JP5304586B2 - 排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、独立した2系統の排気経路の下流側を単一のメインマフラーに連結した内燃機関の排気装置に関する。
特許文献1には、独立した2系統の排気経路の下流側を単一のメインマフラーに連結した内燃機関の排気系構造が開示されている。
この特許文献1では、2系統の排気経路のうちのいずれか一方に、排気ガスを冷却するための冷却手段、あるいは2系統の排気経路の排気ガスに温度差を生じさせるための温度差発生手段を設ける構成にしている。
なお、この特許文献1に開示されている排気系構造は、2系統の排気経路の上流側から下流側まで横に並んだ状態で配列された構成になっている。さらに、メインマフラーの排気ガス導入部分には、高回転用流路と低回転用流路とを開閉するためのバルブ装置が設けられている。
特開2008−180136号公報
上記特許文献1に係る従来例では、バルブ装置で高回転用流路と低回転用流路とを選択すると記載されているものの、メインマフラーの内部構造に関する記載がない。そのため、メインマフラー内部における排気ガス流路が1系統になってしまうと考えられ、圧力損失や消音の特性を変更することが難しいと考えられる。ここに改良の余地がある。
このような事情に鑑み、本発明は、独立した2系統の排気経路の下流側を単一のメインマフラーに連結した内燃機関の排気装置において、必要に応じて、圧力損失や消音の特性を変更可能とすることを目的としている。
本発明は、独立した2系統の排気経路の下流側を単一のメインマフラーに連結した内燃機関の排気装置であって、前記メインマフラー内において排気ガスの導入部から放出部に至るまでの排気ガスの流路長を変更するための排気制御装置を備え、前記メインマフラー内には、前記導入部から前記放出部までに、排気ガスを蛇行させて案内する第1流路が設けられているとともに、前記第1流路より短い第2流路が設けられ、前記導入部には、前記2系統の排気経路それぞれの下流側に連接されるアウターパイプと、このアウターパイプ内に非接触に挿入されかつ前記アウターパイプの下流端から飛び出した状態とされるインナーパイプとが設けられ、前記メインマフラーの内部には、前記アウターパイプと前記インナーパイプとの対向空間が開放される前側空間と、この前側空間の後側に配置されかつ前記インナーパイプの下流端が開放されるとともに前記放出部の上流側開口が開放される後側空間と、前記両空間の両側に配置されかつ前記前側空間にそれぞれ連通される第1、第2中間空間と、この第1、第2中間空間のさらに両側に配置される第1、第2外側空間と、前記第1中間空間と前記第2外側空間とを連通する第1バイパスパイプと、前記第2中間空間と前記第1外側空間とを連通する第2バイパスパイプと、前記第1外側空間と前記後側空間とを連通する第3バイパスパイプと、前記第2外側空間と前記後側空間とを連通する第4バイパスパイプとが設けられ、前記第1流路は前記前側空間から前記第1、第2中間空間と前記各バイパスパイプと前記第1、第2外側空間と前記後側空間とを経て前記放出部に至る流路とされ、前記第2流路は前記後側空間から前記放出部に至る流路とされ、前記排気制御装置は、前記インナーパイプ内を開放または閉塞するための排気弁と、負圧を利用して前記排気弁を閉弁状態にさせるためのアクチュエータと、前記アクチュエータに負圧供給源から負圧を供給する状態および供給しない状態にするための切替弁と、この切替弁の開閉動作を制御するための制御装置とを含み、前記制御装置は、前記内燃機関の回転速度が目標値未満の場合に前記切替弁を開弁させることにより、前記排気弁を閉弁状態にさせて前記2系統の排気経路から前記アウターパイプに到達した排気ガスを当該アウターパイプと前記インナーパイプとの対向空間から前記前側空間に導入させる状態にすることにより前記第1流路に排気ガスを優先的に流通させる一方、前記内燃機関の回転速度が前記目標値以上の場合に前記切替弁を閉弁させることにより、前記排気弁を開弁状態にさせて前記2系統の排気経路から前記アウターパイプに到達した排気ガスを優先的に前記インナーパイプの後端開口から前記後側空間に導入させる状態にすることにより前記第2流路に排気ガスを優先的に流通させる、ことを特徴としている。
の構成では、内燃機関の低回転時に排気ガスをメインマフラー内の比較的長い第1流路を経て大気放出させるようにし、また、内燃機関の高回転時に排気ガスを比較的短い第2流路を経て大気放出させるようにしている。そのため、内燃機関の低回転時には排気ガスの排気音を静かにすることが可能になり、また、内燃機関の高回転時には消音しながらも排気ガスの圧力損失を低減することが可能になる。
