、このプロペラシャフト201の前端部がカルダンジョイント207を介してパワーユニット211の出力軸に連結すると共に、後端部がカルダンジョイント208を介してデファレンシャル装置210に連結され、かつフロントプロペラシャフト202の後端部をセンターマウント209によって車体212の下面に支持することが知られている。
このように構成されたプロペラシャフト201及びデファレンシャル装置210を車体212に搭載する艤装は、プロペラシャフト201の前端部のカルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aをパワーユニット211のトランスミッションケースに円筒状に出力軸保持部の開口端からトランスミッションケース内に挿入して、このカルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aと出力軸とをスリーブスプライン嵌合すると共に、フロントプロペラシャフト202の後端部をセンターマウント209により車体212の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置210を車体212の下面に取り付ける。このトランスミッションケースに形成された出力軸保持部の内周面には、出力軸保持部の内周面とカルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aの外周との間を水密的にシールするためのシール部材が配設されている。
また、図11に示すように、フロントプロペラシャフト222の後端にカルダンジョイント224を介してリヤプロペラシャフト223を連結し、リヤプロペラシャフト223の後端部をカルダンジョイント225を介してデファレンシャル装置226に連結し、フロントプロペラシャフト222の前端部をカルダンジョイント228によってパワーユニット229に連結することも知られている。
このように構成されたプロペラシャフト221は、パワーユニット229からの回転トルクがカルダンジョイント228を介してフロントプロペラシャフト222に伝達され、カルダンジョイント224からリヤプロペラシャフト223に伝達され、カルダンジョイント225を介してデファレンシャル装置226に伝達される。
このリヤプロペラシャフト223の後端部とデファレンシャル装置226とを連結するカルダンジョント225は、リヤプロペラシャフト223に結合されるプロペラシャフト側のヨーク225aに十字形のスパイダ225bを介して連結されるフランジヨーク225cを有し、デファレンシャル装置226の筒状に形成されたデファレンシャルキャリヤ226aにベアリングを介して回転自在に支持されて入力軸となるドライブピニオン226b(軸心のみ図示)に結合されたコンパニオンフランジ226cにフランジヨーク225cが結合される。
ここで、ドライブピニオン226bとコンパニオンフランジ226c、及びコンパニオンフランジ226cとフランジヨーク225cとの結合誤差や各部の加工精度誤差等に起因してドライブピニオン226bの軸心とカルダンジョイント225のジョイント中心との偏芯が制作誤差として生じる。この制作誤差によりスライド機構を有しないカルダンジョイント224、225、228のみで連結されたプロペラシャフト221にあっては、デファレンシャル装置210のドライブピニオン226bに対して偏芯したプロペラシャフト221の回転によりデファレンシャル装置226を軸方向に加振する強制加振が発生し、車体振動となる。この強制加振の変位、即ち強制変位をδ、カルダンジョイント225のジョイント角をθ、ドライブピニオン226bの軸心とカルダンジョイント225のジョイント中心との偏芯量をε、プロペラシャフト221の回転角をωtとすると次式(1)で表される。
強制変位δ=ε・tanθ・sinωt・・・・(1)
この強制加振の発生を抑制する対策として、パワーユニットの出力軸とフロントプロペラシャフト222の前端を連結するカルダンジョイント228に代えて、回転トルク伝達時における軸方向の相対移動及び相対角度変化を許容するDOJ等の等速スベリジョイント機構等による締結部によって構成したものがある。
図12はこの締結部230の要部拡大断面図であり、231はパワーユニット229のトランスミッションケースである。トランスミッションケース231の後端に円筒状の出力軸保持部232が突出形成され、出力軸保持部232にベアリング233a及び233bを介して出力軸234が回転自在に支持されている。
出力軸保持部232の開口端232aから後方に突出する出力軸234の後端部にはスプライン234a及びネジ部234bが形成されている。この出力軸234の後端部に、ベアリング233bとの間にスペーサとなるスリーブ235を介在してパワーユニット側締結フランジ236が固設されている。このパワーユニット側締結フランジ236は前端側がスリーブ235に当接すると共にスプライン234aにスプライン嵌合する円筒状の基部237及びこの基部237の後端に円板状で中央部に開口238aが形成され、周辺近傍に等間隔で複数のネジ孔238bが形成された締結フランジ238が一体形成されている。また、出力軸保持部232の開口端232aとスリーブ235との間を水密的にシールする環状のシール部材239が配設されている。
一方、フロントプロペラシャフト222の前端部にジョイント240が設けられている。このジョイント240は、フロントプロペラシャフト222の前端部に基端が結合されて延設された円柱状のジョイントシャフト241と、パワーユニット側締結フランジ236の結合フランジ238の締結フランジ面238cに接合可能な締結フランジ面243cを有しネジ孔238bに対応するボルト挿入孔243bが穿設された円板状の締結フランジ243及び円筒状のアウタレース244が一体形成されたプロペラシャフト側締結フランジ242を有している。
ジョイントシャフト241の先端軸部241aに、外周に軸方向に沿って伸びる複数のボール溝245aが形成された環状のインナレース245が固定されている。一方、プロペラシャフト側締結フランジ242のアウタレース244の内周面に、インナレース245の各ボール溝245aに対向して軸方向に延在する複数のボール溝244aが形成されている。これら対向するボール溝245aと244aとの間にゲージ246に保持されたボール247が嵌合している。
そして、パワーユニット側締結フランジ236の締結フランジ238の締結フランジ面238cとプロペラシャフト側締結フランジ242の締結フランジ243の締結フランジ面243cを接合し、ボルト挿入孔243aから挿入されてネジ孔238aに螺合する結合ボルト249によってパワーユニット側締結フランジ235の締結フランジ238とプロペラシャフト側締結フランジ242の締結フランジ243が締結される。
このように構成されたジョイント240は、フロントプロペラシャフト212に取り付けられたジョイントシャフト241の先端軸部241aに設けられたインナレース245、パワーユニット側締結フランジ236に結合されるプロペラシャフト側締結フランジ242のアウタレース244、ボール溝245aと244aとの間に嵌合するボール247等によって出力軸234とフロントプロペラシャフト212を等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角変化及び軸方向の相対移動を許容するDOJ、即ち等速スベリジョイント機構を構成する。
ここで、仮にジョイント240をスリーブスプライン嵌合機構により構成した場合には、回転トルク伝達に伴い圧接するスリーブスプライン嵌合部の軸方向の摺動摩擦抵抗が増大し、デファレンシャル装置226に作用する軸方向の強制加振を防止することはできない。
更に、両端にカルダンジョイントを有し、一方のカルダンジョイントに基端部が連結される筒状のヨークと、他方のカルダンジョイントに基端部が係合するシャフトとがボールスプライン機構を介して係合するボールスプライン機構付きプロペラシャフトが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−337395号公報
上記図10に示すプロペラシャフト201によると、プロペラシャフト201の艤装時に、フロントプロペラシャフト202の前端部に設けられたカルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aを開口端から出力軸保持部内に挿入してジョイントスリーブ207aと出力軸とをスリーブスプライン嵌合することから、カルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aを出力軸保持部の開口端から挿入する際に、カルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aの挿入角等の挿入姿勢の微妙な偏倚によって、カルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aや出力軸、或いは出力軸保持部内に配設されたシール部材を損傷することが懸念される。
また、トランスミッションケース内に潤滑油が予め貯留された状態でプロペラシャフト201の艤装が行われることから、出力軸保持部の開口端を閉塞している物流用の保護キャップを取り外してカルダンジョイント207のジョイントスリーブ207aを出力軸保持部内に挿入して出力軸にスリーブスプライン嵌合する間に、出力軸保持部の開口端から潤滑油が漏れ出して該部周辺を汚染すると共に作業環境に影響を及ぼし、かつ開口端から不純物がトランスミッションケース内に進入して潤滑油にコンタミが発生するおそれがある。また、軸方向の相対移動を許容するためにDOJ等の等速スベリジョイント機構を使用しても、レイアウト上の制限で、ワインドアップ等、駆動輪負荷によりジョイント角の変化が少ないフロントプロペラシャフト202とリヤプロペラシャフト203とを連結するジョイント205として使用することから、高価な等速スベリジョイント機構を用いる効果が半減する。
一方、図12に示す締結部230によると、パワーユニット229の出力軸234とフロントプロペラシャフト222が、軸方向の摺動摩擦抵抗の小さい等速スライドジョイント機構のジョイント240で連結され、パワーユニット229の出力軸234からフロントプロペラシャフト222に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは軸方向の荷重伝達が極めて小さく抑制される。これによりパワーユニット229からデファレンシャル装置226への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置226の強制加振を抑制することができる。
しかし、インナレース245、アウタレース244、インナレース245及びアウタレース244の各ボール溝245aと244aとの間に嵌合するボール247等によって比較的大径の等速スベリジョイント機構を形成することから、アウタレース244と一体形成されるプロペラシャフト側締結フランジ242の締結フランジ243のフランジ径が大径化される。これに伴い大径のフランジ径を有する締結フランジ243とボルト結合されるパワーユニット側締結フランジ236の締結フランジ238のフランジ径も大径化される。これら大きなフランジ径の締結フランジ238、242を備えたジョイント240は大きな搭載スペースを要し、車体下面とプロペラシャフト221との間に大きなクリアランスを要することから、プロペラシャフト221及びパワーユニット等の搭載性やレイアウト性に影響を及ぼし、車体設計に制約を与える。また、同様のジョイント240によりプロペラシャフト221とデファレンシャル装置226を連結する場合にも同様に車体下面とプロペラシャフト221との間に大きなクリアランスを要しプロペラシャフト221及びデファレンシャル装置226等のレイアウト性に影響を及ぼす。