また、前記構成では、導入部をインナーパイプとアウターパイプとで2重管構造にしているから、排気弁をインナーパイプに設置するだけで、この排気弁を開閉させることで、インナーパイプとアウターパイプとの対向空間やインナーパイプそのものを、排気ガスの導入路とすることが可能になる。そのため、インナーパイプとアウターパイプとのそれぞれに排気弁を設置する必要がない等、構成の簡素化が図れる。
さらに、前記構成では、インナーパイプとアウターパイプとの対向空間から導入される排気ガスが、前側空間、側方空間ならびに後側空間を通るようになるので、この排気ガスの流路長が比較的長い第1流路となり、また、インナーパイプから導入される排気ガスが、後側空間のみを経て放出部から放出されるようになるので、この排気ガスの流路長が比較的短い第2流路となる。この場合、空間を通る数が多い第1流路では、排気抵抗が大きくなるので、消音作用が向上する一方、空間を通る数が少ない第2流路では、排気抵抗が小さくなるので、圧力損失が少なくなる。
さらに、前記構成では、アクチュエータについて負圧を動力源として作動する構成に特定して、アクチュエータに対する負圧の供給と非供給とを切り替えるための切替弁を用いるようにしている。これにより、一般的に市販されているアクチュエータや切替弁を流用することが可能になるから、設備コストを低減するうえで有利となる。
好ましくは、前記排気制御装置は、前記負圧供給源から供給される負圧を蓄圧するとともに、前記アクチュエータを多数回作動させるのに必要な蓄圧量とされた負圧タンクをさらに含む、構成とすることができる。
このように、アクチュエータを連続的に作動可能とするための負圧タンクを用いる構成に特定することができる。この特定によれば、万一、負圧供給源から負圧を受け取れない状況になったとしても、負圧タンクに蓄圧される負圧によって排気弁を開閉することが可能になる。
本発明は、独立した2系統の排気経路の下流側を単一のメインマフラーに連結した内燃機関の排気装置において、必要に応じて、圧力損失や消音の特性を変更可能とすることが可能になる。
本発明に係る内燃機関の排気装置の一実施形態で、その全体の外観を示す斜視図である。 図1の排気装置の平面図である。 図1の排気装置の側面図である。 図3の(4)−(4)線断面の矢視図である。 図1から図3のメインマフラーおよびその周辺を部分的に透過して示す斜視図である。 図1の排気装置の排気制御装置を示す構成図である。 図1のメインマフラー内での排気ガスの流路を説明するために模式的に示す平面図である。 図7の(8)−(8)線断面の矢視図である。 図7の(9)−(9)線断面の矢視図である。 図6の排気制御装置の排気弁が開弁している状態を示す図である。 図6の排気制御装置の排気弁が閉弁している状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図11に、本発明の一実施形態を示している。なお、以下において、前後、上下、左右という記載は、基本的に、排気装置を組み付けた車両を基準としており、また、上流、下流という記載は、基本的に、排気ガスの流れ方向を基準としている。
この実施形態では、排気装置の適用対象の内燃機関1として、自動車等の車両に搭載されるV型多気筒(例えば6気筒〜12気筒)の内燃機関とする場合を例に挙げている。
なお、内燃機関1は、車両に対して縦置きに搭載される例を挙げている。縦置きとは、内燃機関1の左バンク1Lが車両の左側に、右バンク1Rが車両の右側に、それぞれ配置される状態になることを言う。また、内燃機関1の回転動力を駆動系に伝達するためのプロペラシャフト3は、内燃機関1が搭載される車両の下部において左右方向中央に前後方向に沿う状態で設置されている。
図例の排気装置は、内燃機関1から排出される排気ガスを浄化、消音して大気に放出するものであり、独立した2系統の排気経路10,20を有する構成、つまり所謂、デュアル排気装置とされている。
第1排気経路10は、内燃機関1の左バンク1Lから排気ガスを送るものであり、第2排気経路20は、内燃機関1の右バンク1Rから排気ガスを送るものである。このように独立した第1、第2排気経路10,20には、共に上流側から順に、排気ガスを浄化するための触媒コンバータ11,21と、排気音を低減するためのサブマフラー12,22とが直列に配設されており、両排気経路10,20の下流側に、排気音を低減するための単一のメインマフラー30が設けられている。
触媒コンバータ11,21とサブマフラー12,22とを連通連結する部分はフロントパイプ13,23と呼ばれ、また、サブマフラー12,22とメインマフラー30とを連通連結する部分はリアパイプ14,24と呼ばれている。
なお、内燃機関1が始動されると、内燃機関1から排出される排気ガスが、エキゾーストマニホールド2L,2Rを経て触媒コンバータ11,21で浄化されてから、この浄化された排気ガスがサブマフラー12,22で消音されるとともに、さらにメインマフラー30で消音されてから、放出部33から外部(大気)に放出される。