また、特許文献1に記載の一方のカルダンジョイントに基端部が連結される筒状のヨークと、他方のカルダンジョイントに基端部が係合するシャフトとがボールスプライン機構を介して係合するボールスプライン機構付きプロペラシャフトにあっては、プロペラシャフトの曲げ剛性が低下に伴って、危険回転速度(曲げ固有振動数)が低下することが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、プロペラシャフト艤装時におけるシール部等の損傷及び潤滑油の漏れ等の発生を防止すると共にデファレンシャル装置の強制振動を抑制し、プロペラシャフト等のレイアウト性及び搭載性に優れた車両用プロペラシャフトの締結部構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造の発明は、車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部内に回転自在に支持された上記出力軸の後端部外周に軸方向に沿って延在する複数のボール溝と、上記出力軸保持部内に回転方向及び軸方向に移動自在に嵌合し内周に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたスリーブヨークと、上記出力軸の後端部に形成されたボール溝とスリーブヨークに形成されたボール溝との間に嵌合して出力軸の後端部及びスリーブヨークと共にボールスプライン機構を形成するボールと、上記出力軸保持部の開口端から突出する上記スリーブヨークの後端にジョイントを介して揺動自在に設けられたパワーユニット側締結フランジと、上記プロペラシャフトの前端部に設けられ、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部のジョイントが、カルダンジョイントであることを特徴とする。
上記目的を達成する請求項3に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造の発明は、車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部に回転自在に支持され該出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する後方が開放されたジョイントケースと、先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備えかつジョイントケースから後方に突出する後端部にパワーユニット側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、上記プロペラシャフトの前端部に設けられ、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項4に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造の発明は、車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部に回転自在に支持された上記出力軸の後端部に結合されると共に上記出力軸保持部内に回転自在に保持された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する後方が開放されたジョイントケースと、先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備え上記ジョイントケース及び出力軸保持部の開口端から後方に突出する後端部にパワーユニット側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、上記プロペラシャフトの前端部に設けられ、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項5に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造の発明は、車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合されたパワーユニット側締結フランジと、上記プロペラシャフトの前端部にジョイントを介して揺動自在に設けられた、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備え、上記第2締結部は、デファレンシャル装置のデファレンシャルキャリヤに形成された筒状の入力軸保持部内に回転自在に支持された上記入力軸の前端部外周に軸方向に沿って延在する複数のボール溝と、上記入力軸保持部内に回転方向及び軸方向に移動自在に嵌合し内周に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたスリーブヨークと、上記入力軸の前端部に形成されたボール溝とスリーブヨークに形成されたボール溝との間に嵌合して入力軸の前端部及びスリーブヨークと共にボールスプライン機構を形成するボールと、上記入力軸保持部の開口端から突出する上記スリーブヨークの前端にジョイントを介して揺動自在に設けられたデファレンシャル側締結フランジと、上記プロペラシャフトの後端部に設けられ、上記デファレンシャル側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5の車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第2締結部のジョイントが、カルダンジョイントであることを特徴とする。
上記目的を達成する請求項7に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造の発明は、車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合されたパワーユニット側締結フランジと、上記プロペラシャフトの前端部にジョイントを介して揺動自在に設けられた、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備え、上記第2締結部は、上記デファレンシャル装置のデファレンシャルキャリヤに形成された筒状の入力軸保持部に回転自在に支持され該入力軸保持部の開口端から突出する上記入力軸の前端部に結合された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する前方が開放されたジョイントケースと、先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備えかつジョイントケース内から前方に突出する前端部にデファレンシャル側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、上記プロペラシャフトの後端部に設けられ、上記デファレンシャル側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジとを備えたことを特徴とする。
上記目的を達成する請求項8に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造の発明は、車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合されたパワーユニット側締結フランジと、上記プロペラシャフトの前端部にジョイントを介して揺動自在に設けられた、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備え、上記第2締結部は、上記デファレンシャル装置のデファレンシャルキャリヤに形成された筒状の入力軸保持部に回転自在に支持された上記入力軸の前端部に結合されると共に上記入力軸保持部内に回転自在に保持された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する前方が開放されたジョイントケースと、先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備え上記ジョイントケース及び入力軸保持部の開口端から前方に突出する前端部にパワーユニット側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、上記プロペラシャフトの後端部に設けられ、上記デファレンシャル側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項5〜8のいずれか1項の車両用プロペラシャフトの締結部構造において、上記第1締結部は、上記プロペラシャフトの前端部とプロペラシャフト側締結フランジとの間に介在するジョイントに代え、出力軸の後端部とパワーユニット側締結フランジの間にジョイント介在し、プロペラシャフトの前端部にプロペラシャフト側締結フランジが直接的に結合されたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、パワーユニットの出力軸とスリーブヨークが軸方向の摺動摩擦抵抗が極めて小さいボールスプライン機構によって連結され、スリーブヨークにジョイントを介して設けられたパワーユニット側締結フランジとプロペラシャフトの前端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジを締結することから、回転トルク伝達時におけるパワーユニットの出力軸からプロペラシャフトに対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは極めて小さく抑制される。これによりパワーユニットからデファレンシャル装置への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置の軸方向の強制加振を抑制することができる。
更に、ボールスプライン機構等に影響されることなくパワーユニット側締結フランジ及びプロペラシャフト側締結フランジのフランジ径を小径にでき、車体下面とプロペラシャフトとのクリアランスが抑制できる。従って、パワーユニット側締結フランジ及びプロペラシャフト側締結フランジの小径化に伴いプロペラシャフト及びパワーユニット等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置及びプロペラシャフトを搭載する艤装にあたり、出力軸保持部から突出して配置されたパワーユニット側締結フランジにプロペラシャフト側締結フランジを締結して艤装することから、出力軸保持部内に配置された出力軸やボールスプライン機構、シール部材等を損傷することがない。更に、トランスミッションケースの出力軸保持部の開口部が閉塞された状態で、パワーユニット側締結フランジにプロペラシャフト側締結フランジを締結することからトランスミッションケース内の潤滑油が軸保持部の開口端から漏れ出すおそれがなく、また、開口端からの不純物がトランスミッションケース内に進入することがなくなり潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
請求項2の発明によると、第1締結部のジョイントを小径に形成されるカルダンジョイントにより構成することにより、第1締結部を安価に構成でき、かつパワーユニット側締結フランジ及びプロペラシャフト側締結フランジの小径化が容易になる。
請求項3の発明によると、パワーユニットの出力軸とパワーユニット側締結フランジが、等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の摺動摩擦抵抗が極めて小さく相対移動を許容する等速スベリジョイント機構からなるジョイントによって連結され、このパワーユニット側締結フランジとプロペラシャフト側締結フランジを締結することから、回転トルク伝達時におけるパワーユニットの出力軸からプロペラシャフトに対する軸方向の荷重伝達が遮断されて回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置の強制加振を抑制することができる。更に、互いに締結されるパワーユニット側締結フランジとプロペラシャフト側締結フランジのフランジ径を小径に設定することができ、プロペラシャフト及びパワーユニット等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置及びプロペラシャフトを搭載する艤装にあたり、出力軸保持部から突出して配置されたパワーユニット側締結フランジにプロペラシャフト側締結フランジを締結して艤装することから、出力軸保持部内に配置されたシール部材等を損傷することがない。更に、トランスミッションケース内の潤滑油が軸保持部の開口端から漏れ出すおそれがなく、また潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
請求項4の発明によると、等速スベリジョイント機構からなるジョイントを出力軸保持部内に収容することによって、請求項3の効果に加え、プロペラシャフト及びパワーユニットの搭載スペースやレイアウトが更に良好になると共に、プロペラシャフトの曲げ剛性が向上し、危険回転速度(曲げ固有振動数)を上げることができる。