このような排気装置を構成する要素について詳細に説明する。
第1、第2触媒コンバータ11,21は、第1、第2排気経路10,20の各上流端に設けられている。この第1、第2触媒コンバータ11,21の上流端は、内燃機関1の左右両方のバンク1L,1Rに個別に取り付けられるエキゾーストマニホールド2L,2Rの下流端に個別に連通する状態で取り付けられるようになっている。
第1、第2サブマフラー12,22は、第1、第2排気経路10,20の各上流側の途中に設けられている。この第1、第2サブマフラー12,22は、外形形状が円柱形とされており、その外径寸法はフロントパイプ13,23やリアパイプ14,24の外径寸法よりも大きく設定されている。
単一のメインマフラー30は、第1、第2排気経路10,20の各下流側に設けられている。このメインマフラー30は、平面視で略長方形の外形形状になっており、その長手方向が第1、第2排気経路10,20全体の長手方向に対して略直交する状態で第1、第2排気経路10,20のリアパイプ14,24に連通連結されている。
詳しくは、メインマフラー30は、ケース31と、排気ガスの導入部32と、排気ガスの放出部(エンドパイプと呼ばれる)33とを含んで構成されている。
ケース31は、平面視で略長方形にかつ端面視で楕円形に形成された箱からなり、その内部には、計6つの拡張室41Fr,41Rr,42L,42R,43L,43Rが設けられている。具体的に、ケース31の内部は、その長手方向(車両左右方向)の4ヶ所に隔壁34〜37を設けることによって5つの空間に区画されており、そのうちの長手方向中央に位置する空間は、短手方向(車両前後方向)の中央の1ヶ所に隔壁38を設けることによって2つの空間に区画されている。
これらの計6つの空間が、拡張室41Fr,41Rr,42L,42R,43L,43Rとされている。説明をわかりやすくするために、例えば、長手方向中央の2つの空間を、第1中央拡張室41Frと第2中央拡張室41Rrと言うことにし、また、長手方向中間の2つの空間を、第1中間拡張室42Lと第2中間拡張室42Rと言うことにし、さらに、両端の2つの空間を、第1外側拡張室43Lと第2外側拡張室43Rと言うことにする。
そして、メインマフラー30の長手方向中間に位置する隔壁34,35において第1中央拡張室41Fr側の領域には、板厚方向に貫通する複数の孔44,45が設けられている。この孔44,45は、第1中央拡張室41Frに導入された排気ガスをその両隣の第1中間拡張室42Lと第2中間拡張室42Rとに流入可能とするものである。また、隔壁34〜37には、4つのバイパスパイプ46〜49が取り付けられている。第1バイパスパイプ46は、第1中間拡張室42Lに流入した排気ガスを第2外側拡張室43Rに流入させるもので、第2バイパスパイプ47は、第2中間拡張室42Rに流入した排気ガスを第1外側拡張室43Lに流入させるもので、第3バイパスパイプ48は、第1外側拡張室43Lに流入した排気ガスを第2中央拡張室41Rrに流入させるもので、第4バイパスパイプ49は、第2外側拡張室43Rに流入した排気ガスを第2中央拡張室41Rrに流入させるものである。
導入部32は、メインマフラー30内に排気ガスを導入する部分であり、ケース31の前部において長手方向中間領域に、前方へ向けて突出した状態で取り付けられている。この導入部32は、この実施形態において2本のインナーパイプ51L,51Rと2本のアウターパイプ52L,52Rとを含む構成になっている。インナーパイプ51L,51Rは、アウターパイプ52L,52Rの内側に非接触に挿入配置されている。
両インナーパイプ51L,51Rの上流端は、両アウターパイプ52L,52Rの上流端よりも内側に入り込んでいて、両インナーパイプ51L,51Rの下流端は、両アウターパイプ52L,52Rの下流端よりも外側に飛び出した状態になっている。そして、導入部32の前端つまり両アウターパイプ52L,52Rの上流端は、リアパイプ14,24の下流端に個別に連通連結されている。この連結形態は、所謂、フランジ結合とされている。
両アウターパイプ52L,52Rにおけるケース31内の開口は、第1中央拡張室41Frに開放されている。一方、導入部32の後端つまり両インナーパイプ51L,51Rにおけるケース31内の開口は、第2中央拡張室41Rrに開放されている。
放出部33は、メインマフラー30内の排気ガスを外部へ放出するパイプからなり、ケース31の後部において長手方向中間領域に、後方へ向けて突出した状態で3つ取り付けられている。この放出部33においてケース31内の開口は、第2中央拡張室41Rrに開放されている。
フロントパイプ13,23およびリアパイプ14,24は、内燃機関1から排出される排気ガスを流通させるための通路である。なお、このフロントパイプ13,23およびリアパイプ14,24や、導入部32および放出部33は、それぞれ任意の金属(ステンレス鋼やチタン合金等)で形成される。
このような排気装置では、2系統の排気経路10,20における排気ガスの総流路長がほぼ等長に設定されている。詳しくは、例えば内燃機関1の左バンク1Lに取り付けられるエキゾーストマニホールド2Lからメインマフラー30までの距離と、右バンク1Rに取り付けられるエキゾーストマニホールド2Rからメインマフラー30までの距離とがほぼ等長に設定されている。
そして、2系統の排気経路10,20は、車両前後方向に沿って略直線的に配列されていて、例えば図示していないが、サブマフラー12,22が車両の運転席および助手席の下部に配置され、メインマフラー30が車両の後端側の下部に配置されるようになっている。
ところで、一般的に、内燃機関1の回転動力を駆動系に伝達するためのプロペラシャフト3は、内燃機関1が搭載される車両の下部で左右方向中央に車両前後方向に沿う状態で設置される関係より、このプロペラシャフト3に対して車両の運転席および助手席の下部で左右方向中間に配置されるサブマフラー12,22が干渉するおそれがある。そこで、そのような干渉を回避するために、この実施形態では、プロペラシャフト3の上側にサブマフラー12,22を非接触状態で設置させるようにしている。
しかも、この実施形態では、第1、第2サブマフラー12,22を縦配列つまり上下方向に非接触状態で並んだ配列とし、リアパイプ14,24を横配列つまり左右方向に非接触状態で並んだ配列としている。
このようにしている理由を説明する。仮に、プロペラシャフト3の下側にサブマフラー12,22を設置すると、サブマフラー12,22と路面との間隔つまり最低車高が低くなり過ぎると考えられる。それを避けるために、プロペラシャフト3の左右両側にサブマフラー12,22を振り分けて設置すると、次のような場合に好ましくない。
つまり、車両の下部を可及的に平坦にして下向きへの突出物を無くすようにするには、車両下部4において左右方向中央に、車室内へ張り出すように上向きの凹みを設け、この凹み内に、プロペラシャフト3を収納することが考えられる。その場合には、例えば前記凹みの左右方向両側にさらに凹みを設け、この凹み内にサブマフラー12,22を収納することが必要になる。しかしながら、そのようなサブマフラー12,22収納用の凹みの上方は、前記したように運転席および助手席が存在することになるために、運転席や助手席の設置面が高くなってしまい、運転者のアイポイントが高くなる等、ドライビングポジションが悪化することが懸念される。そのような理由から、前記したようにプロペラシャフト3の左右両側にサブマフラー12,22を振り分けて設置することは好ましくないと考える。
そこで、この実施形態では、図4に示すように、車両下部4において左右方向中間に、車室内へ大きく張り出すように上向きに深くした凹み5を設け、この凹み5内に、プロペラシャフト3とその上方に設置するサブマフラー12,22とを収納するようにしている。つまり、この凹み5の設置場所は、運転席と助手席との間となる関係より、前記したように凹み5の深さを可及的に高くすることが可能なのであり、その点に着目して、プロペラシャフト3とサブマフラー12,22とを縦配列にするようにしている。
なお、リアパイプ14,24については、運転席や助手席の後ろ側に存在する関係より、車両室内に設置場所を確保しやすいと言えるので、前記のような縦配列とせずに、横配列にしているのである。
そして、このような排気装置の下流側には、排気制御装置70が設けられているので、以下で詳細に説明する。
具体的に、排気制御装置70は、2系統の排気経路10,20においてリアパイプ14,24とメインマフラー30との連結部分に設置されていて、メインマフラー30内において排気ガスの流路長の異なる2系統の流路のいずれか一方を選択可能にするように工夫されている。
なお、メインマフラー30内には、先に詳細に説明したように、導入部32に流入する排気ガスを蛇行させて放出部33に案内する第1流路(図5、図7の破線X参照)と、導入部32に流入する排気ガスを最短距離で放出部33へ案内する第2流路(図5、図7の実線Y参照)とが設けられている。
まず、第1流路では、リアパイプ14,24に到達した排気ガスが、導入部32においてインナーパイプ51L,51Rとアウターパイプ52L,52Rとの対向環状空間を通って最上流側に位置する第1中央拡張室41Frに導入され、この第1中央拡張室41Frから左右の隔壁34,35の通孔44,45を通って第1、第2中間拡張室42L,42Rに流入し、その後、第1、第2バイパスパイプ46,47を介して第1、第2外側拡張室43L,43Rに流入、さらにその後、第3、第4バイパスパイプ48,49を介して最終拡張室となる第2中央拡張室41Rrに集められ、放出部33からメインマフラー30の外部へ放出されることになる。このように、第1流路は、メインマフラー1内で排気ガスを蛇行させるようになっていて、流路長が可及的に長く設定されている。