請求項5の発明によると、デファレンシャル装置の入力軸とスリーブヨークがボールスプライン機構によって軸方向の摺動摩擦抵抗が極めて小さく連結され、スリーブヨークに結合されたジョイントに設けられたデファレンシャル側締結フランジとプロペラシャフトの後端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジを締結することから、プロペラシャフトから入力軸に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは極めて小さく抑制され、パワーユニットからデファレンシャル装置への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置の強制加振の発生を抑制することができる。
更に、パワーユニットに配設されるパワーユニット側締結フランジ及びこのパワーユニット側締結フランジに締結されるプロペラシャフトの前端部に結合されるプロペラシャフト締結フランジのフランジ径が小径に形成されると共に、デファレンシャル装置側に設けられるデファレンシャル側締結フランジ及びこのデファレンシャル側締結フランジに締結されるペラシャフトの後端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジのフランジ径が小径に設定できる。これらの小径化に伴いプロペラシャフト、パワーユニット、デファレンシャル装置等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置及びプロペラシャフトを搭載する艤装にあたり、パワーユニット側のパワーユニット側締結フランジが出力軸保持部から突出して組み付けられた状態で、パワーユニット側締結フランジにプロペラシャフトの前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジを締結することから、出力軸保持部内に配置された出力軸やシール部材等を損傷することがない。また、トランスミッションケース内の潤滑油が軸保持部の開口端から漏れ出すおそれがなく、かつ、潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
請求項6の発明によると、第2締結部のジョイントをカルダンジョイントにより構成することにより、第2締結部を安価に構成でき、かつデファレンシャル側締結フランジ及びプロペラシャフト側締結フランジのフランジ径の小径化が容易になる。
請求項7の発明によると、デファレンシャル装置の入力軸とデファレンシャル側締結フランジが等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の摺動摩擦抵抗が極めて小さく相対移動を許容する等速スベリジョイント機構からなるジョイントによって連結され、このデファレンシャル側締結フランジとプロペラシャフトの後端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジを締結することから、プロペラシャフトから入力軸に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは極めて小さく抑制され、パワーユニットからデファレンシャル装置への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置の強制加振を抑制することができる。
更に、請求項5の発明と同様に、パワーユニット側締結フランジ及びこのパワーユニット側締結フランジに締結されるプロペラシャフト締結フランジを小径に設定できると共に、デファレンシャル側締結フランジ及びこのデファレンシャル側締結フランジに締結されるプロペラシャフト側締結フランジのフランジ径が小径に設定できて、プロペラシャフト、パワーユニット、デファレンシャル装置等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置及びプロペラシャフトを搭載する艤装にあたり、出力軸保持部内に配置された出力軸やシール部材等を損傷することがなく、かつトランスミッションケース内の潤滑油が軸保持部の開口端から漏れ出すおそれがない。
請求項8の発明によると、等速スベリジョイント機構からなるジョイントを入力軸保持部内に収容することによって、請求項7の効果に加え、プロペラシャフト及びパワーユニットの搭載スペースやレイアウトが更に良好になると共に、プロペラシャフトの曲げ剛性が向上し、危険回転速度(曲げ固有振動数)を上げることができる。
請求項9の発明は、請求項5〜8における第1締結部の他の具体的構成であって、デファレンシャル装置及びプロペラシャフトを搭載する艤装にあたり、出力軸保持部内に配置された出力軸やシール部材等を損傷することがなく、かつトランスミッションケース内の潤滑油が軸保持部の開口端から漏れ出すおそれがない。
以下本発明に係る車両用プロペラシャフトの締結部構造の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、各図において矢印Fは車体前方方向を示している。
(第1実施の形態)
図1及び図2を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。
図1は、四輪駆動車やフロントエンジンリヤドライブの車両における動力伝達系の概要を示す車体下部の側面図である。車両の動力伝達系は、車体1に対して前後方向に配置するプロペラシャフト10の前端部が、車体前部に搭載されたエンジン及び変速機を備えたパワーユニット5に連結すると共に、後端が後輪駆動用のデファレンシャル装置8に連結している。
プロペラシャフト10は、フロントプロペラシャフト11と、このフロントプロペラシャフト11の後端部にカルダンジョイント13を介して連結したリヤプロペラシャフト12によって形成され、フロントプロペラシャフト11の前端部が第1締結部20によってパワーユニット5に連結され、リヤプロペラシャフト12の後端部が第2締結部14を介してデファレンシャル装置8に連結されている。フロントプロペラシャフト11の後端部近傍がセンターマウント2を介して車体1の下面に回転自在に支承されている。
このように構成されたプロペラシャフト10は、パワーユニット5からの回転トルクが締結部20を介してフロントプロペラシャフト11に伝達され、フロントプロペラシャフト11からカルダンジョイント13を介してリヤプロペラシャフト12に伝達され、リヤプロペラシャフト12から第2締結部14を介してデファレンシャル装置8に伝達される。
このリヤプロペラシャフト12の後端部とデファレンシャル装置8とを連結する第2締結部14は、リヤプロペラシャフト12に結合されるプロペラシャフト側のヨーク15aに十字形のスパイダ15bを介して連結されるフランジヨーク15cを有する比較的小径で安価に構成されるカルダンジョイント15によって構成され、デファレンシャル装置8のデファレンシャルキャリヤ81にベアリングを介して回転自在に支持された入力軸であるドライブピニオン9(軸心のみ図示)に結合されたコンパニオンフランジ9aにフランジヨーク15cが結合される。
パワーユニット5の出力軸6とフロントプロペラシャフト11の前端部を連結する第1締結部20は、出力軸6とフロントプロペラシャフト11を相対角度変化を許容するジョイント、本実施の形態ではカルダンジョイント30及び軸方向の相対移動を許容するボールスプライン機構25によって構成される。
図2は、この第1締結部20の要部拡大図であり、21はパワーユニット5のトランスミッションケースである。トランスミッションケース21の後端に円筒状の出力軸保持部22が突出形成され、出力軸保持部22の基端側にベアリング23を介して出力軸6が回転自在に支持されている。出力軸6は、その後端部26がほぼ出力軸保持部22の開口端22aに達し、後端部26の外周面に軸方向に沿って伸びる複数のボール溝26aが形成されている。
出力軸保持部22の内周面に嵌合して円筒状のスリーブ27が配設され、スリーブ27内に円筒状で外周面がスリーブ27の内周面に回転方向及び軸方向に移動自在に摺動可能に嵌合し内周面にボール溝26aに対向して軸方向に沿って伸びる複数のボール溝28aが形成されたスリーブヨーク28が配置されている。更に、対向するボール溝26aと28aの間に図示しない環状状のゲージに保持されたボール29嵌合している。出力軸保持部22の開口端22aには、この開口端22aとスリーブヨーク28の外周との間を水密的にシールするシール部材24が配設されている。
これら出力軸6とスリーブヨーク28、出力軸6及びスリーブヨーク28に形成されたボール溝26aと28aに嵌合するボール29によって出力軸6に対してスリーブヨーク28を相対回転方向への移動を規制すると共に軸方向への相対移動を許容し、特に出力軸6に対するスリーブヨーク28の軸方向への相対移動の際の摺動摩擦抵抗が小さいボールスプライン機構25を構成している。
出力軸保持部22の開口端22aから突出するスリーブヨーク28の後端に比較的小径で安価に構成できるカルダンジョイント30が設けられている。カルダンジョイント30は、円筒状のスリーブヨーク28の後端を閉塞して結合される基部30a、この基部30aに結合される出力軸側のヨーク30bに十字形のスパイダ30cを介して連結されるフランジヨーク30dを有し、周辺近傍に等間隔で複数のネジ孔31bが形成されたパワーユニット側締結フランジ31が一体形成されている。このパワーユニット側締結フランジ31は、出力軸保持部22や出力軸6の外周にボール29を介在して嵌合するスリーブヨーク28等のボールスプライン機構25に影響されることなくフランジ径を小さくできる。
一方、フロントプロペラシャフト11の前端部に、フロントプロペラシャフト11を形成するシャフトチューブ11aの前端に基端が結合されてパワーユニット側締結フランジ31の締結フランジ面31cに接合可能な締結フランジ面32cを有しネジ孔31bに対応するボルト挿入孔32bが穿設された円板状のプロペラシャフト側締結フランジ32が設けられている。このプロペラシャフト側締結フランジ32の締結フランジ面32cとパワーユニット側締結フランジ30の締結フランジ面31cを接合し、ボルト挿入孔32bから挿入されてネジ孔31bに螺合する結合ボルト33によって、パワーユニット側締結フランジ32とプロペラシャフト側締結フランジ31が締結される。このプロペラシャフト側締結フランジ31のフランジ径は、パワーユニット側締結フランジ32のフランジ径と同様に小径に形成される。
このように構成されたデファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、予めスリーブヨーク28及びカルダンジョイント30が組み付けられた状態でパワーユニット5が車体1の前部に搭載されている。即ち、出力軸保持部22にスリーブ26を介して嵌合するスリーブヨーク28のボール溝28aと出力軸6のボール溝26aとの間にボール29が嵌合し、出力軸保持部22とスリーブヨーク28との間がシール部材24によってシールされた状態でパワーユニット5が車体1の前部に搭載されている。
一方、カルダンジョイント13を介してフロントプロペラシャフト11とリヤプロペラシャフト12が連結されたプロペラシャフト10の後端部にカルダンジョイント15を介してデファレンシャル装置8が組み付けられる。なお、フロントプロペラシャフト11の後端部にはセンターマウント2が組み付けられている。
この後端にデファレンシャル装置8が連結されたプロペラシャフト10は、そのフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ32の締結フランジ面32cを、車体1に搭載されたパワーユニット5に設けられたパワーユニット側締結フランジ31の締結フランジ面31cを接合し、ボルト挿入孔32bから挿入されてネジ孔30bに螺合する結合ボルト33によってパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32を締結してパワーユニット5に連結される。このパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32を締結に続いてフロントプロペラシャフト11の後端部に組み付けられたセンターマウント2によりフロントプロペラシャフト11の後端部を車体1の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置8を車体1に取り付けることによってプロペラシャフト11及びデファレンシャル装置8が搭載される。
このように構成された第1締結部20及び第2締結部14を有する駆動系によると、パワーユニット5の出力軸6からの回転トルクは、出力軸6の後端部26及びスリーブヨーク28に形成されたボール溝26a及び28a、ボール溝26aと28aとの間に嵌合するボール29等によるボールスプライン機構25を介してスリーブヨーク28に伝達され、スリーブヨーク28に基部30aが結合されたカルダンジョイント30を介してパワーユニット側締結フランジ31に締結されたプロペラシャフト側締結フランジ32が設けられたフロントプロペラシャフト11に伝達される。フロントプロペラシャフト11からカルダンジョイント13を介してリヤプロペラシャフト12に伝達され、リヤプロペラシャフト12からカルダンジョイント15を介してデファレンシャル装置8に伝達される。
このように構成された本実施の形態によると、パワーユニット5の出力軸6とスリーブヨーク28が、ボールスプライン機構25によって軸方向の摺動摩擦抵抗が極めて小さく連結される。このスリーブヨーク28にカルダンジョイント30によって揺動自在に設けられたパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト10の前端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジ32を締結することから、回転トルク伝達時におけるパワーユニット5の出力軸6からプロペラシャフト10に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは軸方向の荷重伝達が極めて小さく抑制されて、パワーユニット5からデファレンシャル装置8への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置8の強制加振を抑制できる。
更に、互いに締結されるパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32のフランジ径が小径に設定されることから、プロペラシャフト10と車体下面とのクリアランスが小さく設定できる。このようにプロペラシャフト10と車体下面とのクリアランスが小さく設定できることから、プロペラシャフト10及びパワーユニット5等の搭載性やレイアウト性が良好になり、車体設計に制約が解消或いは大幅に緩和される。
また、デファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、パワーユニット5にスリーブヨーク28及びカルダンジョイント30が取り付けられて、出力軸保持部22から突出して配置されたパワーユニット側締結フランジ31にプロペラシャフト側締結フランジ32を締結してプロペラシャフト10を艤装することから、出力軸保持部22内に配置された出力軸6、スリーブヨーク28、ボール溝26a、28aに嵌合するボール29によって構成されたボールスプライン機構25やシール部材24等を損傷することがない。また、トランスミッションケース21の出力軸保持部22の開口部22aがシール部材24やスリーブヨーク28及びカルダンジョイント30の基部30aによって閉塞された状態で、パワーユニット側締結フランジ31にプロペラシャフト側締結フランジ32を締結することからトランスミッションケース21内の潤滑油が軸保持部22の開口端22aから漏れ出すおそれがなく、また、開口端22aからの不純物がトランスミッションケース21内に進入することがなくなり、潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
更に、出力軸6とフロントプロペラシャフト11、フロントプロペラシャフト11とリヤプロペラシャフト12、リヤプロペラシャフト12とデファレンシャル装置8を安価なカルダンジョイント30、13、15を介して連結することから、高価な等速スベリジョイントが不要で安価に構成することができる。
(第2実施の形態)
図3を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。なお、本実施の形態は第1締結部の構成が第1実施の形態と異なり、他の構成は第1実施の形態と同様であり、対応する部位に同一符号を付して該部の詳細な説明を省略する。
図3は、この第1締結部40の要部拡大図である。パワーユニット5のトランスミッションケース21の後端に出力軸保持部22が突出形成され、出力軸保持部22にベアリング23a及び23bを介して出力軸6が回転自在に支持されている。出力軸保持部22の開口端22aから突出する出力軸6の後端部41にはスプライン41a及びネジ部41bが形成されている。この出力軸6の後端部41にベアリング23bとの間にスペーサとなるスリーブ42を介在してジョイント45が設けられ、かつ出力軸保持部22の開口端22aとスリーブ42との間を水密的にシールする環状のシール部材43が配設されている。
ジョイント45は、出力軸6の後端部41に結合されるジョイントケース46及び先端軸部51aがジョイントケース46内に挿入され後端部にパワーユニット側締結フランジ31が設けられたジョイントシャフト51を有している。
ジョイントケース46は、前端側がスリーブ42に当接すると共にスプライン41aにスプライン嵌合する円筒状の基部47と、基部47の後端に結合される円板状で中央部に開口48aが形成された取付フランジ48及び取付フランジ48の外周部に前端が結合されて後方が開放された円筒状のアウタレース49を有し、アウタレース49の内周面に軸方向に伸びる複数のボール溝49aが形成されている。このジョイントケース46は、基部47をスプライン41aにスプライン嵌合して取付フランジ48の開口48aからジョイントケース46内に突出するネジ部41bに螺合するナット50によって出力軸6の後端部41に結合されている。このように取付フランジ48の開口部48aからジョイントケース46内に突出するネジ部41bに螺合するナット50により出力軸6にジョイントケース46を固設することにより、取付フランジ48の径を小さくすることができ、ジョイントケース46のスペースを抑制することができる。
一方、ジョイントケース46内に挿入されたジョイントシャフト51の先端軸部51aに、外周にアウタレース49の各ボール溝49aに対向して軸方向に沿って伸びる複数のボール溝52aが形成された環状のインナレース52が固定されている。この互いに対向するインナレース52の各ボール溝52aとアウタレース49のボール溝49aとの間に環状のゲージ53に保持されたボール54を嵌合している。アウタレース49の後端開口49bから後方に突出するジョイントシャフト51の後端部に、周辺近傍に等間隔で複数のネジ孔31bが形成されたパワーユニット側締結フランジ31が設けられている。
更に、アウタレース49の後端開口49bとジョイントシャフト51との間に可撓性のブーツ55が配置され、ブーツ55により外部から水滴、埃、小石等が進入するのを防止してジョイントケース46内のボール溝49a、52a及びボール54等を保護している。
このように構成されたジョイント45は、出力軸6に取り付けられたジョイントケース46のアウタレース49、ジョイントシャフト51に設けられたインナレース52、アウタレース49及びインナレース52に形成されたボール溝49aと52aとの間に嵌合するボール54等によって、出力軸6とパワーユニット側締結フランジ31を等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容するDOJ、即ち等速スベリジョイント機構を構成する。このジョイントシャフト51の後端部に結合されるパワーユニット側締結フランジ31は、出力軸保持部22やジョイント45に影響されることなくフランジ径を小さくできる。
一方、フロントプロペラシャフト11の前端部に、そのフロントプロペラシャフト11を形成するシャフトチューブ11aの前端に基端が結合されてパワーユニット側締結フランジ31の締結フランジ面31cに接合可能な締結フランジ面32cを有しネジ孔31bに対応するボルト挿入孔32bが穿設された円板状のプロペラシャフト側締結フランジ32が設けられている。これらの締結フランジ面32cと31cを接合し、ボルト挿入孔32bから挿入されてネジ孔31bに螺合する結合ボルト32によって、パワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32が締結される。このプロペラシャフト側締結フランジ31のフランジ径は、パワーユニット側締結フランジ31のフランジ径と同様に小径にできる。
このように構成されたデファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を車体1に搭載する艤装にあたり、予めジョイント45及びパワーユニット側締結フランジ30が組み付けられた状態のパワーユニット5が車体1の前部に搭載されている。即ち、トランスミッションケース21の出力軸保持部22と、出力軸6に装着されたスリーブ42との間がシール部材43によってシールされ、スリーブ42から突出する出力軸6の後端部41にジョイント45及びパワーユニット側締結フランジ30が組み付けられている。
一方、プロペラシャフト10の後端部に第2締結部14、即ちカルダンジョイント15を介してデファレンシャル装置8が組み付けられている。なお、フロントプロペラシャフト11の後端部にはセンターマウント2が組み付けられている。
このデファレンシャル装置8が連結されたプロペラシャフト10は、その前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ32の締結フランジ面32cを、パワーユニット5に設けられたパワーユニット側締結フランジ31の締結フランジ面31cを接合し、ボルト挿入孔32bから挿入されてネジ孔31bに螺合する結合ボルト33によってパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32を締結する。この締結に続いてセンターマウント2によりフロントプロペラシャフト11の後端部を車体1の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置8を車体1に取り付けることによってプロペラシャフト11及びデファレンシャル装置8が搭載される。
このように構成された第1締結部40を有する駆動系によると、パワーユニット5の出力軸6からの回転トルクは、出力軸6の後端部41に取り付けられたジョイントケース46のアウタレース49、インナレース52、ボール溝49aと52aとの間に嵌合するボール54等によって構成された等速スベリジョイント機構を介してジョイントシャフト51の後端部に設けられたパワーユニット側締結フランジ30に等速で回転トルク伝達し、このパワーユニット側締結フランジ31に締結されたプロペラシャフト側締結フランジ32からフロントプロペラシャフト11に伝達される。フロントプロペラシャフト11からカルダンジョイント13を介してリヤプロペラシャフト12に伝達され、リヤプロペラシャフト12からカルダンジョイント15を介してデファレンシャル装置8に伝達される。
このように構成された本実施の形態によると、パワーユニット5の出力軸6の後端部41に、等速スベリジョイント機構を構成するジョイント45を介してパワーユニット側締結フランジ31が連結され、このパワーユニット側締結フランジ31と、プロペラシャフト11の前端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジ32とを締結することから、回転トルク伝達時におけるパワーユニット5の出力軸6からプロペラシャフト10に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは軸方向の荷重伝達が極めて小さく抑制され、パワーユニット5からデファレンシャル装置8への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置8の軸方向の強制加振の発生を抑制することができる。