一方、第2流路では、リアパイプ14,24に到達した排気ガスの大半が、インナーパイプ51L,51Rを通って最終拡張室となる第2中央拡張室41Rrに直接的に導入されることになり、放出部33からメインマフラー30の外部へ放出されることになる。このように、第2流路は、メインマフラー1内で導入部32と放出部33とを最短距離を直線的に流すようになっていて、流路長が可及的に短く設定されている。
このように、導入部32において、インナーパイプ51L,51Rとアウターパイプ52L,52Rとの対向環状空間が、メインマフラー30内における第1流路の導入路となり、また、インナーパイプ51L,51Rが、メインマフラー30内における第2流路の導入路となる。
図5および図6を参照して、排気制御装置70を詳細に説明する。
排気制御装置70は、主として、排気弁71と、アクチュエータ72と、負圧タンク73と、切替弁74と、制御装置75とを含んだ構成になっている。
排気弁71は、インナーパイプ51L,51Rの上流側に設置されて、略完全に閉塞する閉弁状態と、略全開とする開弁状態とに変更可能なように設置されている。
この排気弁71は、2つの弁体71a,71bを単一の支軸71cにその軸方向隣り合わせに一体に取り付けられた構成である。支軸71cは、その両端がアウターパイプ52L,52Rの内壁に回転自在に支持されており、この支軸71cをアクチュエータ72でもって所定角度回転させることにより2つの弁体71a,71bをインナーパイプ51L,51Rの中心線に沿う横向き姿勢にすると開弁状態(図10参照)となり、また、支軸71cを所定角度回転させることにより略2つの弁体71a,71bをインナーパイプ51L,51Rの中心線に対して直交する直交姿勢(図11参照)にすると閉弁状態になる。
アクチュエータ72は、排気弁71を作動させるものであって、例えば負圧を動力源としてピストンロッド72aを押し引きする構成になっている。ピストンロッド72aは、動力伝達部材としてのリンクバー76を介して排気弁71の支軸71cに連結されている。そのため、ピストンロッド72aの押し引き運動がリンクバー76を介して支軸71cを正回転または逆回転させる回転運動に変換されるようになっており、この支軸71cの正回転または逆回転運動により弁体71a,71bが開閉されるようになっている。
このアクチュエータ72のケース内圧力室(図示省略)には、図示していないが、ピストンロッド32aを外側へ押し出すように付勢するためのスプリング(ダイアフラムスプリング、コイルスプリング、皿ばね等)が収納されるようになっている。
このアクチュエータ72の動作としては、前記圧力室に負圧を供給していない自然状態つまり前記圧力室の内圧が大気圧と同等の場合に、前記スプリングの弾力でピストンロッド72aを押し出して排気弁71の弁体71a,71bを開弁状態(図10参照)にする。一方、前記圧力室に負圧を供給した状態つまり前記圧力室の内圧が大気圧より低下した場合に、前記スプリングの弾力に抗してピストンロッド72aを引き込んで排気弁71の弁体71a,71bを閉弁状態(図11参照)にする。
つまり、この実施形態では、アクチュエータ72を非作動にしている自然状態においてアクチュエータ72の内部スプリングの弾力で排気弁71の弁体71a,71bを開弁状態にするようになっている。つまり、排気弁71は、ノーマリーオープンとされる。
このようにノーマリーオープンにしている理由は、排気制御装置70のフェール対策である。つまり、万一、排気制御装置70の機能不良(例えば作動機構系、制御系あるいは負圧供給系等の故障)が発生して、排気弁71の弁体71a,71bを動かせなくなった場合、弁体71a,71bを開弁状態にしていれば、内燃機関1を高回転とするような状況においても排気ガスの抜けを良好にできるので、内燃機関1の背圧が過剰に上昇することを回避できる。
しかしながら、仮に、ノーマリークローズ、つまりアクチュエータ72を非作動にしている自然状態においてアクチュエータ72の内部スプリングの弾力で排気弁71の弁体71a,71bを閉弁状態にするようにしていると、排気制御装置70の機能不良(例えば作動機構系、制御系あるいは負圧供給系等の故障)が発生して、排気弁71の弁体71a,71bを動かせなくなった場合、内燃機関1を高回転とするような状況においても排気ガスの抜けが悪くなるために、内燃機関1の背圧が過剰に上昇するおそれがあり、好ましくない。
負圧タンク73は、アクチュエータ72の作動動力源つまりピストンロッド72aを引いて内部スプリングに弾性復元力を発生させるための動力源となる負圧を蓄圧するものである。この負圧タンク73の蓄圧量は、排気弁71を複数回(任意)連続的に開閉作動させることを可能とする容量に設定される。
この負圧タンク73に蓄圧する負圧としては、例えば内燃機関1の吸気系、例えばインテークマニホールド(図示省略)内で発生する負圧とすることができる。そのため、負圧タンク73とインテークマニホールドとが、負圧導入配管77を介して連通連結されるようになっている。さらに、この負圧タンク73は、アクチュエータ72の前記圧力室(図示省略)に適宜の負圧供給配管78を介して連通連結されている。ところで、前記負圧タンク73に供給する負圧としては、図示していないが、車両に装備されるブレーキブースタで発生するブレーキ負圧等とすることも可能である。
切替弁74は、負圧タンク73内の負圧をアクチュエータ72の圧力室に供給する状態と供給させない状態とに切り替えるものであり、前記負圧供給配管78の途中に設置されている。この切替弁74は、例えばソレノイドバルブあるいはスイッチングバルブと呼ばれるものとされ、制御装置75でもって電気的に制御されることにより、前記負圧供給配管78を略完全に閉塞する閉弁状態と、略全開にする開弁状態とに切り替えられるようになっている。
制御装置75は、切替弁74を必要に応じて開閉制御することにより排気弁71を閉弁状態または開弁状態にするための処理を少なくとも実行する。この制御装置75は、一般的に周知のECU(Electronic Control Unit)とされ、双方向性バスによって相互に接続した中央処理装置(CPU)、プログラムメモリ(ROM)、データメモリ(RAM)、バックアップメモリ(不揮発性RAM)等を含んだ構成になっている。この制御装置75としては、例えば内燃機関1を制御するための既存の制御装置を利用することが可能であり、その場合には、設備の無駄を省略することが可能になる。
この実施形態では、内燃機関1の低回転時と高回転時とで排気弁71の開閉状態を変更することによりメインマフラー30内における排気ガスの流路長を長短変更するようになっている。
例えば、内燃機関1の回転速度が所定の目標値未満の低回転時に、排気弁71を閉弁状態にすることにより、排気ガスの流路長の長い第1流路(図5、図7の破線X参照)を確保するようにし、また、内燃機関1の回転速度が前記目標値以上の高回転時に、排気弁71を開弁状態にすることにより、排気ガスの流路長の短い第2流路(図5、図7の実線Y参照)を確保するようにしている。
このため、制御装置75には、少なくとも内燃機関1の回転速度センサ81(図6参照)からの出力が入力されるようになっており、この出力と予め設定している目標値とを対比することにより、排気弁71を作動させるようになっている。なお、回転速度センサ81としては、一般的に周知のものを流用すればよく、図示していないが、内燃機関1のクランクシャフトに取り付けられるパルサリングと、このパルサリングの回転に伴いパルス信号を出力するセンサとを組み合わせた構成とされる。
次に、動作について説明する。
そもそも、内燃機関1が停止している場合には、排気制御装置70が非作動となっているが、そのときには、排気弁71が開弁状態になっていて、インナーパイプ51L,51Rを全開する状態になっている。
詳しくは、内燃機関1が停止している場合には、切替弁74は閉弁状態になっているために、負圧タンク73内の負圧がアクチュエータ72に供給されない状態になっている。これにより、アクチュエータ72の内部スプリングの弾力でもってピストンロッド72aがアクチュエータケース外に押し出された状態になっていて、図10に示すように、排気弁71の弁体71a,71bがインナーパイプ51L,51Rの中心線に沿う横向き姿勢になっているので、インナーパイプ51L,51Rが全開状態になっているのである。
そして、内燃機関1が始動された後、内燃機関1の回転速度が所定の目標値未満の場合であると、制御装置75は、排気制御装置70の排気弁71を閉弁状態にする。
そうするために、制御装置75は、切替弁74を開弁することにより、負圧タンク73内の負圧をアクチュエータ72に供給させる状態にする。これにより、アクチュエータ72の内部スプリングの弾力に抗してピストンロッド72aがアクチュエータケース内に引き込まれることになる。それによって、図11に示すように、排気弁71の弁体71a,71bがインナーパイプ51L,51Rの中心線に対して略直交する直交姿勢になるので、インナーパイプ51L,51Rを閉塞する状態になる。