更に、互いに締結されるパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32のフランジ径が小径に設定されることから、車体下部に配置されるプロペラシャフト10と車体下面とのクリアランスが抑制でき、プロペラシャフト10及びパワーユニット5等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、トランスミッションケース21出力保持部22の開口端22aから突出する出力軸6の後端部41にジョイント45及びパワーユニット側締結フランジ31が組み付けられた状態でパワーユニット5が車体1の前部に搭載されることから、出力軸保持部22内に配置されたシール部材43や出力軸6、及びアウタレース49、インナレース52、アウタレース49及び、ボール溝49aと52aとの間に嵌合するボール54等のジョイント45の構成部材を損傷することがない。また、トランスミッションケース21内の潤滑油が軸保持部22の開口端22aから漏れ出すおそれがなく、また、開口端22aからの不純物が進入することがなく、潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
(第3実施の形態)
図4を参照して本発明の第3実施の形態を説明する。なお、本実施の形態は第1締結部の構成が第1実施の形態及び第2実施の形態と異なり、他の構成は第1実施の形態及び第2実施の形態と同様であり、対応する部位に同一符号を付して該部の詳細な説明を省略する。
図4は、この第1締結部60の要部拡大図である。パワーユニット5のトランスミッションケース21の後端に円筒状の出力軸保持部22が突出形成され、出力軸保持部22の前端においてベアリング23を介して出力軸6が回転自在に支持されている。ベアリング23から出力軸保持部22内に突出する出力軸6の後端部41にはスプライン41a及びネジ部41bが形成されている。この出力軸16の後端部41にベアリング23との間にスリーブ42を介在してジョイント45が設けられている。
ジョイント45は、出力軸保持部22内に収容されて出力軸6の後端部41に結合されるジョイントケース46及び先端軸部51aがジョイントケース46内に挿入され後端部にパワーユニット側締結フランジ31が設けられたジョイントシャフト51を有している。
ジョイントケース46は、前端側がスリーブ42に当接すると共にスプライン41aにスプライン嵌合する円筒状の基部47と、基部47の後端に結合される円板状で中央部に開口48aが形成された取付フランジ48及び取付フランジ48の外周部に前端が結合される円筒状のアウタレース49を有し、アウタレース49はスリーブ61を介在して出力軸保持部22に回転自在に嵌合保持されると共に、出力軸保持部22の開口端22aとアウタレース49の後端開口49bとの間はシール部材43によってシールされている。このジョイントケース46は、基部47をスプライン41aにスプライン係合して取付フランジ48の開口48aからジョイントケース46内に突出するネジ部41bに螺合するナット50によって出力軸6の後端部41に結合されている。
一方、ジョイントシャフト51の先端軸部51aに、軸方向に沿って伸びる複数のボール溝52aが形成された環状のインナレース52が固定され、対向するボール溝52aと49aとの間に環状のゲージ53に保持されたボール54が嵌合する。アウタレース49の後端開口49bから後方に突出するジョイントシャフト51の後端部に、周辺近傍に等間隔で複数のネジ孔31bが形成されたパワーユニット側締結フランジ31が設けられている。更に、アウタレース49の後端開口49bとジョイントシャフト51との間をブーツ55でシールしている。
このように構成されたジョイント45は、出力軸6の後端部41に取り付けられたジョイントケース46のアウタレース49、インナレース52、ボール溝49aと52a及びボール54等によって出力軸6とパワーユニット側締結フランジ30を等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容するDOJ、即ち等速スベリジョイント機構を構成する。出力軸保持部22の開口端22aから突出するジョイントシャフト51に結合されるパワーユニット側締結フランジ31は、出力軸保持部22やジョイント45に影響されることなくフランジ径を小さくできる。
一方、フロントプロペラシャフト11の前端部に、パワーユニット側締結フランジ31の締結フランジ面31cに接合可能な締結フランジ面32cを有しネジ孔31aに対応するボルト挿入孔32aが穿設された円板状のプロペラシャフト側締結フランジ32が設けられている。これらの締結フランジ面32cと31cを接合し、ボルト挿入孔32aから挿入されてネジ孔31aに螺合する結合ボルト33によって、パワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32が締結される。このプロペラシャフト側締結フランジ32のフランジ径は、パワーユニット側締結フランジ31のフランジ径と同様に小径にできる。
このように構成されたデファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、予めジョイント45のアウタレース49が出力軸保持部22内にスリーブ61を介して回転自在に嵌合保持されてパワーユニット5にジョイント45及びパワーユニット側締結フランジ31が組み付けられた状態でパワーユニット5が車体1の前部に搭載されている。
一方、プロペラシャフト10の後端部にカルダンジョイント15を介してデファレンシャル装置8が組み付けられ、かつフロントプロペラシャフト11の後端部にセンターマウント2が組み付けられている。
このデファレンシャル装置8が連結されたプロペラシャフト10は、その前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ32の締結フランジ面32cを、パワーユニット5に設けられたパワーユニット側締結フランジ31の締結フランジ面31cを接合し、ボルト挿入孔32aから挿入されてネジ孔31aに螺合する結合ボルト33によってパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32を締結する。この締結に続いてセンターマウント2によりフロントプロペラシャフト11の後端部を車体1の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置8を車体1に取り付けることによってプロペラシャフト11及びデファレンシャル装置8が搭載される。
このように構成された本実施の形態によると、パワーユニット5の出力軸6の後端部41に、等速スベリジョイント機構を構成するジョイント45を介してパワーユニット側締結フランジ31が連結され、このパワーユニット側締結フランジ31と、プロペラシャフト11に設けられたプロペラシャフト側締結フランジ32とを締結することから、回転トルク伝達時におけるパワーユニット5の出力軸6からプロペラシャフト10に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは軸方向の荷重伝達が極めて小さく抑制され、パワーユニット5からデファレンシャル装置8への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置8の強制加振を抑制できる。
更に、互いに締結されるパワーユニット側締結フランジ31とプロペラシャフト側締結フランジ32のフランジ径が小径に設定されて、車体下部に配置されるプロペラシャフト10と車体下面とクリアランスの抑制できてプロペラシャフト10及びパワーユニット5等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、出力軸6の後端部41に取り付けられたジョイント45がミッションケース21の出力軸保持部22内に収容されてプロペラシャフト10及びパワーユニット5の搭載スペースやレイアウトが更に良好になると共に、ジョイント45が出力軸保持部22に保持されて、プロペラシャフト10の曲げ剛性が向上し、危険回転速度(曲げ固有振動数)を上げることができる。
また、デファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、トランスミッションケース21の出力軸保持部22から突出して配置されたパワーユニット側締結フランジ31にプロペラシャフト10の前端に設けられたプロペラシャフト側締結フランジ31を締結してプロペラシャフト10を艤装することから、出力軸保持部22内に配置されたシール部材43や出力軸6、及びアウタレース49、インナレース52、ボール溝49aと52aとの間に嵌合するボール54等のジョイント45の構成部材を損傷することがない。また、出力軸保持部22と出力軸6に装着されたスリーブ42との間がシール部材43によってシールされ、トランスミッションケース21内の潤滑油が軸保持部22の開口端22aから漏れ出すことがなく、また、潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
(第4実施の形態)
図5乃至図7を参照して本発明の第4実施の形態を説明する。なお、図5乃至図7において上記図1乃至図4と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
図5は、四輪駆動車やフロントエンジンリヤドライブの車両における動力伝達系の概要を示す車体下部の側面図である。プロペラシャフト10は、フロントプロペラシャフト11の後端部とリヤプロペラシャフト12がカルダンジョイント13を介して連結し、フロントプロペラシャフト11の前端部が第1締結部70によってパワーユニット5の出力軸6に連結し、リヤプロペラシャフト12の後端が第2締結部80を介してデファレンシャル装置8に連結されている。
図6は、パワーユニット5の出力軸6とフロントプロペラシャフト11を連結する第1締結部70の拡大図である。パワーユニット5のトランスミッションケース21の後端に円筒状の出力軸保持部22が突出形成され、出力軸保持部22にベアリング23a及び23bを介して出力軸6が回転自在に支持されている。出力軸保持部22の開口端22aから突出する出力軸6の後端部41にはスプライン41a及びネジ部41bが形成されている。
この出力軸6の後端部41にベアリング23bとの間にスペーサとなるスリーブ42を介在してパワーユニット側フランジ72が設けられ、かつ出力軸保持部22の開口端22aとスリーブ42との間をシールするシール部材43が配設されている。
パワーユニット側フランジ72は、前端がスリーブ42に当接すると共にスプライン41aにスプライン嵌合する円筒状の基部73と、基部73の後端に結合される円板状で中央部に開口74aが形成され外周に沿って複数のネジ孔74bが形成された締結フランジ74を有し、開口74aから突出するネジ部41bに螺合するナット75によって出力軸6の後端部41に取り付けられる。
一方、フロントプロペラシャフト11の前端部に比較的小径で安価に構成できるカルダンジョイント76が設けられている。カルダンジョイント76は、フロントプロペラシャフト11の前端に結合される基部76a及びこの基部76aに結合されるプロペラシャフト側のヨーク76bに十字形のスパイダ76cを介して連結されるフランジヨーク76dを有し、フランジヨーク76dにパワーユニット側締結フランジ72の結合フランジ74の締結フランジ面74cに接合可能な締結フランジ面77cを有しネジ孔74bに対応するボルト挿入孔77bが穿設されたプロペラシャフト側締結フランジ77が設けられている。
そして、これらパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ面74cとプロペラシャフト側締結フランジ77の締結フランジ面77cを接合し、ボルト挿入孔77bから挿入されてネジ孔74bに螺合する結合ボルト78によって互いに締結されて出力軸6とプロペラシャフト11の前端部が連結される。互いに締結されるパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ74及びプロペラシャフト側締結フランジ77は、比較的フランジ径を小さく形成できる。
図7は、第2締結部80の要部拡大図であり、81はデファレンシャル装置8のデファレンシャルキャリヤである。デファレンシャルキャリヤ81の前端に入力軸保持部となる円筒状のドライブピニオン保持部82が突出形成され、ドライブピニオン保持部82の基端側にベアリング83を介して入力軸となるドライブピニオン9が回転自在に支持されている。ドライブピニオン9は、その前端がほぼドライブピニオン保持部82の開口端82aに達し、前端部86の外周面に軸方向に沿って伸びる複数のボール溝86aが形成されている。
ドライブピニオン保持部82の内周面に円筒状のスリーブ87が配設され、スリーブ87の内周面に、外周面が摺動可能に嵌合して内周面に内周面に軸方向に沿って伸びる複数のボール溝88aが形成されたスリーブヨーク88が回転方向及び軸方向に移動可能に配置されている。更に、図示しないリング状のゲージに保持されたボール89がボール溝86aと88aとの間に嵌合している。ドライブピニオン保持部82の開口端82aには、この開口端82aとスリーブヨーク88の外周との間をシールするシール部材84が配設されている。これらドライブピニオン9とスリーブヨーク88に形成されたボール溝86aと88aに嵌合するボール89によって、ドライブピニオン9に対してスリーブヨーク88の相対回転方向への移動を規制し、かつ軸方向への相対移動を許容するボールスプライン機構85を構成する。
ドライブピニオン保持部82の開口端82aから前方に突出するスリーブヨーク88の前端にカルダンジョイント90が設けられている。カルダンジョイント90は、スリーブヨーク88の前端を閉塞して結合される基部90a、この基部90aに結合されるヨーク90bに十字形のスパイダ90cを介して連結されるフランジヨーク90dを有し、このフランジヨーク90dに周辺近傍に等間隔で複数のネジ孔91b形成されたデファレンシャル側締結フランジ91が一体形成されている。このデファレンシャル側締結フランジ91は、ドライブピニオン保持部82やボールスプライン機構85に影響されることなくフランジ径を小さくできる。
一方、リヤプロペラシャフト12の後端部に、基端が結合されてデファレンシャル側締結フランジ91の締結フランジ面91cに接合可能な締結フランジ面92cを有しネジ孔91bに対応するボルト挿入孔92bが穿設された円板状のプロペラシャフト側締結フランジ92が設けられている。これらの締結フランジ面92cと91cを接合し、ボルト挿入孔92bから挿入されてネジ孔91bに螺合する結合ボルト93によって、デファレンシャル側締結フランジ91とプロペラシャフト側締結フランジ92が締結される。
このように構成されたデファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、予め第1締結部70のパワーユニット側締結フランジ72が組み付けられた状態でパワーユニット5が車体1に搭載されている。即ち、トランスミッションケース21の出力軸保持部22と、出力軸6に装着されたスリーブ42との間がシール部材43によってシールされ、スリーブ42から突出する出力軸6の後端部41にパワーユニット側締結フランジ72が組み付けられている。一方、プロペラシャフト10の後端部にカルダンジョイント90を介してデファレンシャル装置8を組み付けて準備する。
そして、このようにデファレンシャル装置8が連結されたプロペラシャフト10は、その前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ77の締結フランジ面77cを、パワーユニット5に設けられたパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ74の締結フランジ面74cに接合し、ボルト挿入孔77bから挿入されてネジ孔74bに螺合する結合ボルト76によってパワーユニット側締結フランジ72とプロペラシャフト側締結フランジ77を締結する。この締結に続いてセンターマウント2によりフロントプロペラシャフト11の後端部を車体1の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置8を車体1に取り付けることによってプロペラシャフト10及びデファレンシャル装置8が搭載される。
このように構成された第1締結部70及び第2締結部80を有する駆動系によると、パワーユニット5の出力軸6からの回転トルクは、互いに結合されたパワーユニット側締結フランジ72及びプロペラシャフト側締結フランジ77からカルダンジョイント76を介してフロントプロペラシャフト11に伝達される。フロントプロペラシャフト11からカルダンジョイント13を介してリヤプロペラシャフト12に伝達され、リヤプロペラシャフト12から互いに結合されたプロペラシャフト側締結フランジ92及びデファレンシャル側締結フランジ91を介してカルダンジョイント90に伝達され、カルダンジョイント90よって相対角度変化が許容されてスリーブヨーク88に伝達される。スリーブヨーク88からスリーブヨーク88及びドライブピニオン9に形成され、ボール溝88aと86a及びボール89等によるボールスプライン機構85を介してドライブピニオン9に伝達される。
このように構成された本実施の形態によると、デファレンシャル装置8のドライブピニオン9とプロペラシャフト10にカルダンジョイント90を介在して連結されたスリーブヨーク88が、軸方向の摺動摩擦抵抗が極めて小さなボールスプライン機構85を介して連結されることから、回転トルク伝達時におけるプロペラシャフト10側からドライブピニオン9に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは極めて小さく抑制されてパワーユニット5からデファレンシャル装置8への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置8の強制加振の発生が抑制できる。
更に、パワーユニット5に配設されるパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ74及びこのパワーユニット側締結フランジ74に締結されるフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されるプロペラシャフト締結フランジ77のフランジ径が小径に形成されると共に、デファレンシャル装置8側に設けられたカルダンジョイント90を含むデファレンシャル側締結フランジ91及びこのデファレンシャル側締結フランジ91に締結されるリヤプロペラシャフト11の後端部に設けられたプロペラシャフト側締結フランジ92のフランジ径が小径に設定されて、車体下部に配置されるプロペラシャフト10と車体下面とのクリアランスが抑制できてプロペラシャフト10及びパワーユニット5等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、パワーユニット側締結フランジ72が出力軸保持部22から突出して組み付けられた状態で、パワーユニット側締結フランジ72にフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ77を締結することから、プロペラシャフト10の艤装時に出力軸保持部82内に配置された出力軸6やシール部材43等を損傷することがない。また、トランスミッションケース21内の潤滑油が軸保持部22の開口端22aから漏れ出すおそれがなく、かつ、開口端22aからの不純物がトランスミッションケース21内に進入することがなく、潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
更に、出力軸6とフロントプロペラシャフト11、フロントプロペラシャフト11とリヤプロペラシャフト12、リヤプロペラシャフト12とデファレンシャル装置8を安価なカルダンジョイント76、13、90を介して連結することから、高価な等速スベリジョイントが不要で安価に構成することができる。
(第5実施の形態)
図8を参照して本発明の第5実施の形態を説明する。本実施の形態はプロペラシャフトの後端部とデファレンシャル装置を連結する第2締結部が第4実施の形態と異なり他の構造は第4実施の形態と同様であり、第2締結部を主に説明する。なお、図8おいて図5乃至図7と対応する部位に同一符号を付することで、該部の詳細な説明を省略する。
図8は、この第2締結部100の要部拡大図である。デファレンシャル装置8のデファレンシャルキャリヤ81の前端に円筒状のドライブピニオン保持部82が突出形成され、ドライブピニオン保持部82にベアリング83a及び83bを介してドライブピニオン9が回転自在に支持されている。
ドライブピニオン保持部82の開口端82aから突出するドライブピニオン9の前端部101にスプライン101a及びネジ部101bが形成されている。この出力軸6の前端部101にベアリング83bとの間にスペーサとなるスリーブ102を介在してジョイント105が設けられ、かつドライブピニオン保持部82の開口端82aとスリーブ102との間をシールする環状のシール部材103が配設されている。
ジョイント105は、ドライブピニオン9の前端部101に結合されるジョイントケース106及び前端にデファレンシャル側締結フランジ91が設けられたジョイントシャフト111を有している。
ジョイントケース106は、前端側がスリーブ102に当接すると共にスプライン101aにスプライン嵌合する円筒状の基部107と、基部107の前端に結合される円板状で中央部に開口108aが形成された取付フランジ108及び取付フランジ108の外周部に結合されて前方に延在する円筒状のアウタレース109を有し、アウタレース109の内周面に軸方向に伸びる複数のボール溝109aが形成されている。このジョイントケース106は、基部107をスプライン101aにスプライン嵌合して取付フランジ108の開口108aからジョイントケース106内に突出するネジ部101bに螺合するナット110によってドライブピニオン9の前端部101に結合される。
一方、ジョイントケース106内に挿入されるジョイントシャフト111の先端軸部111aに、外周に軸方向に沿って伸びる複数のボール溝112aが形成されたインナレース112が固定され、アウタレース109の前端開口109bから前方に突出するジョイントシャフト101の前端部に、周辺近傍に複数のネジ孔91bが形成されたパワーユニット側締結フランジ91が設けられている。
更に、インナレース102に形成された各ボール溝102aと、アウタレース109のボール溝109aとの間に、環状のゲージ113に保持されたボール114をそれぞれ嵌合させて装着されている。更に、アウタレース109の前部開口109bとジョイントシャフト111との間をシールする可撓性のブーツ115が配設されている。
このように構成されたジョイント105は、ドライブピニオン9に結合するジョイントケース106のアウタレース109、インナレース112、ボール溝109aと112aとの間に嵌合するボール114等によってドライブピニオン9とデファレンシャル側締結フランジ91の間を等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容するDOJ、即ち等速スベリジョイント機構を構成する。ジョイントシャフト111に結合されるデファレンシャル側締結フランジ91は、ドライブピニオン保持部82やジョイント105に影響されることなくフランジ径を小さくできる。
一方、リヤプロペラシャフト12の後端部に、デファレンシャル側締結フランジ91の締結フランジ面91cに接合可能な締結フランジ面92cを有しネジ孔91aに対応するボルト挿入孔92bが穿設された円板状のプロペラシャフト側締結フランジ92が設けられている。これらの締結フランジ面92cと91cを接合し、ボルト挿入孔92bから挿入されてネジ孔91bに螺合する結合ボルト93によって、デファレンシャル側締結フランジ91とプロペラシャフト側締結フランジ92が締結される。このプロペラシャフト側締結フランジ92は、デファレンシャル側締結フランジ91のフランジ径と同様に小径に形成される。
このように構成されたデファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、第4実施の形態と同様に予め第1締結部70のパワーユニット側締結フランジ72が組み付けられた状態でパワーユニット5が車体1の前部に搭載されている。一方、プロペラシャフト10の後端部に第2締結部100を介してデファレンシャル装置8を組み付けて準備する。
そして、このようにデファレンシャル装置8が連結されたプロペラシャフト10は、その前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ77の締結フランジ面77cを、パワーユニット5に設けられたパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ面74cに接合し、ボルト挿入孔77bから挿入されてネジ孔74bに螺合する結合ボルト78によってパワーユニット側締結フランジ72とプロペラシャフト側締結フランジ77を締結する。この締結に続いてセンターマウント2によりフロントプロペラシャフト11の後端部を車体1の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置8を車体1に取り付けることによってプロペラシャフト10及びデファレンシャル装置8が搭載される。