このようにして、排気弁71を閉弁状態にすると、リアパイプ14,24に到達した排気ガスは、インナーパイプ51L,51Rとアウターパイプ52L,52Rとの対向環状空間を通って最上流側に位置する第1中央拡張室41Frに導入されるようになる。この第1中央拡張室41Fr内の排気ガスは、その左右の隔壁34,35の通孔44,45を通って第1、第2中間拡張室42L,42Rに流入し、その後、第1、第2バイパスパイプ46,47を介して第1、第2外側拡張室43L,43Rに流入し、さらにその後、第3、第4バイパスパイプ48,49を介して最終拡張室となる第2中央拡張室41Rrに集められ、放出部33からメインマフラー30の外部へ放出されることになる。
この場合、メインマフラー30内における排気ガスの流路長が長くなったうえで、複数の拡張室41Fr,41Rr,42L,42R,43L,43Rで排気ガスが膨張されるとともに、複数のバイパスパイプ46〜49で排気ガスが圧縮されることになるので、排気ガスの排気音が効率良く低減されることになって静かになる。この場合、排気抵抗が大きくなるものの、そもそも、内燃機関1が低回転である状況では、内燃機関1から排出される排気ガスの量が少ないので、内燃機関1の背圧を高めるまでには至らずに済む。そのことから、この状態は、内燃機関1の低回転時において選択することが有効になると言える。
そして、例えば内燃機関1の回転速度が所定の目標値以上の場合であると、制御装置75は、排気弁71を開弁状態にする。
そのようにするために、制御装置75は、切替弁74を閉弁することにより、負圧タンク73内の負圧をアクチュエータ72に供給させない状態にする。これにより、アクチュエータ72の内部スプリングの弾力でもってピストンロッド72aがアクチュエータケース外に押し出されることになる。それによって、図10に示すように、排気弁71の弁体71a,71bがインナーパイプ51L,51Rの中心線に沿う横向き姿勢になってインナーパイプ51L,51Rを全開する状態になる。
このようにして排気弁71を開弁状態にすると、リアパイプ14,24に到達した排気ガスは、その大半がインナーパイプ51L,51Rを通って最終拡張室となる第2中央拡張室41Rrに直接的に導入されることになり、放出部33からメインマフラー30の外部へ放出されることになる。特に、この実施形態では、インナーパイプ51L,51Rの下流側開口を、放出部33の内側開口に対向させるようにしているから、インナーパイプ51L,51Rから排出される排気ガスは、最終拡張室となる第2中央拡張室41Rrで拡散されずに、ほとんど素通りして放出部33からメインマフラー30の外部(大気)へ直接的に放出されることになる。
この場合、メインマフラー30内における排気ガスの流路長が前記排気弁71の閉弁状態に比べて大幅に短くなって、排気抵抗が大幅に低減されることになるので、排気ガスの圧力損失を低減することが可能になるとともに、低回転時に比べて迫力感のある排気音を得ることが可能になる。この状態は、内燃機関1の高回転時において選択することが有効になると言える。
以上説明したように、本発明に係る実施形態では、例えば内燃機関1の低回転時に排気ガスをメインマフラー30内において流路長の比較的長い第1流路Xを経て大気放出させるようにし、また、内燃機関1の高回転時に排気ガスをメインマフラー30内において流路長の比較的短い第2流路Yを経て大気放出させるようにしている。その結果として、内燃機関1の低回転時には排気ガスの排気音を静かにすることが可能になり、また、内燃機関1の高回転時には内燃機関1の背圧を低減して内燃機関1の高出力化を可能にするとともに、低回転時に比べて迫力のある排気音を得ることが可能になる。
特に、内燃機関1が多気筒である場合には、爆発間隔が短いために、一般的に、略等長のデュアル排気装置でもって迫力感のある排気音を出すことが比較的困難であるが、前記したように、この実施形態での排気装置であれば、単に排気制御装置70を設けるだけの比較的簡単な構成を採ることで、低回転時に比べて迫力感のある排気音を得ることが可能になる。
また、この実施形態での排気装置は、2系統の排気経路10,20の上流側に配置されるサブマフラー12,22をプロペラシャフト3の上方に縦配列にし、これらを車両下部4の左右方向中央に設けた単一の凹み5内に収納させるようにしているので、車両の運転席や助手席の設置位置を下げることが可能になって、運転者のアイポイントを低く設定することが可能になる等、ドライビングポジションを良好にセッテングすることが可能になっている。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下で例を挙げる。
(1)上記実施形態では、本発明の排気装置の適用対象としてV型多気筒内燃機関を例に挙げているが、適用対象となる内燃機関の型式は、例えば水平対向型や直列型等、特に限定されるものではない。
(2)上記実施形態では、各排気経路10,20に単一の長尺な触媒コンバータ11,21を設置した場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば排気流れ方向に任意数のいろいろな種類の触媒コンバータを直列に設置する形態とすることも可能である。