このように構成された第1締結部70及び第2締結部100を有する駆動系によると、パワーユニット5の出力軸6からの回転トルクは、互いに結合されたパワーユニット側締結フランジ72及びプロペラシャフト側締結フランジ77からカルダンジョイント76を介してフロントプロペラシャフト11に伝達され、カルダンジョイント13を介してリヤプロペラシャフト12に伝達され、リヤプロペラシャフト12から互いに結合されたプロペラシャフト側締結フランジ92とデファレンシャル側締結フランジ91を介してジョイント105のジョイントシャフト111に伝達される。ジョイントシャフト111から、インナレース112、アウタレース109、ボール溝112a、109aに嵌合するボール114等によって構成された等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容する等速スベリジョイント機構を介してジョイントケース106に伝達され、ジョイントケース106が結合されたドライブピニオン9に伝達される。
このように構成された本実施の形態によると、デファレンシャル装置8のドライブピニオン9とリヤプロペラシャフ12の後端が、等速スベリジョイント機構を介して連結されることから、回転トルク伝達時におけるプロペラシャフト10側からドライブピニオン9に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは軸方向の荷重伝達が極めて小さく抑制されてパワーユニット5からデファレンシャル装置8への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置8の強制加振が抑制できる。
更に、パワーユニット5に配設されるパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ74及びこのパワーユニット側締結フランジ74に締結されるフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されるプロペラシャフト締結フランジ77のフランジ径が小径に形成されると共に、デファレンシャル装置8側に設けられたデファレンシャル側締結フランジ91及びプロペラシャフト側締結フランジ92のフランジ径が小径に設定されて、プロペラシャフト10と車体1の下面とのクリアランスを抑制できてプロペラシャフト10及びパワーユニット5等の搭載性やレイアウト性が良好になる。
また、デファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、第4実施の形態と同様に、パワーユニット5にパワーユニット側締結フランジ72が出力軸保持部22から突出して組み付けられた状態で、パワーユニット側締結フランジ72にフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ77を締結することから、プロペラシャフト10の艤装時に出力軸保持部82内に配置された出力軸6やシール部材43等を損傷することがない。また、トランスミッションケース21内の潤滑油が軸保持部22の開口端22aから漏れ出すおそれがなく、かつ、潤滑油に発生するコンタミを抑制することができる。
(第6実施の形態)
図9を参照して本発明の第6実施の形態を説明する。本実施の形態はプロペラシャフトの後端部とデファレンシャル装置を連結する第2締結部が第5実施の形態と異なり他の構造は第5実施の形態と同様であり、第2締結部を主に説明する。なお、図8おいて図5乃至図7と対応する部位に同一符号を付することで、該部の詳細な説明を省略する。
図9は、この第2締結部120の要部拡大図である。デファレンシャル装置8のデファレンシャルキャリヤ81の前端に円筒状のドライブピニオン保持部82が突出形成され、ドライブピニオン保持部82の後端においてベアリング83を介してドライブピニオン9が回転自在に支持されている。ベアリング83からドライブピニオン保持部82内に突出するドライブピニオン9の前端部101にはスプライン101a及びネジ部101bが形成されている。このドライブピニオン9の前端部101ベアリング83との間にスリーブ102を介在してジョイント105が設けられている。
ジョイント105は、ドライブピニオン保持部82内に収容されてドライブピニオン9の前端部101に結合されるジョイントケース106及びドライブピニオン保持部82の開口端82aから前方に突出した前端部にデファレンシャル側締結フランジ91が結合すジョイントシャフト111を有している。
ジョイントケース106は、後端側がスリーブ102に当接すると共にスプライン101aにスプライン嵌合する円筒状の基部107と、基部107の前端に結合される円板状で中央部に開口108aが形成された取付フランジ108及び取付フランジ108の外周部に結合されて前方に延在する円筒状のアウタレース109を有し、アウタレース109はスリーブ117を介在してドライブピニオン保持部82に回転自在に嵌合保持される。ドライブピニオン保持部82の開口端82aとアウタレース109の前端109bとの間はシール部材103によって水密的にシールされている。このアウタレース109の内周面に軸方向に伸びる複数のボール溝109aが形成されている。
このジョイントケース106は、基部107をスプライン101aにスプライン係合して取付フランジ108の開口108aからジョイントケース106内に突出するネジ部101bに螺合するナット110によってドライブピニオン9の前端部101に結合されている。
一方、ジョイントシャフト111の先端軸部111aに、外周に軸方向に沿って伸びる複数のボール溝112aが形成された環状のインナレース112が固定され、対向するボール溝112aと109aとの間にゲージ113に保持されたボール114を嵌合する。アウタレース109の前端開口部109bから前方に突出するジョイントシャフト51の前端部に、複数のネジ孔91bが形成されたパワーユニット側締結フランジ91が設けられている。
このように構成されたジョイント105は、ドライブピニオン9に結合するジョイントケース106のアウタレース109、デファレンシャル側締結フランジ91に結合されたジョイントシャフト111に設けられたインナレース112、ボール溝109aと112aとの間に嵌合するボール114等によってドライブピニオン9とデファレンシャル側締結フランジ91の間を等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容するDOJ、即ち等速スベリジョイント機構を構成する。ドライブピニオン保持部82の開口端82aから突出するジョイントシャフト111の前端に結合されるデファレンシャル側締結フランジ91は、ドライブピニオン保持部82やジョイント105に影響されることなくフランジ径を小さくできる。
一方、リヤプロペラシャフト12の後端部に、基端が結合されてデファレンシャル側締結フランジ91の締結フランジ面91cに接合可能な締結フランジ面92cを有しネジ孔91bに対応するボルト挿入孔92bが穿設された円板状のプロペラシャフト側締結フランジ92が設けられている。これらの締結フランジ面92cと91cを接合し、ボルト挿入孔92bから挿入されてネジ孔91bに螺合する結合ボルト93によって、デファレンシャル側締結フランジ91とプロペラシャフト側締結フランジ92が締結される。
このように構成されたデファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、第5実施の形態と同様に予め第1締結部70のパワーユニット側締結フランジ72が組み付けられた状態でパワーユニット5が車体1の前部に搭載されている。一方、プロペラシャフト10の後端部に第2締結部110を介してデファレンシャル装置8を組み付けて準備する。
そして、このようにデファレンシャル装置8が連結されたプロペラシャフト10は、その前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ77の締結フランジ面77cを、パワーユニット5に設けられたパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ74の締結フランジ面74cに接合し、ボルト挿入孔77bから挿入されてネジ孔74bに螺合する結合ボルト76によってパワーユニット側締結フランジ72とプロペラシャフト側締結フランジ77を締結する。この締結に続いてセンターマウント2によりフロントプロペラシャフト11の後端部を車体1の下面に取り付け支持し、デファレンシャル装置8を車体1に取り付けることによってプロペラシャフト10及びデファレンシャル装置8が搭載される。
このように構成された第1締結部70及び第2締結部110を有する駆動系によると、パワーユニット5の出力軸6からの回転トルクは、互いに結合されたパワーユニット側締結フランジ72及びプロペラシャフト側締結フランジ77からカルダンジョイント76を介してフロントプロペラシャフト11に伝達される。フロントプロペラシャフト11からカルダンジョイント13を介してリヤプロペラシャフト12に伝達され、リヤプロペラシャフト12から互いに結合されたプロペラシャフト側締結フランジ92とデファレンシャル側締結フランジ91を介してジョイント115のジョイントシャフト111に伝達される。ジョイントシャフト111から、インナレース112、アウタレース109、ボール溝112a、109aに嵌合するボール114等によって構成された等速で回転トルク伝達すると共に、互いの相対角度変化及び軸方向の相対移動を許容する等速スベリジョイント機構を介してジョイントケース106に伝達され、ジョイントケース106が結合されたドライブピニオン9に伝達される。
このように構成された本実施の形態によると、デファレンシャル装置8のドライブピニオン9とリヤプロペラシャフ12の後端が、等速スベリジョイント機構を介して連結されることから、回転トルク伝達時にけるプロペラシャフト10側からドライブピニオン9に対する軸方向の荷重伝達が遮断、或いは軸方向の荷重伝達が極めて小さく抑制されてパワーユニット5からデファレンシャル装置8への回転トルク伝達に伴うデファレンシャル装置8の強制加振が抑制できる。
更に、パワーユニット5に配設されるパワーユニット側締結フランジ72の締結フランジ74及びこのパワーユニット側締結フランジ74に締結されるフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されるプロペラシャフト締結フランジ77のフランジ径が小径に形成されると共に、デファレンシャル装置8側に設けられたデファレンシャル側締結フランジ91及びプロペラシャフト側締結フランジ92のフランジ径が小径に設定されて、プロペラシャフト10と車体1のクリアランスを抑制されてプロペラシャフト10及びパワーユニット5等の搭載性やレイアウト性が良好になり、車体設計に制約が解消或いは大幅に緩和される。
更に、ドライブピニオン9の前端部111に取り付けられたジョイント105がデファレンシャルキャリヤ81のドライブピニオン保持部82内に収容されてプロペラシャフト10及びデファレンシャル装置8の搭載スペースやレイアウトが更に良好になると共に、ジョイント105がドライブピニオン保持部82に保持されて、プロペラシャフト10の曲げ剛性が向上し、危険回転速度(曲げ固有振動数)を上げることができる。
また、デファレンシャル装置8及びプロペラシャフト10を搭載する艤装にあたり、パワーユニット5にパワーユニット側締結フランジ72が出力軸保持部22から突出して組み付けられた状態で、パワーユニット側締結フランジ72にフロントプロペラシャフト11の前端部に結合されたプロペラシャフト側締結フランジ77を締結することから、第4実施の形態及び第5実施の形態と同様に、プロペラシャフト10の艤装時に出力軸保持部82内に配置された出力軸6やシール部材43等を損傷することがなく、かつ、潤滑油が軸保持部22の開口端22aから漏れ出すおそれがなくなる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第4〜第6実施の形態における第1締結部70において、出力軸保持部22の開口端22aから突出する出力軸6の後端部41にパワーユニット側締結フランジ72を設け、フロントプロペラシャフト11の前端部にカルダンジョイント76を介在してプロペラシャフト側締結フランジ77を揺動自在に設けたが、出力軸6の後端部41にカルダンジョイントを介在してパワーユニット側締結フランジ72を揺動自在に設け、フロントプロペラシャフト11の前端部に直接的にプロペラシャフト側締結フランジ77を設けることもできる。
車両用プロペラシャフトの締結部構造の第1実施の形態に係る動力伝達系の概要を示す車体下部の側面図である。 第1締結部の要部拡大図である。 第2実施の形態に係る第1締結部の要部拡大図である。 第3実施の形態に係る第1締結部の要部拡大図である。 車両用プロペラシャフトの締結部構造の第4実施の形態に係る動力伝達系の概要を示す車体下部の側面図である。 第4実施の形態に係る第1締結部の要部拡大図である。 第4実施の形態に係る第2締結部の要部拡大図である。 第5実施の形態に係る第2締結部の要部拡大図である。 第6実施の形態に係る第2締結部の要部拡大図である。 従来のプロペラシャフトの概要を示す図である。 従来のプロペラシャフトの概要を示す図である。 第1継手が等速継手の従来例におけるパワーユニットとプロペラシャフトの結合部の概要を示す図である。
符号の説明
1 車体
5 パワーユニット
8 デファレンシャル装置
9 ドライブピニオン(入力軸)
10 プロペラシャフト
11 フロントプロペラシャフト
12 リヤプロペラシャフト
13 カルダンジョイント
14 第2締結部
15 カルダンジョイント
20 第1締結部
21 トランスミッションケース
22 出力軸保持部
22a 開口端
24 シール部材
25 ボールスプライン機構
26 後端部
26a ボール溝
28 スリーブヨーク
28a ボール溝
29 ボール
30 カルダンジョイント
31 パワーユニット側締結フランジ
32 プロペラシャフト側締結フランジ
40 第1締結部
41 後端部
43 シール部材
45 ジョイント
46 ジョイントケース
49 アウタレース
49a ボール溝
51 ジョイントシャフト
51a 先端軸部
52 インナレース
52a ボール溝
54 ボール
60 第1締結部
70 第1締結部
72 パワーユニット側フランジ
76 カルダンジョイント
77 プロペラシャフト側締結フランジ
80 第2締結部
81 デファレンシャルキャリヤ
82 ドライブピニオン保持部(入力軸保持部)
82a 開口端
85 ボールスプライン機構
86 前端部
86a ボール溝
88 スリーブヨーク
88a ボール溝
89 ボール
90 カルダンジョイント
91 デファレンシャル側締結フランジ
92 プロペラシャフト側締結フランジ
100 第2締結部
101 前端部
105 ジョイント
106 ジョイントケース
109 アウタレース
109a ボール溝
111 ジョイントシャフト
111a 先端軸部
112 インナレース
112a ボール溝
114 ボール

Claims (9)

  1. 車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、
    上記第1締結部は、
    パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部内に回転自在に支持された上記出力軸の後端部外周に軸方向に沿って延在する複数のボール溝と、
    上記出力軸保持部内に回転方向及び軸方向に移動自在に嵌合し内周に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたスリーブヨークと、
    上記出力軸の後端部に形成されたボール溝とスリーブヨークに形成されたボール溝との間に嵌合して出力軸の後端部及びスリーブヨークと共にボールスプライン機構を形成するボールと、
    上記出力軸保持部の開口端から突出する上記スリーブヨークの後端にジョイントを介して揺動自在に設けられたパワーユニット側締結フランジと、
    上記プロペラシャフトの前端部に設けられ、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  2. 上記第1締結部のジョイントが、カルダンジョイントであることを特徴とする請求項1に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  3. 車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、
    上記第1締結部は、
    上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部に回転自在に支持され該出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する後方が開放されたジョイントケースと、
    先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備えかつジョイントケースから後方に突出する後端部にパワーユニット側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、
    上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、
    上記プロペラシャフトの前端部に設けられ、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  4. 車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、
    上記第1締結部は、
    上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部に回転自在に支持された上記出力軸の後端部に結合されると共に上記出力軸保持部内に回転自在に保持された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する後方が開放されたジョイントケースと、
    先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備え上記ジョイントケース及び出力軸保持部の開口端から後方に突出する後端部にパワーユニット側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、
    上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、
    上記プロペラシャフトの前端部に設けられ、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  5. 車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、
    上記第1締結部は、
    上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合されたパワーユニット側締結フランジと、
    上記プロペラシャフトの前端部にジョイントを介して揺動自在に設けられた、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備え、
    上記第2締結部は、
    デファレンシャル装置のデファレンシャルキャリヤに形成された筒状の入力軸保持部内に回転自在に支持された上記入力軸の前端部外周に軸方向に沿って延在する複数のボール溝と、
    上記入力軸保持部内に回転方向及び軸方向に移動自在に嵌合し内周に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたスリーブヨークと、
    上記入力軸の前端部に形成されたボール溝とスリーブヨークに形成されたボール溝との間に嵌合して入力軸の前端部及びスリーブヨークと共にボールスプライン機構を形成するボールと、
    上記入力軸保持部の開口端から突出する上記スリーブヨークの前端にジョイントを介して揺動自在に設けられたデファレンシャル側締結フランジと、
    上記プロペラシャフトの後端部に設けられ、上記デファレンシャル側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  6. 上記第2締結部のジョイントが、カルダンジョイントであることを特徴とする請求項5に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  7. 車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、
    上記第1締結部は、
    上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合されたパワーユニット側締結フランジと、
    上記プロペラシャフトの前端部にジョイントを介して揺動自在に設けられた、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備え、
    上記第2締結部は、
    上記デファレンシャル装置のデファレンシャルキャリヤに形成された筒状の入力軸保持部に回転自在に支持され該入力軸保持部の開口端から突出する上記入力軸の前端部に結合された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する前方が開放されたジョイントケースと、
    先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備えかつジョイントケース内から前方に突出する前端部にデファレンシャル側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、
    上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、
    上記プロペラシャフトの後端部に設けられ、上記デファレンシャル側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  8. 車体に対して前後方向に延在して、前端部がパワーユニットの出力軸に第1締結部を介して連結すると共に後端部が第2締結部を介してデファレンシャル装置の入力軸に連結する車両用プロペラシャフトの締結部構造において、
    上記第1締結部は、
    上記パワーユニットのトランスミッションケースに形成された筒状の出力軸保持部の開口端から突出する上記出力軸の後端部に結合されたパワーユニット側締結フランジと、
    上記プロペラシャフトの前端部にジョイントを介して揺動自在に設けられた、上記パワーユニット側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備え、
    上記第2締結部は、
    上記デファレンシャル装置のデファレンシャルキャリヤに形成された筒状の入力軸保持部に回転自在に支持された上記入力軸の前端部に結合されると共に上記入力軸保持部内に回転自在に保持された円筒で内周に軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたアウタレースを有する前方が開放されたジョイントケースと、
    先端軸部が上記ジョイントケース内に挿入され、該先端軸部に上記ボール溝と対向して軸方向に延在する複数のボール溝が形成されたインナレースを備え上記ジョイントケース及び入力軸保持部の開口端から前方に突出する前端部にパワーユニット側締結フランジが設けられたジョイントシャフトと、
    上記アウタレースに形成されたボール溝とインナレースに形成されたボール溝に嵌合してアウタレース及びインナレースと共に等速スベリジョイント機構を形成するボールと、
    上記プロペラシャフトの後端部に設けられ、上記デファレンシャル側締結フランジに締結可能なプロペラシャフト側締結フランジと、を備えたことを特徴とする車両用プロペラシャフトの締結部構造。
  9. 上記第1締結部は、
    上記プロペラシャフトの前端部とプロペラシャフト側締結フランジとの間に介在するジョイントに代え、出力軸の後端部とパワーユニット側締結フランジの間にジョイント介在し、
    プロペラシャフトの前端部にプロペラシャフト側締結フランジが直接的に結合されたことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の車両用プロペラシャフトの締結部構造。
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