(3)上記実施形態では、アクチュエータ72を負圧作動タイプとした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、アクチュエータ72を例えば電動タイプとすることも可能である。
(4)上記実施形態では、メインマフラー30内に設置している2つの隔壁34,35に孔44,45を設けた例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記孔44,45の代わりに、第1中央拡張室41Frと第1中間拡張室42Lとを連通するためのバイパスパイプ(図示省略)を用いるとともに、第1中央拡張室41Frと第2中間拡張室42Rとを連通するためのバイパスパイプ(図示省略)を用いることが可能である。ちなみに、排気ガスを隣の拡張室へ送るための通路について、前記の孔44,45とする場合には、前記のバイパスパイプを用いる場合に比べて、排気ガスの高周波側の音を消音するために特に効果が高くなる。
1 内燃機関
2L 第1エキゾーストマニホールド
2R 第2エキゾーストマニホールド
3 クランクシャフト
10 第1排気経路
11 第1触媒コンバータ
12 第1サブマフラー
13 第1フロントパイプ
14 第1リアパイプ
20 第2排気経路
21 第2触媒コンバータ
22 第2サブマフラー
23 第2フロントパイプ
24 第2リアパイプ
30 メインマフラー
32 導入部
33 放出部
51L 第1インナーパイプ
51R 第2インナーパイプ
52L 第1アウターパイプ
52R 第2アウターパイプ
70 排気制御装置
71 排気弁
72 アクチュエータ
73 負圧タンク
74 切替弁
75 制御装置
76 リンクバー
77 負圧導入配管
78 負圧供給配管

Claims (1)

  1. 独立した2系統の排気経路の下流側を単一のメインマフラーに連結した内燃機関の排気装置であって、
    前記メインマフラー内において排気ガスの導入部から放出部に至るまでの排気ガスの流路長を変更するための排気制御装置を備え、
    前記メインマフラー内には、前記導入部から前記放出部までに、排気ガスを蛇行させて案内する第1流路が設けられているとともに、前記第1流路より短い第2流路が設けられ、
    前記導入部には、前記2系統の排気経路それぞれの下流側に連接されるアウターパイプと、このアウターパイプ内に非接触に挿入されかつ前記アウターパイプの下流端から飛び出した状態とされるインナーパイプとが設けられ、
    前記メインマフラーの内部には、前記アウターパイプと前記インナーパイプとの対向空間が開放される前側空間と、この前側空間の後側に配置されかつ前記インナーパイプの下流端が開放されるとともに前記放出部の上流側開口が開放される後側空間と、前記両空間の両側に配置されかつ前記前側空間にそれぞれ連通される第1、第2中間空間と、この第1、第2中間空間のさらに両側に配置される第1、第2外側空間と、前記第1中間空間と前記第2外側空間とを連通する第1バイパスパイプと、前記第2中間空間と前記第1外側空間とを連通する第2バイパスパイプと、前記第1外側空間と前記後側空間とを連通する第3バイパスパイプと、前記第2外側空間と前記後側空間とを連通する第4バイパスパイプとが設けられ、
    前記第1流路は前記前側空間から前記第1、第2中間空間と前記各バイパスパイプと前記第1、第2外側空間と前記後側空間とを経て前記放出部に至る流路とされ、前記第2流路は前記後側空間から前記放出部に至る流路とされ、
    前記排気制御装置は、前記インナーパイプ内を開放または閉塞するための排気弁と、負圧を利用して前記排気弁を閉弁状態にさせるためのアクチュエータと、前記アクチュエータに負圧供給源から負圧を供給する状態および供給しない状態にするための切替弁と、この切替弁の開閉動作を制御するための制御装置とを含み、
    前記制御装置は、前記内燃機関の回転速度が目標値未満の場合に前記切替弁を開弁させることにより、前記排気弁を閉弁状態にさせて前記2系統の排気経路から前記アウターパイプに到達した排気ガスを当該アウターパイプと前記インナーパイプとの対向空間から前記前側空間に導入させる状態にすることにより前記第1流路に排気ガスを優先的に流通させる一方、前記内燃機関の回転速度が前記目標値以上の場合に前記切替弁を閉弁させることにより、前記排気弁を開弁状態にさせて前記2系統の排気経路から前記アウターパイプに到達した排気ガスを優先的に前記インナーパイプの後端開口から前記後側空間に導入させる状態にすることにより前記第2流路に排気ガスを優先的に流通させる、ことを特徴とする排気装置。
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